JPH0532444A - 透水性舗装用ブロツク - Google Patents

透水性舗装用ブロツク

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JPH0532444A
JPH0532444A JP3191900A JP19190091A JPH0532444A JP H0532444 A JPH0532444 A JP H0532444A JP 3191900 A JP3191900 A JP 3191900A JP 19190091 A JP19190091 A JP 19190091A JP H0532444 A JPH0532444 A JP H0532444A
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blast furnace
granulated
permeable pavement
binder
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JP3191900A
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Kenichi Yasudo
賢一 安戸
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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Abstract

(57)【要約】 【目的】透水性、表面性状、強度性および摩耗性の諸特
性に優れた舗装用ブロックを得る。 【構成】高炉から副生する高炉水砕スラグを主体とし、
天然砂、天然砕石および人工砕石の一種または二種を混
合し、粗粒率を1.8〜3.6の範囲に調整するととも
に、高炉水砕スラグ微粉末の粒状材を30〜60%混合
したセメント系の結合材を10〜25%を添加して成形
する。または、前記高炉水砕スラグ微粉末を用いずにエ
ポキシ樹脂の結合材で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公園、広場、駐車場、
アプローチ、道路等の舗装用として用いられている透水
性舗装用ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、インターロッキングブロック
として知られている舗装用ブロックは、ブロック間同士
の側面の噛み合わせ効果(インターロッキング効果)に
より、載荷荷重の分散を図った舗装ブロックである。前
記舗装用ブロックを、公園、広場等に敷き詰める際に
は、路面排水を考慮しなければならず、このため路面に
排水勾配を付けて、排水溝などの排水設備により排水処
理するなど方法が採られているが、雨水を地盤中に浸透
させることなく、すべて集水して排水処理することは、
地盤中への浸透水がなくなり、長期的には水位低下によ
る地盤沈下等を招いている。また、路面の美観上も好ま
しくは排水溝設備はない方が望ましい。そのため、近
年、環境保護等の観点から、透水性舗装ブロックが注目
され、利用に供されている。
【0003】たとえば、特開昭58−86214号公報
においては、ブロック内部に1本以上の縦方向通孔を有
した無機質素材からなるブロックに、乾燥無機質固状体
と硬化剤含有エポキシ樹脂の成形体を接着した通水性・
通気性を有するインターロッキングブロックについての
開示がある。また実開平2−6704号公報において
は、稠密体の縁枠に囲まれた空洞部を有し、内部に粒材
をバインダーで固結させて充填し、下部に貫通孔を接続
した透水性ブロックについての開示がある。
【0004】他方、高炉にて副生される水硬性スラグ、
すなわち徐冷スラグ、水砕スラグまたは水砕スラグ微粉
末の有効利用がなされており、透水性舗装用材料として
の適用も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭58−86214号公報に開示される舗装用ブロッ
クは、乾燥無機質固状体として天然石を最適とするが、
比較的大きな固状体サイズを用いなければ透水効果を期
待できないが、サイズの大きい固状体を用いると粒子間
の固着力が弱くなるとともに、内部の縦方向の通孔のた
めに強度的に弱くなる問題がある。また、実開平2−6
704号公報に開示される舗装用ブロックは、内部に空
洞部を有するとともに、下部に貫通する通孔を有してい
るため、同様に強度的に弱体化するなどの問題を有して
いる。
【0006】そこで、本発明の主たる課題は、透水性を
確保するとともに、強度性、表面性状等の特性にも優れ
た透水性舗装用ブロックを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、高炉から副
生する高炉水砕スラグを主体とし、天然砂、天然砕石お
よび人工砕石の一種または二種を混合し、粗粒率を1.
8〜3.6の範囲に調整するとともに、高炉水砕スラグ
微粉末の粒状材を30〜60%混合したセメント系の結
合材を10〜25%を添加して成形したことで解決でき
る。また、高炉から副生する高炉水砕スラグを主体と
し、天然砂、天然砕石および人工砕石の一種または二種
を混合し、粗粒率を2.2〜4.3の範囲に調整すると
ともに、エポキシ系樹脂の結合材を4〜7%添加して成
形したことでもよい。
【0008】さらに高炉水砕スラグをふるい目0.6mm
で分級し、粒径0.6mm以上の高炉水砕スラグを使用す
れば、より透水性に優れるものとなる。
【0009】
【作用】高炉から副生される高炉水砕スラグは、天然石
の細骨材用砂または砕石砂に比べて、内部に存在する無
数の気泡により透水性が良好であるとともに軽量であ
り、また潜在水硬性などの特徴を有することが知られて
いる。本発明は、前記高炉水砕スラグを主体として用い
る透水性舗装用ブロックに係り、詳しくは表乾した高炉
水砕スラグの単味品またはその粒調品、天然砂、天然砕
石および人工砕石等との混合品とすることにより粒度構
成を整え、透水性、表面性状、強度性および摩耗性等の
改善を行うものである。
【0010】高炉水砕スラグは、一般的に比較的単粒度
で、粒度構成が良好であるため、そのままの状態で、す
なわち未粒調品のままで用いることができる。また、粉
状粒子が多いと、透水性に劣るとともに、比表面積が大
きくなるためセメント系バインダー等が多量に必要とな
るため不経済となる。そのため、好ましくはふるい目
0.6mmを通し、粒径0.6mm以下のものを除外した粒
調品を使用することができる。しかし、粒子間の噛み合
い効果を得るためには、ある程度の粉状粒子は必要であ
り、この粉状粒子として高炉水砕スラグ微粉末を用いる
ことで骨材間の噛み合わせ効果により強度が期待できる
とともに、表面性状、摩耗性等の改善が図られる。ま
た、セメントの代替となり経済性も向上する。
【0011】前記高炉水砕スラグは、単味品でも透水性
は良好であるが、単粒度品であるため、これに天然砂、
石灰石等の天然砕石または/および電気炉スラグ砕石、
高炉徐冷スラグ等の人工砕石等を所定量混入することに
より、調整された粒度構成が得られ、透水性、表面の摩
耗性、滑り抵抗性が向上する。なお、各材料配分につい
ては、後述の実施例に基づいた結果である。また、バイ
ンダーにエポキシ系等の樹脂材を用いた場合には、骨材
粒子が噛み合った面を接着させるため、前記高炉水砕ス
ラグ微粉末の粉状粒子を混入させる必要がなくなる。
【0012】また、高炉水砕スラグは、乾燥、磁選後に
顔料等により着色を行うことにより簡単に意匠性に優れ
たカラーブロックとすることができる。さらに、用途、
目的に応じて本発明透水性舗装用ブロックを下層とし
て、その上層側に通孔の形成された不透水性舗装用ブロ
ック、またはゴム系、アスファルト系、人工芝等の透水
性被覆材を積層した合成構造とすることもできる。
【0013】また、実際の舗装構成において、従来より
使用されているクッション砂としての天然砂や、路盤材
料はそれ自体透水性に劣るとともに、載荷される荷重等
の締固め効果により固結し、その透水性が無くなる。そ
のため、クッション材および路盤材料として高炉水砕ス
ラグを用いることにより長期的な透水性にも優れるよう
になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例により明らかに
する。 〔実施例1〕先ず最初に、本実施例において使用する各
材料のF.M(粗粒率)について調査するとともに、各
材料について、300mm×300mm×100mmの直方体
ブロックを成型し、その透水係数を調べた。その結果を
表1に示す。なお、各単味材料について、固結のために
普通ポルトランドセメントをバインダーとして5%添加
している。
【0015】
【表1】
【0016】また、各材料の粒度曲線を図1に示す。図
中の材料の粒度範囲は、土木学会、JASS、JIS等
で規定された範囲を示し、その上限線LU はF.M=
3.43であり、中心線LM はF.M=2.72であ
り、下限線LL はF.M=2.00である。なお、〜
の線は、それぞれ表1の記号に対応している。粒度曲
線は、基本的に、上限線LU に近ければその粒度は細か
く、下限線LL に近ければその粒度は粗くなる。したが
って、各材料は→→→の順で粒度が粗く、この
順でF.Mおよび透水係数が大きいことが判明される。
【0017】〔実施例2〕前記各材料単体で成型された
直方体ブロックについて、さらに表面性状、強度性、摩
耗性試験を行った結果を表2に示す。なお、前記表面性
状試験は目視および拡大鏡により行い、強度性試験は圧
縮、曲げ試験機等により行った。また、摩耗性試験は木
片、金属片を用いて表面を擦る簡易方法により行った。
【0018】
【表2】
【0019】表2より、表面性状についてはF.Mが大
きい程、その粗さが目立ったが、高炉水砕スラグは粗め
の単粒度ながら比較的緻密な結果を示した。また、強度
性については、天然陸砂Aおよび天然陸砂Bは細粒度の
ためバインダー不足となり脆いものとなっている。摩耗
性については、最も粗粒度の石灰石は粒子離脱が見られ
た。 〔実施例3〕次に、高炉水砕スラグ、石灰石、天然陸砂
Aを用いた混合材料について、F.Mおよびその透水係
数の関係について調べた。その結果を表3に示す。な
お、比較のために各材料の単味品についても同表に掲載
する。また、各混合材料の粒度曲線を図2および図3に
示す。
【0020】
【表3】
【0021】表3より、各混合材料は、配合比にかかわ
らず、F.Mが高ければ透水係数が高くなる傾向にある
ことが判明される。表中、透水係数が1.0 ×10-2(cm/se
c)を超えるものについて○印を付けたが、F.M=2.
8を超える頃より透水係数が1.0 ×10-2(cm/sec)を満足
する結果となっていることが判明される。
【0022】〔実施例4〕次に、実施例3における混合
材料を、ふるい目0.6mmのふるいにかけて、粒径0.
6mm以下の粉状粒子をカットした混合材料について、
F.Mおよび透水係数について調べた。その結果を表4
に示す。
【0023】
【表4】
【0024】表4より、粒径0.6mm以下をカットする
ことにより、非常に大きなF.Mを得ることができ、同
時に透水係数については非常に良好な結果を得ることが
できた。表中、透水係数が1.0 ×10-2(cm/sec)を超える
ものについて○印、特に5.0×10-2(cm/sec)を超えるも
のについては◎を付けている。しかし、F.M=4.0
を超える混合材料については歩留りが悪くなるため、経
済的に不利となる傾向にある。
【0025】〔実施例5〕次に、実施例3および実施例
4における混合材料について、表面性状試験、強度性試
験、摩耗性試験を行い、その結果を表5に示す。なお、
透水係数については比較のために実施例3および実施例
4の結果を併記する。
【0026】
【表5】
【0027】表5より、混合品のイ〜ニを除いて、透水
係数は1.0 〜9.0 ×10-2(cm/sec)の範囲にあり、良好な
結果が得られているが、強度性およびおよび摩耗性の点
に問題が残ることが判明される。また表面性状について
は、特に粒径0.6mm以下をカットした混合材料は粗く
なっていることが判明している。
【0028】従って、以降の実施例においては、バイン
ダー量を種々変化させて、表面性状、強度性および摩耗
性の改善を図るとともに、その際の透水係数を調べて適
性バインダー量について試験を行う。
【0029】〔実施例6〕バインダーとしては、早強セ
メントをベースとして、高炉水砕スラグの微粉末(70
00ブレーン品)を混合したもの使用する。前記早強セ
メントは初期強度増加を得るために、また高炉水砕スラ
グ微粉末はセメントの代替品および骨材粒子間の充填材
として使用するものである。 (試験1)先ず最初に、バインダー量が多いほど、強度
性、表面性状および摩耗性が良好となることが予想され
るが、透水性については合成粒度が細かくなるために、
悪化することが予想される。したがって、高炉スラグ微
粉末60%置換したバインダーを20%を添加してイ〜
ヘ、A〜Bおよび1〜13の混合材料のF.Mおよび透
水係数を調べた。その結果を表6に示す。なお、先の各
材料単味粒度品(バインダー5%添加)のF.Mおよび
透水係数値を左欄に示す。また、参考に各材料単味粒度
品(バインダー5%添加)、単味粒度品+バインダー
(20%添加)および粒径0.6mmカットの単味品+バ
インダー(20%添加)の粒度曲線を図4に示す。
【0030】図4より、単味粒度品にバインダーを添加
したものは粒度曲線が上方に移行し細粒化していること
が判明される。逆に、粒径0.6mmカットの混合品にバ
インダーを添加したものは、粒度曲線が下方に移行し粗
粒化していることが判明される。また、粒径0.6mmカ
ットの天然陸砂Aにバインダーを添加したものは、1.
18mmの節点で約30%下方に移行しており、非常に歩
留りが悪いことが判明される。これに対して高炉水砕ス
ラグおよび石灰石は歩留りは良好であった。
【0031】
【表6】
【0032】表6より、バインダーを添加することは、
0.6mm以下の細粒分が増加することになり、全体的に
F.Mが下がるとともに、透水係数が悪化していること
が判明される。しかし、粒調品である1〜13の0.6
mm以下の細粒分を除外したものは、バインダーを添加す
ることで透水性は若干悪くなる程度であり、未調整品よ
りも良好な結果となっている。
【0033】(試験2)未調整品、単味品の混合品ロ、
ホ、B、粒調品の1〜3、5、8、11について、早強
セメントを15%添加した場合と、早強セメント/高炉
スラグ微粉末;40/60のバインダーを用い、その添
加率を10%、15%、20%と変化させた場合につい
て、表面性状、強度、摩耗性、透水性の特性試験を行
い、その試験結果を表7に示す。なお、表中、バインダ
ーは、早強セメントのみの場合であり、バインダー
は早強セメント40%、高炉スラグ微粉末60%とした
ものである。
【0034】
【表7】
【0035】(試験3)試験2の他、早強セメントに対
するスラグ微粉末の割合を30、50%とした場合につ
いても、同様の試験を行い、スラグ微粉末の混合比率
が、表面性状、強度、摩耗性、透水性に与える影響につ
いて調査した。その試験結果については、実施例1〜6
のまとめとともに表8に反映されている。
【0036】〔実施例1〜6のまとめ〕実施例1〜実施
例6の試験結果を通じて得られた結論を表8に整理し
た。なお、粒度構成はふるい目0.6mmを60%以上通
過する細粒分が多いものを「悪い」とした。F.Mは単
味品および混合品のF.M値が2.5を境界として大き
い・小さいを判断した。
【0037】
【表8】
【0038】表8より、骨材としては、粒度構成が良い
ほど諸特性に優れる。したがって、高炉水砕スラグを主
材とする混合品または単味品を使用すれば粒度構成を良
好とすることができる。また、比較的F.Mの大きい材
料ほど透水性および強度性に優れるが、反面透水性に劣
ることになるので、F.Mの範囲としては1.8〜3.
6であることが望ましい。バインダー量について、前述
実施例6の他、実施例8における試験の結果、バインダ
ー量が多いと表面性状、強度および摩耗性は良好となる
が、反面透水性が悪化する傾向にあるため適性な範囲は
10〜25%とされる。また、バインダー中の高炉スラ
グ微粉末量を多くすることは、表面性状に優れることと
なるが、反面強度性、摩耗性および透水性に若干劣る結
果となるため、バインダー中の高炉スラグ微粉末分を3
0〜60%とするのがよい。
【0039】〔実施例7〕実施例7においては、実施例
1〜実施例6で使用したセメント系バインダーに代え
て、エポキシ系樹脂を使用した場合の諸特性について試
験を行った。その結果を表9に示す。エポキシ系樹脂を
使用する場合の粗粒率については、骨材粒度が細かいと
エポキシ系樹脂が多量に必要になり不経済となるととも
に、強度、摩耗性が劣るようになる。さらに、バインダ
ーの固着により透水性も悪くなるため、セメント系バイ
ンダーを用いた場合に比較して20%程度大きくして、
細粒分が少なめの2.2〜4.3の範囲とされる。ま
た、エポキシ系樹脂の添加範囲は、4〜7%の範囲とさ
れる。添加量が7%を超える場合には、強度、摩耗性は
良好であるが、透水性が若干悪くなりかつ不経済とな
る。また、4%を下回る場合には、経済的で透水性は良
好であるが、強度、摩耗性に劣り表面性状も悪化し易く
なるためである。なお、本実施例においてはエポキシ系
樹脂の添加量を5%とした。
【0040】
【表9】
【0041】表9より、細粒分の多く粒度構成の悪い天
然陸砂A、ロ、ホは、バインダー不足により、強度およ
び摩耗性に劣るとともに、細粒分が材料の空隙に入り込
み、目潰しされるため透水性についても低下している。
【0042】〔実施例8〕実施例8においては、実際に
透水性舗装用ブロックを本発明に係る組成により製作
し、その諸特性について試験を行った。従来のこの種の
舗装用ブロックは、ブロック側面が多角形状(多くは歯
形)に構成されるものが多く、またその角部が鋭角的に
なっているものも多いため、角部の損傷により角落ちす
る場合が多かった。そこで本実施例においては、図5〜
図7に示されるように、一方側の対となる両側面部Aを
比較的大きなウエーブで構成し、他方の対となる両側面
部Bは、平面として構成している。また、隅部Cは鈍角
となるようにするとともに、スリップ防止対策として、
上面に小さな波面を形成している。また、各稜線につい
ては、欠け落ちしないように小ウエーブを付けて供用時
のすりへりに対して配慮してある。
【0043】製作に当たっては、主材料は、表10に示
される高炉水砕スラグの単味品、記号ハ、D、1の混合
品の4種類の材料を用いて製作を行った。使用バインダ
ーとしては、セメント系を使用し25%添加とした。前
記セメント系バインダーの成分は、早強セメント50
%、高炉水砕スラグ微粉末50%とし、水/結合材比は
30%とした。混合材料は2軸コンクリートミキサで良
く混練した後、金型に流し込み、蒸気養生行い、中一日
で脱型し、各種特性試験を行った。その結果を表11に
示す。
【0044】
【表10】
【0045】
【表11】
【0046】表11より、いずれの場合にも表面性状、
強度性および摩耗性について良好な結果を得ることがで
きた。透水性については、k=10-4〜10-5(cm/sec)
と若干悪くなるものの、充分な供用可能な透水性を示し
ている。
【0047】〔実施例9〕本発明における透水性舗装用
ブロックを路面に敷き詰める際の、路盤構成についても
同様に透水性が要求されるが、本実施例9においては、
従来の路盤構成との比較の下で、本発明に係る路盤を構
成し透水効果についての確認を行った。図8の本発明に
係る層構成と図9の従来例の層構成の各層の材料を整理
した結果を表12に示す。
【0048】
【表12】
【0049】表12に示す路盤構成の舗装面から散水を
行い、その透水状況を確認したが、本発明に係る舗装の
場合には、すべて良好に地盤下層側に浸透していき、舗
装表面に水溜まりなどはできなかった。同様に、雨天時
に雨に曝したが、良好な透水性を示し、水溜まり等は見
られなかった。
【0050】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、透
水性に優れるとともに、表面性状、強度性および摩耗性
に優れた舗装用ブロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において各材料の粒度構成を表した粒
度曲線図である。
【図2】実施例3において混合材料の粒度構成を表した
粒度曲線図である。
【図3】実施例3において混合材料の粒度構成を表した
粒度曲線図である。
【図4】実施例6においてバインダー添加による粒度構
成の変化を示すための粒度曲線図である。
【図5】実施例8において製作された舗装用ブロックの
斜視図である。
【図6】図5の舗装用ブロックの平面図である。
【図7】図5の舗装用ブロックの横断面図である。
【図8】実施例9において本発明に係る舗装の層構成を
示す図である。
【図9】実施例9において従来の舗装の層構成を示す図
である。
【符号の説明】
1…透水性舗装用ブロック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【表3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【表4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【表7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【表11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 26/14 6345−4G E01C 5/06 7322−2D // C21B 3/06 6919−4K (C04B 28/02 18:14 2102−4G 14:06 2102−4G 14:02 2102−4G 20:00) 2102−4G (C04B 26/14 18:14 2102−4G 14:06 2102−4G 14:02 2102−4G 20:00) 2102−4G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉から副生する高炉水砕スラグを主体と
    し、天然砂、天然砕石および人工砕石の一種または二種
    を混合し、粗粒率を1.8〜3.6の範囲に調整すると
    ともに、高炉水砕スラグ微粉末の粒状材を30〜60%
    混合したセメント系の結合材を10〜25%を添加して
    成形したことを特徴とする透水性舗装用ブロック。
  2. 【請求項2】高炉から副生する高炉水砕スラグを主体と
    し、天然砂、天然砕石および人工砕石の一種または二種
    を混合し、粗粒率を2.2〜4.3の範囲に調整すると
    ともに、エポキシ系樹脂の結合材を4〜7%添加して成
    形したことを特徴とする透水性舗装用ブロック。
  3. 【請求項3】高炉水砕スラグをふるい目0.6mmで分級
    し、粒径0.6mm以上の高炉水砕スラグを使用する請求
    項1または請求項2記載の透水性舗装用ブロック。
  4. 【請求項4】厚み方向に通孔を有する不透水性成形体を
    上層とし、その下層側に請求項1、2または請求項3記
    載の透水性舗装用ブロックを積層してなる透水性舗装用
    ブロック。
  5. 【請求項5】透水性被覆材を上層とし、その下層側に請
    求項1、2または請求項3記載の透水性舗装用ブロック
    を積層してなる透水性舗装用ブロック。
  6. 【請求項6】表層、クッション部、路盤および路床から
    なる舗装構成において、 表層に請求項1、2、3または請求項4記載の透水性舗
    装用ブロックを布設するとともに、そのクッション部お
    よび路盤部の材料として高炉水砕スラグを用いたことを
    特徴とする透水性舗装構成。
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