JPH0532939Y2 - - Google Patents

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JPH0532939Y2
JPH0532939Y2 JP10375389U JP10375389U JPH0532939Y2 JP H0532939 Y2 JPH0532939 Y2 JP H0532939Y2 JP 10375389 U JP10375389 U JP 10375389U JP 10375389 U JP10375389 U JP 10375389U JP H0532939 Y2 JPH0532939 Y2 JP H0532939Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉛蓄電池用格子基板に関する。
〔従来の技術〕
従来の鉛蓄電池用格子基板は、囲枠と、該囲枠
の対向壁面間に延びる多数本の交叉した縦並に横
格子桟と、交叉する少なくとも1本づつの縦並に
横補強格子桟とから成る鉛蓄電池用格子基板は公
知である。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の上記格子基板は、囲枠内に多数本の交叉
した通常の縦並に横格子桟の他に、少なくとも1
本づつの縦補強格子桟と横補強格子桟とを配設す
ることにより、一般に、活物質ペーストを充填し
易くし、又、Pb−Ca合金の如き材料として作製
される格子基板では、陽極板に用いられた場合
は、極板の延びを抑制する効果がある。此種格子
基板を用いて陽極板と酸素吸収用陰極板を製造
し、これら陰陽極板を微細ガラス繊維製セパレー
タを介して積層して極板群を組み立て、これを電
池容器内に入れ、電解液を極板群に含浸させて、
陰極吸収式密閉型鉛蓄電池を作製し、これに充放
電を繰り返して使用される場合、次のような現象
を生ずる。即ち、電池を深い放電状態にすると、
電解液濃度が低下し、これに伴い放電で生成した
PbSO4の溶解度が高くなる。その結果、該深い放
電後、充電を行うと樹枝状のPbが陽極板の特に
補強格子桟の交叉部に優先的に析出し、その生長
により遂には、対向する陰極板との間で、いわゆ
る内部短絡を起こすことがある。
〔課題を解決するための手段〕
上記従来の格子基板を使用した極板を内蔵した
鉛蓄電池の内部短絡の発生の原因を検討するに、
補強格子桟が特に太いため、他の通常の格子桟に
比し抵抗が小さいので通電性が特に良好である。
又、陽極板と陰極板の格子間の距離が特に該補強
格子間で短い、などの理由から、充電時の電流が
特に補強格子桟の交叉部に集中する結果、樹枝状
鉛が該交叉部に特に析出すると思料される。
本考案は、その不都合を解消した鉛蓄電池用格
子基板を提供るもので、囲枠と、該囲枠内周の各
対向壁面間に延び且つ互いに交叉する多数本の縦
並に横格子桟と、互いに交叉する少なくとも1本
づつの縦並に横補強格子桟とから成る鉛蓄電池用
格子基板において、該縦並に横補強格子桟の交叉
部の厚さ方向の面を凹面に形成して成る。
〔作用〕
本考案の格子基板は、その補強格子桟の交叉部
の厚さ方向の面を凹面に形成してあるので、これ
を用いて作製した陰陽極又は陰極板はセパレータ
を介して積層したとき、陰陽極板の対向面は、特
にその補強格子の交叉部に設けた該凹面だけ交叉
部の距離は遠くなり、これにより交叉部での樹枝
状鉛の発生、成長は防止され、減少し、従来の格
子基板を用いた場合に発生した短絡の発生が防止
された。
この場合、該凹面を有する交叉部に幅を増大す
る拡張部を設けるときは、該交叉部の強度並に通
電性が良好に維持される。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図乃至第6図は、本考案実施の1例を示
し、図面で1は、鉛ベースCa合金を材料として
鋳造して成る本考案の格子基板を示し、該格子基
板1は、通常の格子基板と同様に縦長の方形囲枠
1aと、該囲枠1a内周の縦方向の対向壁面間と
横方向の対向壁面間に夫々延び、且つ互いに直交
する多数本の縦格子桟1b,1b……と横格子桟
1c,1c……と、互いに交叉する少なくとも1
本づつの縦並に横補強格子桟1d,1eとから成
る。図示の例では、横補強格子桟1dは3本、縦
補強格子桟1eは1本配設したものである。その
多数本の各縦格子桟1bは、該囲枠1aの厚さと
略同じ厚さを有し且つ断面は、上下に向いた2つ
の台形を底面で合体した形状から成り、その多数
本の横格子桟1c,1c……は、上下方向に所定
の間隔を存し、且つその夫々の格子桟1cの厚さ
は、該囲枠1dの厚さの略半分とし、千鳥状に交
互に1側又は他側に偏位させて配設したもので、
その断面形状は略くさび状に形成されている。
該横並に縦補強格子桟1d,1eは、その厚さ
は該囲枠1aの厚さと略同じであり、且つこれら
の通常の縦並に横格子桟1b,1cよりも若しく
広幅とし、断面形状は略方形とした。かくして、
これらの横並に縦補強格子桟1d,1eは、3個
所で直行する交叉部2を有するものに構成されて
いる。かくして、このように構成された格子基板
1は、これらの交叉する横並に縦補強格子桟1
d,1eにより、該基板1の多数本の縦横格子桟
1b,1c図面では6本の縦格子桟1bと23本の
千鳥状の横格子桟1cの交叉により区劃形成され
る多数の活物質ペースト充填用孔3,3内への陰
性活物質ペースト又は陽性活物質ペーストの充填
を容易にすると共に機械的強度を増大し、特に、
陽極板として使用された場合の延び抑制効果を付
与する。
以上の構成は、従来の構成と変りがない。本考
案によるときは、該縦補強格子桟1eと該横補強
格子桟1dとの交叉部2の厚さ方向の面を凹面4
に形成したことを特徴とする。図示のように、交
叉部2の厚さ方向の両面を凹面4,4に形成する
ことが好ましく一般である。各該凹面4の深さ
は、例えば、その各補強格子桟1d,1eの厚さ
を4.5mm程度とするときは、0.5mm程度とし、補強
格子桟としての強度を可及的に低下せしめないよ
うにする。この場合、その凹面4,4を形成した
ことにより厚さが減少した分を補足するため、そ
の交叉部2において、その幅を増大するべく拡張
部5を設けることが好ましい。これにより、交叉
部の凹面形成により肉薄となつた部分は、該拡張
部5により広幅となり断面積も増大し、優れた強
度並に通電性を良好に保持することができる。
図示の例では、1本の縦補強格子桟1eと3本
の横補強格子桟1d,1d,1dとが交わる3個
の交叉部2,2,2の全てにおいて、その各交叉
部2の両端に凹面4,4を形成したものを示した
が、多くの実験によれば、電池の充放電の繰り返
しで、特に樹枝状鉛が析出、、生長し、短絡を生
ずるのは、その格子基板の有する縦横補強格子桟
の格子部のうち、該基板の耳に近い側の交叉部2
において特に著しいので、その耳より遠い交叉部
2には、必ずしも本考案の凹面4を形成しないで
もよい場合がある。
該凹面4は、文字通り縦横補強格子桟1e,1
dの交叉部2に少なくとも設けるが、一般には図
示のように、縦補強格子桟1eと横補強格子桟1
dに沿つて縦横にいくらか延びる延長凹面4aを
もつ全体として十字状の凹面4に形成されるか、
或いは両格子桟1e,1dのいずれか一方に沿
い、いくらか延びる延長凹面4aをもつ矩形状の
凹面とすることもできる。
本考案の格子基板は、常法に従つて、陰極活物
質ペースト或いは陽性活物質ペーストを充填して
陰極板又は陽極板又はその両極板を製造するに用
いられるが、密閉式鉛蓄電池を作製するに当た
り、このように構成した陰陽極板をガラス微細繊
維などのリテーナーマツトセパレータを介して積
層して極板群とし、これを用いて密閉式鉛蓄電池
を製造することが好ましく一般であるが、そのセ
パレータを介して互いに対向する陰陽極板のいず
れか一方を、従来の格子基板を使用した陰極板又
は陽極板を対向極板として極板群を構成したもの
を使用してもよい。
いずれの場合でも、本考案の格子基板を使用す
れば、その縦横補強格子桟の交叉部に形成した凹
面により、対向するセパレータ面及び対向極板の
格子基板の交叉部対向面との距離は増大するの
で、充放電の繰り返しにより従来のような補強交
叉部における内部短絡が防止される。
比較試験 本考案の実施例の第1図に示す格子基板を用
い、常法により陰陽極板を作製し、これを用いて
陰極吸収式密閉鉛蓄電池30Ahを10個作製し、過
放電−充電試験を行つた。即ち、放電条件3aで
0Vまで放電、充電条件、0.1Cで130%充電、試験
温度30℃を1サイクルとし10サイクル行つた。そ
の後、電池を解体調査した。短絡の有無を調べた
が、短絡を生じたものは皆無であつた。これに対
し、第1図と基本的構成は同じである、即ち、凹
面を具備しない従来の格子基板を作製し、同様に
陰極吸収式密閉鉛蓄電池を10個作製し、前記と同
様に充放電を繰り返したが、このうちの8個の短
絡が発生した。短絡個所は全て、陽極板補強格子
の交叉部で発生した。その交叉部は、耳部に最も
近い部分が殆どであつた。
〔考案の効果〕
このように本考案の格子基板は、少なくとも縦
並に横補強格子桟の交叉部2の厚さ方向の面を凹
面4に形成したので、この格子基板を使用し、陰
極板又は/及び陽極板を作製し、鉛蓄電池に組み
込み使用し、過放電−充電を繰り返しても該交叉
部2に樹枝状鉛の析出を抑制し、短絡の発生を防
止する効果を有する。
この場合、該交叉部に、その幅を増大する拡張
部5を形成するときは、該交叉部の強度並に通電
性を良好に維持することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施の1例の格子基板の正面
図、第2図は、第1図の−線裁断の一部を裁
除した図、第3図は、第1図の−線裁断の一
部を裁除した図、第4図は、その交叉部の拡大正
面図、第5図は、第4図の−線裁断面図、第
6図は、第4図の−線裁断面図を示す。 1……格子基板、1a……囲枠、1b……縦格
子桟、1c……横格子桟、1d……横補強格子、
1e……縦補強格子、1f……耳、2……交叉
部、3……活物質ペースト充填用孔、4……凹
面、4a……延長凹面、5……拡張部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 囲枠と、該囲枠内周の各対向壁面間に延び且
    つ互いに交叉する多数本の縦並に横格子桟と、
    互いに交叉する少なくとも1本づつの縦並に横
    補強格子桟とから成る鉛蓄電池用格子基板にお
    いて、該縦並に横補強格子桟の交叉部の厚さ方
    向の面を凹面に形成して成る鉛蓄電池用格子基
    板。 2 該縦並に横補強格子桟の凹面を有する交叉部
    に幅を増大する拡張部を設けて成る請求項1記
    載の鉛蓄電池用格子基板。
JP10375389U 1989-09-04 1989-09-04 Expired - Lifetime JPH0532939Y2 (ja)

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