JPH0532877A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH0532877A
JPH0532877A JP3214445A JP21444591A JPH0532877A JP H0532877 A JPH0532877 A JP H0532877A JP 3214445 A JP3214445 A JP 3214445A JP 21444591 A JP21444591 A JP 21444591A JP H0532877 A JPH0532877 A JP H0532877A
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polyoxyalkylene
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Noriko Itaya
典子 板谷
Takashi Watabe
崇 渡部
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
Shigeyuki Ozawa
茂幸 小沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】柔軟性、伸び、強度にすぐれかつ埃の付着性や
残留タックが改善された硬化性組成物を得る。 【構成】メチルジメトキシシリル基を含有する高分子量
のプロピレンオキシド系重合体100重量部に対し触媒
存在下末端水酸基1,4−ポリブタジエンにプロピレン
オキシドを付加反応させて得られたポリジエン−ポリオ
キシアルキレン共重合体を10〜45重量部を添加して
よく撹拌し、本発明の硬化性組成物を得る。 【効果】本発明の加水分解性珪素基含有重合体とポリジ
エン−ポリオキシアルキレン共重合体とは相溶性が良
く、最終的に安定性のある組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿気硬化型シーラントと
して有用な加水分解性珪素基含有重合体を含む硬化性組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】分子内に少なくとも1個の加水分解性珪
素基を有するポリオキシアルキレン化合物は各種配合剤
と配合され、例えばシーリング剤等の用途に利用されて
いるが、配合組成や使用条件によっては表面にタック
(べとつき)が残り、埃などが付着し、外観を損なう原
因になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−14985
1では加水分解性珪素基を含有するオキシアルキレン系
重合体100重量部に対し、ジエン系重合体を0.1〜
10重量部の範囲で含有させてなる硬化性組成物がタッ
ク低減に効果があることが開示されている。
【0004】しかし、ジエン系重合体は、主鎖が実質的
にポリオキシアルキレンからなる重合体化合物とは本質
的に相溶性がなく、ポリオキシアルキレン系重合体に単
に混合させただけでは時間の経過とともに相分離が起こ
り、配合物の組成が不均一化するなどの欠点があり、実
用的には問題が多かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解決
するもので、重合体1分子あたり少なくとも1つの加水
分解性珪素基を有し主鎖骨格がポリオキシアルキレンか
らなる加水分解性珪素基含有重合体、およびポリジエン
−ポリオキシアルキレン共重合体および/または水添ポ
リジエン−ポリオキシアルキレン共重合体を含有する硬
化性組成物が硬化物表面の残留タックが少ないことを見
出し、本発明に至ったものである。
【0006】本発明における加水分解性珪素基含有重合
体としては、1分子中1個以上の加水分解性珪素基を有
し、主鎖が実質的にポリオキシアルキレンからなる様々
な重合体が使用できる。
【0007】例えば特開平3−47825、特開平3−
72527、特開平3−79627、特公昭46−30
711、特公昭45−36319、特公昭46−175
53等に提案されている重合体であり、主鎖骨格が本質
的にポリエーテルからなるものが好ましい。このような
重合体の製法は、上記の文献中に例示されている。
【0008】加水分解性珪素基含有重合体の主鎖は本質
的にポリオキシアルキレン鎖からなる。加水分解性珪素
基含有重合体は下記に述べるように官能基を有するポリ
オキシアルキレン化合物に加水分解性珪素基を導入して
製造される。
【0009】ポリオキシアルキレン化合物は、アルカリ
金属触媒、複合金属シアン化物錯体触媒、金属ポルフィ
リンなど触媒の存在下少なくとも1個の水酸基を有する
ポリヒドロキシ化合物などのイニシエータにアルキレン
オキシドなどのモノエポキシドなどを反応させて製造す
る水酸基末端のものが好ましい。ポリオキシアルキレン
化合物の官能基数は2以上が好ましく、特に、2または
3が好ましい。
【0010】特に好ましいポリオキシアルキレン化合物
はポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロピレ
ントリオールである。また、下記(1)の方法に用いる
場合、アリル末端ポリオキシプロピレンモノオールなど
のオレフィン末端のポリオキシアルキレン化合物も使用
できる。
【0011】加水分解性珪素基としては、一般式(a)
で表されるシリル基がよい。 −SiXa3-a ・・・(a)
【0012】式中Rは1価の炭化水素基あるいはハロゲ
ン化炭化水素基であり、炭素数8以下、好ましくは6以
下のアルキル基やフルオロアルキル基である。特に好ま
しくは、メチル基やエチル基などの低級アルキル基であ
る。Xは加水分解性基であり、たとえばハロゲン原子、
アルコキシ基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ基、
アミノオキシ基、ケトキシメート基などがある。これら
のうち炭素原子を有する加水分解性基の炭素数は6以下
が好ましく、特に4以下が好ましい。好ましい加水分解
性基は炭素数4以下の低級アルコキシ基、特にメトキシ
基やエトキシ基である。aは1、2または3であり、特
に2または3であることが好ましい。
【0013】一般式(a)で示されるシリル基は全末端
基中で平均して50%以上、好ましくは70%以上含有
することが好ましい。
【0014】一般式(a)で示されるシリル基のポリオ
キシアルキレン化合物への導入の方法は特には限定され
ないが、例えば以下の方法で導入することができる。
【0015】(1)ポリオキシアルキレン化合物の末端
にオレフィン基を導入したものと、一般式(b)で表さ
れるヒドロシリル化合物を反応させる方法。
【0016】HSiXa3-a ・・・(b) (式中R、X、aは前記に同じ)
【0017】ここでオレフィン基を導入する方法として
は、不飽和基及び官能基を有する化合物をポリオキシア
ルキレン化合物の末端水酸基に反応させて、エーテル結
合、エステル結合、ウレタン結合、カーボネート結合な
どにより結合させる方法、あるいはアルキレンオキシド
を重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどのオレ
フィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合させるこ
とにより側鎖にオレフィン基を導入する方法などが挙げ
られる。
【0018】(2)ポリオキシアルキレン化合物の末端
に一般式(c)で表される化合物を反応させる方法。
【0019】R3-a −SiXa −R1 NCO・・・
(c) (式中R、X、aは前記に同じ。R1 は炭素数1〜17
の2価炭化水素基。)
【0020】(3)ポリオキシアルキレン化合物の末端
にトリレンジイソシアネートなどのポリイソシアネート
化合物を反応させてイソシアネート基末端とした後、該
イソシアネート基に一般式(d)で表される珪素化合物
のW基を反応させる方法。
【0021】R3-a −SiXa −R1 W・・・(d) (式中R、R1 、X、aは前記に同じ。Wは水酸基、カ
ルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基(1級また
は2級)から選ばれた活性水素含有基。)
【0022】(4)ポリオキシアルキレン化合物の末端
にオレフィン基を導入し、そのオレフィン基と、Wがメ
ルカプト基である一般式(d)で表される珪素化合物の
メルカプト基を反応させる方法。
【0023】本発明における加水分解性珪素基含有重合
体は水分と接触すると架橋反応により3次元化して硬化
する。
【0024】本発明における加水分解性珪素基含有重合
体の分子量は2000〜50000が好ましく、特に、
15000〜30000が好ましい。
【0025】ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合
体および/または水添ポリジエン−ポリオキシアルキレ
ン共重合体は活性水素含有基を有する(水添)ポリジエ
ン系化合物に触媒存在下でアルキレンオキシドを付加さ
せて得ることができる。
【0026】ポリジエン系化合物の具体例としては、水
酸基末端及びカルボキシル基末端の1,2−ポリブタジ
エン;1,4−ポリブタジエン;ポリイソプレン;ポリ
クロロプレン;1,3−ポリペンタジエン、ブタジエン
−イソプレンコポリマー;ブタジエン−ペンタジエンコ
ポリマーなどが挙げられる。水添ポリジエン系化合物の
具体例としては、上記ポリジエン系化合物の水添物など
が挙げられる。
【0027】本発明におけるポリジエン−ポリオキシア
ルキレン共重合体または水添ポリジエン−ポリオキシア
ルキレン共重合体におけるポリジエンは、後述するよう
にブタジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペ
ンタジエン、シクロペンタジエンなどのジエンの単独重
合体あるいは共重合体、またはそれらの1以上と他の共
重合性モノマー(たとえば、スチレン、アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸エステルなど)との共重合体
で、常温で液体〜低融点固体である重合体である。特に
常温で液体のものが好ましい。
【0028】ポリジエンは、通常、末端に官能基を有す
る。官能基としては、水酸基、カルボキシル基、メルカ
プト基、ハロゲン原子などがあり、特に水酸基またはカ
ルボキシル基を有するものが一般的である。水添ポリジ
エンはこのポリジエンの水素化物であり、ポリジエン中
の不飽和基を減少ないし消失せしめたものである。
【0029】オキシアルキレン鎖はアルキレンオキシド
を開環重合させて形成される。すなわち、上記官能基の
うち、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基などの反
応性水素原子を有する官能基にアルキレンオキシドを順
次開環重合させて得られる。このポリジエン−ポリオキ
シアルキレン共重合体および/または水添ポリジエン−
ポリオキシアルキレン共重合体の末端基は水酸基であ
る。
【0030】(水添)ポリジエンは疎水性が高いのでア
ルキレンオキシドの重合触媒として広く使用されている
アルカリ触媒(KOHなど)の使用は困難である。従っ
て、触媒としては複合金属シアン化物錯体を用いること
が好ましい。複合金属シアン化物錯体触媒はアルキレン
オキシド重合用触媒として公知である。好ましい触媒は
シアン化コバルト亜鉛・グライム錯体などの亜鉛を含む
触媒である。
【0031】重合反応は、開始剤としての水酸基または
カルボキシル基含有のポリジエンおよび/または水添ポ
リジエンと複合金属シアン化物錯体の混合物に任意の温
度条件下でアルキレンオキシドを添加して行なうことが
できるが、必要ならば、溶媒存在下で反応を行なうこと
もできる。
【0032】使用できる溶媒としては炭化水素系溶媒、
ハロゲン化炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒などが挙げ
られる。炭化水素系溶媒としては具体的にはヘキサン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなど、ハロゲン化炭化水素系溶媒とし
ては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリ
クロルエタン、テトラクロルエタン、クロルベンゼン、
ジクロルベンゼンなどが挙げられる。
【0033】エーテル系溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、グライム、ジグ
ライムなどが挙げられる。必要に応じて、これらから単
独または任意に混合して使用してよい。
【0034】上記ポリジエン−ポリオキシアルキレン共
重合体および/または水添ポリジエン−ポリオキシアル
キレン共重合体の重合の開始剤は、水酸基またはカルボ
キシル基含有のポリジエンおよび/または水添ポリジエ
ンである。ポリジエンとしては具体的に、液状1,2−
ポリブタジエン、液状1,4−ポリブタジエン、液状ポ
リクロロプレン、液状ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体などが挙げられるが、特にこれに限定されない。
【0035】水添ポリジエンとしては、液状水添1,2
−ポリブタジエン、液状水添1,4−ポリブタジエン、
液状水添ポリクロロプレン、液状水添ポリイソプレン、
水添スチレン−ブタジエン共重合体、水添アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体などが挙げられるが、特にこ
れに限定されない。
【0036】上記共重合体の重合に使用するアルキレン
オキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシド、ヘキセンオキシド、シクロヘ
キセンオキシド、スチレンオキシド、およびアルキルま
たはアリルまたはアリールグリシジルエーテル類、具体
的には、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジル
エーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、ブチルグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニ
ルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテルが
挙げられる。特に、プロピレンオキシドあるいはブチレ
ンオキシドが好ましい。
【0037】また、上記ポリジエン−ポリオキシアルキ
レン共重合体および/または水添ポリジエン−ポリオキ
シアルキレン共重合体はポリジエンおよび/または水添
ポリジエンの残基を分子中に5〜90重量%、特には2
5〜85重量%含有することが好ましい。90重量%超
では相溶性改善効果が不充分になり、5重量%未満では
タックの低減効果が不充分になる。
【0038】ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合
体および/または水添ポリジエン−ポリオキシアルキレ
ン共重合体の使用量は加水分解性珪素基含有重合体10
0重量部に対して5〜70重量部であり、特に5〜50
重量部が好ましい。5重量部未満になると残留タックの
低減の効果が不充分であり、70重量部超になると硬化
性が低下する。
【0039】本発明の加水分解性珪素基含有重合体とポ
リジエン−ポリオキシアルキレン共重合体および/また
は水添ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合体とを
用いて調製される本発明の組成物の調製方法には特に制
限はない。
【0040】また、2成分型のシーリング剤などとして
使用するような場合、加水分解性珪素基含有重合体とポ
リジエン−ポリオキシアルキレン共重合体および/また
は水添ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合体及び
要すれば使用される硬化触媒などを混合して使用する方
法が挙げられる。
【0041】触媒の具体例としては、例えばテトラブチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネートなどのチタン
類エステル類、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マ
レエート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナ
フテン酸錫などの有機錫化合物、オクチル酸鉛、ブチル
アミン、オクチルアミン、シブチルアミン、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
オレイルアミン、オクチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、
キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジ
ン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメ
チルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチ
ルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]
ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合物あるい
はそれらのカルボン酸などの塩、過剰のポリアミンと多
塩基酸より得られる低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポ
リアミンとエポキシ化合物との反応生成物、アミノ基を
有するシランカップリング剤たとえば、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシランなどの公知のシラ
ノール縮合触媒が挙げられる。これらは単独で使用して
もよく、2種以上併用してもよい。
【0042】本発明の組成物には更に必要に応じて種々
の充填剤、添加剤等を配合できる。充填剤の例としては
重質及び軽質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化
チタン、ケイ酸アルミニウム及びカーボンブラック等通
常使用されるものが挙げられる。可塑剤の例としてはジ
オクチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、塩素
化パラフィン、エポキシ化大豆油等通常使用されるもの
が挙げられる。
【0043】タレ防止剤としては水添ヒマシ油、無水ケ
イ酸または有機ベントナイト等が適している。老化防止
剤としては紫外線吸収剤、ラジカル連鎖禁止または過酸
化物分解剤等に分類される各種のものを単独あるいは併
用して用いることができる。
【0044】
【作用】本発明におけるポリジエン−ポリオキシアルキ
レン共重合体および/または水添ポリジエン−ポリオキ
シアルキレン共重合体は加水分解性珪素基含有重合体と
の相溶性がよく分散性もよい。しかも該共重合体の添加
により物性が大幅に低下することはなく、耐候性も良好
である。
【0045】埃の付着や残留タックも改善されるという
効果を示すのは、ポリジエンをポリアルキレンエーテル
と共重合させて用いることにより液状では相分離するこ
となく、硬化することにより表面にジエン部分があらわ
れタックが低減されるからと推定できる。
【0046】
【実施例】以下実施例、比較例及び応用例により本発明
を具体的に説明するが本発明はこれら実施例により限定
されるものではない。
【0047】(製造例)ポリジエン−ポリオキシアルキ
レン共重合体A〜Dの製造例
【0048】A:R−45HT(出光石油化学製、液状
末端水酸基1,4−ポリブタジエン)100重量部に亜
鉛ヘキサシアノコバルテート・ジグライム錯体0.06
重量部を加え窒素下120℃で撹拌し、プロピレンオキ
シド50重量部を1時間かけて加え、その後1時間その
温度に保ち反応させて得た。
【0049】B:プロピレンオキシド100重量部を2
時間かけて加えたこと以外は、Aと同様の操作を行って
得た。
【0050】C:プロピレンオキシド233重量部を4
時間かけて加えたこと以外は、Aと同様の操作を行って
得た。
【0051】D:R−45HTに代えてPBG−200
0(日本曹達製、液状1,2−ポリブタジエングリコー
ル)100重量部を用いたこと以外はBと同様の操作を
行って得た。
【0052】(実施例1)全末端の95%にメチルジメ
トキシシリル基を含有する平均分子量17000の線状
プロピレンオキシド系重合体100重量部に対し30重
量部の共重合体Aを添加してよく撹拌し、組成物Eを得
た。
【0053】(実施例2)全末端88%にメチルジメト
キシシリル基を含有する平均分子量22000の線状プ
ロピレンオキシド系重合体100重量部に対し40重量
部の共重合体Bを添加してよく撹拌し、組成物Fを得
た。
【0054】(実施例3)全末端99%にメチルジメト
キシシリル基を含有する平均分子量30000の線状プ
ロピレンオキシド系重合体100重量部に対し10重量
部の共重合体Cを添加してよく撹拌し、組成物Gを得
た。
【0055】(実施例4)全末端92%にメチルジメト
キシシリル基を含有する平均分子量20000の線状プ
ロピレンオキシド系重合体100重量部に対し45重量
部の共重合体Dを添加してよく撹拌し、組成物Hを得
た。
【0056】(比較例1)共重合体Aの代わりにR−4
5HTを用いたこと以外は実施例1と同様にして、組成
物Iを得た。
【0057】実施例1〜4及び比較例1で得られた組成
物E〜Iについて50℃にて7日間経過後の貯蔵安定性
を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】液状ポリブタジエン含有系に比べポリジエ
ン−ポリオキシアルキレン共重合体含有系は相溶性がよ
く、製造後50℃で7日間以上経過しても何の変化も認
められなかった。
【0060】(応用例1〜4)実施例1〜4で得た組成
物E〜H、炭酸カルシウム、ジオクチルフタレート、老
化防止剤、ジブチル錫ジラウレート(DBTDL)およ
び酸化チタンを、表2に示す配合比(数字は重量部)
で、3本ペイントロールでよく混合したのち約3mm厚
のシートを作製した。23℃、湿度55%、7日間のシ
ート作製条件で硬化物シートを得た。得られたシート物
性を表2に示す。
【0061】(比較例2)組成物E〜Hの代わりに、全
末端の95%にメチルジメトキシシリル基を含有する平
均分子量17000のプロピレンオキシド系重合体(重
合体Jとする)を使用すること以外は応用例に準じ、硬
化物シートを得た。得られたシート物性を表2に示す。
【0062】表2において、埃の付着性の評価は次のと
おりである。○:埃がつきにくく良好。△:やや埃がつ
きやすくやや不良。×:埃がつきやすく不良。また残留
タックは東洋精機製作所製ピクマックテスター、荷重5
00gにて測定を行った。
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】液状ポリブタジエンに比べ、ポリジエン
−ポリオキシアルキレン共重合体は相溶性が良く安定で
あり、この組成物から得られる硬化体は柔軟性、伸び、
強度にすぐれかつ埃の付着や残留タックが改善されてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 茂幸 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合体1分子あたり少なくとも1つの加水
    分解性珪素基を有し主鎖骨格がポリオキシアルキレンか
    らなる加水分解性珪素基含有重合体、およびポリジエン
    −ポリオキシアルキレン共重合体および/または水添ポ
    リジエン−ポリオキシアルキレン共重合体を含有する硬
    化性組成物。
  2. 【請求項2】加水分解性珪素基含有重合体100重量部
    に対しポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合体およ
    び/または水添ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重
    合体5重量部〜70重量部を含有する、請求項1の硬化
    性組成物。
  3. 【請求項3】加水分解性珪素基含有重合体の分子量が2
    000〜50000である、請求項1または2の硬化性
    組成物。
  4. 【請求項4】ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合
    体および/または水添ポリジエン−ポリオキシアルキレ
    ン共重合体が、水酸基あるいはカルボキシル基含有のポ
    リジエンおよび/または水添ポリジエンを開始剤とし
    て、アルキレンオキシドを開環重合して得られたもので
    ある、請求項1または2の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】ポリジエン−ポリオキシアルキレン共重合
    体および/または水添ポリジエン−ポリオキシアルキレ
    ン共重合体が、ポリジエンおよび/または水添ポリジエ
    ンの残基を分子中に5重量%〜90重量%含有するもの
    である、請求項1、2または4の硬化性組成物。
  6. 【請求項6】アルキレンオキシドがプロピレンオキシド
    あるいはブチレンオキシドである、請求項4の硬化性組
    成物。
  7. 【請求項7】ポリジエンがポリブタジエン、ポリクロロ
    プレン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合
    体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体である、請
    求項4または5の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】水添ポリジエンが水添ポリブタジエン、水
    添ポリクロロプレン、水添ポリイソプレンである、請求
    項4または5の硬化性組成物。
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