JPH0532639A - ピリミジン誘導体及びこれを含む除草剤 - Google Patents

ピリミジン誘導体及びこれを含む除草剤

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JPH0532639A
JPH0532639A JP21308691A JP21308691A JPH0532639A JP H0532639 A JPH0532639 A JP H0532639A JP 21308691 A JP21308691 A JP 21308691A JP 21308691 A JP21308691 A JP 21308691A JP H0532639 A JPH0532639 A JP H0532639A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、水田及び畑地等に発生する有害雑草
を低薬量で防除することができる新規な除草剤を提供す
るにある。 【構成】一般式〔I〕 【化1】 [式中、Hetは置換されてもよいピリジル基、ピリダ
ジニル基、ピリミジニル基等を示し、Rは水素原子、低
級アルキル基、式−CH(R2)OR3{式中、R2は水素
原子、低級アルキル基を示し、R3は低級アルキル基、
アルキルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基等
を示す。]で表されるピリミジン誘導体並びにその塩及
びこれを有効成分として含有する除草剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピリミジン誘導
体及びこれを有効成分として含有する水田、畑地及び非
農耕地等に適用できる除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】すでに、米国特許第4,248,619号
明細書(特開昭55−24195号公報明細書)、米国
特許第4,427,437号明細書(特開昭54−557
29号公報明細書)及びアグリカルチュラル・アンド・バ
イオロジカル・ケミストリ(Agric. Biol. Chem.)30
巻、9号、896頁(1966年)には、2−フェノキ
シピリミジン誘導体が除草作用を有することが記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
文献に記載された化合物は、一年生雑草に対する除草活
性が弱く、しかも多年生雑草に対しては殆ど活性を示さ
ないことや、除草活性は強いものの一部の有用作物に対
し、薬害を与えるものがあるなどの欠点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピリミジ
ン誘導体について、有用作物に対して薬害を与えること
なく、除草活性の優れた化合物の開発を目的に鋭意研究
した結果、ベンゼン環上の特定の位置に置換基を導入し
た本発明のピリミジン誘導体が、一年生雑草はもとより
多年生雑草に対して優れた除草効果を示すとともに、
稲、小麦、トウモロコシ等の作物には安全で、選択性を
示すことを見い出し本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、一般式〔I〕
【化3】
【0006】[式中、Hetは式
【化4】
【0007】{式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級ハロアルキル基、フェニル基、置換
フェニル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルコキシ
基、低級アルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、低級ア
ルコキシカルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ
基または低級ジアルキルアミノ基を示し、nは1〜6ま
での整数を示し、R1は低級アルキル基、フェニル基ま
たは置換フェニル基を示す。}で表される基を示し、R
は水素原子、低級アルキル基、式−CH(R2)OR
3{式中、R2は水素原子または低級アルキル基を示し、
3は低級アルキル基、アルキルカルボニル基、フェニ
ルカルボニル基、置換フェニルカルボニル基、低級アル
コキシカルボニル基または式−C(O)NR45(式
中、R4及びR5は同一または相異なり、水素原子または
アルキル基を示す。)}で表される基または式−N=C
(R62(式中、R6は低級アルキル基を示す。)で表
される基を示す。]で表されるピリミジン誘導体並びに
その塩及びこれらを有効成分として含有する除草剤であ
る。
【0008】一般式〔I〕においてヘテロ環の置換基X
のハロゲン原子としては、塩素、臭素、フッ素及びヨウ
素の各原子をあげることができる。低級アルキル基とし
ては、炭素数1〜3の直鎖または枝分れしたアルキル
基、すなわちメチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基をあげることができる。低級ハロアルキル
基としては、前記低級アルキル基の一部または全部が前
記ハロゲン原子で置換されたハロアルキル基、例えば基
CHF2、基CH2Cl、基CBr3等を例示することができる。置
換フェニル基としては、フェニル基の一部または全部が
前記のハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキ
シ基で置換された置換フェニル基、例えば4−クロロフ
ェニル基、3−メチルフェニル基等を例示することがで
きる。低級アルコキシ基としては、炭素数1〜3の直鎖
または枝分れしたアルコキシ基、すなわちメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基をあ
げることができる。低級ハロアルコキシ基としては、前
記低級アルコキシ基の一部または全部が前記ハロゲン原
子で置換されたハロアルコキシ基、例えば基OCHF2、基O
CH2Cl、基OCBr3等を例示することができる。低級アルキ
ルチオ基としては、炭素数1〜3の直鎖または枝分れし
たアルキルチオ基、すなわちメチルチオ基、エチルチオ
基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基をあげる
ことができる。低級アルコキシカルボニル基としては、
前記低級アルコキシ基が結合したカルボニル基、すなわ
ちメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−
プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基
をあげることができる。低級アルキルアミノ基ならびに
低級ジアルキルアミノ基は、前記低級アルキル基がモノ
あるいはジ置換したアミノ基、例えばメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、n−プロピ
ルアミノ基等を例示することができる。
【0009】また、一部のヘテロ環の置換基R1の低級
アルキル基としては、前記置換基Xの低級アルキル基と
同様な基を例示できる。置換フェニル基についても前記
置換基Xの置換フェニル基と同様な基を例示できる。
【0010】カルボン酸の置換基Rの低級アルキル基と
しては、前記置換基Xの低級アルキル基と同様な基を例
示できる。また、式−CH(R2)OR3における置換基
2及びR3の低級アルキル基についても前記置換基Xの
低級アルキル基と同様な基を例示できる。置換基R3
アルキルカルボニル基としては、炭素数1〜7の直鎖ま
たは枝分れしたアルキル基が結合したカルボニル基、例
えばメチルカルボニル基、エチルカルボニル基、i−プ
ロピルカルボニル基、s−ブチルカルボニル基、n−ペ
ンチルカルボニル基、n−ヘキシルカルボニル基、基CO
CH2C(CH3)3等を例示することができる。置換フェニルカ
ルボニル基としては、前記置換基Xの置換フェニル基と
同様な置換フェニル基が結合したカルボニル基、例えば
4−クロロフェニルカルボニル基、3−メチルフェニル
カルボニル基等を例示することができる。低級アルコキ
シカルボニル基としては、前記置換基Xの低級アルコキ
シカルボニル基と同様な基を例示できる。式−C(O)
NR45における置換基R4及びR5のアルキル基として
は、炭素数1〜7の直鎖または枝分れしたアルキル基、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、s−
ペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、基CH2C
(CH3)3、基CH2CH(CH3)C2H5、基CH2CH(C2H5)2、基C2H4C
(CH3)3、基CH(CH3)CH2C(CH3)3等を例示することができ
る。式−N=C(R62における置換基R6の低級アル
キル基としては、前記置換基Xの低級アルキル基と同様
な基を例示できる。
【0011】特に好ましい化合物としては、一般式
〔I〕においてヘテロ環の置換基Xがメトキシ基、メチ
ル基、トリフルオロメチル基及び塩素原子を示し、Rが
水素原子、メトキシメチル基を示す化合物があげられ
る。次に、一般式〔I〕で表される化合物の具体的な例
を表1、表2及び表3A〜Eに示す。化合物番号は以後
の記載において参照される。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3A】
【0015】
【表3B】
【0016】
【表3C】
【0017】
【表3D】
【0018】
【表3E】
【0019】本発明化合物は、例えば次に示す方法によ
り製造することができる。 製造法〈A〉
【0020】
【反応式1】
【0021】(式中、Yは、ハロゲン原子、メチルスル
ホニル基またはベンジルスルホニル基を示し、Hetは
前記と同じ意味を示す。) 化合物〔II〕と化合物〔a〕より生成した化合物〔II
I〕を塩基の存在下、溶媒中において一般式〔IV〕にて
表される化合物と反応温度0〜200℃で0.5〜20
時間反応させ、得られた物質を化合物〔b〕と処理する
ことにより、一般式〔V〕にて表される化合物を製造す
ることができる。ここで塩基としては水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリ
ウム、トリエチルアミン、ピリジン等の無機または有機
の塩基が使用できる。また、溶媒としてはアセトン、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、ジクロルメタ
ン、クロロホルム等が使用できる。
【0022】製造法〈B〉
【反応式2】
【0023】(式中、R7はベンジル基または2−トリ
メチルシリルエチル基を示し、Y及びHetは前記と同
じ意味を示す。) 化合物〔VI〕と化合物〔VII〕より生成した化合物〔VII
I〕を塩基の存在下、溶媒中において一般式〔IV〕にて
表される化合物と反応温度0〜200℃で0.5〜20
時間反応させ、化合物〔IX〕を製造する。化合物〔IX〕
を化合物〔b〕または〔c〕で処理することにより、一
般式〔V〕にて表される化合物を製造することができ
る。ここで塩基および溶媒は、製造法〈A〉に記載した
ものと同様のものが使用できる。
【0024】製造法〈C〉
【反応式3】 (式中、R、Y及びHetは前記と同じ意味を示す。)
【0025】一般式〔X〕にて表される化合物を塩基の
存在下、溶媒中において一般式〔IV〕にて表される化合
物と反応させることにより、一般式〔XI〕にて表される
化合物を製造することができる。ここで塩基および溶媒
は、製造法〈A〉に記載したものと同様のものが使用で
きる。
【0026】製造法〈D〉
【反応式4】 (式中、Het及びYは前記と同じ意味を示す。)
【0027】化合物〔XII〕と化合物〔a〕より生成し
た化合物〔XIII〕を塩基の存在下、溶媒中において一般
式〔VII〕にて表される化合物と反応温度0〜200℃
で0.5〜20時間反応させ、得られた物質を化合物
〔b〕と処理することにより、一般式〔V〕にて表され
る化合物を製造することができる。ここで塩基および溶
媒は、製造法〈A〉に記載したものと同様のものが使用
できる。
【0028】製造法〈E〉
【反応式5】 (式中、R7、Het及びYは前記と同じ意味を示
す。)
【0029】化合物〔XIV〕を塩基の存在下、溶媒中、
一般式〔VII〕にて表される化合物とを反応温度0〜2
00℃で0.5〜20時間反応させ、得られた化合物〔I
X〕を化合物〔b〕または〔c〕で処理することによ
り、一般式〔V〕にて表される化合物を製造することが
できる。ここで塩基および溶媒は、製造法〈A〉に記載
したものと同様のものが使用できる。
【0030】製造法〈F〉
【反応式6】 (式中、R,Het及びYは前記と同じ意味を示す。)
【0031】一般式〔XV〕にて表される化合物を塩基の
存在下、溶媒中一般式〔VII〕にて表される化合物と反
応させることにより、一般式〔XI〕にて表される化合物
を製造することができる。ここで塩基および溶媒は、製
造法〈A〉に記載したものと同様のものが使用できる。
【0032】製造法〈G〉
【反応式7】
【0033】[式中、R8は水素原子、低級アルキル
基、式 −CH(R2)OR3 {式中、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基を示し、R3は低級アルキル基、ア
ルキルカルボニル基、フェニルカルボニル基、置換フェ
ニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基または
式 −C(O)NR45(式中、R4及びR5は同一また
は相異なり、水素原子またはアルキル基を示す。)}で
表される基を示し、Zはハロゲン原子を示し、Hetは
前記と同じ意味を示す。]
【0034】一般式〔V〕にて表される化合物と一般式
〔XVI〕にて表される化合物とを塩基の存在下、溶媒中
において反応温度−10〜150℃で0.5〜15時間
反応させることにより、一般式〔XVII〕にて表される化
合物を製造することができる。ここで塩基および溶媒
は、製造法〈A〉に記載したものと同様のものが使用で
きる。
【0035】製造法〈H〉
【反応式8】 (式中、Het及びR6は前記と同じ意味を示す。)
【0036】一般式〔V〕にて表される化合物と一般式
〔XVIII〕にて表される化合物とを塩基及びジメチルア
ミノホスホリルジクロライドまたはフェニルホスホロジ
クロライド等のリン酸ジクロライドの存在下、溶媒中に
おいて反応温度−10〜100℃で1〜30時間反応さ
せ、一般式〔XIV〕にて表される化合物を製造すること
ができる。ここで塩基としてはピリジン、トリエチルア
ミン等の有機3級アミン等が使用でき、溶媒としては
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド等が使用できる。
【0037】製造法〈I〉
【反応式9】 (式中、Het及びRは前記と同じ意味を示す。)
【0038】一般式〔V〕にて表される化合物と化合物
〔d〕とを溶媒中において反応温度−10〜100℃で
1〜10時間反応させて一般式〔XX〕にて表される化合
物を製造することができる。溶媒としてはエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン等が使用できる。得られた化合物〔XX〕に、一般式
〔XXI〕で表される化合物を溶媒中において−10〜1
00℃で0.5〜30時間反応させることにより、化合
物〔XI〕を製造することができる。溶媒は前記と同様な
ものが使用できる。
【0039】製造法〈J〉 一般式〔V〕
【化5】
【0040】(式中、Hetは前記と同じ意味を示
す。)にて表される化合物と塩基とを、水、アルコー
ル、アセトニトリル、アセトン、エーテル、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中
において、反応温度0〜100℃で0.2〜10時間反
応させることにより、一般式〔V〕にて表される化合物
の有機または無機塩を製造することができる。ここで塩
基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム等の炭酸塩類、アンモニア、エチルアミン、ジメチ
ルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等の1級、
2級及び3級アミン類が使用できる。
【0041】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明の製造法を具体
的に説明する。 実施例1 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)オキシ安息香酸(化合物番号12)の合成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−ヒドロキシ安息香酸ベンジル(融点63〜65
℃)3.8g(10ミリモル)、4,6−ジメトキシ−
1,3,5−トリアジン1.8g及び炭酸カリウム1.5g
(11ミリモル)をジメチルホルムアミド40mlに懸
濁し、80℃で4時間攪拌した。この反応混合物を水に
入れ、酢酸エチルにて二度抽出し、有機層を水洗・乾燥
させた後に溶媒を留去し、得られた粘稠液体をカラム精
製して2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)オキシ−6−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−ト
リアジン−2−イル)オキシ安息香酸ベンジル4.0g
を得た(収率77%)。これを酢酸エチルに溶解させ、
あらかじめ酢酸エチル、メタノールにて湿らせておいた
10%パラジウム炭素0.3gを含む懸濁液に加え、常
圧にて水素を導入し、接触還元を行った。水素の吸収が
止まったところで、反応終了とし反応液を濾過した。濾
液を減圧濃縮後、残渣にトルエン及びヘキサンを加え結
晶化させて融点137〜141℃の白色粉末2.2gを
得た(収率67%)。
【0042】実施例2 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)オキシ安息香酸ナトリウム(化合物番号1
3)の合成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)オキシ安息香酸0.8g(1.9ミリモル)
をメタノール10mlに溶解し、これに28%ナトリウ
ムメチラート0.4gを加えた。反応液を濃縮後アセト
ンを加え、析出した結晶を濾別・ヘキサン洗浄して、融
点181〜184℃の白色結晶を0.8g得た(収率9
3%)。
【0043】実施例3 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル−6−
(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ安息香酸1−
エトキシカルボニルオキシエチル(化合物番号25)の
合成 2−ヒドロキシ−6−(5−ニトロピリジン−2−イ
ル)オキシ安息香酸1−エトキシカルボニルオキシエチ
ル2.0g(5ミリモル)、4,6−ジメトキシ−2−メ
チルスルホニルピリミジン1.2g(5.5ミリモル)及
び炭酸カリウム2.0g(14.5ミリモル)をジメチル
ホルムアミド5mlに懸濁し、80℃で4時間攪拌し
た。この反応混合物を水に入れ、酢酸エチルにて二度抽
出し、有機層を水洗・乾燥させた後に溶媒を留去して得
られた粘稠液体をカラム精製して、融点43〜47℃の
淡黄色粉末を2.1g得た(収率76%)。
【0044】実施例4 2−(2−クロロ−3−ニトロピリジン−6−イル)オ
キシ−6−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)オキシ安息香酸1−エトキシカルボニルオキシエチ
ル(化合物番号47)の合成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−ヒドロキシ安息香酸1−エトキシカルボニルオ
キシエチル2.0g(5ミリモル)、2,6−ジクロロ−
3−ニトロピリジンン1.0g(5.2ミリモル)及び炭
酸カリウム2.0g(14.5ミリモル)をジメチルホル
ムアミド5mlに懸濁し、室温で1時間攪拌した。この
反応混合物を水に入れ、酢酸エチルにて二度抽出し、有
機層を水洗・乾燥させた後に溶媒を留去し、得られた粘
稠液体をカラム精製して、淡黄色アメ状物質を2.1g
得た(収率75%)。
【0045】実施例5 2−{2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン−
4−イル}オキシ−6−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)オキシ安息香酸1−エトキシカルボニル
オキシエチル(化合物番号46)の合成 2−{2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン−
4−イル)オキシ−6−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)オキシ安息香酸1.4g(2.8ミリモ
ル)、炭酸 1−クロロエチル エチル0.45g(2.
9ミリモル)及び炭酸カリウム0.4g(2.9ミリモ
ル)をジメチルホルムアミド5mlに懸濁し、80〜9
0℃で3時間攪拌した。この反応混合物を水に入れ、酢
酸エチルにて二度抽出後、有機層を水洗・乾燥させた後
に溶媒を留去し、得られた粘稠液体をカラム精製して、
屈折率(Na−D線)1.4978の無色粘稠液体を0.
5g得た(収率29%)。
【0046】実施例6 2−(6−クロロピラジン−2−イル)オキシ−6−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ安
息香酸(化合物番号21)の合成 2,6−ジヒドロキシ安息香酸ベンジルをテトラヒドロ
フラン中氷冷下で、2倍モルの水素化ナトリウムでナト
リウム塩としたのち、等モルの4,6−ジメトキシ−2
−メチルスルホニルピリミジンを加え、徐々に室温に戻
しながら一夜攪拌した。反応終了後、反応混合物を水中
に注ぎ、塩酸でPH=1として酢酸エチルで抽出し、水
洗・乾燥・濃縮後、得られた粉末をエタノールで再結晶
して、2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)オキシ−6−ヒドロキシ安息香酸ベンジルを得た。
次に、2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)オキシ−6−ヒドロキシ安息香酸ベンジル3.8g
(10ミリモル)をN,N−ジメチルアセトアミド(1
0ml)に溶かし、氷冷下で水素化ナトリウム0.25
g(10.5ミリモル)を加え、氷冷下で10分間、室
温で30分間攪拌した。さらに、2,6−ジクロロピラ
ジン4.5g(30ミリモル)を加え、80〜90℃で
2.5時間攪拌した。この反応混合物を水に入れ、酢酸
エチルにて二度抽出後、有機層を水洗・乾燥させた後に
溶媒を留去し、得られた粘稠液体をカラム精製して2−
(6−クロロピラジン−2−イル)オキシ−6−(4,
6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ安息香酸
ベンジル4.7gを得た(収率96%)。これを酢酸エ
チルに溶解させ、あらかじめ酢酸エチル、メタノールに
て湿らせておいた10%パラジウム炭素0.4gを含む
懸濁液に加え、常圧にて水素を導入し、接触還元を行っ
た。水素の吸収が止まったところで反応終了とし、反応
液を濾過した。濾液を減圧濃縮後、残渣にクロロホルム
を加え結晶化させて融点167〜171℃の白色粉末
1.7gを得た(収率44%)。
【0047】実施例7 2−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−
2−イル)オキシ−6−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)オキシ安息香酸(化合物番号28)の合
成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−ヒドロキシ安息香酸3.6g(12.3mmol)を
テトラヒドロフラン50mlに溶解させ、これに、カル
ボニルジイミダゾール2.2g(13.5mmol)を加え、
30分間、攪拌還流を行った。反応液を室温に戻した
後、これに2−トリメチルシリルエタノール1.6g
(13.5mmol)を加え、8時間、攪拌還流を行った。
放冷後、反応液を濾過、濾液を濃縮し、得られた残渣を
アセトニトリル50mlに溶解させた。これに2,3−
ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジン1.8g
(8.4mmol)及び炭酸カリウム1.2g(8.4mmol)
を加え、8時間、攪拌還流を行った。放冷後、反応液を
濾過、濾液を濃縮し、得られた粘稠液体をカラム精製し
て、2−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジ
ン−2−イル)オキシ−6−(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イル)オキシ安息香酸2−トリメチルシリ
ルエチル3.2gを得た(収率73%)。これをジメチ
ルホルムアミド30mlに溶解させ、テトラブチルアン
モニウムフルオリド3水和物5.3g(16.8mmol)を
加え、室温で30分間攪拌した。反応液を水に入れ、少
量の飽和硫酸水素カリウム水を加え、エーテルで抽出
後、有機層を飽和食塩水で洗浄・乾燥させた後、溶媒を
留去し、得られた結晶をヘキサン−ジイソプロピルエー
テルの混合溶媒で洗浄し、融点130〜133℃の白色
針状晶2.3gを得た(収率88%)。
【0048】実施例8 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(ピリジン−3−イル)オキシ安息香酸(化合
物番号29)の合成 2−ヒドロキシ−6−(ピリジン−3−イル)オキシ安
息香酸2−トリメチルシリルエチル5g(15mmol)を
ジメチルホルムアミド50mlに溶解させ、これに4,
6−ジメトキシ−2−メチルスルホニルピリミジン3.
6g(16.5mmol)及び炭酸カリウム2.3g(16.
5mmol)を加え、100℃で3時間攪拌した。放冷後、
反応液を水に入れ、酢酸エチルにて2度抽出後、有機層
を水洗・乾燥させた後に溶媒を留去し、得られた粘稠液
体をカラム精製して、2−(4,6−ジメトキシピリミ
ジン−2−イル)オキシ−6−(ピリジン−3−イル)
オキシ安息香酸2−トリメチルシリルエチル5.6gを
得た(収率79%)。これをジメチルホルムアミド30
mlに溶解させ、テトラブチルアンモニウムフルオリド
3水和物9.4g(29.8mmol)を加え、室温で15分
間攪拌した。反応液を水に入れ、少量の飽和硫酸水素カ
リウム水を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食
塩水で洗浄・乾燥させた後に溶媒を留去し、得られた結
晶をヘキサンで洗浄し、融点139〜142℃の微黄色
固体2.2gを得た(収率50%)。
【0049】実施例9 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(2−メチルピリジン−5−イル)オキシ安息
香酸4−ヘプチリデンアミノ(化合物番号34)の合成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(2−メチルピリジン−5−イル)オキシ安息
香酸1g(2.6mmol)をジメチルホルムアミド20m
lに溶解させ、室温攪拌下、4−ヘプタノンオキシム
0.3g(2.6mmol)及びピリジン0.4g(5.2mmo
l)を加えた後、反応液を0℃付近に冷却攪拌下、ジメ
チルアミノホスホリルジクロライド0.5g(2.9mmo
l)を徐々に滴下した。室温で10時間攪拌を続けた
後、反応液を氷水中に入れ、酢酸エチルにて3回抽出
後、有機層を飽和食塩水で洗浄・乾燥させた後に溶媒を
留去し、得られた粘稠液体をカラム精製して、屈折率
(Na−D線)1.5459の微黄色透明粘稠液体を
0.3g得た(収率23%)。
【0050】実施例10 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(ピリジン−3−イル)オキシ安息香酸イソプ
ロピリデンアミノ(化合物番号30)の合成 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−6−(ピリジン−3−イル)オキシ安息香酸0.7
g(1.9mmol)をテトラヒドロフラン20mlに溶解
させ、これにカルボニルジイミダゾール0.34g(2.
1mmol)を加え、30分間、攪拌還流を行った。反応液
を室温に戻し、アセトオキシム0.16g(2.2mmol)
を加え、10分間、攪拌還流を行った。放冷後、反応液
を氷水中に入れ、酢酸エチルにて2回抽出後、有機層を
飽和食塩水で洗浄・乾燥させた後に溶媒を留去し、得ら
れた粘稠液体をカラム精製して、微黄色透明粘稠液体を
0.3g得た(収率38%)。
【0051】本発明の除草剤は、一般式〔I〕で示され
るピリミジン誘導体を有効成分としてなる。本発明化合
物を除草剤として使用するには本発明化合物それ自体で
用いてもよいが、製剤化に一般的に用いられる担体、界
面活性剤、分散剤または補助剤等を配合して、粉剤、水
和剤、乳剤、微粒剤または粒剤等に製剤して使用するこ
ともできる。
【0052】製剤化に際して用いられる担体としては、
例えばジークライト、タルク、ベントナイト、クレー、
カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライ
ト、炭酸カルシウム、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固
体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘ
キサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげられ
る。
【0053】界面活性剤及び分散剤としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジ
スルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤として
は、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレン
グリコール、アラビアゴム等があげられる。使用に際し
ては適当な濃度に希釈して散布するかまたは直接施用す
る。
【0054】本発明の除草剤は茎葉散布、土壌施用また
は水面施用等により使用することができる。有効成分の
配合割合については必要に応じて適宜選ばれるが、粉剤
または粒剤とする場合は0.01〜10%(重量)、好
ましくは0.05〜5%(重量)の範囲から適宜選ぶの
がよい。また、乳剤及び水和剤とする場合は1〜50%
(重量)、好ましくは5〜20%(重量)の範囲から適
宜選ぶのがよい。
【0055】本発明の除草剤の施用量は使用される化合
物の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件ならびに使用
する剤型等によってかわるが、粉剤及び粒剤のようにそ
のまま使用する場合は、有効成分として10アール当り
0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から
適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤とする場合の
ように液状で使用する場合は、0.1〜50,000pp
m、好ましくは10〜10,000ppmの範囲から適
宜選ぶのがよい。
【0056】また、本発明の化合物は必要に応じて殺虫
剤、殺菌剤、他の除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混
用してもよい。次に代表的な製剤例をあげて製剤方法を
具体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において「部」は重量部を意味す
る。
【0057】製剤例1 水和剤 化合物(35)の10部にエマルゲン(花王株式会社の
登録商標)810の0.5部、デモール(花王株式会社
の登録商標)Nの0.5部、クニライト(クニミネ工業
株式会社の登録商標)201の20部、ジークライト
(ジークライト株式会社の登録商標)CAの69部を混
合粉砕し、水和剤を得る。
【0058】製剤例2 水和剤 化合物(12)の10部にエマルゲン810の0.5
部、デモールNの0.5部、クニライト201の20
部、カープレックス80の5部、ジークライトCAの6
4部を混合粉砕し、水和剤を得る。
【0059】製剤例3 水和剤(炭酸カルシウム処方) 化合物(6)の10部にデモールNの0.5部、エマー
ル(花王アトラス株式会社の登録商標)10の0.5
部、クニライト301の20部、カープレックス80の
5部、炭酸カルシウムの64部を混合粉砕し、水和剤を
得る。
【0060】製剤例4 乳剤 化合物(32)の30部にキシレンとイソホロンの等量
混合物60部、界面活性剤ソルポール(東邦化学工業株
式会社の登録商標)800Aの10部を加え、これらを
よくかきまぜることによって乳剤を得る。
【0061】製剤例5 粒剤 化合物(25)の10部、タルクとベントナイトを1:
3の割合の混合した増量剤の80部、ホワイトカーボン
の5部、界面活性剤ソルポール800Aの5部に水10
部を加え、よく練ってペースト状としたものを直径0.
7mmのふるい穴から押し出して乾燥した後に0.5〜
1mmの長さに切断し、粒剤を得る。
【0062】次に試験例をあげて本発明化合物の奏する
効果を説明する。 試験例1(水田土壌処理による除草効果試験) 100cm2プラスチックポットに水田土壌を充填し、
代掻後、タイヌビエ(Ec)、コナギ(Mo)及びホタルイ(Sc)
の各種子を播種し、水深3cmに湛水した。翌日、製剤
例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、水面滴下し
た。施用量は、有効成分を10アール当り100gとし
た。その後、温室内で育成し、処理21日目に表4の基
準に従い、除草効果を調査した。その結果を表5に示し
た。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】試験例2(畑地土壌処理による除草効果試
験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、
食用ビエ(Ec)、オオイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロ
ザ(Ch)、コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種して覆土し
た。製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、1
0アール当り有効成分が100gになる様に、10アー
ル当り100lを小型噴霧器で土壌表面に均一に散布し
た。その後、温室内で育成し、処理21日目に表4の基
準に従って、除草効果を調査した。その結果を表6に示
す。
【0066】
【表6】
【0067】試験例3(畑地茎葉処理による除草効果試
験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、
食用ビエ(Ec)、オオイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロ
ザ(Ch)、コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種し、温室内
で2週間育成後、製剤例1に準じて調製した水和剤を水
に希釈し、10アール当り有効成分が100gになる様
に、10アール当り100lを小型噴霧器で植物体の上
方から全体に茎葉散布処理した。その後、温室内で育成
し、処理14日目に表4の基準に従って、除草効果を調
査した。その結果を表7に示す。
【0068】
【表7】
【0069】試験例4(畑地茎葉処理による低薬量除草
効果試験) 600cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、
食用ビエ(Ec)、ジョンソングラス(So)、ブラックグラス
(Al)、オオイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ(Ch)、
イチビ(Ab)の各種子を播種し、温室内で2週間育成後、
製剤例1に準じて調製した水和剤を水に希釈し、10ア
ール当り有効成分が6.3gになる様に、10アール当
り100lを小型噴霧器で植物体の上方から全体に茎葉
散布処理した。その後、温室内で育成し、処理14日目
に表4の基準に従って、除草効果を調査した。その結果
を表8に示す。
【0070】
【表8】
【0071】試験例5(水田土壌処理による作物選択性
試験) 1/5000aワグネルポットに水田土壌を充填し、入
水、代掻後、ヒエ(Ec)、コナギ(Mo)及びホタルイ(Sc)の
種子を播種し、更に2.0葉期の水稲(Or)を移植深度2c
mで、2本移植して水深3cmに湛水した。翌日、製剤例
1に準じて調製した水和剤の所定有効成分量(ai,g/10
a)を水で希釈し、水面に滴下処理した。その後、温室
内で育成し、処理後30日目に第3表の基準に従い、除
草効果及び薬害を調査した。その結果を表9に示す。
【0072】
【表9】
【0073】
【発明の効果】一般式〔I〕で表される本発明の化合物
及びその塩は、畑地において問題となる種々の雑草、例
えばオオイヌタデ、アオビユ、シロザ、ハコベ、イチ
ビ、アメリカキンゴジカ、アメリカツノクサネム、アサ
ガオ、オナモミ等の広葉雑草をはじめ、ハマスゲ、キハ
マスゲ、ヒメクグ、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ等の
多年生および1年生カヤツリグサ科雑草、ヒエ、メヒシ
バ、エノコログサ、スズメノカタビラ、ジョンソングラ
ス、ノスズメノテッポウ、野生エンバク等のイネ科雑草
の発芽前から生育期の広い範囲にわたって優れた除草効
果を発揮する。また、水田に発生するタイヌビエ、タマ
ガヤツリ、コナギ等の一年生雑草及びウリカワ、オモダ
カ、ミズガヤツリ、クログワイ、ホタルイ、ヘラオモダ
カ等の多年生雑草を防除することもできる。しかも、本
発明の化合物及びその塩は、稲、小麦、トウモロコシ等
の有用作物には害を与えない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/66 8930−4H 43/76 101 8930−4H 43/78 101 8930−4H C07D 401/12 8829−4C 403/12 8829−4C 405/12 8829−4C 409/12 8829−4C 413/12 8829−4C 417/12 9051−4C (72)発明者 角 康一郎 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 立川 重彦 静岡県静岡市安西三丁目57番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Hetは式 【化2】 {式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級ハロアルキル基、フェニル基、置換フェニル
    基、低級アルコキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級ア
    ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカ
    ルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基または低
    級ジアルキルアミノ基を示し、nは1〜6までの整数を
    示し、R1は低級アルキル基、フェニル基または置換フ
    ェニル基を示す。}で表される基を示し、Rは水素原
    子、低級アルキル基、式−CH(R2)OR3{式中、R
    2は水素原子または低級アルキル基を示し、R3は低級ア
    ルキル基、アルキルカルボニル基、フェニルカルボニル
    基、置換フェニルカルボニル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基または式−C(O)NR45(式中、R4及びR5
    は同一または相異なり、水素原子またはアルキル基を示
    す。)}で表される基または式−N=C(R62(式
    中、R6は低級アルキル基を示す。)で表される基を示
    す。]で表されるピリミジン誘導体及びその塩。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のピリミジン誘導体及びそ
    の塩を、有効成分として含有する除草剤。
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