JPH05326997A - カルコパイライト型化合物の製造方法 - Google Patents

カルコパイライト型化合物の製造方法

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JPH05326997A
JPH05326997A JP4125849A JP12584992A JPH05326997A JP H05326997 A JPH05326997 A JP H05326997A JP 4125849 A JP4125849 A JP 4125849A JP 12584992 A JP12584992 A JP 12584992A JP H05326997 A JPH05326997 A JP H05326997A
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JP
Japan
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thin film
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chalcopyrite
oxide
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JP4125849A
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Takahiro Wada
隆博 和田
Mikihiko Nishitani
幹彦 西谷
Takayuki Negami
卓之 根上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微視的に見て組成ばらつきのないI-III-VI2
で表されるカルコパイライト型化合物薄(但し、IはIb
族元素、IIIはIIIb族元素、VIはVIb族元素を表す)薄
膜を作製する方法の提供。 【構成】 基板1の電極2上のIb族元素の金属とIIIb
族元素からなる酸化物3を、VIb族元素を含む還元性雰
囲気中で処理し、カルコパイライト型化合物4を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギー変換効率の
高い薄膜太陽電池に用いられるカルコパイライト型化合
物薄膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池の吸収層として用いられるカル
コパイライト型化合物薄膜は、従来、図2aおよび図2
bに示したような2段階プロセスを用いて作製されてい
る。すなわち、基板1上にMo等の電極2を形成した後
にCu薄膜5とIn薄膜6を膜厚比が1:2.2〜2.4
程度で形成し、その基板1を例えばSeやS等のカルコ
ゲン雰囲気中、あるいはカルコゲンを含むガス中例えば
2SeやH2Sで熱処理を行い、カルコパイライト型化
合物薄膜4としてCuInSe2やCuInS2薄膜を形
成している。
【0003】また、図3aおよび図3bに示すように、
図2aおよび図2bに示したのと同様に、Cu薄膜5と
In薄膜6の積層膜を形成した後、図3aに示したよう
にさらに例えばS、SeやTe等のカルコゲン薄膜7を
蒸着し、熱処理を行なって固相反応によってカルコパイ
ライト型化合物薄膜4としてCuInS2、CuInS
2やCuInTe2の薄膜を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカルコパイライ
ト型化合物の製造方法では、Ib族元素とIIIb族元素の
組成ずれと微視的な組成のばらつきが、最大の課題であ
る。すなわち、カルコパイライト型化合物の電気的特性
はその組成に大きく依存しているので、この組成ずれと
微視的な組成のばらつきが特性低下の大きな要因であ
り、特に薄膜を積層して構成する例えば太陽電池におい
てはこの傾向がより顕著である。しかし、従来のカルコ
パイライト型化合物の製造方法では、厳密な組成制御は
難しいという課題があった。つまり、IIIb族元素の融
点が低いため、例えばSeやS等の雰囲気中、あるいは
例えばH2S、CS2あるいはH2Se等の雰囲気中で熱
処理を行なう際、IIIb族元素のみが溶融し、熱処理後
の微視的な組成が不均一になり、均一な組成を有するカ
ルコパイライト型化合物の合成が困難であった。
【0005】また、例えば図2ab及び図3abに示し
たような製造方法では、この組成のばらつきは特にIn
薄膜6の状態に起因している。つまり、図2a及び図3
aのSに示したように、In薄膜6の表面状態における
凹凸がどうしても生じてしまうため、従来のIn薄膜6
の蒸着法では結果としてカルコパイライト型化合物薄膜
4の組成に微視的ばらつきをひきおこすという問題点が
あった。
【0006】したがって、本発明の目的は、組成ずれが
なく、しかも微視的な組成のばらつきのないカルコパイ
ライト型化合物の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】Ib族元素の金属とIIIb
族元素の酸化物からなる薄膜を、VIb族元素を含む還元
性雰囲気または還元性VIb族化合物を含む雰囲気中で処
理するカルコパイライト型化合物の製造方法で、上記課
題を解決した。
【0008】
【作用】本発明の製造方法は、予めIb族元素の金属
と、IIIb族元素の酸化物を形成した後、IIIb族元素の
酸化物中に含まれる酸素原子を還元性雰囲気で除去する
と同時に、酸素原子が除去された部分をVIb族元素で置
き換え、カルコパイライト型化合物を合成する手法であ
る。
【0009】本発明のカルコパイライト型化合物の製造
方法は、予めカルコパイライト型化合物の構成元素のI
b族元素の金属とIIIb族元素の酸化物とを含む層を作
製する。この層のIIIb族元素の酸化物の融点が高いた
め、従ってVIb族元素を含む還元性雰囲気または還元性
VIb族化合物を含む雰囲気中での処理温度でも、微視的
な組成が均一で仕込組成を維持したカルコパイライト化
合物を製造できる。
【0010】また、本発明のカルコパイライト型化合物
の製造方法では、予めIb族元素の金属とIIIb族元素の
酸化物の層を形成するため、Ib族元素の金属またはIII
b族元素の酸化物の形態の如何によらず、均一な薄膜を
形成できる。従って、従来の例えばIn薄膜の表面状態
の凹凸に起因する微視的な組成のばらつきもなくなる。
【0011】
【実施例】カルコパイライト型化合物の製造において、
例えばInまたはGa等のIIIb族元素の融点が低いこ
とが、カルコパイライト型化合物の組成制御の困難さ及
び微視的なばらつきの主原因であることをつきとめた。
これに対して、本発明で用いるIIIb族酸化物の融点
は、例えばIn23では1910℃でありInの融点1
57℃よりはるかに高く、例えばGa23では1795
℃であり室温付近のGaの融点30℃よりはるかに融点
が高い。このため、VIb族元素を含む還元性雰囲気また
は還元性VIb族化合物を含む雰囲気中での処理温度で
は、仕込組成が維持でき、微視的にも均一な組成を有す
るカルコパイライト型化合物の合成ができる。
【0012】本発明のカルコパイライト型化合物の製造
方法は、Ib族元素の金属およびIIIb族元素の酸化物の
結晶構造は、各々独立に結晶構造でも非晶質構造でも対
応できる。しかし、少なくともIIIb族元素の酸化物が
非晶質状態を形成していると、VIb族元素を含む還元性
雰囲気または還元性VIb族化合物を含む雰囲気中での処
理温度が、250℃程度という極めて低温から可能であ
るため望ましい。また、Ib族元素の金属とIIIb族元素
の酸化物とが共に結晶質であると、カルコパイライト型
化合物結晶化が容易である。なお、たとえIIIb族元素
の酸化物が非晶質であっても、カルコパイライト化を確
実に行なうため、またはIb族元素の金属とIIIb族元素
の酸化物との層の膜厚等の形態に対応するため等の理由
から、例えば400℃程度の処理温度で行なうことが望
ましい。
【0013】本発明に適用できるIb族元素としては、
例えばCu、Ag等のいわゆるIb族元素であるが、中
でもIb族元素にCuを用いると、太陽光を吸収するの
に適したバンドギャップを有するカルコパイライト型化
合物が得られるため、太陽電池に適用する場合には好ま
しい。
【0014】また、本発明に適用できるIIIb族元素と
しては、例えばAl、Ga、In、Tl等のいわゆるII
Ib族元素であるが、中でもIIIb族元素にGaまたはI
nの何れかを用いると、太陽光を吸収するのに適したバ
ンドギャップを有するカルコパイライト型化合物が得ら
れるため、太陽電池に適用する場合には好ましい。
【0015】本発明に適用されるVIb族元素としては、
S、Se等のいわゆるカルコゲンである。また、本発明
で適用される還元性VIb族化合物としては、例えばH2
S、CS2、H2SeもしくはCSe2等が挙げられる
が、取扱が容易であるためH2S、CS2、またはH2
eが好ましい。また、本発明で適用されるVIb族元素ま
たは還元性VIb族化合物は、単一種類でも複数種類でも
よく、製造条件に応じて適宜選択できる。
【0016】なお、本発明の製造方法で行なうVIb族元
素を含む還元性雰囲気、または還元性VIb族化合物を含
む雰囲気は、例えばSもしくはSe等のVIb族元素の蒸
気とH2等の還元性ガスの混合雰囲気、例えばS等のVI
b族元素の蒸気、H2等の還元性ガス及び/またはH2
等の還元性VIb族化合物の混合雰囲気、または例えばH
2S等の還元性VIb族化合物の雰囲気等の何れの形態で
あってもよい。但し、VIb族雰囲気がVIb族元素のみを
用いる場合には、例えばH2、CO等の還元性雰囲気を
同時に作製する必要がある。また、本発明で言う還元性
雰囲気は、少なくともIb族元素の金属とIIIb族元素の
酸化物との層を取り囲む雰囲気のことであり、例えば条
件に合致した粉末をIb族元素の金属とIIIb族元素の酸
化物との層上に敷き詰める方法であっても可能である
が、上述した元素または化合物を気化して雰囲気を作製
する手法が一般的でありまた製造上も好ましい。
【0017】本発明のカルコパイライト型化合物の製造
方法のIb族元素の金属とIIIb族元素の酸化物との層の
形成方法は、(1)例えばIb族元素の金属とIIIb族元素
の酸化物粉末とを、それぞれ所定量粉砕混合し、通常の
手法により仮焼し焼成する、(2)例えばIb族元素の金
属とIIIb族元素の酸化物粉末とをそれぞれ所定量湿式
粉砕混合しペーストを作製し、基板上に例えばスクリー
ン印刷等の通常の手法を用いて層を形成する、(3)例え
ばIb族元素の金属及びIIIb族元素の酸化物の2元ター
ゲットを用い、基板上に例えばスパッタ法またはレーザ
ーアブレーション法等で薄膜を形成する、(4)例えばI
b族元素の金属とIIIb族元素の酸化物との単一ターゲ
ットを用い、基板上に例えばスパッタ法またはレーザー
アブレーション法等で薄膜を形成する、等が挙げられ、
何れの手法を用いても本発明の製造方法では適用でき
る。
【0018】本発明の実施例を以下に示す。 (実施例1)図1aおよび図1bには、本発明のカルコ
パイライト薄膜の製造方法の一実施例を示している。基
板1として下部電極2としてモリブデンを厚み約1μm
電子ビーム蒸着して作製したガラス基板を用いた。
【0019】まず、Cu粉末とIn23粉末を2:1の
モル比で湿式混合した。得られた混合粉末を乾燥後、成
形し、アルゴンガス雰囲気中1000℃で10時間焼成
して焼結体タ−ゲットを作製した。
【0020】この焼結体タ−ゲットの相をX線回折によ
り分析したところ、Ib元素の金属CuとIIIb族元素の
酸化物In23の混合物であった。このタ−ゲットを用
いてXeClのエキシマレ−ザ−を用いたレ−ザ−アブ
レ−ション法によって、Ib族元素の金属とIIIb族元素
の酸化物からなる薄膜(Cu−In−O系薄膜)4を作
製した。基板温度は室温に保持した。
【0021】得られたCu−In−O系薄膜3の組成
を、ICP発光分析法により分析したところ、焼結体の
組成がそのまま保持され、Cu:In=1:1であっ
た。また、このCu−In−O系薄膜3をX線回折によ
って分析したところ、Cuの回折線のみが観察された。
このことからIn23が非晶質であることがわかる。こ
のCu−In−O系薄膜3を走査電子顕微鏡写真で観察
したところ、得られた酸化物薄膜3が非常に均一である
ことがわかった。
【0022】この酸化物薄膜3を、H2S雰囲気中(5
%H2S+95%N2)400℃で4時間熱処理した。得
られたCu−In−S系薄膜のX線回折図形を図4に示
した。このX線回折図形からCu−In−S系薄膜は、
カルコパイライト型の結晶構造を有する単相のカルコパ
イライト型化合物薄膜(CuInS2薄膜)4である事
がわかった。また、酸化物薄膜と同様に組成分析を行な
ったところ、Cu:In:S比がCu:In:S=1:
1:2であることを確認した。電子線マイクロアナライ
ザーの面内分析によって、このCu−In−S系薄膜4
が微視的にみても組成が均質であることがわかった。走
査電子顕微鏡観察から、CuInS24の結晶粒が十分
に成長していることが確認出来た。
【0023】(実施例2)基板としてはガラス基板1の
上にモリブデン2を約1μmの厚さに電子ビームによっ
て蒸着したものを用いた。実施例1と同様の焼結体タ−
ゲットを用いてマグネトロンスパッタ法によってCu−
In−O系薄膜を作製した。但し、基板温度は300℃
に保持した。
【0024】得られたCu−In−O系薄膜の組成をI
CP法により分析したところ、焼結体の組成がそのまま
保持され、Cu:In=1:1であった。また、このC
u−In−O系薄膜をX線回折によって分析したとこ
ろ、CuとIn23の回折線が観測され、この薄膜がC
uとIn23の混合物である事がわかった。走査電子顕
微鏡によって、このCu−In−O系薄膜を観察したと
ころ、表面が平坦で均一であった。
【0025】この酸化物薄膜をH2S雰囲気中500℃
で2時間加熱処理した。X線回折図形により得られたC
u−In−S系薄膜を分析したところ、カルコパイライ
ト型の結晶構造を有する単相のCuInS2である事が
わかった。また、酸化物薄膜と同様に組成分析を行なっ
たところ、Cu:In:S比がCu:In:S=1:
1:2であること確認した。電子線マイクロアナライザ
ーの面内分析によって、このCu−In−S系薄膜が微
視的にみても組成が均質であることを確認した。この走
査電子顕微鏡観察から、カルコパイライト型化合物の結
晶粒が十分に成長していることが確認出来た。また、従
来問題となっていたカルコパイライト型化合物薄膜とM
oとの付着性も十分であり、問題がないことがわかっ
た。
【0026】(実施例3)実施例1と同様の方法でCu
InS2薄膜を作製した。基板としては、ガラス基板の
上にモリブデンを約1μmの厚さに電子ビームによって
蒸着したものを用いた。実施例1と異なるのは、熱処理
の時に流すガスを、H2SとN2の混合ガスからCS2
でバブリングしたN2ガスを用いたところである。
【0027】この場合でも実施例1と同様に単相のCu
InS2薄膜が得られた。X線回折や走査電子顕微鏡、
電子線マイクロアナライザー等を用いて分析すると、得
られたカルコパイライト型化合物薄膜が組成的に非常に
均一であり、結晶粒も十分に成長し、Moとの付着性も
良好であることがわかった。
【0028】(実施例4)実施例1と同様の方法で、C
uGaS2及びCu(In0.7Ga0.3)S2薄膜を各々作
製した。基板としては、ガラス基板の上にモリブデンを
約1μmの厚さに電子ビームによって蒸着したものを用
いた。実施例1と異なるのは、IIIb族元素の原料とし
て、Ga23粉末やGa23とIn23の混合粉末を用
いたところである。
【0029】実施例1と同様にCu−(In)−Ga−
O系薄膜が得られ、これをH2S雰囲気中で熱処理する
と、単相のCuGaS2及びCu(In0.7Ga0.3)S2
薄膜が各々得られた。X線回折や走査電子顕微鏡、電子
線マイクロアナライザー等を用いて分析すると、得られ
たカルコパイライト型化合物薄膜が組成的に非常に均一
であり、結晶粒も十分に成長し、Moとの付着性も良好
であることがわかった。
【0030】(実施例5)実施例1と同様の方法で、C
uInSe2及びCuIn(S0.5Se0.52薄膜を各々
作製した。基板としては、ガラス基板の上にモリブデン
を約1μmの厚さに電子ビームによって蒸着したものを
用いた。実施例1と異なるのは、Cu−In−O系薄膜
の熱処理雰囲気を、H2SeやH2SeとH2Sの混合ガ
ス雰囲気を用いたところである。
【0031】実施例1と同様にCu−In−O系薄膜
を、これをH2SeやH2SeとH2Sの混合ガス雰囲気
中で熱処理すると、単相のCuInSe2やCuIn
(S0.5Se0.52薄膜が各々得られた。X線回折や走
査電子顕微鏡、電子線マイクロアナライザー等を用いて
分析すると、得られたカルコパイライト型化合物薄膜が
組成的に非常に均一であり、結晶粒も十分に成長し、M
oとの付着性も良好であることがわかった。
【0032】
【発明の効果】本発明のカルコパイライト型化合物薄膜
の製造方法は、Ib族元素の金属とIIIb族元素の酸化物
からなる層を、VIb族元素を含む還元性雰囲気または還
元性VIb族化合物を含む雰囲気中で処理するため、より
微視的にみても均質なカルコパイライト薄膜を製造する
ことができ、その結果として太陽電池等のデバイスの高
性能化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のカルコパイライト型化合物の
製造方法の内酸化物層を積層した工程を示した図 (b)は本発明のカルコパイライト型化合物の製造方法
の内カルコパイライト型化合物を合成する工程を示した
【図2】(a)は従来のカルコパイライト薄膜の製造方
法の内酸化物層を積層した工程を示した図 (b)は従来のカルコパイライト薄膜の製造方法の内カ
ルコパイライト型化合物を合成する工程を示した図
【図3】(a)は従来のカルコパイライト薄膜の製造方
法の内酸化物層を積層した工程を示した図 (b)は従来のカルコパイライト薄膜の製造方法の内カ
ルコパイライト型化合物を合成する工程を示した図
【図4】本発明のカルコパイライト型化合物の製造方法
で得られた一実施例のカルコパイライト型化合物(Cu
InS2)のX線回折図
【符号の説明】
1 基板 2 下部電極 3 I族元素の金属とIII族元素の酸化物からなる薄膜 4 カルコパイライト型化合物薄膜 5 Cu薄膜 6 In薄膜 7 カルコゲン薄膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ib族元素の金属とIIIb族元素の酸化物か
    らなる層を、VIb族元素を含む還元性雰囲気または還元
    性VIb族化合物を含む雰囲気中で処理することを特徴と
    するカルコパイライト型化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】Ib族元素の金属とIIIb族元素の酸化物か
    らなる層が、非晶質である請求項1記載のカルコパイラ
    イト型化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】Ib族元素の金属とIIIb族元素の酸化物か
    らなる層が、結晶質のIb族元素金属と、結晶質のIIIb
    族元素の酸化物からなることを特徴とする、請求項1記
    載のカルコパイライト型化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】Ib族元素の金属がCuであることを特徴
    とする、請求項1〜3何れかに記載のカルコパイライト
    型化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】IIIb族元素がGa及びInから選ばれた
    少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3
    何れかに記載のカルコパイライト型化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】還元性VIb族化合物が、H2S、CS2及び
    2Seからなる群から選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする、請求項1記載のカルコパイライト型
    化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】VIb族元素としてS及びSeからなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請
    求項1記載のカルコパイライト型化合物の製造方法。
JP4125849A 1992-05-19 1992-05-19 カルコパイライト型化合物の製造方法 Pending JPH05326997A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179076A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sumitomo Metal Mining Co Ltd プリカーサ膜形成用の厚膜組成物および該厚膜組成物を用いたカルコパイライト膜の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179076A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sumitomo Metal Mining Co Ltd プリカーサ膜形成用の厚膜組成物および該厚膜組成物を用いたカルコパイライト膜の製造方法

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