JPH0532759B2 - - Google Patents

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JPH0532759B2
JPH0532759B2 JP2334911A JP33491190A JPH0532759B2 JP H0532759 B2 JPH0532759 B2 JP H0532759B2 JP 2334911 A JP2334911 A JP 2334911A JP 33491190 A JP33491190 A JP 33491190A JP H0532759 B2 JPH0532759 B2 JP H0532759B2
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Shigeru Yamada
Yasunao Abe
Masaaki Mizuguchi
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Yamaha Corp
Yamaha Kyohan KK
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Yamaha Corp
Yamaha Kyohan KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、楽音の音色、音高、音量、効果な
ど各要素を制御するためのデータをプリセツトデ
ータとして記憶しておき、これを適宜選択して楽
音制御に利用するようにしたプリセツト機能を持
つ電子楽器の楽音制御装置に関する。
〔従来の技術〕
プリセツト機能を持つ電子楽器の楽音制御装置
においては、音色等の楽音制御データをプリセツ
トデータとしてプリセツトメモリに記憶してお
き、所望のプリセツトデータに対応して選択スイ
ツチを操作することにより、該プリセツトデータ
を読み出し、これにより楽音を制御する。従来の
この種の装置(例えば特開昭55−140892号公報に
示された装置)においては、プリセツトメモリか
ら選択的に読み出した1組のプリセツトデータを
一旦出力バツフアメモリに記憶し、この出力バツ
フアメモリの記憶データを楽音制御用の回路に供
給するようにしている。そして、手動操作子によ
つてこの出力バツフアメモリの記憶内容を適宜設
定若しくは変更して、該バツフアメモリ上で所望
の楽音制御データの作成を行い、これをプリセツ
トデータとしてプリセツトメモリに書き込むこと
ができるようにもなつている。
従来のものにおいては、プリセツトメモリから
選択的に読み出したプリセツトデータの出力バツ
フアメモリへの書き込むは原則的に常時可能であ
り、手動操作子が操作された時のみに瞬時に、プ
リセツトデータの出力バツフアメモリへの書込み
が一時的に禁止され、その代わりに当該手動操作
子による設定操作データが書き込まれる。すなわ
ち、プリセツトメモリから読み出されたプリセツ
トデータを出力バツフアメモリに書き込むこと及
び手動操作子の操作に応じて該出力バツフアメモ
リの記憶データを設定若しくは変更することのど
ちらもが可能であつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
そのため、出力バツフアメモリにおける1組の
記憶データ中の所望のいくつかのデータを手動操
作子の操作によつて設定若しくは変更して所望の
データセツトを該出力バツフアメモリ上で作成
し、これをプリセツトデータとしてプリセツトメ
モリに後で記憶しよとするときに、手動操作子の
操作によるデータ設定若しくは変更を試行錯誤的
に行つている最中に、プリセツトメモリからプリ
セツトデータを読み出して出力バツフアメモリに
書き込むスイツチ操作がなされると、該出力バツ
フアメモリの記憶データが誤つて読み出されたプ
リセツトデータにそつくり置き変わつてしまう、
という問題が生じる。その場合、手動操作子の操
作によつてそれまで苦労して作成したデータがす
べて消し去られてしまうので、極めて不都合であ
つた。
この発明の上述の点に鑑みてなされたもので、
手動操作子の操作によつて作成中のデータがプリ
セツトデータによつて置換されることかないよう
にすることができる電子楽器の楽音制御装置を提
供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る電子楽器の楽音制御装置は、楽
音制御に関連するデータを設定若しくは変更する
ための手動操作子手段と、楽音制御に関連するデ
ータをプリセツトデータとして記憶するプリセツ
トデータ記憶手段と、前記プリセツトデータ記憶
手段におけるプリセツトデータの選択的読み出し
を制御するプリセツト制御手段と、前記プリセツ
トデータ記憶手段から読み出されたプリセツトデ
ータを記憶すること又は前記手動操作子手段の操
作に応じて該記憶データを設定若しくは変更する
ことが可能であり、この記憶データを楽音制御の
ための回路に供給して該供給したデータに従つて
楽音制御が行われるようにする出力データ記憶手
段と、前記プリセツトデータ記憶手段から読み出
されたプリセツトデータを前記出力データ記憶手
段に書き込むこと及び前記手動操作子手段の操作
に応じて該出力データ記憶手段の記憶データを設
定若しくは変更することのどちらでも可能にする
第1のモード、前記手動操作子手段の操作に応じ
て前記出力データ記憶手段のデータを設定若しく
は変更することは可能にするが、前記プリセツト
データ記憶手段から読み出されたプリセツトデー
タを前記出力データ記憶手段に書き込むことは禁
止する第2のモード、これらのモードのうちどれ
かを選択し、選択されたモードに従つて前記出力
データ記憶手段の書込みを制御する制御手段とを
具えたものである。
後述する実施例においては、この発明の一実施
例として、1つの音階内の12音階音の各々につい
てのピツチデータ及び音量データを1組のプリセ
ツトデータとして、そのようなプリセツトデータ
の組を複数の音階についてそれぞれ記憶し、これ
を適宜選択して楽音のピツチ及び音量制御に利用
するようにしたプリセツト機能を持つ楽音制御装
置が例示されている。しかし、このような音階音
のスケーリング制御のためのプリセツト機能に限
らず、音色あるいは効果等のための様々のプリセ
ツト機能においてこの発明を実施することができ
るのは勿論である。
後述する実施例との対応を示すと、手動操作子
手段に対応するものがアツプスイツチUP1〜UP
12及びダウンスイツチDWN1〜DW12を含
む操作子セクシヨン12であり、プリセツトデー
タ記憶手段に対応するものがメモリ48−1〜4
8−12,49−1〜49−24であり、プリセ
ツト制御手段に対応するものがロータリ操作子1
5、ロータリスイツチRSW、スケールスイツチ
SCL及びこれらスイツチによる選択操作に応じて
該メモリ48−1〜48−12,49−1〜49
−24から記憶データを読み出す制御を行う回路
部分であり、出力データ記憶手段に対応するもの
がPDメモリ45及びVDメモリ46であり、制
御手段に対応するものがメモリスイツチ17の操
作に応じてモード選択を行う部分とその選択モー
ドに応じてPDメモリ45及びVDメモリ46の
書込みを制御する回路部分である。なお、第1の
モードに対応するものは「通常読み出しモード」、
第2のモードに対応するものは「ホールドモー
ド」、である。
この発明の別の観点によれば、上記プリセツト
データ記憶手段はデータの読み書き可能なもので
あつてよく、上記プリセツト制御手段は該プリセ
ツトデータ記憶手段におけるプリセツトデータの
選択及びその読み書きを制御するものであつてよ
く、前記制御手段では出力データ記憶手段の記憶
データを前記プリセツトデータ記憶手段に書き込
む第3のモードが更に選択可能であつてもよく、
そして、この第3のモードが選択されたとき、前
記出力データ記憶手段の記憶データを前記プリセ
ツトデータ記憶手段に書き込むよう制御する第2
の制御手段を更に具えていてもよい。後述する実
施例において、この第3のモードに相当するもの
では「プリセツトモード」である。
また、この発明の別の観点によれば、データ退
避用記憶手段を更に具えていてもよく、上記第2
の制御手段は、前記第3のモードが選択されたと
き、前記出力データ記憶手段の記憶データを該デ
ータ退避用記憶手段に退避させ、前記プリセツト
データ記憶手段から読み出されたプリセツトデー
タを前記出力データ記憶手段に書き込むことを可
能にし、該データ退避用記憶手段に退避したデー
タを前記プリセツトデータ記憶手段に書き込むよ
う制御するものであつてよい。後述する実施例に
おいて、データ退避用記憶手段に対応するものは
ホールドメモリ50である。
この発明の一実施例によれば、1つのメモリス
イツチ17の操作に応じて3つのモード選択が行
われる。また、1つのメモリLEDによつて3つ
のモードの選択状態が表示される。すなわち、メ
モリLEDが消灯しているときは第1のモードす
なわち通常読み出しモードを示し、この状態でメ
モリスイツチ17を1回押圧操作するとメモリ
LEDが点滅し、第2のモードすなわちホールド
モードが選択されたことを示す。第2のモードに
おいて更にメモリスイツチ17を1回押圧操作す
るとメモリLEDが点灯し、第3のモードすなわ
ちプリセツトデータが選択されたことを示す。
〔作用〕
第1のモードが選択された場合は、プリセツト
データ記憶手段から読み出されたプリセツトデー
タを前記出力データ記憶手段に書き込むことが可
能であり、該出力データ記憶手段からこのプリセ
ツトデータを楽音制御用の回路に供給して、該プ
リセツトデータに従う楽音制御を行うことができ
る。また、手動操作子手段の操作に応じて該出力
データ記憶手段の記憶データを設定若しくは変更
することも可能であり、設定若しくは変更された
データを該出力データ記憶手段から楽音制御用の
回路に供給して、該手動設定若しくは変更された
データに従う楽音制御を行うこともできる。この
点は従来技術と同様である。
この発明の特徴は、第1のモードに代えて第2
のモードを選択できる点である。すなわち、手動
操作子手段の操作によつて所望のデータセツトを
作成し、これをプリセツトデータとしてプリセツ
トデータ記憶手段に書き込もうとする場合など、
手動操作によつて作成中のデータを不用意に消去
したくない場合にはこの第2のモードを選択す
る。
第2のモードが選択されると、手動操作子手段
の操作に応じて出力データ記憶手段のデータを設
定若しくは変更することが可能になるが、プリセ
ツトデータ記憶手段から読み出されたプリセツト
データを該出力データ記憶手段に書き込むことは
禁止される。従つて、手動操作子手段の操作によ
つて所望のデータ作成処理を行つている最中に、
不用意にプリセツトデータ記憶手段からのプリセ
ツトデータ選択読出し操作を行つたとしても、こ
のプリセツトデータの出力データ記憶手段への書
き込み禁止されるので、手動操作により作成中の
データを安全に保存することができる。
この発明の別の特徴はデータ退避用記憶手段を
具えた点である。上記のように、第2のモードに
おいて所望の手動操作によつて出力データ記憶手
段において作成したデータをプリセツトデータと
してプリセツトデータ記憶手段に新規に書き込も
うとする場合、第3のモードを選択する。第3の
モードが選択されたとき、出力データ記憶手段の
記憶データが該データ退避用記憶手段に、記憶・
保存される。つまり作成した大切なデータを該デ
ータ退避用記憶手段に退避させておくことができ
る。そうすると、出力データ記憶手段は記憶フリ
ーになり、プリセツトデータ記憶手段から読み出
されたプリセツトデータを該出力データ記憶手段
に書き込むことが可能になる。前述の通り、出力
データ記憶手段に記憶したデータによつて楽音制
御がなされる。従つて、プリセツトデータ記憶手
段に新たなプリセツトデータを書き込む前に、こ
のプリセツトデータ記憶手段からプリセツトデー
タを読み出して出力データ記憶手段に書き込むこ
とが可能になることにより、そこにどんなプリセ
ツトデータが記憶されているのか、ということを
モニタすることができる。操作者はそのようなモ
ニタリングを適宜行つた上で、プリセツトデータ
記憶手段のどの位置に(どのプリセツト番号に)
新たに作成したプリセツトデータを書き込んだら
よいかを適切に判断することができる。こうし
て、適切に判断した上で、プリセツトデータ記憶
手段に対する書込み操作を行う。そうすると、デ
ータ退避用記憶手段に退避していたデータがプリ
セツトデータ記憶手段に書き込まれる。従つて、
上記のようなモニタリングを行つても、手動操作
によつて作成したデータが破壊されることなくプ
リセツトデータ記憶手段に書き込むことができ
る。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例
を詳細に説明しよう。
第1図はこの発明の一実施例に係る電子楽器の
前面パネル部を示す図であり、鍵盤部の上側が各
種スイツチ類および表示器を配列したパネル部と
なつている。パネル部の配列の大略を示すと、一
番左側がマルチメニユー式スケール選択セクシヨ
ン10、その右隣が音色選択セクシヨン11、そ
の右隣が音名別調整用操作子セクシヨ12、その
右隣がその他各種機能のためのスイツチ及び表示
器セクシヨン13となつている。
音名別調整用操作子セクシヨン12は、楽音の
音量及びピツチを各音名毎に独立に調整するため
の操作子と、各音名毎の調整内容を表示する表示
器とから成るものであり、拡大して示すと第2図
のような配列から成るものである。操作子は12の
各音名C、D♭ (C# )、D…Bに対応して設け
られたアツプスイツチUP1〜UP12とダウンス
イツチDWN1〜DWN12を含み、表示器は各
音名C〜Bに対応して各スイツチUP1,DWN
1〜UP12,DWN12の上側に夫々設けられ
た液晶表示器LCD1〜LCD12を含む。アツプ
スイツチUP1〜UP12及びダウンスイツチ
DWN1〜DWN12は自己復帰型の押ボタンス
イツチであり、設定値を増大させる場合はアツプ
スイツチを操作し、減少させる場合はダウンスイ
ツチを操作する。各液晶表示器LCD1〜LCD1
2は複数桁(例えば4桁)の10進数及び必要な文
字・記号の表示が可能なものであり、対応するア
ツプ及びダウンスイツチUP1,DWN1〜UP1
2,DWN12の操作によつて増減された数値が
表示される。
操作子及び表示器と音名との対応関係が一目瞭
然に判るようにするため、各音名に対応する液晶
表示器LCD1〜LCD12の物理的配列が各音名
に対応する白鍵及び黒鍵の配置に類似するような
つている。すなわち、白鍵の音名C、D…Bに対
応する表示器LCD1,LCD3…LCD12は横方
向に同列に並んでいるが、黒鍵の音名D♭ (C
# )、E♭ (D# )、F# 、A♭ (G# )、B♭
(A# )に対応する表示器LCD2,…LCD11は
それよりも少し上寄りのに位置で横方向に同列に
並んでいる。そして各表示器LCD1〜LCD12
の横方向の並びに順序は鍵の音名順の配列に対応
している。各スイツチUP1〜UP12,DWN1
〜DWN12が表示器LCD1〜LCD12と同様に
白鍵、黒鍵に類似した配置で並んでいてもよい。
この実施例では、各楽音要素のうち音量とピツ
チを操作子セクシヨン12における操作によつて
各音名毎に独立に調整できるようになつている。
操作子および表示器は音量とピツチとで別々に設
けられていず、上述の各音名毎のアツプおよびダ
ウンスイツチUP1〜UP12,DWN1〜DWN
12と表示器LCD1〜LCD12が両者の間で共
用されるようになつている。これらの操作子およ
び表示器を音量とピツチのどちらのために使用す
るかを選択するために、ピツチ/ボリユーム選択
スイツチP/VSELが設けられている。このスイ
ツチP/VSELは自己復帰型押ボタンスイツチで
あり、一押しする毎にピツチ選択モードから音量
選択モードにあるいはその逆に選択モードが反転
するよう内部回路で処理される。尚、以下示され
る選択(又は切換え)スイツチもすべて同様の自
己復帰型押ボタンスイツチであり、ラツチ機能が
要求されるものであつては上述のように内部回路
による処理によつて一押し毎に選択モードが反転
するようになつている。
ピツチ/ボリユーム選択スイツチP/VSELに
対応して、その上側に「PITCH(CENT)」と
「VOLUME」という表示が付された2個の発光
ダイオード(以下LEDと略称する)が設けられ
ている。この2個の発光ダイオードのためにP/
VLEDなる参照記号を用いる。スイツチP/
VSELによつて現在選択されたモードに応じて
P/VLEDの一方のダイオードが点灯し、操作子
セクシヨン12が音量(VOLUME)又はピツチ
(PITCH)のどちらかの調整及び調整内容表示の
ために使用可能であるかを表示する。
ピツチ/ボリユーム選択スイツチP/VSELの
下側に設けられたクロツクレート選択スイツチ
(FAST/SLOWなる表示が付されているもの)
は、アツプ及びダウンスイツチUP1〜UP12,
DWN1〜DWN12の操作時における調整デー
タの増減速度を切換えるためのスイツチである。
前述のP/VLEDの下側にはこのクロツクレート
選択スイツチによる選択モードを表示するための
2個のLED(夫々FASTとSLOWなる表示が付さ
れている)が設けられている。
名音名C〜Bに対応する液晶表示器LCD1〜
LCD12における調整データの表示例について
次に説明する。
ピツチ表示は、名音名毎に調整されたピツチの
平均律からのピツチずれをセント値で表示するよ
うになつている。一例として、−55.0セントから
+55.0セントまでの範囲で0.1セントを最小単位
としてピツチ調整が可能となつており、表示器
LCD1〜LCD12では各々に対応して設定され
たピツチずれのセント値を「−55.0」から
「55.0」までの範囲の数値で小数点第1位の分解
度で表示する。
音量表示は、「0」から「100」までの範囲の10
進数値で表示されるようになつており、この範囲
で音量調整が可能である。
マルチメニユー式スケール選択セクシヨン10
を拡大して示すと第3図のようである。このセク
シヨン10は、予め設定された純正調の各音階及
び音階プリセツト機能によつて任意に予め設定さ
れた各音階(すなわち各音名毎に独立に調整され
たピツチ及び音量のデータの一組がプリセツトさ
れた一音階に対応している)を選択するためのも
のである。この実施例では、純正調音階の各調名
に対応して合計12個の音階が選択可能であり、プ
リセツトされた音階は合計24個の音階(24のデー
タ組)が選択可能である。このように多数のプリ
セツトされたデータ組を選択可能にするために、
個々のデータ組に対応して個別の選択スイツチを
設けたのではスイツチ数が多数になり、コスト高
になると共に配置スペースの問題も生じる。そこ
で、この実施例ではマルチメニユー窓14を具え
たロータリ操作子15と、選択可能な全データ組
数よりも小数のスケールスイツチSCLとの組合せ
により選択すべきデータ組を特定できるようにし
ている。スケールスイツチSCLは12個の自己復帰
型押ボタンスイツチからなり、個々のスイツチの
下側には「1」から「12」の番号が表示されてい
る。また、各スケールスイツチSCLの上側には
個々のスイツチに対応してスケールLEDが設け
られている。
「ON」なる表示か付されたマルチメニユー
ONスイツチ16は、このマルチメニユー式スケ
ール選択セクシヨン10による選択機能を有効に
するための選択スイツチであり、その上側に設け
られたON・LEDが該ONスイツチ16を一押し
する毎に点灯又は消灯に切換わる。ON・LEDが
点灯しているときセクシヨン10による選択が有
効であることを示し、消灯しているときは無効で
あることを示す。
「MEMORY」なる表示が付されたメモリス
イツチ17は、操作子セクシヨン12で設定した
データ組をプリセツトする(書込む)ために使用
されるスイツチであり、このスイツチ17に対応
してメモリLEDが設けられている。
ロータリメニユー窓14はONスイツチ16と
スケールスイツチSCLの配置に対応して設けられ
ており、その下部に位置するロータリ操作子15
のメニユー表示プレートを見ることができるよう
にするものである。
ロータリー操作子15は、第4図に示すよう
に、回転用つまみ15aと、このつまみ15aに
連動して回動され、互いに異なる所定角度範囲で
配置された3つのメニユー表示プレート15−
1,15−2,15−3と、つまみ15aの回転
に連動して3つのプレート15−1,15−2,
15−3の何れか1つに対応する接点に接続され
るロータリスイツチRSWとを具えている。3つ
のメニユー表示プレート15−1,15−2,1
5−3のうちつまみ15aの操作によつて選択さ
れた1つのプレートだげがメニユー窓14を通し
て見ることができ、このようにメニユー窓14に
設定されたプレートに対応する接点がロータリス
イツチRSWにおいてオンする。
各メニユー表示プレート15−1,15−2,
15−3を展開して各々に付された表示物の一例
を第5図に示す。尚、各メニユー表示プレート1
5−1,15−2,15−3に対応するロータリ
スイツチ位置を番号1,2,3で区別する。各プ
レートにおける表示物はONスイツチ16及び各
スケールスイツチSCLの配置に物理的に対応して
付されており、この表示物によつて示された機能
又は音階又はデータ組がこの表示物の配置に対応
するONスイツチ16又はスケールスイツチSCL
によつて選択可能であることを示す。
ロータリスイツチ位置1では純正調
(PURETEMPERAMENT)の音階が選択可能
であり、純正調における各調毎の主音名D♭ 〜F
# # がメニユー表示プレート15−1に表示され
ている。従つて、ロータリ操作子15を位置1に
設定し、ONスイツチ16を操作して選択を有効
化し、所望の調名に対応するスケールスイツチ
SCLを操作すれば、所望の調の純正調音階が選択
できる。
ロータリスイツチ位置2及び3ではプリセツト
されたデータの一組を夫々記憶した24個のメモリ
(プリセツトメモリ)が選択可能(つまりプリセ
ツトされた24個の音階が選択可能)である。各プ
リセツトメモリ(プリセツトされたデータ組)を
1から24までの番号で区別し、プレート15−2
に対応するロータリスイツチ位置2では1〜12
のプリセツトメモリ(プリセツトされたデータ
組)が選択可能であり、プレート15−3に対応
するロータリスイツチ位置3は13〜24のプリ
セツトメモリ(プリセツトされたデータ組)が選
択可能である。何番のプリセツトメモリ(データ
組)を選択するかは、ロータリスイツチ位置2又
は3とスケールスイツチSCLとの組合せによつて
特定される。
回路のハードウエア構成の説明 第6図はこの発明の一実施例に係る電子楽器
(つまり第1図乃至第5図に示すようなパネル部
を有する電子楽器)の電気回路のハードウエア構
成を略示したものであり、CPU(中央処理ユニツ
トの略称)18、プログラムメモリ19、ワーキ
ング及びデータメモリ20を含むマイクロコンピ
ユータを用いて、キースイツチや各種スイツチの
検出走査及び表示器駆動制御並びにトーンジエネ
レータ部内の各楽音発生チヤンネルに対応する押
圧鍵の発音割当て処理などを実行するようになつ
ている。また、アツプダウンスイツチUP1〜UP
12,DWN1〜DNW12の操作に応じた音量
及びピツチの調整データの作成並びにプリセツト
機能のための処理等もマイクロコンピユータによ
つて実行される。「表示器」と記されたブロツク
21は、各音名毎の液晶表示器LCD1〜LCD1
2及びパネル部の各種LEDを含む表示器群を示
すもの、表示器ドライバ22はこれらの表示器群
を駆動するためのドライバ回路を含むもの、パネ
ル操作子23はパネル部の各スイツチ群を示すも
の、であり、これらがデータバス24を介してマ
イクロコンピユータに接続されている。また、鍵
盤25の各キースイツチ及びトーンジエネレータ
部26もデータバス24を介してマイクロコンピ
ユータに接続される。トーンジエネレータ部26
複数(例えば8)の楽音発生チヤンネルを具備し
ており、マイクロコンピユータの処理によつて各
チヤンネルに割当てられた押圧鍵に対応する楽音
信号を夫々発生し、サウンドシステム27に与え
られる。また、各音名毎の音量及びピツチの調整
データに従つて各チヤンネルで発生すべき楽音信
号の音量及びピツチをその音名に応じて制御す
る。
第7図はトーンジエネレータ部26の内部構成
の一例を示す図であり、マイクロコンピユータと
の間のインターフエイスバツフアとして機能する
レジスタ28〜33がデータバス24に接続され
ている。
ピツチデータレジスタ28は、12の各音名C〜
Bに対応して夫々独立に調整されたピツチデータ
PD1〜PD12をストアするためのものであり、
データメモリ20(第6図)の内部にあるピツチ
データメモリ(後出)からこのピツチデータPD
1〜PD12が転送される。このピツチデータPD
1〜PD12は、調整された各音名毎のピツチガ
平均律における各音名の正規のピツチから何セン
トずれているかを示すセント値表現のデータであ
る。
音量データレジスタ31は、12の各音名C〜B
に対応して夫々独立に調整された音量データVD
1〜VD12をストアするためのものであり、デ
ータメモリ20(第6図)の内部にある音量デー
タメモリ(後出)からこの音量データVD1〜
VD12が転送される。
ノートコードレジスタ29及びオクターブコー
ドレジスタ30は、各チヤンネルに割当てられた
鍵を示すキーコードを各チヤンネル毎に夫々スト
アするためのもので、該キーコードのうち音名を
示すノートコードNCはノートコードレジスタ2
9にストアされ、オクターブコードOCはオクタ
ーブコードレジスタ30にストアされる。データ
メモリ20の内部にあるキーコードメモリ(後
出)から各チヤンネルに割当てられたキーコード
CH1〜CH8が転送され、ノートコードとオク
ラーブコードに分離して各レジスタ29,30に
ストアされる。
キーオンレジスタ32は、各チヤンネルに割当
てられた鍵の押圧が持続しているか(キーオン)
又は離鍵されたか(キーオフ)を示すキーオン信
号を各チヤンネル毎にストアするためのものであ
り、データメモリ20の内部にあるキーオンメモ
リ(後出)から各チヤンネル毎のキーオン信号
KON1〜KON8が転送される。
パネルデータレジスタ33は、パネル部で選
択・設定された音色、音量(トータルボリユー
ム)等の各種データ(特に第1図の音色選択セク
シヨン11やその他のスイツチ及び表示器セクシ
ヨン13で選択・設定されたデータ)をストアす
るためのものであり、データメモリ20の内部に
あるパネルデータメモリからそれらのデータが転
送される。
トーンジエネレータ部26における各チヤンネ
ル毎の楽音信号形成及び制御処理は時分割で行わ
れるようになつている。そのため、各チヤンネル
の時分割タイムスロツトに対応するチヤンネルタ
イミング信号CHT1〜CHT8が各レジスタ2
9,30,32に与えられており、これらのレジ
スタにストアされた各チヤンネルのノートコード
NC及びオクターブコードOC及びキーオン信号
KONが該タイミング信号CHT1〜CHT8に従
つて時分割的に出力されるようになつている。
ノートコードレジスタ29から時分割的に出力
された各チヤンネルのノートコードNCは基本周
波数ナンバメモリ34のアドレス入力に与えられ
ると共にセレクタ35,36の選択制御入力に与
えられる。基本周波数ナンバメモリ34は、平均
律における12の各音名C〜Bに関する基本の周波
数ナンバ(周波数ナンバとは既に周知のように発
生すべき楽音周波数に比例する数値のことであ
る)を予め記憶しており、アドレス入力に与えら
れたノートコードNCに応じてその音名に対応す
る基本の周波数ナンバFが時分割的に読み出され
る。メモリ34から読み出された周波数ナンバF
は乗算器37に与えられ、ピツチデータレジスタ
28にストアされたピツチデータに応じて制御さ
れる。
ピツチデータレジスタ28にストアされた各音
名毎のピツチデータPD1〜PD12はセレクタ3
5に入力され、各チヤンネルのノートコードNC
に従つて、各チヤンネル毎の時分割タイムスロツ
トにおいてそのチヤンネルに割当てられた鍵の音
名に対応するものが夫々選択される。選択された
ピツチデータはセント値/周波数比変換メモリ3
8に入力され、セント値表現のデータから周波数
比表現のデータに変換される。この変換メモリ3
8における変換テーブルの一例を示すと次表のよ
うである。
第1表入力(セント値) 出力(周波数比) 55.0 1.03228 〓 〓 10.0 1.00579 〓 〓 0.0 1.00000 〓 〓 −10.0 0.99424 〓 〓 −55.0 0.96873 メモリ38から読み出された周波数比表現のピ
ツチデータは乗算器37に入力され、周波数ナン
バFと乗算される。その結果、各チヤンネルに割
当てられた音名の平均律ピツチの周波数ナンバF
が、該音名に対応して調整されたピツチずれのセ
ント値に対応する周波数比分だけ偏倚され、ピツ
チ制御が施される。乗算器37から出力されたピ
ツチ制御済みの周波数ナンバF′はアキユムレータ
39に入力され、各チヤンネル別に所定時間間隔
で繰返し加算(若しくは減算でもよい)される。
アキユムレータ39は各チヤンネル別の時分割的
なアキユムレートが可能な公知の構成のものであ
り、時分割チヤンネルタイミングに同期してアキ
ユムレート動作を行うためにチヤンネルタイミン
グ信号CHT1〜CHT8が入力されている。アキ
ムルレータ39からは、周波数ナンバF′の値に対
応する比率で時間的に増加し(又は減少でもよ
い)、所定値に達する毎に初期値に戻つてしその
変化を繰返す位相データqF′が各チヤンネル毎に
時分割で出力される。
アキユムレータ39の出力qF′はシフト回路4
0に与えられ、オクターブコードレジスタ30か
ら時分割的に読み出された各チヤンネルのオクタ
ーブコードOCの値に応じて適宜ビツトシフトさ
れる。こうしてオクターブの区別が付与された各
チヤンネルの位相データは楽音信号形成回路41
に入力される。楽音信号形成回路41では、各チ
ヤンネルの位相データに基づき該位相データの繰
返し周波数に対応する周波数の楽音信号を各チヤ
ンネル毎に独立に発生する。その際、各チヤンネ
ルで発生すべき楽音信号の音量エンベロープ発生
器42から与えられる各チヤンネル毎のエンベロ
ープ信号に従つて制御され、音色その他の楽音要
素はパネルデータレジスタ33から与えられるパ
ネルデータに従つて制御される。なお、シフト回
路40はアキムレータ39の手前に設けてもよ
い。
エンベロープ発生器42は、キーオンレジスタ
32から時分割的に与えられる各チヤンネルのキ
ーオン信号KONに応じて所定のエンベロープ信
号を各チヤンネル毎に発生するものである。音量
データレジスタ31にストアされた各音名毎の音
量データVD1〜VD12に応じてこのエンベロ
ーブ信号のレベルを制御することにより音量の制
御を行うことができる。
音量データレジスタ31にストアされた各音名
毎の音量データVD1〜VD12はセレクタ36
に入力され、各チヤンネルのノートコードNCに
従つて、各チヤンネル毎の時分割タイムスロツト
においてそのチヤンネルに割当てられた鍵の音名
の対応するものが夫々選択される。セレクタ36
で選択された各チヤンネルの割当て音名に対応す
る音量データは、必要に応じて音量データ変換回
路43を経由してエンベローブ発生器42に与え
られ、この音量データの値に応じて各チヤンネル
で発生するエンベローブ信号のレベル(例えばピ
ークレベル)が制御される。音量データ変換回路
43は「0」〜「100」の範囲の値で表現された
音量データVD1〜VD12を適当な音量制御係
数に変換するためのものであるが、これは特に設
けなくてもよい。なお、音量データによつてエン
ベロープ発生器42を制御するのではなく、破線
で示すようにエンベロープ発生器42の出力側に
乗算器44を設け、この乗算器44を音量データ
によつて制御するようにしても同様の音量制御を
行うことができる。
メモリ及びレジスタの説明並びにメモリを中心と
する主要な情報の流れの説明 ここでは、第6図のワーキング及びデータメモ
リ20内に含まれる主要なメモリ及びレジスタに
ついて説明すると共にこれらのうち主要なメモリ
と周辺装置との間の主要な情報の流れについて大
まかに説明する。
第8図はワーキング及びデータメモリ20内の
主要なメモリと周辺装置との間の主要な情報の流
れについて大まかに示したブロツク図である。な
お、第8図はメモリの周辺装置との関係を理解す
る便宜のために情報の流れを概念的に示したもの
にすぎず、実際の回路結線あるいはデータの授受
経路がこの通りであるというわけではない。ピツ
チデータメモリ45(これを略称するときはPD
メモリという)は、12の各音名C〜Bに対応して
調整されたピツチデータPD1〜PD12を記憶す
るものであり、ここに記憶されたピツチデータ
PD1〜PD12が前述のトーンジエネレータ部2
6内のピツチデータレジスタ28(第7図)に転
送される。音量データメモリ46(これを略称す
るときはVDメモリという)は、12の各音名C〜
Bに対応して調整された音量データVD1〜VD
12を記憶するものであり、ここに記憶された音
量データVD1〜VD12が前述のトーンジエネ
レータ部26内の音量データレジスタ31(第7
図)に転送される。なお、符号PD1〜PD12,
VD1〜VD12の括弧内に数字1〜12は12各音
名C〜Bを区別する表示である。
パネル部における各音名毎のアツプスイツチ
UP1〜UP12及びダウンスイツチDWN1〜
DWN12(第2図)の操作に応じてPDメモリ
又はVDメモリ内の対応する音名のデータPD1
〜PD12,VD1〜VD12が変更される。ま
た、PDメモリ又はVDメモリ内に記憶された音
名毎の各データPD1〜PD12又はVD1〜VD
12の内容が、パネル部における各音名毎の液晶
表示器LCD1〜LCD12(第2図)で夫々表示
される。PVSELはピツチ/音量選択レジスタで
あり、パネル部のピツチ/ボリユーム選択スイツ
チP/VSEL(第2図)の操作に応じてピツチ選
択モード又は音量選択モードのどちらかを示す信
号内容に反転して切換わる。このPVSELレジス
タの内容に応じて、アツプスイツチUP1〜UP1
2及びダウンスイツチDWN1〜DWN12によ
つて変更されるメモリをPDメモリ又はVDメモ
リのどちらかにするかが選択されると共に、表示
器LCD1〜LCD12で表示するメモリをPDメモ
リ又はVDメモリのどちらかにするかが選択され
る。
平均律メモリ47は12の各音名C〜Bに対応す
る平均律のピツチデータと音量データを予め記憶
したものであり、例えばたとえばPOM(リードオ
ンリーメモリ)からなる。この場合、ピツチデー
タは平均律に対するピツチずれをセント値で示す
ものであるから、平均律のピツチデータは全音名
C〜Bが0セントを示すものである。音量データ
は各音名毎に予め定めた適宜の値である。この平
均律メモリ47に記憶された平均律の各音名毎の
ピツチデータと音量データは、電源投入時あるい
はマルチメニユー式スケール選択セクシヨン10
の無効時においてPDメモリ及びVDメモリにイ
ニシヤルセツトされる。
1から12までのサブ番号が夫々付された12個の
純正調メモリ48−1乃至48−12は、第5図
に示したような純正調音階の12個の各調D♭ 〜F
# に夫々対応しており、各々がその調における純
正調音階の各音名毎のピツチデータと音量データ
を夫々予め記憶している。この場合、ピツチデー
タは、該当調における純正調音階のの各音名の平
均律に対するピツチずれをセント値で示す所定の
値であり、音量データは各音名毎に予め定めた適
宜の値である。純正調では調が代れば同じ音名で
あつてもそのピツチが幾分ずれるので、各調毎の
メモリが必要となるのである。これらの純正調メ
モリ48−1乃至48−12もROMからなるも
のである。
1から24までのサブ番号が夫々付された24個の
プリセツトメモリ49−1乃至49−24は、24
個のプリセツトされた又はプリセツト可能な音階
に夫々対応しており、各々がその音階における各
音名C〜B毎のピツチデータと音量データの一組
を記憶している若しくは記憶することが可能であ
る。このプリセツトメモリ49−1乃至49−2
4は読み書き可能なメモリ(例えばRAM)から
成る。
純正調メモリ48−1乃至48−12は、前述
のロータリスイツチ位置1とスケールスイツチ
SCLとの組合せ(第3図、第5図参照)によつて
1つのメモリが選択的に読み出されるようになつ
ており、読み出されたデータのうち各音名毎のピ
ツチデータの一組がPDメモリにセツトされ、各
音名毎の音量データの一組がVDメモリにセツト
される。
1番から12番までのプリセツトメモリ49−1
乃至49−12は、前述のロータリスイツチ位置
2とスケールスイツチSCLとの組合せによつて1
つのメモリが選択的に読み出されるようになつて
おり、読み出されたデータのうち各音名毎のピツ
チデータの一組が一組がPDメモリにセツトされ、
音量データの一組がVDメモリにセツトされる。
13番から24番のプリセツトメモリ49−13乃至
49−24は、前述のロータリスイツチ位置3と
スケールスイツチSCLとの組合せによつて1つの
メモリが選択的に読み出されるようになつてお
り、読み出されたデータのうちピツチデータの一
組はPDメモリに、音量データの一組はVDメモ
リに夫々セツトされる。勿論、PDメモリとVD
メモリでは新たなデータ組がセツトされるとき古
い記憶データはクリアされる。
ホールドメモリ50は、プリセツトされたデー
タ組をプリセツトメモリ49−1乃至49−24
の何れかから(若しくは純正調メモリ48−1乃
至48−12から)PDメモリ、VDメモりにセ
ツトするとき、該PDメモリ、VDメモリのそれ
までの記憶データを退避させるためのものであ
る。プリセツトメモリにプリセツトされたデータ
の内容をモニタしたいときは所望のプリセツトメ
モリからPDメモリ、VDメモリにデータをセツ
トするが、そのような場合、それまで手動操作に
よつて苦労して調整したピツチデータと音量デー
タがPDメモリとVDメモいに記憶されており、
これがクリアされてしまうのは好ましくない。そ
こで、そのようなことが起らないようにホールド
メモリ50を設けて、PDメモリ、VDメモリの
古い記憶データを退避させるようにしたのであ
る。
操作子(UP1〜UP12,DWN1〜DWN1
2)の操作によつて奏者が自ら各音名毎に設定し
た音量データとピツチデータの一組をプリセツト
メモリ49−1乃至49−24の何れかにセツト
することができる(これを「プリセツトデータ書
きこみ」といい、これに対してプリセツトメモリ
を読み出してPDメモリ、VDメモリにセツトす
ることを「プリセツトデータ読み出し」という)。
「プリセツトデータ書込み」は、PDメモリとVD
メモイに記憶されているピツチデータと音量デー
タの一組を読み出して所望のプリセツトメモリ
(49−1乃至49−24のうち1つ)にセツト
することにより行われる。書込まれるべきプリセ
ツトメモリは、1番から12番のプリセツトメモリ
49−1乃至49−12に関しては前述のロータ
リスイツチ位置2とスケールスイツチSCLとの組
合せによつて選択され、残りのプリセツトメモリ
49−13乃至49−24に関してはロータリス
イツチ位置3とスケールスイツチSCLとの組合せ
によつて選択する。なお、以下説明するプログラ
ム処理では、PDメモリとVDメモリの内容が直
接プリセツトメモリに書込まれるのではなく、一
旦ホールドメモリ50に移し、ホールドメモリ5
0から所望のプリセツトメモリに書込まれるよう
になつている。
第9図は、第8図には示さなかつたメモリ20
内のメモリ及びレジスタを示したものである。
ROTARYレジスタはロータリスイツチRSW
(第4図)の出力を取込み、記憶するものであり、
前述の3つのロータリスイツチ位置1〜3のいず
れかを示すデータを記憶している。
SELECT1,2,3と表示された3つのレジ
スタは、夫々3つのロータリスイツチ位置1〜3
に対応しており、そのロータリスイツチ位置1〜
3に対応して一番最後に押されたスケールスイツ
チSCLの番号(1〜12の何れか)を夫々記憶す
るものである。このように最後に操作されたスケ
ールスイツチSCLを記憶しておくことにより、ロ
ータリ操作子15を操作して所望のロータリスイ
ツチ位置を選択するだけで、この位置に対応する
レジスタ(SELECT1〜3のうち一つ)の記憶
データを用いてスケールスイツチSCLの番号を特
定することができ、スケールスイツチSCLを操作
することなくロータリ操作子15の操作のみによ
つてプリセツトデータの選択を可能となる。
HOLDレジスタは、後述のホールドモードと
なつたことを示す信号を記憶するレジスタであ
り、メモリスイツチ17(第3図参照)が1回押
圧されたとき信号“1”を記憶し、ホールドモー
ドとなつたことを示す。HOLDレジスタが“1”
にセツトされているときつまりホールドモードの
とき、メモリスイツチ17に対応するメモリ
LED(第3図)が点滅し、ホールドモードである
ことを表示する。
MEMEN(メモリイネーブルの略)レジスタ
は、後述のプリセツトモードとなつたことを記憶
するレジスタであり、このレジスタに“1”がセ
ツトされているときつまりプリセツトモードのと
きは、上述のメモリLED(第3図)が点灯するよ
うになつている。
MLTON(マルチメニユーオンの略)レジスタ
は、マルチメニユー式スケール選択セクシヨン1
0のONスイツチ16(第3図)の押圧に応じて
記憶内容が“1”又は“0”に反転するものであ
り、このレジスタに信号“1”が記憶されている
ときはこのセクシヨン10での選択操作が有効に
行えることを意味する。このMLTONレジスタ
が“1”のときONスイツチ16に対応する
ON・LED(第3図)が点灯する。
HLDCNG(ホールドチエンジの略)レジスタ
は、プリセツトモード時にプリセツトメモリ49
−1乃至49−24(あるいは純正調メモリ48
−1乃至48−12)のデータがPDメモリ、
VDメモリにセツトされ、これによりPDメモリ、
VDメモリの古い記憶データがホールドメモリ5
0にストアされたかどうかを記憶するものであ
り、その様なホールドメモリ50へのデータ退避
が行われた場合に信号“1”を記憶する。
MEN(メモリの略)レジスタは、プリセツト
モード時に所望のプリセツトメモリ49−1乃至
49−24にデータを書込んだことを示すフラツ
グである。このフラツグMENが“1”のとき、
書込んだプリセツトメモリに対応するスケール
LED(第3図)を一定時間の間点滅させ、プリセ
ツトデータを書込んだばかりであることを表示す
る。
MEMTIM(メモリタイマの略)レジスタは、
上述のプリセツトデータ書込み時における対応ス
ケールLEDの点滅時間を設定するための時間計
数用レジスタである。
プリセツトメモリ記憶済みレジスタMRS1〜
12,MRS13〜24は、角プリセツトメモリ
49−1乃至49−24に何れかのプリセツトデ
ータが記憶されているかどうかを示す信号を記憶
するものである。レジスタMRS1〜12はロー
タリスイツチ位置2に対応するプリセツトメモリ
49−1乃至49−12の各々に対応する12個の
記憶位置を持ち、記憶済のプリセツトメモリに対
応する記憶位置に信号“1”が記憶される。同様
にレジスタMRS13〜24はロータリスイツチ
位置3に対応するプリセツトメモリ49−13乃
至49−24の各々に対応する12個の記憶“1”
を持ち、記憶済みのプリセツトメモリに対応する
記憶位置に信号“1”が記憶される。ホールドモ
ードのときに、このレジスタMRS1〜12,
MRS13〜24の記憶内容に応じて各スケール
LED(第3図)が点灯されるようになつており、
このスケールLED点灯を見て未だプリセツトデ
ータが書込まれていないプリセツトメモリを確認
することができる。これは、ホールドモードに引
き続くプリセツトモードにおいてどのプリセツト
メモリにプリセツトデータを書込むべきかを決定
する際に役立つ。
キーコードメモリ51、各チヤンネルに割当て
られた鍵のキーコードCH1〜CH8を記憶する
ものであり、ここに記憶されたキーコードCH1
〜CH8がトーンジエネレータ部26内のノート
コードレジスタ29及びオクターブコードレジス
タ30(第7図)に転送される。
キーオンメモリ52は、各チヤンネルに割当て
られた鍵のキーオン信号KON1〜KON8を記憶
するものであり、ここに記憶されたキーオン信号
KON1〜8がトーンジエネレータ部26内のキ
ーオンレジスタ32(第7図)に転送される。
尚、後述するコンテイニユアス・モードのため
に、このキーオンメモリ52に記憶されたキーオ
ン信号KON1〜KON8は実際の鍵のオン・オフ
に対応していないことがある。そこで、実際の鍵
のオン・オフに対応したキーオン信号TKON1
〜TKON8を各チヤンネル毎に記憶するために
真のキーオンメモリ53が設けられている。
オールドキーコートーメモリ54は、前回の鍵
走査によつて検出された全ての押圧鍵のキーコー
ド(これをオールドキーコードといい、包括的に
KEYOLDで示す)を記憶するものである。
ニユーキーコードメモリ55は、今回の鍵走査
によつて検出された全ての押圧鍵のキーコード
(これをニユーキーコードといい、包括的に
KEYNEWで示す)を記憶するものである。
変化キーコードメモリ56は、新たにキーオン
又はキーオフされたキーコード(これを変化キー
コードといい、包括的にNKCで示す)を記憶す
るものであり、オールドキーコードKEYOLDと
ニユーキーコードKEYNEWとの比較によつて変
化キーコードNKCが判明する。
CONTはコンテイニユアス・モードのフラツ
グであり、パネル部の音色選択セクシヨン11の
一画にコンテイニユアス・モード選択スイツチが
設けられており、この選択スイツチを一押しする
毎にフラツグCONTが“1”又は“0”に反転
する。このフラツグCONTが“1”のときコン
テイニユアス・モードが選択された状態となる。
上述のメモリ及びレジスタのほかに、その他の
パネル部の操作子の操作データをストアするため
にパネルデータメモリ57とワーキグメモリが存
在する。パネルデータメモリ57の記憶内容は第
7図のパネルデータレジスタ33に転送される。
各種モードの説明 この実施例において実行される様々な動作モー
ドは、後述するプログラムフローチヤートの説明
により明らかにされるが、ここでは主要な動作モ
ードの概略について説明する。
(1) 通常読出しモード このモードは、マルチメニユー式スケール選
択セクシヨン10のメモリLED(第3図)が点
灯も点滅もしていない状態のときのピツチ及び
音量の各音名毎独立調整に関するもモードであ
り、スケール選択セクシヨン10がONスイツ
チ16の操作に応じて有効化されたか否かに応
じてPDメモリ45、VDメモリ46(第8図)
に最初にセツトすべきデータが異なる。
すなわち、このモードにおいて、ON・LED
(第3図)を消灯するようにONスイツチ16
が操作されたときは(つまりスケール選択セク
シヨン10が無効にされたときは)、平均律メ
モリ47(第8図)のデータがPDメモリと
VDメモリに夫々最初にセツトされる。
他方、ON・LEDを点灯とするようONスイ
ツチ16が操作されたときは(つまりスケール
選択セクシヨン10が有効化されたときは)、
マルチメニユー窓14で表示されている純正調
音階又はプリセツト音階が選択可能となり、点
灯しているスケールLEDに対応するデータが
PDメモリ、VDメモリにセツトされる。
このモードにおいては、ON・LEDの消灯、
点灯に関わりなく、PDメモリとVDメモリの
データをアツプ及びダウンスイツチUP1〜UP
12,DWN1〜DWN12の操作によつて自
由に変更できる。
(2) ホールドモード このモードは、プリセツトメモリ49−1乃
至49−24(第8図)にプリセツトすべき音
階データ(各音名毎のピツチデータと音量デー
タ)を作成するためのモードであり、プリセツ
トデータ書込みのための準備段階的モードであ
る。
メモリスイツチ17(第3図)を1回だけ押
すことによりホールドモードとなり、メモリ
LED(第3図)が点滅してホールドモードであ
ることを知らせる。
このモードでは、ロータリ操作子15及びス
ケールスイツチSCLを操作してもPDメモリ、
VDメモリにはプリセツト音階データ又は純正
調の音階データはセツトされない。しかし、ア
ツプ及びダウンスイツチUP1〜UP12、
DWN1〜DWN12の操作によつてPDメモリ
及びVDメモリのピツチデータと音量データを
自由に変更することができる。このモードはプ
リセツトすべき音階データを作成する準備段階
的モードであるため、奏者のアツプダウンスイ
ツチ操作によつてPD,VDメモリ内に作成中
のデータが消去されないようにするために、プ
リセツト音階データ又は純正調音階データが該
PD,VDメモリにセツトされないようにした
ものである。
また、このモードでは、前記レジスタMRS
1〜12,MRS13〜24の記憶内容に基き、
スケールLEDが点灯され、記憶済みのプリセ
ツトメモリを表示する。ここで、未だ記憶され
ていないプリセツトメモリの番号を覚えてお
き、次のプリセツトモード時のプリセツトデー
タ書込みの際に未記憶のプリセツオメモリを指
定するようにすれば、プリセツトメモリを効率
的に利用することができる。
一般にホールドモードからプリセツトモード
に進むが、プリセツトモードに進まずにホール
ドモードを解除する場合は、ON・LEDの点灯
時にロータリスイツチ位置が純正調の位置に設
定されているか若しくはON・LEDが消灯して
いるときにメモリスイツチ17をもう1度押圧
すればよい。
(3) プリセツトモード このモードは、PDメモリ、VDメモリにス
トアされた各音名毎のピツチデータ及び音量デ
ータを所望のプリセツトメモリ49−1乃至4
9−24に書込むことが可能な状態になつたこ
とを示すモードである。このモードでは、
MEMENレジスタに“1”がセツトされ、メ
モリLEDが点灯される。
前述のホールドモードのときに、ON・LED
が点灯しており、かつロータリ操作子15がプ
リセツトメモリに対応する位置(ロータリスイ
ツチ位置2又は3)に設定されている状態にお
いて、メモリスイツチ17を押圧することによ
りプリセツトモードにすることができる。
このプリセツトモードでは、ロータリ操作子
15とスケールスイツチSCLの操作に応じてプ
リセツトメモリ49−1乃至49−24を選択
的に読み出すことができ、読み出されたデータ
がPDメモリ、VDメモリにストアされる。こ
のとき、PDメモリ、VDメモリにそれまで記
憶されていた古いデータがホールドメモリ50
にストアされるようになつている。ホールドメ
モリ50にストアされた古いデータはホールド
モードのときあるいはこのプリセツトモードの
ときに奏者によつて作成されたデータである。
PDメモリ、VDメモリ内に作成された各音名
毎のピツチデータ及び音量データの一組を何れ
かのプリセツトメモリに書込もうとする(プリ
セツトしようとする)場合に、プリセツトメモ
リ内に現在記憶されているプリセツトデータの
内容をモニタし、その内容を確認することがで
きるのが好ましい。このような目的のために、
プリセツトメモリから読み出したデータをPD,
VDメモリにセツトし てモニタを可能にし、かつ作成済みのデータを
PD,VDメモリからホールドメモリ50に退
避させるようにしたのである。PD,VDメモ
リのデータがホールドメモリ50に一旦ストア
されると、ホールドチエンジレジスタ
HLDCNGに“1”がセツトされ、ホールドメ
モリ50がそれ以上書換えられないようにす
る。すなわち、作成済みのデータをホールドメ
モリ50内に保持しておくのである。PDメモ
リとVDメモリはプリセツトメモリの読み出し
が行われる毎に何回でも書替えられるようにな
つており、記憶済みの全てのプリセツトデータ
をモニタすることも可能である。
勿論、プリセツトモードにおいても、アツプ
及びダウンスイツチUP1〜UP12、DWN1
〜DWN12操作によつてPDメモリ、VDメモ
リの内容を変更することが可能である。但し、
ホールドメモリ50に一旦移されたデータの内
容は変更することができない。
このプリセツトモード時に、所望のスケール
スイツチSCLとメモリスイツチ17を同時に押
圧することにより、このスケールスイツチSCL
によつて指定された何れかのプリセツトメモリ
49−1乃至49−24に作成済みのプリセツ
トデータがホールドメモリ50から書込まれ
る。この作成済みのプリセツトデータはホール
ドメモリ50に退避していたものであるが、も
しPD,VDメモリのデータがホールドメモリ
50に退避していなかつた場合は該PD,VD
メモリのデータをホールドメモリ50に一旦移
送した後該ホールドメモリ50の内容をプリセ
ツトメモリに書込む。
プリセツトモードを解除する場合は、ONス
イツチ16を操作してON・LEDを消灯させ平
均律音階データをPD,VDメモリにセツトす
るか、あるいはロータリ操作子15を操作して
純正調音階を選択すればよい。
(4) コンテイニユアス・モード コンテイニユアス・モードとは、アツプ及び
ダウンスイツチUP1〜UP12,DWN1〜
DWN12の操作によつてピツチあるいは音量
を各音名毎に調整する際、鍵を押し続けていな
くても楽音信号を発音し続けるようにすること
により、現在調整中の調整内容を視覚でモニタ
できるようにしたものである。調整用スイツチ
と鍵盤の操作を同時に行うのは面倒であるが、
このコンテイニユアス・モードによれば鍵を押
し続ける必要がなくなるのでそのような面倒が
解消される。
コンテイニユアス・モードは、パネル部に配
置された前述のコンテイニユアス・モード選択
スイツチの操作に応じて前記コンテイニユア
ス・モードフラツグCONT(第9図)が“1”
にセツトされたとき実行される。
このモードが選択されているとき、キーオン
メモリ52(第9図)のキーオン信号KON1
〜KON8は実際に離鍵されたとしても“0”
にならず、“1”を保持する。従つて、このキ
ーオン信号KON1〜KON8に従つて発音制御
を行うトーンジエネレータ部26(第7図)で
は、実際には離鍵されていても恰も押鍵され続
けているかのように発音を持続する。新たに鍵
が押圧されたとき、実際の離鍵に対応してキー
オン信号KON1〜KON8が“0”にクリアさ
れ、それまで持続発音していた離鍵済みの楽音
信号の発音が消去される。
プログラムの説明 次に第6図のマイクロコンピユータ部分によつ
て実行される処理プログラムの一例を第10図以
降のフローチヤートに従つて説明する。
(1) メインルーチン 第10図はメインルーチンを示す図である。
電源スイツチオンに基き最初に実行されるイニ
シヤルセツト処理では、ピツチデータメモリ4
5(PDメモリ)及び音量データメモリ46
(VDメモリ)に平均律メモリ47から読み出
した各音名毎のピツチデータPD1〜PD12と
音量データVD1〜VD12をセツトし、平均
律に設定する。また、その他の各種メモリやレ
ジスタ(第8図、第9図)のイニシヤルセツト
を行う(例えばPVSELレジスタやROTARY
レジスタやSELECT1〜SELECT3レジスタ
の適当な値にセツトしておく)。
次にピツチボリユームサブルーチンPVSUB
を実行する。ここでは、音名別調整用操作子セ
クシヨン12(第2図)の各スイツチをスキヤ
ンして調整操作がなされた音名に対応するPD
メモリ、VDメモリのデータPD1〜PD12,
VD1〜VD12を変更する。この詳細は第1
1図に示されている。
次のONスイツチサブルーチンONSUBでは
マルチメニユー式スケール選択セクシヨン10
(第3図)のONスイツチ16をスキヤンして、
その操作に応じた処理を行う。この詳細は第1
2図に示されている。
次のメモリスイツチサブルーチンMEMSUB
ではマルチメニユー式スケール選択セクシヨン
10のメモリスイツチ17をスキヤンして、そ
の操作に応じた処理を行う。この詳細は第13
図は示されている。
次にロータリスイツチサブルーチン
ROTSUBではマルチメニユー式スケール選択
セクシヨン10のロータリ操作子15に付属す
るロータリスイツチRSW(第4図)をスキヤン
し、そのスイツチ位置に応じた処理を行う。こ
の詳細は第14図に示されている。
次のスケールスイツチサブルーチン
SCLSUBでは同セクシヨン10のスケールス
イツチSCLをスキヤンして、その操作に応じた
処理を行う。この詳細は第15図に示されてい
る。
次のプリセツトデータ書込みサブルーチン
PSTSUBでは、プリセツトモードにおけるプ
リセツトデータ書込みのための処理を行う。こ
の詳細は第16図及び第17図に示されてい
る。
次のプリセツトモード解除サブルーチン
PEDSUBはプリセツトモード解除のための処
理を行うものであり、詳細は第18図に示され
ている。
次のコンテイニユアス・モード選択サブルー
チンCONTSUBはコンテイニユアス・モード
選択スイツチをスキヤンし、その操作に応じて
コンテイニユアス・モードを選択するか否かの
処理を行う。この詳細は第20図に示されてい
る。
次のキーボードサブルーチンKEYSUBは鍵
盤の各キースイツチをスキヤンし、そのスキヤ
ン結果に基き「発音割当て処理」及び「コンテ
イニユアス・モードのための処理」を行う。こ
の詳細は第21図に示されている。
次の「その他のパネル操作子スキヤン」処理
では、パネル部のその他の操作子(第1図の音
色選択セクシヨン11及びセクシヨン13のス
イツチ類、例えば音色選択スイツチやマスタボ
リユームの操作子)をスキヤンし、スキヤン結
果に対応するデータをパネルデータメモリ57
(第9図)にストアする。
メインルーチンの一番最後では、PDメモリ
及びVDメモリ(第8図)並びにキーコードメ
モリ51及びキーオンメモリ52(第9図)に
ストアされた各データPD1〜PD12,VD1
〜VD12,CH1〜CH8,KON1〜KON8
をトーンジエネレータ部26(第7図)内の対
応する各レジスタ28〜32に送出する。ま
た、ここでは、前ステツプの各サブルーチンで
は送出されなかつたその他の表示データがデー
タメモリ20の内のメモリ又はレジスタから表
示器ドライバ22(第6図)に送出され、各々
に対応する表示器で表示される。その後、最初
のサブルーチンPVSUBに戻り、メインルーチ
ンを繰返す。
尚、メインルーチン内では、インタラプト処
理としてデイスプレイインタラプトサブルーチ
ンDISINTが内部タイマに基き定期的に実行さ
れる。ここではメモリLEDやスケールLEDを
一定時間点滅させるための処理が行われる。こ
の詳細は第19図に示されている。
(2) ピツチボリユームサブルーチンPVSUB 第11図においては、まずPVSELレジスタ
の内容がピツチPを示しているか音量Vを示し
ているかを判断し、この判断に応じてピツチ調
整のためのルーチン又は音量調整のためのルー
チンのどちらかを行う。
ピツチ調整のためのルーチンではまず音名C
に関して音名別ピツチ調整処理58−1を実行
する。この処理58−1ではまず音名Cに関す
るアツプスイツチUP1がオンされているかど
うかを調べ、オンされていればPDメモリ内の
音名CのピツチデータPD1の値が最大値「55」
であるかどうかを調べる、未だ最大値「55」に
なつていなければPD1を更に増加することが
できる可能性があることを意味するので、所定
の変化幅データ△PをPD1に加算してその和
が細大値「55」を超えるかどうかを調べる
(PD1+△P>「55」?)。超えなければ、まだ
増加可能であることを意味するのでブロツク5
9においてPD1に△Pを加算し、その和をPD
メモリに新たなPD1として記憶する処理(PD
1←PD1+△P)を行う。そして、この新た
なPD1の値を対応する液晶表示器LCD1で表
示する。一方、PD1+△Pが「55」を超える
場合はブロツク60の処理1つより、PDメモ
リのPD1の値を最大値「55.0」にセツトし、
これを表示器LCD1で表示する。
この実施例では、アツプスイツチUP1〜UP
12が押圧されている場合は所定のピツチ変化
幅データ△P(音量の場合は音量変化幅データ
△V)をこのサブルーチンPVSUBが1回実行
される毎に1回加算することによりPD1〜PD
12(音量の場合はVD1〜VD12を増加し、
ダウンスイツチDWN1〜DWN12が押圧さ
れている場合は該変化幅データ△P、△Vをサ
ブルーチンPVSUBが1回実行される毎に1回
引算することによりPD1〜PD12又はVD1
〜VD12を減少するようにしている。ここ
で、△Pは最小単位を「0.1」(0.1セントに対
応)として任意の値に予め定めておくことがで
きるものであり、この△Pの設定の仕方によつ
てはピツチデータの値が丁度細大値「55.0」に
ならない場合がある。例えば△Pが「0.4」の
場合は、ピツチデータPD1〜PD12の値が
「54.8」のときこの△Pを加算するとその和は
「55.2」となり、「55.0」を超えてしなう。その
ような場合に、ピツチデータPD1〜PD12の
値を細大値「55.0」に制限するためにブロツク
60の処理が行われる。同様に処理は減算の場
合もブロツク61において行われる。また、音
量の場合も、△Vは最小単位を「1」として任
意の値に予め定めておくことができるので、同
様の問題が生じ、上述と同様の趣旨の細大値又
は最小値制限処理がブロツク62,63で行わ
れる。
ブロツク59又は60の処理の後、又は
「UP1オン?」がNO又は「PD1=「55」?」
がYESのとき、ダウンスイツチDWN1がオン
されているかどうかを調べる。そして、今度は
最小値「−55」についてアツプスイツチUP1
の場合と同様の判断を行い(但し、減少可能か
どうかはPD1−△P<「−55」?によつて判断
する)、PD1をまだ減少することができるなら
ばブロツク64の処理によつてPD1から△P
を減少したものを新たなPD1としてPDメモリ
にセツトし、これを表示器LCD1で表示する。
一方、PD1をもう減少することができないな
ら、ブロツク61によつてPD1の値を最小値
「−55.0」に制限する。
以下、音名Cのピツチ調整処理と58−1と
同様の処理58−2乃至58−12を残りの各
音名D♭ 〜Bに関して夫々行う。但し、各処理
58−2乃至58−12では、その音名に対す
るスイツチUP2〜UP12,DWN2〜DWN
12をチエツクし、その音名に対応するピツチ
データPD2〜PD12を調整する。
一方、音量調整のためのルーチンでは、まず
音名Cに関する音名別調整処理65−1が実行
される。まずアツプスイツチUP1に関する処
理はピツチ調整処理58−1の場合と同様であ
り、調整対象がVDメモリ内の音名Cに対応す
る音量データVD1であることと、変化幅デー
タが△Vであることと、細大値が「100」(10進
数)であることがピツチ調整の場合とは異なつ
ているだけである。次にダウンスイツチDWN
1に関する処理であるが、これは「DWN1オ
ン?」がNOのとき及び「VD1=「0」?」が
YESのときの処理を除き、ピツチ調整処理5
8−1の場合と同様であり、ただし、調整対象
がVDメモリ内の音量データVD1であること
と、最小値が0」(10進数)どあること及び変
化幅データが△Vであることが異なつえおり、
また、ダウンフラツグDWNFLGを“1”にセ
ツトするステツプ66が設けられている。このダ
ウンフラツグDWNFLGは、「DWN1オン」?
YESで「VD1=「0」?」NOのルートを通つ
たとき、つまり音量データVD1が最小値
「0」に到達する前にダウンスイツチDWN1
が押されたとき、“1”にセツトされる。
「DWN1オン?」がNOのときつまりダウ
ンスイツチDWN1が押されていないときはダ
ウンフラツグDWNFLGが“1”にセツトされ
ているかどうかを調べ、セツトされていればブ
ロツク67においてこれを“0”にリセツトす
る。
「VD1=「0」?」がYESのときはダウン
フラツグDWNFLGが“1”にセツトされてい
るかどうかを調べ(ブロツク68).YESなら
この処理65−1を終了するが、NOならばブ
ロツク69に進み、「オフ表示」及び「クリア
表示のための処理を行う。
「VD1=「0」?」がYESとは、音量デー
タVD1が音量零に調整されたことを意味し、
このときブロツク68がYESとは、ダウンス
イツチDWN1を押しと音量零に調整し、その
まま該スイツチを押し続けていることを意味す
る。このような場合、単に音量が零になるだけ
であり、「オフ表示」及び「リクア表示」は特
に行わない。従つて、次にアツプスイツチUP
1を押せば音量データVD1を再び増加させる
ことができ、これに対応する音名が使用不可と
なつたわけではない。
他方、ブロツク68がNOとは、音量データ
VD1が音量零に調整された後、ダウンスイツ
チDWN1が一旦オフされ、そして再度押し直
されたことを意味する。つまり、「DWN1オ
ン?」のNOによりフラツグDWNFLGが“0”
にリセツトされ(ブロツク67)、その後
「DWN1オン?」がYESとなり、「VD1=
「0」?」のYESを経てブロツク68の
「DWNFLG=“1”?」がNOと判断されたの
である。このように、一旦音量が零に調整され
た後、更に音量を下げようとする積極的なスイ
ツチ操作(DWN1の再押圧)がなされたと
き、ブロツク69の処理が実行され、「オフ表
示」と「クリア表示」がなされる。すなわち、
ブロツク69では、VDメモリの音量データ
VD1の位置に“OFF”というアルフアベツト
文字データをセツトすると共に、PDメモリの
同音名に対応するピツチデータPD1の位置に
「クリア表示」用のデータ(つまり何も表示し
ないことを示すデータ)をセツトする(つまり
PD1をクリアする)。そしてこのデータVD1
を表示器LCD1で表示する。今は音量調整が
選択されているので、“OFF”という文字つま
り音量の「オフ表示」が表示器LCD1で表示
される。しかし、後に、P/VSELスイツチの
操作によつてピツチ調整のモードに切換わつた
ときは、表示器LCD1ではクリアされたPD1
に基き「クリア表示」(つまり何も表示しない
こと)がなされる。尚、特にプログラムは示さ
ないが、PVSELレジスタの内容に応じてPDメ
モリとVDメモリの記憶データのうち一方を各
表示器LCD1〜LCD12で表示するための処
理がメインルーチンのどこかで(例えばメイン
ルーチンの最後のデータ送出処理で)実行され
るようになつているのは勿論である。この「オ
フ表示」と「クリア表示」はアツプスイツチ
UP1〜UP12又はダウンスイツチDWN1〜
DWN12によつては解消できず、平均律デー
タは純正調データ又はプリセツトデータをPD
メモリ、VDメモリにセツトしたときセツトさ
れたデータによつて書替えられる。また、「オ
フ表示」と「クリア表示」をプリセツトデータ
の中に含めてプリセツトメモリに書込むことも
できる。所望の音階を作成する場合に特定の音
名に対応して「オフ表示」と「クリア表示」を
設定すれば、その音名を音階から削除すること
ができる。
以下、音名Cの音量調整処理65−1と同様
の処理65−2乃至65−12が他の音名D♭
〜Bに関して夫々実行される。その場合、その
音名に対応するスイツチUP2〜UP12,
DWN2〜DWN12がチエツクされ、その音
名に対応する音量データVD2〜VD12が調
整される。
尚、この実施例では、このピツチボリユーム
サブルーチンPVSUBはメインルーチンの各サ
イクル毎に毎回行われるのではなく、何サイク
ルかに1回の割で行われる。その割合は前述の
クロツクレート選択スイツチ(第2図の
FAST/SLOW)によつて選択される。高速
(FAST)が選択された場合は比較的小数サイ
クルに1回の割でPVSUBが実行され、従つて
△P、△Vが加減算される間隔が速くなり、ピ
ツチ又は音量調整の際のデータ変化速度が速く
なる。低速(SLOW)が選択された場合は比
較的多数サイクルに1回の割でPVSUBが実行
され、△P、△V加減算される間隔が遅くな
り、データ変化速度が遅くなる。従つて、高
速、低速のどちらかの場合でも変化幅データ△
P、△Vの値を変える必要がない。しかし、こ
れに限らず、計算間隔は一定とし、△P、△V
の値を高速又は低速に応じて切換えるようにし
てもよい。
(3) ONスイツチサブルーチンONSUB 第12図では、まずONスイツチ16をチエ
ツクし、オフならリターンするが、オンならマ
ルチオンレジスタMLTONの記憶信号を“1”
または“0”に反転する。次にMLTONレジ
スタの内容が“0”かどうかを調べる。YES
ならマルチメニユー式スケール選択セクシヨン
10が有効化されていないことを意味するの
で、ON・LEDを消灯し、スケールLEDを全て
消灯し、発音中の音すべての音量を下げる処理
(全音レベルダウン)を行ない、平均律メリ4
7の記憶データを読み出してPDメモリ、VD
メモリにセツトして平均律モードとする(以下
「PD,VDメモリに平均率セツト」と記された
ブロツクはすべてこの意味である)。その後、
再発音処理(音量レベルダウンを解除し、通常
通り発音可能にする)を行う。PDメモリ、
VDメモリへのデータセツト直前と直後に実行
される「全音レベルダウン」と「再発音」の処
理は、PDメモリ、VDメモリの記憶データ書
替えにより発音中の音の音量、ピツチが急激に
変化することを避けるために行われるものであ
り、データ書替え前に音量レベルを下げ、デー
タ書替え後に元の音量に戻すことによりそのこ
とが達成される。他のルーチンでもPDメモリ、
VDメモリのデータ書替え時にこの処理が挿入
されるようになつているが、以後はこの説明は
省略する。
一方、MLTONレジスタの信号が“1”の
ときは、マルチメニユー式スケール選択セクシ
ヨン10が有効化されていることを意味するの
で、ON・LEDを点灯し、SELECT
(ROTARY)に応じたスケールLEDを1つ点
灯する。SELECT(ROTARY)とは、
ROTARYレジスタに記憶されているロータリ
スイツチ位置(1〜3のいずれか)に対応する
いずれか1つのレジスタSELECT1〜
SELECT3に記憶されているスケールスイツ
チSCLの番号のことを意味する。他のルーチン
でも示されているこの表示はすべて同じ意味で
ある。次に、ブロツク78では、ROTARYレ
ジスタに記憶されているロータリスイツチ位置
(1〜3のいずれか)とこのロータリスイツチ
位置に対応する1つのレジスタSELECT1〜
SELECT3に記憶されているスケールスイツ
チ番号つまり上述のSELECT(ROTARY)と
の組合せにより、純正調メモリ48−1乃至4
8−12又はプリセツトメモリ49−1乃至4
9−24のうち難れか1つのメモリを特定し、
このメモリから一組のピツチデータと音量デー
タを読み出してPDメモリ及びVDメモリに
夫々セツトする。以下、「選択された純正調又
はプリセツトメモリを読み出してPD,VDメ
モリにセツト」と記されたブロツクはすべてこ
の意味である。
(4) メモリスイツチサブルーチンMEMSUB 第13図では、まずメモリイネーブルレジス
タMEMENが“1”かどうかをチエツクし、
YESならばこのサブルーチンは行わない。NO
ならば、メモリスイツチ17がオンしているか
をチエツクし、オンされていればHOLDレジ
スタの信号が“0”であるかを調べる。メモリ
スイツチ17の押圧操作が1回目であれば、
HOLDレジスタはまだ“0”であり、「HOLD
=“0”」YESのルートを通り、ホールドモー
ド処理70が実行される。
ホールドモード処理70では、MLTONレ
ジスタの内容が“1”でROTARYレジスタの
内容がロータリスイツチ位置1(純正調選択)
を示していないことを条件に、つまりマルチメ
ニユー式スケール選択セクシヨン10でプリセ
ツトメモリを選択し得る状態となつていること
を条件に、ブロツク71において記憶済みのプ
リセツトメモリに対応するスケールLEDの表
示を行う。すなわち、ブロツク71では、
ROTARYレジスタの内容(ロータリスイツチ
位置2又は3)に対応するレジスタMRS1〜
12又はMRS13〜24を読み出して、その
記憶内容に対応してスケールLEDを点灯する。
レジスタMRS1〜12,MRS13〜24には
既に記憶済みのプリセツトメモリに対応して信
号“1”が記憶されているので、記憶済みのプ
リセツトメモリに対応するスケールLEDが点
灯される。なお、ここでは、24個のプリセツト
メモリすべてに関してスケールLEDの点灯が
行えるわけではなく、ROTARYレジスタに記
憶されたロータリスイツチ位置2又は3の一方
に対応する12個のプリセツトメモリに関して行
われる。残りの12個のプリセツトメモリに関し
ては、ロータリスイツチ位置を切換えることに
より、後述する第14図のサブルーチン
ROTSUBの処理74によつてスケールLED点
灯処理が行われる。
ホールドモード処理70では最後にHOLD
レジスタに“1”をセツトして、ホールドモー
ドになつたことを明らかにする。こうして、ホ
ールドモードに設定されると、第19図のデイ
スプレイインタプトサブルーチンDISINTにお
いて「HOLD=“0”?」がNOと判断され、
メモリLEDを点滅させる処理がなされる。メ
モリLEDの点滅により奏者はホールドモード
であることを確認し、スケールLEDの点灯を
見て記憶済みのプリセツトメモリがどれである
か(反対に空いているプリセツトメモリがでれ
であるか)を確認することができる。
一方、ホールドモードになつた後、もう一度
メモリスイツチ17が押されると、第13図の
「HOLD=“0”?」がNOとなり、プリセツト
モード処理72が実行される。ここでは、
ROTARYレジスタの記憶内容がロータリスイ
ツチ位置2又は3であり(つまりプリセツトメ
モリが選択されている)、かつMLTONレジス
タが“1”であることを条件に、メモリイネー
ブルレジスタMEMENに信号“1”をセツト
し、HOLDレジスタを“0”にリセツトし、
MRS1〜12又はMRS13〜24の内容に基
いて点灯されていたスケールLEDをすべて消
灯し、最後にメモリLEを点灯する。こうして
ホールドモードからプリセツトモードに移行す
る。
一方、ホールドモードにおいて、ROTARY
レジスタの記憶内容がロータリスイツチ位置1
(つまり純正調が選択されている)か、あるい
はMLTONレジスタが“0”であるときに、
メモリスイツチ17が押圧されると、ブロツク
73に進み、HOLDレジスタを“0”にリセ
ツトし、メモリLEDを消灯し、ホールドモー
ドを解除する。
(5) ロータリスイツチサブルーチンROTSUB 第14図では、まずロータリスイツチRSW
の出力とROTARYレジスタの内容とを比較
し、同じか相違しているかを調べる。相違して
いる場合はロータリスイツチRSWの出力を
ROTARYレジスタにセツトする。こうして、
ROTARYレジスタの内容は、現在選択されて
いるロータリスイツチ位置を示すものとなる。
次にMLTONレジスタの信号が“0”か否か
を調べ、NOつまり純正調かプリセツトメモリ
を選択するモードならば次に進み、HOLDレ
ジスタの信号が“1”かどうかを調べる。
HOLDレジスタに“1”がセツトされている
ならばホールドモード処理74を実行する。こ
こでは、ROTARYレジスタの内容がロータリ
スイツチ位置1(純正調)か否かを調べ、NO
つまりロータリスイツチ位置2又は3のプリセ
ツトメモリが選択されているならばブロツク7
5の処理を行う。このブロツク75の処理は第
13図のブロツク71の処理と同じである。こ
うして、ホールドモード時において、ロータリ
スイツチRSWを位置2又は3に切換えること
により、それに対応するプリセツメモリ49−
1乃至49−12又は49−12乃至49−2
4のうち記憶済みのものに対応するスケール
LEDが点灯される。
ホールドモード以外のとき、つまり通常読み
出しモードかプリセツトモードのとき、
「HOLD=“1”?」はNOであり、次にブロツ
ク76でHLDCNGレジスタの信号が“1”で
あるかどうかを調べる。NOならば次に
MEMENレジスタが“1”かどうか調べ、
MEMENが“1”ならば、このサブルーチン
ROTSUBを終了するが、HLDCNGが“1”
又はMEMENが“0”ならば、「全音レベルダ
ウン」の処理を行つた後、ブロツク77の処理
を行う。ブロツク77は第12図のブロツク7
8と同じ処理であり、ROTATYレジスタの記
憶内容とこれに対応するいずれか1つのスケー
ル番号レジスタSELECT1乃至SELECT3す
なわちSELECT(ROTARY)に記憶されたス
ケール番号との組合せに応じて純正調又はプリ
セツトメモリからデータを読み出してPD,
VDメモリにセツトする。その後「再発音処理
を行い、SELECT(ROTARY)に応じたスケ
ールLEDを点灯する。
HLDCNGレジスタはプリセツトモードのと
きにPDメモリ、VDメモリのデータがホール
ドメモリ50にシフトされたとき信号“1”に
セツトされるものであり、MEMENレジスタ
はプリセツトモードのときに信号“1”にセツ
トされるものである。従つて、プリセツトモー
ド時にPDメモリ、VDメモリのデータがまだ
ホールドメモリ50にシフトされていない場合
はブロツク77の処理に至ることなく、
MEMEN=“1”のYESから「リターン」に至
る。一方、プリセツトモード時にPDメモリ、
VDメモリのデータがホールドメモリ50に既
にシフトされた場合は、ブロツク76のYES
を通りブロツク77の処理に至る。このロータ
リスイツチサブルーチンROTSUBのブロツク
76のYESを通るのは、PDメモリ、VDメモ
リのデータをホールドメモリ50にストアとた
後このデータをどのプリセツトメモリに書込む
かの選択をするためにロータリ操作子15を操
作したような場合である。また、通常読み出し
モードの場合は、MEMEN=“1”のNOのル
ートを通つてブロツク77の処理に至る。この
ロータリスイツチサブルーチンROTSUBにお
いては、ロータリ操作子15の位置が切換えら
れただけでブロツク77の処理が行われ、スケ
ールスイツチSCLを特に操作することなく、特
定のスケール番号が特定され、そのスケール番
号と選択されたロータリスイツチ位置との組合
せに応じて純正調音階データあるいはプリセツ
トデータPD,VDメモリにセツトされるよう
になつている。これは各ロータリスイツチ位置
に対応するスケール番号レジスタSELECT1
〜SELECT3に各ロータリスイツチ位置に対
応じて最後に操作されたスケールスイツチSCL
の番号が記憶されているからである。このよう
に、ロータリ操作子15とスケールスイツチ
SCLとの組会わせによりプリセツトメモリある
いは純正調メモリの選択を行うようになつては
いても、必ずしも両者を同時に操作する必要は
なく、ロータリ操作子15のみを適宜切換える
だけでも選択を行うことができるので、操作が
楽である。
(6) スケールスイツチサブルーチンSCLSUB 第15図では、まずMLTONレジスタが信
号“1”にセツトされているかどうかを調べ、
YESであればHOLDレジスタが“0”である
かどうかを調べる。HOLD=“0”がNOのと
き、つまりホールドモードのときはリターン
し、このサブルーチンSCLSUBはこれ以上実
行されない。従つて、ホールドモードのときは
MLTONレジスタの“1”セツトによりスケ
ール選択セクシヨン10が有効化されているも
にもかかわらず、スケールスイツチ操作は無効
化される。これはホールドモードの時はプリセ
ツトメモリのデータがPD,VDメモリにセツ
トされないようにして該PD,VDメモリ内に
作成中のプリセツト用データ(プリセツトメモ
リにプリセツトされるべきデータ)が破壊され
ないようにするためである。
ホールドモードでなければ、スケールスイツ
チSCLの何れかがオンされているかどうかを調
べ、YESならばSELECT(ROTARY)とオン
されたスケールスイツチSCLの番号を比較す
る。つまり、ROTARYレジスタにストアされ
ているロータリスイツチ位置に対応する何れか
1つのスケール番号レジスタSELECT1〜
SELECT3に記憶されているスケール番号と
今回オンされたスケールスイツチSCLの番号と
を比較する。一致している場合は同じスケール
スイツチSCLが押された(若しくは押され続け
ている)ことを意味するので、これ以上サブル
ーチンSCLSUBを実行することなく「リター
ン」へ至る。一方、不一致ならば、現ロータリ
スイツチ位置に対応するスケール番号レジスタ
の記憶データSELECT(ROTARY)として今
回オンされたスケールスイツチSCLの番号をセ
ツトする。次にこのSELECT(ROTARY)に
対応するスケールLEDを点灯する。その後、
「MEMEN=“1”?」を調べ、これがNOであ
れば通常読み出しモードを意味するので「全音
レベルダウン」の処理にジヤンプし、第12図
のブロツク78と同様のブロツク79の処理を
実行する。こうして、通常読み出しモードの場
合は、スケールスイツチSCLの操作に応じて選
択された純正調又はプリセツトメモリからデー
タが読み出され、PDメモリ、VDメモリにセ
ツトされる。
一方、プリセツトモードの場合は
「MEMEN=“1”?」がYESであり、
「HLDCNG=“1”?」を調べる。PD,VDメ
モリのデータがホールドメモリ50にまだシフ
ト(退避)されていない場合、HLDCNGは
“0”であり、ブロツク80,81の処理を行
う。ブロツク80ではHLDCNGを“1”にセ
ツトし、ブロツク81ではPD,VDメモリの
データをホールドメモリ50にセツトする(退
避させる)。その後、ブロツク79の処理を行
ない、選択されたプリセツトデータをPD,
VDメモリにセツトする。ブロツク80,81
の処理を一度行うと、次回のサブルーチン
SCLSUBでは「HLDCNG=“1”?」YESで
あり、ブロツク80,81をジヤンプしてブロ
ツク79に至る。従つて、プリセツトモードに
おいては、最初のスケールスイツチSCLの押圧
によつてPD,VDメモリ内のデータがホール
ドメモリ50にストアされ、以後はスケールス
イツチSCLが何度押されてもPD,VDメモリの
データが書替えられるだけであり、ホールドメ
モリ50に一旦退避したデータ(アツプダウン
スイツチ操作によつて作成したプリセツトされ
るべきデータ)は変更されない。奏者は、自ら
が作成したプリセツトされるべきデータをホー
ルドメモリ50に退避されておき、その一方で
記憶済みの各プリセツトメモリのデータをPD、
VDメモリに何回でも読み出してその内容をモ
ニタし、記憶済みのプリセツトデータ内容を確
認しつつ新たに作成したプリセツトデータをど
のプリセツトメモリに書込むべきかを検討する
ことができる。
(7) プリセツトデータ書込みサブルーチン
PSTSUB 第16図では、まずMEMENレジスタが
“0”かどうかを調べ、YESならばプリセツト
モードではないので「リターン」に至る。NO
つまりMEMEN=“1”であれば、次にメモリ
スイツチ17と何れかのスケールスイツチSCL
が同時にオンされているかを調べ、NOならば
このサブルーチンPSTSUBをこれ以上実行し
ないが、YESならば更にこのサブルーチンを
実行し、プリセツトメモリへのプリセツトデー
タの書込みを行う。
まず、MEMレジスタに“1”をセツトし、
プリセツトデータ書込みを行つたことを明らか
にする。次に、メモリタイマレジスタ
MEMTIMに所定の初期値(これはメモリLED
を点滅すべき時間に対応する)をセツトする。
次に、ROTARYレジスタに記憶されたロータ
リスイツチ位置と今オンされたスケールスイツ
チSCLのスケール番号との組合せにより、デー
タを書込むべきプリセツトメモリを特定し、こ
のプリセツトメモリのアドレスをセツトする。
次にメモリセーブサブルーチンでは前ステツプ
でアドレスセツトされた1つのプリセツトメモ
リにホールドメモリ50にストアされた(若し
くはPDメモリ、VDメモリにストアされてい
る)プリセツトされるべきデータを書込む。
メモリセーブサブルーチンの詳細は第17図
に示されている。ここではHLDCNGレジスタ
に“1”がセツトされているかどうかを調べ
る。HLDCNGが“1”であれば、プリセツト
するための作成したデータがホールドメモリ5
0にストアされていることを示しており(第1
5図のブロツク81参照)、ブロツク82にジ
ヤンプして前ステツプでアドレスセツトされた
1つのプリセツトメモリにホールドメモリ50
のデータを書込む処理を行う。一方、
HLDCNGが“0”の場合は、プリセツトする
ためにPD,VDメモリ内に作成されたデータ
がまだホールドメモリ50に退避していないこ
とを示し、この場合はブロツク83の処理によ
りPD,VDメモリのデータホールドメモリ5
0に一旦移した後、ブロツク82の処理により
所定のプリセツトメモリ書込む。なお、この場
合、ブロツク83の処理に代えて、PD,VD
メモリのデータをアドレスセツトされた1つの
プリセツトメモリの直接書込むようにしてもよ
い。最後に、アドレスセツトされたプリセツト
メモリ(プリセツトデータが今書込まれたばか
りのプリセツトメモリ)に対応するレジスタ
MRS1〜12,MRS13〜24の位置に信号
“1”をセツトし、そのプリセツトメモリが記
憶済みであることを明らかにする。
第16図に戻り、メモリセーブサブルーチン
の後、スケールLEDを全て消灯する処理を行
い、「全音レベルダウン」処理を行い、今書込
んだばかりのプリセツトメモリのデータを読み
出してPDメモリとVDメモリに夫々セツトし、
今書込んだばかりのプリセツトデータの内容の
確認が行えるようにする。その後、HLDCNG
レジスタを“0”にリセツトする。
(8) プリセツトモード解除サブルーチン
PEDSUB 第18図では、まずMEMENレジスタが
“0”か否かを調べ、NOならばプリセツトモ
ードなので次のステツプに進む。次に
MLTONが“0”か、ROTARYの内容がロー
タリスイツチ位置1かを調べる、ONスイツチ
16の操作によりMLTONレジスタが“0”
にリセツトされたとき(第12図に示すように
平均律がセツトされたとき)、又はロータリ操
作子15の操作によつて純正調(ロータリスイ
ツチ位置1)が選択されたとき、メモリLED
を消灯してメモリイネーブルレジスタ
MEMENを“0”にリセツトし、これにより
プリセツトモードを解除する。最後に、
HLDCNGレジスタを“0”にリセツトする。
プリセツトモードで何れかのプリセツトメモリ
のデータをPD,VDメモリに一旦読み出した
が(このとき第15図のブロツク80の処理に
よつてHLDCNGが“1”にセツトされた)、
プリセツトデータの書込み(第16図のサブル
ーチンPSTSUB)を行わずにプリセツトモー
ドを解除する場合、HLDCNGは依然として
“1”であるのでこれを“0”にリセツトする
のである。
(9) デイスプレイインタラプトサブルーチン
DISINT 第19図において、タイマ処理ではメモリタ
イマレジスタMEMTIMの内容を1減算する処
理を行う。このMEMTIMレジスタには第16
図のサブルーチンPSTSUBを実行したとき所
定の初期値がセツトされており、このインタラ
プトサブルーチンDISINTを1回行う毎にこの
初期値が1づつ減少してゆく。なお、
MEMTIMレジスタの内容が「0」になつたら
「タイマ処理」ではそれ以上の減算は行なわず、
「0」を維持するものとする。
プリセツトモードで前述の通りプリセツトデ
ータ書込みが行われるとMEMレジスタが
“1”にセツトされるので(第16図の処理)、
「MEM=“0”?」がNOであり、MEMTIM
レジスタの内容が「0」になつたかを調べる。
まだ「0」になつていなければ、プリセツトデ
ータを書込んだプリセツトメモリに対応するス
ケールLEDを点滅する処理を行う。こうして、
MEMTIMレジスタに初期セツトした所定の点
滅時間が経過するまでスケールLEDの点滅表
示がなされる。MEMTIMレジスタの内容が
「0」になると、MEMレジスタが“0”にリ
セツトされ、スケールLEDの点滅が終了する。
(10) コンテイニユアス・モード選択サブルーチン
CONTSUB 第20図に示すコンテイニユアス・モード選
択サブルーチンCONTSUBでは、まずコンテ
イニユアス・モード選択スイツチがオンされた
かどうかを調べ、オンされたならばCONTレ
ジスタの内容を“1”から“0”に又は“0”
から“1”に反転する。そしてCONTレジス
タの内容を調べ、“1”ならばコンテイニユア
スLED(これはコンテイニユアス・モード選択
スイツチに対応してパネル部に設けられてい
る)を点灯し、“0”ならばコンテイニユアス
LEDを消灯する。このコンテイニユアスLED
の点灯又は消灯により、コンテイニユアス・モ
ードが選択されているか否かが判明する。
(11) キーボードサブルーチンKEYSUB 第21図において、ブロツク84では鍵盤の
各キースイツチをスキヤンし、押圧されている
全ての鍵のキーコードをニユーキーコード
KEYNEWとしてニユーキーコードメモリ55
(第9図)にストアする。次にブロツク85で
はVDメモリ(第8図)に記憶されている各音
名毎の音量データVD1〜VD12を参照して
その内容が音量零又は「オフ表示」データであ
る音名を検出し、その音名に対応するキーコー
ドがニユーキーコードKEYNEWに含まれてい
ればこれをニユーキーコードKEYNEWから削
除する。このブロツク85の処理によつて音量
零又は「オフ表示」(オフ表示も広義には音量
零に含まれる)に調整された音名に対応する鍵
が楽音発生チヤンネル割当てられることを禁止
する。
次にブロツク86では、オールドキーコード
メモリ内に記憶されているオールドキーコード
KEYOLD(前回の走査サイクルで押鍵検出さ
れた鍵のキーコード)とニユーキーコード
KEYNEWとを比較し、全部が一致しているな
らば新たな割当てあるいはキーオフ処理を行う
必要がないのでこのサブルーチンKEYSUBを
終了するが、一部にでも相違するものがあれば
ブロツク87に進む。ブロツク87では、ブロ
ツク86の比較結果に基き、キーオンからキー
オフに変化した鍵のキーコード(KEYOLDに
は含まれているがKEYNEWには含まれていな
いキーコード)あるいはキーオフからキーオン
に変化した鍵のキーコード(KEYOLDには含
まれていないがKEYNEWには含まれているキ
ーコード)をピツクアツプし、これらを変化キ
ーコードNKCとして変化キーコードメモリ5
6(第9図)にストアする。次に、オールドキ
ーコードメモリ54のオールドキーコード
KEYOLDをクリアしてその代りにニユーキー
コードKEYNEWをストアし、これを次回の処
理サイクルにおけるオールドキーコード
KEYOLDとする。
ブロツク88では1つの変化キーコード
NKCについてこれが新たにキーオンされたも
のであるかを調べる。新たにキーオンされたも
のである場合は、ブロツク88のYESからブ
ロツク89に進み、CONTレジスタが“1”
であるか否かを調べる。コンテイニユアス・モ
ードの場合はCONTが“1”であり、ブロツ
ク89のYESのルートで発音中止処理90を
実行した後、発音チヤンネル割当て処理91を
実行する。コンテイニユアス・モードでない場
合はブロツク89のNOのルートですぐに発音
チヤンネル割当て処理91に移る。発音チヤン
ネル割当て処理91では、キーオンメモリ52
(第9図)内の各チヤンネルのキーオン信号
KON1〜KON8の値を調べ、その値が“0”
(つまりキーオフ)のチヤンネルのうち1つを
新規割当てチヤンネルYとしてピツクアツプ
し、キーオンメモリ52及び真のキーオンメモ
リ52の該チヤンネルYに対応するキーオン信
号KON(Y)、TKON(Y)を夫々“1”にセツト
し、キーコードメモリ51の該チヤンネルYに
対応するキーコードCH(Y)として現在処理中の
変化キーコードNKCをセツトする。
その後、ブロツク92では変化キーコードメ
モリ56に記憶した全ての変化キーコード
NKCに関して処理を終えたかどうかを調べ、
NOならばブロツク88に戻り、別の(未処理
の)変化キーコードNKCに関して前述と同様
の処理を行う。
変化キーコードNKCが新たにキーオフされ
たものである場合はブロツク88のNOからブ
ロツク93に進み、コンテイニユアス・モード
であるかどうかを調べる。コンテイニユアス・
モードの場合はブロツク95に進むが、そうで
ない場合はブロツク94を実行してからブロツ
ク95に進む。ブロツク94では、現在処理中
の変化キーコードNKCと各チヤンネルに割当
てられているキーコードCH1〜CH8を比較
して両者が一致したチヤンネルXを検出し、そ
のチヤンネルXに対応するキーオンメモリ52
内のキーオン信号KCON(X)を“0”にリセツ
トする。ブロツク95ではブロツク94と同様
に変化キーコードNKCと各キーコードCH1〜
CH8を比較して両者が一致したチヤンネルX
を検出し、そのチヤンネルXに対応する真のキ
ーオンメモリ53内のキーオン信号TKON(X)
を“0”にリセツトする。コンテイニユアス・
モードの場合はブロツク94が実行されないの
で、キーオフされてもキーオンメモリ52内の
キーオン信号KON1〜KON8はリセツトされ
ず、“1”を維持して、見かけ上押鍵が持続し
ているかのように処理される。すなわち、前述
の通り、トーンジエネレータ部26における各
チヤンネルの発音は真のキーオンメモリ53で
はなくキーオンメモリ52のキーオン信号
KON1〜KON8に基き制御されるようになつ
ているためである。
コンテイニユアス・モードにおいて新たなキ
ーオンが検出されると発音中止処理90が実行
される。ここでは、最初にチヤンネル番号Kと
して「1」をセツトし、次に、ブロツク96で
は、この番号Kに該当するチヤンネルの真のキ
ーオン信号TKON(K)とキーオン信号KON(K)を
各キーオンメモリ52,53から夫々読み出し
てTKON(K)が“0”でKON(K)が“1”である
かを調べる(つまり、実際はキーオフであるに
もかかわらずキーオンとして発音制御されてい
るかを調べる)。YESならばそのキーオン信号
KON(K)を“0”にリセツトし、発音が中止さ
れるようにする。次にチヤンネル番号Kを1増
加してブロツク96に戻り、上述の処理を繰返
す。Kの値が全チヤンネル数「8」を越えて
「9」になつたとき、この発音中止処理90を
終了する。こうして、コンテイニユアス・モー
ドにおいては、実際には離鍵された楽音が恰も
押鍵が持続されているかのように発音され続け
るが、新たに何らかの鍵が押鍵されると、それ
らの離鍵音は全て名実共にキーオフとして処理
され、発音が中止される。
なお、音量零又は「オフ表示」に設定された
音名に対応する鍵の割当てを禁止するために、
第21図ではブロツク85の箇所で処理してい
るが、これに限らず、例えばブロツク91の割
当て処理のときこの音名に関する割当てを禁止
するようにしてもよいし、あるいはブロツク8
7の変化キーコードNKCの検出のときにこの
音名に関しては変化キーコードNKCを検出し
ないようにしてもよい。
その他の説明 以上の実施例では音量とピツチの制御について
説明したが、その他の楽音要素(例えば音色や変
調効果等)を各音名毎に独立に調整する場合も同
様に実施することができる。
また、調整用操作子(UP1〜UP12,DWN
1〜DWN12)と表示器(LCD1〜LCD12)
は音量とピツチとで共用されているが、これは
別々に設けてもよい。また。調整用操作子と表示
器の構成はどのようなものであつてもよく、例え
ば押ボタンスイツチに限らずラツチ式スイツチあ
るいはダイヤル式操作子その他のもの、あるいは
表示器が操作子から独立していず例えば操作子の
目盛板から成るもの、その他如何なる変更でもこ
の発明の範囲に含まれる。同様に、プリセツト選
択用の操作子も実施例のものに限らず何を用いて
もよい。プリセツトメモリも半導体メモリに限ら
ず、スイツチ、レバー等を含む機械式メモリであ
つてもよく、また、磁気カード等の外部メモリで
あつてもよい。
楽音周波数を設定するために第7図のトーンジ
エネレータ部26では周波数ナンバを累算するよ
うにしており、ピツチ制御のためにこの周波数ナ
ンバを変更するようにしているが、これに限ら
ず、例えば可変分周方式あるいは音名別独立発振
方式など如何な方式で楽音周波数を設定しかつピ
ツチ制御を行うようにしたものにでもこの発明を
適用することができる。また、デイジタル電子楽
器に限らずアナログ電子楽器にもこの発明を適用
することができる。
前述の実施例では各スイツチの操作及び記憶処
理などをマイクロコンピユータのソフトウエア処
理によつて行つているが、同様の機能を果すハー
ドワイヤード回路によつて構成するようにしても
よい。一方、周波数ナンバをピツチデータに応じ
たセント値だけ偏倚させるための演算は前記実施
例ではハードワイヤード回路によつて行つている
が、これをソフトウエア処理によつて行うことも
できる。
なお、前記実施例に示されたプリセツト機能に
関する構成は、この発明のように各音名毎の楽音
要素制御のためのプリセツト機能(音階プリセツ
ト)に限らず、通常よく知られた音色や音量や変
調効果等のプリセツト機能においても適用するこ
とができる。
実施例に示されたプリセツト機能から抽出でき
る一つの特徴的技術思想は、ロータリ操作子15
とスクールスイツチSCLとの組合せで操作子又は
スイツチ数よりもはるかに多数のプリセツトされ
たデータ組を選択することが可能なことである。
このようなマルチメニユー式プリセツト選択操作
は、この発明のような音階プリセツトデータの選
択に限らず、通常知られた各音名共通の音色選択
操作子又は音量調整操作子等のプリセツトデータ
の選択にも有利に適用することができる。最近の
電子楽器ではそのような音色、音量及び効果のプ
リセツト装置における選択可能なプリセツトデー
タ組数はかなり多数有り、各プリセツトデータ組
に個別に選択スイツチを設けたとするとコスト高
になると共に配置スペースの問題も生じる。そこ
で、本実施例で示されたようなロータリ操作子と
スケールスイツチの組合せ(広義には、選択可能
な多数のプリセツトデータ組を複数のグループに
分け、個別のグループを選択するための第1のス
イツチ手段と、1グループ内の個別のプリセツト
データ組を選択するための第2のスイツチ手段と
の組合せ)、更にはロータリ操作子の付属したマ
ルチメニユー表示手段(第1のスイツチ手段によ
つて選択されたグループ内で選択可能なプリセツ
トデータ組の識別表示を提供する手段)、を通常
の音色又は音量又は効果等のプリセツト装置にお
いても適用すれば、コスト及び配置スペース等の
点で節約ができるようになり、また、スイツチ数
が少なくなることによつて操作性も向上する。
実施例に示されたプリセツト機能から抽出でき
る別の特徴的技術思想は、プリセツトモードの準
備手段としてホールドモードを設け、今どのプリ
セツトメモリが使用中であるか(記憶済みである
か)、逆に言えばどのプリセツトメモリが空いて
いるか(既に記憶したプリセツトデータを破壊せ
ずに利用可能であるか)、をこのホールドモード
中に表示し、プリセツト作業(プリセツト用のデ
ータ作成及び書込み作業)に便宜を計つたことで
ある。また、このホールドモード中は、プリセツ
トメモリのデータがピツチデータメモリ及び音量
データメモリに読み出されないようになつてお
り、該ピツチデータメモリ及び音量データメモリ
内に作成中のプリセツト用データ(プリセツトデ
ータとして何れかのプリセツトメモリに書込まれ
るべきデータ)が破壊されないようにし、プリセ
ツト用データの作成作業に専念できるようになつ
ている。このようなホールドモードを通常の音色
又は音量又は効果等のプリセツト装置にも適用す
ることができ、プリセツト機能を向上させること
ができる。
実施例のプリセツト機能から抽出できる更に別
の特徴的技術思想は、ホールドメモリ50を設
け、ピツチデータメモリと音量データメモリに作
成済みのプリセツト用データをこのホールドメモ
リに退避させることができるようにし、一旦退避
するとホールドメモリは書替えられずに作成済み
プリセツト用データをホールドし、その間にプリ
セツトメモリの記憶済みプリセツトデータを何回
もモニタできるようにしたことである。これも他
のプリセツト装置にも適用できる技術であり、プ
リセツト機能を向上させることができる。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、第1のモード
(通常読み出しモード)に代えて第2のモード
(ホールドモード)を選択することができるので、
この第2のモードを選択することにより、手動操
作子手段の操作によつて所望のデータを作成して
いる最中に、不用意にプリセツトデータ記憶手段
からのプリセツトデータ選択読出し操作を行つた
としても、このプリセツトデータの出力データ記
憶手段への書き込みを禁止することができ、手動
操作により作成中のデータを安全に保存すること
ができる、という優れた効果を奏する。
また、データ退避用記憶手段を具え、出力デー
タ記憶手段において作成したデータをプリセツト
データとしてプリセツトデータ記憶手段に新規に
書き込むモード(第3のモードつまりプリセツト
モード)において、出力データ記憶手段の記憶デ
ータを該データ退避用記憶手段に退避させ、プリ
セツトデータ記憶手段への書込みはこのデータ退
避用記憶手段から行うようにしたので、手動作成
した大切なデータを該データ退避用記憶手段に退
避させておきながら、プリセツトデータ記憶手段
からプリセツトデータを読み出した出力データ記
憶手段に書き込むことにより、そこにどんなプリ
セツトデータが記憶されているのか、ということ
をモニタすることができる。そのようなモニタリ
ングは、プリセツトデータ記憶手段のどの位置に
新たに作成したプリセツトデータを書き込んだら
よいかを適切に判断するのに役立つ。従つて、上
記のようなモニタリングを行つても、手動操作に
よつて作成したデータを破壊することなくプリセ
ツトデータ記憶手段に書き込む制御を行うことが
できる、という優れた効果を奏する。
また、実施態様によれば、共通のメモリスイツ
チの操作に応じて3つのモード選択を行なうこと
ができ、構成が簡単である。また、1つのメモリ
LEDの消灯、点滅、点灯によつて3つのモード
の選択状態を表示するようにしたので、この点で
も構成が簡単である。また、第2のモード(ホー
ルドモー)のときにプリセツトメモリにおける空
き位置をLED表示するようにしたので、それに
続く第3のモード(プリセツトモード)において
利用できるメモリ位置の確認ができる、という利
点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る電子楽器の
前面パネル部を示す平面略図、第2図は第1図に
示された音名別調整用操作子セクシヨンの拡大
図、第3図は第1図に示されたマメルチメニユー
式スケール選択セクシヨンの拡大図、第4図は第
3図に示されたロータリ操作子の一例を略示する
斜視図、第5図は第4図に示されたメニユー表示
プレートの表示例を示す展開図、第6図はこの発
明の一実施例に係る電子楽器の電気的ハードウエ
ア構成を略示する電気的ブロツク図、第7図は第
6図に示されたトーンジエネレータ部の内部構成
例を示す電気的ブロツク図、第8図は第6図に示
されたワーキング及びデータメモリ内に含まれる
主要なメモリ及びレジスタとこれらと周辺装置と
の間の主要な情報の流れを略示したブロツク図、
第9図は第6図に示されたワーキング及びデータ
メモリ内に含まれる残りのメモリ及びレジスタを
示すブロツク図、第10図は第6図に示されたマ
イクロコンピユータ部分によつて実行される処理
のメインルーチンを略示するフローチヤート、第
11図は第10図におけるピツチボリユームサブ
ルーチンの一例を示すフローチヤート、第12図
は第10図におけるONスイツチサブルーチンの
一例を示すフローチヤート、第13図は第10図
におけるメモリスイツチサブルーチンの一例を示
すフローチヤート、第14図は第10図における
ロータリスイツチサブルーチンの一例を示すフロ
ーチヤート、第15図は第10図におけるスケー
ルスイツチサブルーチンの一例を示すフローチヤ
ート、第16図は第10図におけるプリセツトデ
ータ書込みサブルーチンの一例を示すフローチヤ
ート、第17図は第16図におけるメモリセーブ
サブルーチンの一例を示すフローチヤート、第1
8図は第10図におけるプリセツトモード解除サ
ブルーチンの一例を示すフローチヤート、第19
図は第10図におけるデイスプレイインタラプト
サブルーチンの一例を示すフローチヤート、第2
0図は第10図におけるコンテイニユアス・モー
ド選択サブルーチンの一例を示すフローチヤー
ト、第21図は第10図におけるキーボードサブ
ルーチンの一例を示すフローチヤート、である。 10……マルチメニユー式スケール選択セクシ
ヨン、11……音色選択セクシヨン、12……音
名別調整用操作子セクシヨン、UP1〜UP12…
…アツプスイツチ、DWN1〜DWN12……ダ
ウンスイツチ、P/VSEL……ピツチ/ボリユー
ム選択スイツチ、LCD1〜LCD12……各音名
毎の液晶表示器、14……マルチメニユー窓、1
5……ロータリ操作子、15−1,15−2,1
5−3……メニユー表示プレート、15a……つ
まみ、RSW……ロータリスイツチ、SCL……ス
ケールスイツチ、16……ONスイツチ、17…
…メモリスイツチ、18……CPU、19……プ
ログラムメモリ、20……ワーキング及びデータ
メモリ、25……鍵盤、26……トーンジエネレ
ータ部、34……基本周波数ナンバメモリ、37
……ピツチ制御用の乗算器、38……セント値/
周波数比変換メモリ、39……アキユムレータ、
40……シフト回路、41……楽音信号形成回
路、42……エンベロープ発生器、43……音量
データ変換回路、44……音量レベル制御用の乗
算器、45……ピツチデータメモリ(PDメモ
リ)、46……音量データメモリ(VDメモリ)、
47……平均律メモリ、48−1乃至48−12
……純正調メモリ、49−1乃至49−21……
プリセツトメモリ、50……ホールドメモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音制御に関連するデータを設定若しくは変
    更するための手動操作子手段と、 楽音制御に関連するデータをプリセツトデータ
    として記憶するプリセツトデータ記憶手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段におけるプリセ
    ツトデータの選択的読み出しを制御するプリセツ
    ト制御手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段から読み出され
    たプリセツトデータを記憶すること又は前記手動
    操作子手段の操作に応じて該記憶データを設定若
    しくは変更することが可能であり、この記憶デー
    タを楽音制御のための回路に供給して該供給した
    データに従つて楽音制御が行われるようにする出
    力データ記憶手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段から読み出され
    たプリセツトデータを前記出力データ記憶手段に
    書き込むこと及び前記手動操作子手段の操作に応
    じて該出力データ記憶手段の記憶データを設定若
    しくは変更することのどちらでも可能にする第1
    のモード、前記手動操作子手段の操作に応じて前
    記出力データ記憶手段のデータを設定若しくは変
    更することは可能にするが、前記プリセツトデー
    タ記憶手段から読み出されたプリセツトデータを
    前記出力データ記憶手段に書き込むことは禁止す
    る第2のモード、これらのモードのうちどれかを
    選択し、選択されたモードに従つて前記出力デー
    タ記憶手段の書込みを制御する制御手段と を具えた電子楽器の楽音制御装置。 2 楽音制御に関連するデータを設定若しくは変
    更するための手動操作子手段と、 楽音制御に関連するデータをプリセツトデータ
    として記憶する読み書き可能なプリセツトデータ
    記憶手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段におけるプリセ
    ツトデータの選択及びその読み書きを制御するプ
    リセツト制御手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段から読み出され
    たプリセツトデータを記憶すること又は前記手動
    操作子手段の操作に応じて該記憶データを設定若
    しくは変更することが可能であり、この記憶デー
    タを楽音制御のための回路に供給して該供給した
    データに従つて楽音制御が行われるようにする出
    力データ記憶手段と、 前記プリセツトデータ記憶手段から読み出され
    たプリセツトデータを前記出力データ記憶手段に
    書き込むこと及び前記手動操作子手段の操作に応
    じて該出力データ記憶手段の記憶データを設定若
    しくは変更することのどちらでも可能にする第1
    のモード、前記手動操作子手段の操作に応じて前
    記出力データ記憶手段のデータを設定若しくは変
    更することは可能にするが、前記プリセツトデー
    タ記憶手段から読み出されたプリセツトデータを
    前記出力データ記憶手段に書き込むことは禁止す
    る第2のモード、前記出力データ記憶手段の記憶
    データを前記プリセツトデータ記憶手段に書き込
    む第3のモード、これらのモードのうちどれかを
    選択し、選択されたモードに従つて前記出力デー
    タ記憶手段の読み書きを制御する第1の制御手段
    と、 データ退避用記憶手段と、 前記第3のモードが選択されたとき、前記出力
    データ記憶手段の記憶データを該データ退避用記
    憶手段に退避させ、前記プリセツトデータ記憶手
    段から読み出されたプリセツトデータを前記出力
    データ記憶手段に書き込むことを可能にし、該デ
    ータ退避用記憶手段に退避したデータを前記プリ
    セツトデータ記憶手段に書き込むよう制御する第
    2の制御手段と を具えた電子楽器の楽音制御装置。
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