JPH05323984A - 集合型通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試聴専用のソフトを用意することなく、通常
のリクエスト用のソフトで簡単に試聴を行えるような集
合型通信システムを提供する。 【構成】 操作部５から試聴番号か、曲番号のほかに試
聴キーによって試聴要求を入力すると、判断部６Ａが、
試聴を判断し、センタ装置４ａに前記試聴番号に対応し
た曲番号、または試聴キーによる試聴要求の場合は入力
された曲番号を出力する。すると、それに対応した音楽
情報が、前記センタ装置４ａより出力され音楽情報再生
部８より再生される。そして、前記判断部６Ａは、前記
曲番号を出力して一定時間が経過した後に、今度は停止
命令信号を再び前記センタ装置４ａへ出力する。センタ
装置４ａに、この停止命令信号が入力されると再生して
いた音楽情報は自動的に再生を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は、センタ装置と、複数の
端末装置とから成る集合型通信システムに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来より、複数の端末装置からリクエス
ト信号を出力し、センタ装置からこのリクエスト信号に
対応した音楽情報を前記リクエストを出力した端末装置
へ出力し、この端末装置で前記リクエスト信号を再生す
る集合型の通信システムが存在する。

【０００３】この様な通信システムを用いた一例とし
て、使用する場所には端末装置を設置し、この複数の場
所にそれぞれ設置された端末装置を所定の場所に設置さ
れたセンタ装置に接続して、各端末からのリクエストに
対応したカラオケ情報をセンタ装置からリクエストした
端末だけに出力する集合型のカラオケシステムが提案さ
れている。前記センタ装置は、複数のオートチェンジャ
プレーヤを有し、映像及び音声からなる音楽情報が、例
えばディスクなどに収録されて多数蓄積されている。ま
た、前記端末装置は、操作部、制御装置、リクエストに
対応して前記センタ装置より出力された音楽情報を再生
するための音楽情報再生装置を備えている。

【０００４】ところで、リクエストしたい曲と曲名とが
一致しない場合、そのリクエストしたい曲の再生や、そ
の曲の番号を前記端末装置内の記憶装置に記憶をする前
にその曲の確認を行う必要がある。しかし、従来の集合
型カラオケシステムで曲の確認を行う場合、まず、通常
のリクエスト同様に、確認を行ないたい曲の番号を端末
装置から入力する。するとその番号に対応した音楽情報
が前記センタ装置からこの端末装置に出力され、この端
末装置で前記音楽情報を、前記再生装置にて再生する。
そして、ユーザが前記曲の確認を行った後に、前記端末
装置でキャンセル操作を行うと、前記曲の再生が停止す
る。しかし、キャンセル操作を行うと、前記記憶装置内
にいったん記憶された前記曲番号は消えてしまう。よっ
て、その曲が、前記リクエストしたい曲ならば、再びそ
の曲の番号を入力し直して最初から再生し、違うなら、
再び前述の操作を繰り返す。

【０００５】この様に、従来の集合型カラオケシステム
には、試聴機能が付いてないので、ユーザ自身がキャン
セル操作や、曲番号入力などの操作をすることによって
試聴をしていた。

【０００６】また、集合型カラオケシステム以外の他の
分野での、この試聴機能を有するものの一従来例とし
て、販売店に機器を設置し、ユーザが欲する音楽情報を
試聴した上で、必要とする音楽情報だけを記録メディア
に記録し、その場でユーザに提供する通信システム（ミ
ュージックメーカ事業）がある。この様な事業に用いら
れてきた通信システムは、店側に設置し、客の要求する
曲を磁気テープなどの記録媒体へ記録するためのダビン
グ用システム２１と、客側に設置し、客の欲する曲を確
認するための試聴用システム２２との２つのシステムに
より構成されている。以下、図３を用いて、従来の通信
システムについて説明する。

【０００７】図３は、集合型通信システムの一従来例を
示す要部のブロック図であり、同図（Ａ）は、ダビング
用の通信システムのブロック図であり、同図（Ｂ）は、
試聴用の通信システムのブロック図である。図３（Ａ）
に示すように、ダビング用システム２１は、操作部５、
送信部７、インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ａ、音声情
報記録部２５等を有するＭ個の端末装置２３ａ−１〜２
３ａ−Ｍと、インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ｂ、受信
部１０、音声情報蓄積部２７Ａ、音声情報送信部２６等
を有するセンタ装置２４ａと、前記端末２３ａ−１〜２
３ａ−Ｍとセンタ装置２４ａとを結ぶ伝送路１３とより
構成されている。この伝送路１３は、同図中では省略し
てあるが、同軸ケーブルなどの伝送路が前記端末装置ご
とにそれぞれ設けられている。

【０００８】また、図３（Ｂ）に示すように、試聴用シ
ステム２２は、前記操作部５、前記送信部７、前記イン
タフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ａ、音声情報再生部３２等
を有するＮ個の端末装置２３ｂ−１〜２３ｂ−Ｎと、前
記インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ｂ、前記受信部１
０、試聴音声情報蓄積部２７Ｂ、前記音声情報送信部２
６等を有するセンタ装置２４ｂと、前記伝送路１３とよ
り成る。

【０００９】前記操作部５は、ユーザの欲する音楽情報
（曲）に個々につけられた数字やアルファベット等から
成る曲番号、またはこの曲番号に対応した試聴番号であ
るリクエスト番号（識別子）を入力するためのキーと、
これら入力されたリクエスト番号を表示する表示装置等
で構成される。また、前記送信部７は、前記入力された
リクエスト番号とこの端末装置の端末番号とをリクエス
ト信号として出力する。また、前記インタフェース部
（Ｉ／Ｆ部）９Ａは、前記リクエスト信号を前記伝送路
１３に合った信号方式に変換して伝送路１３へ出力し、
前記伝送路１３より信号が入力されたときにはこの信号
を音声情報記録部２５で使用する記録信号か、または、
前記音声情報再生部３２で使用する可聴信号に変換す
る。

【００１０】また、前記音声情報記録部２５は、前記Ｉ
／Ｆ部９Ａで変換された信号を磁気テープ等の記録媒体
へ記録するための記録機等を有し、リクエストした曲の
記録が可能である。一方、前記音声情報再生部３２は、
ユーザが選択した試聴曲を、ユーザが試聴するためのヘ
ッドホンやスピーカ、増幅器等を有し、ユーザはこれら
のヘッドホンやスピーカなどを用いて試聴することがで
きる。また、前記インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ｂ
は、前記伝送路１３より入力された信号を前記リクエス
ト信号に変換し、前記音声情報送信部２６より入力され
た信号を伝送路１３に合った信号方式に変換して伝送路
１３へ出力する。また、前記受信部１０は、前記リクエ
スト信号を前記音声情報蓄積部２７Ａに出力する。

【００１１】また、前記音声情報蓄積部２７Ａは、音声
情報が多数収録された光学ディスクなどの記録媒体が多
数蓄積され、また、前記試聴音声情報蓄積部２７Ｂは、
前記音声情報蓄積部２７Ａに対応した音声情報の一部分
のみを収録した光学ディスクなどの記録媒体が多数蓄積
され、前記光学ディスク等を再生するためのオートチェ
ンジャプレーヤ等の装置も備えている。そして、これら
の音声情報蓄積部２７Ａと試聴音声情報蓄積部２７Ｂ
は、前記リクエスト信号に対応した音楽情報を前記記録
媒体から取りだし前記音声情報送信部２６へ出力する。
また、前記音声情報送信部２６は、前記音声情報を前記
Ｉ／Ｆ部９Ｂへ出力する。

【００１２】次に、これらのシステムの動作について説
明する。前記ダビング用システム２１の、ある端末装置
２３ａ−ｋ（試聴用システム２２の場合は、端末装置２
３ｂ−ｊ、以下括弧内は試聴用システム２２の場合を示
す）の前記操作部５より、各曲にそれぞれつけられた前
記曲番号の中の聞きたい曲番号（または試聴番号）を入
力する。すると、前記送信部７は、この曲番号（または
試聴番号）とこの端末装置の端末番号とをリクエスト信
号として前記Ｉ／Ｆ部９Ａ、前記伝送路１３、前記Ｉ／
Ｆ部９Ｂを介して前記受信部１０へ転送する。前記音声
情報蓄積部２７Ａ（試聴音声情報蓄積部２７Ｂ）では、
このリクエスト信号に対応した音声情報を再生し、この
音声情報と前記端末番号とを前記音声情報送信部２６へ
出力する。この音声情報送信部２６から、前記音声情報
と前記端末番号が前記Ｉ／Ｆ部９Ｂへ出力されると、こ
のＩ／Ｆ部９Ｂでは、端末番号に基づいて前記リクエス
トのあった端末装置２３ａ−ｋ（端末装置２３ｂ−ｊ）
に接続された伝送路１３へ、前記音声情報を前記伝送路
１３に合った信号方式に変換して出力する。前記Ｉ／Ｆ
部９Ａに入力された前記音声情報は、前記音声情報記録
部２５（音声情報再生部３２）へ出力され、そこで、前
記音声情報の記録（再生）が行われる。

【００１３】以上のように、従来ミュージックメーカ事
業で用いられてきたシステムは、２つのシステムを用意
しておき、一方のシステムに通常のリクエスト用のソフ
トを蓄積しておき、他方のシステムには、前記リクエス
ト用ソフトに対応した曲の一部分を蓄積した試聴用のソ
フトを蓄積していた。そして、通常のリクエストと、試
聴との区別は、それぞれどちらかのシステムを用いるか
により行っていた。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
集合型カラオケシステムは、確認したい曲を試聴する
と、その試聴した曲がリクエストしたい曲であっても、
キャンセル操作を行うことにより、前記記憶装置にて記
憶した曲番号が消えてしまい再び曲番号を入力し直さな
くてはならないため時間がかかり、操作も面倒であっ
た。

【００１５】また、ミュージックメーカ事業で用いられ
ている集合型通信システムにおいては、通常のリクエス
ト用のシステムと、試聴用のシステムの２つの同一のシ
ステムが必要となり、また、それぞれのシステムで用い
る音楽情報のソフトを用意しなくてはならいのでコスト
がかかった。さらに、新しい音楽情報を追加したり、古
い音楽情報を削除するときには、これら２つのソフトを
同時に追加、あるいは削除しなくてはならないので、手
間がかかった。

【００１６】そこで、本発明は確認したい曲を簡単に試
聴できる試聴機能を試聴専用のシステムを更に増やすこ
となく実現する集合型通信システムを提供することを目
的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として、複数の端末装置からリクエス
ト信号を出力して、センタ装置から前記リクエスト信号
に対応した音声や映像から成る音楽情報を前記リクエス
ト信号を出力した端末装置へ出力する集合型通信システ
ムにおいて、前記端末装置に試聴用信号を入力した場
合、前記センタ装置からこの試聴用信号に対応した前記
音楽情報を前記試聴用信号を入力した端末装置へ出力
し、前記音楽情報の出力中で一定時間の後に自動的に前
記音楽情報の出力を停止することを特徴とする集合型通
信システムを提供しようとするものである。

【００１８】また、複数の端末装置からリクエスト信号
を出力して、センタ装置から前記リクエスト信号に対応
した音声や映像から成る音楽情報を前記リクエスト信号
を出力した端末装置へ出力する集合型通信システムにお
いて、前記端末装置は、識別子を入力するための操作部
と、前記識別子が試聴要求か通常再生要求かを判断し、
かつ、前記識別子が試聴要求の場合、前記音楽情報の再
生が一定時間で停止するように一定時間の後に前記音楽
情報の出力を停止する信号を出力する判断部と、前記識
別子を前記リクエスト信号として前記センタ装置へ出力
する送信部と、前記センタ装置から出力された前記音楽
情報を再生する再生部とより成り、前記センタ装置は、
前記リクエスト信号を受信するための受信部と、前記音
楽情報を蓄積した音楽情報蓄積部と、前記音楽情報を前
記リクエストのあった端末装置へ出力する送信部とより
成ることを特徴とする集合型通信システムを提供しよう
とするものである。

【００１９】また、複数の端末装置からリクエスト信号
を出力して、センタ装置から前記リクエスト信号に対応
した音声や映像から成る音楽情報を前記リクエスト信号
を出力した端末装置へ出力する集合型通信システムにお
いて、前記端末装置は、識別子を入力するための操作部
と、前記識別子を前記リクエスト信号として前記センタ
装置へ出力する送信部と、前記センタ装置から出力され
た音楽情報を再生する再生部とより成り、前記センタ装
置は、前記リクエスト信号を受信するための受信部と、
前記識別子が試聴要求か通常再生要求かを判断し、か
つ、前記リクエスト信号が試聴要求の場合、前記音楽情
報の再生が一定時間で停止するように一定時間の後に前
記音楽情報の出力を停止する信号を出力する判断部と、
前記音楽情報を蓄積した音楽情報蓄積部と、前記音楽情
報を前記リクエストのあった端末装置へ出力する送信部
とより成ることを特徴とする集合型通信システムを提供
しようとするものである。

【００２０】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
集合型カラオケシステムを用いて詳細に説明する。な
お、従来例において説明した部分と同様の部分について
は説明を省略する。図１は、本発明の第一の実施例を示
す集合型カラオケシステムの要部のブロック図である。
図２は、本発明の第二の実施例を示す集合型カラオケシ
ステムの要部のブロック図である。

【００２１】最初に、図１を用いて本発明の第一の実施
例について説明する。同図において、本発明の集合型カ
ラオケシステム１は、前記操作部５、判断部６Ａ、前記
送信部７、前記インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ａ、音
楽情報再生部８等を有する端末装置３ａ−１〜３ａ−Ｎ
と、前記インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ｂ、前記受信
部１０、音楽情報蓄積部１２、音楽情報送信部１１等を
有するセンタ装置４ａと、前記端末装置３ａ−１〜３ａ
−Ｎと前記センタ装置４ａとを結ぶ前記伝送路１３とよ
り構成されている。また、前記端末装置３ａ−１〜３ａ
−Ｎは、曲番号等を記憶する図示しない記憶装置が備え
られている。

【００２２】前記判断部６Ａは、前記操作部５に入力さ
れる前記リクエスト番号が通常再生か試聴（試聴用信
号）かを判断する機能を持つ。この判断部６Ａに通常再
生か試聴かを判断させる方法としては、個々に付けられ
た曲番号に対応して設定した試聴番号が入力されたとき
に試聴と判断するリクエスト番号による方法と、ユーザ
が前記曲番号操作部５の曲番号キーとは別に設けられた
試聴キーを押すことにより出力される試聴要求信号が入
力されたときに試聴と判断する試聴キーによる方法等が
ある。前者の方法の場合、前記試聴番号は、それに対応
した曲番号に変換されて前記送信部７へ出力される。ま
た、この判断部６Ａは、前記リクエスト番号が試聴要求
を示すときは、前記曲番号を出力した後に音楽情報の出
力を一定時間で停止するための停止命令信号を、前記曲
番号出力後一定時間が経過したら前記送信部７へ出力す
る。

【００２３】また、前記音楽情報蓄積部１２は、音声情
報や映像情報などの音楽情報が多数収録された光学ディ
スクや、磁気ディスクなどの記録媒体が多数蓄積され、
これらを再生する装置も複数備えている。また、前記リ
クエスト信号に対応した音楽情報を前記記録媒体から取
りだし前記音声情報送信部１１へ出力する。また、前記
音楽情報再生部８は、前記センタ装置４ａより転送され
た音楽情報の音声信号を再生するための増幅器、スピー
カ、ヘッドホン、映像信号を表示するための表示装置、
及び、マイクロホン等から成る。

【００２４】次に、この集合型カラオケシステム１の動
作について説明する。前記ある端末装置３ａ−ｋの前記
操作部５に、リクエスト番号が入力されると前記判断部
６Ａは、前述の判断方法により、このリクエスト番号が
通常再生か試聴かを判断する。このリクエスト番号が通
常再生のときは、前述の従来例の通信システム２１（通
信システム２２）と同様な動作により、前記音楽情報再
生部８より音楽情報が再生される。

【００２５】一方、前記リクエスト番号が試聴のとき
は、試聴が試聴番号でなされた場合は、前記判断部６Ａ
はこの試聴番号に対応した曲番号に変換して、この番号
を前記送信部７へ出力する。また、試聴キーにより試聴
がなされたときには、入力されたリクエスト番号を出力
する。そして、前述の従来例同様に、前記送信部７では
前記リクエスト番号を前記リクエスト信号に変換し、こ
の送信部７から、前記Ｉ／Ｆ部９Ａ、前記伝送路１３を
介して、前記センタ装置４ａに転送され、このセンタ装
置４ａからは、前記リクエスト番号に対応した音楽情報
が、前記リクエストのあった端末装置３ａ−ｋへ出力さ
れる。そして、この端末装置３ａ−ｋでは、この音楽情
報を前記音楽情報再生部８で再生し始める。すると、前
記判断部６Ａは、前記リクエスト番号を出力して一定時
間が経過した後に、今度は前記停止命令信号を再び前記
送信部７へ出力する。この送信部７は、前記リクエスト
信号と同様に前記停止命令信号を前記Ｉ／Ｆ部９Ａ、伝
送路１３、前記Ｉ／Ｆ部９Ｂを介して、前記受信部１０
へ転送する。前記音楽情報蓄積部１２に、この停止命令
信号が入力されると再生していた音楽情報を停止し、前
記音楽情報送信部１１への前記音楽情報の出力が停止す
る。すると、前記音楽情報再生部８での前記音楽情報の
再生も停止する。この様な動作により、この集合型カラ
オケシステム１は、曲の最初の一部分を再生すること
で、曲の試聴を行うことができる。

【００２６】次に、図２を用いて本発明の第二の実施例
について説明する。この集合型カラオケシステム２は、
試聴番号によって通常再生か試聴かを判断する方法のと
きに構築可能である。同図において、本発明の集合型カ
ラオケシステム２は、前記操作部５、前記送信部７、前
記インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ａ、前記音楽情報再
生部８等を有する端末装置３ｂ−１〜３ｂ−Ｎと、前記
インタフェース部（Ｉ／Ｆ部）９Ｂ、前記受信部１０、
判断部６Ｂ、前記音楽情報蓄積部１２、前記音楽情報信
号送信部１１等を有するセンタ装置４ｂと、前記端末装
置３ｂ−１〜３ｂ−Ｎと前記センタ装置４ｂとを結ぶ前
記伝送路１３とより構成されている。また、前記端末装
置３ｂ−１〜３ｂ−Ｎは、曲番号等を記憶する図示しな
い記憶装置が備えられている。

【００２７】前記判断部６Ｂは、前記操作部５から前記
送信部７、前記Ｉ／Ｆ部９Ａ、前記伝送路１３、前記Ｉ
／Ｆ部９Ｂ、前記受信部１０を介して入力される前記リ
クエスト信号のリクエスト番号が通常再生か試聴かを判
断する機能を持つ。また、この判断部６Ｂは、前記試聴
番号を、それに対応した曲番号に変換したリクエスト信
号を前記音楽情報蓄積部１２へ出力し、前記リクエスト
信号を出力した後に音楽情報信号の出力を一定時間で停
止するための停止命令信号を、前記曲番号出力後一定時
間が経過したら前記音楽情報蓄積部１２へ出力する。

【００２８】次に、この集合型カラオケシステム２の動
作について説明する。前記ある端末装置３ｂ−ｋの前記
操作部５に、リクエスト番号が入力されると前述したよ
うに、送信部７でリクエスト信号に変換されて前記セン
タ装置４ｂの前記受信部１０まで転送される。この受信
部１０に前記リクエスト信号が転送されてくると前記判
断部６Ｂは、前述の判断方法により、このリクエスト信
号のリクエスト番号が通常再生か試聴かを判断する。こ
のリクエスト番号が通常再生のときは、前述の従来例の
通信システム２１（通信システム２２）と同様な動作に
より、前記音楽情報再生部８より音楽情報が再生され
る。

【００２９】一方、前記リクエスト番号が試聴のとき
は、前記判断部６Ｂはこの試聴番号に対応した曲番号に
変換したリクエスト信号を前記音楽情報蓄積部１２へ出
力する。そして、前記曲番号に対応した音楽情報が、こ
のリクエストのあった端末装置３ａ−ｋへ出力される。
そして、この端末装置３ａ−ｋでは、この音楽情報を前
記音楽情報再生部８で再生し始める。すると、前記判断
部６Ａは、前記リクエスト信号を出力して一定時間が経
過した後に、今度は前記停止命令信号を再び前記音楽情
報蓄積部１２へ出力する。この音楽情報蓄積部１２に、
前記停止命令信号が入力されると再生していた音楽情報
を停止し、前記音楽情報送信部１１への音楽情報の出力
が停止する。すると、前記音楽情報再生部８での音楽情
報の再生も停止する。この様な動作により、この集合型
カラオケシステム２は、曲の最初の一部分を再生するこ
とで、曲の試聴を行うことができる。

【００３０】なお、試聴キーなどによって出力される試
聴要求信号が前記判断部６Ｂまで転送されれば、この集
合型カラオケシステム２は、試聴キーによる判断方法に
おいても構築可能である。

【００３１】なお、前述した集合型カラオケシステム
１，２において、ユーザが試聴を行った後に、所定のキ
ー（例えば、その試聴曲がリクエストしたい曲であった
のか、違うのかを判定するためのＹｅｓ，Ｎｏで構成さ
れた判定キー）を押すことにより、自動的に次の動作
（例えば、前記判定キーによる判定がＹｅｓであったら
自動的に前記試聴曲に対応した音楽情報を再生するか、
または前記試聴曲に対応した曲番号を前記記憶装置に記
憶し、Ｎｏであったら新しい試聴番号の入力待状態にな
る）を行うようにしてもよい。

【００３２】なお、以上説明した本実施例は、集合型カ
ラオケシステムについて説明したが、本発明はそれに限
らず、前記音楽情報蓄積１２にカラオケ以外の音楽情報
を収録したソフトを蓄積しておけば、他の集合型通信シ
ステムでも使用可能である。

【００３３】

【発明の効果】以上の構成よりなる本発明の集合型通信
システムによれば、試聴機能を備えることにより確認し
たい曲の試聴は簡単に行える。また、音楽情報の試聴は
その音楽情報の一部分を再生することで対応しているの
で、試聴専用のシステムを用意する必要がなくなり、ま
た、ソフトもリクエスト用のソフトだけでよいのでコス
トを低く押さえることが可能である。また、新しいソフ
トの追加や、古いソフトの削除はこのリクエスト用ソフ
トだけを操作すればよいので、手間がかからない等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施例を示す集合型カラオケシ
ステムの要部のブロック図である。

【図２】本発明の第二の実施例を示す集合型カラオケシ
ステムの要部のブロック図である。

【図３】集合型通信システムの一従来例を示す要部のブ
ロック図である。

【符号の説明】

１，２ 集合型カラオケシステム ３ａ−１〜３ａ−Ｎ，３ｂ−１〜３ｂ−Ｎ 端末装置 ４ａ，４ｂ センタ装置 ５ 操作部 ６ 判断部 ７ 送信部 ８ 音楽情報再生部（再生部） ９Ａ，９Ｂ インタフェース部 １０ 受信部 １１ 音楽情報送信部（送信部） １２ 音楽情報蓄積部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端末装置からリクエスト信号を出力
   して、センタ装置から前記リクエスト信号に対応した音
   声や映像から成る音楽情報を前記リクエスト信号を出力
   した端末装置へ出力する集合型通信システムにおいて、 前記端末装置に試聴用信号を入力した場合、前記センタ
   装置からこの試聴用信号に対応した前記音楽情報を前記
   試聴用信号を入力した端末装置へ出力し、前記音楽情報
   の出力中で一定時間の後に自動的に前記音楽情報の出力
   を停止することを特徴とする集合型通信システム。
2. 【請求項２】複数の端末装置からリクエスト信号を出力
   して、センタ装置から前記リクエスト信号に対応した音
   声や映像から成る音楽情報を前記リクエスト信号を出力
   した端末装置へ出力する集合型通信システムにおいて、 前記端末装置は、識別子を入力するための操作部と、前
   記識別子が試聴要求か通常再生要求かを判断し、かつ、
   前記識別子が試聴要求の場合、前記音楽情報の再生が一
   定時間で停止するように一定時間の後に前記音楽情報の
   出力を停止する信号を出力する判断部と、前記識別子を
   前記リクエスト信号として前記センタ装置へ出力する送
   信部と、前記センタ装置から出力された前記音楽情報を
   再生する再生部とより成り、 前記センタ装置は、前記リクエスト信号を受信するため
   の受信部と、前記音楽情報を蓄積した音楽情報蓄積部
   と、前記音楽情報を前記リクエストのあった端末装置へ
   出力する送信部とより成ることを特徴とする集合型通信
   システム。
3. 【請求項３】複数の端末装置からリクエスト信号を出力
   して、センタ装置から前記リクエスト信号に対応した音
   声や映像から成る音楽情報を前記リクエスト信号を出力
   した端末装置へ出力する集合型通信システムにおいて、 前記端末装置は、識別子を入力するための操作部と、前
   記識別子を前記リクエスト信号として前記センタ装置へ
   出力する送信部と、前記センタ装置から出力された音楽
   情報を再生する再生部とより成り、 前記センタ装置は、前記リクエスト信号を受信するため
   の受信部と、前記識別子が試聴要求か通常再生要求かを
   判断し、かつ、前記リクエスト信号が試聴要求の場合、
   前記音楽情報の再生が一定時間で停止するように一定時
   間の後に前記音楽情報の出力を停止する信号を出力する
   判断部と、前記音楽情報を蓄積した音楽情報蓄積部と、
   前記音楽情報を前記リクエストのあった端末装置へ出力
   する送信部とより成ることを特徴とする集合型通信シス
   テム。 【０００１】