JPH05323655A - 静電潜像用現像剤および画像形成方法 - Google Patents
静電潜像用現像剤および画像形成方法Info
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- JPH05323655A JPH05323655A JP4151601A JP15160192A JPH05323655A JP H05323655 A JPH05323655 A JP H05323655A JP 4151601 A JP4151601 A JP 4151601A JP 15160192 A JP15160192 A JP 15160192A JP H05323655 A JPH05323655 A JP H05323655A
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Abstract
性樹脂キャリアと、実質上磁性体粒子そのものからなる
磁性粉体キャリアと、表面にアルミナ等の研磨材微粒子
15が固着された研磨性トナー11とからなる静電潜像
用現像剤を用いて、a−Si系感光体上の潜像を現像す
る。 【効果】 2種類のキャリアと研磨性トナーとを組み合
わせることにより、必要な帯電量を任意に設定してトナ
ーに安定して賦与でき、キャリア引きも生じない。しか
も、スペントの発生が防止され、長期にわたってカブ
リ、画像不良が生じない。
Description
静電印刷などでの現像プロセスで用いられる静電潜像用
現像剤、およびこれを用いた画像形成方法に関する。
発明(米国特許第2,297,691号明細書)以来、
各種の2成分方式の現像剤が提案されており(米国特許
第2,618,551号明細書、同第2,618,52
2号明細書、同第2,573,881号明細書、同第
2,638,416号明細書)、また、磁気ブラシ現像
法の発明(米国特許第2,786,439号明細書)後
に、二成分現像剤のキャリアに樹脂コートを施し、帯電
特性、トナー飛散および耐湿性を改善する試みがなされ
てきた。
分系からなり、キャリアがトナーを帯電せしめて現像ゾ
ーンに搬送し、トナーのみが静電潜像上に付着して現像
されて可視像が形成される。
は、鉄、マグネタイト、フェライト等の磁性体粒子から
なる。この磁性粉体キャリアは、構造が簡単で耐久性は
良好であるが、電気抵抗が比較的小さいためトナーの帯
電不良を起こしやすく、トナーの機内飛散やカブリが発
生しやすい。また、重量が大きいため、現像器内での撹
拌による衝撃により、トナー成分がキャリアに付着して
スペントを生じやすいという問題があった。
が低下し、カブリの発生、画像濃度の低下等、画質に対
して悪影響を与える。このため、現像剤の寿命が短くな
り、定期的な現像剤の交換は避けられない。
ィングした磁性粉体キャリア(コートキャリア)は、抵
抗が高くなることから、トナーの帯電性が良好となり、
トナーの機内飛散やカブリを防止することができる。し
かし、繰返し使用につれてコーティングが剥離してくる
ことは避けられず、その場合には、機内飛散やカブリが
生じる。特に、現像ユニットをコンパクト化した小型機
においては、トナーとの混合撹拌時に大きな剪断力が掛
かることから、コーティングが剥離して耐久性を劣化し
やすい。
た小径の磁性樹脂キャリアも知られており(特開昭47
−13954号公報、同49−51950号公報、同5
0−2543号公報)、樹脂により高抵抗化されるた
め、トナーへの帯電付与特性は優れている。また、樹脂
キャリアを用いることにより、キャリアに掛かるストレ
スが弱くなり、現像剤寿命が長くなるという報告もある
(「新しいプロセスと現像材料を用いた高画質の普通紙
複写機」(National Technical R
eport,Vol.26,No.4,Aug.,(1
982))。しかし、磁性樹脂キャリアは、比重(真密
度)が小さいため、現像時にトナーとともに感光体上に
付着・移送され、いわゆる“キャリア引き”を生じやす
い。
散させてなる磁性樹脂キャリアと、強磁性体粒子からな
る磁性粉体キャリアと、絶縁性トナーとを組み合わせて
現像剤とすることにより、ソフトな穂の磁気ブラシを形
成するとともに、磁性粉体キャリアの凝集を防止するこ
とが報告されている(特開昭59−192262号公
報)。しかし、トナーとしては通常の絶縁性トナーを使
用しているため、連続プリントによりスペントの発生お
よびそれによる画像劣化が生じる。
添加することでキャリア劣化を防止することが提案され
ているが(電子写真学会誌第23巻、第1号、1984
年;PFP方式とコピー画像の高品質化、墨田誠)、こ
の場合も第3物質が現像されるため、得られる画像濃度
を一定にするのが困難である。
に加え、アモルファスシリコン(a−Si)系の感光層
を用いた感光体が近年注目されている。a−Si系感光
体は、Se系感光体に比べて安全性の点で問題がなく、
また、耐久性に優れ、装置ユニットよりも高寿命であ
る。しかし一方において、a−Si系感光体は、長期使
用により、電荷がリークしやすくなり、いわゆる“像流
れ”を発生する傾向がある。
することは古くから知られており、例えば、チタン酸ス
トロンチウム微粒子の現像剤中への添加(特開昭61−
278861号公報)、モース硬度が2.5〜7.0の
クリーニング部材の使用(特開昭59−88776号公
報)、a−Siドラム表面層と同程度の研磨材および微
粒子を用いる方法(特開昭63−29759号公報)な
どが提案されており、また、アルカリ土類金属、炭酸塩
等がa−Si系感光体の像流れに有効であることが報告
されている(特開昭61−231564号公報)。
研磨力が弱く、a−Si系感光体の像流れ防止効果が不
十分である。また、研磨力を大きくしようとすると、画
像形成装置は大型になり、小型機には採用できなかっ
た。
スペント発生を防止し、安定して画像形成が可能な現像
剤および画像形成方法を提供するものである。
剤は、(a) 磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散
した磁性樹脂キャリアと、(b) 実質上磁性粒子その
ものからなる磁性粉体キャリアと、(c) 表面に研磨
材微粒子が固着された研磨性トナーとを含有することを
特徴とする。
ァスシリコン(a−Si)系感光層を有するa−Si系
感光体の該感光層上に静電潜像を形成し、該静電潜像を
上記の現像剤で現像することを特徴とする。
光層上にトナー像を形成し、ついでトナー像を被転写材
に転写し、一部未転写のトナーが残存する感光体表面に
圧接部材を圧接し、残存するトナーで感光体表面を研磨
することができ、いっそう研磨効果が向上する。
て(a)磁性樹脂キャリアと(b)磁性粉体キャリアと
を併用する。
をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリア
表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させた
り、表面コーティング層を設けることもできる。(a)
磁性樹脂キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹
脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類に
よって制御することができる。
樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂など熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の
硬化性樹脂が例示される。
ンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(M
n,Ni,Mg,Cu等)を一種または二種以上含有す
るスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネ
トプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄
や合金の粒子を用いることができる。その形状は、粒
状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を
要する場合には、鉄等の強磁性微粒子を用いることが好
ましい。また、化学的な安定性を考慮すると、マグネタ
イト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウ
ムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの
強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の
種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化
を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体
微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90重量%の量で
添加することが適当である。
下の方法により製造することができる。 (1) 磁性体微粒子と絶縁性バインダー樹脂とを溶融
混合したのち、冷却して微粉砕する。
樹脂との溶融混合物を噴霧する溶融スプレードライ法。 (3) 磁性体微粒子の存在下に、水性媒体中でモノマ
ーないしプレポリマーを反応・硬化させ、縮合型バイン
ダー中に磁性体微粒子が分散された磁性樹脂キャリアを
製造する方法。
たは負帯電性の微粒子あるいは導電性微粒子を固着して
表面改質したり、樹脂をコーティングして磁性樹脂キャ
リアの帯電性を制御することもできる。
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いら
れ、これら樹脂を表面にコートし硬化させてコート層を
形成することにより、帯電付与能力を向上させることが
できる。
あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャ
リアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面
にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力
を与え微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むようにし
て固定することにより行なわれる。この場合、微粒子
は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではな
く、その一部を磁性樹脂キャリア表面から突き出すよう
にして固定される。この固定方法は、後述のトナーに対
する研磨材微粒子の固着方法と同じである。
性材料が用いられる。具体的には、有機系としては、ポ
リスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種
アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶
縁性微粒子を用いることができ、帯電レベルおよび極性
については、素材、重合触媒、表面処理等により、希望
するレベルの帯電および極性を得ることができる。
タン等の負帯電性の無機微粒子や、アルミナ等の正帯電
性の無機微粒子などが用いられる。導電性微粒子として
は、カーボンブラック、酸化スズ、導電性酸化チタン
(酸化チタンに導電性材料をコーティングしたもの)、
炭化ケイ素などが用いられ、空気中の酸素による酸化に
よって導電性を失なわないものが望ましい。
0μmが好適であり、好ましくは20〜80μm、さら
に好ましくは30〜70μmである。
磁性微粒子と同様に、鉄、マグネタイト、フェライト等
の磁性粉体が用いられる。特にフェライト系キャリア
は、表面が極めて硬く、研磨性トナーによってもそれ自
体は研磨されることがない。また、磁性粉体キャリアと
しては、磁性粉体をそのまま用いるノンコートキャリア
が耐久安定性の点で好ましいが、磁性粉体を樹脂でコー
トしたコートキャリアを用いることもできる。
0μmが好適であり、好ましくは20〜80μm、さら
に好ましくは30〜70μmである。本発明では、磁性
樹脂キャリアと磁性粉体キャリアとを併用するが、両者
は機能分離されている。すなわち、磁性樹脂キャリア
は、主としてトナー粒子への電荷賦与(帯電)作用を行
なう。また、磁性粉体キャリアは、現像剤の搬送、混合
機能を受けもつ。
が共に磁性粉体キャリアと比べて小さいため、単位重量
当たりの表面積が大きく、少量でもトナー粒子への帯電
賦与能力が大きい。また、混合、撹拌時に大きな剪断力
が掛かる小型プリンターの現像器においても、スペント
の発生が少なく、磁性粉体キャリアの撹拌時の衝撃も緩
和できる。さらに、磁性樹脂キャリアは、表面コーティ
ング等の表面処理がしてあっても、撹拌時のストレスが
比較的小さいため、研磨性トナーによっても表面コーテ
ィング材(表面処理材)が研磨、剥離されにくい。そこ
で、樹脂キャリア中に帯電制御剤を加えることによって
表面状態をコントロールすることの外に、表面コートお
よび表面処理を施すことによっても、トナーに一定の電
荷を安定して付与することができる。
り、磁性樹脂キャリアの“キャリア引き”を防止でき
る。磁性樹脂キャリアを単独で用いた場合は、比重が小
さく、しかも重量当たりの電荷(比電荷Q/M)が大き
く、磁力が比較的弱いため、“キャリア引き”を生じや
すい。特に、磁性樹脂キャリアの特長を生かすために
は、その粒度を小径(例えば100μm以下)に設定す
ることが望ましいが、粒度を小さくすると“キャリア引
き”がいっそう生じやすくなる。磁性樹脂キャリアの粒
度が大きくなると、画質が粗くなり、トナー濃度を一定
以上に上げられなくなる。これに対し、強磁性体のもつ
磁気特性がそのまま反映される磁性粉体キャリアを併用
すると、スリーブからの穂立ちが、磁性粉体キャリアを
中心とした穂立ちとなり、現像ゾーンから離れる時に、
磁性樹脂キャリアが磁性粉体キャリアに吸い寄せられ、
磁性樹脂キャリアがトナーとともに感光体に移行するこ
とがない。
混合比は、トナーの帯電レベルに応じて決定される。す
なわち、トナーの帯電レベルが低い場合は、トナーと逆
帯電性の磁性樹脂キャリアの比率を上げることで、現像
剤全体としてのQ/Mをコントロールできる。(a)磁
性樹脂キャリアと(b)磁性粉体キャリアとの混合比
は、重量比で(a)/(b)=5〜75/95〜25の
範囲が好ましく、より好ましくは5〜50/95〜50
である。なお、磁性樹脂キャリアのみからなるキャリア
系を構成すると、キャリア引きが発生し画像に白ぬけを
生じる。
トナー11はトナー母粒子13の表面に研磨材微粒子1
5が固定されて形成されている。
15の固着は、例えば、トナー母粒子13と研磨材微粒
子15とを均一混合し、トナー母粒子13の表面に研磨
材微粒子15を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を
与え研磨材微粒子15をトナー母粒子13中に打ち込む
ようにして固定することにより行なわれる。研磨材微粒
子15は、トナー母粒子13中に完全に埋設されるので
はなく、その一部をトナー母粒子13から突き出すよう
にして固定される。
は、表面改質装置ないしはシステムとして市販されてお
り、その一例を挙げれば以下の通りである。 (1) 乾式メカノケミカル法: メカノケミカル(岡田精工(株)) メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン
(株))
所) クリプトロンシステム(川崎重工業(株))
微粒子、例えばアルミナ、ジルコニア等の金属酸化物な
どの微粒子を用いる。また、表面保護層21としてSi
Cを設けたa−Si系感光体への適用を考えると、Si
C層のモース硬度が8程度であるので、モース硬度が8
以上、好ましくは8〜9の微粒子が好ましい。
子33の平均粒径をD、研磨材微粒子の平均粒径をdと
すると、D/d=10〜50が好ましく、より好ましく
は10〜40の範囲である。これにより、研磨材微粒子
15がトナー母粒子13の表面にしっかりと固定され、
また、研磨材微粒子15による研磨効果が大きくなる。
水化の目的で、その表面に表面処理を施してもよい。ま
た、流動性等を調整する目的で、他の微粒子を併用して
もよい。
自体と同様の構成のものが用いられ、例えば、バインダ
ー樹脂、着色剤、荷電制御剤、オフセット防止剤などを
配合することができる。また、磁性体を添加して磁性ト
ナーとすることもできる。バインダー樹脂としては、ス
チレン・アクリル共重合物等のポリスチレン系樹脂に代
表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが用い
られる。
各種の顔料、染料が;荷電制御剤としては第4級アンモ
ニウム化合物、ニグロシン、ニグロシン塩基、クリスタ
ルバイオレット、トリフェニルメタン化合物等が;オフ
セット防止剤、定着向上助剤としては低分子量ポリプロ
ピレン、低分子ポリエチレンあるいはその変性物等のオ
レフィンワックス;磁性体としてはマグネタイト、フェ
ライトなどが使用できる。
えば2軸押出機、ニーダ等で各成分を溶融混練後、ジェ
ットミル等で粉砕し、分級することにより得られる。ト
ナーの平均粒径は一般に20μm以下が好ましく、より
好ましくは15μm以下である。
の撹拌、混合時に、トナー11が磁性粉体キャリアの表
面を研磨し、粉体キャリア表面に融着したスペント物を
研磨除去する。したがって、スペントは一定量以上、堆
積、成長することがなく、長期間にわたって安定した画
像品質が得られる。
キャリアに対するスペント量が定量される。また、樹脂
キャリアの使用樹脂が溶剤不溶の場合は、「磁気ブラシ
現像機の検討」、有村孝文、電子写真学会誌、第9巻、
第2号(1981)に記載の方法によっても測定でき
る。さらに、キャリア中の特定の元素の定量によって
も、測定精度を向上させることができる。
用いて画像形成を行なうと、現像時、クリーニング時の
ようにトナー11が感光体の表面層と接触、摩擦する際
に、感光体表面を効果的に研磨し、SiC層を表面層と
するa−Si系感光体に効果的である。
の層構成を示す断面図である。導電性基体23上には、
Si:Ge:H等からなる光吸収層25、Si:H:
B:O等からなるキャリア注入阻止層27、Si:H等
からなるキャリア励起・輸送層29(光導電層)、表面
保護層31が順次積層されている。
形成されている。このSiC層(表面保護層31)は平
滑でなく、微小な突起物(コーン)が数多く存在し、ま
た、親水性が強く、コロナ放電によって生じるイオン生
成物が付着する。したがって、連続プリントを重ねた
り、高湿条件下でプリントを開始すると、トナーの感
光体ドラムへの付着およびトナーフィルミングの発生、
イオン生成物として硝酸アンモニウム等の親水性化合
物の付着などが起こり、感光体の電荷がリークし、いわ
ゆる“像流れ”が発生する。しかも、これらの生成物
は、表面保護層31であるSiC層の微小突起物と微小
突起物との間に溜る傾向が強く、通常のクリーニングで
は“像流れ”を防止できない。
研磨材微粒子15により、微小突起物の先を研磨して感
光体表面を平滑化するとともに、同時に微小突起物と微
小突起物の間に堆積したイオン生成物を取り除いて像流
れを防止し、この結果、現像安定性も確保される。しか
も、このような効果を有する本発明のトナーは、クリー
ニングブレード、摺擦ローラ等で研磨された場合でも、
a−Si感光体表面に大きな傷を付けることがない。
法について、図3に沿って説明する。図3は、摺擦ロー
ラ(圧接部材)49が設けられている点を除いて、従来
からの一般的な画像形成装置と変わるところがない。
iC層を有するドラム状のa−Si系感光体21の周囲
には、コロナ帯電器41、LEDヘッド43(露光
器)、現像ローラ45、転写器47、摺擦ローラ49、
クリーニングブレード51が配設されている。コロナ帯
電器41による感光体21の表面の均一帯電、LEDヘ
ッド43による選択画像露光による静電潜像の形成後
に、現像ローラ45により現像剤61が感光体21の表
面に供給され、現像によりトナー11からなる可視像が
形成される。このとき、現像剤61中のトナー11によ
り、感光体11の表面が摩擦されて、表面のSiC層が
研磨される。また、研磨材微粒子15は、トナー母粒子
13にしっかりと固定されているので脱落することな
く、現像不良、画像欠陥などの原因となることがない。
47により紙63(被転写材)に転写され、ついで、定
着器(図示を省略)により紙63上に定着される。
のトナー11がすべて紙63に転写されるのではなく、
一部のトナー11(残存トナー)が感光体21上に残
る。この残存トナー11は、摺擦ローラ49により感光
体21の表面に対して圧接され、SiC層を研磨し、さ
らにトナー11の研磨材微粒子15による研磨効果が大
きくなる。
は、クリーニングブレード51により感光体21の表面
から除かれるが、このときも、クリーニングブレード5
1と感光体21との間に掛けられる機械的な力により、
トナー11の研磨材微粒子15によって感光体21の表
面SiC層が研磨される。
られ、感光体21の表面に対して摺擦ローラ49を圧接
し、感光体21に対しズリ応力が掛かるように回転させ
ることにより、感光体21の表面が研磨、クリーニング
される。
けて加熱することにより、像流れ防止効果をさらに改善
することができる。なお、以上の説明では、SiC層を
表面層とするa−Si系感光体を中心に説明したが、他
のタイプの表面層でも、また、他のタイプの感光体でも
よく、感光体表面層の硬度に応じて研磨材微粒子の硬度
を調整すればよい。
性粉体キャリアとを併用し、これに研磨性トナーを混合
して現像剤とすることにより、必要な帯電量を任意に設
定してトナーに安定して賦与することができる。しかも
スペントの生成を防止し、その結果、カブリ、画像不良
の発生が防止され、長期にわたって良好な画像形成がで
き、現像剤の交換が長期間必要ない。
久安定性が良好であり、長期にわたって安定して高品質
の画像を得ることができる。さらに、磁性樹脂キャリア
を用いることにより、ソフトで鮮明な画像が得られ、し
かも、磁性樹脂キャリアを用いたときに発生する“キャ
リア引き”を防止することができる。
が得られる。よって、画像形成装置をコンパクトに設計
することができ、クリーニングブラシ等の特別なシステ
ムを組み込む必要がなく、特に、小径感光体ドラムを用
いた小型機、表面層の硬度が大きくクリーニングブラシ
の大型化等を招きやすいa−Si系感光体に好適であ
る。
グネタイトの存在下に水性媒体中でフェノールとホルマ
リンとを縮合させ、マグネタイトを85重量%およびフ
ェノール樹脂15重量%からなる磁性樹脂キャリアを製
造した。この樹脂キャリアは、平均粒径60μm、比重
3.0であった。
粒径60μm、飽和磁化68emu/g、抵抗108Ω・
cmのノンコート磁性粉体キャリアを製造した。
より十分混練、粉砕して分級し、平均粒径10μmのト
ナー母粒子を得た。
ミナ(研磨材)微粒子(平均粒径0.4μm)を添加、
混合したのち、表面改質装置(ハイブリタイザー、
(株)奈良機械製作所製)で処理して、アルミナ微粒子
が表面に固定化された研磨性トナーを得た。このアルミ
ナ微粒子は、モース硬度が9で、表面が研磨性を有して
いる。
に、トナー母粒子のままで比較用のトナー(研磨材なし
トナー)を製造した。
下記の現像剤を作成した。 実施例1:磁性樹脂キャリア20wt%+磁性粉体キャ
リア75wt%+研磨性トナー5wt%
磁性粉体キャリア75wt%+研磨材なしトナー5wt
% 比較例2:磁性粉体キャリア95wt%+研磨材なしト
ナー5wt%
万枚の連続プリントを行ない、それぞれの現像剤にスペ
ント量を全炭素測定器により測定、算出し、図4に示し
た。また、初期、10万枚プリント後および20万枚プ
リント後の画像品質およびプリント特性を下記の基準で
評価し、結果を表1に示した。
装置を用いて30万枚の連続プリントを行ない、以下の
基準でドラムによる黒点、像流れについて評価し、併せ
て30万枚プリント後の表面SiC層の膜厚をXPSに
より測定した。結果は、表2に示した。
吸収層(Si:Ge:H,0.2〜5μm)、キャリア
注入阻止層(Si:H:B:O,0.2〜4μm)、キ
ャリア励起・輸送層(Si:H,15〜30μm)、S
iC表面保護層を順次積層したa−Si系感光体を用
い、SiC表面保護層の膜厚は5000Åに統一した。
おいて、a−Si系感光体の表面を走査電子顕微鏡(S
EM)を用い5000倍で観察したところ、初期に比べ
て30万枚プリント後では、コーンが減少し表面が平滑
化されていた。
ある。 【図2】a−Si系の感光体の層構成の一例を示す説明
断面図である。 【図3】本発明の実施するための画像形成装置の一例を
示す説明図である。 【図4】プリント枚数とスペント量との関係を示すグラ
フである。 【符号の説明】 11 トナー 13 トナー母粒子 15 研磨材微粒子 21 感光体 23 導電性基体 25 光吸収層 27 キャリア注入阻止層 29 キャリア励起・輸送層 31 表面保護層 41 コロナ帯電器 43 LEDヘッド 45 現像ローラ 47 転写器 49 摺擦ローラ 51 クリーニングブレード 61 現像剤 63 紙
Claims (2)
- 【請求項1】(a) 磁性体微粒子をバインダー樹脂中
に分散した磁性樹脂キャリアと、 (b) 実質上磁性粒子そのものからなる磁性粉体キャ
リアと、 (c) 表面に研磨材微粒子が固着された研磨性トナー
とを含有することを特徴とする静電潜像用現像剤。 - 【請求項2】 アモルファスシリコン(a−Si)系感
光層を有するa−Si系感光体の該感光層上に静電潜像
を形成し、該静電潜像を請求項1に記載の現像剤で現像
することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4151601A JP2922050B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 静電潜像用現像剤、画像形成方法および画像形成装置 |
EP93108014A EP0570886B1 (en) | 1992-05-18 | 1993-05-17 | Developer for developing latent electrostatic images and method of forming images by using the developer |
US08/062,930 US5395717A (en) | 1992-05-18 | 1993-05-17 | Developer for developing latent electrostatic images and method of forming images by using the developer |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1992-05-18 JP JP4151601A patent/JP2922050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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