JPH0532544Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、織物用箔糸に係る。

「従来の技術」 従来箔糸は箔紙を細切してなるものであるが、
折損し易く又風趣に乏しい欠点がある。

「考案が解決しようとする問題点」 本考案はこれに対し絹風の風趣を有せしめると
共に箔の剥離しない堅牢な箔糸を構成しようとす
るものである。

「問題を解決するための手段」 本考案は、絹織物１の上面にコーチング層（カ
ゼイン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂を可とす
る）２を形成すると共に転圧（カレンダーによる
を可とする）により布目を潰し（90％〜100％潰
すを可とする）て扁平紙状とした同織物１上面に
箔３を接着（漆、アクリル樹脂によるを可とす
る）してなるものである。

而して上記転圧はコーチング層２形成後実施し
てもよく、又コーチング層は転圧後形成してもよ
い。さらに箔の上面にはカゼイン等を塗布して箔
面を保護するのが好適である。

「作用」 本考案は上記の構造よりなるから、絹織物１は
コーチング層２により適度の硬度を付与されて強
靱となり、又転圧により布目を潰され表面の円滑
な扁平紙状となつて箔３の接着を確実良好ならし
めえたのみならず、箔の表面は平滑にして凹凸粗
面状を呈せず、以て光沢の美麗にして絹の風趣を
よく現出せしめるに至る。

「考案の効果」 従つて、堅牢にしてよく絹風の風趣を保有した
美麗な箔糸を形成しえた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は断面図である。 １……絹織物、２……コーチング層、３……
箔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絹織物１の上面にコーチング層２を形成すると
   共に転圧により布目を潰して扁平紙状とした同織
   物１上面に箔３を接着した箔糸。