JPH05323575A - 露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法Info
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- JPH05323575A JPH05323575A JP14859692A JP14859692A JPH05323575A JP H05323575 A JPH05323575 A JP H05323575A JP 14859692 A JP14859692 A JP 14859692A JP 14859692 A JP14859692 A JP 14859692A JP H05323575 A JPH05323575 A JP H05323575A
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウエハのオリフラと正確な位置合わせが正確
に行える露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造
方法を提供する。 【構成】 露光用マスク1のマスクブランク2にオリエ
ンテーションフラット11とパターン3との位置合わせ
を行うための合わせマーク4を設ける。合わせマーク4
として直線状パターンや点状パターンを形成し、複数の
合わせマーク4の間に一定間隔のスケールパターン41
a、41bを設ける。また、露光工程において、この露
光用マスク1の合わせマーク4とウエハ10のオリエン
テーションフラット11との位置合わせを行う半導体装
置の製造方法である。
に行える露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造
方法を提供する。 【構成】 露光用マスク1のマスクブランク2にオリエ
ンテーションフラット11とパターン3との位置合わせ
を行うための合わせマーク4を設ける。合わせマーク4
として直線状パターンや点状パターンを形成し、複数の
合わせマーク4の間に一定間隔のスケールパターン41
a、41bを設ける。また、露光工程において、この露
光用マスク1の合わせマーク4とウエハ10のオリエン
テーションフラット11との位置合わせを行う半導体装
置の製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハに所定のパター
ンを転写するための露光用マスクと、この露光用マスク
を用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
ンを転写するための露光用マスクと、この露光用マスク
を用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、露光工程は
必要不可欠なものであり、特に高精度が要求される工程
の一つである。この露光工程では、露光装置に取り付け
た露光用マスクに紫外線等の光を照射し、その透過光を
ウエハに照射している。
必要不可欠なものであり、特に高精度が要求される工程
の一つである。この露光工程では、露光装置に取り付け
た露光用マスクに紫外線等の光を照射し、その透過光を
ウエハに照射している。
【0003】この露光用マスクとこれを用いた半導体装
置の製造方法について、図に基づいて説明する。図6
は、従来の露光用マスクを説明する概略平面図である。
この露光用マスク1は、透明なガラス基板等から成るマ
スクブランク2と、このマスクブランク2に形成された
金属性のパターン3とから構成されたもので、このパタ
ーン3がウエハ10上に転写するのに必要な個数に応じ
て複数配列されたものである。
置の製造方法について、図に基づいて説明する。図6
は、従来の露光用マスクを説明する概略平面図である。
この露光用マスク1は、透明なガラス基板等から成るマ
スクブランク2と、このマスクブランク2に形成された
金属性のパターン3とから構成されたもので、このパタ
ーン3がウエハ10上に転写するのに必要な個数に応じ
て複数配列されたものである。
【0004】この露光用マスク1を用いて半導体装置を
製造するには、先ず露光装置にこの露光用マスク1を取
り付ける。そして、レジスト等の感光材が塗布されたウ
エハ10を露光装置のステージ上に吸着等により保持す
るとともに、ウエハ10のオリエンテーションフラット
11(以下、単にオリフラと称す)とステージとを位置
合わせする。この位置合わせとして、例えばステージ上
に設けられた突起状のピンにオリフラ11を合わせた
り、光学センサ等によりオリフラ11の位置を検出して
所定の位置に合わせたりすることで行う。そして、ウエ
ハ10が保持されたステージを移動して、このウエハ1
0を露光用マスク1からの透過光が照射される位置に配
置する。
製造するには、先ず露光装置にこの露光用マスク1を取
り付ける。そして、レジスト等の感光材が塗布されたウ
エハ10を露光装置のステージ上に吸着等により保持す
るとともに、ウエハ10のオリエンテーションフラット
11(以下、単にオリフラと称す)とステージとを位置
合わせする。この位置合わせとして、例えばステージ上
に設けられた突起状のピンにオリフラ11を合わせた
り、光学センサ等によりオリフラ11の位置を検出して
所定の位置に合わせたりすることで行う。そして、ウエ
ハ10が保持されたステージを移動して、このウエハ1
0を露光用マスク1からの透過光が照射される位置に配
置する。
【0005】この状態で、露光装置の光源から紫外線等
の光を発光して、露光用マスク1に照射する。露光用マ
スク1全体に照射した光のうち、この露光用マスク1に
形成されたパターン3以外を透過した光のみがウエハ1
0上に照射される。この光により、ウエハ10上のレジ
ストが反応を起こす。すなわち、露光用マスク1のパタ
ーン3の形状に応じたレジストの反応が起こる。
の光を発光して、露光用マスク1に照射する。露光用マ
スク1全体に照射した光のうち、この露光用マスク1に
形成されたパターン3以外を透過した光のみがウエハ1
0上に照射される。この光により、ウエハ10上のレジ
ストが反応を起こす。すなわち、露光用マスク1のパタ
ーン3の形状に応じたレジストの反応が起こる。
【0006】そして、この露光工程の後、現像工程等を
行いウエハ10上に露光用マスク1のパターン3に対応
した凹凸を形成する。ウエハ1に最初のパターン3を転
写した後は、このパターン3の位置を基準にして次のパ
ターンを積み重ね、所定の半導体装置を製造する。
行いウエハ10上に露光用マスク1のパターン3に対応
した凹凸を形成する。ウエハ1に最初のパターン3を転
写した後は、このパターン3の位置を基準にして次のパ
ターンを積み重ね、所定の半導体装置を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法
には次のような問題がある。すなわち、この露光用マス
クを用いてウエハ上に初めてパターンを露光する場合、
ウエハに基準となるマークが形成されていないため、露
光用マスクとウエハとの位置合わせを直接行うことがで
きない。そのため、この露光用マスクを用いた半導体装
置の製造方法においては、ウエハを露光装置のステージ
上に搭載した際にオリフラの位置合わせを行うだけで、
そのままステージを移動してウエハを光の照射位置に配
置している。したがって、このオリフラの位置合わせ精
度と、ウエハ移動を行うステージの位置決め精度とがウ
エハと露光用マスクとの位置合わせ精度に直接影響を及
ぼしている。
うな露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法
には次のような問題がある。すなわち、この露光用マス
クを用いてウエハ上に初めてパターンを露光する場合、
ウエハに基準となるマークが形成されていないため、露
光用マスクとウエハとの位置合わせを直接行うことがで
きない。そのため、この露光用マスクを用いた半導体装
置の製造方法においては、ウエハを露光装置のステージ
上に搭載した際にオリフラの位置合わせを行うだけで、
そのままステージを移動してウエハを光の照射位置に配
置している。したがって、このオリフラの位置合わせ精
度と、ウエハ移動を行うステージの位置決め精度とがウ
エハと露光用マスクとの位置合わせ精度に直接影響を及
ぼしている。
【0008】このオリフラは、ウエハの結晶方位を表す
もので、半導体装置を製造する場合には、この結晶方位
に合わせてパターンを形成する必要がある。図6に示す
ように、最初に行う露光工程でオリフラ11と露光用マ
スク1の基準線との回転ズレ角度θあったとすると、オ
リフラ11、すなわち結晶方位に対してパターン3がこ
の回転ズレ角度θだけずれてしまう。最初の露光工程で
この位置ズレが生じると、その後の全ての工程において
位置ズレが生じたままパターンが形成されてしまう。特
に、シリコン基板を用いた半導体圧力センサにおいて
は、その結晶特有の圧電効果を利用するため、結晶方位
とパターンとの位置ズレがその特性を左右する大きな原
因となってしまう。よって、本発明は、ウエハのオリフ
ラとの位置合わせが正確に行える露光用マスクとこれを
用いた半導体装置の製造方法を提供するものである。
もので、半導体装置を製造する場合には、この結晶方位
に合わせてパターンを形成する必要がある。図6に示す
ように、最初に行う露光工程でオリフラ11と露光用マ
スク1の基準線との回転ズレ角度θあったとすると、オ
リフラ11、すなわち結晶方位に対してパターン3がこ
の回転ズレ角度θだけずれてしまう。最初の露光工程で
この位置ズレが生じると、その後の全ての工程において
位置ズレが生じたままパターンが形成されてしまう。特
に、シリコン基板を用いた半導体圧力センサにおいて
は、その結晶特有の圧電効果を利用するため、結晶方位
とパターンとの位置ズレがその特性を左右する大きな原
因となってしまう。よって、本発明は、ウエハのオリフ
ラとの位置合わせが正確に行える露光用マスクとこれを
用いた半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成された露光用マスクとこれを用い
た半導体装置の製造方法である。すなわち、この露光用
マスクは、マスクブランクに形成されたパターンを、ウ
エハのオリフラに合わせて転写するためのもので、この
マスクブランクにオリフラとパターンとの位置合わせを
行うための合わせマークを設けたものである。この合わ
せマークとして、直線パターンから成るものや、少なく
とも2つ以上の点状パターンから成るものを設ける。さ
らに、複数の合わせマークを一定の間隔で設け、各合わ
せマークの間にその間隔をほぼ等しく分割するスケール
パターンを設ける。
題を解決するために成された露光用マスクとこれを用い
た半導体装置の製造方法である。すなわち、この露光用
マスクは、マスクブランクに形成されたパターンを、ウ
エハのオリフラに合わせて転写するためのもので、この
マスクブランクにオリフラとパターンとの位置合わせを
行うための合わせマークを設けたものである。この合わ
せマークとして、直線パターンから成るものや、少なく
とも2つ以上の点状パターンから成るものを設ける。さ
らに、複数の合わせマークを一定の間隔で設け、各合わ
せマークの間にその間隔をほぼ等しく分割するスケール
パターンを設ける。
【0010】また、この露光用マスクを用いた半導体装
置の製造方法は、露光装置の所定位置に露光用マスクを
取り付けた後、この露光装置のステージ上にウエハを搭
載し、露光用マスクに形成されたパターンをこのウエハ
上に転写するもので、ウエハのオリフラを基準にしてス
テージ上に搭載し、次いで、このオリフラと露光用マス
クに形成された合わせマークとの位置合わせを行うもの
である。
置の製造方法は、露光装置の所定位置に露光用マスクを
取り付けた後、この露光装置のステージ上にウエハを搭
載し、露光用マスクに形成されたパターンをこのウエハ
上に転写するもので、ウエハのオリフラを基準にしてス
テージ上に搭載し、次いで、このオリフラと露光用マス
クに形成された合わせマークとの位置合わせを行うもの
である。
【0011】
【作用】露光用マスクのマスクブランクに、パターンの
位置を基準にした合わせマークが設けられているため、
ウエハのオリフラをこの合わせマークの位置を合わせれ
ば、パターンとオリフラとの位置合わせを行うことがで
きる。この合わせマークとして直線状パターンや少なく
とも2つ以上の点状パターンが設けられており、オリフ
ラと合わせマークとを平行にすることで位置合わせを行
う。また、複数の合わせマークの間に、この間隔をほぼ
等しく分割するスケールパターンが設けられているた
め、さらに細かいオリフラの位置合わせを行うことがき
る。
位置を基準にした合わせマークが設けられているため、
ウエハのオリフラをこの合わせマークの位置を合わせれ
ば、パターンとオリフラとの位置合わせを行うことがで
きる。この合わせマークとして直線状パターンや少なく
とも2つ以上の点状パターンが設けられており、オリフ
ラと合わせマークとを平行にすることで位置合わせを行
う。また、複数の合わせマークの間に、この間隔をほぼ
等しく分割するスケールパターンが設けられているた
め、さらに細かいオリフラの位置合わせを行うことがき
る。
【0012】この露光用マスクを露光装置に取り付け
て、ウエハのオリフラ露光用マスクに形成された合わせ
マークとの位置合わせを行えば、露光用マスクのパター
ンとウエハの結晶方位との位置合わせが正確に行える。
て、ウエハのオリフラ露光用マスクに形成された合わせ
マークとの位置合わせを行えば、露光用マスクのパター
ンとウエハの結晶方位との位置合わせが正確に行える。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の露光用マスクとこれを用い
た半導体装置の製造方法を図に基づいて説明する。先
ず、露光用マスクの構成について説明する。図1は本発
明の露光用マスクを説明する模式図で、(a)は平面
図、(b)は部分拡大図である。図1(a)に示すよう
に、この露光用マスク1は、例えば透明なガラス基板か
ら成るマスクブランク2に金属等から成る所定のパター
ン3が複数配列した状態で形成されており、マスクブラ
ンク2上のパターン3が形成されていない部分に、合わ
せマーク4が形成されたものである。この露光用マスク
1をウエハ10上に配置し、そのオリフラ11と合わせ
マーク4との位置合わせする。
た半導体装置の製造方法を図に基づいて説明する。先
ず、露光用マスクの構成について説明する。図1は本発
明の露光用マスクを説明する模式図で、(a)は平面
図、(b)は部分拡大図である。図1(a)に示すよう
に、この露光用マスク1は、例えば透明なガラス基板か
ら成るマスクブランク2に金属等から成る所定のパター
ン3が複数配列した状態で形成されており、マスクブラ
ンク2上のパターン3が形成されていない部分に、合わ
せマーク4が形成されたものである。この露光用マスク
1をウエハ10上に配置し、そのオリフラ11と合わせ
マーク4との位置合わせする。
【0014】図1(b)に示すように、合わせマーク4
は例えば直線状パターンから成るもので、オリフラ11
の長さよりも長く設けられている。しかも、合わせマー
ク4は、一定の間隔で複数本設けられており、ウエハ1
0を移動して露光用マスク1との位置を合わせる場合、
ある程度の位置ズレであっても、オリフラ11の近傍に
いずれかの合わせマーク4が配置されるようになってい
る。
は例えば直線状パターンから成るもので、オリフラ11
の長さよりも長く設けられている。しかも、合わせマー
ク4は、一定の間隔で複数本設けられており、ウエハ1
0を移動して露光用マスク1との位置を合わせる場合、
ある程度の位置ズレであっても、オリフラ11の近傍に
いずれかの合わせマーク4が配置されるようになってい
る。
【0015】例えば、合わせマーク4の幅が約10μ
m、各合わせマーク4の間隔dが約10μmであり、こ
の合わせマーク4が5本設けられている場合、合計約9
0μmの幅の領域内に5本の合わせマーク4が配置され
ることになる。このため、この幅内の位置ズレであれ
ば、オリフラ11といずれかの合わせマーク4との位置
合わせを必ず行うことができる。
m、各合わせマーク4の間隔dが約10μmであり、こ
の合わせマーク4が5本設けられている場合、合計約9
0μmの幅の領域内に5本の合わせマーク4が配置され
ることになる。このため、この幅内の位置ズレであれ
ば、オリフラ11といずれかの合わせマーク4との位置
合わせを必ず行うことができる。
【0016】さらに、各合わせマーク4の間には、その
間隔dをほぼ等しく分割するように、スケールパターン
41a、41bが設けられている。例えば、右側のスケ
ールパターン41aと左側のスケールパターン41bと
を結ぶ線が合わせマーク4と略平行に設けられており、
しかも、ほぼ等しいピッチtで複数本配置されている。
このスケールパターン41a、41bとオリフラ11と
が略平行になるようにウエハ10を配置すれば、さらに
精度よく位置合わせすることができる。
間隔dをほぼ等しく分割するように、スケールパターン
41a、41bが設けられている。例えば、右側のスケ
ールパターン41aと左側のスケールパターン41bと
を結ぶ線が合わせマーク4と略平行に設けられており、
しかも、ほぼ等しいピッチtで複数本配置されている。
このスケールパターン41a、41bとオリフラ11と
が略平行になるようにウエハ10を配置すれば、さらに
精度よく位置合わせすることができる。
【0017】次に、この露光用マスク1を用いた半導体
装置の製造方法について説明する。図2は本発明の露光
用マスクを用いた半導体装置の製造方法を工程順に説明
する模式図であ、(a)はウエハ吸着、(b)はウエハ
移動、(c)は位置合わせを示している。先ず、図2
(a)に示すように、ウエハ10のオリフラ11を露光
装置のステージ(図示せず)に設けられたピン12に当
接し位置決めを行い、真空吸着等を用いて固定する。
装置の製造方法について説明する。図2は本発明の露光
用マスクを用いた半導体装置の製造方法を工程順に説明
する模式図であ、(a)はウエハ吸着、(b)はウエハ
移動、(c)は位置合わせを示している。先ず、図2
(a)に示すように、ウエハ10のオリフラ11を露光
装置のステージ(図示せず)に設けられたピン12に当
接し位置決めを行い、真空吸着等を用いて固定する。
【0018】次いで、図2(b)に示すように、予め露
光装置に取り付けられた露光用マスク1の位置にウエハ
10を移動する。この際、ウエハ10が吸着されたステ
ージごと移動するが、このステージの停止位置のばらつ
きや、先に述べたオリフラ11とピン12との位置合わ
せのばらつき等により、オリフラ11と露光用マスク1
との位置ズレが発生している。この位置ズレは、露光用
マスク1に形成された合わせマーク4とオリフラ11と
の平行がずれていることで確認できる。
光装置に取り付けられた露光用マスク1の位置にウエハ
10を移動する。この際、ウエハ10が吸着されたステ
ージごと移動するが、このステージの停止位置のばらつ
きや、先に述べたオリフラ11とピン12との位置合わ
せのばらつき等により、オリフラ11と露光用マスク1
との位置ズレが発生している。この位置ズレは、露光用
マスク1に形成された合わせマーク4とオリフラ11と
の平行がずれていることで確認できる。
【0019】そして、図2(c)に示すように、ウエハ
10の位置を修正して、オリフラ11と合わせマーク4
とが略平行となるような位置合わせを行う。この位置合
わせでは、オリフラ11の直線部分と合わせマーク4と
の隙間が一定幅となるようにすれば容易に行うことがで
きる。しかも、各合わせマーク4の間に設けられたスケ
ールパターン41a、41b(図1参照)を用いれば、
さらに精度よく位置合わせすることがきる。そして、こ
のウエハ10と露光用マスク1との位置合わせの後、露
光用マスク1に紫外線等の光を照射して、ウエハ10上
に所定のパターン3を転写する。
10の位置を修正して、オリフラ11と合わせマーク4
とが略平行となるような位置合わせを行う。この位置合
わせでは、オリフラ11の直線部分と合わせマーク4と
の隙間が一定幅となるようにすれば容易に行うことがで
きる。しかも、各合わせマーク4の間に設けられたスケ
ールパターン41a、41b(図1参照)を用いれば、
さらに精度よく位置合わせすることがきる。そして、こ
のウエハ10と露光用マスク1との位置合わせの後、露
光用マスク1に紫外線等の光を照射して、ウエハ10上
に所定のパターン3を転写する。
【0020】例えば、シリコン基板から成るウエハ10
を用いて半導体圧力センサを製造する場合において、ウ
エハ10の所定位置に不純物を拡散して形成したピエゾ
抵抗と、これと対応する位置のウエハ10を異方性エッ
チングしてダイアフラムを形成している。この異方性エ
ッチングでは、ウエハ10の結晶方位がそのエッチング
速度に影響を及ぼしている。本発明の露光用マスク1を
用いた製造方法では、露光用マスク1とウエハ10のオ
リフラ11とを正確に位置合わせできるため、ウエハ1
0の結晶方位と露光用マスク1のパターン3とを正確に
合わせることができる。このため、ピエゾ抵抗と対応す
る位置にダイアフラムを正確に形成できるため、その圧
電効果を効果的に利用できる半導体圧力センサとなる。
を用いて半導体圧力センサを製造する場合において、ウ
エハ10の所定位置に不純物を拡散して形成したピエゾ
抵抗と、これと対応する位置のウエハ10を異方性エッ
チングしてダイアフラムを形成している。この異方性エ
ッチングでは、ウエハ10の結晶方位がそのエッチング
速度に影響を及ぼしている。本発明の露光用マスク1を
用いた製造方法では、露光用マスク1とウエハ10のオ
リフラ11とを正確に位置合わせできるため、ウエハ1
0の結晶方位と露光用マスク1のパターン3とを正確に
合わせることができる。このため、ピエゾ抵抗と対応す
る位置にダイアフラムを正確に形成できるため、その圧
電効果を効果的に利用できる半導体圧力センサとなる。
【0021】次に、この露光用マスク1を用いた場合に
おける、ウエハ10と露光用マスク1との位置ズレを図
3の模式図に基づいて説明する。ウエハ10と露光用マ
スク1との位置合わせを行う場合における、ウエハ10
の回転ズレ角度θの最大値を求める。すなわち、スケー
ルパターン41a、41bとオリフラ11とを略平行に
合わせた際の最大誤差は、右側のスケールパターン41
aと左側のスケールパターン41bとの位置が一つ分ず
れた場合である。この状態は、例えばオリフラ11の右
端11aを右側のスケールパターン41aの上から2番
目に合わせ、オリフラ11の左端11bを左側のスケー
ルパターン41bの上から3番目に合わせた場合であ
る。
おける、ウエハ10と露光用マスク1との位置ズレを図
3の模式図に基づいて説明する。ウエハ10と露光用マ
スク1との位置合わせを行う場合における、ウエハ10
の回転ズレ角度θの最大値を求める。すなわち、スケー
ルパターン41a、41bとオリフラ11とを略平行に
合わせた際の最大誤差は、右側のスケールパターン41
aと左側のスケールパターン41bとの位置が一つ分ず
れた場合である。この状態は、例えばオリフラ11の右
端11aを右側のスケールパターン41aの上から2番
目に合わせ、オリフラ11の左端11bを左側のスケー
ルパターン41bの上から3番目に合わせた場合であ
る。
【0022】この際、オリフラの左端11bから右端1
1aまでの間にスケールパターン41a、41bのピッ
チtだけ位置ズレしたことになる。例えばオリフラ11
の長さを33mm、ピッチtを1μmとすると、ウエハ
10の基準線に対する回転ズレ角度θは、tanθ=1
μm/33mmとなり、θ=0.0017°となる。こ
のように回転ズレ角度θはほとんど0に等しくなり、ウ
エハ10と露光用マスク1とを正確に位置合わせするこ
とができる。
1aまでの間にスケールパターン41a、41bのピッ
チtだけ位置ズレしたことになる。例えばオリフラ11
の長さを33mm、ピッチtを1μmとすると、ウエハ
10の基準線に対する回転ズレ角度θは、tanθ=1
μm/33mmとなり、θ=0.0017°となる。こ
のように回転ズレ角度θはほとんど0に等しくなり、ウ
エハ10と露光用マスク1とを正確に位置合わせするこ
とができる。
【0023】図4に他のスケールパターンを説明する模
式拡大図を示す。このスケールパターン41a、41b
は、その配置された位置に合わせて各スケールパターン
41a、41bの長さが異なるものである。例えば、上
の合わせマーク4に近い方が長く、下の合わせマーク4
に近い方が短く形成されている。これにより、オリフラ
11の右端11aと左端11bとをスケールパターン4
1a、41bに合わせる場合に、どのスケールパターン
41a、41bに合わせているかを容易に確認できる。
なお、このように各スケールパターン41a、41bの
長さを変えたものの他に、各スケールパターン41a、
41bの配置順番が識別できる印、例えばその順番に応
じた数字やマーク等がスケールパターン41a、41b
の横等に設けられたものでもよい。
式拡大図を示す。このスケールパターン41a、41b
は、その配置された位置に合わせて各スケールパターン
41a、41bの長さが異なるものである。例えば、上
の合わせマーク4に近い方が長く、下の合わせマーク4
に近い方が短く形成されている。これにより、オリフラ
11の右端11aと左端11bとをスケールパターン4
1a、41bに合わせる場合に、どのスケールパターン
41a、41bに合わせているかを容易に確認できる。
なお、このように各スケールパターン41a、41bの
長さを変えたものの他に、各スケールパターン41a、
41bの配置順番が識別できる印、例えばその順番に応
じた数字やマーク等がスケールパターン41a、41b
の横等に設けられたものでもよい。
【0024】また、図5の模式断面図に示すように、他
の合わせマーク4として、少なくとも2つの点状マーク
を用いたものがある。これは、第1合わせマーク4aと
第2合わせマーク4bとから成り、これらを結ぶ想像線
とウエハ10のオリフラ11とを位置合わせするもので
ある。このような第1合わせマーク4aおよび第2合わ
せマーク4bとが複数個設けられており、これらの間に
スケールパターン41a、41bが形成されている。こ
れにより、合わせマーク4の大きさやスケールパターン
41a、41bのピッチt等が小さくなった場合におい
ても、容易に形成することができる。
の合わせマーク4として、少なくとも2つの点状マーク
を用いたものがある。これは、第1合わせマーク4aと
第2合わせマーク4bとから成り、これらを結ぶ想像線
とウエハ10のオリフラ11とを位置合わせするもので
ある。このような第1合わせマーク4aおよび第2合わ
せマーク4bとが複数個設けられており、これらの間に
スケールパターン41a、41bが形成されている。こ
れにより、合わせマーク4の大きさやスケールパターン
41a、41bのピッチt等が小さくなった場合におい
ても、容易に形成することができる。
【0025】なお、本実施例で示した合わせマーク4の
形状や幅、間隔dやスケールパターン41a、41bの
長さおよびピッチt等は一例であり、本発明はこれに限
定されるものではない。また、半導体装置の製造方法と
して、半導体圧力センサの製造方法を例に説明したが、
他の集積回路等の半導体装置を製造する方法においても
同様である。すなわち、露光工程におけるウエハ10と
露光用マスク1との位置合わせを行うものであれば本発
明を適応することができる。
形状や幅、間隔dやスケールパターン41a、41bの
長さおよびピッチt等は一例であり、本発明はこれに限
定されるものではない。また、半導体装置の製造方法と
して、半導体圧力センサの製造方法を例に説明したが、
他の集積回路等の半導体装置を製造する方法においても
同様である。すなわち、露光工程におけるウエハ10と
露光用マスク1との位置合わせを行うものであれば本発
明を適応することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の露光用マ
スクとこれを用いた半導体装置の製造方法によれば、次
のような効果がある。すなわち、この露光用マスクを用
いれば、予めマスクブランクに形成された合わせマーク
とウエハのオリフラとを位置合わせすることができるた
め、最初にウエハと露光用マスクとの位置合わせを行う
場合であっても、大きな回転ズレを生じることなく合わ
せることができる。しかも、各合わせマークの間に設け
られたスケールパターンにより、さらに高精度な位置合
わせを行うことが可能となる。
スクとこれを用いた半導体装置の製造方法によれば、次
のような効果がある。すなわち、この露光用マスクを用
いれば、予めマスクブランクに形成された合わせマーク
とウエハのオリフラとを位置合わせすることができるた
め、最初にウエハと露光用マスクとの位置合わせを行う
場合であっても、大きな回転ズレを生じることなく合わ
せることができる。しかも、各合わせマークの間に設け
られたスケールパターンにより、さらに高精度な位置合
わせを行うことが可能となる。
【0027】また、この露光用マスクを用いた半導体装
置の製造方法によれば、露光用マスクとオリフラとの回
転ズレを起こすことなく位置合わせすることができるた
め、露光用マスクに形成されたパターンとウエハの結晶
方位とを正確に合わせることができる。このため、半導
体装置の特性を向上することが可能となる。これは、半
導体圧力センサ等、結晶方位によりその特性が左右され
るものにおいて特に有効な方法である。
置の製造方法によれば、露光用マスクとオリフラとの回
転ズレを起こすことなく位置合わせすることができるた
め、露光用マスクに形成されたパターンとウエハの結晶
方位とを正確に合わせることができる。このため、半導
体装置の特性を向上することが可能となる。これは、半
導体圧力センサ等、結晶方位によりその特性が左右され
るものにおいて特に有効な方法である。
【図1】本発明の露光用マスクを説明する模式図で、
(a)は平面図、(b)は部分拡大図である。
(a)は平面図、(b)は部分拡大図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を説明する模式
図で、(a)はウエハ吸着、(b)はウエハ移動、
(c)は位置合わせをそれぞれ示すものである。
図で、(a)はウエハ吸着、(b)はウエハ移動、
(c)は位置合わせをそれぞれ示すものである。
【図3】ウエハの位置ズレについて説明する模式拡大図
である。
である。
【図4】他のスケールパターンを説明する模式拡大図で
ある。
ある。
【図5】他の合わせマークを説明する模式拡大図であ
る。
る。
【図6】従来の露光用マスクを説明する模式平面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 露光用マスク 2 マスクブランク 3 パターン 4 合わせマーク 10 ウエハ 11 オリエンテーションフラット 41a、41b スケールパターン
Claims (5)
- 【請求項1】 マスクブランクに形成されたパターン
を、ウエハのオリエンテーションフラットに合わせて転
写するための露光用マスクにおいて、 前記マスクブランクには、前記オリエンテーションフラ
ットと前記パターンとの位置合わせを行うための合わせ
マークが設けられていることを特徴とする露光用マス
ク。 - 【請求項2】 前記合わせマークは、直線状パターンか
ら成ることを特徴とする請求項1記載の露光用マスク。 - 【請求項3】 前記合わせマークは、少なくとも2つ以
上の点状パターンから成ることを特徴とする請求項1記
載の露光用マスク。 - 【請求項4】 前記マスクブランクには、複数の前記合
わせマークが一定の間隔で設けられており、各合わせマ
ークの間には、その間隔をほぼ等しく分割する位置にス
ケールパターンが設けられていることを特徴とする請求
項1記載の露光用マスク。 - 【請求項5】 露光装置の所定位置に露光用マスクを取
り付けた後、前記露光装置のステージ上にウエハを搭載
し、前記露光用マスクに形成されたパターンを前記ウエ
ハ上に転写して成る露光用マスクを用いた半導体装置の
製造方法において、 前記ウエハのオリエンテーションフラットを基準にし
て、前記ウエハを前記ステージ上に搭載し、 次いで、前記オリエンテーションフラットと前記露光用
マスクに形成された合わせマークとの位置合わせを行う
ことを特徴とする露光用マスクを用いた半導体装置の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14859692A JPH05323575A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14859692A JPH05323575A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05323575A true JPH05323575A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15456296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14859692A Pending JPH05323575A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 露光用マスクとこれを用いた半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05323575A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6319638B1 (en) | 1999-03-30 | 2001-11-20 | Nec Corporation | Semiconductor device manufacturing method of accurately performing alignment of patterning, mask for exposure |
KR100442058B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-30 | 동부전자 주식회사 | 오버레이 측정 타겟 및 그를 이용한 해상도 측정방법 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP14859692A patent/JPH05323575A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6319638B1 (en) | 1999-03-30 | 2001-11-20 | Nec Corporation | Semiconductor device manufacturing method of accurately performing alignment of patterning, mask for exposure |
KR100442058B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-30 | 동부전자 주식회사 | 오버레이 측정 타겟 및 그를 이용한 해상도 측정방법 |
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