JPH05326460A - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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- JPH05326460A JPH05326460A JP5017617A JP1761793A JPH05326460A JP H05326460 A JPH05326460 A JP H05326460A JP 5017617 A JP5017617 A JP 5017617A JP 1761793 A JP1761793 A JP 1761793A JP H05326460 A JPH05326460 A JP H05326460A
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Abstract
て、高速化,高選択化,低ダメージ化を推進し、炭素系
ポリマーによる汚染を徹底的に低減する。 【構成】 レジスト・マスク4を介してSiO2 層間絶
縁膜3をエッチングしてコンタクト・ホール5を形成す
る際に、COF2 ,SOF2 ,NOF等の無機ハロゲン
化合物をエッチング・ガスに添加することで、炭素系ポ
リマーの膜質を強化し、高選択性の確保に必要なその堆
積量を低減する。この膜質強化は、炭素系ポリマーの重
合度の上昇、結合エネルギーの大きい結合の導入、極性
基の導入による静電吸着力の増大等にもとづく。ガス系
にCHF3 ,c−C4 F8 等を添加すれば、気相中から
の炭素系ポリマー供給やエッチングの高速化が期待で
き、S 2 F2 等を併用すれば、S(イオウ)が堆積する
分、炭素系ポリマーを一層低減できる。
Description
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
対レジスト選択性、対シリコン下地選択性、高速性、低
ダメージ性、低汚染性のいずれにも優れるシリコン化合
物層のドライエッチング方法に関する。
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
に伴い、酸化シリコン(SiO2 )に代表されるシリコ
ン化合物層のドライエッチングについても技術的要求が
ますます厳しくなってきている。
面積が拡大しウェハが大口径化していること、形成すべ
きパターンが高度に微細化されウェハ面内の均一処理が
要求されていること、またASICに代表されるように
多品種少量生産が要求されていること等の背景から、ド
ライエッチング装置の主流は従来のバッチ式から枚葉式
に移行しつつある。この際、従来と同等の生産性を維持
するためには、ウェハ1枚当たりのエッチング速度を大
幅に向上させなければならない。
めに不純物拡散領域の接合深さが浅くなり、また各種の
材料層も薄くなっている状況下では、従来以上に対下地
選択性に優れダメージの少ないエッチング技術が要求さ
れる。たとえば、半導体基板内に形成された不純物拡散
領域や、SRAMの抵抗負荷素子として用いられるPM
OSトランジスタのソース・ドレイン領域等にコンタク
トを形成しようとする場合等に、シリコン基板や多結晶
シリコン層を下地として行われるSiO2 層間絶縁膜の
エッチングがその例である。
課題である。これは、サブミクロン・デバイスでは、レ
ジストの後退によるわずかな寸法変換差の発生も許容さ
れなくなってきているからである。
は、強固なSi−O結合を切断するために、イオン性を
高めたモードで行われている。典型的なエッチング・ガ
スは、CHF3 ,CF4 等であり、これらから生成する
CFx + の入射イオン・エネルギーを利用している。し
かし、高速エッチングを行うためにはこの入射イオン・
エネルギーを高めることが必要であり、エッチング反応
が物理的なスパッタ反応に近くなるため、高速性と選択
性とが常に背反していた。
堆積性の炭化水素系ガスを等を添加してエッチング反応
系の見掛け上のC/F比(炭素原子数とフッ素原子数の
比)を増大させ、エッチング反応と競合して起こる炭素
系ポリマーの堆積を促進することにより高選択性を達成
している。
本願出願人は先に特開平3−276626号公報におい
て、炭素数2以上の飽和ないし不飽和の高次鎖状フルオ
ロカーボン系ガスを使用するシリコン化合物層のドライ
エッチング方法を提案している。これは、C2 F6 ,C
3 F8 ,C4 F10,C4 F8 等、放電解離が完全に進め
ば1分子から2個以上のCFx + を生成し得るフルオロ
カーボン系ガスを用いることにより、エッチングの高速
化を図ったものである。特に不飽和化合物を用いた場合
には、高活性なラジカルが生成し易く、炭素系ポリマー
の重合が促進される。
を単独で使用するのみではF* の生成量も多くなり、対
レジスト選択比および対シリコン下地選択比を十分に大
きくとることができない。たとえばC3 F8 をエッチン
グ・ガスとしてシリコン基板上のSiO2 層をエッチン
グした場合、高速性は達成されるものの、対レジスト選
択比が1.3程度と低く、エッチング耐性が不足する
他、パターン・エッジの後退により寸法変換差が発生し
てしまう。また、対シリコン選択比も4.2程度である
ので、オーバーエッチング耐性にも問題が残る。
上記の先行技術では2段階エッチングを提案している。
すなわち、高次鎖状フルオロカーボン系ガス単独による
エッチングは下地が露出する直前で停止し、シリコン化
合物層の残余部をエッチングする際には上記ガスにさら
にエチレン(C2 H4 )等の堆積性ガスを添加するので
ある。これは、エッチング反応系内にC原子を補給する
と共に、プラズマ中に生成するH* で過剰のF* を消費
してHFに変化させ、見掛け上のC/F比を高めて炭素
系ポリマーの堆積を促進することを意図しているのであ
る。
は、鎖状不飽和フルオロカーボン系化合物を用い、処理
基板の温度を50℃以下に制御した状態でエッチングを
行う方法も提案している。これは、被処理基板の温度を
50℃以下に制御することにより、炭素系ポリマーの堆
積を促進することを意図したものである。この技術によ
り、堆積性ガスを用いることなく対レジスト選択性およ
び対シリコン下地選択性を大幅に向上させることがで
き、パーティクル汚染も低減することができた。
イプのフルオロカーボン系化合物を検討することによ
り、主にエッチング速度や選択性に関して大きな進歩が
もたらされた。しかし、これらの技術は、選択比の確保
がエッチング反応と競合的に進行する炭素系ポリマーの
堆積によって達成される点では従前の技術思想をそのま
ま受け継いだものである。そのため、処理回数を重ねれ
ばやはりエッチング・チャンバ内に炭素系ポリマーが蓄
積され、パーティクル・レベルが悪化してしまうのであ
る。したがって、パーティクル汚染が低減できたとして
も、エッチング・チャンバをクリーニングするためのメ
ンテナンス頻度が減少するといった程度の改善にとどま
っているのが現状である。
微細化が今後も現状のペースで進行すれば、従来では問
題にならなかったような少量の炭素系ポリマーの堆積
も、プロセスに重大な悪影響を及ぼすことが考えられ
る。そこで本発明は、高速性,高選択性,低ダメージ性
に優れることはもちろん、特に低汚染性を徹底させたシ
リコン化合物層のドライエッチング方法を提供すること
を目的とする。
グ方法は、上述の目的を達成するために提案されるもの
であり、分子内にカルボニル基,チオニル基,スルフリ
ル基,ニトロシル基,ニトリル基から選ばれる少なくと
も1種類の官能基とハロゲン原子とを有する無機ハロゲ
ン化合物を含むエッチング・ガスを用いてシリコン化合
物層をエッチングするものである。
に加えてフルオロカーボン系化合物を含むエッチング・
ガスを用いてシリコン化合物層をエッチングするもので
ある。
トエッチング工程とオーバーエッチング工程とに2段階
化し、オーバーエッチング工程では前記フルオロカーボ
ン系化合物に対する前記無機ハロゲン化合物の含量比を
前記ジャストエッチング工程におけるよりも高めたエッ
チング・ガスを用いるものである。
おいて、S2 F2 ,SF2 ,SF4,S2 F10から選ば
れる少なくとも1種類のフッ化イオウと前記無機ハロゲ
ン化合物とを含むエッチング・ガスを用いるものであ
る。
合物として一般式CHx F4-x (ただしxは0〜3の整
数を表す。)で表される化合物を用いるものである。
化合物として一般式Cm Fn (ただしm,nは原子数を
示す自然数であり、m≧2,n≦2m+2の条件を満足
する。)で表される化合物を用いるものである。
質を強化することにより、十分に高いレジスト選択性お
よび下地選択性を達成するために必要な炭素系ポリマー
の堆積量を低減し、低汚染化を徹底することである。炭
素系ポリマー自身の膜質を強化する方法として、本発明
では分子中にカルボニル基(>C=O),チオニル基
(>S=O),スルフリル基(>SO2 ),ニトロシル
基(−N=O),ニトリル基(−NO2 )のいずれかの
官能基とハロゲン原子とを含む無機ハロゲン化合物を用
いる。
はN原子が正電荷、O原子が負電荷を帯びるごとく分極
した構造をとることができ、高い重合促進活性を有して
いる。したがって、かかる官能基もしくはこれに由来す
る原子団がプラズマ中に存在することにより、炭素系ポ
リマーの重合度が上昇し、イオン入射やラジカルの攻撃
に対する耐性を高めることができる。さらに、炭素系ポ
リマーに上述の官能基が導入されると、単に−CX2 −
(Xはハロゲン原子)の繰り返し構造からなる従来の炭
素系ポリマーよりも化学的,物理的安定性が増すこと
も、近年の研究により明らかとなっている。これは、上
述のような官能基の導入により炭素系ポリマーの極性が
増大し、負に帯電しているエッチング中のウェハに対し
てその静電吸着力が高まるためであると解釈されてい
る。したがって、レジスト材料やSi系材料に対して高
選択性を達成するために必要な炭素系ポリマーの堆積量
はごく僅かで済み、従来技術に比べてより徹底した低汚
染化を図ることができるのである。
にも寄与している。すなわち、上記の官能基から生成可
能なSO* ,SO2 * ,NO* ,NO2 * 等のラジカル
は強い還元作用を有しており、SiO2 中のO原子を引
き抜くことができる。これは、2原子分子の生成熱から
算出された原子間結合エネルギーがS−O結合では52
3kJ/mol,N−O結合では632kJ/molで
あって、結晶中におけるSi−O結合の465kJ/m
olと比べていずれも大きいことからも理解される。
記無機ハロゲン化合物から解離生成したハロゲン・ラジ
カルと結合することにより、ハロゲン化物の形で速やか
に除去される。つまり本発明では、Si−O結合の切断
を、CFx + イオンによる従来の物理的なスパッタ作用
のみならず、化学的な作用も利用して行うことができる
ようになる。しかも、本発明で使用する無機ハロゲン化
合物は、レジスト材料や下地のSi系材料には何ら作用
を及ぼさず、これらの材料に対する選択性は高く維持さ
れる。
子間結合エネルギーが1076kJ/molであること
から同様のO原子引き抜き効果を一部示すものと考えら
れるが、F* を捕捉する効果が大きいとも言われてい
る。
独でエッチング・ガスとして使用することができる。こ
の場合には、異方性,選択性の確保に必要な炭素系ポリ
マーをレジスト・マスクから供給することが必要となる
が、上述のような膜質強化機構が働くことによりその供
給量は少量で済む。したがって、入射イオン・エネルギ
ーを従来よりも下げてイオン・スパッタ作用を弱めるこ
とができ、レジスト選択性を向上させることができる。
いるが、さらにエッチングを高速化,高選択化,低汚染
化するために、上記無機ハロゲン化合物にフルオロカー
ボン系化合物やフッ化イオウを添加したり、あるいはこ
れらのガス系を用いて2段階エッチングを行う方法を提
案する。
一般式CHx F4-x で表されるC原子数1のハイドロフ
ルオロカーボン〔ただし、x=0(テトラフルオロメタ
ン)の場合はフルオロカーボン〕、あるいは一般式Cm
Fn で表されるC原子数2以上の高次フルオロカーボン
を用いる。一般式CHx F4-x のハイドロフルオロカー
ボンは、放電解離条件下でCHF + ,CF+ 等のイオン
を生成し、これらのイオンのスパッタ作用により高速エ
ッチングを可能とする。また、このフルオロカーボン系
化合物を使用することにより、気相中から炭素系ポリマ
ーを供給することが可能となり、敢えてレジスト・マス
クをスパッタする必要がなくなる。したがって、入射イ
オン・エネルギーを一層低減することができ、レジスト
選択性を向上させることができる。もちろん、低エネル
ギー化により下地選択性も向上する。
ボンは、F原子数nが(2m+2)以下であることか
ら、その炭素骨格構造に関して飽和,不飽和の別、ある
いは直鎖状,分枝状,環状の別を問うものではない。上
記高次フルオロカーボン系化合物の1分子からは、理論
上は2個以上のCFx + が生成し得る。したがって、同
じガス圧下では上述のCHx F4-x と比べてプラズマ中
におけるCFx + の絶対量が多くなり、高速エッチング
が可能となる。
オロカーボン系化合物に上述の無機ハロゲン化合物を添
加すると、大量のCFx + によるイオン・スパッタ作用
と還元性ラジカルによるO原子の引き抜き作用との相乗
効果により、従来ほどに入射イオン・エネルギーを高め
なくともシリコン化合物層を極めて高速にエッチングす
ることが可能となる。
化合物を無機ハロゲン化合物と併用する場合、シリコン
化合物層のエッチングを下地材料層が露出する直前まで
のジャストエッチング工程とそれ以降のオーバーエッチ
ング工程の2工程に分け、後者のオーバーエッチング工
程でエッチング・ガスの組成における無機ハロゲン化合
物の含量比を高めることが有効である。これは、下地選
択性が特に重要視されるオーバーエッチング工程におい
て、炭素系ポリマーの強化を効率良く行い、かつエッチ
ングの機構をO原子引き抜き反応が主体となる機構に切
り換えることにより、高選択、低汚染、低ダメージ・プ
ロセスが達成できるからである。
ング・ガス組成を、フッ化イオウと無機ハロゲン化合物
との混合系に切り換えることも有効である。つまり、オ
ーバーエッチング時には高速性は特に要求されないの
で、フルオロカーボン系化合物は敢えて使用せず、炭素
系ポリマーの堆積を一切排除するのである。ここで使用
されるフッ化イオウは、本願出願人が先に特開平4−8
4427号公報において、SiO2 系材料層のエッチン
グ用に提案した化合物である。この場合の主エッチング
種は、SFx + とF* である。また上記フッ化イオウ
は、従来からエッチング・ガスとして実用化されている
SF6 に比べてS/F比(1分子中のS原子数とF原子
数の比)が大きく、放電解離条件下でプラズマ中に遊離
のS(イオウ)を放出することができる。このSは、条
件にもよるが、ウェハがおおよそ室温以下に温度制御さ
れていればその表面へ堆積する。このとき、SiO2 系
材料層の表面ではO原子の供給を受けてSはSOx の形
で除去されるが、レジスト材料やSi系材料の表面、あ
るいはパターン側壁部にはそのまま堆積し、高選択性,
高異方性の達成に寄与する。
程で用いた場合、ウェハ上で部分的に残存するSiO2
系材料層のエッチングは、SFx + によるイオン・スパ
ッタ作用と還元性ラジカルによるO原子の引き抜きの双
方により進行する。あるいは、SFx + の寄与を低下さ
せ、O原子の引き抜きが主体となる条件を設定すること
もできる。下地のSi系材料層が露出すると、その表面
にはSが堆積し、F*による該Si系材料層の侵食を防
止することができる。
有する無機ハロゲン化合物を用いた場合には、フッ化イ
オウから生成したSとこの無機ハロゲン化合物から生成
したNとが結合してポリチアジル(SN)x を主体とす
る窒化イオウ系化合物が生成し、この窒化イオウ系化合
物によりSよりもさらに効果的な側壁保護作用やSi系
材料層の保護作用を発揮させることができる。
ウェハをおおよそ90℃以上に加熱すれば容易に昇華
し、窒化イオウ系化合物もおおよそ130℃以上で分解
もしくは昇華するため、ウェハ上に何らパーティクル汚
染を残さない。したがって、高速性,高選択性,低汚染
性,低ダメージ性のすべてに優れるエッチングが可能と
なるのである。
する。
し、SOF2 (フッ化チオニル)/Ar混合ガスを用い
てSiO2 層間絶縁膜をエッチングした例である。この
プロセスを、図1を参照しながら説明する。本実施例に
おいてサンプルとして使用したウェハは、図1(a)に
示されるように、予め不純物拡散領域2が形成された単
結晶シリコン基板1上にSiO2 層間絶縁膜3が形成さ
れ、さらに該SiO2 層間絶縁膜3のエッチング・マス
クとしてレジスト・マスク4が形成されてなるものであ
る。上記レジスト・マスク4には、開口部4aが設けら
れている。
性イオン・エッチング)装置のウェハ載置電極上にセッ
トした。ここで、上記ウェハ載置電極は冷却配管を内蔵
しており、装置外部に接続されるチラー等の冷却設備か
ら該冷却配管に冷媒を供給して循環させることにより、
エッチング中のウェハ温度を室温以下に制御することが
可能となされている。一例として、下記の条件でSiO
2 層間絶縁膜3のエッチングを行った。
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 −30 ℃(アルコール系
冷媒使用)
露出するSiO2 層間絶縁膜3の表面において、SOF
2 から解離生成したSO* によるO原子引き抜き反応が
Ar + によるSiO2 のスパッタ・エッチングを促進
し、約300nm/分のエッチング速度でエッチングが
進行した。一方、イオン・スパッタ作用によりレジスト
・マスク4から供給される炭素系の分解生成物は、S−
O結合やチオニル基をその構造中に取り込みながら強固
な炭素系ポリマー(図示せず。)を形成した。この炭素
系ポリマーは、パターン側壁部に堆積して側壁保護効果
を発揮し、異方性加工に寄与した。この結果、図1
(b)に示されるように、異方性形状を有するコンタク
ト・ホール5が得られた。
単結晶シリコン基板1に対して高選択性が達成された。
この高選択性の理由のひとつは、上記の炭素系ポリマー
がその構造を強化を通じて少量でも高いエッチング耐性
を発揮し、レジスト・マスク4や単結晶シリコン基板1
の表面におけるエッチング速度を大幅に低減させたから
である。この他の理由として、ウェハが低温冷却されて
いることによりF* によるラジカル反応が抑制され、主
としてラジカル・モードでエッチングされるレジスト材
料やシリコン系材料のエッチング速度がSiO2 系材料
のそれよりも相対的に低下したことも考えられる。
NOF(フッ化ニトロシル)/Ar混合ガスを用いてS
iO2 層間絶縁膜をエッチングした例である。本実施例
のエッチング条件は、SOF2 に代えてNOFを使用し
た他は、すべて実施例1と同じである。
露出するSiO2 層間絶縁膜3の表面において、NOF
から解離生成したNO* によるO原子引き抜き反応がA
r+によるSiO2 のスパッタ・エッチングを促進し、
約300nm/分のエッチング速度でエッチングが進行
した。一方、イオン・スパッタリングによりレジスト・
マスク4から供給される炭素系の分解生成物は、N−O
結合やニトロシル基をその構造中に取り込みながら強固
な炭素系ポリマー(図示せず。)を形成した。この炭素
系ポリマーは、パターン側壁部に堆積して側壁保護効果
を発揮し、異方性加工に寄与した。この結果、図1
(b)に示されるように、異方性形状を有するコンタク
ト・ホール5が得られた。
コン基板1に対して高選択性が達成される機構は、ほぼ
実施例1で上述したとおりである。
CHF3 /COF2 (フッ化カルボニル)混合ガスを用
いてSiO2 層間絶縁膜をエッチングした例である。本
実施例で使用したエッチング・サンプルとして使用した
ウェハは、図1(a)に示したものと同じである。
ットし、一例として下記の条件で層間絶縁膜3をエッチ
ングした。 CHF3 流量 35 SCCM COF2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 2.0 W/cm2 (1
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 −30 ℃(アルコール系
冷媒使用)
露出するSiO2 層間絶縁膜3の表面において、CHF
3 から解離生成したCFx + により約450nm/分の
エッチング速度でSiO2 のエッチングが進行した。こ
の結果、図1(b)に示されるように、異方性形状に優
れるコンタクト・ホール5が得られた。
の分解生成物に由来して気相中にも生成するので、入射
イオン・エネルギーを低下させてレジスト・マスク4の
スパッタリングを抑制した。このときの気相中における
炭素系ポリマーの生成量は、CHF3 の含量比が低いこ
ともあって従来プロセスに比べればはるかに少ないが、
その膜質はカルボニル基やC−O結合の取り込み、ある
いは重合度の上昇等により強化されている。したがっ
て、レジスト・マスク4の膜厚の減少やパターン・エッ
ジの後退、オーバーエッチングによる浅い接合の破壊等
は、いずれも認められなかった。対レジスト選択比は約
5、対シリコン選択比は約30であった。
CHF3 /NOF混合ガスを用いてSiO2 層間絶縁膜
をエッチングした例である。本実施例のエッチング条件
は、COF2 に代えてNOFを使用した他は、すべて実
施例3と同じである。
露出するSiO2 層間絶縁膜3の表面において、NOF
から解離生成したNO* によるO原子引き抜き反応がC
Fx + によるSiO2 のエッチングを促進し、約450
nm/分のエッチング速度でエッチングが進行した。こ
の結果、図1(b)に示されるように、異方性形状に優
れるコンタクト・ホール5が得られた。
染性が達成される機構は、ほぼ実施例3で上述したとお
りである。
F8 )とCOF2 との混合ガスを用いて同じSiO2 層
間絶縁膜をエッチングした。エッチング条件の一例を以
下に示す。 c−C4 F8 流量 35 SCCM COF2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 2.0 W/cm2 (1
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 −30℃(アルコール系冷
媒使用)
ら解離生成する大量のCFx + の寄与により、950n
m/分もの高速でエッチングが進行した。また炭素系ポ
リマーの堆積量が比較的少ないにもかかわらず、レジス
ト・マスク4に対しては約7、単結晶シリコン基板1に
対しては約30の高選択比が達成された。これは、CO
* 等の寄与により炭素系ポリマーの重合度が上昇したこ
と、炭素系ポリマーがカルボニル基やC−O結合の導入
により強化され少量でも高いエッチング耐性を発揮した
こと、これにより異方性の確保に必要な入射イオン・エ
ネルギーを低減できたこと、ウェハの低温冷却によりF
* によるラジカル反応が抑制され、主としてラジカル・
モードでエッチングされるレジスト材料やシリコン系材
料のエッチング速度が相対的に低下したこと、等の効果
が総合的に現れた結果である。
4 F8 /SOF2 (フッ化チオニル)混合ガスを用いて
行った。本実施例のエッチング条件は、COF2 に代え
てSOF2 を使用した他は実施例5と同じである。
離生成したSO* によるO原子引き抜き反応がCFx +
によるSiO2 のエッチングを促進するため、過大な入
射イオン・エネルギーを与える条件ではないにもかかわ
らず、950nm/分もの高速でエッチングが進行し
た。
積量が比較的少ないにもかかわらず、レジスト・マスク
4に対しては約7、単結晶シリコン基板1に対しては約
30の高選択比が達成された。これは、SO* 等の寄与
により炭素系ポリマーの重合度が上昇したこと、炭素系
ポリマーがチオニル基の導入により強化され少量でも高
いエッチング耐性を発揮したこと、これにより異方性の
確保に必要な入射イオン・エネルギーを低減できたこ
と、ウェハの低温冷却によりF* によるラジカル反応が
抑制され、主としてラジカル・モードでエッチングされ
るレジスト材料やシリコン系材料のエッチング速度が相
対的に低下したこと、等の効果が総合的に現れた結果で
ある。
4 F8 /NOF混合ガスを用いて行った。本実施例のエ
ッチング条件は、COF2 に代えてNOFを使用した他
は、実施例1と同じである。
生成したNO* によるO原子引き抜き反応がCFx + に
よるSiO2 のエッチングを促進するため、過大な入射
イオン・エネルギーを与える条件ではないにもかかわら
ず、900nm/分もの高速でエッチングが進行した。
この結果、図1(b)に示されるように、良好な異方性
形状を有するコンタクト・ホール5が速やかに形成され
た。
7、対シリコン選択比は約30であった。
CHF3 /COF2 混合ガスを用いたSiO2 層間絶縁
膜のエッチングをジャストエッチング工程とオーバーエ
ッチング工程の2段階に分け、後者の工程でCOF2 の
含量比を相対的に高めて選択性をより一層向上させた例
である。このプロセスを、図2および前出の図1を参照
しながら説明する。
に示したものと同じである。このウェハをマグネトロン
RIE装置にセットし、一例として下記の条件でSiO
2 層間絶縁膜3のエッチングを、実質的に不純物拡散領
域2が露出する直前まで行った。 CHF3 流量 35 SCCM COF2 流量 15 SCCM(エッチン
グ・ガス中の含量比30%) ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 2.0 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃
チング機構は、ほぼ実施例3で上述したとおりである。
終点判定は、483.5nmにおけるCO* の発光スペ
クトル強度、あるいは777nmにおけるSiF* の発
光スペクトル強度が変化し始めた時点で行った。この時
点は、ウェハ上の一部で下地の不純物拡散領域2が露出
し始めた時に対応している。しかし、ウェハ上の他部に
おいては、図2に示されるように、コンタクト・ホール
5は中途部までしか形成されず、その底部にSiO2 層
間絶縁膜3の残余部3aが残されていた。
の条件に切り換え、残余部3aを除去するためのオーバ
ーエッチングを行った。 CHF3 流量 20 SCCM COF2 流量 30 SCCM(エッチン
グ・ガス中の含量比60%) ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.2 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃
3 流量の減少により炭素系ポリマーの生成量は減少した
が、COF2 流量の増大によりその強化は効率的に行わ
れた。したがって、少ない堆積量でも下地の不純物拡散
領域2に対して高い下地選択性が達成された。また、R
Fパワー密度の低下によりダメージ発生も防止できた。
高いにもかかわらず、良好な異方性加工を高選択性、低
ダメージ性、低汚染性をもって行うことができた。
CHF3 /NOF混合ガスを用いたSiO2 層間絶縁膜
のエッチングをジャストエッチング工程とオーバーエッ
チング工程の2段階に分け、後者の工程でNOFの含量
比を相対的に高めて選択性をより一層向上させた例であ
る。
代えてNOFを使用した他は、すべて実施例8と同じで
ある。ただし、ジャストエッチング工程の終点判定は、
777nmにおけるSiF* の発光スペクトル強度が増
大し始めた時点で行った。本実施例において、ジャスト
エッチング工程ではCFx + によるイオン・アシスト反
応とNO* によるO原子引き抜きとにより高速エッチン
グが進行し、オーバーエッチング工程ではO原子引き抜
きを主体とする化学的な過程により高選択,低ダメージ
・エッチングが進行した。本実施例における選択比は、
実施例4よりもさらに向上した。
c−C4 F8 /COF 2 混合ガスを用いたSiO2 層間
絶縁膜のエッチングをジャストエッチング工程とオーバ
ーエッチング工程の2段階に分け、後者の工程でCOF
2 の含量比を相対的に高めた。
す。 c−C4 F8 流量 35 SCCM COF2 流量 15 SCCM(エッチン
グ・ガス中の含量比30%) ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 2.0 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このジャストエッチング工程におけるエッチング機構
は、ほぼ実施例5で上述したとおりである。
の条件に切り換え、残余部3aを除去するためにオーバ
ーエッチングを行った。 c−C4 F8 流量 20 SCCM COF2 流量 30 SCCM(エッチン
グ・ガス中の含量比60%) ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.2 W/cm2 (13.
56MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このオーバーエッチング工程では、強化された少量の炭
素系ポリマーにより高い下地選択性を維持しながら、低
ダメージ・エッチングを行うことができた。この結果、
高選択性、低ダメージ性、低汚染性が達成された。
て、c−C4 F8 /SO 2 F2 (フッ化スルフリル)混
合ガスを用いたSiO2 層間絶縁膜のエッチングをジャ
ストエッチング工程とオーバーエッチング工程の2段階
に分け、後者の工程でSO2 F2 の含量比を相対的に高
めた。本実施例におけるエッチング条件は、COF2 に
代えてSO2 F2 を使用した他は、すべて実施例10と
同じである。ただし、ジャストエッチング工程の終点判
定は、306nm,317nm,327nmのいずれか
におけるSO* の発光スペクトル強度、あるいは777
nmにおけるSiF* の発光スペクトル強度が増大し始
めた時点で行った。
程ではCFx + によるイオン・アシスト反応とSO* に
よるO原子引き抜きとにより高速エッチングが進行し、
オーバーエッチング工程ではO原子引き抜きを主体とす
る化学的な過程により高選択,低ダメージ・エッチング
が進行した。
て、c−C4 F8 /NOF混合ガスを用いたSiO2 層
間絶縁膜のエッチングをジャストエッチング工程とオー
バーエッチング工程の2段階に分け、後者の工程でNO
Fの含量比を相対的に高めた。
F2 に代えてNOFを使用した他は、すべて実施例10
と同じである。ただし、ジャストエッチング工程の終点
判定は、777nmにおけるSiF* の発光スペクトル
強度が増大し始めた時点で行った。本実施例において、
ジャストエッチング工程ではCFx + によるイオン・ア
シスト反応とNO* によるO原子引き抜きとにより高速
エッチングが進行し、オーバーエッチング工程ではO原
子引き抜きを主体とする化学的な過程により高選択,低
ダメージ・エッチングが進行した。
HF3 /SOF2 (フッ化チオニル)混合ガス、オーバ
ーエッチング工程にS2 F2 /SOF2 混合ガスを用
い、徹底した低汚染化を図った。ジャストエッチング
は、一例として下記の条件で行った。
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このジャストエッチング工程では、CFx + によるイオ
ン・アシスト反応とSO* によるO原子引き抜きとによ
り高速エッチングが進行した。この工程の終点判定は、
306nm,317nm,327nmのいずれかにおけ
るSO* の発光スペクトル強度、あるいは777nmに
おけるSiF* の発光スペクトル強度が増大し始めた時
点で行った。
層間絶縁膜3の残余部3aをエッチングするためにオー
バーエッチングを行った。 S2 F2 流量 35 SCCM SOF2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.0 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃
オン・エネルギーを低減し、SO*によるO原子引き抜
き反応にもとづいてエッチング反応を進行させると共
に、S 2 F2 から解離生成するSをレジスト・マスク4
や不純物拡散領域2の表面に堆積させた。これにより、
不純物拡散領域2との界面付近においては炭素系ポリマ
ーをほとんど堆積させることなく、高選択性を達成する
ことができた。
ウェハを約90℃に加熱するか、あるいはレジスト・マ
スク4をアッシングする際に、昇華もしくは燃焼により
容易に除去することができた。エッチング・チャンバ内
に堆積したSも、同様に除去することができた。したが
って、本実施例では低汚染化がさらに徹底された。これ
により、デバイスの歩留りが向上し、スループットも改
善された。
HF3 /NOF混合ガス、オーバーエッチング工程にS
2 F2 /NOF混合ガスを用い、徹底した低汚染化を図
った。本実施例のエッチング条件は、SOF2 に代えて
NOFを使用した他は、すべて実施例13と同じであ
る。ただし、ジャストエッチング工程の終点判定は、7
77nmにおけるSiF* の発光スペクトル強度が増大
し始めた時点で行った。
程ではCFx + によるイオン・アシスト反応とNO* に
よるO原子引き抜きとにより高速エッチングが進行し
た。オーバーエッチング工程では、O原子引き抜きを主
体とするエッチング反応が進行する一方、S2 F2 から
生成するSとNOFから生成するNとの反応により(S
N)x を主体とする窒化イオウ系化合物が堆積し、強固
な側壁保護効果および下地保護効果を発揮した。この結
果、対レジスト選択比および対シリコン選択比が大幅に
向上した。
8 /COF2 混合ガス、オーバーエッチング工程にS2
F2 /COF2 混合ガスを用い、徹底した低汚染化を図
った。ジャストエッチングの条件の一例を以下に示す。
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃
層間絶縁膜3の残余部3aをエッチングするためのオー
バーエッチングを行った。 S2 F2 流量 35 SCCM COF2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.0 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このオーバーエッチング工程では、炭素系ポリマーをほ
とんど堆積させることなく、高選択性を達成することが
できた。
C2 F2 O2 (フッ化オキサリル)混合ガス、オーバー
エッチング工程にS2 F2 /C2 F2 O2 混合ガスを用
い、徹底した低汚染化と低ダメージ化とを図った。ジャ
ストエッチングの条件の一例を以下に示す。
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ ここで、上記C2 F2 O2 は常温で液体であるため、H
eガス・バブリングにより気化させてからエッチング・
チャンバへ導入した。
aをエッチングするために、一例として下記の条件でオ
ーバーエッチングを行った。 S2 F2 流量 35 SCCM C2 F2 O2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 0.8 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ 本実施例で用いたC2 F2 O2 (FOC−COF)は、
1分子内に2個のカルボニル基を有しているため、炭素
系ポリマーの重合促進効果が高く、また膜質の強化作用
も大きい。したがって、前述のいずれの実施例よりも低
い入射イオン・エネルギー条件下であるにもかかわら
ず、高選択,高異方性,低ダメージ・エッチングを行う
ことができた。
8 /SOF2 混合ガス、オーバーエッチング工程にS2
F2 /SOF2 混合ガスを用い、徹底した低汚染化を図
った例である。本実施例におけるエッチング条件は、C
OF2 に代えてSOF2 を使用した他は、すべて実施例
15と同じである。
程ではCFx + によるイオン・アシスト反応とSO* に
よるO原子引き抜きとにより高速エッチングが進行し、
オーバーエッチング工程ではO原子引き抜きとSの堆積
により高選択,低汚染,低ダメージ・エッチングが進行
した。
8 /NO2 F(フッ化ニトリル)混合ガス、オーバーエ
ッチング工程にS2 F2 /NO2 F混合ガスを用い、徹
底した低汚染化を図った。ジャストエッチングの条件の
一例を以下に示す。
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このジャストエッチング工程では、CFx + によるイオ
ン・アシスト反応とNO* ,NO2 * 等によるO原子引
き抜きとにより高速エッチングが進行した。
層間絶縁膜3の残余部3aをエッチングするためのオー
バーエッチングを行った。 S2 F2 流量 25 SCCM NO2 F流量 25 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 0.8 W/cm2 (13.
56 MHz) 磁場強度 1.5×10-2 T ウェハ温度 0℃ このオーバーエッチング工程では、NO* ,NO2 * に
よるO原子引き抜きが主体となるエッチング反応が進行
するが、これと同時にS2 F2 から生成するSとNO2
Fから生成するNとの反応により(SN)x を主体とす
る窒化イオウ系化合物が堆積し、強固な側壁保護効果お
よび下地保護効果が得られた。この結果、対レジスト選
択比および対シリコン選択比が大幅に向上した。
て説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではない。たとえば、一般式Cm Fn で表される
フルオロカーボン系化合物として上述の実施例ではc−
C4 F8 およびC3 F6 を採り上げたが、これらに代え
て、本発明者が先に特開平4−170026号公報で提
案したC3 F6 等の不飽和結合を有する鎖状フルオロカ
ーボン化合物、あるいは同じく先に特開平4−2581
17号公報で提案したc−C4 F6 ,c−C5 F10等の
不飽和もしくは飽和環状フルオロカーボン化合物を使用
しても良い。
ゲン化合物のうち分子内にカルボニル基を1個有するも
のとしては、上述のCOF2 の他、COCl2 (塩化カ
ルボニルまたはホスゲン),COBr2 (臭化カルボニ
ル;液体),COClF(塩化フッ化カルボニル),C
OBrF(臭化フッ化カルボニル),COIF(ヨウ化
フッ化カルボニル;液体)等、分子内にカルボニル基を
2個有するものとしては、上述のC2 F2 O2 の他、C
2 Cl2 O2 (塩化オキサリル;液体),C2Br2 O
2 (臭化オキサリル;液体)等がある。
ては、上述のSOF2 の他、SOF 4 (四フッ化チオニ
ル),SOCl2 (塩化チオニル;液体),SOBr2
(臭化チオニル;液体),SOClBr(塩化臭化チオ
ニル;液体)等がある。分子内にスルフリル基を1個有
するものとしては、上述のSO2 F2 の他、SO2 Cl
2 (塩化スルフリル;液体),SO2 ClF(塩化フッ
化スルフリル),SO2 BrF(臭化フッ化スルフリ
ル;液体)等がある。
しては、上述のNOFの他、NOCl(塩化ニトロシ
ル),NOBr(臭化ニトロシル;液体)等がある。さ
らに、分子内にニトリル基を1個有するものとしては、
上述のNO2 Fの他、NO2 Cl(塩化ニトリル),N
O2 Br(臭化ニトリル),硝酸フッ素(FNO3 )等
がある。
した化合物は常温で液体であることを示し、この記載の
ないものはすべて気体である。
S2 F2 を使用したが、本発明で限定される他のフッ化
イオウ、すなわちSF2 ,SF4 ,S2 F10を使用して
も、基本的には同様の結果が得られる。本発明で使用さ
れるエッチング・ガスには、エッチング速度の制御を目
的としてO2 等を添加したり、あるいはスパッタリング
効果,希釈効果,冷却効果等を期待する意味でHe,A
r等の希ガスを適宜添加しても良い。
絶縁膜に限られるものではなく、PSG,BSG,BP
SG,AsSG,AsPSG,AsBSG等の他のSi
O2系材料層であっても良く、さらにはSix Ny 等で
あっても良い。その他、ウェハの構成、使用するエッチ
ング装置、エッチング条件等は適宜変更可能であること
は言うまでもない。
明ではシリコン化合物層のエッチングにおいてカルボニ
ル基,チオニル基,スルフリル基,ニトロシル基,ニト
リル基等を含む無機ハロゲン化合物を添加したエッチン
グ・ガスを用いることにより、エッチング反応系に生成
する炭素系ポリマーの膜質強化を行い、その堆積量を減
少させても高選択性を達成することが可能となる。
カーボン系化合物と混合して用いれば、更なる高選択
化、高速化、低ダメージ化等を図ることができ、またフ
ッ化イオウと混合して用いれば更なる低汚染化を実現す
ることができる。本発明により、デバイスの信頼性や歩
留りが向上することはもちろん、ホール加工のスループ
ットや経済性を改善することができる。
ロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図であ
り、(a)はSiO2 層間絶縁膜上にレジスト・マスク
が形成された状態、(b)はコンタクト・ホールが開口
された状態をそれぞれ表す。
のプロセス例において、コンタクト・ホールが途中まで
形成された状態を示す概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 分子内にカルボニル基,チオニル基,ス
ルフリル基,ニトロシル基,ニトリル基から選ばれる少
なくとも1種類の官能基とハロゲン原子とを有する無機
ハロゲン化合物を含むエッチング・ガスを用いてシリコ
ン化合物層をエッチングすることを特徴とするドライエ
ッチング方法。 - 【請求項2】 分子内にカルボニル基,チオニル基,ス
ルフリル基,ニトロシル基,ニトリル基から選ばれる少
なくとも1種類の官能基とハロゲン原子とを有する無機
ハロゲン化合物と、フルオロカーボン系化合物とを含む
エッチング・ガスを用いてシリコン化合物層をエッチン
グすることを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のエッチング・ガスを用
いてシリコン化合物層を実質的にその層厚を越えない深
さまでエッチングするジャストエッチング工程と、 前記フルオロカーボン系化合物に対する前記無機ハロゲ
ン化合物の含量比を前記ジャストエッチング工程におけ
るよりも高めてなるエッチング・ガスを用いて前記シリ
コン化合物層の残余部をエッチングするオーバーエッチ
ング工程とを有することを特徴とするドライエッチング
方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載のエッチング・ガスを用
いてシリコン化合物層を実質的にその層厚を越えない深
さまでエッチングするジャストエッチング工程と、 S2 F2 ,SF2 ,SF4 ,S2 F10から選ばれる少な
くとも1種類のフッ化イオウと、分子内にカルボニル
基,チオニル基,スルフリル基,ニトロシル基,ニトリ
ル基から選ばれる少なくとも1種類の官能基とハロゲン
原子とを有する無機ハロゲン化合物とを含むエッチング
・ガスを用いて前記シリコン化合物層の残余部をエッチ
ングするオーバーエッチング工程とを有することを特徴
とするドライエッチング方法。 - 【請求項5】 前記フルオロカーボン系化合物は、一般
式CHx F4-x (ただしxは0〜3の整数を表す。)で
表されることを特徴とする請求項2ないし請求項4のい
ずれか1項に記載のドライエッチング方法。 - 【請求項6】 上記フルオロカーボン系化合物は、一般
式Cm Fn (ただしm,nは原子数を示す自然数であ
り、m≧2,n≦2m+2の条件を満足する。)で表さ
れることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれ
か1項に記載のドライエッチング方法。
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