JPH05324396A - プログラム走行履歴記録方式 - Google Patents

プログラム走行履歴記録方式

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JPH05324396A
JPH05324396A JP4126417A JP12641792A JPH05324396A JP H05324396 A JPH05324396 A JP H05324396A JP 4126417 A JP4126417 A JP 4126417A JP 12641792 A JP12641792 A JP 12641792A JP H05324396 A JPH05324396 A JP H05324396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
trace memory
bank
ema
program
Prior art date
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JP4126417A
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English (en)
Inventor
Yutaka Namito
裕 波戸
Etsuji Kuraya
悦治 倉矢
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はプログラムの実行状況をハードウエ
ア的にトレースするプログラム走行履歴記録方式に関
し、トレースを複数回実施して、障害発生毎にプログラ
ムの実行状況を記憶することにより、障害が複数回連続
して発生した場合でも、複合的な障害原因の究明を可能
とすることを目的としている。 【構成】 トレースメモリ11の記憶容量を、そのアド
レス方向に複数のバンクB1,B2,・・・,Bnに分
割し、プロセッサバス1上に現れたデータを所定のバン
クに書き込み中、障害発生を検出すると、その障害検出
毎に、書き込み中のバンク内の残りの記憶エリアを飛び
越して次のバンクへの書き込みを行い、すべてのバンク
への書き込みを終了後、データ書き込みを終了する構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子交換機やコンピュ
ータなどのプログラムの実行状況を、ハードウエア的に
トレースし、そのトレース結果を装置内のメモリに記憶
して、故障発生時にメモリに記憶されているプログラム
の実行履歴を調べることにより故障原因の究明を行うプ
ログラム実行履歴記録方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子交換機やコンピュータは、大
規模LSIの採用によるハードウエアの複雑化あるいは
多様なサービスを提供するためのソフトウエアの膨大化
により、一旦故障が発生すると、その原因究明に時間が
かかることが多く、また故障から復旧までに長時間必要
となる傾向にある。
【0003】このため、ハードウエアの面からソフトウ
エアの動きをトレースし、故障発生時に直ちにそのトレ
ース内容を解析して、障害の早期回復を図る必要があ
る。従来上記したようなハードウエアによってソフトウ
エア(プログラム)の動きをトレースする方式の実用化
は少なく、仮りにあるとしても、従来方式は、障害(Em
ergency,以下EMAと略称する)によって生ずる一度の
トリガでトレースを終了する方式であった。
【0004】図6は従来方式を説明するためのシステム
構成図である。同図において、1はプロセッサバスで、
このプロセッサバス1には、ある1つのプロセッサとし
て、メインメモリ2、CPU3、入出力(I/O)装置
4などの他にプログラムの実行状況をトレースするプロ
グラム走行履歴記録装置(以下トレーサという)5が接
続されている。上記プロセッサバス1はバックボード6
(プリント基板)上に設けられており、また、上記メイ
ンメモリ2、CPU3、I/O装置4、トレーサ5はそ
れぞれのパッケージとして構成され、上記バックボード
6のプロセッサバス1にコネクタなどで接続されるよう
になっている。そして、このプロセッサバス1には、バ
スカプラなどを介して他のプロセッサ(図示せず)も接
続されている場合もある。
【0005】このような構成において、上記CPU3は
メインメモリ2に格納されたプログラムに基づいて所定
の処理を行うが、このとき、トレーサ5は、プロセッサ
バス1上の処理アドレス及びデータをモニタし、それを
自己のトレースメモリ(ここで図示せず)に書き込んで
行く。そしてEMAを検出するとその時点でトレースを
終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来方式で
は、一度のEMA検出でトレースを終了していた。しか
しながら、電子交換機のように、障害の発生した際、予
備系に自動的に切り替えて、処理を継続するシステムで
は、予備系への切り替えでも引き続きEMAが発生する
場合が考えられ、1回のEMA検出でトレースを終了す
る方式では問題があった。
【0007】本発明は、EMAが複数回連続して発生し
た場合でも、各々のEMA発生時点でのプログラムの動
きを記録し、複合的なEMA原因の究明を短時間にかつ
適確に行えるプログラム走行履歴記録方式を目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明原理を説明
する図であり、システムの構成としては、前記従来方式
の説明の際に参照した図6とほぼ同様であるので、同一
部分には同一符号を付してある。すなわち図1におい
て、1はプロセッサバスで、このプロセッサバス1には
メインメモリ2、CPU3、I/O装置4などが接続さ
れ、さらにこの発明によるトレーサ10が接続されてい
る。
【0009】上記トレーサ10にはトレースメモリ11
が設けられている。このトレースメモリ11は、その全
体の記憶容量がアドレス方向に複数のバンクB1
2 ,・・・,Bn に分割されている。
【0010】
【作用】このような構成において、CPU3がメインメ
モリ2に格納されたプログラムに基づいて処理を行う
と、トレーサ10はプロセッサバス1上に出現する上記
プログラムのアドレスを自己のトレースメモリ11に書
き込んで行く。
【0011】このアドレスの書き込みは、通常時は、ト
レースメモリ11のバンクB1内にサイクリックに上書
きをしながら書き込んでいく。この書き込み中にEMA
が発生し、EMAが検出されると、その時点でバンクB
1への書き込みを中止し、次のバンクB2への書き込み
を開始する。そして上記同様、プロセッサバス1上に現
れるアドレスをバンクB2にサイクリックに上書きしな
がら書き込んで行く。ここでまたEMAが発生すれば、
バンクB2への書き込みを中止して次のバンクB3への
書き込みを開始する。
【0012】このようにして、所定のバンクへのアドレ
スの書き込み中にEMAが発生すると、その時点でその
バンクへの書き込みを中止して、残りの記憶エリアをジ
ャンプして次のバンクへの書き込みを開始する。このよ
うに、EMAが発生したとき、そのバンクの残りの記憶
エリアをジャンプして次のバンクに移るのは、EMAの
発生する直前までの書き込み内容を消去せずに残すため
である。すなわち、たとえばバンクB1への書き込みを
行う場合、バンクB1内の最初のアドレスから順に最終
アドレスまで書き込んで行って、再び最初のアドレスか
ら書き込みをした時点で、EMAが発生したとすると、
その時点で書き込みを中止したとしても、次の書き込み
をバンクB1の続きのアドレスから書き込んでしまう
と、EMAが発生する直前までの書き込まれた情報が消
去されてしまうからである。これを防止するためにEM
Aが発生した時点でそのバンクへの書き込みを中止し
て、書き込まれた情報の履歴を残した状態とするため、
ジャンプして次のバンクに書き込みを移している。
【0013】以上のようにして、トレースメモリ11の
各バンクB1,B2,・・・,Bnへの書き込みが終了
したあと、パソコンなどを接続して、このトレースメモ
リの内容を読み出して、それを解析することにより、プ
ログラムの動きを知ることができ、障害原因などを究明
することができる。
【0014】このように本発明では、プログラムの実行
状況をトレースする際、障害が発生する毎にその障害発
生直前までの履歴を残すことができ、複合的な装置故障
の原因究明に有効なデータを得ることができる。
【0015】
【実施例】図2はこの発明を実現するための実施例の構
成図であり、図1と同一部分には同一符号を付してあ
る。図2において、トレーサ10は、バスインタフェー
ス部12、EMA検出回路13、外部インタフェース部
14、メモリ制御回路15、前記したトレースメモリ1
1から構成されている。また、16は上記外部インタフ
ェース部14に接続されて、トレースメモリ11の内容
を表示するパソコンなどの外部表示装置である。
【0016】プロセッサバス1にはトレースメモリ11
の他に、前記したように、プログラムなどが記憶されて
いるメインメモリ2、CPU3、I/O装置4などが接
続されており(この図3ではこれらは図示されていな
い)、CPU3がメインメモリ2に格納されているプロ
グラムを逐一読み出して実行するとき、このプロセッサ
バス1上には、そのアドレス/データ情報が存在する。
また、I/O装置4からのCPU3へのデータやコマン
ドもプロセッサバス1上に現れる。
【0017】上記バスインタフェース部12は、上記プ
ロセッサバス1を常時モニタし、アドレスを取り込むも
のであるが、実際には、プロセッサバス1上のアドレス
ストローブ信号(ADS)を 検出することによりこの
ADSに同期してアドレスを取り込むものである。そし
て、プロセッサバス1上のアドレスを取り込むと、メモ
リ制御回路15を起動して、そのアドレスがトレースメ
モリ11の所定のバンクに書き込まれるようになってい
る。
【0018】EMA検出回路13は、自己プロセッサ内
で発生したEMA(これを内部EMAという)による内
部EMA検出信号と、他のプロセッサで発生したEMA
(これを外部EMAという)による外部EMA検出信号
とを取り込んで、その論理和をとって出力するものであ
る。この内部EMA検出信号または外部EMA検出信号
によりメモリ制御回路15は、トレースメモリ11への
アドレス書き込み動作を制御する。なお、上記外部EM
A検出信号は専用のラインLにより、自己プロセッサ以
外の他のプロセッサから送られてくる。
【0019】また、トレースメモリ11は図3に示すよ
うに、この実施例では、256KW ×28bit の容量とし、そ
れをアドレス方向に4つに分割して、64KW×28bit の4
つのバンクB1 ,B2 ,B3 ,B4 に分けて使用する。
このトレースメモリ11の詳細については後述するが、
概略的な動作としては、前記本発明原理で説明したよう
に、通常は、プロセッサバス1上のアドレス情報をバン
クB1の最初のアドレスから最終アドレスまでの間でサ
イクリックに上書きしながら順次書き込んで行き、EM
Aが発生すると、その時点で書き込みを中止して、残り
の記憶エリアをジャンプして次のバンクB2に書き込み
を移すという動作を行う。
【0020】このようにして、トレースメモリ11の4
つのバンクB1〜B4への書き込みが終了すると、パソ
コンなどの外部表示装置16を接続して外部インタフェ
ース部14により、トレースメモリ11の内容を読み出
してディスプレイ画面上に表示する。これを解析するこ
とにより、プログラムの動きを知ることができ、障害原
因の究明を行うことができる。
【0021】次に上記した動作を図4のフローチャート
を参照しながらさらに説明する。まず、バスインタフェ
ース部12はプロセッサバス1をモニタし、ADS信号
を検出(処理S1)し、種々の動作を行うためのタイミ
ングT0,T1,・・・を作る。そして装置の初期設定
を行う(処理S2)が、この初期設定はタイミングT0
からT1の間に行われる。次に、タイミングT2でアド
レス情報を内部に取り込み(処理S3)、同じタイミン
グでこのアクセスが命令フェッチ(I−F)なのか、ジ
ャンプ成立直後の命令フェッチ(JI−F)なのか、そ
れ以外なのかの判定を行う(処理S4)。この判定はプ
ロセッサバス1上のプロセッサステータス信号により行
う。
【0022】命令フェッチ(I−F)である場合は、ト
レースメモリ11の所定のバンクにT6のタイミングで
上書きしながら順次書き込んで行く(処理S5)が、プ
ログラムの軌跡を追う場合、ジャンプ元アドレスからそ
の軌跡を追うのが一般的である。したがって、ジャンプ
成立直後の命令フェッチ(JI−F)を実行すると、こ
の場合、T4のタイミングでトレースメモリ11のアド
レスを指示するアドレスカウンタの値を+1し(処理S
6)、その+1をしたアドレスでT6のタイミングでト
レースメモリ11に書き込む(処理S7)。たとえば、
アドレスカウンタの値が100番地,ジャンプアドレス
が200番地,・・・の場合、100番地のアドレスに
+1をして101番地とし、200番地のジャンプアド
レスをトレースメモリ11に書き込む。そしてこの状態
で通常の命令フェッチが出されれば、その命令を200
番地,201番地,202番地,・・・というように上
書きをして書き込んで行く。
【0023】このように、ジャンプ命令があると、アド
レスカウンタを+1してデータ(実行アドレス)を書き
込んで行き、ジャンプ命令がないときは同じアドレスに
データを上書きをして行く。したがって、この処理ルー
プを繰り返すことにより、、ジャンプ命令のアドレスだ
けがトレースメモリ11に履歴として残されて行くこと
になる。
【0024】また、上記I−FかJI−Fかその他の判
定処理(処理S4)と同じタイミング(T2)にて、ア
ドレス情報の取り込み(処理S3)が行われ、この取り
込んだ時EMAコマンドが検出されると(処理S8)、
EMAフリップフロップをセットする(処理S9)。こ
のとき、外部EMA検出処理(処理S10)による外部
EMA検出信号と内部EMA検出信号のオアがとられ
て、これらのEMA検出信号の少なくとも一方でEMA
フリップフロップをセットする(処理S9)。尚、内部
でEMA検出がなされた場合には、外部に対してEMA
コマンドを出力する。
【0025】そして、あるタイミングを取って(処理S
11)、トレースメモリ11のアドレスカウンタをタイ
ミングET1で+1して(処理S12)、EMA発生ビ
ットをそのカウント値で指示するアドレスのトレースメ
モリ11に書き込む(処理S13)。この書き込みはト
レースメモリ11のバンク内のどのアドレスでEMAが
発生したかを知るために行う。尚、たとえばCPUアド
レスが16ビット等の時にはその上位8ビットに各種の
ステータス情報を設けることができる。
【0026】そして、次にEMAカウンタを+1して
(処理S14)、トレースメモリ11の次のバンクに書
き込みを移す。このEMAカウンタに+1をする操作
は、具体的には、トレースメモリ11のアドレスカウン
タの上位2ビットを用いて行う。たとえば、上位2ビッ
トが「00」の場合はバンクB1、上位2ビットが「0
1」の場合はバンクB2、同様に「10」の場合はバン
クB3、「11」の場合はバンクB4へ書き込みを行う
というような制御を行う。尚、アドレスカウンタの上位
2ビットとそれ以下のビットとは切り離されており、上
位2ビットは処理S14で歩進し、下位は処理S6で歩
進する。下位ビットの歩進は順次なされ、最大値となっ
た後の最初の歩進で0より再度開始する。
【0027】このようにして、EMAの発生する毎にバ
ンクB1からB2へ、B2からB3へと、書き込みのバ
ンクを移して4つ目のEMAにより、トリが発生とみな
し(処理S15)、トレースを停止する。
【0028】ところで上記トレースメモリ11は図3の
ような内容となっている。以下同図によりこのトレース
メモリ11の内容について説明する。このトレースメモ
リ11の全容量は前記したように256KW ×28bit であ
り、これをアドレス方向に64KWずつ4つのバンクB1〜
B4に分割し、ビット方向は、#00〜#23の24ビ
ットがアドレス情報エリアADE、#24〜#27の4
ビットがフラグエリアFREとなっている。
【0029】上記アドレス情報エリアADEには、ジャ
ンプ元アドレス情報が書き込まれている。そして、第1
のバンクB1は1回目のEMA以前のトレースの内容、
第2のバンクB2は2回目のEMA以前のトレースの内
容、第3のバンクB3は3回目のEMA以前のトレース
の内容、第4のバンクB4は4回目のEMA以前のトレ
ース内容を示す。
【0030】また、フラグエリアFREのうち、#24
に対応するビット(25ビット目)は、有効フラグ、#
25に対応するビット(26ビット目)は2Wordフラグ
(略して、2Wフラグという)、#26に対応するビッ
ト(27ビット目)は内部EMAフラグ、#27に対応
するビット(28ビット目)は外部EMAフラグを示し
ている。
【0031】上記有効フラグは、そのフラグが“1”の
とき対応するアドレス情報が有効であることを示してい
る。また2Wフラグは、この2Wフラグに“1”が立っ
ているとき、その直前のアドレス情報はそれを+1した
アドレスが真のジャンプ元アドレスであることを示して
いる。つまり、図3において、第2のバンクB2の2W
フラグに“1”が立っていたとすると、第1のバンクの
アドレス情報(#00〜#23)に+1したアドレス値
が真のジャンプ元アドレスであることを示している。こ
れは、2Wフェッチ機能(1つのアドレスアクセスで2
つのアドレス情報を取り出す機能)によるものに対応さ
せるためのものである。たとえば、CPU3からの1つ
のアドレス要求に対して、メインメモリ2の100番地
と101番地のアドレス情報が取り出され、100番地
は単なるロード命令、101番地がジャンプ命令であっ
たとすると、プロセッサバス1上には100番地のアド
レス情報しか出現しないが、実際にはプロセッサステー
タスにより101番地のアドレス情報も検出できる。
【0032】したがって、2Wフラグに“1”が立って
いないときは、アドレス情報エリアADEのアドレス情
報はそのままそれをジャンプ元アドレスとして使用し、
また2Wフラグに“1”が立っているときは、その
“1”の立っている1つ前のアドレス情報エリアADE
に書き込まれているアドレス情報は、そのアドレス情報
に+1をしたアドレス値が真のジャンプ元アドレスであ
ることを示している。つまり、2Wフラグに“1”の立
っている1つ前のアドレス情報エリアADEのアドレス
値が100番地であるとすると、それに+1した101
番地のアドレス情報が真のジャンプ元アドレスであるこ
とを示している。
【0033】また、内部EMAフラグが“1”のときは
内部EMA発生ポイントを示し、外部EMAフラグが
“1”のときは外部EMA発生ポイントを示している。
トレースメモリ11をこのような構成にすることによ
り、パソコンなど外部表示部16を外部インタフェース
部14に接続して、トレース内容を画面表示して調べる
際、有効フラグにより意味のない無効データを排除で
き、また2Wフラグにより上記したように2Wフェッチ
の場合、真のジャンプ元アドレスを容易に知ることがで
き、また、内部・外部EMAフラグにより、そのEMA
フラグの立っている直前からさかのぼってジャンプ元ア
ドレス情報を解析することができる。
【0034】次に図5によりトレースメモリ11への具
体的な書き込み例を説明する。まず、ロード命令だけの
命令フェッチ(Iフェッチ)の場合は、アドレス情報エ
リアADEにIフェッチアドレス情報が書き込まれるだ
けで、フラグエリアFREには何も書き込まれない(同
図(a))。また、ジャンプ成立直後の命令フェッチ
(JIフェッチ)の場合は、アドレス情報エリアADE
には、JIフェッチアドレス情報が書き込まれ、フラグ
エリアFREにはそのアドレス情報が有効であることを
示す有効フラグ(#24に対応するビット)に“1”が
立つ(同図(b))。2W目実行によるJIフェッチの
場合は、アドレス情報エリアADEにJIフェッチアド
レス情報が書き込まれ、さらにフラグエリアFREの有
効フラグと2Wフラグ(#25に対応するビット)にそ
れぞれ“1”が立つ(同図(c))。また、内部EMA
の場合は、有効フラグとフラグエリアFREの内部EM
Aフラグ(#26に対応するビット)に“1”が立ち
(同図(d))、外部EMAの場合は、有効フラグと外
部EMA(#27に対応するビット)に“1”が立つ
(同図(e))。
【0035】また、メモリクリアという機能は、フラグ
エリア(#24〜#27)をクリアする機能であり(同
図(f))、さらにメモリクリア(スイッチ)は、この
プログラム実行履歴記憶装置の機能が正常に動作してい
るか否かをデバッグするもので、通常、スイッチを押す
ことによりクリアされるが、スイッチをデバッグモード
に切り換えることにより、#24〜#27にトレースメ
モリ11のアドレスの下位と同じ値が入っていく。たと
えばトレースメモリ11のアドレス0番地には0、1番
地には1というような値が入って行く。したがって、こ
れをパソコンで読み取ることにより、機能が正常に動作
しているか否かを知ることができる。
【0036】上記したようにこの実施例では、プロセッ
サバス上のアドレス情報をモニタし、所定のタイミング
でアドレス情報を取り込むと同時に、単なる命令フェッ
チであるかジャンプ成立直後の命令フェッチであるかそ
の他であるかを判定する。そして、取り込んだアドレス
情報からEMA検出を行うと、トレースメモリ11のア
ドレスカウンタを+1してそれをトレースメモリ11に
書き込んだのち、EMAカウンタを+1して、トレース
メモリ11のバンクを次に移して、この移ったバンクに
書き込みを行い、4回のEMA検出でトリガと判定して
トレースを停止するようにしている。また、他のプロセ
ッサからのEMA信号を検出して同様の処理を行うよう
にしている。
【0037】一方、上記アドレス情報の取り込みと同じ
タイミングでジャンプ成立直後の命令フェッチ(JI−
F)を行う。つまり、ジャンプ命令があると、トレース
メモリ11のアドレスカウンタを+1して、その+1し
たアドレスをトレースメモリ11に書き込むという動作
を、ジャンプ命令の発生毎に繰り返す。これにより、ト
レースメモリ11にはジャンプ命令のあったアドレスだ
けを履歴として残すことができる。これに対応して、上
記EMA検出時もトレースメモリ11のアドレスカウン
タを+1し、そのアドレス値をそのアドレスで指示され
る位置に格納している。これにより、このメモリアドレ
ス11の内容をパソコンなどに取り込み、それを画面上
に表示することにより、プログラムの走行上における解
析を適確に行うことができる。
【0038】なお、上記実施例ではトレースメモリ11
を4つのバンクに分割した例を示したが、これは4つに
限られるものでないことは勿論であり、トレース対象装
置の特性に合わせて、実装上の制約を考慮した範囲で任
意に設定すれば良い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、プログラムの実行状況
をハードウエア的にトレースして、そのトレースした内
容をトレースメモリに記憶させてプログラムの実行状況
を解析する装置において、上記トレースメモリの容量を
アドレス方向に複数のバンクに分割し、プログラム処理
における障害発生時に、その障害を検出する毎に次のバ
ンクにジャンプして、データ書き込みを行うよう制御す
るとともに、上記トレースメモリにはジャンプ時のデー
タを記録として残すようにしたので、障害が連続して発
生した場合、複数回の連続した障害発生記録をとること
ができる。これにより複合的な装置障害の原因解析を行
うための有効なデータを得ることができ、障害原因を短
時間で究明することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する構成図である。
【図2】本発明のプログラム走行軌跡記録装置の実施例
を示す構成図である。
【図3】図2におけるトレースメモリの内容を示す図で
ある。
【図4】同実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】図3で示したトレースメモリへの具体的な書き
込み例を示す図である。
【図6】従来のトレース方式を説明するシステム構成図
である。
【符号の説明】
1 プロセッサバス 2 メインメモリ 3 CPU 4 I/O装置 10 トレーサ 11 トレースメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサバス(1)上に現れるデータ
    をトレースして、トレースメモリ(11)に記憶し、こ
    のトレースメモリに記憶された内容からプログラム実行
    状況を解析するプログラム走行履歴記録方式において、 上記トレースメモリ(11)の記憶容量を、そのアドレ
    ス方向に複数のバンク(B1 ,B2 ,・・・,Bn )に
    分割し、上記プロセッサバス(1)上に現れたデータを
    所定のバンクに書き込み中、障害発生を検出すると、そ
    の障害検出毎に、書き込み中のバンクから次のバンクへ
    変更して書き込みを行い、すべてのバンクへの書き込み
    終了後、データの書き込みを終了することを特徴とする
    プログラム走行履歴記録方式。
  2. 【請求項2】 上記プロセッサバス(1)上に現れるデ
    ータのトレースメモリ(11)への書き込みは、通常時
    は、トレースメモリ(11)の所定のバンク内にサイク
    リックに上書きをして書き込みを行い、データがジャン
    プ命令の時は、トレースメモリ(11)のアドレスカウ
    ンタを更新し、この更新したアドレスにデータを書き込
    むようにしたことを特徴とする請求項1記載のプログラ
    ム走行履歴記録方式。
  3. 【請求項3】 上記障害検出時にトレースメモリ(1
    1)のアドレスカウンタを更新して、その更新したアド
    レスに障害発生ポイントを示すデータを書き込むことを
    特徴とする請求項1記載のプログラム走行履歴記録方
    式。
  4. 【請求項4】 上記障害検出は、トレースメモリ(1
    1)の属するプロセッサで発生する内部障害と、他のプ
    ロセッサで発生する外部障害とを検出することを特徴と
    する請求項1記載のプログラム走行履歴記録方式。
  5. 【請求項5】 上記トレースメモリ(11)の内容を外
    部表示装置(16)で表示し、その表示内容からプログ
    ラム走行状況を解析するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のプログラム走行履歴記録方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292932A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Saxa Inc ログ情報の取得装置
US7155570B1 (en) 2000-09-29 2006-12-26 Intel Corporation FIFO write/LIFO read trace buffer with software and hardware loop compression

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005292932A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Saxa Inc ログ情報の取得装置

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