JPH05324169A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents
表示一体型タブレット装置Info
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- JPH05324169A JPH05324169A JP12859792A JP12859792A JPH05324169A JP H05324169 A JPH05324169 A JP H05324169A JP 12859792 A JP12859792 A JP 12859792A JP 12859792 A JP12859792 A JP 12859792A JP H05324169 A JPH05324169 A JP H05324169A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 下側電極走査時に上側電極に誘起される電圧
を制御する。 【構成】 タイミング制御部24は、主パルス発生部2
2が動作開始してからのクロック信号のパルス数をカウ
ントして、カウント値が下側電極本数に至った時点で補
助パルス発生部23にスタート信号を出力する。パルス
幅決定部25は、最適なパルス幅までのパルス数をカウ
ントし、ストップ信号を補助パルス発生部23に出力す
る。オアゲート26は、主パルス発生部22からのパル
ス信号と補助パルス発生部からのパルス信号とに基づい
て補助パルスが挿入されたシフトデータを出力する。こ
うして、下側電極の走査終了時における上側電極に誘起
される電圧を抑制する。
を制御する。 【構成】 タイミング制御部24は、主パルス発生部2
2が動作開始してからのクロック信号のパルス数をカウ
ントして、カウント値が下側電極本数に至った時点で補
助パルス発生部23にスタート信号を出力する。パルス
幅決定部25は、最適なパルス幅までのパルス数をカウ
ントし、ストップ信号を補助パルス発生部23に出力す
る。オアゲート26は、主パルス発生部22からのパル
ス信号と補助パルス発生部からのパルス信号とに基づい
て補助パルスが挿入されたシフトデータを出力する。こ
うして、下側電極の走査終了時における上側電極に誘起
される電圧を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、このような欠点をなくしたタブレ
ットとして、最近、図8に示すような表示一体型タブレ
ット装置が提案されている(特願平3−46751号公
報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶ディスプ
レイの表示電極と静電容量型タブレット装置の座標検出
電極を兼ねたものである。そして、図9に示すように1
フレーム期間中にタブレット上の指示座標を検出する座
標検出期間と画像を表示する表示期間とを設けて、座標
検出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
ットとして、最近、図8に示すような表示一体型タブレ
ット装置が提案されている(特願平3−46751号公
報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶ディスプ
レイの表示電極と静電容量型タブレット装置の座標検出
電極を兼ねたものである。そして、図9に示すように1
フレーム期間中にタブレット上の指示座標を検出する座
標検出期間と画像を表示する表示期間とを設けて、座標
検出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
【0004】図8において、液晶パネル1は互いに直交
して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコモ
ン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm(以
下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間に液
晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセグメ
ント電極Xとが交差する領域で各画素を構成している。
つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素がマ
トリクス状に配列されていることになる。
して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコモ
ン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm(以
下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間に液
晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセグメ
ント電極Xとが交差する領域で各画素を構成している。
つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素がマ
トリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図8においては、上記切り替え回路4,表示制
御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロッ
クに分割して表現している。ところが、実際の回路にお
いては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されてお
り、上記のようなブロックには形態上厳密に区分できな
い。
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図8においては、上記切り替え回路4,表示制
御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロッ
クに分割して表現している。ところが、実際の回路にお
いては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されてお
り、上記のようなブロックには形態上厳密に区分できな
い。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
D0〜D3が出力される。
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
D0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号
y1〜yn (以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載
する)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極
走査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス
電源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号
cp2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とす
るクロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子
CP2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆
動回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号
y1〜yn (以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載
する)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極
走査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス
電源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号
cp2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とす
るクロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子
CP2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆
動回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
D3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
x1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
D3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
x1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0018】図10は上記表示一体型タブレット装置の
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記表
示一体型タブレット装置の座標検出期間においては、セ
グメント電極Xあるいはコモン電極Yを駆動する各駆動
回路2,3のシフトレジスタによって、セグメント電極
Xあるいはコモン電極Yに印加する走査パルスを移動す
る。そして、そして走査パルスが印加されたセグメント
電極Xあるいはコモン電極Yと検出ペン8の上記先端電
極との静電結合によって検出ペン8の先端電極に誘起さ
れた電圧信号(以下、単に検出信号と言う)に基づいて検
出ペン先端の座標検出が行われる。
示一体型タブレット装置の座標検出期間においては、セ
グメント電極Xあるいはコモン電極Yを駆動する各駆動
回路2,3のシフトレジスタによって、セグメント電極
Xあるいはコモン電極Yに印加する走査パルスを移動す
る。そして、そして走査パルスが印加されたセグメント
電極Xあるいはコモン電極Yと検出ペン8の上記先端電
極との静電結合によって検出ペン8の先端電極に誘起さ
れた電圧信号(以下、単に検出信号と言う)に基づいて検
出ペン先端の座標検出が行われる。
【0021】その際に、上記セグメント電極Xあるいは
コモン電極Yのうち下側に位置する電極(以下、単に下
側電極と言う:図8においてはコモン電極Y)を走査す
る場合には、厳密には下側電極と検出ペン8の先端電極
との静電結合の他に、下側電極と上側電極との静電結合
が存在する。その結果、走査が行われていない上側電極
にも電圧が誘起されることになり、上側電極と検出ペン
8の先端電極との静電結合も存在することになる。した
がって、下側電極の走査時には、下側電極と検出ペン8
の先端電極との静電結合に起因する誘起電圧と上側電極
と検出ペン8の先端電極との静電結合に起因する誘起電
圧とが重畳された検出信号に基づいて座標を検出するこ
とになる。
コモン電極Yのうち下側に位置する電極(以下、単に下
側電極と言う:図8においてはコモン電極Y)を走査す
る場合には、厳密には下側電極と検出ペン8の先端電極
との静電結合の他に、下側電極と上側電極との静電結合
が存在する。その結果、走査が行われていない上側電極
にも電圧が誘起されることになり、上側電極と検出ペン
8の先端電極との静電結合も存在することになる。した
がって、下側電極の走査時には、下側電極と検出ペン8
の先端電極との静電結合に起因する誘起電圧と上側電極
と検出ペン8の先端電極との静電結合に起因する誘起電
圧とが重畳された検出信号に基づいて座標を検出するこ
とになる。
【0022】また、上記下側電極の走査の開始時および
終了時には、全下側電極のうち走査パルスが印加されて
いる電極数が変化することから、上側電極に誘起される
電圧も変化する。そのために、下側電極の走査に起因し
て検出ペン8に誘起される電圧の成分よりも上側電極に
誘起された電圧に起因して検出のペン8に誘起される電
圧成分の方が大きくなる場合がある。
終了時には、全下側電極のうち走査パルスが印加されて
いる電極数が変化することから、上側電極に誘起される
電圧も変化する。そのために、下側電極の走査に起因し
て検出ペン8に誘起される電圧の成分よりも上側電極に
誘起された電圧に起因して検出のペン8に誘起される電
圧成分の方が大きくなる場合がある。
【0023】さらに、上記上側電極は下側電極の走査領
域の全体に渡って存在している。したがって、図11に
示すように、下側電極走査時における走査の開始時およ
び終了時には、上側電極と検出ペン8の先端電極との静
電結合に基づいて、検出ペン8の位置とは無関係に検出
ペン8の先端の座標に対応した電圧以外のパルスが、検
出ペン8からの検出信号に挿入される。この挿入された
パルスは下側電極走査による検出ペン先端座標の検出に
対して障害となる。
域の全体に渡って存在している。したがって、図11に
示すように、下側電極走査時における走査の開始時およ
び終了時には、上側電極と検出ペン8の先端電極との静
電結合に基づいて、検出ペン8の位置とは無関係に検出
ペン8の先端の座標に対応した電圧以外のパルスが、検
出ペン8からの検出信号に挿入される。この挿入された
パルスは下側電極走査による検出ペン先端座標の検出に
対して障害となる。
【0024】一方、上記表示期間における液晶パネル1
の表示のコントラストは、各画素を構成するセグメント
電極Xとコモン電極Yとの間に印加される平均実効電圧
によって決定される。
の表示のコントラストは、各画素を構成するセグメント
電極Xとコモン電極Yとの間に印加される平均実効電圧
によって決定される。
【0025】ここで、上記コモン駆動回路2およびセグ
メント駆動回路3は、液晶パネル1のサイズに応じて複
数のドライバIC(集積回路)によって構成されている。
したがって、ドライバICによってセグメント電極Xあ
るいはコモン電極Yに走査パルスを順次印加する際にお
いて、走査パルスが1つのドライバICから次のドライ
バICに移っていく場合には、上記1つのドライバIC
が走査パルスを印加するセグメント電極数あるいはコモ
ン電極数は変化する。したがって、そのドライバICで
は、内部インピーダンスによる電圧降下によって走査パ
ルス電位に変動が生じ、座標検出期間においては検出ペ
ン8に誘起される電圧信号のレベルに変化を来す。それ
と同時に、検出期間における電極走査の液晶パネルの表
示濃度への影響が均一とならないことから、表示むらが
生ずるという問題がある。
メント駆動回路3は、液晶パネル1のサイズに応じて複
数のドライバIC(集積回路)によって構成されている。
したがって、ドライバICによってセグメント電極Xあ
るいはコモン電極Yに走査パルスを順次印加する際にお
いて、走査パルスが1つのドライバICから次のドライ
バICに移っていく場合には、上記1つのドライバIC
が走査パルスを印加するセグメント電極数あるいはコモ
ン電極数は変化する。したがって、そのドライバICで
は、内部インピーダンスによる電圧降下によって走査パ
ルス電位に変動が生じ、座標検出期間においては検出ペ
ン8に誘起される電圧信号のレベルに変化を来す。それ
と同時に、検出期間における電極走査の液晶パネルの表
示濃度への影響が均一とならないことから、表示むらが
生ずるという問題がある。
【0026】そこで、この発明の目的は、座標検出期間
における下側電極走査時に上側電極に誘起される電圧を
抑制し、且つ電極走査の影響による液晶パネルの表示む
らの発生を抑制できる表示一体型タブレット装置を提供
することにある。
における下側電極走査時に上側電極に誘起される電圧を
抑制し、且つ電極走査の影響による液晶パネルの表示む
らの発生を抑制できる表示一体型タブレット装置を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群とコモン電極群との間に表示用材料
を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動さ
れる表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極群
及びコモン電極群と静電的に結合された電極を先端に有
する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動するセグ
メント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動するコモン
駆動回路と、表示期間に上記セグメント駆動回路および
コモン駆動回路を制御して上記表示パネル上に画像を表
示する表示制御回路と、座標検出期間に上記セグメント
駆動回路を制御して上記表示パネルのセグメント電極群
を順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御して上記
コモン電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出
ペンからの出力信号の発生タイミングと上記セグメント
電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端によっ
て指示された表示パネル上のx座標を検出するx座標検
出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミン
グと上記コモン電極群の走査タイミングとから上記検出
ペン先端によって指示された表示パネル上のy座標を検
出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット装
置において、上記検出制御回路は、上記セグメント電極
群あるいはコモン電極群を順次走査するための制御信号
であるシフトデータ信号の第1パルスを発生する第1パ
ルス発生部と、上記シフトデータ信号の第2パルスを発
生する補助パルス発生部と、所定のタイミングで上記第
2パルス発生部に動作開始指令信号を出力して上記シフ
トデータ信号における第2パルスの上記第1パルスに対
する発生タイミングを制御するタイミング制御部と、上
記第1パルス発生部によって発生された第1パルスを有
するパルス信号と上記第2パルス発生部によって発生さ
れた第2パルスを有するパルス信号とを取り込んで、上
記第1パルスと第2パルスとを有するシフトデータ信号
を出力するシフトデータ信号出力部を備えたことを特徴
としている。
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群とコモン電極群との間に表示用材料
を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動さ
れる表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極群
及びコモン電極群と静電的に結合された電極を先端に有
する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動するセグ
メント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動するコモン
駆動回路と、表示期間に上記セグメント駆動回路および
コモン駆動回路を制御して上記表示パネル上に画像を表
示する表示制御回路と、座標検出期間に上記セグメント
駆動回路を制御して上記表示パネルのセグメント電極群
を順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御して上記
コモン電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出
ペンからの出力信号の発生タイミングと上記セグメント
電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端によっ
て指示された表示パネル上のx座標を検出するx座標検
出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミン
グと上記コモン電極群の走査タイミングとから上記検出
ペン先端によって指示された表示パネル上のy座標を検
出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット装
置において、上記検出制御回路は、上記セグメント電極
群あるいはコモン電極群を順次走査するための制御信号
であるシフトデータ信号の第1パルスを発生する第1パ
ルス発生部と、上記シフトデータ信号の第2パルスを発
生する補助パルス発生部と、所定のタイミングで上記第
2パルス発生部に動作開始指令信号を出力して上記シフ
トデータ信号における第2パルスの上記第1パルスに対
する発生タイミングを制御するタイミング制御部と、上
記第1パルス発生部によって発生された第1パルスを有
するパルス信号と上記第2パルス発生部によって発生さ
れた第2パルスを有するパルス信号とを取り込んで、上
記第1パルスと第2パルスとを有するシフトデータ信号
を出力するシフトデータ信号出力部を備えたことを特徴
としている。
【0028】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記タイミング制御部は、上記セグメント電極群あ
るいはコモン電極群のうち下側に位置する下側電極群を
順次走査するためのシフトデータ信号における補助パル
スの発生タイミングを制御する際には、上記第1パルス
発生部が動作を開始してから総ての下側電極を走査する
のに必要な時間が経過した後に上記動作開始指令信号を
出力するように成したことを特徴としている。
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記タイミング制御部は、上記セグメント電極群あ
るいはコモン電極群のうち下側に位置する下側電極群を
順次走査するためのシフトデータ信号における補助パル
スの発生タイミングを制御する際には、上記第1パルス
発生部が動作を開始してから総ての下側電極を走査する
のに必要な時間が経過した後に上記動作開始指令信号を
出力するように成したことを特徴としている。
【0029】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は複
数のドライバICを有し、上記タイミング制御部は、上
記第1パルス発生部が動作を開始してから上記一つのド
ライバICによって走査される総ての電極を走査するの
に必要な時間が経過した後に上記動作開始指令信号を出
力するように成したことを特徴としている。
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は複
数のドライバICを有し、上記タイミング制御部は、上
記第1パルス発生部が動作を開始してから上記一つのド
ライバICによって走査される総ての電極を走査するの
に必要な時間が経過した後に上記動作開始指令信号を出
力するように成したことを特徴としている。
【0030】
【作用】第1の発明では、座標検出期間に入ると、シフ
トデータ信号の第1パルスが検出制御回路における第1
パルス発生部によって発生される。そうした後、タイミ
ング制御部によって所定のタイミングで第2パルス発生
部に動作開始指令信号が出力されて、上記シフトデータ
信号における第2パルスの上記第1パルスに対する発生
タイミングが制御される。
トデータ信号の第1パルスが検出制御回路における第1
パルス発生部によって発生される。そうした後、タイミ
ング制御部によって所定のタイミングで第2パルス発生
部に動作開始指令信号が出力されて、上記シフトデータ
信号における第2パルスの上記第1パルスに対する発生
タイミングが制御される。
【0031】そうすると、上記第2パルス発生部が動作
を開始して第2パルスを発生する。そして、上記第1パ
ルス発生部によって発生された第1パルスを有するパル
ス信号と上記第2パルス発生部によって発生された第2
パルスを有するパルス信号とがシフトデータ信号出力部
に取り込まれ、上記第1パルスと第2パルスとを有する
シフトデータ信号が出力される。こうして、上記シフト
データ信号出力部から出力された第2パルスを有するシ
フトデータ信号に基づいてセグメント駆動回路あるいは
コモン駆動回路によってセグメント電極群あるいはコモ
ン電極群が順次走査される。
を開始して第2パルスを発生する。そして、上記第1パ
ルス発生部によって発生された第1パルスを有するパル
ス信号と上記第2パルス発生部によって発生された第2
パルスを有するパルス信号とがシフトデータ信号出力部
に取り込まれ、上記第1パルスと第2パルスとを有する
シフトデータ信号が出力される。こうして、上記シフト
データ信号出力部から出力された第2パルスを有するシ
フトデータ信号に基づいてセグメント駆動回路あるいは
コモン駆動回路によってセグメント電極群あるいはコモ
ン電極群が順次走査される。
【0032】また、第2の発明では、下側電極群を順次
走査するためのシフトデータ信号における第2パルスの
発生タイミングを制御する際には、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから総ての下側電極を走査するのに
必要時間が経過した後に、上記タイミング制御部によっ
て動作開始指令信号が上記第2パルス発生部に出力され
る。その結果、上記表示パネルを構成する下側電極群の
最終電極への走査パルス印加が開始されると上記下側電
極群に第2の走査パルスが印加されるようになる。
走査するためのシフトデータ信号における第2パルスの
発生タイミングを制御する際には、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから総ての下側電極を走査するのに
必要時間が経過した後に、上記タイミング制御部によっ
て動作開始指令信号が上記第2パルス発生部に出力され
る。その結果、上記表示パネルを構成する下側電極群の
最終電極への走査パルス印加が開始されると上記下側電
極群に第2の走査パルスが印加されるようになる。
【0033】こうして、上記下側電極の走査終了時に上
側電極に誘起される電圧が抑制される。
側電極に誘起される電圧が抑制される。
【0034】また、第3の発明では、上記タイミング制
御部によって、上記第1パルス発生部が動作を開始して
から上記セグメント駆動回路あるいはコモン駆動回路に
おける一つのドライバICによって走査される総ての電
極を走査するのに必要な時間が経過した後に上記動作開
始指令信号が上記第2パルス発生部に出力される。した
がって、上記一つのドライバICによって走査される電
極の最終電極への走査パルス印加が開始されると第2の
走査パルスが上記一つのドライバICによって走査され
る他の電極に印加されるようになる。
御部によって、上記第1パルス発生部が動作を開始して
から上記セグメント駆動回路あるいはコモン駆動回路に
おける一つのドライバICによって走査される総ての電
極を走査するのに必要な時間が経過した後に上記動作開
始指令信号が上記第2パルス発生部に出力される。した
がって、上記一つのドライバICによって走査される電
極の最終電極への走査パルス印加が開始されると第2の
走査パルスが上記一つのドライバICによって走査され
る他の電極に印加されるようになる。
【0035】こうして、一つのドライバICによる走査
終了時における内部インピーダンスによる電圧降下が抑
制される。
終了時における内部インピーダンスによる電圧降下が抑
制される。
【0036】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。まず、下側電極の走査による上側電極への電
圧誘起の検出信号への影響を抑制する実施例について説
明する。本実施例は、図8に示す表示一体型タブレット
装置における検出制御回路6から出力されるシフトデー
タに、補助パルスを追加するためのパルス発生回路を追
加したものである。
説明する。まず、下側電極の走査による上側電極への電
圧誘起の検出信号への影響を抑制する実施例について説
明する。本実施例は、図8に示す表示一体型タブレット
装置における検出制御回路6から出力されるシフトデー
タに、補助パルスを追加するためのパルス発生回路を追
加したものである。
【0037】図1は上記検出制御回路6におけるシフト
データ生成部のブロック図である。シフトデータ生成部
21は、主パルス発生部22,補助パルス発生部23,後
に詳述する主パルスに対して適正な効果を果たすのに必
要な補助パルス出力タイミングを設定するタイミング制
御部24および上記補助パルスのパルス幅を決定するパ
ルス幅決定部25から構成される。すなわち、主パルス
発生部22で上記第1パルス発生部を構成し、補助パル
ス発生部23で上記第2パルス発生部を構成するのであ
る。
データ生成部のブロック図である。シフトデータ生成部
21は、主パルス発生部22,補助パルス発生部23,後
に詳述する主パルスに対して適正な効果を果たすのに必
要な補助パルス出力タイミングを設定するタイミング制
御部24および上記補助パルスのパルス幅を決定するパ
ルス幅決定部25から構成される。すなわち、主パルス
発生部22で上記第1パルス発生部を構成し、補助パル
ス発生部23で上記第2パルス発生部を構成するのであ
る。
【0038】図9に示す座標検出期間において、座標検
出領域の走査電極(例えば、コモン電極Y)を駆動する駆
動回路(例えば、コモン駆動回路2)における初段のドラ
イバICのシフトレジスタの入力端子にシフトデータso
のパルスが印加されると、このシフトデータsoのパルス
位置がクロック信号cploに同期してシフトレジスタを移
動していく。そして、その際におけるシフトデータsoの
パルス位置に対応する出力端子から走査電極に、電極走
査信号の走査パルスを順次印加する。こうして、検出ペ
ンの座標検出のための走査が行われるのである。
出領域の走査電極(例えば、コモン電極Y)を駆動する駆
動回路(例えば、コモン駆動回路2)における初段のドラ
イバICのシフトレジスタの入力端子にシフトデータso
のパルスが印加されると、このシフトデータsoのパルス
位置がクロック信号cploに同期してシフトレジスタを移
動していく。そして、その際におけるシフトデータsoの
パルス位置に対応する出力端子から走査電極に、電極走
査信号の走査パルスを順次印加する。こうして、検出ペ
ンの座標検出のための走査が行われるのである。
【0039】上記走査パルスのパルス幅は、検出ペン8
に誘起される検出信号に対するx/y座標検出回路10,
11でのアナログ信号処理の際におけるフィルタ係数及
び座標検出精度に対して最適なパルス幅となるように設
定される。そして、このパルス幅は、座標検出期間の開
始から一定数のシフトレジスタにシフトパルスが同時に
印加されるまでの期間だけ、初段シフトレジスタの入力
端子にレベル“H"の信号(すなわち、シフトデータsoの
パルス)を与えることで決定される。つまり、各走査電
極に印加される電極走査信号の波形は、シフトデータso
の波形と同じになるのである。
に誘起される検出信号に対するx/y座標検出回路10,
11でのアナログ信号処理の際におけるフィルタ係数及
び座標検出精度に対して最適なパルス幅となるように設
定される。そして、このパルス幅は、座標検出期間の開
始から一定数のシフトレジスタにシフトパルスが同時に
印加されるまでの期間だけ、初段シフトレジスタの入力
端子にレベル“H"の信号(すなわち、シフトデータsoの
パルス)を与えることで決定される。つまり、各走査電
極に印加される電極走査信号の波形は、シフトデータso
の波形と同じになるのである。
【0040】ここで、上述のように、検出ペン8からみ
て下側電極群の走査時には、その走査電極と検出ペン8
の先端電極との間の静電結合の他に下側電極の走査に起
因して上側電極にも電極電圧が誘起される。そして上側
電極と検出ペン8の先端電極との間の静電結合によって
上側電極に誘起される電圧の変化も同時に検出ペン8に
よって検出される。
て下側電極群の走査時には、その走査電極と検出ペン8
の先端電極との間の静電結合の他に下側電極の走査に起
因して上側電極にも電極電圧が誘起される。そして上側
電極と検出ペン8の先端電極との間の静電結合によって
上側電極に誘起される電圧の変化も同時に検出ペン8に
よって検出される。
【0041】くわしく言えば、いま電極走査の開始部分
あるいは終了部分(即ち、1つの駆動回路によって駆動
される走査電極群のうちの両端部分)以外の定常時にお
いては、W本の下側電極に同時に走査パルスを印加する
ものとする。そうすると、図3に示すように、クロック
信号cplo1パルス時間(Δt)が経過した後には、上記シ
フトパルスの移動に伴い、(N+1)番目の下側電極が非
印加状態から印加状態に変化することによって上側電極
に電圧が誘起される。ところが、それと同時に(N−W
+1)番目の電極においては印加状態から非印加状態に
変化するために、上側電極には逆方向の電圧が誘起され
る。したがって、(N+1)番目の下側電極走査時に誘起
された電圧と(N−W+1)番目の下側電極走査時に誘起
された電圧とで均衡がとられた状態となっている。
あるいは終了部分(即ち、1つの駆動回路によって駆動
される走査電極群のうちの両端部分)以外の定常時にお
いては、W本の下側電極に同時に走査パルスを印加する
ものとする。そうすると、図3に示すように、クロック
信号cplo1パルス時間(Δt)が経過した後には、上記シ
フトパルスの移動に伴い、(N+1)番目の下側電極が非
印加状態から印加状態に変化することによって上側電極
に電圧が誘起される。ところが、それと同時に(N−W
+1)番目の電極においては印加状態から非印加状態に
変化するために、上側電極には逆方向の電圧が誘起され
る。したがって、(N+1)番目の下側電極走査時に誘起
された電圧と(N−W+1)番目の下側電極走査時に誘起
された電圧とで均衡がとられた状態となっている。
【0042】これに対して、下側電極走査の開始部分で
は非印加状態から印加状態に変化する下側電極のみであ
るために、下側電極の走査に起因して上側電極に誘起さ
れる電圧は一方向のみの電圧となる。したがって、下側
電極走査の開始時には、検出ペンの位置とは無関係に、
上側電極群における下側電極からの誘起電圧の電圧変化
を検出ペン8の先端電極と上側電極との間の静電結合に
よって検出してしまうことになる。
は非印加状態から印加状態に変化する下側電極のみであ
るために、下側電極の走査に起因して上側電極に誘起さ
れる電圧は一方向のみの電圧となる。したがって、下側
電極走査の開始時には、検出ペンの位置とは無関係に、
上側電極群における下側電極からの誘起電圧の電圧変化
を検出ペン8の先端電極と上側電極との間の静電結合に
よって検出してしまうことになる。
【0043】同様に、下側電極走査の終了時では、印加
状態から非印加状態に変化する下側電極のみとなること
から、上側電極群における下側電極からの逆方向の誘起
電圧の変化を、検出ペン8の先端電極と上側電極との間
の静電結合によって検出してしまうことになる。
状態から非印加状態に変化する下側電極のみとなること
から、上側電極群における下側電極からの逆方向の誘起
電圧の変化を、検出ペン8の先端電極と上側電極との間
の静電結合によって検出してしまうことになる。
【0044】上述の上側電極の誘起電圧に起因する検出
信号が、本来の下側電極の走査に起因する検出信号より
も十分に小さいか若しくは時間的に分離可能であれば、
検出ペンの座標検出に問題は生じない。ところが、検出
ペンの状態変化等によって上記本来の検出信号のレベル
が低下した場合には、検出ペン先端座標の誤検出あるい
は検出精度の低下が生ずるのである。
信号が、本来の下側電極の走査に起因する検出信号より
も十分に小さいか若しくは時間的に分離可能であれば、
検出ペンの座標検出に問題は生じない。ところが、検出
ペンの状態変化等によって上記本来の検出信号のレベル
が低下した場合には、検出ペン先端座標の誤検出あるい
は検出精度の低下が生ずるのである。
【0045】上述の上側電極の誘起電圧に起因する検出
信号を除去するには、図2に示すように、走査パルスが
最終の下側電極に印加されて印加状態から非印加状態に
変化する下側電極のみとなった時点(ハ)で、逆に非印加
状態から印加状態に変化する電極を新たに設ければよ
い。
信号を除去するには、図2に示すように、走査パルスが
最終の下側電極に印加されて印加状態から非印加状態に
変化する下側電極のみとなった時点(ハ)で、逆に非印加
状態から印加状態に変化する電極を新たに設ければよ
い。
【0046】そこで、本実施例においては、上記の新た
に設けられる非印加状態から印加状態に変化する下側電
極として既に非印加状態に戻っている下側電極を利用
し、この既に非印加状態に戻った下側電極に補助走査パ
ルスを印加するのである。こうして、走査パルスにおけ
る本来の走査パルス(以下、主走査パルスと言う)に基づ
く“印加→非印加"と上記補助走査パルスに基づく“非
印加→印加"との均衡を保つのである。尚、図2はコモ
ン電極走査の場合であり、16本のコモン電極Yに同時
に走査パルスを印加している。
に設けられる非印加状態から印加状態に変化する下側電
極として既に非印加状態に戻っている下側電極を利用
し、この既に非印加状態に戻った下側電極に補助走査パ
ルスを印加するのである。こうして、走査パルスにおけ
る本来の走査パルス(以下、主走査パルスと言う)に基づ
く“印加→非印加"と上記補助走査パルスに基づく“非
印加→印加"との均衡を保つのである。尚、図2はコモ
ン電極走査の場合であり、16本のコモン電極Yに同時
に走査パルスを印加している。
【0047】以下、図1および図2に従って、上述のよ
うな走査パルスを各走査電極に印加するためのシフトデ
ータsoを生成するシフトデータ生成部21の動作につい
て説明するすなわち、図1および図2において、上記シ
フトデータ生成部21のタイミング制御部24は、座標
検出期間を設定する制御信号DETのレベルが“H"と
なり、主パルス発生部22が動作を開始してからのクロ
ック信号cploのパルス数をカウントする。そして、カウ
ント値が下側電極本数(図2においては“640")に至
った時点で、シフトデータsdに補助パルスを挿入するた
めのスタート信号を補助パルス発生部23に出力する。
また、パルス幅決定部25は最適なパルス幅となるまで
のクロック信号cploのパルス数をカウントし、ストップ
信号を補助パルス発生部23に出力する。
うな走査パルスを各走査電極に印加するためのシフトデ
ータsoを生成するシフトデータ生成部21の動作につい
て説明するすなわち、図1および図2において、上記シ
フトデータ生成部21のタイミング制御部24は、座標
検出期間を設定する制御信号DETのレベルが“H"と
なり、主パルス発生部22が動作を開始してからのクロ
ック信号cploのパルス数をカウントする。そして、カウ
ント値が下側電極本数(図2においては“640")に至
った時点で、シフトデータsdに補助パルスを挿入するた
めのスタート信号を補助パルス発生部23に出力する。
また、パルス幅決定部25は最適なパルス幅となるまで
のクロック信号cploのパルス数をカウントし、ストップ
信号を補助パルス発生部23に出力する。
【0048】そうすると、上記補助パルス発生部23
は、タイミング制御部24からのスタート信号に同期し
てレベルが“H"になり、パルス幅決定部25からのス
トップ信号に同期してレベル“L"になる補助パルスを
出力する。その結果、オアゲート26からは、主パルス
発生部22によって生成された主パルス(図2における
(イ))を有するシフトデータsdに補助パルス発生部23
によって生成された補助パルス(図2における(ロ))が挿
入されたシフトデータsdが出力される。
は、タイミング制御部24からのスタート信号に同期し
てレベルが“H"になり、パルス幅決定部25からのス
トップ信号に同期してレベル“L"になる補助パルスを
出力する。その結果、オアゲート26からは、主パルス
発生部22によって生成された主パルス(図2における
(イ))を有するシフトデータsdに補助パルス発生部23
によって生成された補助パルス(図2における(ロ))が挿
入されたシフトデータsdが出力される。
【0049】したがって、上記コモン駆動回路への上述
のようなシフトデータsdの入力に伴って、下側電極であ
るコモン電極Y1には、図2に示すように、コモン電極
Y640に走査パルスが印加され且つコモン電極Y625に走
査パルスが印加されなくなった時点(ハ)に補助パルスが
印加されることになる。こうして、コモン電極Y625の
“印加→非印加"に起因するセグメント電極Xの誘起電
圧が上記コモン電極Y1の“非印加→印加"によってキャ
ンセルされるのである。
のようなシフトデータsdの入力に伴って、下側電極であ
るコモン電極Y1には、図2に示すように、コモン電極
Y640に走査パルスが印加され且つコモン電極Y625に走
査パルスが印加されなくなった時点(ハ)に補助パルスが
印加されることになる。こうして、コモン電極Y625の
“印加→非印加"に起因するセグメント電極Xの誘起電
圧が上記コモン電極Y1の“非印加→印加"によってキャ
ンセルされるのである。
【0050】こうして、下側電極走査終了時に上側電極
に誘起される電圧が抑制されて検出ペン先端座標の安定
した検出および検出精度向上が可能となる。
に誘起される電圧が抑制されて検出ペン先端座標の安定
した検出および検出精度向上が可能となる。
【0051】上記実施例においては、下側電極走査終了
時における上側電極への誘起による検出信号への影響の
抑制について説明しているが、下側電極走査開始時にお
けるシフトデータsdの影響を抑制することも同様に可能
である。その場合には、上記実施例における主パルスを
補助パルスとする一方、補助パルスを本来の座標検出に
用いる主パルスとすることで可能となる。また、下側電
極走査開始時および終了時の双方において上述の補正を
行う場合には、更にこの補助パルスを追加して、第1の
補助パルス,主パルスおよび第2の補助パルスの順で各
パルスが設けられたシフトデータsdを生成すればよい。
時における上側電極への誘起による検出信号への影響の
抑制について説明しているが、下側電極走査開始時にお
けるシフトデータsdの影響を抑制することも同様に可能
である。その場合には、上記実施例における主パルスを
補助パルスとする一方、補助パルスを本来の座標検出に
用いる主パルスとすることで可能となる。また、下側電
極走査開始時および終了時の双方において上述の補正を
行う場合には、更にこの補助パルスを追加して、第1の
補助パルス,主パルスおよび第2の補助パルスの順で各
パルスが設けられたシフトデータsdを生成すればよい。
【0052】また、上記実施例においては、上記タイミ
ング制御部24によって補助パルスの挿入を開始する時
点を設定している。しかしながら、この発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、上述のように補助パ
ルスを挿入するタイミングは総ての下側電極の走査が終
了した時点である。したがって図4に示すように、下側
電極を走査する駆動回路(上述の例ではコモン駆動回路)
におけるドライバIC列の最終のドライバIC(8)のシ
フトレジスタの出力端子からの出力を補助パルス発生部
23への上記スタート信号とすればよい。
ング制御部24によって補助パルスの挿入を開始する時
点を設定している。しかしながら、この発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、上述のように補助パ
ルスを挿入するタイミングは総ての下側電極の走査が終
了した時点である。したがって図4に示すように、下側
電極を走査する駆動回路(上述の例ではコモン駆動回路)
におけるドライバIC列の最終のドライバIC(8)のシ
フトレジスタの出力端子からの出力を補助パルス発生部
23への上記スタート信号とすればよい。
【0053】また、上記実施例においては、シフトデー
タsdが走査電極の駆動回路における初段のドライバIC
の入力端子より与えられる場合について説明している
が、初段以外のドライバICの入力端子から入力しても
よい。また、図5に示すような回路構成にして、主パル
スあるいは補助パルスの夫々を異なるドライバICの入
力端子から入力してもよい。さらに、上記実施例は主に
下側電極がコモン電極の場合について述べているがセグ
メント電極の場合も同様である。
タsdが走査電極の駆動回路における初段のドライバIC
の入力端子より与えられる場合について説明している
が、初段以外のドライバICの入力端子から入力しても
よい。また、図5に示すような回路構成にして、主パル
スあるいは補助パルスの夫々を異なるドライバICの入
力端子から入力してもよい。さらに、上記実施例は主に
下側電極がコモン電極の場合について述べているがセグ
メント電極の場合も同様である。
【0054】次に、上記表示期間における表示むらの抑
制を可能にする実施例について説明する。
制を可能にする実施例について説明する。
【0055】上記各電極駆動回路は、液晶パネルの画素
数に応じて複数のドライバICを有する。例えば、1行
が640画素の液晶パネルの場合には、80本の駆動端
子を持つドライバIC8個によってコモン駆動回路が構
成される。このように、各表示電極はドライバIC単位
で分割して駆動される。
数に応じて複数のドライバICを有する。例えば、1行
が640画素の液晶パネルの場合には、80本の駆動端
子を持つドライバIC8個によってコモン駆動回路が構
成される。このように、各表示電極はドライバIC単位
で分割して駆動される。
【0056】ここで、図6に示すような80本の駆動端
子OV1〜OV80を持つドライバICであって、駆動電
圧の切り替え用のアナログスイッチ31,32と各駆動
端子を“オン/オフ"するアナログスイッチ33とを別に
有するタイプのドライバICでは、駆動端子OU1〜O
U80全体としての負荷が変化する際に、アナログスイッ
チ33のオン抵抗等の内部インピーダンスによる電圧降
下のためにセグメント電極あるいはコモン電極へ印加さ
れるパルスの電圧に変動が生じる。
子OV1〜OV80を持つドライバICであって、駆動電
圧の切り替え用のアナログスイッチ31,32と各駆動
端子を“オン/オフ"するアナログスイッチ33とを別に
有するタイプのドライバICでは、駆動端子OU1〜O
U80全体としての負荷が変化する際に、アナログスイッ
チ33のオン抵抗等の内部インピーダンスによる電圧降
下のためにセグメント電極あるいはコモン電極へ印加さ
れるパルスの電圧に変動が生じる。
【0057】特に上記座標検出期間における走査パルス
のシフト動作は通常の表示期間における駆動パルスのシ
フト動作に比べて十分に高速であることから、走査電極
に対しての走査パルスの印加の際には回路の抵抗成分よ
りも容量成分に基づく走査パルス印加時の突入電流が消
費電流の大部分を占めることになる。したがって、走査
パルスのシフト動作に伴う非出力状態から出力状態に変
化する駆動端子の有無が上記内部インピーダンスによる
電圧降下に対して大きく影響する。つまり、上記走査パ
ルスのシフト動作に伴う非出力状態から出力状態に変化
する駆動端子の有無が走査パルス電圧の変動に影響を及
すのである。
のシフト動作は通常の表示期間における駆動パルスのシ
フト動作に比べて十分に高速であることから、走査電極
に対しての走査パルスの印加の際には回路の抵抗成分よ
りも容量成分に基づく走査パルス印加時の突入電流が消
費電流の大部分を占めることになる。したがって、走査
パルスのシフト動作に伴う非出力状態から出力状態に変
化する駆動端子の有無が上記内部インピーダンスによる
電圧降下に対して大きく影響する。つまり、上記走査パ
ルスのシフト動作に伴う非出力状態から出力状態に変化
する駆動端子の有無が走査パルス電圧の変動に影響を及
すのである。
【0058】そこで、上記液晶パネルのセグメント/コ
モン電極を複数本同時に走査する際には、1つのドライ
バICの最終駆動端子まで走査パルスがシフトした以降
は、そのドライバICの全駆動端子には非出力状態から
出力状態に変化する駆動端子が不在となる。したがっ
て、印加される走査パルスの電圧が大きくなる。
モン電極を複数本同時に走査する際には、1つのドライ
バICの最終駆動端子まで走査パルスがシフトした以降
は、そのドライバICの全駆動端子には非出力状態から
出力状態に変化する駆動端子が不在となる。したがっ
て、印加される走査パルスの電圧が大きくなる。
【0059】これによって、上記検出ペン8に誘起され
る検出信号の電圧も影響を受ける。また、本来均一レベ
ルの走査パルスでの走査によって各画素に印加される平
均実効電圧も等しくなり、画像表示動作に座標検出動作
を付加することでの表示品位への影響はないとされてい
たのであるが、走査パルス電圧の変動分の表示むらが生
じることになる。
る検出信号の電圧も影響を受ける。また、本来均一レベ
ルの走査パルスでの走査によって各画素に印加される平
均実効電圧も等しくなり、画像表示動作に座標検出動作
を付加することでの表示品位への影響はないとされてい
たのであるが、走査パルス電圧の変動分の表示むらが生
じることになる。
【0060】これに対して、図7に示すように、シフト
レジスタによってシフトされた走査パルスが1つのドラ
イバICの最終駆動端子に接続された走査電極に達した
時点でクロック信号cpollパルス幅を有する補助パルス
を当該ドライバICのシフトレジスタの入力端子に入力
することで、非出力状態から出力状態となる駆動端子を
新たに設ける。こうすることにより、上記内部インピー
ダンスによる電圧降下を抑制し、電極に印加される走査
パルスの電圧レベルを均一にして表示むらの発生を抑制
できるのである。
レジスタによってシフトされた走査パルスが1つのドラ
イバICの最終駆動端子に接続された走査電極に達した
時点でクロック信号cpollパルス幅を有する補助パルス
を当該ドライバICのシフトレジスタの入力端子に入力
することで、非出力状態から出力状態となる駆動端子を
新たに設ける。こうすることにより、上記内部インピー
ダンスによる電圧降下を抑制し、電極に印加される走査
パルスの電圧レベルを均一にして表示むらの発生を抑制
できるのである。
【0061】上記実施例においては、シフトデータに挿
入される補助パルスのパルス幅をクロック信号cpolの1
パルス分としたが、ドライバICの特性および液晶パネ
ルの特性に応じて最適に設定してもよい。
入される補助パルスのパルス幅をクロック信号cpolの1
パルス分としたが、ドライバICの特性および液晶パネ
ルの特性に応じて最適に設定してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置は、第1パルス発生部によっ
てシフトデータ信号の第1パルスを発生し、タイミング
制御部によって所定のタイミングで第2パルス発生部に
動作開始指令信号を出力して上記シフトデータ信号にお
ける上記第1パルスに対する第2パルスの発生タイミン
グを制御し、シフトデータ信号出力部によって、上記第
1パルス発生部からのパルス信号と上記補助パルス発生
部からのパルス信号とに基づいて、上記第1パルスと第
2パルスとを有するシフトデータ信号を出力するので、
セグメント電極群あるいはコモン電極群は主走査パルス
および補助走査パルスを有する電極走査信号によって走
査される。
表示一体型タブレット装置は、第1パルス発生部によっ
てシフトデータ信号の第1パルスを発生し、タイミング
制御部によって所定のタイミングで第2パルス発生部に
動作開始指令信号を出力して上記シフトデータ信号にお
ける上記第1パルスに対する第2パルスの発生タイミン
グを制御し、シフトデータ信号出力部によって、上記第
1パルス発生部からのパルス信号と上記補助パルス発生
部からのパルス信号とに基づいて、上記第1パルスと第
2パルスとを有するシフトデータ信号を出力するので、
セグメント電極群あるいはコモン電極群は主走査パルス
および補助走査パルスを有する電極走査信号によって走
査される。
【0063】したがって、上記セグメント電極群あるい
はコモン電極群の一端部における主走査パルスによる走
査電極数の変動の影響を上記補助走査パルスによる走査
によって補正できる。
はコモン電極群の一端部における主走査パルスによる走
査電極数の変動の影響を上記補助走査パルスによる走査
によって補正できる。
【0064】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記タイミング制御部は、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから総ての下側電極を走査するのに
必要な時間が経過した後に、上記第2パルス発生部に動
作開始指令信号を出力するようにしたので、上記下側電
極群の最終電極への走査パルスの印加が開始されると上
記下側電極群に第2の走査パルスが印加される。
装置は、上記タイミング制御部は、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから総ての下側電極を走査するのに
必要な時間が経過した後に、上記第2パルス発生部に動
作開始指令信号を出力するようにしたので、上記下側電
極群の最終電極への走査パルスの印加が開始されると上
記下側電極群に第2の走査パルスが印加される。
【0065】したがって、この発明によれば、座標検出
時における上記下側電極の走査終了時に上側電極に誘起
される電圧が抑制される。
時における上記下側電極の走査終了時に上側電極に誘起
される電圧が抑制される。
【0066】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記タイミング制御部は、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから上記セグメント駆動回路あるい
はコモン駆動回路が有する一つのドライバICによって
走査される総ての電極を走査するのに必要な時間が経過
した後に上記動作開始指令信号を出力するようにしたの
で、上記一つのドライバICによって走査される電極群
の最終電極への走査パルス印加が開始されると上記一つ
のドライバICによって走査される他の電極に第2の走
査パルスが印加される。
装置は、上記タイミング制御部は、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから上記セグメント駆動回路あるい
はコモン駆動回路が有する一つのドライバICによって
走査される総ての電極を走査するのに必要な時間が経過
した後に上記動作開始指令信号を出力するようにしたの
で、上記一つのドライバICによって走査される電極群
の最終電極への走査パルス印加が開始されると上記一つ
のドライバICによって走査される他の電極に第2の走
査パルスが印加される。
【0067】したがって、上記一つのドライバICによ
る走査終了時における内部インピーダンスによる電圧降
下が抑制されて、セグメント電極あるいはコモン電極に
印加される走査パルスの電圧レベルが均一になる。その
結果、表示期間における表示パネルの表示むらが抑制さ
れる。
る走査終了時における内部インピーダンスによる電圧降
下が抑制されて、セグメント電極あるいはコモン電極に
印加される走査パルスの電圧レベルが均一になる。その
結果、表示期間における表示パネルの表示むらが抑制さ
れる。
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置の検出制
御回路におけるシフトデータ生成部の一実施例を示すブ
ロック図である。
御回路におけるシフトデータ生成部の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】シフトデータにおける補助パルスの発生タイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
【図3】走査パルス印加領域の変化状態の説明図であ
る。
る。
【図4】図1とは異な実施例におけるシフトデータ生成
部のブロック図である。
部のブロック図である。
【図5】シフトデータにおける主パルスあるいは補助パ
ルスを途中のドライバICへ入力する場合の説明図であ
る。
ルスを途中のドライバICへ入力する場合の説明図であ
る。
【図6】ドライバICの一例を示す詳細なブロック図で
ある。
ある。
【図7】図2とは異なる補助パルスの発生タイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図8】表示一体型タブレット装置のブロック図であ
る。
る。
【図9】図8に示す表示一体型タブレット装置における
表示期間および座標検出期間の一例を示す図である。
表示期間および座標検出期間の一例を示す図である。
【図10】図8に示す表示一体型タブレット装置におけ
るセグメント電極走査信号およびコモン電極走査信号の
タイミングチャートである。
るセグメント電極走査信号およびコモン電極走査信号の
タイミングチャートである。
【図11】下側電極群走査における検出信号の一例を示
す図である。
す図である。
21…シフトデータ生成部、 22…主パルス
発生部、23…補助パルス発生部、 24…
タイミング制御部、25…パルス幅決定部。
発生部、23…補助パルス発生部、 24…
タイミング制御部、25…パルス幅決定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 和成 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
表示一体型タブレット装置において、上記検出制御回路
は、 上記セグメント電極群あるいはコモン電極群を順次走査
するための制御信号であるシフトデータ信号の第1パル
スを発生する第1パルス発生部と、 上記シフトデータ信号の第2パルスを発生する第2パル
ス発生部と、 所定のタイミングで上記第2パルス発生部に動作開始指
令信号を出力して、上記シフトデータ信号における第2
パルスの上記第1パルスに対する発生タイミングを制御
するタイミング制御部と、 上記第1パルス発生部によって発生された第1パルスを
有するパルス信号と上記第2パルス発生部によって発生
された第2パルスを有するパルス信号とを取り込んで、
上記第1パルスと第2パルスとを有するシフトデータ信
号を出力するシフトデータ信号出力部を備えたことを特
徴とする表示一体型タブレット装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
装置において、 上記タイミング制御部は、上記セグメント電極群あるい
はコモン電極群のうち下側に位置する下側電極群を順次
走査するためのシフトデータ信号における第2パルスの
発生タイミングを制御する際には、上記第1パルス発生
部が動作を開始してから総ての下側電極を走査するのに
必要な時間が経過した後に上記動作開始指令信号を出力
するように成したことを特徴とする表示一体型タブレッ
ト装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
装置において、 上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は複数の
ドライバICを有すると共に、 上記タイミング制御部は、上記第1パルス発生部が動作
を開始してから上記一つのドライバICによって走査さ
れる総ての電極を走査するのに必要な時間が経過した後
に上記動作開始指令信号を出力するように成したことを
特徴とする表示一体型タブレット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12859792A JP2801813B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | タブレット装置及び表示一体型タブレット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12859792A JP2801813B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | タブレット装置及び表示一体型タブレット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05324169A true JPH05324169A (ja) | 1993-12-07 |
JP2801813B2 JP2801813B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=14988709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12859792A Expired - Fee Related JP2801813B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | タブレット装置及び表示一体型タブレット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801813B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP12859792A patent/JP2801813B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2801813B2 (ja) | 1998-09-21 |
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