JPH05323812A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH05323812A JPH05323812A JP13484392A JP13484392A JPH05323812A JP H05323812 A JPH05323812 A JP H05323812A JP 13484392 A JP13484392 A JP 13484392A JP 13484392 A JP13484392 A JP 13484392A JP H05323812 A JPH05323812 A JP H05323812A
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- JP
- Japan
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- fixing
- film
- fixing film
- heating body
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録材を耐熱性フィルムを介して加熱する間
接加熱型の定着装置が本出願人により提案されている
が、この既提案の装置では、該フィルムが加熱体との摺
擦により削られ、その摩耗粉が該加熱体と該フィルムと
の摺擦面に入り込み、該フィルムの動きを乱れさせた
り、記録材への熱伝達を阻害したり、該フィルムの摩耗
を促進したりするという恐れがあった。本発明の目的
は、これらの問題点を解決した定着装置を提供する。 【構成】 本発明では、該フィルムの面を清掃する清掃
手段を設け(第一実施例)たり、定着ニップ部において
該フィルムと加熱体表面との間に進入する定着フィルム
保護ベルトを設ける(第二実施例)、などの対策を講じ
て前記問題点を解決した。
接加熱型の定着装置が本出願人により提案されている
が、この既提案の装置では、該フィルムが加熱体との摺
擦により削られ、その摩耗粉が該加熱体と該フィルムと
の摺擦面に入り込み、該フィルムの動きを乱れさせた
り、記録材への熱伝達を阻害したり、該フィルムの摩耗
を促進したりするという恐れがあった。本発明の目的
は、これらの問題点を解決した定着装置を提供する。 【構成】 本発明では、該フィルムの面を清掃する清掃
手段を設け(第一実施例)たり、定着ニップ部において
該フィルムと加熱体表面との間に進入する定着フィルム
保護ベルトを設ける(第二実施例)、などの対策を講じ
て前記問題点を解決した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄い定着用フィルムを介
して記録材を加熱する形式のフィルム式定着装置に関す
る。
して記録材を加熱する形式のフィルム式定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置等に装備される加熱
定着装置として、所定の温度に維持された加熱ローラと
弾性層を有して該加熱ローラに圧接する加圧ローラとに
よって記録材を挟持搬送しつつ加熱する、熱ローラ方式
の定着装置が多用されている。
定着装置として、所定の温度に維持された加熱ローラと
弾性層を有して該加熱ローラに圧接する加圧ローラとに
よって記録材を挟持搬送しつつ加熱する、熱ローラ方式
の定着装置が多用されている。
【0003】その他、フラッシュ加熱方式、オーブン加
熱方式、熱板加熱方式、ベルト加熱方式、高周波加熱方
式など種々の方式のものが知られている。
熱方式、熱板加熱方式、ベルト加熱方式、高周波加熱方
式など種々の方式のものが知られている。
【0004】一方、例えば特開昭63−313182号
公報等において示されたように、固定支持された加熱体
(以下ヒータと記す)と、該ヒータに対向圧接しつつ搬
送(移動駆動)される耐熱性フィルムと、該フィルムを
介して記録材をヒータに密着させる加圧部材とを有し、
ヒータの熱をフィルムを介して記録材へ付与することで
記録材面に形成担持されている未定着画像を記録材面に
加熱定着させる方式及び構成の装置が提案され、既に実
用にも供されている。
公報等において示されたように、固定支持された加熱体
(以下ヒータと記す)と、該ヒータに対向圧接しつつ搬
送(移動駆動)される耐熱性フィルムと、該フィルムを
介して記録材をヒータに密着させる加圧部材とを有し、
ヒータの熱をフィルムを介して記録材へ付与することで
記録材面に形成担持されている未定着画像を記録材面に
加熱定着させる方式及び構成の装置が提案され、既に実
用にも供されている。
【0005】前述のフィルム式定着装置は、薄肉の耐熱
性フィルム(又はシート)と、該フィルムの移動駆動手
段と、該フィルムを中にしてその一方面側に固定支持し
て配置されたヒータと、他方面側に該ヒータに対向して
配置され該ヒータに対して該フィルムを介して画像定着
するべき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材
と、を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は
該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着
すべき記録材と順方向に略同一速度で走行移動され、該
走行移動フィルムを挟んでヒータと加圧部材との圧接で
形成される定着部としてのニップ部に記録材を通過させ
ることにより該記録材の顕画像担持面を該フィルムを介
して該ヒータで加熱して顕画像(未定着トナー像)に熱
エネルギーを付与して軟化・溶融せしめ、次いで定着部
通過後のフィルムと記録材を分離点で離間させるように
構成されている。
性フィルム(又はシート)と、該フィルムの移動駆動手
段と、該フィルムを中にしてその一方面側に固定支持し
て配置されたヒータと、他方面側に該ヒータに対向して
配置され該ヒータに対して該フィルムを介して画像定着
するべき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材
と、を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は
該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着
すべき記録材と順方向に略同一速度で走行移動され、該
走行移動フィルムを挟んでヒータと加圧部材との圧接で
形成される定着部としてのニップ部に記録材を通過させ
ることにより該記録材の顕画像担持面を該フィルムを介
して該ヒータで加熱して顕画像(未定着トナー像)に熱
エネルギーを付与して軟化・溶融せしめ、次いで定着部
通過後のフィルムと記録材を分離点で離間させるように
構成されている。
【0006】この様なフィルム加熱方式の定着装置は、
昇温の速い加熱体と薄膜のフィルムを用いているためウ
エイトタイム短縮化(クイックスタート)が可能となる
ばかりでなく、従来装置の種々の欠点を解決できるなど
の利点を有し、効果的なものである。
昇温の速い加熱体と薄膜のフィルムを用いているためウ
エイトタイム短縮化(クイックスタート)が可能となる
ばかりでなく、従来装置の種々の欠点を解決できるなど
の利点を有し、効果的なものである。
【0007】図22は前述の耐熱性フィルムとしてエン
ドレスフィルムを使用したこの種の第一の形式の画像加
熱定着装置の概略構造を示したものである。同図におい
て、51はエンドレスベルト状の耐熱性フィルム(以下
定着フィルム又はフィルムと記す)であり、左側の駆動
ローラ52と、右側の従動ローラ53と、これ等駆動ロ
ーラ52と従動ローラ53間の下方に配置した低熱容量
線状加熱体54の互いに並行な該3部材52、53、5
4間に懸回張設してある。
ドレスフィルムを使用したこの種の第一の形式の画像加
熱定着装置の概略構造を示したものである。同図におい
て、51はエンドレスベルト状の耐熱性フィルム(以下
定着フィルム又はフィルムと記す)であり、左側の駆動
ローラ52と、右側の従動ローラ53と、これ等駆動ロ
ーラ52と従動ローラ53間の下方に配置した低熱容量
線状加熱体54の互いに並行な該3部材52、53、5
4間に懸回張設してある。
【0008】定着フィルム51は駆動ローラ52の時計
方向回転駆動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち不
図示の画像形成部側から搬送されてくる未定着トナー画
像Taを上面に担持した被加熱材としての記録材Pの搬
送速度(プロセススピード)と略同じ周速度をもって回
転駆動される。
方向回転駆動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち不
図示の画像形成部側から搬送されてくる未定着トナー画
像Taを上面に担持した被加熱材としての記録材Pの搬
送速度(プロセススピード)と略同じ周速度をもって回
転駆動される。
【0009】55は加圧部材としての加圧ローラであ
り、前記のエンドレスベルト状の定着フィルム51の下
行側フィルム部分を挟ませて前記加熱体54の下面に対
して不図示の付勢手段により圧接させてあり、記録材P
の搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
り、前記のエンドレスベルト状の定着フィルム51の下
行側フィルム部分を挟ませて前記加熱体54の下面に対
して不図示の付勢手段により圧接させてあり、記録材P
の搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
【0010】加熱体54はフィルム51の面移動方向と
交差する方向(フィルムの幅方向)を長手とする低熱容
量線状加熱体であり、ヒータ基板(ベース材)56と通
電発熱抵抗体(発熱体)57と耐熱ガラスの表面保護層
58及び検温素子59等から成り、断熱材60を介して
支持体61に取付けて固定支持させてある。
交差する方向(フィルムの幅方向)を長手とする低熱容
量線状加熱体であり、ヒータ基板(ベース材)56と通
電発熱抵抗体(発熱体)57と耐熱ガラスの表面保護層
58及び検温素子59等から成り、断熱材60を介して
支持体61に取付けて固定支持させてある。
【0011】不図示の画像形成部から搬送された未定着
のトナー画像Taを上面に担持した記録材Pはガイド6
2に案内されて加熱体54と加圧ローラ55との圧接部
Nの定着フィルム51と加圧ローラ55との間に進入し
て、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送速度と同一速
度で同方向に回動駆動状態の定着フィルム51の下面に
密着してフィルムと一緒の重なり状態で加熱体54と加
圧ローラ55との相互圧接部N間を通過していく。
のトナー画像Taを上面に担持した記録材Pはガイド6
2に案内されて加熱体54と加圧ローラ55との圧接部
Nの定着フィルム51と加圧ローラ55との間に進入し
て、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送速度と同一速
度で同方向に回動駆動状態の定着フィルム51の下面に
密着してフィルムと一緒の重なり状態で加熱体54と加
圧ローラ55との相互圧接部N間を通過していく。
【0012】加熱体54は所定のタイミングで通電加熱
されて該加熱体54側の熱エネルギーがフィルム51を
介して該フィルムに密着状態の記録材P側に伝達され、
トナー画像Taは圧接部Nを通過していく過程において
加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
されて該加熱体54側の熱エネルギーがフィルム51を
介して該フィルムに密着状態の記録材P側に伝達され、
トナー画像Taは圧接部Nを通過していく過程において
加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
【0013】回動駆動されている定着フィルム51は断
熱材60の曲率の大きいエッジ部Sにおいて急角度で走
行方向が転向する。従って、定着フィルム51と重なっ
た状態で圧接部Nを通過して搬送された記録材Pはエッ
ジ部Sにおいて定着フィルム51から曲率分離し、排紙
されてゆく。排紙部へ至る時までにはトナーは十分冷却
固化し記録材P上で完全に固化像Tcに変化した状態と
なっている。
熱材60の曲率の大きいエッジ部Sにおいて急角度で走
行方向が転向する。従って、定着フィルム51と重なっ
た状態で圧接部Nを通過して搬送された記録材Pはエッ
ジ部Sにおいて定着フィルム51から曲率分離し、排紙
されてゆく。排紙部へ至る時までにはトナーは十分冷却
固化し記録材P上で完全に固化像Tcに変化した状態と
なっている。
【0014】図23乃至図26はフィルム式定着装置に
関する第二の形式の従来例を示したものである。
関する第二の形式の従来例を示したものである。
【0015】図23及び図24において、1は板金製の
横断面上向きチャンネル(溝)形の横長の装置フレーム
(底板)、2及び3はこの装置フレーム1の左右両端部
に該フレーム1に一体に具備させた左側壁板と右側壁
板、である。4は装置の上カバーであり、左右の側壁板
2と3の上端部間にはめ込んでその左右端部を夫々左右
側壁板2及び3に対してねじ5で固定されている。
横断面上向きチャンネル(溝)形の横長の装置フレーム
(底板)、2及び3はこの装置フレーム1の左右両端部
に該フレーム1に一体に具備させた左側壁板と右側壁
板、である。4は装置の上カバーであり、左右の側壁板
2と3の上端部間にはめ込んでその左右端部を夫々左右
側壁板2及び3に対してねじ5で固定されている。
【0016】6及び7は左右の各側壁板2と3の略中央
部面に対称に形成した縦方向の切欠き長穴、8と9はそ
の各長穴6と7の下端部に嵌係合させた左右一対の軸受
部材、である。
部面に対称に形成した縦方向の切欠き長穴、8と9はそ
の各長穴6と7の下端部に嵌係合させた左右一対の軸受
部材、である。
【0017】10は後述する加熱体との間でフィルムを
挟んでニップ部を形成し、フィルムを駆動する弾性回転
体としてのフィルム加圧ローラ(圧接ローラ、バックア
ップローラ)であり、中心軸11と、この軸11に外装
したシリコンゴム等の離型性のよいゴム弾性体からなる
ローラ部12とからなり、中心軸11の左右端部を夫々
前記左右の軸受部材8と9に回転自由に軸受支持させて
ある。
挟んでニップ部を形成し、フィルムを駆動する弾性回転
体としてのフィルム加圧ローラ(圧接ローラ、バックア
ップローラ)であり、中心軸11と、この軸11に外装
したシリコンゴム等の離型性のよいゴム弾性体からなる
ローラ部12とからなり、中心軸11の左右端部を夫々
前記左右の軸受部材8と9に回転自由に軸受支持させて
ある。
【0018】13は板金製の横長のステーであり、後述
するフィルム21の支持部材兼ガイド部材であるととも
に、加熱体19及び断熱部材20のための支持部材兼補
強部材となっている。
するフィルム21の支持部材兼ガイド部材であるととも
に、加熱体19及び断熱部材20のための支持部材兼補
強部材となっている。
【0019】このステー13は、図24に示されるよう
に、横長の平な底面部13aと、この底面部13aの長
手両辺から夫々一連に立ち上がらせて具備させた横断面
外向き円弧カーブの前方周壁部13b及び後方周壁部1
3cと、底面部13aの左右両側縁部から夫々外方へ突
出させた左右一対の水平張り出しラグ部13d及び13
eと、を有している。
に、横長の平な底面部13aと、この底面部13aの長
手両辺から夫々一連に立ち上がらせて具備させた横断面
外向き円弧カーブの前方周壁部13b及び後方周壁部1
3cと、底面部13aの左右両側縁部から夫々外方へ突
出させた左右一対の水平張り出しラグ部13d及び13
eと、を有している。
【0020】19は前述した先行技術において開示され
た構造を有する横長の低熱容量線状加熱体であり、横長
の断熱部材20に取付け支持させてあり、この断熱部材
20を加熱体19側を下向きにして前記ステー13の横
長底面部13aの下面に並行に一体に取付け支持させて
ある。
た構造を有する横長の低熱容量線状加熱体であり、横長
の断熱部材20に取付け支持させてあり、この断熱部材
20を加熱体19側を下向きにして前記ステー13の横
長底面部13aの下面に並行に一体に取付け支持させて
ある。
【0021】加熱体19は、図22の定着装置の加熱体
54と同様に、ヒータ基板19a,通電発熱抵抗体(発
熱体)19b,表面保護層19c,検温素子19d、等
よりなる。
54と同様に、ヒータ基板19a,通電発熱抵抗体(発
熱体)19b,表面保護層19c,検温素子19d、等
よりなる。
【0022】ヒータ基板19aは耐熱性,絶縁性,低熱
容量,高熱伝導性、の部材であり、例えば、厚み1m
m,巾10mm,長さ240mmのアルミナ基板であ
る。
容量,高熱伝導性、の部材であり、例えば、厚み1m
m,巾10mm,長さ240mmのアルミナ基板であ
る。
【0023】発熱体19bはヒータ基板19aの下面
(フィルム21との対面側)の略中央部に長手に沿っ
て、例えば、Ag/Pd(銀パラジウム)、Ta2 N、
RuO2等の電気抵抗材料を厚み約10μm,巾1〜3
mmの線状もしくは細帯状にスクリーン印刷等により塗
工し、その上に表面保護層19cとして耐熱ガラスを約
10μmコートしたものである。
(フィルム21との対面側)の略中央部に長手に沿っ
て、例えば、Ag/Pd(銀パラジウム)、Ta2 N、
RuO2等の電気抵抗材料を厚み約10μm,巾1〜3
mmの線状もしくは細帯状にスクリーン印刷等により塗
工し、その上に表面保護層19cとして耐熱ガラスを約
10μmコートしたものである。
【0024】検温素子19dは一例としてヒータ基板1
9aの上面(発熱体19bを設けた面とは反対側の面)
の略中央部にスクリーン印刷等により塗工して具備させ
たPt膜等の低熱容量の測温抵抗体である。低熱容量の
サーミスタなども使用できる。
9aの上面(発熱体19bを設けた面とは反対側の面)
の略中央部にスクリーン印刷等により塗工して具備させ
たPt膜等の低熱容量の測温抵抗体である。低熱容量の
サーミスタなども使用できる。
【0025】本例の加熱体19の場合は、線状又は細帯
状をなす発熱体19bに対し画像形成スタート信号によ
り所定のタイミングにて通電して発熱体19bを略全長
にわたって発熱させる。
状をなす発熱体19bに対し画像形成スタート信号によ
り所定のタイミングにて通電して発熱体19bを略全長
にわたって発熱させる。
【0026】通電はAC100Vであり、検温素子19
cの検知温度に応じてトライアックを含む不図示の通電
制御回路により通電する位相角を制御することにより供
給電力を制御している。
cの検知温度に応じてトライアックを含む不図示の通電
制御回路により通電する位相角を制御することにより供
給電力を制御している。
【0027】加熱体19はその発熱体19bへの通電に
より、ヒータ基板19a,発熱体19b,表面保護層1
9cの熱容量が小さいので加熱体表面が所要の定着温度
(例えば140〜200℃)まで急速に温度上昇する。
より、ヒータ基板19a,発熱体19b,表面保護層1
9cの熱容量が小さいので加熱体表面が所要の定着温度
(例えば140〜200℃)まで急速に温度上昇する。
【0028】そしてこの加熱体19に接する耐熱性フィ
ルム21も熱容量が小さく、加熱体19側の熱エネルギ
ーが該フィルム21を介して該フィルムに圧接状態の記
録材P側に効果的に伝達されて画像の加熱定着が実行さ
れる。
ルム21も熱容量が小さく、加熱体19側の熱エネルギ
ーが該フィルム21を介して該フィルムに圧接状態の記
録材P側に効果的に伝達されて画像の加熱定着が実行さ
れる。
【0029】上記のように加熱体19と対向するフィル
ムの表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材Pへ
の定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するので、
クイックスタート性に優れ、加熱体19をあらかじめ昇
温させておくいわゆるスタンバイ温調の必要がなく、省
エネルギーが実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
ムの表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材Pへ
の定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するので、
クイックスタート性に優れ、加熱体19をあらかじめ昇
温させておくいわゆるスタンバイ温調の必要がなく、省
エネルギーが実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
【0030】断熱部材20は加熱体19を断熱して発熱
を有効に使うようにするもので、断熱性,高耐熱性を有
する、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド),
PAI(ポリアミドイミド),PI(ポリイミド),P
EEK(ポリエーテルエーテルケトン),液晶ポリマー
等の高耐熱性樹脂である。
を有効に使うようにするもので、断熱性,高耐熱性を有
する、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド),
PAI(ポリアミドイミド),PI(ポリイミド),P
EEK(ポリエーテルエーテルケトン),液晶ポリマー
等の高耐熱性樹脂である。
【0031】21はエンドレスの耐熱性フィルムであ
り、加熱体19と断熱部材20を含むステー13に外嵌
させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム21の内
周長と、加熱体19及び断熱部材20を含むステー13
の外周長はフィルム21の方を例えば3mmほど大きく
してあり、従ってフィルム21は加熱体19及び断熱部
材20を含むステー13に対して周長が余裕をもってル
ーズに外嵌している。
り、加熱体19と断熱部材20を含むステー13に外嵌
させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム21の内
周長と、加熱体19及び断熱部材20を含むステー13
の外周長はフィルム21の方を例えば3mmほど大きく
してあり、従ってフィルム21は加熱体19及び断熱部
材20を含むステー13に対して周長が余裕をもってル
ーズに外嵌している。
【0032】22及び23はフィルム21を加熱体19
及び断熱部材20を含むステー13に外嵌した後にステ
ー13の左右端部の各水平張り出しラグ部13d及び1
3eに対して嵌着して取付け支持させた左右一対のフィ
ルム側縁部規制用のフランジ部材である。後述するよう
に、この左右一対の各フランジ部材22と23の鍔座の
内面22aと23a間の間隔寸法G(図26)はフィル
ム21の幅寸法C(同)よりもやや大きく設定してあ
る。
及び断熱部材20を含むステー13に外嵌した後にステ
ー13の左右端部の各水平張り出しラグ部13d及び1
3eに対して嵌着して取付け支持させた左右一対のフィ
ルム側縁部規制用のフランジ部材である。後述するよう
に、この左右一対の各フランジ部材22と23の鍔座の
内面22aと23a間の間隔寸法G(図26)はフィル
ム21の幅寸法C(同)よりもやや大きく設定してあ
る。
【0033】24と25はその左右一対の各フランジ部
材22と23の外面から外方へ突出させた水平張り出し
ラグ部であり、前記ステー13側の外向き水平張り出し
ラグ部13dと13eが夫々このフランジ部材22及び
23の上記水平張り出しラグ部24及び25の肉厚内に
具備させた差し込み用穴部に十分に嵌入していて左右の
各フランジ部材22と23をしっかりと支持している。
材22と23の外面から外方へ突出させた水平張り出し
ラグ部であり、前記ステー13側の外向き水平張り出し
ラグ部13dと13eが夫々このフランジ部材22及び
23の上記水平張り出しラグ部24及び25の肉厚内に
具備させた差し込み用穴部に十分に嵌入していて左右の
各フランジ部材22と23をしっかりと支持している。
【0034】コイルばね26及び27の押し縮め反力
で、ステー13、加熱体19、断熱部材20、フィルム
21、左右のフランジ部材22及び23の全体が下方へ
押圧付勢されて加熱体19と加圧ローラ10とがフィル
ム21を挟んで長手各部略均等に例えば総圧4〜7kg
の当接圧をもって圧接した状態に保持される。
で、ステー13、加熱体19、断熱部材20、フィルム
21、左右のフランジ部材22及び23の全体が下方へ
押圧付勢されて加熱体19と加圧ローラ10とがフィル
ム21を挟んで長手各部略均等に例えば総圧4〜7kg
の当接圧をもって圧接した状態に保持される。
【0035】30及び31は左右の側壁板2及び3の外
側に長穴6及び7を通して突出している断熱部材20の
左右両端部に夫々嵌着した、加熱体19に対する電力供
給用の給電コネクタである。
側に長穴6及び7を通して突出している断熱部材20の
左右両端部に夫々嵌着した、加熱体19に対する電力供
給用の給電コネクタである。
【0036】32は装置フレーム1の前面壁に取付けて
配設した被加熱材入口ガイドであり、装置へ導入される
被加熱材としての顕画像(粉体トナー像)Taを支持す
る記録材Pをフィルム21を挟んで圧接している加熱体
19と加圧ローラ10とのニップ部(加熱定着部)Nの
フィルム21とローラ10との間に向けて案内する。
配設した被加熱材入口ガイドであり、装置へ導入される
被加熱材としての顕画像(粉体トナー像)Taを支持す
る記録材Pをフィルム21を挟んで圧接している加熱体
19と加圧ローラ10とのニップ部(加熱定着部)Nの
フィルム21とローラ10との間に向けて案内する。
【0037】33は装置フレーム1の後面壁に取付けて
配設した被加熱材出口ガイド(分離ガイド)であり、上
記ニップ部を通過して出た記録材Pを下側の排出ローラ
34と上側のピンチコロ38とのニップ部に案内する。
配設した被加熱材出口ガイド(分離ガイド)であり、上
記ニップ部を通過して出た記録材Pを下側の排出ローラ
34と上側のピンチコロ38とのニップ部に案内する。
【0038】排出ローラ34はその軸35の左右両端部
を左右の側壁板2及び3に設けた軸受36及び37間に
回転自由に軸受支持させてある。ピンチコロ38はその
軸39を上カバー4の後面壁の一部を内側に曲げて形成
したフック部40に受け入れさせて自重と押しばね41
とにより排出ローラ34の上面に当接させてある。この
ピンチコロ38は排出ローラ34の回転駆動に従動回転
する。
を左右の側壁板2及び3に設けた軸受36及び37間に
回転自由に軸受支持させてある。ピンチコロ38はその
軸39を上カバー4の後面壁の一部を内側に曲げて形成
したフック部40に受け入れさせて自重と押しばね41
とにより排出ローラ34の上面に当接させてある。この
ピンチコロ38は排出ローラ34の回転駆動に従動回転
する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】前述のフィルム式定着
装置の従来例にはそれぞれ次のような問題点があった。
装置の従来例にはそれぞれ次のような問題点があった。
【0040】(a) 図22に示した第一の従来例にお
ける問題点。
ける問題点。
【0041】(i)前述の従来例では、加熱体54の表
面保護層58を構成する耐熱ガラス層と定着フィルム5
1とが上述の如く5kgを越える荷重で圧接されている
為、定着フィルムが加熱体54の表面に沿って摺動され
ると定着フィルム51と加熱体54の表面保護層58と
の間にはかなり大きな摩擦力が働く。
面保護層58を構成する耐熱ガラス層と定着フィルム5
1とが上述の如く5kgを越える荷重で圧接されている
為、定着フィルムが加熱体54の表面に沿って摺動され
ると定着フィルム51と加熱体54の表面保護層58と
の間にはかなり大きな摩擦力が働く。
【0042】従って、定着フィルムを駆動ローラ52に
よって駆動するにはかなり大きな駆動力が必要となるの
で駆動源のモータとしてかなり容量の大きなものを用い
る必要があるばかりでなく、駆動力を伝達するギア等も
かなり強靱であることを要するため、定着フィルム駆動
系のコストが高価にならざるを得ない。
よって駆動するにはかなり大きな駆動力が必要となるの
で駆動源のモータとしてかなり容量の大きなものを用い
る必要があるばかりでなく、駆動力を伝達するギア等も
かなり強靱であることを要するため、定着フィルム駆動
系のコストが高価にならざるを得ない。
【0043】(ii)定着フィルム51と加熱体54の
表面保護層58との間に働く摩擦力がかなり大きいの
で、定着フィルム51と加熱体54との接触面において
スティックやスリップが発生し易い。従って、定着フィ
ルムの動作が不安定になると共に、装置に振動を生じる
恐れがある。
表面保護層58との間に働く摩擦力がかなり大きいの
で、定着フィルム51と加熱体54との接触面において
スティックやスリップが発生し易い。従って、定着フィ
ルムの動作が不安定になると共に、装置に振動を生じる
恐れがある。
【0044】上記の問題を改善する対策として、定着フ
ィルム51と加熱体54の表面保護層58の耐熱ガラス
との間にグリース等の潤滑剤を添加することにより摩擦
抵抗を小さくする方法も行なわれているが、潤滑剤が時
間と共に減少し且つ劣化するため、長期間に渡って安定
した動作を維持することが極めて困難である。また、定
着フィルム51に接触する駆動ローラ52の外周面にも
潤滑剤が付着する為、定着フィルムと駆動ローラ52と
の間でスリップが発生して動力伝達効率が著るしく低下
するばかりでなく、定着フィルムの動作が著るしく不安
定になる。また、駆動ローラや加熱体表面及び定着フィ
ルムにほこりが付きやすくなって熱伝達効率が著るしく
悪化する。
ィルム51と加熱体54の表面保護層58の耐熱ガラス
との間にグリース等の潤滑剤を添加することにより摩擦
抵抗を小さくする方法も行なわれているが、潤滑剤が時
間と共に減少し且つ劣化するため、長期間に渡って安定
した動作を維持することが極めて困難である。また、定
着フィルム51に接触する駆動ローラ52の外周面にも
潤滑剤が付着する為、定着フィルムと駆動ローラ52と
の間でスリップが発生して動力伝達効率が著るしく低下
するばかりでなく、定着フィルムの動作が著るしく不安
定になる。また、駆動ローラや加熱体表面及び定着フィ
ルムにほこりが付きやすくなって熱伝達効率が著るしく
悪化する。
【0045】(iii) 前述の従来装置では、平面である
加熱体と曲率をもつ加圧ローラとで記録材を挟圧するた
め、記録材が、定着装置から排出される時には記録材が
加圧ローラの外周に沿って曲げられ、下向きにカールし
た形状のまま(いわゆる下カールの状態で)で排出され
るため、記録材のその後の取扱いに著るしい障害をきた
す。
加熱体と曲率をもつ加圧ローラとで記録材を挟圧するた
め、記録材が、定着装置から排出される時には記録材が
加圧ローラの外周に沿って曲げられ、下向きにカールし
た形状のまま(いわゆる下カールの状態で)で排出され
るため、記録材のその後の取扱いに著るしい障害をきた
す。
【0046】(b) 図23乃至図26に示した第二の
従来例における問題点。
従来例における問題点。
【0047】 上記従来例では、ポリイミド樹脂製の
定着フィルム21の一方の面が、ガラスでコーティング
された加熱体19の表面と摺擦されるので次第に定着フ
ィルム21が削られてその摩耗粉が加熱体の表面に付着
する。そのため、加熱体表面の摩擦係数が大きくなって
該フィルムと加熱体表面との間の摩擦力がフィルムを駆
動する際の負荷になり、定着フィルムを駆動するために
大きなトルクを必要とするようになる。もしくは定着フ
ィルムと加熱体表面の間にスリップが生じ、そのため、
定着フィルムを安定して走行させることができなくな
る。
定着フィルム21の一方の面が、ガラスでコーティング
された加熱体19の表面と摺擦されるので次第に定着フ
ィルム21が削られてその摩耗粉が加熱体の表面に付着
する。そのため、加熱体表面の摩擦係数が大きくなって
該フィルムと加熱体表面との間の摩擦力がフィルムを駆
動する際の負荷になり、定着フィルムを駆動するために
大きなトルクを必要とするようになる。もしくは定着フ
ィルムと加熱体表面の間にスリップが生じ、そのため、
定着フィルムを安定して走行させることができなくな
る。
【0048】 また、定着フィルムを駆動する駆動手
段および駆動力伝達手段に対する負担が増大し、駆動力
伝達手段の破損や寿命の短縮が生じる。
段および駆動力伝達手段に対する負担が増大し、駆動力
伝達手段の破損や寿命の短縮が生じる。
【0049】 加熱体表面及び定着フィルムにおいて
摩耗粉が付着している箇所としていない箇所とでは熱伝
達率が異ってくるため温度差が生じ、定着後の画像に定
着むら等の画像乱れが生じる。
摩耗粉が付着している箇所としていない箇所とでは熱伝
達率が異ってくるため温度差が生じ、定着後の画像に定
着むら等の画像乱れが生じる。
【0050】 摩耗粉がフィルムの削れを促進してフ
ィルムの寿命が短くなる。
ィルムの寿命が短くなる。
【0051】 定着フィルム21にテンションをかけ
ずにフィルム駆動を行なっているのでニップ部に記録材
が挟まれた状態でジャムが発生した場合、ジャム処理の
ために加圧ローラ10を図25に示すように加熱体19
から下降させて記録材を取出す際に定着フィルム21が
図示のように加熱体19の表面から離れて垂れ下がるた
め、記録材P上の未定着トナーTが定着フィルム21の
垂れ下り部分に付着し易くなる。そして、定着フィルム
21に付着した未定着トナーは、画像形成装置の動作再
開後(ジャム処理後)に次の記録材の定着の際に該記録
材上に定着され、その結果、ジャム処理後の動作再開時
の記録材に対する画像定着が失敗となるばかりでなく、
その後の記録材に対する定着も失敗になる可能性があ
る。
ずにフィルム駆動を行なっているのでニップ部に記録材
が挟まれた状態でジャムが発生した場合、ジャム処理の
ために加圧ローラ10を図25に示すように加熱体19
から下降させて記録材を取出す際に定着フィルム21が
図示のように加熱体19の表面から離れて垂れ下がるた
め、記録材P上の未定着トナーTが定着フィルム21の
垂れ下り部分に付着し易くなる。そして、定着フィルム
21に付着した未定着トナーは、画像形成装置の動作再
開後(ジャム処理後)に次の記録材の定着の際に該記録
材上に定着され、その結果、ジャム処理後の動作再開時
の記録材に対する画像定着が失敗となるばかりでなく、
その後の記録材に対する定着も失敗になる可能性があ
る。
【0052】 ジャム処理を行なう操作者が垂れてい
るフィルムの両側縁に爪や指輪等を引掛けてフィルムを
破損してしまう恐れがある。
るフィルムの両側縁に爪や指輪等を引掛けてフィルムを
破損してしまう恐れがある。
【0053】 ジャム処理時に操作者の手が、垂れて
いる定着フィルムに接触して定着フィルムがそれ自身の
巾方向(該フィルムの走行方向に対する直角方向)にず
れたり、ねじれたりする可能性があり、その状態で加圧
ローラ10を上昇させてフィルム21を加圧するとフィ
ルムがねじれたまま走行を開始するのでフィルムにしわ
が発生したり、フィルムが巾方向に蛇行し、フィルムの
制御がきかなくなる恐れがある。
いる定着フィルムに接触して定着フィルムがそれ自身の
巾方向(該フィルムの走行方向に対する直角方向)にず
れたり、ねじれたりする可能性があり、その状態で加圧
ローラ10を上昇させてフィルム21を加圧するとフィ
ルムがねじれたまま走行を開始するのでフィルムにしわ
が発生したり、フィルムが巾方向に蛇行し、フィルムの
制御がきかなくなる恐れがある。
【0054】従って、本発明の目的は、前述の問題点を
解決できる改善されたフィルム式定着装置を提供するこ
とである。
解決できる改善されたフィルム式定着装置を提供するこ
とである。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の問題点
を解決するために次のような構成を採用することによっ
て、従来例よりも改善されたフィルム式定着装置を実現
した。
を解決するために次のような構成を採用することによっ
て、従来例よりも改善されたフィルム式定着装置を実現
した。
【0056】(i)前述の第二の従来例の装置の構成に
おいて、定着フィルム支持部材としての前記ステー13
の前方周壁部13bの外周面(定着フィルムが定着ニッ
プ部に入ってゆく前のフィルム走行路となる面)、もし
くは該周壁部13bにあけた窓の中、のいずれかに定着
フィルム清掃部材を設け、該清掃部材により定着フィル
ムの摩耗粉を除去して該摩耗粉が定着フィルムと加熱体
との相互摺擦面に入り込まないようにした。
おいて、定着フィルム支持部材としての前記ステー13
の前方周壁部13bの外周面(定着フィルムが定着ニッ
プ部に入ってゆく前のフィルム走行路となる面)、もし
くは該周壁部13bにあけた窓の中、のいずれかに定着
フィルム清掃部材を設け、該清掃部材により定着フィル
ムの摩耗粉を除去して該摩耗粉が定着フィルムと加熱体
との相互摺擦面に入り込まないようにした。
【0057】(ii) 本発明の第二実施例の定着装置で
は、前記第二の形式の定着装置において、排紙ローラ3
4と38を加圧ローラから離れる方向へ移動させたこと
に連動して定着フィルム21に自動的に張力をかけて垂
れ下りを防止し、排紙ローラ34と38を原位置に復帰
させたことに連動して定着フィルム21に対する張力を
自動的に解除するように、排紙ローラの移動に連動する
定着フィルム張力付加兼解除手段を設けた。これによ
り、ジャム等の事故が発生した時に定着フィルム21の
垂れ下りを防止できる。
は、前記第二の形式の定着装置において、排紙ローラ3
4と38を加圧ローラから離れる方向へ移動させたこと
に連動して定着フィルム21に自動的に張力をかけて垂
れ下りを防止し、排紙ローラ34と38を原位置に復帰
させたことに連動して定着フィルム21に対する張力を
自動的に解除するように、排紙ローラの移動に連動する
定着フィルム張力付加兼解除手段を設けた。これによ
り、ジャム等の事故が発生した時に定着フィルム21の
垂れ下りを防止できる。
【0058】(iii) 本発明の定着装置は、前述の第一の
従来例の装置の構成において定着フィルム51と加熱体
54の耐熱ガラス層58との間に摩擦抵抗の低いベルト
部材を介在させたことを特徴とする。本発明の定着装置
によれば、定着フィルム51の駆動に要する負荷を小さ
くすることができ、定着フィルム51が加熱体54の表
面を移動する時の摩擦抵抗を小さくすることができ、定
着フィルムの駆動に要する駆動力を減少させることがで
きる。
従来例の装置の構成において定着フィルム51と加熱体
54の耐熱ガラス層58との間に摩擦抵抗の低いベルト
部材を介在させたことを特徴とする。本発明の定着装置
によれば、定着フィルム51の駆動に要する負荷を小さ
くすることができ、定着フィルム51が加熱体54の表
面を移動する時の摩擦抵抗を小さくすることができ、定
着フィルムの駆動に要する駆動力を減少させることがで
きる。
【0059】(iv) 本発明の定着装置では、前記第一の
従来例の装置において、加熱体の加熱側表面に、定着フ
ィルム51の巾方向(すなわち、定着フィルムの移動方
向に対して直角方向)の全域にわたって凸状の段を設
け、もしくは該加熱体の排紙部側に段を設け、また、定
着フィルムの巾方向において該段の高さを変化させる構
成を採用した。
従来例の装置において、加熱体の加熱側表面に、定着フ
ィルム51の巾方向(すなわち、定着フィルムの移動方
向に対して直角方向)の全域にわたって凸状の段を設
け、もしくは該加熱体の排紙部側に段を設け、また、定
着フィルムの巾方向において該段の高さを変化させる構
成を採用した。
【0060】この構成によれば、記録材が加圧ローラか
ら受ける曲り方向とは逆に曲げられるため記録材のカー
ルを減少させることができる。
ら受ける曲り方向とは逆に曲げられるため記録材のカー
ルを減少させることができる。
【0061】また、記録材の幅方向のカール量の大きい
所を重点的に加熱体側へ曲げるので記録材の巾方向の全
域に渡って下向きカールの発生を効果的に防止できる。
所を重点的に加熱体側へ曲げるので記録材の巾方向の全
域に渡って下向きカールの発生を効果的に防止できる。
【0062】
【実施例】以下に図1乃至図21を参照しつつ本発明の
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【0063】図1は本発明の第一の実施例のフィルム式
定着装置の一部の構造を示したものであり、本実施例の
装置は図23及び24に示した従来例の第二の形式の定
着装置を改良したものである。
定着装置の一部の構造を示したものであり、本実施例の
装置は図23及び24に示した従来例の第二の形式の定
着装置を改良したものである。
【0064】本実施例の定着装置は図23及び図24に
示した定着装置において、図1に示すようにステー13
の前方周壁部13bの外周面に定着フィルム21を清掃
するための清掃部材14を貼り付けたことを特徴とす
る。該清掃部材14の貼り付け位置は定着フィルム21
が定着ニップ部に入る前の位置である。
示した定着装置において、図1に示すようにステー13
の前方周壁部13bの外周面に定着フィルム21を清掃
するための清掃部材14を貼り付けたことを特徴とす
る。該清掃部材14の貼り付け位置は定着フィルム21
が定着ニップ部に入る前の位置である。
【0065】該清掃部材14は、たとえばポリアミドイ
ミド繊維、アラミド繊維、PPS耐熱繊維、フェルト、
等の材料から構成されており、該清掃部材14の裏面に
は両面接着テープが貼り付けられている。
ミド繊維、アラミド繊維、PPS耐熱繊維、フェルト、
等の材料から構成されており、該清掃部材14の裏面に
は両面接着テープが貼り付けられている。
【0066】図10乃至図13は本実施例の定着装置の
うち、前述の清掃部材14を除いた別の部分を示した図
であり、図23及び24に示した従来例の定着装置と同
じ部分を示したものである。
うち、前述の清掃部材14を除いた別の部分を示した図
であり、図23及び24に示した従来例の定着装置と同
じ部分を示したものである。
【0067】以下には図10乃至図13を参照して本実
施例の定着装置の全体構造を説明する。なお、図23及
び図24において既に説明した構成については説明を省
略する。
施例の定着装置の全体構造を説明する。なお、図23及
び図24において既に説明した構成については説明を省
略する。
【0068】図11において、G1は、右側壁板3から
外方へ突出させたローラ軸11の右端に固着した第一ギ
ア、G3はおなじく右側壁板3から外方へ突出させた排
出ローラ軸35の右端に固着した第三ギア、G2は右側
壁板3の外面に枢着して設けた中継ギアとしての第二ギ
アであり、上記の第一ギアG1と第三ギアG3とに噛み
合っている。
外方へ突出させたローラ軸11の右端に固着した第一ギ
ア、G3はおなじく右側壁板3から外方へ突出させた排
出ローラ軸35の右端に固着した第三ギア、G2は右側
壁板3の外面に枢着して設けた中継ギアとしての第二ギ
アであり、上記の第一ギアG1と第三ギアG3とに噛み
合っている。
【0069】第一ギアG1は不図示の駆動源機構の駆動
ギアG0から駆動力を受けて加圧ローラ10が、図10
において反時計方向に回転駆動され、それに連動して第
一ギアG1の回転力が第二ギアG2を介して第三ギアG
3へ伝達されて排出ローラ34も図10において反時計
方向に回転駆動される。
ギアG0から駆動力を受けて加圧ローラ10が、図10
において反時計方向に回転駆動され、それに連動して第
一ギアG1の回転力が第二ギアG2を介して第三ギアG
3へ伝達されて排出ローラ34も図10において反時計
方向に回転駆動される。
【0070】次に、図2及び3と図10乃至図13を参
照して動作を説明する。
照して動作を説明する。
【0071】エンドレスの耐熱性フィルム21は非駆動
時においては図2の要部部分拡大図のように加熱体19
と加圧ローラ10とのニップ部Nに挟まれている部分を
除く残余の大部分の略全周長部分がテンションフリーで
ある。
時においては図2の要部部分拡大図のように加熱体19
と加圧ローラ10とのニップ部Nに挟まれている部分を
除く残余の大部分の略全周長部分がテンションフリーで
ある。
【0072】第一ギアG1に駆動源機構の駆動ギアG0
から駆動が伝達されて加圧ローラ10が所定の周速度で
図2において反時計方向へ回転駆動されると、ニップ部
Nにおいてフィルム21に回転加圧ローラ10との摩擦
力で送り移動力がかかり、エンドレスの耐熱性フィルム
21が加圧ローラ10の回転周速と略同速度をもってフ
ィルム21が加熱体19の表面を摺動しつつ時計方向に
回転移動駆動される。
から駆動が伝達されて加圧ローラ10が所定の周速度で
図2において反時計方向へ回転駆動されると、ニップ部
Nにおいてフィルム21に回転加圧ローラ10との摩擦
力で送り移動力がかかり、エンドレスの耐熱性フィルム
21が加圧ローラ10の回転周速と略同速度をもってフ
ィルム21が加熱体19の表面を摺動しつつ時計方向に
回転移動駆動される。
【0073】フィルム21の内面は加熱体19と断熱部
材20に接触摺動されるとフィルム21のベース材であ
るポリイミドの粉が発生する。フィルム21の駆動状態
においては図3に示すようにニップ部Nよりもフィルム
回転方向上流側のフィルムに引き寄せ力fが作用するこ
とで、フィルム21は図3に実線で示したように、ニッ
プ部Nよりもフィルム回転上流側のステー13の前方側
周壁部13bの外周面に貼付けられたフィルム清掃部材
14に接触して、摺動を生じながら回転する。
材20に接触摺動されるとフィルム21のベース材であ
るポリイミドの粉が発生する。フィルム21の駆動状態
においては図3に示すようにニップ部Nよりもフィルム
回転方向上流側のフィルムに引き寄せ力fが作用するこ
とで、フィルム21は図3に実線で示したように、ニッ
プ部Nよりもフィルム回転上流側のステー13の前方側
周壁部13bの外周面に貼付けられたフィルム清掃部材
14に接触して、摺動を生じながら回転する。
【0074】その結果、前記のポリイミドの粉は清掃部
材14によって拭き取られ、フィルム内面や加熱体表面
にポリイミドの粉が溜まる事を防止できる。清掃部材1
4は清掃効果が減少する時期に、取り外して新しい清掃
部材と交換する。また、加熱体19,フィルム21,加
圧ローラ10の交換時期と清掃部材14の寿命を同一に
して、これらの部品を同一時期に交換できるようにして
いる。
材14によって拭き取られ、フィルム内面や加熱体表面
にポリイミドの粉が溜まる事を防止できる。清掃部材1
4は清掃効果が減少する時期に、取り外して新しい清掃
部材と交換する。また、加熱体19,フィルム21,加
圧ローラ10の交換時期と清掃部材14の寿命を同一に
して、これらの部品を同一時期に交換できるようにして
いる。
【0075】また、フィルム21にはステー13の前方
側周壁部13bとの接触摺動部の始点部0からフィルム
回動方向下流側のニップ部Nにかけてのフィルム部分B
にテンションが作用した状態で回動することで、少なく
ともそのフィルム部分面、即ちニップ部Nの記録材進入
側近傍のフィルム部分面B及びニップ部Nのフィルム部
分についてのシワの発生が上記のテンションの作用によ
り防止される。
側周壁部13bとの接触摺動部の始点部0からフィルム
回動方向下流側のニップ部Nにかけてのフィルム部分B
にテンションが作用した状態で回動することで、少なく
ともそのフィルム部分面、即ちニップ部Nの記録材進入
側近傍のフィルム部分面B及びニップ部Nのフィルム部
分についてのシワの発生が上記のテンションの作用によ
り防止される。
【0076】そして上記のフィルム駆動と、加熱体19
への通電を行わせた状態において、入口ガイド32に案
内されて被加熱材としての未定着トナー像Taを担持し
た記録材Pがニップ部Nの回動フィルム21と加圧ロー
ラ10との間に像担持面上向きで導入されると記録材P
はフィルム21の面に密着してフィルム21と一緒にニ
ップ部Nを移動通過していき、その移動通過過程でニッ
プ部Nにおいてフィルム内面に接している加熱体19の
熱エネルギーがフィルムを介して記録材Pに付与されト
ナー画像Taは軟化溶融像Tbとなる。
への通電を行わせた状態において、入口ガイド32に案
内されて被加熱材としての未定着トナー像Taを担持し
た記録材Pがニップ部Nの回動フィルム21と加圧ロー
ラ10との間に像担持面上向きで導入されると記録材P
はフィルム21の面に密着してフィルム21と一緒にニ
ップ部Nを移動通過していき、その移動通過過程でニッ
プ部Nにおいてフィルム内面に接している加熱体19の
熱エネルギーがフィルムを介して記録材Pに付与されト
ナー画像Taは軟化溶融像Tbとなる。
【0077】ニップ部Nを通過した記録材Pはトナー温
度がガラス転移点より大なる状態でフィルム21面から
離れて出口ガイド33で排出ローラ34とピンチコロ3
8との間に案内されて装置外へ送り出される。記録材P
がニップ部Nを出てフィルム21面から離れて排出ロー
ラ34へ至るまでの間に軟化した溶融トナー像Tbは冷
却して固化像Tcとして定着する。
度がガラス転移点より大なる状態でフィルム21面から
離れて出口ガイド33で排出ローラ34とピンチコロ3
8との間に案内されて装置外へ送り出される。記録材P
がニップ部Nを出てフィルム21面から離れて排出ロー
ラ34へ至るまでの間に軟化した溶融トナー像Tbは冷
却して固化像Tcとして定着する。
【0078】上記においてニップ部Nへ導入された記録
材Pは前述したようにテンションが作用していてシワの
ないフィルム部分面に常に対応密着してニップ部Nをフ
ィルム21と一緒に移動するのでシワのあるフィルムが
ニップ部Nを通過する事態を生じることによる加熱ムラ
や定着ムラの発生、フィルム面の折れすじを生じない。
材Pは前述したようにテンションが作用していてシワの
ないフィルム部分面に常に対応密着してニップ部Nをフ
ィルム21と一緒に移動するのでシワのあるフィルムが
ニップ部Nを通過する事態を生じることによる加熱ムラ
や定着ムラの発生、フィルム面の折れすじを生じない。
【0079】フィルム21は被駆動時も駆動時もその全
周長の一部N又はB・Nにしかテンションが加わらない
から、即ち、図2に示す非駆動時においてはフィルム2
1はニップ部Nを除く残余の大部分の略全周長部分がテ
ンションフリーであり、図3に示す駆動時もニップ部N
と、そのニップ部Nの記録材進入側近傍部のフィルム部
分Bについてのみテンションが作用して残余の大部分の
略全周長部分がテンションフリーであり、また、全体に
周長の短いフィルムを使用できるから、フィルム駆動の
ために必要な駆動トルクは小さいものとなり、フィルム
装置構成、部品、駆動系構成は簡略化及び小型化並びに
低コスト化される。
周長の一部N又はB・Nにしかテンションが加わらない
から、即ち、図2に示す非駆動時においてはフィルム2
1はニップ部Nを除く残余の大部分の略全周長部分がテ
ンションフリーであり、図3に示す駆動時もニップ部N
と、そのニップ部Nの記録材進入側近傍部のフィルム部
分Bについてのみテンションが作用して残余の大部分の
略全周長部分がテンションフリーであり、また、全体に
周長の短いフィルムを使用できるから、フィルム駆動の
ために必要な駆動トルクは小さいものとなり、フィルム
装置構成、部品、駆動系構成は簡略化及び小型化並びに
低コスト化される。
【0080】また、フィルム21の非駆動時(図2)も
駆動時(図3)もフィルム21には上記のように全周長
の一部N又はB・Nにしかテンションが加わらないの
で、図11に示すようにフィルム駆動時にフィルム21
にフィルム幅方向の一方側Q方向への寄り移動又は他方
側R方向への寄り移動を生じても、その寄り力は小さい
ものである。
駆動時(図3)もフィルム21には上記のように全周長
の一部N又はB・Nにしかテンションが加わらないの
で、図11に示すようにフィルム駆動時にフィルム21
にフィルム幅方向の一方側Q方向への寄り移動又は他方
側R方向への寄り移動を生じても、その寄り力は小さい
ものである。
【0081】そのためフィルム21がQ方向へ寄り移動
し、又はR方向へ寄り移動してその左の側縁が左側フラ
ンジ部材22のフィルム側縁部規制面としての鍔座内面
22a、或は右の側縁が右側フランジ部材23の鍔座内
面23aに押し当り状態になってもフィルム寄り力が小
さいからその寄り力に対してフィルムの剛性が十分に打
ち勝ち、フィルム側縁部が座屈したり破損するなどのダ
メージを生じない。そしてフィルムの寄り規制手段は本
実施例装置のように簡単なフランジ部材22及び23で
足りるので、この点でも装置構成の簡略化や小型化及び
低コスト化がなされ、安価で信頼性の高い装置を構成で
きる。
し、又はR方向へ寄り移動してその左の側縁が左側フラ
ンジ部材22のフィルム側縁部規制面としての鍔座内面
22a、或は右の側縁が右側フランジ部材23の鍔座内
面23aに押し当り状態になってもフィルム寄り力が小
さいからその寄り力に対してフィルムの剛性が十分に打
ち勝ち、フィルム側縁部が座屈したり破損するなどのダ
メージを生じない。そしてフィルムの寄り規制手段は本
実施例装置のように簡単なフランジ部材22及び23で
足りるので、この点でも装置構成の簡略化や小型化及び
低コスト化がなされ、安価で信頼性の高い装置を構成で
きる。
【0082】図4乃至図7は本発明の第二実施例の定着
装置における要部を示したものである。本実施例の定着
装置では、ステー13Aの前方側(記録材搬入側)の周
壁部13bに窓13fが貫設され、窓13fの下縁に沿
って周壁部13bの外周面に板状のスクレーパー15の
下縁部のみが貼り付けられている。従って、スクレーパ
ー15が定着フィルム21により周壁部13bに向って
押しつけられていない状態ではスクレーパー15の上方
の部分は周壁部13bから離れている。スクレーパー1
5は弾性のある材料(たとえばアルミ板やポリイミド樹
脂シート)で構成されている。また、スクレーパー15
の上下方向の寸法は窓13fの上下方向寸法よりも小さ
いため、スクレーパー15の上方部分がステー13の周
壁部13bに向って押しつけられても窓13fの上方の
部分はスクレーパー15によって遮蔽されずに開かれて
いる構造となっている。
装置における要部を示したものである。本実施例の定着
装置では、ステー13Aの前方側(記録材搬入側)の周
壁部13bに窓13fが貫設され、窓13fの下縁に沿
って周壁部13bの外周面に板状のスクレーパー15の
下縁部のみが貼り付けられている。従って、スクレーパ
ー15が定着フィルム21により周壁部13bに向って
押しつけられていない状態ではスクレーパー15の上方
の部分は周壁部13bから離れている。スクレーパー1
5は弾性のある材料(たとえばアルミ板やポリイミド樹
脂シート)で構成されている。また、スクレーパー15
の上下方向の寸法は窓13fの上下方向寸法よりも小さ
いため、スクレーパー15の上方部分がステー13の周
壁部13bに向って押しつけられても窓13fの上方の
部分はスクレーパー15によって遮蔽されずに開かれて
いる構造となっている。
【0083】定着フィルム21の非駆動時(図5)にお
いては該フィルム21に対してテンションが働かないの
で該フィルム21はステー13の周壁部13b及び13
cの全面から離れており、また、スクレーパー15にも
接触しない。しかし、図6に示すように、加圧ローラ1
0が反時計方向に回転されると、定着フィルム21が時
計方向に回転駆動されて該フィルム21に張力が加えら
れるため、定着フィルム21がステー13の周壁部13
bの外周面に向って押しつけられるとともに定着フィル
ム21の内面がスクレーパー15に押しつけられる。こ
の時、スクレーパー15も元の状態に戻ろうとする反力
を発生するので、スクレーパー15の上方部分は定着フ
ィルム21の内面にかなり強い力で押しつけられる。そ
して、定着フィルム21が図6において時計方向に回転
駆動されると、図7に示すように、定着フィルム21の
内面に付着していた該フィルム摩耗粉mがスクレーパー
15の上縁部(先端)によって掻き落され、該摩耗粉m
はステー13Aの窓13fを通ってステー13内に落下
する。
いては該フィルム21に対してテンションが働かないの
で該フィルム21はステー13の周壁部13b及び13
cの全面から離れており、また、スクレーパー15にも
接触しない。しかし、図6に示すように、加圧ローラ1
0が反時計方向に回転されると、定着フィルム21が時
計方向に回転駆動されて該フィルム21に張力が加えら
れるため、定着フィルム21がステー13の周壁部13
bの外周面に向って押しつけられるとともに定着フィル
ム21の内面がスクレーパー15に押しつけられる。こ
の時、スクレーパー15も元の状態に戻ろうとする反力
を発生するので、スクレーパー15の上方部分は定着フ
ィルム21の内面にかなり強い力で押しつけられる。そ
して、定着フィルム21が図6において時計方向に回転
駆動されると、図7に示すように、定着フィルム21の
内面に付着していた該フィルム摩耗粉mがスクレーパー
15の上縁部(先端)によって掻き落され、該摩耗粉m
はステー13Aの窓13fを通ってステー13内に落下
する。
【0084】なお、本実施例において、ステー13Aの
底板部13aに塵埃等の吸引を行うための吸引ノズル等
を設けておけば、該摩耗粉を直ちに定着装置外へ排出さ
せることができる。
底板部13aに塵埃等の吸引を行うための吸引ノズル等
を設けておけば、該摩耗粉を直ちに定着装置外へ排出さ
せることができる。
【0085】図8は図4乃至図7に示した第二実施例に
関する変形実施例を示したものである。本実施例におけ
るステー13Bは、周壁部13bに窓13fが貫設され
ている点では図4の実施例のステー13Aと同じである
が、本実施例では窓13fの下縁が鋭角に形成されてい
てスクレーパー部13gを構成している点で図4の実施
例と異っている。本実施例における作用も図4乃至図7
に示した実施例と同じであり、定着フィルム21が加圧
ローラの回転により図8の矢印の方向に回転駆動された
時に該フィルム21にかかる張力によって該フィルム2
1がステー13Bの周壁部13bの外面に押付けられ、
従って、該フィルム21の内面に付着しているフィルム
摩耗粉mが該スクレーパー部13gによって掻き落され
るとともに窓13fを通ってステー13Bの中に落され
てゆく。
関する変形実施例を示したものである。本実施例におけ
るステー13Bは、周壁部13bに窓13fが貫設され
ている点では図4の実施例のステー13Aと同じである
が、本実施例では窓13fの下縁が鋭角に形成されてい
てスクレーパー部13gを構成している点で図4の実施
例と異っている。本実施例における作用も図4乃至図7
に示した実施例と同じであり、定着フィルム21が加圧
ローラの回転により図8の矢印の方向に回転駆動された
時に該フィルム21にかかる張力によって該フィルム2
1がステー13Bの周壁部13bの外面に押付けられ、
従って、該フィルム21の内面に付着しているフィルム
摩耗粉mが該スクレーパー部13gによって掻き落され
るとともに窓13fを通ってステー13Bの中に落され
てゆく。
【0086】図9に示した実施例のステー13Cは、周
壁部13bに窓13fが貫設されるとともに、該窓13
f内に軸13hを中心として回転しうる清掃ブラシ16
が配置されている構造となっている。軸13hは不図示
の支持部材とともにステー13C内に着脱自在に固定さ
れるようになっており、清掃ブラシ16は該軸13hに
回転自在に嵌装されている。本実施例の構成において、
定着フィルム21に駆動力が加えられて該フィルム21
が矢印方向に動かされると、該フィルム21に加えられ
た張力のために該フィルム21がステー13Cの周壁部
13bの外周面に押し付けられ、これにより該フィルム
21の内面が清掃ブラシ16に押しつけられる。そし
て、該フィルム21が図示矢印の方向へ移動されると、
清掃ブラシ16は該フィルム21との摩擦により軸13
hを中心として時計方向に連れ回転され、その際に、該
フィルム21に付着していたフィルム摩耗粉mが該清掃
ブラシ16によって掻き落され、掻き落された 摩耗粉
mはステー13Cの中へ窓13fを通って落下する。
壁部13bに窓13fが貫設されるとともに、該窓13
f内に軸13hを中心として回転しうる清掃ブラシ16
が配置されている構造となっている。軸13hは不図示
の支持部材とともにステー13C内に着脱自在に固定さ
れるようになっており、清掃ブラシ16は該軸13hに
回転自在に嵌装されている。本実施例の構成において、
定着フィルム21に駆動力が加えられて該フィルム21
が矢印方向に動かされると、該フィルム21に加えられ
た張力のために該フィルム21がステー13Cの周壁部
13bの外周面に押し付けられ、これにより該フィルム
21の内面が清掃ブラシ16に押しつけられる。そし
て、該フィルム21が図示矢印の方向へ移動されると、
清掃ブラシ16は該フィルム21との摩擦により軸13
hを中心として時計方向に連れ回転され、その際に、該
フィルム21に付着していたフィルム摩耗粉mが該清掃
ブラシ16によって掻き落され、掻き落された 摩耗粉
mはステー13Cの中へ窓13fを通って落下する。
【0087】なお、清掃ブラシ16は、たとえば、ポリ
アミドイミド繊維やアラミド繊維を用いて構成されたも
のであってもよい。なお、静電的にフィルム摩耗粉を吸
着し且つ放出できるように該清掃ブラシに対して電荷付
加及び電荷除去を行うようにしてもよい。また、該清掃
ブラシ16を該フィルム21により連れ回転せずに他の
動力伝達手段を介して強制回転させるようにしてもよ
い。
アミドイミド繊維やアラミド繊維を用いて構成されたも
のであってもよい。なお、静電的にフィルム摩耗粉を吸
着し且つ放出できるように該清掃ブラシに対して電荷付
加及び電荷除去を行うようにしてもよい。また、該清掃
ブラシ16を該フィルム21により連れ回転せずに他の
動力伝達手段を介して強制回転させるようにしてもよ
い。
【0088】次に図14及び図15を参照して本発明の
第四実施例について説明する。本実施例は、図23及び
図24で示した従来の第二形式の定着装置においてジャ
ム処理のために加圧ローラ10を加熱体19から引き離
した際に定着フィルムの垂れ下りを防止するようにした
ものである。従って以下の説明においては、図23及び
図24において既に説明した構成要素については説明を
省略する。
第四実施例について説明する。本実施例は、図23及び
図24で示した従来の第二形式の定着装置においてジャ
ム処理のために加圧ローラ10を加熱体19から引き離
した際に定着フィルムの垂れ下りを防止するようにした
ものである。従って以下の説明においては、図23及び
図24において既に説明した構成要素については説明を
省略する。
【0089】図14及び図15において、43は加圧ロ
ーラ10の軸受8を支持するとともに軸受8を介して加
圧ローラ10を担持している加圧ローラ担持板であり、
加圧ローラ担持板43は揺動板80に固定されている。
揺動板80の基端部は定着装置フレームの側板に固定さ
れた軸44に枢着されており、該軸44を中心として回
動可能となっている。揺動板80の先端部には上向きに
突出する立ち曲げ部80aが設けられ、該立ち曲げ部8
0aに立設された鉛直なピン41には揺動板80の先端
を上方へ付勢する引張りバネ42が嵌装されている。バ
ネ42は揺動板80の立ち曲げ部80aに一端を固定さ
れ、他端を不図示の定着装置フレームに固定されてお
り、揺動板80の先端を常に上向きに付勢している。
ーラ10の軸受8を支持するとともに軸受8を介して加
圧ローラ10を担持している加圧ローラ担持板であり、
加圧ローラ担持板43は揺動板80に固定されている。
揺動板80の基端部は定着装置フレームの側板に固定さ
れた軸44に枢着されており、該軸44を中心として回
動可能となっている。揺動板80の先端部には上向きに
突出する立ち曲げ部80aが設けられ、該立ち曲げ部8
0aに立設された鉛直なピン41には揺動板80の先端
を上方へ付勢する引張りバネ42が嵌装されている。バ
ネ42は揺動板80の立ち曲げ部80aに一端を固定さ
れ、他端を不図示の定着装置フレームに固定されてお
り、揺動板80の先端を常に上向きに付勢している。
【0090】47は排紙ローラ34の軸35及び排紙ロ
ーラ38の軸39のそれぞれの軸受36及び37を担持
している排紙ローラ支持板であり、該排紙ローラ支持板
47は加圧ローラ10と平行な固定軸46を中心として
回動可能となっている。排紙ローラ支持板47にはその
上端部において定着装置フレーム側板(不図示)と平行
に延在する腕47aが突設されており、腕47aは円筒
状の定着フィルム21内に挿通されているフィルム張力
付加棒(テンション棒)48の上部周面に係合してい
る。
ーラ38の軸39のそれぞれの軸受36及び37を担持
している排紙ローラ支持板であり、該排紙ローラ支持板
47は加圧ローラ10と平行な固定軸46を中心として
回動可能となっている。排紙ローラ支持板47にはその
上端部において定着装置フレーム側板(不図示)と平行
に延在する腕47aが突設されており、腕47aは円筒
状の定着フィルム21内に挿通されているフィルム張力
付加棒(テンション棒)48の上部周面に係合してい
る。
【0091】一方、排紙ローラ支持板47の下端部には
前記腕47aと平行に突出する突部47bが設けられて
おり、揺動板80の先端部に、突設されたピン45が該
突部47bの上に乗り、該ピン45を介して揺動板80
の先端は該突部47bに支持されている。該ピン45を
支持している該突部47bの上面はカム面としての機能
を有しており、該ピン45は該カム面に対するフォロワ
ー(従動子)となっている。
前記腕47aと平行に突出する突部47bが設けられて
おり、揺動板80の先端部に、突設されたピン45が該
突部47bの上に乗り、該ピン45を介して揺動板80
の先端は該突部47bに支持されている。該ピン45を
支持している該突部47bの上面はカム面としての機能
を有しており、該ピン45は該カム面に対するフォロワ
ー(従動子)となっている。
【0092】ステー13の中には溝形の横断面形状を有
するバネケース49が入れられており、該バネケース4
9の中には上下方向に伸縮動するバネ50が収容され、
該バネ50の上端にはブロック70を介してフィルム張
力付加棒48が支持されている。すなわち、フィルム張
力付加棒48はバネ50によって常に上向きに付勢され
ていて排紙ローラ支持板47の腕47aに圧接されてお
り、加圧ローラ10が加熱体19に圧接されている時に
は張力付加棒48は排紙ローラ支持板47の腕47aに
より、定着フィルム21に接触しない下方位置に保持さ
れている。
するバネケース49が入れられており、該バネケース4
9の中には上下方向に伸縮動するバネ50が収容され、
該バネ50の上端にはブロック70を介してフィルム張
力付加棒48が支持されている。すなわち、フィルム張
力付加棒48はバネ50によって常に上向きに付勢され
ていて排紙ローラ支持板47の腕47aに圧接されてお
り、加圧ローラ10が加熱体19に圧接されている時に
は張力付加棒48は排紙ローラ支持板47の腕47aに
より、定着フィルム21に接触しない下方位置に保持さ
れている。
【0093】次に、前記の如き構成の本実施例の定着装
置において、記録材Pが詰まってしまい、いわゆるジャ
ムが発生した場合の各部の動作を説明する。
置において、記録材Pが詰まってしまい、いわゆるジャ
ムが発生した場合の各部の動作を説明する。
【0094】ジャムが発生すると操作者はジャム処理の
ために、排紙ローラ支持板47の上端を手で掴んで該支
持板47を軸46を中心として図14において時計方向
に回動させる。すると、排紙ローラ34及び38が定着
フィルムユニット(定着フィルム装置)から離れる方向
に動かされると同時に排紙ローラ支持板47の上端の腕
47aが張力付加棒48から離れるため、張力付加棒4
8はバネ50の力によって押し上げられ、該棒48は円
筒形の定着フィルム内で最も上方まで押し上げられて定
着フィルム21の天頂部を押し上げる。その結果、円筒
形の定着フィルム21の最下部も引き上げられて加熱体
19に密着される。
ために、排紙ローラ支持板47の上端を手で掴んで該支
持板47を軸46を中心として図14において時計方向
に回動させる。すると、排紙ローラ34及び38が定着
フィルムユニット(定着フィルム装置)から離れる方向
に動かされると同時に排紙ローラ支持板47の上端の腕
47aが張力付加棒48から離れるため、張力付加棒4
8はバネ50の力によって押し上げられ、該棒48は円
筒形の定着フィルム内で最も上方まで押し上げられて定
着フィルム21の天頂部を押し上げる。その結果、円筒
形の定着フィルム21の最下部も引き上げられて加熱体
19に密着される。
【0095】一方、排紙ローラ支持板47が前述のよう
に回動されたことにより突部47bがピン45を押し上
げるので揺動板80は軸44を中心として図14で時計
方向に回動され、その結果、該揺動板80に担持されて
いる加圧ローラ10も加熱体19から離れる方向に下降
される。従って、加熱体19と加圧ローラ10との間で
詰まっていた記録材を取出すことができるが、その際、
本実施例の定着装置では加圧ローラの下降及び排紙ロー
ラの下降に伴って自動的に定着フィルム21が上方へ引
き上げられるので従来の装置のように定着フィルムが垂
れ下ることがなく、従って、記録材取出しの時に手が定
着フィルムに接触する恐れがない。
に回動されたことにより突部47bがピン45を押し上
げるので揺動板80は軸44を中心として図14で時計
方向に回動され、その結果、該揺動板80に担持されて
いる加圧ローラ10も加熱体19から離れる方向に下降
される。従って、加熱体19と加圧ローラ10との間で
詰まっていた記録材を取出すことができるが、その際、
本実施例の定着装置では加圧ローラの下降及び排紙ロー
ラの下降に伴って自動的に定着フィルム21が上方へ引
き上げられるので従来の装置のように定着フィルムが垂
れ下ることがなく、従って、記録材取出しの時に手が定
着フィルムに接触する恐れがない。
【0096】次に、図16乃至図21を参照して本発明
の第 乃至第 の実施例の定着装置について説明する。
図16乃至図21に示された定着装置は前述した従来例
の第一の形式の定着装置を改良したものである。
の第 乃至第 の実施例の定着装置について説明する。
図16乃至図21に示された定着装置は前述した従来例
の第一の形式の定着装置を改良したものである。
【0097】図16には、図22に示した従来例の第一
形式の定着装置を改良した本発明の実施例の定着装置が
示されている。なお、図16において、図22と同一の
符号で表示されている構成要素は図22の従来の定着装
置の構成要素と同じものであるから詳しい説明を省略す
る。
形式の定着装置を改良した本発明の実施例の定着装置が
示されている。なお、図16において、図22と同一の
符号で表示されている構成要素は図22の従来の定着装
置の構成要素と同じものであるから詳しい説明を省略す
る。
【0098】図16において、51は無端状の定着フィ
ルム、52は定着フィルム51を走行させるための駆動
ローラ、53は従動ローラ、55は記録材Pを加熱体5
4に押圧する加圧ローラ、54は定着フィルム51を介
して記録材Pを加熱する加熱体、57は発熱体、58は
発熱体57の表面保護層である耐熱ガラス層、56は発
熱体57を固定しているヒータ基板、59はサーミスタ
の如き検温素子、60は断熱材、である。
ルム、52は定着フィルム51を走行させるための駆動
ローラ、53は従動ローラ、55は記録材Pを加熱体5
4に押圧する加圧ローラ、54は定着フィルム51を介
して記録材Pを加熱する加熱体、57は発熱体、58は
発熱体57の表面保護層である耐熱ガラス層、56は発
熱体57を固定しているヒータ基板、59はサーミスタ
の如き検温素子、60は断熱材、である。
【0099】加熱体54は発熱体57、ヒータ基板5
6、耐熱ガラス層58、検温素子59、及び断熱材60
から構成されており、該加熱体54は支持部材64に固
定され、該支持部材64は不図示の定着装置フレームに
固定されている。
6、耐熱ガラス層58、検温素子59、及び断熱材60
から構成されており、該加熱体54は支持部材64に固
定され、該支持部材64は不図示の定着装置フレームに
固定されている。
【0100】支持部材64の上部には定着フィルム保護
ベルト66を案内し且つ支持するための保護ベルト案内
部材65が取付けられており、該案内部材65の外周に
は無端状に形成された定着フィルム保護ベルト66が遊
嵌されている。
ベルト66を案内し且つ支持するための保護ベルト案内
部材65が取付けられており、該案内部材65の外周に
は無端状に形成された定着フィルム保護ベルト66が遊
嵌されている。
【0101】定着フィルム保護ベルト66は加熱体54
の表面保護層である耐熱ガラス層58の表面に摺擦しつ
つ定着フィルム51と加熱体54の耐熱ガラス層58と
の間に入り込み、加圧ローラ55と加熱体54との間で
定着フィルム51及び記録材Pとともに挟圧且つ加熱さ
れるようになっている。該保護ベルト66は定着フィル
ム51の移動に伴って定着フィルム51と共に移動する
ので該保護ベルト66の移動のための駆動源は設けられ
ていない。
の表面保護層である耐熱ガラス層58の表面に摺擦しつ
つ定着フィルム51と加熱体54の耐熱ガラス層58と
の間に入り込み、加圧ローラ55と加熱体54との間で
定着フィルム51及び記録材Pとともに挟圧且つ加熱さ
れるようになっている。該保護ベルト66は定着フィル
ム51の移動に伴って定着フィルム51と共に移動する
ので該保護ベルト66の移動のための駆動源は設けられ
ていない。
【0102】定着フィルム保護ベルト66の役目は、定
着フィルム51が加熱体54の表面保護層たる耐熱ガラ
ス層58により削られたり、定着フィルム51が加熱体
54により過熱されたりすることを防止するとともに定
着フィルムの駆動力を低減することである。
着フィルム51が加熱体54の表面保護層たる耐熱ガラ
ス層58により削られたり、定着フィルム51が加熱体
54により過熱されたりすることを防止するとともに定
着フィルムの駆動力を低減することである。
【0103】該保護ベルト66は表面の摩擦係数が小さ
く(特に、加熱体54の表面の耐熱ガラス層58に接す
る面の摩擦係数が小さく)、且つ、熱伝導がよいことが
必要であり、たとえば、PFA等のふっ素樹脂から構成
されていて厚さは30μm程度になっている。
く(特に、加熱体54の表面の耐熱ガラス層58に接す
る面の摩擦係数が小さく)、且つ、熱伝導がよいことが
必要であり、たとえば、PFA等のふっ素樹脂から構成
されていて厚さは30μm程度になっている。
【0104】上記の構成において、定着フィルム駆動ロ
ーラ52が回転し、定着フィルム51が図示矢印方向へ
回動すると、加圧ローラ55による押圧部において定着
フィルム51と前記ベルト66とが重り合った状態で加
熱体54の表面の耐熱ガラス層58と加圧ローラ55と
の間で記録材Pとともに所定の圧力で加圧されつつ加熱
されて記録材P上の未定着トナー像Tが溶融されて定着
が行われる。この時、該ベルト66は定着フィルム51
と等速、あるいは遅い速度をもって耐熱ガラス層58と
摺動しながら移動する。
ーラ52が回転し、定着フィルム51が図示矢印方向へ
回動すると、加圧ローラ55による押圧部において定着
フィルム51と前記ベルト66とが重り合った状態で加
熱体54の表面の耐熱ガラス層58と加圧ローラ55と
の間で記録材Pとともに所定の圧力で加圧されつつ加熱
されて記録材P上の未定着トナー像Tが溶融されて定着
が行われる。この時、該ベルト66は定着フィルム51
と等速、あるいは遅い速度をもって耐熱ガラス層58と
摺動しながら移動する。
【0105】この際、該ベルト66は加圧ローラ55に
よる押圧部のみでしか外部より作用を受けない為、回転
移動方向への張力が働かない状態で移動し循環する。
よる押圧部のみでしか外部より作用を受けない為、回転
移動方向への張力が働かない状態で移動し循環する。
【0106】なお、該ベルト66はPFA等の低摩擦係
数を有する材質の為、耐熱ガラス層58及び定着フィル
ム51に対する摩擦抵抗が小さいので定着フィルム51
の駆動に必要な駆動力は小さい動力ですみ、従って、本
実施例の定着装置によれば従来の定着装置よりも定着フ
ィルム駆動力を小さくすることができる。
数を有する材質の為、耐熱ガラス層58及び定着フィル
ム51に対する摩擦抵抗が小さいので定着フィルム51
の駆動に必要な駆動力は小さい動力ですみ、従って、本
実施例の定着装置によれば従来の定着装置よりも定着フ
ィルム駆動力を小さくすることができる。
【0107】該ベルトは定着フィルム51に連れ回って
循環している為、耐熱ガラス層58に対して全周に渡り
均一に摺動することになり、該ベルト66の摩耗も全周
に渡り均一となる。
循環している為、耐熱ガラス層58に対して全周に渡り
均一に摺動することになり、該ベルト66の摩耗も全周
に渡り均一となる。
【0108】本実施例の構成によれば、定着フィルム5
1が加熱体54の表面保護層たる耐熱ガラス層58に直
接に接触しないので定着フィルム51の摩耗が防止され
るとともに定着フィルムの駆動のための駆動力を小さく
することができる。また、加熱体54により定着フィル
ム51が過熱されて変形したり、加熱体54の表面に貼
り付いたりすることを未然に防止することができる。
1が加熱体54の表面保護層たる耐熱ガラス層58に直
接に接触しないので定着フィルム51の摩耗が防止され
るとともに定着フィルムの駆動のための駆動力を小さく
することができる。また、加熱体54により定着フィル
ム51が過熱されて変形したり、加熱体54の表面に貼
り付いたりすることを未然に防止することができる。
【0109】図17は前述の実施例に関する第一の変形
実施例を示したものである。図17に示した実施例で
は、定着フィルム保護ベルト67が有端のものとなって
おり、しかも一度加熱された部分は再使用しないように
装置が構成されている。
実施例を示したものである。図17に示した実施例で
は、定着フィルム保護ベルト67が有端のものとなって
おり、しかも一度加熱された部分は再使用しないように
装置が構成されている。
【0110】なお、図17において図16と同じ符号で
表示された構成要素についての説明は省略する。
表示された構成要素についての説明は省略する。
【0111】図17に示した構成では、定着フィルム5
1が加圧ローラ55と加熱体54との間の定着ニップ部
に入る前の上流側位置に有端の定着フィルム保護ベルト
67を巻き出すための巻き出しリール68が設けられ、
定着フィルム51が該定着ニップ部を出た下流側位置に
は該ベルト67を巻き取る巻き取りリール69が設けら
れている。定着フィルム保護ベルト67は巻き出しリー
ル68から巻き出された後、加熱体54の表面の耐熱ガ
ラス層58に摺接しつつ定着フィルム51と重り合った
状態で該定着ニップ部に入り、エンドレス状の定着フィ
ルム51の内面に密着しつつ加圧ローラ55と加熱体5
4とにより定着フィルム51及び記録材Pとともに挟圧
され且つ加熱された後、定着フィルム51の移動に伴っ
て定着フィルム51とともに該定着ニップ部から脱出
し、定着フィルム51と分離した後、巻き取りリール6
9に巻き取られる。
1が加圧ローラ55と加熱体54との間の定着ニップ部
に入る前の上流側位置に有端の定着フィルム保護ベルト
67を巻き出すための巻き出しリール68が設けられ、
定着フィルム51が該定着ニップ部を出た下流側位置に
は該ベルト67を巻き取る巻き取りリール69が設けら
れている。定着フィルム保護ベルト67は巻き出しリー
ル68から巻き出された後、加熱体54の表面の耐熱ガ
ラス層58に摺接しつつ定着フィルム51と重り合った
状態で該定着ニップ部に入り、エンドレス状の定着フィ
ルム51の内面に密着しつつ加圧ローラ55と加熱体5
4とにより定着フィルム51及び記録材Pとともに挟圧
され且つ加熱された後、定着フィルム51の移動に伴っ
て定着フィルム51とともに該定着ニップ部から脱出
し、定着フィルム51と分離した後、巻き取りリール6
9に巻き取られる。
【0112】なお、本実施例の構成においては、定着フ
ィルム保護ベルト67に適当な張力を与えておくため
に、巻き出しリール68には図において反時計方向の小
さいトルクがバネ等によって負荷され、また、巻き取り
リール69には時計方向にやや強いトルクがバネ等によ
って負荷されている。しかし、定着フィルム保護ベルト
67を送るために、たとえば、巻き取りリール69の軸
にバネと爪車による巻き上げ機構を設けてもよく、ま
た、巻き取りリール69を定着ベルト駆動ローラ52と
連動させるようにしてもよい。
ィルム保護ベルト67に適当な張力を与えておくため
に、巻き出しリール68には図において反時計方向の小
さいトルクがバネ等によって負荷され、また、巻き取り
リール69には時計方向にやや強いトルクがバネ等によ
って負荷されている。しかし、定着フィルム保護ベルト
67を送るために、たとえば、巻き取りリール69の軸
にバネと爪車による巻き上げ機構を設けてもよく、ま
た、巻き取りリール69を定着ベルト駆動ローラ52と
連動させるようにしてもよい。
【0113】本実施例の定着フィルム保護ベルト67の
構成材料は図16の実施例の保護ベルト66と同じであ
ってもよいが、本例のベルト67は一回使用だけになる
ので、耐久性を低いものにしてもよい。
構成材料は図16の実施例の保護ベルト66と同じであ
ってもよいが、本例のベルト67は一回使用だけになる
ので、耐久性を低いものにしてもよい。
【0114】図18は図16に示した実施例に関する第
二の変形実施例を示したものである。本実施例では、定
着フィルム保護ベルト90が図16の実施例と同じくエ
ンドレスベルトとして構成されているが、該ベルト90
が駆動源により強制駆動されるように装置構成がなされ
ている点で図16の実施例とは異っている。すなわち、
本実施例では、無端の定着フィルム保護ベルト90が加
熱体54及び案内部材65並びに従動ローラ53に巻回
されており、従動ローラ53及び定着フィルム51を駆
動源として強制駆動されるようになっている。従って、
本実施例では、従動ローラ53から定着ニップ部の出口
までの間、定着フィルム51と定着フィルム保護ベルト
90とが一体となって移動するので定着フィルム51と
定着フィルム保護ベルト90との間に相互摺擦がなく、
図16及び図17の実施例の構成よりも定着フィルム5
1のいたみを少くすることができる。
二の変形実施例を示したものである。本実施例では、定
着フィルム保護ベルト90が図16の実施例と同じくエ
ンドレスベルトとして構成されているが、該ベルト90
が駆動源により強制駆動されるように装置構成がなされ
ている点で図16の実施例とは異っている。すなわち、
本実施例では、無端の定着フィルム保護ベルト90が加
熱体54及び案内部材65並びに従動ローラ53に巻回
されており、従動ローラ53及び定着フィルム51を駆
動源として強制駆動されるようになっている。従って、
本実施例では、従動ローラ53から定着ニップ部の出口
までの間、定着フィルム51と定着フィルム保護ベルト
90とが一体となって移動するので定着フィルム51と
定着フィルム保護ベルト90との間に相互摺擦がなく、
図16及び図17の実施例の構成よりも定着フィルム5
1のいたみを少くすることができる。
【0115】なお、動作についての説明は省略する。図
における矢印は定着フィルム51及び定着フィルム保護
ベルト90の移動方向を示す。
における矢印は定着フィルム51及び定着フィルム保護
ベルト90の移動方向を示す。
【0116】図19乃至図21に示した実施例は、図2
2の定着装置及び図23の定着装置に内在する問題点
(すなわち、定着装置から排出された定着済みの記録材
Pが加圧ローラ10及び55の周面に沿って曲げられ
て、いわゆる下カールの状態になってしまう、という問
題点)を解決したものである。
2の定着装置及び図23の定着装置に内在する問題点
(すなわち、定着装置から排出された定着済みの記録材
Pが加圧ローラ10及び55の周面に沿って曲げられ
て、いわゆる下カールの状態になってしまう、という問
題点)を解決したものである。
【0117】本実施例の定着装置においては、図19乃
至図21に示すように、定着フィルム51と面接触する
加熱体54Aの表面に定着フィルム51の巾方向(すな
わち、加圧ローラ55の軸線と平行な方向)に沿って階
段状の凹部を形成したことを特徴とする。該凹部は図1
9に示すように該加熱体54Aの中の発熱体57よりも
定着ニップ部N中で記録材Pの出口側の位置に形成され
ている。
至図21に示すように、定着フィルム51と面接触する
加熱体54Aの表面に定着フィルム51の巾方向(すな
わち、加圧ローラ55の軸線と平行な方向)に沿って階
段状の凹部を形成したことを特徴とする。該凹部は図1
9に示すように該加熱体54Aの中の発熱体57よりも
定着ニップ部N中で記録材Pの出口側の位置に形成され
ている。
【0118】図19は本実施例の定着装置の側面概略図
であり、同図において図22の従来装置と同じ構成要素
は図22と同じ符号で表示されており、これらの構成要
素についての説明は必要がない限り省略する。
であり、同図において図22の従来装置と同じ構成要素
は図22と同じ符号で表示されており、これらの構成要
素についての説明は必要がない限り省略する。
【0119】本実施例の装置における特徴は加熱体54
Aの構造にある。更に詳細には、本実施例の加熱体54
Aにおける特徴的な構造は、発熱体57とヒータ基板5
6との間に段付層71が形成されていることである。段
付層71はヒータ基板56の表面にアルミナをコーティ
ングして形成されたものであり、該段付層71は図20
に示されるように、発熱体57の形成位置aの少し前方
の位置bから記録材進入位置cまでの間に延在する一様
な高さの最も高い段部71aと、該位置bから記録材脱
出位置dまでの間で記録材の巾方向(定着フィルムの巾
方向)及び記録材の進行方向fに沿って階段状に形成さ
れた第一の低い段部71b及び更に低い第二の段部71
c(図20及び図21参照)と、を有している。発熱体
57は最も高い段部71a上で記録材進行方向fの最も
前方寄りの位置に形成され、発熱体57の表面と該段部
71aの表面には、位置aから位置cまでの範囲で加熱
体表面が平坦になるように耐熱ガラス層58が被覆され
ている。一方、位置bから記録材脱出位置dまでの間の
段付層71の低い段部71b及び71c上には均等な厚
さで耐熱ガラス層58が被覆され、従って、該位置bか
ら位置dまでの間の加熱体表面は位置aから位置cまで
の範囲の平坦な加熱体表面よりも低い階段状の凹部とな
っている。この凹部は図21(a)に示すように記録材
の巾方向に沿って三つの領域に配置されており、最も浅
い凹部は中央部の小カール領域に配置され、深い凹部は
記録材の両側縁部に対応する大カール領域に配置されて
いる。従って、加熱体54Aの表面(下面)と加圧ロー
ラ55との間に定着フィルム51とともに進入した記録
材は発熱体57の位置aを通過するまでの間は該段部7
1a上の一様な平坦面の加熱体表面の耐熱ガラス層58
に対して定着フィルム51を介して圧接されながら進行
するが、記録材が発熱体形成位置aを通過してからは記
録材は段部71aよりも低い段部71b及び71c上の
耐熱ガラス層に向って加圧ローラ55から押されるので
(加圧ローラ55は前述したようにゴム等の弾性材で構
成されているため加圧ローラ55が圧迫されない該凹部
に対向した加圧ローラ周面は図19に示すように該凹部
に向って膨張するので該加熱体54Aの該凹部に向って
押された記録材部分は加圧ローラ55から上向きに曲げ
作用を受けることになり、従って、下向きにカールする
傾向が是正されることになる。この時、従来の装置では
最も大きく下向きにカールされてしまう記録材の両側縁
部が本実施例の装置では加圧ローラ55により加熱体5
4Aの表面の最も深い凹部に向って上向きに押し込まれ
るので、本実施例の装置によれば、定着装置から排出さ
れた記録材に下向きカールは生じない。
Aの構造にある。更に詳細には、本実施例の加熱体54
Aにおける特徴的な構造は、発熱体57とヒータ基板5
6との間に段付層71が形成されていることである。段
付層71はヒータ基板56の表面にアルミナをコーティ
ングして形成されたものであり、該段付層71は図20
に示されるように、発熱体57の形成位置aの少し前方
の位置bから記録材進入位置cまでの間に延在する一様
な高さの最も高い段部71aと、該位置bから記録材脱
出位置dまでの間で記録材の巾方向(定着フィルムの巾
方向)及び記録材の進行方向fに沿って階段状に形成さ
れた第一の低い段部71b及び更に低い第二の段部71
c(図20及び図21参照)と、を有している。発熱体
57は最も高い段部71a上で記録材進行方向fの最も
前方寄りの位置に形成され、発熱体57の表面と該段部
71aの表面には、位置aから位置cまでの範囲で加熱
体表面が平坦になるように耐熱ガラス層58が被覆され
ている。一方、位置bから記録材脱出位置dまでの間の
段付層71の低い段部71b及び71c上には均等な厚
さで耐熱ガラス層58が被覆され、従って、該位置bか
ら位置dまでの間の加熱体表面は位置aから位置cまで
の範囲の平坦な加熱体表面よりも低い階段状の凹部とな
っている。この凹部は図21(a)に示すように記録材
の巾方向に沿って三つの領域に配置されており、最も浅
い凹部は中央部の小カール領域に配置され、深い凹部は
記録材の両側縁部に対応する大カール領域に配置されて
いる。従って、加熱体54Aの表面(下面)と加圧ロー
ラ55との間に定着フィルム51とともに進入した記録
材は発熱体57の位置aを通過するまでの間は該段部7
1a上の一様な平坦面の加熱体表面の耐熱ガラス層58
に対して定着フィルム51を介して圧接されながら進行
するが、記録材が発熱体形成位置aを通過してからは記
録材は段部71aよりも低い段部71b及び71c上の
耐熱ガラス層に向って加圧ローラ55から押されるので
(加圧ローラ55は前述したようにゴム等の弾性材で構
成されているため加圧ローラ55が圧迫されない該凹部
に対向した加圧ローラ周面は図19に示すように該凹部
に向って膨張するので該加熱体54Aの該凹部に向って
押された記録材部分は加圧ローラ55から上向きに曲げ
作用を受けることになり、従って、下向きにカールする
傾向が是正されることになる。この時、従来の装置では
最も大きく下向きにカールされてしまう記録材の両側縁
部が本実施例の装置では加圧ローラ55により加熱体5
4Aの表面の最も深い凹部に向って上向きに押し込まれ
るので、本実施例の装置によれば、定着装置から排出さ
れた記録材に下向きカールは生じない。
【0120】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
次のような効果を得ることができる。
次のような効果を得ることができる。
【0121】 図1乃至図13に示した本発明の実施
例の装置によれば、定着フィルムの摩耗粉が取除かれる
ので定着フィルムと加熱体表面との間のスリップが発生
せず、また、定着フィルムの一層の摩耗が防止されるの
で該フィルムの寿命が長くなり、加熱体から記録材に対
する熱伝達が向上し、定着フィルム駆動に要する動力を
低減でき、記録材上の画像の定着ムラや画像の乱れの発
生を防止できる。
例の装置によれば、定着フィルムの摩耗粉が取除かれる
ので定着フィルムと加熱体表面との間のスリップが発生
せず、また、定着フィルムの一層の摩耗が防止されるの
で該フィルムの寿命が長くなり、加熱体から記録材に対
する熱伝達が向上し、定着フィルム駆動に要する動力を
低減でき、記録材上の画像の定着ムラや画像の乱れの発
生を防止できる。
【0122】 図14及び図15に示した本発明の実
施例によれば、ジャム処理の際に定着フィルムに操作者
の手指が触れる恐れがなくなるので故障発生の恐れがな
くなる。
施例によれば、ジャム処理の際に定着フィルムに操作者
の手指が触れる恐れがなくなるので故障発生の恐れがな
くなる。
【0123】 図16乃至図18に示した本発明の実
施例によれば、定着フィルムの摩耗がなくなって該フィ
ルムの寿命を長くすることができるとともに定着フィル
ムに対する摩擦が小さいので定着フィルムの駆動に必要
な駆動力を低減することができ、定着フィルムの摩耗に
よる記録材上の画像の定着ムラや画像の乱れをなくすこ
とができる。
施例によれば、定着フィルムの摩耗がなくなって該フィ
ルムの寿命を長くすることができるとともに定着フィル
ムに対する摩擦が小さいので定着フィルムの駆動に必要
な駆動力を低減することができ、定着フィルムの摩耗に
よる記録材上の画像の定着ムラや画像の乱れをなくすこ
とができる。
【0124】 図19乃至図21に示した本発明の実
施例によれば、定着終了後の記録材がカールしてしまう
ことを未然に防止できる。
施例によれば、定着終了後の記録材がカールしてしまう
ことを未然に防止できる。
【図1】本発明の第一実施例の定着装置に装備されてい
る定着フィルムガイド部材の拡大斜視図。
る定着フィルムガイド部材の拡大斜視図。
【図2】図1に示した定着フィルムガイド部材を有する
本発明の定着装置において、定着フィルムに駆動力が作
用していない状態を示した図。
本発明の定着装置において、定着フィルムに駆動力が作
用していない状態を示した図。
【図3】図2に示した定着フィルムガイド部材を有する
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用して定着
が行われている状態を示した図。
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用して定着
が行われている状態を示した図。
【図4】本発明の第二実施例の定着装置に装備されてい
る定着フィルムガイド部材の拡大斜視図。
る定着フィルムガイド部材の拡大斜視図。
【図5】図4に示した定着フィルムガイド部材を有する
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用していな
い状態を示す図。
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用していな
い状態を示す図。
【図6】図4に示した定着フィルムガイド部材を有する
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用した状態
を示した図。
定着装置において定着フィルムに駆動力が作用した状態
を示した図。
【図7】図6のA部拡大図。
【図8】本発明の別の実施例の定着フィルムガイド部材
において定着フィルムが駆動されている状態の一部拡大
断面図。
において定着フィルムが駆動されている状態の一部拡大
断面図。
【図9】本発明の更に別の実施例の定着装置において定
着フィルムガイド部材の一部の拡大断面図。
着フィルムガイド部材の一部の拡大断面図。
【図10】図1乃至図9に示した定着フィルムガイド部
材を有する定着装置及び本出願人により提案されている
先行技術の定着装置の中央部分の縦断面図。
材を有する定着装置及び本出願人により提案されている
先行技術の定着装置の中央部分の縦断面図。
【図11】図10に示した定着装置の記録材進入側から
見た横断面図。
見た横断面図。
【図12】図10及び図11に示した定着装置の右側縁
部の縦断面図。
部の縦断面図。
【図13】図10及び図11に示した定着装置の左側縁
部の縦断面図。
部の縦断面図。
【図14】本発明の別の実施例の定着装置において本発
明に関する部分の拡大斜視図。
明に関する部分の拡大斜視図。
【図15】図14に示した定着装置の中央部縦断面図。
【図16】本発明の別の実施例の定着装置の概略構造を
示した図。
示した図。
【図17】図16に示した定着装置とは別の実施例を示
した図。
した図。
【図18】図17に示した定着装置とは別の実施例を示
した図。
した図。
【図19】本発明の別の実施例の定着装置を示した概略
図。
図。
【図20】図19に示した定着装置に装備されている加
熱体の表面の拡大斜視図。
熱体の表面の拡大斜視図。
【図21】(a)は該加熱体の上側から見た平面図。
(b)は(a)のB−B矢視断面図。(c)は(a)の
A−A矢視断面図。(d)は(a)のC−C矢視断面
図。
(b)は(a)のB−B矢視断面図。(c)は(a)の
A−A矢視断面図。(d)は(a)のC−C矢視断面
図。
【図22】図16乃至図21に示した定着装置の従来例
の構造を示した概略図。
の構造を示した概略図。
【図23】図1乃至図15に示した定着装置の従来例に
おける中央部縦断面図。
おける中央部縦断面図。
【図24】図23に示した従来例の定着装置の要部分解
斜視図。
斜視図。
【図25】図23及び図24に示した従来例の定着装置
における問題点の一つを説明するための図。
における問題点の一つを説明するための図。
【図26】図23及び図24に示した従来例の定着装置
における主要構成部材の寸法を示した図。
における主要構成部材の寸法を示した図。
1…定着装置フレーム 2,3…側壁
板 4…上カバー 8,9…軸受
部材 10…加圧ローラ 13…ステー(定着フレーム案内部材) 14…清掃部材 15…スクレ
ーパー 16…清掃ブラシ 19…加熱体 19a…ヒータ基板 19b…発熱
体 19c…表面保護層 19d…検温
素子 20…断熱材 21…定着フ
ィルム 22,23…フィルム側縁部規制用フランジ部材 26,27…コイルばね 30,31…
給電コネクタ 34…排出ローラ 38…ピンチ
コロ 41…押しばね 43…加圧ロ
ーラ担持板 48…フィルム張力付加棒 47…排紙ロ
ーラ支持板 49…バネケース 50…バネ 80…揺動板 51…定着フ
ィルム 52…駆動ローラ 53…従動ロ
ーラ 55…加圧ローラ 54…加熱体 56…ヒータ基板 57…発熱体 58…耐熱ガラス層 59…検温素
子 60…断熱材 64…支持部
材 66,67,90…定着フィルム保護ベルト 65…保護ベルト案内部材 68…巻き出
しリール 69…巻き取りリール 54A…加熱
体 71…段付層
板 4…上カバー 8,9…軸受
部材 10…加圧ローラ 13…ステー(定着フレーム案内部材) 14…清掃部材 15…スクレ
ーパー 16…清掃ブラシ 19…加熱体 19a…ヒータ基板 19b…発熱
体 19c…表面保護層 19d…検温
素子 20…断熱材 21…定着フ
ィルム 22,23…フィルム側縁部規制用フランジ部材 26,27…コイルばね 30,31…
給電コネクタ 34…排出ローラ 38…ピンチ
コロ 41…押しばね 43…加圧ロ
ーラ担持板 48…フィルム張力付加棒 47…排紙ロ
ーラ支持板 49…バネケース 50…バネ 80…揺動板 51…定着フ
ィルム 52…駆動ローラ 53…従動ロ
ーラ 55…加圧ローラ 54…加熱体 56…ヒータ基板 57…発熱体 58…耐熱ガラス層 59…検温素
子 60…断熱材 64…支持部
材 66,67,90…定着フィルム保護ベルト 65…保護ベルト案内部材 68…巻き出
しリール 69…巻き取りリール 54A…加熱
体 71…段付層
Claims (12)
- 【請求項1】 発熱体を内蔵した加熱体と、該加熱体の
表面に外周面を圧接して回転されるとともに該加熱体表
面との間に定着ニップ部を形成している加圧ローラと、
該加熱体表面に摺接しつつ記録材の進行方向と同方向に
該定着ニップ部へ進入する定着フィルムと、を有した定
着装置において、 該定着フィルムの該加熱体表面との接触面を清掃するた
めの定着フィルム清掃手段が設けられていることを特徴
とする定着装置。 - 【請求項2】 該清掃手段が該定着ニップ部への入口側
に設けられていることを特徴とする請求項1の定着装
置。 - 【請求項3】 該加熱体を支持している加熱体支持手段
に該清掃手段が設けられていることを特徴とする請求項
1及び2の定着装置。 - 【請求項4】 該清掃手段が該加熱体支持手段の一部で
あることを特徴とする請求項3の定着装置。 - 【請求項5】 該清掃手段が該定着フィルムの面に接触
する接触式清掃手段であることを特徴とする請求項1〜
4の定着装置。 - 【請求項6】 発熱体を内蔵した加熱体と、該加熱体の
表面に外周面を圧接して回転されるとともに該加熱体表
面との間に定着ニップ部を形成している加圧ローラと、
該加熱体表面に沿って記録材の進行方向と同方向に該定
着ニップ部へ進入する定着フィルムと、を有した定着装
置において、 該定着ニップ部において該加熱体表面と該定着フィルム
との間に進入して該定着フィルムと該加熱体表面との直
接接触を阻止しつつ該加熱体表面に摺接して該定着フィ
ルムとともに移動する定着フィルム保護ベルトを有して
いることを特徴とする定着装置。 - 【請求項7】 該定着フィルム保護ベルトが該定着フィ
ルムとの摩擦で移動されるようになっていることを特徴
とする請求項6の定着装置。 - 【請求項8】 該定着フィルム保護ベルトを駆動する駆
動手段が設けられていることを特徴とする請求項6の定
着装置。 - 【請求項9】 該定着フィルム保護ベルトは該定着フィ
ルムよりも摩擦係数の小さい材料で構成されていること
を特徴とする請求項6〜8の定着装置。 - 【請求項10】 発熱体を内蔵した加熱体と、該加熱体
の表面に外周面を圧接して回転されるとともに該加熱体
表面との間に定着ニップ部を形成している加圧ローラ
と、該加熱体表面に摺接しつつ記録材の進行方向と同方
向に該定着ニップ部へ進入する定着フィルムと、を有し
た定着装置において、 該定着ニップ部の出口位置において該加熱体表面に凹部
が形成されていることを特徴とする定着装置。 - 【請求項11】 該凹部は該定着フィルムの幅方向に沿
って階段状に形成され、該定着フィルムの幅方向の中央
部において最も浅くなっていることを特徴とする請求項
11の定着装置。 - 【請求項12】 発熱体を内蔵した加熱体と、該加熱体
の表面に外周面を圧接して回転されるとともに該加熱体
表面との間に定着ニップ部を形成している加圧ローラ
と、該加熱体表面に摺接しつつ記録材の進行方向と同方
向に該定着ニップ部へ進入する定着フィルムと、を有し
た定着装置において、 該定着装置の出口側の位置に配置された記録材排出手段
が該加熱体及び該加圧ローラから離れる方向に移動され
たことに連動して該定着フィルムに張力を付加して該定
着ニップ部において該定着フィルムを該加熱体表面に密
着させる定着フィルム張力付加手段、が設けられている
ことを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13484392A JPH05323812A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13484392A JPH05323812A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05323812A true JPH05323812A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15137767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13484392A Pending JPH05323812A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05323812A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0844225A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-16 | Canon Inc | 定着装置 |
JPH08248791A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-27 | Ricoh Co Ltd | 加熱装置 |
JP2015161845A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2018092200A (ja) * | 2013-04-17 | 2018-06-14 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP13484392A patent/JPH05323812A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0844225A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-16 | Canon Inc | 定着装置 |
JPH08248791A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-27 | Ricoh Co Ltd | 加熱装置 |
JP2018092200A (ja) * | 2013-04-17 | 2018-06-14 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2015161845A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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