JPH0532395A - ロープ牽引装置 - Google Patents

ロープ牽引装置

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JPH0532395A
JPH0532395A JP20996591A JP20996591A JPH0532395A JP H0532395 A JPH0532395 A JP H0532395A JP 20996591 A JP20996591 A JP 20996591A JP 20996591 A JP20996591 A JP 20996591A JP H0532395 A JPH0532395 A JP H0532395A
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rope
sheave
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Yutaka Sugiyama
豊 杉山
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NIPPON BISO KK
NIPPON BISOO KK
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NIPPON BISO KK
NIPPON BISOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープの摩耗を防止し、大きな押え力
が得られるロープ牽引装置を提供する。 【構成】 シーブ両側面板35,35を弾性体で構成
し、その間隔がロープ34の直径よりも小さくなるよう
にして両側面板を交互にボルトによりシーブ33に取付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴンドラ、エレベー
タ、クレーンなどの建設荷役運搬用巻上機などとして用
いられるロープ牽引装置の改良に関し、信頼性及び保全
性の向上を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】ゴンドラ、エレベータ、クレーンなどの
建設荷役運搬用巻上機の一つにドラムにロープなどを巻
き取ったり、巻き戻したりすることなく、シーブに一回
〜数回巻回したままロープに沿って昇降などの移動を行
うようにしたロープ牽引装置がある。
【0003】例えば、建築構造物などの壁面作業などに
使用されるゴンドラの移動用として用いられているロー
プ牽引装置は、図7に示すように、機枠1に設けられた
駆動軸2の外周に軸受を介して設けられ駆動機構(図示
せず)で駆動されるシーブ4を備えるとともに、このシ
ーブ4に1回巻き付けたロープ5を滑らないように押付
けるトラクション機構6を備えている。
【0004】このトラクション機構6は、牽引側となる
ロープ5のシーブ4から離れる部分の近傍にく字状の揺
動アーム8が設けられ、その一端部に2つのローラ9,
9が設けられてロープ5を緊張状態よりも内側に押し込
むように配置され、他端部には、シーブ4に巻き付けら
れたロープ5を押さえる押えローラ10,10が揺れ腕
11を介して取付けられて構成されている。
【0005】したがって、ロープ5が緊張状態になる
と、ロープ5と接触している一端部のローラ9,9が引
き込まれ、これによって揺動アーム8が揺動し、他端部
の押えローラ10,10によってシーブ4内にロープ5
が押さえられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ロープ牽引機構のトラクション機構6では、揺れ腕11
に取付けられた2つの押えローラ10,10でシーブ4
を押さえるようにしているためワイヤロープ5には、シ
ーブ4のV溝との接触点を中心に前後の2点で繰返し曲
げモーメントが加わることや押えローラ10,10がワ
イヤロープ5の撚りによって横方向の力を受けて滑るた
めワイヤロープ5の摩耗が生じること等のためワイヤロ
ープ5の寿命が短くなってしまうという問題がある。
【0007】また、ワイヤロープ5に摩耗が生じて直径
が変化すると、揺動アーム8の揺動前の状態が変化し、
ワイヤロープ5によってローラ9,9が移動しても得ら
れる押え力、すなわち牽引力に変化が生じ、不安定にな
るという問題がある。
【0008】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、ワイヤロープの摩耗等を生じるこ
となく寿命を延ばすことができるとともに、大きな押え
力が得られるロープ牽引装置を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のロープ牽引装置は、回転駆動されるシーブに牽引ロ
ープを巻回しながらこの牽引ロープ上を移動するロープ
牽引装置において、前記シーブのロープ側面と接する両
側面板を弾性体で構成し、該両側面板間の間隔がロープ
の直径よりも所定値だけ小さくなるようにして該両側面
板をシーブの円周方向に交互にボルトにより該シーブに
取付けたことを特徴とする。
【0010】また本発明の一側面において、本発明のロ
ープ牽引装置は、上記の構成のうち、両側面板をシーブ
の円周方向に交互にボルトにより取付けるかわりに、シ
ーブの円周方向において対向する位置において両側から
ボルトによりシーブに取付けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】弾性体からなる両側面板をシーブの円周方向に
交互にボルトでシーブに取付けることにより、この両側
面板間にロープを押込むと、両側面板はその間隔がロー
プ直径より狭いため、ボルトが取付けてない側の側面板
は反対方向に撓み、両側面板が全体として円周方向に波
状に撓む結果、ロープの張力によりロープの中心からボ
ルト取付側の各側面板方向の分力が発生しロープと両側
面板間の摩擦力が増加し、シーブによるロープ押え力が
増大し、シーブからの動力の伝達が効率的に行われる。
【0012】また両側面板をシーブの円周方向において
対向する位置において両側からボルトより取付ける場合
は、ボルトによる取付部においてはロープは挾圧変形す
る一方ボルトによって取付けられていない部分において
は両側面板は両側にふくらむようにして撓むので、ロー
プの張力によりボルト取付部におけるロープの挾圧変形
した部分にクサビ効果が発生し、摩擦力が増加してシー
ブによるロープ押え力が増大する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図3および図4はこの発明のロープ牽引
装置の一実施例にかかり、図3は一部を破断して示す正
面図、図4は図3中AA線による断面図である。このロ
ープ牽引装置30では、機枠31内に設けられるシーブ
32はシーブ本体33とこれの両側に取付けられてワイ
ヤロープ34の溝を形成するシーブ側面板35,35と
で構成されている。
【0014】このシーブ本体33は、溝の底部分となる
先端部外周には、必要に応じて凹凸加工の一つとしてロ
ーレット加工が施され、摩擦係数を増大するようになっ
ている。そして、シーブ本体33の溝となる部分の外側
部分の外周が機枠31にボールベアリング36を介して
回転できるように取付けられている。また、このシーブ
本体33に取り付けられるシーブ側面板35,35は板
ばねを用いてリング状に形成されており、両側面板3
5,35は、図1(b)に示すように、シーブの円周方
向に交互にボルト37によりシーブ本体33に固定され
ている。
【0015】ボルト37は、図1(c)に示されるよう
に、一方の側の側面板35をシーブ本体33に固定する
が、他方の側の側面板35をシーブ本体33に固定せ
ず、該他方の側の側面板が自由に弾性変形できるように
配置されている。また両側面板35,35間の間隔は、
ワイヤロープ34の直径よりも所定値だけ小さくなるよ
うに設定されている。
【0016】このようなシーブ32内にワイヤロープ3
4を確実に案内するためシーブ32の外側の機枠31部
分には、等間隔に案内ローラ38,39(図4)が設け
られ、ワイヤロープ34の出入り口に配置される2つの
案内ローラ38,38を除いてそれぞれの案内ローラ3
9の先端部が2つのシーブ側板35,35の間に非接触
状態で入り込んだ状態となるように配置されており、ワ
イヤロープ34の出入り口に配置される2つの案内ロー
ラ38,38はそのローラ幅がワイヤロープ34の直径
よりわずかに厚くされ、板ばねで作られたシーブ側板3
5,35を押し開いてワイヤロープ34の送込みと送出
しを容易とするようにしてある。また、ワイヤロープ3
4の出口側となる案内ローラ38よりも外側には、固定
式のワイヤガイド40が設けられ、シーブ32からの取
り出しを円滑に行うようにしている。
【0017】シーブ32は機枠31に設けられた駆動軸
42を介して設けられた駆動機構(図示せず)によって
駆動されるが、この駆動機構は周知のものであるのでそ
の説明を省略する。
【0018】次にこの構成のロープ牽引装置30の動作
について説明する。シーブ32が図示しない駆動機構に
より回転駆動されると、ほぼ1回巻かれたワイヤロープ
34が機枠31に取付けられた案内ローラ38,38に
よって両側が板ばねで作られたシーブ溝内に位置し、シ
ーブ側面板35,35によって全周にわたってワイヤロ
ープ34が挾圧され、駆動力が伝達される。
【0019】両側面板35,35はその間隔がワイヤロ
ープ34の直径より所定値だけ小さいので、ボルト37
が取付けてない側の側面板35は図1(b)、(c)に
示すようにワイヤロープ34に押されて反対方向に撓
み、ワイヤロープ34が押込まれている円周部分の全体
にわたって両側面板が円周方向に波状に撓んでいる。こ
こでシーブ32が駆動されると、図5に示すように、ワ
イヤロープ34の張力により各ボルト37の取付位置に
おいてワイヤロープ34の中心からボルト取付側の各側
面板方向の分力が発生し、ワイヤロープ34と両側面板
35,35間の摩擦力が増加するので、シーブ32によ
るロープ押え力が増大し、シーブ32からの動力の伝達
が効率的に行われる。
【0020】次に図2を参照して本発明の他の実施例に
ついて説明する。この実施例においては、板ばねで構成
されるシーブ側面板35,35は、図2(b)に示すよ
うに、その間隔がワイヤロープ34の直径よりも所定値
だけ小さくなるようにして、シーブ本体33の円周方向
において相互に対向する位置において、シーブ本体33
および両側面板35,35を貫通する孔に挿入されたボ
ルトナット37およびこれと螺合するナット38により
シーブ本体33に固定されている。
【0021】この実施例においては、両側面板35,3
5はその間隔がワイヤロープ34の直径より所定値だけ
小さいので、図2(b)、(c)に示すようにボルト取
付部においてはワイヤロープ34は挾圧されて変形し、
ロープ溝の幅方向の径が本来の径よりもやや小さくなる
一方、ロープ溝の高さ方向の径は本来の径よりもやや大
きくなっている。またボルト37によってシーブ本体3
3に取付けられていない部分においては、両側面板35
は両側にふくらむようにして撓んでいる。ここでシーブ
32が駆動されると、図6に示すように、ワイヤロープ
34の張力により、ボルト取付部におけるワイヤロープ
の挾圧変形した部分に両側面板35,35方向の分力が
発生、クサビ効果により摩擦力が増加してシーブ32に
よるロープ押え力が増大する。
【0022】
【発明の効果】以上、実施例につき具体的に説明したよ
うに、本発明によれば、ロープ溝を形成するシーブ両側
面板を板ばね等の弾性体で構成し、両側面板間の間隔が
ロープの直径よりも所定値だけ小さくなるようにして両
側面板をシーブの円周方向に交互にボルトによりシーブ
に取付けるようにしたので、シーブの全周から均一にワ
イヤロープを挾圧することができ曲げモーメントが作用
しないですむ上に、ロープの張力により発生する分力に
よりロープと両側面板間の摩擦力が増大し、シーブによ
るロープ押え力が増大しシーブからの動力の伝達が効率
的に行われる。
【0023】また両側面板をシーブの円周方向において
対向する位置において両側からボルトにより取付ける場
合は、ボルトによる取付部においてはロープは挾圧変形
する一方ボルトによって取付けられていない部分におい
ては両側面板は両側にふくらむようにして撓むので、ロ
ープの張力によりボルト取付部におけるロープの挾圧変
形した部分にクサビ効果が発生し、摩擦力が増加してシ
ーブによるロープ押え力が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるシーブを示す図で、
図1(a)はその斜視図、図1(b)はボルトの取付状
態を示す平面図、図1(c)はその一部縦断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例におけるシーブを示す図
で、図2(a)はその斜視図、図2(b)はボルトの取
付状態を示す平面図、図2(c)はその一部縦断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図4】同実施例の図3におけるAA線断面図である。
【図5】本発明の一実施例の作用を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例の作用を示す図である。
【図7】従来のロープ牽引装置を示す断面図である。
【符号の説明】
33 シーブ本体 34 ワイヤロープ 35 側面板 37 ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるシーブに牽引ロープを巻
    回しながらこの牽引ロープ上を移動するロープ牽引装置
    において、前記シーブのロープ側面と接する両側面板を
    弾性体で構成し、該両側面板間の間隔がロープの直径よ
    りも所定値だけ小さくなるようにして該両側面板をシー
    ブの円周方向に交互にボルトにより該シーブに取付けた
    ことを特徴とするロープ牽引装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動されるシーブに牽引ロープを巻
    回しながらこの牽引ロープ上を移動するロープ牽引装置
    において、前記シーブのロープ側面と接する両側面板を
    弾性体で構成し、該両側面板間の間隔がロープの直径よ
    りも所定値だけ小さくなるようにして該両側面板をシー
    ブの円周方向において対向する位置において両側からボ
    ルトにより該シーブに取付けたことを特徴とするロープ
    牽引装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5634559A (en) * 1979-08-30 1981-04-06 Shinei Kogyo Kk Load responsive type pressure-reducing valve
JPS5815435A (ja) * 1981-07-20 1983-01-28 三洋電機株式会社 電池の充電装置
JPS625879A (ja) * 1985-07-01 1987-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd 感熱記録材料の製造方法

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