JPH05323427A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JPH05323427A
JPH05323427A JP4266348A JP26634892A JPH05323427A JP H05323427 A JPH05323427 A JP H05323427A JP 4266348 A JP4266348 A JP 4266348A JP 26634892 A JP26634892 A JP 26634892A JP H05323427 A JPH05323427 A JP H05323427A
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signal
flash
camera
control
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Toyoji Sasaki
豊治 佐々木
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明のカメラシステムにあっては、1本の
信号経路で発光制御とデータ通信を行うために、信号経
路切換命令のデータを定めて、このデータを受信したら
データ通信用から制御用に信号経路を切換えることを特
徴とする。 【構成】このカメラシステムは、カメラ本体1と、フラ
ッシュ装置7に信号を送信する送信機3と、上記カメラ
本体1からフラッシュ装置7へ送信する1本の通信経路
と、送信機3からの信号を受信する受信機5を有してい
る。この受信機5で受信された信号は、上記フラッシュ
装置7の通信機能データ若しくはフラッシュ装置7の発
光制御データに応じて受信機5内のセレクタ21で選択
的に切換えられる。このセレクタ21は、上記フラッシ
ュ装置7の発光制御データの信号経路として使用するこ
とを表すデータが伝達された際のみ、信号経路を発光制
御側に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカメラシステムに関
し、特にデータ通信として制御信号を授受するカメラと
フラッシュから成るシステムに於いて該カメラとフラッ
シュ間の信号用ラインを少なくしたカメラシステムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フラッシュ装置を使用して写
真撮影するには、フラッシュ装置をカメラ本体の上に装
着(クリップオン)する場合と、フラッシュ装置をカメ
ラ本体とは別の位置に設置する場合とがある。フラッシ
ュ装置とカメラ本体を別の位置に設置する場合、フラッ
シュを発光させるための制御信号を送信するための信号
経路として、コードがよく使用される。
【0003】しかしながら、コードを使用すると、その
配線に手間がかかるうえ、コードの上を歩行しようとし
て足にひっかけてしまう危険性があり、カメラやフラッ
シュ装置を破損する可能性があった。
【0004】そこで、例えば電波、赤外光、可視光等、
無線を利用してフラッシュの発光制御を行うようにすれ
ば、こうした不都合はなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラッシュ
装置がカメラから離れた位置にあると、フラッシュ装置
の設定値(発光モードや照射角等)を変更したい場合、
その度に撮影者がフラッシュ装置の設置場所に行って、
設定値変更の操作をしなければならなず、手間の掛かる
ものであった。そこで、この手間を省くため、発光制御
用の信号経路の他に、データ通信用の信号経路を用意す
ることが考えられた。すなわち、カメラ本体側でフラッ
シュ装置の設定変更操作を行うと、カメラ本体側からは
フラッシュ装置側へデータ通信用の信号経路を通じてそ
の情報が伝えられる。そして、フラッシュ装置は、その
情報に基いて設定値を変更するというものである。
【0006】このデータ通信を実現するには、例えば電
話回線を信号経路とし、モデムによって信号の変調及び
復調を行って、複数のコンピュータ同志が互いに通信す
るのと同じように、電波、赤外光、可視光等の無線を信
号経路とし、適当な変調及び復調を行うカメラシステム
を構築すればよい。
【0007】ところが、このような構成のカメラシステ
ムでは、信号経路は2本必要である。このことはすなわ
ち、変調及び復調の回路が2つ必要であることを意味
し、コストが高いという不利益があり、また機材が大型
化するのを免れないものであった。
【0008】更に、例えば小電力無線局などの場合に
は、使用できる信号経路(チャンネル)は数に限りがあ
り、また公共の資源であると見なされるので、2チャン
ネルを占拠するのは好ましいことではない。そのため、
1つの信号経路で発光制御の通信とデータ通信ができれ
ばよいのであるが、発光制御の通信はリアルタイムで行
われなければならない。
【0009】発光及び発光停止をデータとして通信しよ
うとすると、遅れが発生する。例えば8ビットの信号を
送信する場合、スタートビットとストップビットが必要
なため、最低限10ビット分の時間が必要である。い
ま、通信速度が1200bpsであるとすると、最低
8.3msecの遅れが発生する。すると、この時間遅
れにより、(i) シャッタ速度を十分遅くしないと幕切れ
が発生する、(ii)フラッシュ光は数msec以内に閃光
発光するため、8.3msecの遅れがあると発光停止
は不可能である、という課題がある。
【0010】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、1本の信号経路で発光制御とデータ通信を行うこと
の可能なカメラシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、カ
メラ本体に設けられ、フラッシュ装置に信号を送信する
送信手段と、上記カメラ本体から上記フラッシュ装置へ
送信する1本の通信経路と、上記送信手段からの信号を
受信する受信手段と、この受信手段によって受信された
送信手段からの信号を上記フラッシュ装置の通信機能を
有する第1制御手段若しくは上記フラッシュ装置の発光
を制御する第2制御手段の何れかに選択的に切換えて出
力する切換手段と、この切換手段を常時上記第1制御手
段側に切換えておくと共に、上記送信手段によって、信
号経路を上記フラッシュ装置の発光制御信号の経路とし
て使用することを表すデータが伝達された際に、上記切
換手段の経路を上記第2制御手段側に切換える制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明のカメラシステムにあっては、カメラ
本体とフラッシュ装置間の信号経路を1本とし、通常は
その信号経路をデータ通信用として使用する。そして、
フラッシュ装置の発光を行う場合は、予めデータ通信に
より、その信号経路を発光制御用に使用することを宣言
し、その後、上記信号経路を使用して発光及び発光停止
動作をリアルタイムで行うようにしている。また、上記
発光制御用の宣言を行った場合、一定時間後に上記信号
経路をデータ通信用に戻すようにしている。更に、シス
テムの拡張に対応するため、データ通信用の信号経路に
戻すまでの復帰時間を、データ通信によって設定できる
ようにする。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0014】図2はこの発明の第1の実施例で、カメラ
システムが適用されたカメラ、フラッシュ装置及びその
周辺機器の外観図である。同図に於いて、1はカメラ本
体であり、ここでは1眼レフレックスカメラが想定され
る。カメラ本体1にはレリーズスイッチ(RELSW)
2が設けられており、このRELSW2のオンにより写
真撮影が行われる。また、カメラ本体1には、着脱可能
な送信機3が取付けられ、その着脱部には種々の信号の
やりとりを行うための図示されない接触端子が設けられ
ている。
【0015】上記送信機3は、カメラ本体1に着脱が可
能なカメラアクセサリであり、後述する受信機5との無
線通信が可能である。送信機3の外部には、例えば固定
されたアンテナ4が設置されており、このアンテナ4を
通じて、カメラ本体1からのデータや発光制御信号がF
M変調されて受信機5に送られる。
【0016】受信機5には、その外部に送信機3から送
られてきたFM信号を受信するためのアンテナ6が設置
されている。これにより、FM信号が取出され、復調さ
れて元の信号に戻される。更に、受信機5には、フラッ
シュ装置7を取付けるためのホットシュー(図示せず)
が設けられており、このホットシューの接触端子を通じ
てフラッシュ装置にデータ及び発光制御信号が出力され
る。
【0017】フラッシュ装置7は発光及び発光停止の機
能を有したもので、テスト発光が可能なものである。そ
して、フラッシュ装置7の前面には、発光部8が設けら
れている。
【0018】図1は、図2のカメラ、フラッシュ装置及
びその周辺機器を概略的に示したブロック構成図であ
り、(a)はカメラ本体1と送信機3、(b)は受信機
5とフラッシュ装置7を示している。
【0019】図1(a)に於いて、カメラ本体1内に
は、カメラの動作を制御する部分で他のアクセサリとの
通信も行うためのカメラCPU(CCPU)9が搭載さ
れている。このCCPU9は、RELSW2のオン、オ
フをモニタすると共に、MGドライバ10を介して先幕
マグネット(FBMG)11、後幕マグネット(SBM
G)のドライバを、FB、MGのラインでオン、オフ制
御する。上記FBMG11、SBMG12は、それぞれ
先幕及び後幕を係止しているマグネットであり、MGド
ライバ10はその駆動用ドライバである。これらは、C
CPU9からの制御信号ラインFB、SBによりオン、
オフが制御される。
【0020】自動露光(AE)回路13は、CCPU9
からの測光積分値リセット信号AERSTが解除、すな
わちローレベル(L)にされると、このAE回路13に
接続された測光用ダイオード(PLD)14に流れる電
流の積分を開始する。そして、その積分値をアナログ値
AEDTで出力する(測光積分値)。
【0021】また、先幕スイッチ(FSW)15は、先
幕が走行完了した時にオンするスイッチで、この場合オ
ンするとLになる。尚、このスイッチの信号は、発光信
号X1として出力される。
【0022】上記CCPU9は、FSWのオン、オフを
もモニタする他、TTL1から発光停止信号を出力す
る。また、AE回路13からの出力値AEDTもモニタ
する。送信機3は、上記カメラ本体1と、接触端子X
1、TTL1及びDT1を介して接続されるもので、オ
ア回路16、セレクタ17、送信用CPU(TCPU)
18、送信部19及びアンテナ4で構成される。
【0023】上記セレクタ17は、端子a、b、切換端
子c、及び制御端子dを有した構成となっている。送信
信号として出力する信号として、オア回路16の出力で
あるXT1と、DT1の何れかがTCPU18の制御に
より選択される。端子dがLの場合は端子bと端子cが
繋がり、ハイレベル(H)の場合は端子aと端子cが繋
がる。
【0024】上記端子cから出力される送信信号は、T
CPU18でモニタされると共に、送信部19に送られ
て送信信号がFM変調(ここでは2値FSKの形に変調
する)されて高周波増幅される。その後、TX端子を介
して外部に設置されたアンテナ4により、電気信号が電
磁波に変換される。
【0025】一方、図1(b)に於いて、受信機5は、
外部に設置されているアンテナ6の他、受信部20、セ
レクタ21、受信用CPU(RCPU)22及びX,T
TL制御回路23で構成される。
【0026】図1(a)の送信機3のアンテナ4から送
信された信号は、アンテナ6にて電磁波が捕らえられて
電気信号に変換される。そして、RX端子を介して受信
部20に引込まれてFM復調が行われ、元の信号に戻さ
れる。
【0027】セレクタ21は、切換端子f、端子g、
h、及び制御端子iを有した構成となっている。RCP
U22の制御により、受信信号をRCPU22及びDT
2に出力するか(端子f−g接続)、X,TTL制御回
路23に出力するか(端子f−h接続)、切換端子fを
切換える。制御端子iがLの場合には端子fと端子gが
繋がり、Hの場合には端子fと端子hが繋がる。
【0028】RCPU22は、受信機5に搭載されてい
るCPUであり、セレクタ21を通して受信信号を受取
る。X,TTL制御回路23のXTEna端子を通して
X,TTLの許可、禁止制御を行ったり、セレクタ21
の切換え制御を行う。
【0029】更に、X,TTL制御回路23は、X2、
TTL2より発光信号、発光停止信号を出力するもので
ある。XTEna端子がLの場合は、X2、TTL2は
強制オフとなり(すなわち禁止状態)、Hの場合にはイ
ネーブルとなる。X2はXTEnaがHになった後にセ
レクタ21からの信号の最初の立下がりでオンとなり、
TTL2は最初の立上がり信号でオンとなる。
【0030】フラッシュ装置7は、フラッシュ用CPU
(FCPU)24、発光制御回路25、昇圧回路27等
で構成される。
【0031】FCPU24は、フラッシュ装置7内のC
PUであり、DT2よりシリアルデータを入力して読込
む。この受取ったデータを基に、X3(テスト発光時等
の発信信号)、TTLEna(TTL発光制御イネーブ
ル)のラインを制御する。
【0032】また、発光制御回路25は、キセノン(X
e)管26を備えており、このXe管26の発光、或い
は発光停止を制御する回路である。更に、昇圧回路28
は、スイッチ28を介して電池(BT)29の電圧を昇
圧して、メインコンデンサ(MC)30を充電するもの
である。
【0033】図3は、図1(a)の送信機3の構成を示
すブロック図である。同図に於いて、送信機3は、FS
K(Frequency Shift Keying)発振器31と、帯域フィ
ルタ32と、搬送波(高周波信号)を電力増幅する高周
波増幅器33により構成されている。上記FSK発振器
は、デジタル値0または1に対応して周波数f0 または
1 を出力するもので、変調を発振器で行っている。ま
た、上記帯域フィルタ32は、不必要な信号をカット
し、効率良い送信を行うためのもので、バンドパスフィ
ルタで構成される。高周波増幅器33により増幅された
信号は、TX端子を介して外部のアンテナ4から出力さ
れる。
【0034】図4は、図1(b)の受信機5の構成を示
すブロック図である。同図に於いて、アンテナ6より得
られた微弱な高周波信号は、高周波増幅器34で増幅さ
れ、局部発振器35及び周波数変換器36にて高周波を
中間周波数に変換される。次いで、この変換された中間
周波数は、IF増幅器37で信号増幅され、リミッタ3
8により周波数信号の増幅値が一定にそろえられる。そ
して、FM復調器39にて周波数変調されている信号が
振幅に変換(復調)され、低域フィルタ40により高周
波をカットして低周波信号が取出される。その後、波形
整形器41で低周波信号が波形整形されて、元のデジタ
ル値に戻される。
【0035】次に、図5(a)及び(b)の波形図を参
照して、送信部19と受信部20間のデータ通信につい
て説明する。
【0036】同図(a)の送信側に於いて、送信信号は
0と1から成るデジタル信号である。FSK発振器31
の出力は、上記送信信号が0か1かによって、f0 また
はf1 の周波数が発生される。尚、同図では、説明の簡
単のため、f1 =2f0 としてあるが、実際にはf0
1 が共に数十〜数百MHz、Δf=f1 −f0 は数K
Hz〜数+KHzである。
【0037】一方、同図(b)は受信側の信号波形を示
すもので、受信部20が受信する信号は、高周波増幅器
34の出力に示されるように、雑音が入ったり、歪が入
ったりするために振幅値は一定にならない。この高周波
増幅器34の出力の高周波信号は、局部発振器35及び
周波数変換器36により中間周波数(例えば10.7M
Hz等)に変換され、IF増幅器37を通して図示の如
く信号になる。
【0038】そして、上記信号は振幅が一定値でないと
復調信号が歪むため、リミッタ38により振幅が揃えら
れる。こうして振幅が揃えられた信号は、FM復調器3
9により復調され、更に低域フィルタ40を通すことに
より、図示のような低周波信号が得られる。この低周波
信号が波形整形されると元のデジタル信号となり、これ
が受信信号になる。
【0039】次に、図6を参照してデータ通信について
説明する。
【0040】通常のデータ通信の場合、図6(a)に示
されるように、データ符号方法はNRZ(Non Return-t
o-Zero)である。
【0041】アイドル値、つまりデータ通信が行われて
いない時には“1”を出力する。データは、1キャラク
タ=10ビット毎にASCIIコードを送信する。1キ
ャラクタの構成は、スタートビット(1ビットで
“0”)、データ(8ビットでASCIIコード)及び
ストップビット(1ビットで“1”)から成っている。
【0042】ここで、テスト発光の命令信号を、データ
通信により送信する場合を想定する。“TESO:O
N”という命令を送ればよいので、「TEST:ON
『CR』『LF』(ここでは『CR』はデータ区切りを、『L
F』は改行を表すものとする)」、すなわち全9キャラ
クタを順に送信すればよい。これは、ASCIIコード
に直すと、54、45、53、54、3A、4F、3
B、0D、0A(Hex表示)となる。
【0043】受信側は、これらのキャラクタを順に受取
り、“『CR』『LF』”を受取ったところでステートメン
トの終了を検出し、“TEST:ON”というテスト発
光命令であることを理解する。尚、『CR』『LF』の受渡
しについては、これ以後省略する。
【0044】この実施例では、他に次のような命令があ
るものとする。 MODE:AUTO オートモード撮影(TTL
による発光停止モード) MODE:MANU マニュアルモード撮影(フ
ル発光モード) TIME;*(*は数値) データ通信復帰時間Txの
設定 発光制御時の通信は、図6(b)に示されるようにな
る。
【0045】ここでは、“$”(ASCIIコードで
“24”)が、発光制御へ移行の宣言子である。通常の
データ通信で“$”を最初のキャラクタとして送信する
と、送信機3、受信機5は発光制御を行うための信号経
路の切換えを行う。
【0046】発光制御の状態では、送信機3の中で発光
開始のタイミングを決める出力X1と発光停止のタイミ
ングを決める出力TTL1を合成して、図6(b)に示
されるような形の波形を作成する。すなわち、立下がり
信号により発光を開始させ、次の立上がり信号で発光を
停止させる。この合成信号は受信機5中のX,TTL制
御回路23にて分離され、発光開始出力X2、発光停止
出力TTL2となる。
【0047】また、送信機3、受信機5の中のTCPU
18、FCPU24は、データ通信復帰時間Txが経過
すると、自動的に元のデータ通信用の信号経路に戻す。
この復帰時間Txは、デフォルト値として0.5sec
となっているが、“TIME:*(*は数値)”をデー
タ通信することにより変更ができる。
【0048】次に、図7乃至図12を参照して、各CP
Uの動作を説明する。
【0049】初めに、図7乃至図8のフローチャートを
参照して、カメラ本体1内のCCPU9の動作を説明す
る。
【0050】先ず、ステップS1にて、TTL1を
“1”にセットする。次いで、ステップS2で、AER
STを“1”にセットする。このセットにより、測光積
分値は0(リセット)になる。そして、ステップS3で
は、“TIME:*(*は数値)”を送信する。この命
令は、データ通信復帰時間Txの設定を指示するもので
ある。例えば、Txを0.2秒と設定する場合は、“T
IME:0.2”を送信する。
【0051】次に、ステップS4に於いて、カメラのモ
ード設定、すなわち絞り優先オート撮影(シャッタスピ
ードを自動設定する)か、マニュアル撮影(シャッタス
ピード、絞りを自分で設定する)かの選択スイッチ(図
示せず)の切換えが行われたか否かを判定する。切換え
が行われた時は、ステップS5に分枝し、選択スイッチ
の切換えにより、“MODE:AUTO”または“MO
DE:MANU”を送信する。
【0052】次いで、ステップS6に於いて、カメラ側
の釦等(図示せず)による操作によりテスト発光させる
か否かを判定する。テスト発光させる場合には、ステッ
プS7に分枝し、“TEST:ON”を送信し、テスト
発光させる。また、ステップS8で、テスト発光に要す
る時間だけ待機する。
【0053】ステップS9では、RELSW2のオン、
オフのモニタにより次の動作を判定する。ここで、RE
LSW2がオフの場合にはステップS4に戻り、オンの
場合にはステップS10に進む。
【0054】ステップS10では、“$”を送信するこ
とにより、発光制御を行うことを宣言する。次いで、ス
テップS11にてFBMG11、SBMG12をオンさ
せるために、FB、SB信号を“1”にする。そして、
ステップS12にて、図示されないミラー駆動モータ及
びドライバを操作してミラーアップし、ステップS13
で絞り駆動モータ及びドライバ(共に図示せず)を操作
して絞り込みを行う。
【0055】次に、ステップS14で、TTL1を
“0”にセットする。この状態でフラッシュ装置が発光
可能となる。ステップS15では、FBを“0”にセッ
トし、FBMG11をオフにする。この操作により先幕
がスタートする。
【0056】そして、ステップS16に於いて、カメラ
のモード設定を判定し、このモード設定がマニュアルで
あればステップS17へ、またオートであればステップ
S18へ、それぞれ分枝する。
【0057】ステップS17では、シャッタスピードの
時間だけ待機する。この間にFSW15がオンし、発光
開始の信号が送信される。尚、この時はTTL制御はな
されない。
【0058】一方、カメラモードがオートである場合、
ステップS18にて、AERSTを“0”にセットし、
測光積分を開始する。次いで、ステップS19にて、F
SW15のオン、オフのモニタにより、FSW15の状
態を判定する。ここで、オフであればステップS20
へ、オンであればステップS21へ、それぞれ分枝す
る。
【0059】ステップS20では、測光積分値AEDT
が適正露光値AEEXPより大きな値になったかどうか
を調べ、AEDT<AEEXPであればステップS19
へ戻る。一方、ステップS21では、AEDT≧AEE
XPになるまで待機する。
【0060】次いで、ステップS22にて、TTL1を
“1”にセットし、発光停止を指示する。但し、ステッ
プS18→ステップS19→ステップS20→ステップ
S22の経路の場合は、発光禁止の指示になる。これ
は、FSW15のオンよりも早くTTL1を“1”にす
るため、発光開始信号は送信されないからである。
【0061】次に、ステップS23では、SBを“0”
にセットし、SBMG12をオフにする。この操作によ
り、後幕がスタートする。そして、ステップS24に
て、後幕が終了するまで待機する。
【0062】この後、ステップS25〜ステップS28
では、何れも図示されない絞り開放、ミラーダウン、シ
ャッタチャージ、フィルム巻上げの各操作を行う。
【0063】次に、図9のフローチャートを参照して、
送信機3内のTCPU18の動作を説明する。
【0064】先ず、ステップS31でセレクタ17の制
御端子dを“0”にセットする。これにより端子bと切
換端子cが接続される。次に、ステップS32にて、デ
ータ通信復帰時間Txをデフォルト値の0.5secに
設定し、ステップS33にてスタートビットの検出をす
るまで待機する。
【0065】次いで、ステップS34にて、最初の1キ
ャラクタを読込み、ステップS35で、そのキャラクタ
をD(1)としてメモリに書込む。そして、ステップS
36に於いて、D(1)が“$”であるか否かを判定
し、D(1)=“$”である場合はステップS37へ進
んで発光制御の準備を行う。一方、D(1)が“$”で
はない場合は、後述するステップS40へ分枝して、そ
の後にくるキャラクタを読込む。
【0066】ステップS37では、セレクタ17の制御
端子dを“1”にセットする。これにより、端子aと切
換端子cが接続される。そして、ステップS38にて復
帰時間Txだけそのまま待機した後、ステップS39で
セレクタ17の制御端子dを“0”に戻して、通常のデ
ータ通信に復旧する。
【0067】上記ステップS40では、n=1にセット
し、ステップS41にてスタートビットの検出をするま
で待機する。そして、ステップS42で、次のキャラク
タを読込む。次いで、ステップS43にて、nに1を加
えたものをnとし、更にステップS44でメモリにD
(n)として書込む。
【0068】ここで、ステップS45に於いて、D
(n)が“『LF』”かどうかを調べ、“『LF』”でなけ
ればステップS41に戻って次のキャラクタを読込む。
一方、D(n)が“『LF』”であったならば、ステップ
S46へ進む。
【0069】ステップS46では、D(1)〜D(n)
をメモリから読出してステートメントSTとする。次い
で、ステップS47で、ステートメントが“TIME:
*(*は数値)”以外ならば、ステップS33に戻る。
一方、上記ステップS47にてステートメントが“TI
ME:*”であったならば、ステップS48に進んで、
復帰時間Txを*secに設定する。その後、ステップ
S33に戻る。
【0070】次に、図10のフローチャートを参照し
て、受信機5内のRCPU20の動作を説明する。
【0071】初めに、ステップS51にて、セレクタ2
1の制御端子iを“0”にセットする。これにより、切
換端子fと端子gが接続される。次いで、ステップS5
2で、XTEnaを“0”にセットし(発光禁止状
態)、ステップS53でデータ通信復帰時間Txをデフ
ォルト値の0.5secに設定する。
【0072】そして、ステップS54に於いて、スター
トビットを検出するまで待機する。スタートビットを検
出したならば、ステップS55に進み、最初の1キャラ
クタを読込む。ステップS56では、そのキャラクタを
D(1)としてメモリに書込む。そして、ステップS5
7にて、D(1)が“$”であるか否かを判定し、D
(1)が“$”である場合はステップS58へ進んで発
光制御の準備を行う。一方、“$”でない場合は後述す
るステップS61へ分枝して、その後にくるキャラクタ
を読込む。
【0073】ステップS58では、セレクタ21の制御
端子iを“1”にセットする。これにより、切換端子f
と端子hが接続される。そして、ステップS59にて、
XTEnaを“1”にセットし(発光可能状態)、更に
ステップS60で復帰時間Txだけ待機する。そして、
ステップS61にて、XTEnaを“0”にセットする
(発光禁止状態)。その後、ステップS62にて、セレ
クタ21の制御端子iを“0”に戻して、通常のデータ
通信に復旧する。
【0074】上記ステップS57に於いて、D(1)=
“$”でない場合は、ステップS63に分岐してn=1
をセットする。そして、ステップS64に於いて、スタ
ートビットを検出するまで待機する。その後、ステップ
S65で、次のキャラクタを読込む。
【0075】次いで、ステップS66にて、nに1を加
えたものをnとし、その後、ステップS67でメモリに
そのキャラクタをD(n)として書込む。そして、ステ
ップS68に於いて、D(n)が“『LF』”かどうかを
調べる。ここで、NOであればステップS64に戻って
次のキャラクタを読込み、一方YESであればステップ
S69に進む。
【0076】このステップS69では、D(1)〜D
(n)をメモリから読出し、ステートメントSTとす
る。次いで、ステップS70にて、ステートメントが
“TIME:*(*は数値)”以外であればステップS
54に戻る。一方、ステートメントがTIME:*”で
あったならば、ステップS71に進んで復帰時間Txを
*secに設定する。その後、ステップS54に戻る。
【0077】図11及び図12は、フラッシュ装置7内
のFCPU24の動作を説明するフローチャートであ
る。
【0078】同図に於いて、ステップS81で、TTL
Enaを“0”にセットする(TTL制御禁止状態)。
次いで、ステップS82で、データ通信復帰時間Txを
デフォルト値の0.5secに設定し、ステップS83
にてスタートビットを検出するまで待機する。
【0079】このステップS83にてスタートビットを
検出したならば、ステップS84に進んで最初のキャラ
クタを読込む。そして、ステップS85にて、そのキャ
ラクタをD(1)としてメモリに書込む。次いで、ステ
ップS86に於いて、D(1)が“$”であるか否かを
判定する。D(1)=“$”である場合はステップS8
7へ進んで復帰時間Txだけ待機した後、ステップS8
3に戻る。D(1)=“$”でない場合は、ステップS
88へ分枝する。
【0080】ステップS88では、n=1をセットす
る。そして、ステップS89に於いて、スタートビット
を検出するまで待機する。次いで、ステップS90に
て、次のキャラクタを読込み、ステップS91にてnに
1を加える。更に、ステップS92では、そのキャラク
タをメモリにD(n)として書込む。
【0081】次に、ステップS93に於いて、D(n)
が“『LF』”かどうかを調べ、NOであったならばステ
ップS89に戻って次のキャラクタを読込み、YESで
あったならば、ステップS94へ進む。
【0082】このステップS94では、D(1)〜D
(n)をメモリから読出し、ステートメントSTとす
る。そして、ステップS95に於いて、ステートメント
STが“TIME:*”であったならば、ステップS9
6へ分枝し、復帰時間Txを*secに設定する。この
後、ステップS83へ戻る。
【0083】上記ステップS95で、ステートメントS
Tが“TIME:*”でなかったならば、次のステップ
S97に進んで、ステートメントSTが“MODE:A
UTO”であるか否かを判定する。ここで、“MOD
E:AUTO”であったならばステップS98へ分枝
し、TTLEnaを“1”にセットする(TTL制御を
可能にする)。この後、ステップS83に戻る。
【0084】上記ステップS97で、ステートメントS
Tが“MODE:AUTO”でなかったならば、更にス
テップS99に於いて、ステートメントSTが“MOD
E:MANU”であるか否かを判定する。ここで、“M
ODE:MANU”であったならば、ステップS100
に分枝して、TTLEnaを“0”にセットする(TT
L制御を禁止する)。この後、ステップS83に戻る。
【0085】ステップS99にて、ステートメントST
が“MODE:MANU”でなかったならば、ステップ
S101にて、ステートメントSTが“TEST:O
N”か否かを判定する。このステートメントSTが“T
EST:ON”であったならば、ステップS102へ進
み、それ以外はステップS83へ戻る。
【0086】こうして、ステップS102では、X3を
“0”にセットする(テスト発光させる)。次いで、ス
テップS103及びステップS104で、適当な時間が
経過した後、X3を“1”に戻す。この後、ステップS
83に戻る。
【0087】次に、このカメラシステムの全体の動作に
ついて説明する。
【0088】第1の実施例のカメラシステムは、カメラ
本体1、送信機3、受信機5及びフラッシュ装置7から
成っている。そして、図2に示されるように、カメラ本
体1に送信機3を装着し、同様に受信機5にフラッシュ
装置7をクリップオンする。
【0089】次に、それぞれの機器の電源スイッチ(図
示せず)をオンする。このとき、送信機3、受信機5、
フラッシュ装置7は、上述した図9乃至図12のフロー
チャートに従って動作する。
【0090】カメラ本体1は、撮影可能な状態にセット
した後、写真撮影の準備状態になったならば、図7及び
図8のフローチャートに従った動作をする。
【0091】カメラ本体1は、必要に応じてデータ通信
を行う。同実施例では、データ通信によって行うコマン
ドとして、データ通信復帰時間Txの設定、撮影モード
の切換え、テスト発光の指示を取上げた。これらのコマ
ンドは、送受信機を通して、最終的に同じデータの形で
フラッシュ装置7に送られる。送信機3、受信機5はこ
れらのコマンドを通常無視するが、データ通信復帰時間
Txについてはフラッシュ装置7と同様、データをメモ
リに書込むようになっている。
【0092】カメラはリレーズボタンが押されたとき、
撮影シーケンスに入ると共に、“$”をデータ通信を使
って出力することにより、データ通信用の信号経路、す
なわち無線を発光制御用の信号経路として使用すること
を宣言する。この宣言子を受け取った送信機3、受信機
5は、直ちに内部のセレクタ17、21を切換えて、X
端子(発光開始信号)とTTL信号(発光停止信号)の
入出力経路を作る。
【0093】送信機の中でX端子からの信号、すなわち
FSW15のオン信号を立下がり信号として、また、T
TL端子からの信号を立上がり信号として、1つの信号
に合成し、受信機5へ送信する。受信機5は、その2つ
の信号を内部で分離し、フラッシュ装置7のX端子、T
TL端子へそれぞれ発光開始信号と発光停止信号を出力
する。
【0094】尚、カメラ本体1のシーケンスについては
図7及び図8にて説明してあるので、以下の説明は省略
する。
【0095】更に、同実施例ではテスト発光はカメラに
設けられた操作釦で行うようにしているが、これに限ら
れるものではない。例えば、カメラ本体に接続可能なキ
ーボードや、図示されないスイッチ等の操作によりテス
ト発光の命令信号が送られるものであってもよい。例え
ば、上記キーボードを使用する場合、“TESTON”
に該当するキーをオンすることにより、命令信号は送ら
れる。
【0096】また、上述した実施例では、データ通信の
コマンドが4つしかなかったが、実際には数多くのコマ
ンドを用意してフラッシュ装置7をカメラ本体1側から
コントロールすることができる。その例を次に掲げる
(但し、ここでは具体的な構成は省略する)。
【0097】(1) 発光モード命令(MODE:)…TT
L制御(AUTO)、マニュアル制御(MANU)、フ
ル発光(FULL)、(2) マニュアル発光設定(MAN
U:)…発光量(*)、(3) 照射角度設定(ANG:)
…角度(*)、(4) 雲台操作命令(STG:)…上方移
動(UP)、下方移動(DN)、右移動(RT)、左移
動(LT)、停止(ST)、(5) 通信モード変更…デー
タ通信復帰時間設定(TIME:*)、ボーレート変更
命令(BAU:*)、(6) 表示命令(DISP)…文字
(*)、クリア(CLR)、(7) AF用LED(AFI
L:)…点灯(ON)、消灯(OFF)、(8) 初期化命
令…(RST) 次に、これら(1) 〜(8) のコマンドを説明する。
【0098】(1) の発光モードには、AUTO(TLL
制御)、MANU(マニュアル設定された分だけ発
光)、FULL(フル発光)の3つがある。尚、上述し
た実施例のように、マニュアル設定機能が無い場合は、
MANUはフル発光FULLと同じになる。
【0099】(2) のマニュアル設定(“MODE:MA
NU”)の場合、発光量を設定することができる。但
し、“MANU:*”のうち*は数値を表す。
【0100】(3) の照射角度設定は、Xe管及び反射傘
を前後に移動させることにより変えることができる。そ
の時のコマンドは、“ANG:*(*は数値)”とな
る。
【0101】(4) の雲台操作命令は、雲台を備えてフラ
ッシュ装置7の方向を変える。“STG:UP”で上
方、“STG:DN”で下方、“STG:RT”で右方
向、“STG:LT”で左方向、そして“STG:S
T”で停止する。
【0102】(5) の通信モード変更には、データ通信復
帰時間設定の他、ボーレート変更の命令も行うことがで
きる。
【0103】(6) の表示は、フラッシュ装置7の背面に
液晶表示を備えてある場合、カメラ本体1側からその表
示を行わせることができる。
【0104】(7) のAF用LEDは、AF補助光がフラ
ッシュ装置7に備わっている場合、点灯/消灯を制御す
る。
【0105】(8) の初期化は、フラッシュ装置7の各モ
ードを初期状態に戻したい場合、“RST”を送信す
る。
【0106】次に、この発明の他の実施例について説明
する。
【0107】上述した第1の実施例のシステムによれ
ば、カメラとフラッシュの間のコードは不要となるの
で、距離的制限は無線の範囲内ならば気にする必要がな
く、しかも機器を破損する心配がない。
【0108】特に無線として電波を採用した場合は、カ
メラとフラッシュとの間に遮るものがあっても通信可能
であり、到達距離も大となるのでユーザにとっては便利
であるという効果を有している。
【0109】しかしながら、無線によっては、信号の伝
達に時間的な遅れが発生することがある。例えば、無線
として特定小電力無線を使用すると、ある1つのチャン
ネル(回線)を選択した場合に、その電波が隣りあった
チャンネルに侵入して妨害することのないよう、使用帯
域の制限がある。このため、帯域フィルタによって通信
速度は、ある一定値以上にはできない。すなわち、回線
自体に時間的遅れが存在する(およそ400〜500μ
sec程度である)。
【0110】したがって、無線により発光制御を行う場
合、発光開始信号がカメラから出力されても、実際にフ
ラッシュが受取るのは0.5msec後ということにな
る。有線時には1/250秒までの同調が可能であると
すると、数1に示される関係式のようになり、同調可能
なシャッタ速度は遅くなる。
【0111】
【数1】 また、発光停止信号も遅れるので、露出オーバとなる。
閃光発光の場合、発光は数msecで完了してしまうの
で、ほとんどフル発光になってしまうことも多い。
【0112】そこで、以下に述べる実施例に於いては、
無線による発光制御を行う場合の回線の時間遅れによる
不都合をなくすようにしている。
【0113】具体的には、いま、無線回線の遅れをtd
とする。
【0114】そして、発光予測の例として、次のように
動作する。
【0115】i)カメラ側は、先ず無線によりフラッシ
ュを制御するということを検出手段によって認識する。
ii)カメラは、シャッタ幕が走行し終った時に出力する
第1の発光開始信号発生手段と、その発生手段の信号よ
りもtd だけ早く信号を発生する第2の発光開始信号発
生手段を有していて、上記i)によって無線による発光
制御を認識すると、第2の発光開始信号発生手段からの
信号をフラッシュに出力する。iii)フラッシュは、td
後にその発光開始信号を受取るので、有線接続による発
光制限と全く同様のタイミングで発光を開始する。
【0116】また、他の発光予測の例に於いては、次の
通りである。
【0117】i)カメラ側は、先ず無線によりフラッシ
ュを制御するということを検出手段によって知り、尚且
つ、TTL調光モードが選択されたことを検出する。i
i)カメラは、データ通信によって、フラッシュの発光
モードを単位時間当たりの発光量が一定である発光モー
ド、すなわちフラット発光モードに設定する。iii)カメ
ラは、フラッシュに発光開始信号を出力する。iv)ダイ
レクト測光により光量積分を行う。v)カメラ側の発光
制御手段は、光量積分をモニタする。このとき、フラッ
シュはフラット発光なので、この積分はほぼ直線的に単
調増加してゆく。したがって、この傾きにより、発光停
止するべき時刻te を予測することができる。vi)カメ
ラ側は、その予測値te よりtd だけ早い時刻、すなわ
ちte −td に発光停止信号を出力する。vii )フラッ
シュはtd 後、すなわちte の時刻に発光停止信号を受
取り、発光を終了する。
【0118】図13は、この発明の他の実施例に従った
カメラシステムのカメラ、フラッシュ装置及びその周辺
機器を概略的に示したブロック構成図であり、(a)は
カメラ本体1′と送信機3′、(b)は受信機5とフラ
ッシュ装置7′を示している。尚、上述した第1の実施
例と同じ部分には同一の参照番号を付して、その説明は
省略する。
【0119】図1(a)に於いて、カメラ本体1内に
は、カメラの動作を制御する部分で他のアクセサリとの
通信も行うためのカメラCPU(CCPU)9が搭載さ
れている。このCCPU9は、AE回路13の出力値を
A/D変換回路42でA/D変換した値AEDTや、R
ELSW2及びモード設定部43からの信号をモニタす
る。また、CCPU9は、無線通信機が接続されたこと
をチェックする検出機能も有すると共に、シャッタ幕係
止マグネットFBMG11、SBMG12の制御や第2
発光開始信号Xbや発光停止信号TTL1を出力し、更
にセレクタ信号X.selにより、第1及び第2の発光
開始信号Xa、Xbの何れかをX1としてアンドオアゲ
ート44から出力させるための切換信号ラインを有して
いる。
【0120】上記モード設定部43は、カメラ及びアク
セサリのモードをコントロールするための設定手段であ
り、ここでは特にTTL調光の設定が可能なものであ
る。
【0121】更に、FSW15は、第1の発光開始信号
Xaの発生手段であり、シャッタ先幕の先行完了に同期
してオンになる。このXaは、アンドオアゲート44の
X.sel端子をLにしたときに選択される。
【0122】尚、WLD端子は、ワイヤレスフラッシュ
が接続されているかどうかを検出するためのものであ
る。
【0123】送信機3′に於いて、TCPU18は、セ
レクタ17のd端子を制御する。また、TCPU18
は、送信機3′の図示されないパワースイッチがオンし
ているときには、トランジスタQ1をオンして、WLD
端子を通して、CCPU9に無線制御フラッシュである
ことを伝達する。
【0124】図13(b)に示されるフラッシュ装置
7′に於いて、FCPU24は、DT2よりシリアルデ
ータを入力し、読込むものである。また、FCPU24
は、DT2から受取ったデータを基に、X3(テスト発
光時等の発光信号)、TTLEna(TTL発光制御イ
ネーブル)、F.MODE(F.MD:閃光発光とフラ
ット発光の切換え)の各ラインを制御する。
【0125】同実施例に於ける送信機3′の送信部1
9、受信機5の受信部20の構成、送信部19と受信部
20間のデータ通信、通常のデータ通信、発光制御時の
通信については、上述した第1の実施例の図3乃至図6
と同じであるので、説明は省略する。
【0126】次に、図14乃至図19を参照して、各C
PUの動作を説明する。
【0127】初めに、図14乃至図16のフローチャー
トを参照して、CCPU9の動作を説明する。
【0128】先ず、ステップS111にて、Xb、すな
わち第2発光開始信号を“1”(OFF)にセットす
る。次いで、ステップS112でTTL1を“1”にセ
ットし、ステップS113でAERSTを“1”にセッ
トする。これにより測光積分値は0(リセット)にな
る。そして、ステップS114に於いて、ワイヤレスフ
ラッシュが接続されているかどうかをWLD端子から検
出する。すなわち、WLDが“0”ならばワイヤレスフ
ラッシュが接続されており、“1”ならばワイヤレスフ
ラッシュではないと判断する。
【0129】WLD端子の検出によってワイヤレスフラ
ッシュ接続であれば、ステップS115に進んでカメラ
のモード設定部43により、TTL調光モードになって
いるかどうかを判定する。ここで、TTL調光でなけれ
ば、ステップS116に進んで“MODE:MANU”
をデータラインより出力する。一方、TTL調光でなら
ば、ステップS117に進んで“MODE:FLAT”
をデータラインより出力する。
【0130】ステップS118及びS119では、カメ
ラのモード設定切換え、若しくはRELSW2オンが検
出されない限り、このループを繰返す。上記ステップS
118で、モード設定が切換えられた場合にはステップ
S114へ戻り、RELSW2がオンした場合には次の
ステップS120へ進む。
【0131】このステップS120にて、RELSW2
がオンになると、“$”を送信して、発光制御を行うこ
とを宣言する。次いで、ステップS121で先幕マグネ
ットFBMG11、後幕マグネットSBMG12をオン
させるために、FB、SB信号をそれぞれ“1”にす
る。そして、ステップS122にて、図示されないミラ
ー駆動モータ及びドライバを操作してミラーアップし、
ステップS132で絞り駆動モータ及びドライバ(共に
図示せず)を操作して絞り込みを行う。
【0132】次に、ステップS124で、X.selを
“1”にセットする。これにより、第2の発光開始信号
を選択する。その後、ステップS125でTTL1を
“0”にセットする。この状態でフラッシュへ発光信号
を出力することが可能になる。次いで、ステップS12
6にて、FBを“0”にし、FBMG11をオフするこ
とによって、先幕がスタートする。そして、ステップS
127にて、一定時間待機する。この待機する時間は、
シャッタの幕がマグネットオフから走行完了までの時間
をts、通信用回線の信号遅れの時間をtd とすると、
(ts −td )である。
【0133】ステップS128では、第2の発光開始信
号Xbを“0”にする。すなわち、発光の指令を出す。
その後、ステップS129に進んで、カメラの設定モー
ドがTTL調光かどうかを調べる。このステップS12
9に於いて、上記設定モードがTTL調光ではない場
合、ステップS130に進んで、設定されたシャッタス
ピード分の時間だけ待機する。その後、ステップS13
1にてTTL1を“1”(発光禁止状態)にして、ステ
ップS136に進む。
【0134】一方、上記ステップS129に於いて、設
定モードがTTL調光の場合、ステップS132に進ん
でAERSTを“0”にセットし、測光積分を開始す
る。次いで、ステップS133にて、CCPU9が積分
値をモニタし、演算によって発光停止するべき時刻te
を求める。そして、ステップS134にて、(te −t
d )の時刻に、TTL1を“1”にセット、すなわち発
光停止の信号を出力する。その後、ステップS135に
て、td だけ待機する。尚、ここでの演算法については
後述する。
【0135】ステップS136でXbを“1”に戻した
後、ステップS137ではSBをオフして、後幕を走行
させる。次いで、ステップS138にて後幕が走行完了
するまで待機する。その後、ステップS139〜ステッ
プS142では、何れも図示されない絞り開放、ミラー
ダウン、シャッタチャージ、フィルム巻上げの各操作を
順次行う。
【0136】一方、ステップS114に於いて、ワイヤ
レスフラッシュではないと判断したならば、ステップS
143に進んでカメラのモード設定部43により、TT
L調光モードになっているかどうかを判定する。この後
のステップS144〜ステップS147、ステップS1
48〜ステップS153に於ける処理動作は、それぞれ
上述したステップS116〜ステップS119、及びス
テップS121〜ステップS126に相当するので、説
明は省略する。
【0137】そして、ステップS154にて、カメラの
設定モードがTTL調光かどうかを調べ、TTL調光で
はない場合はステップS155に進んで、設定されたシ
ャッタスピード分の時間だけ待機する。一方、設定モー
ドがTTL調光の場合、ステップS156に進んでAE
RSTを“0”にセットし、次いで、ステップS157
にて、CCPU9が露光量積分を行う。その後、ステッ
プS158にてTTL1を“1”(発光禁止状態)にし
て、上述したステップS137に進む。
【0138】次に、図17のフローチャートを参照し
て、送信機3′内のTCPU18の動作を説明する。
【0139】先ず、ステップS30にて、トランジスタ
Q1をオンさせ、WLD信号を“0”とする。すなわ
ち、ワイヤレスフラッシュあることを伝達する。同実施
例に於いては、上述した第1の実施例のTCPU18動
作に、ワイヤレスフラッシュあることを伝達することが
加わっただけである。したがって、以降のステップS3
1〜ステップS48の処理動作は、図9のフローチャー
トの処理動作と同じであるので説明は省略する。
【0140】また、受信機5内のRCPU22の動作説
明のフローチャートは、図10に示されるフローチャー
トと同じであるので省略する。
【0141】図18及び図19は、フラッシュ装置7′
内のFCPU24の動作を説明するフローチャートであ
る。
【0142】同図に於いて、ステップS161で、TT
LEnaを“0”にセットする(TTL制御禁止状
態)。次いで、ステップS162にてF.MDを“0”
にして、閃光発光モードにする。そして、ステップS1
63で、データ通信復帰時間Txをデフォルト値の0.
5secに設定し、ステップS164にてスタートビッ
トを検出するまで待機する。
【0143】このステップS164にてスタートビット
を検出したならば、ステップS165に進んで最初のキ
ャラクタを読込む。そして、ステップS166にて、そ
のキャラクタをD(1)としてメモリに書込む。次い
で、ステップS167に於いて、D(1)が“$”であ
るか否かを判定する。ここで、D(1)=“$”である
場合はステップS168へ進んで復帰時間Txだけ待機
した後、ステップS164に戻る。
【0144】上記ステップS167に於いて、D(1)
=“$”でない場合はステップS169へ進み、n=1
をセットする。そして、ステップS170に於いて、ス
タートビットを検出するまで待機する。次いで、ステッ
プS171にて、次のキャラクタを読込み、ステップS
172にてnに1を加える。更に、ステップS173で
は、そのキャラクタをメモリにD(n)として書込む。
【0145】次に、ステップS174に於いて、D
(n)が『CR』(キャリッジリターン)かどうかを調
べ、NOであったならばステップS170に戻って次の
キャラクタを読込み、YESであったならばステップS
175へ進む。
【0146】このステップS175では、D(1)〜D
(n)をメモリから読出し、ステートメントSTとす
る。そして、ステップS176に於いて、ステートメン
トSTが“TIME:*”であったならば、ステップS
177へ分枝し、復帰時間Txを*secに設定する。
この後、ステップS164へ戻る。
【0147】上記ステップS176で、ステートメント
STが“TIME:*”でなかったならば、ステップS
178に進んでステートメントSTが“MODE:AU
TO”であるか否かを判定する。ここで、“MODE:
AUTO”であったならばステップS179へ分枝し、
TTLEnaを“1”にセットする(TTL制御を可能
にする)。この後、ステップS180でF.MDを
“0”、すなわち閃光発光モードに設定した後、ステッ
プS164に戻る。
【0148】上記ステップS178で、ステートメント
STが“MODE:AUTO”でなかったならば、更に
ステップS181に於いて、ステートメントSTが“M
ODE:MANU”であるか否かを判定する。ここで、
“MODE:MANU”であったならば、ステップS1
82に分枝して、TTLEnaを“0”にセットする
(TTL制御を禁止する)。この後、ステップS183
でF.MDを“0”、すなわち閃光発光モードに設定し
た後、ステップS164に戻る。
【0149】ステップS181にて、ステートメントS
Tが“MODE:MANU”でなかったならば、ステッ
プS184に進んでステートメントSTが“MODE:
FLAT”であるか否かを判定する。ここで、“MOD
E:FLAT”であったならばステップS185へ分枝
し、TTLEnaを“1”にセットする(TTL制御を
可能にする)。この後、ステップS186でF.MDを
“1”、すなわちフラット発光モードに設定した後、ス
テップS164に戻る。
【0150】また、ステップS184にて、ステートメ
ントSTが“MODE:FLAT”でなかったならば、
ステップS187にて、ステートメントSTが“TES
T:ON”か否かを判定する。このステートメントST
が“TEST:ON”であったならば、ステップS18
8へ進み、それ以外はステップS164へ戻る。
【0151】こうして、ステップS188では、X3を
“0”にセットしてテスト発光させる。次いで、ステッ
プS189及びステップS190で、一定の時間が経過
した後、X3を“1”に戻す。この後、ステップS16
4に戻る。
【0152】図20は、フラッシュ装置7′の回路構成
の一例を示した図である。
【0153】この回路は、本出願人による特開昭59−
222821号公報に記載の第1実施例を一部変形した
回路である。すなわち、図示構成の如く、昇圧回路10
1にはパワースイッチPSWを介して電池BTが接続さ
れている。また、アンド回路AD3 には、発振回路10
2、フリップフロップ(FF)回路103の出力と共に
F.MDが入力される。このF.MDは、アンド回路A
2 にも入力される。
【0154】このアンド回路AD2 のもう一方の入力に
は、TTLEnaとTTL2を入力とするアンド回路A
1 の出力が入る。また、アンド回路AD1 の出力は、
ノット回路NT3 を介してオア回路OR3 にも供給され
る。
【0155】更に、ナンド回路ND1 にはX2、X3が
入力され、その出力がFF回路103に出されるように
なっている。
【0156】尚、同図に於ける昇圧回路101、発振回
路102、FF回路103、107、109、113、
パルス発生回路104、114、分周回路105、カウ
ンタ106、108、110、及び演算回路111は、
それぞれ上記特開昭59−222821号公報の第1図
の電源回路1、発振回路2、FF回路3、7、9、1
3、パルス発生回路4、14、分周回路5、カウンタ
6、8、10、及び演算回路11に相当し、図20に示
された他の回路構成は上記特開昭59−222821号
公報の第1図のものと同じであるので、説明は省略す
る。
【0157】このような構成のフラッシュ装置に於い
て、端子F.MDにより入力されるモードにより、閃光
発光、フラット発光が切換えられる。また、X2、X3
の入力により発光がなされ、TTLEnaが“1”のと
きにTTL2が“0”になると発光停止するようになっ
ている。その他の詳しい動作については特開昭59−2
22821号公報に記載されているので、ここでは省略
する。
【0158】尚、図21は、図20に示された各部の出
力信号波形を示したタイムチャートである。
【0159】次に、図22を参照して、このカメラシス
テムに於ける第1の測光予測方法について説明する。
【0160】先ず、適正露出となる積分電位をVe とす
る。ここで、Ve よりも小さい電位V1 とV2 を定めて
おき、その電位に達する時刻をt1 、t2 とすると、V
e に達する時刻te は次のように算出される。 (t2 −t1 ):(V2 −V1 )=(te −t2 ):(Ve −V2 ) したがって、 te =t2 +((Ve −V2 )/(V2 −V1 ))・(t2 −t1 ) … (1) V1 とV2 はどんな値を設定しても算出できるが、ここ
では演算を簡単にするため、V1 =(1/4)Ve とす
る。すると(1) 式は te =t2 +2(t2 −t1 )=3t2 −2t1 … (1)′ となる。ここで回線の遅れがtd とすると、カメラ側か
ら発光停止の信号を出力するタイミングは、 te −td =3t2 −2t1 −td … (1)″ と求まる。
【0161】尚、この積分電位はリニアであると仮定し
ているが、実際にフラット発光を行えば、ほぼリニアな
関係が得られる。但し、露光開始直後及び発光直後は、
必ずしもリニアではない。しかし、この演算方法では、
この予測を行うタイミングを非リニア領域から外してあ
るので、適正露光から外れることはない。
【0162】次に、図23を参照して、このカメラシス
テムに於ける第2の測光予測方法について説明する。こ
れは、一定時刻毎に積分電位を測定する方法である。
【0163】一定時刻t1 、t2 、t3 、…、tn での
測定積分電位をそれぞれV1 、V2 、V3 、…、Vn
すると、 0〜t1 時での予測 … t1 +(Ve /V1 )×t1 1 〜t2 時での予測 … t2 +((Ve −V1 )/(V2 −V1 )) ×(t2 −t1 ) t3 〜t2 時での予測 … t3 +((Ve −V2 )/(V3 −V2 )) ×(t3 −t2 ) : : tn-1 〜tn 時での予測… tn +((Ve −Vn-1 )/(Vn −Vn-1 )) ×(tn −tn-1 ) ここで、tn −tn-1 =Δtとすると、((Ve
n-1 )/(Vn −Vn-1 ))・Δt後に発光停止する時
刻がやってくることを意味する。したがって、回線の遅
れをtd として td =((Ve −Vn-1 )/(Vn −Vn-1 ))・Δt … (2) となるときに、発光停止信号をカメラから出力する。
【0164】次に、同実施例に於けるカメラシステムの
全体の動作について説明する。
【0165】このカメラシステムは、カメラ本体1′、
送信機3′、受信機5及びフラッシュ装置7′から成っ
ている。そして、カメラ本体1′に送信機3′を装着
し、同様に受信機5にフラッシュ装置7′をクリップオ
ンする。
【0166】次いで、それぞれの機器の電源スイッチ
(図示せず)をオンする。このとき、送信機3′、受信
機5、フラッシュ装置7′は、図14乃至図19及び図
10のフローチャートに従って動作する。
【0167】カメラ本体1′は、撮影可能な状態にセッ
トした後、写真撮影の準備状態になったならば、図14
乃至図16のフローチャートに従った動作をする。そし
て、カメラ本体1′は、フラッシュがワイヤレスである
のか、クリップオン若しくはワイヤードであるのかを、
WLD端子の信号で判断する。そして、WLDが“1”
ならば通常通りX信号とTTL信号により発光制御を行
う。以下は、WLDが“0”の場合、すなわちワイヤレ
スフラッシュの場合について説明する。
【0168】ワイヤレスフラッシュ接続の状態で、モー
ドは2通りユーザが選択できるようになっている。1つ
はTTL調光を行うものであり、もう1つはマニュアル
発光の場合である。マニュアルモードに設定された場
合、カメラ本体1′はフラッシュ装置7′に対し、送信
機3′、受信機5を通して、TTL制御を不能(TTL
Enaを“0”にする)にして、閃光発光モード(F.
MDを“0”)にする。また、TTLモードの場合は、
逆にTTL制御を可能(TTLEnaを“1”)にし、
フラット発光モード(F.MDを“1”)にする。
【0169】レリーズスイッチが押されると、先ずカメ
ラ本体1′は、1本しかない回線を発光制御用とするた
め、“$”を送信し、送信機3′、受信機5内のセレク
タ17、21を発光制御のための経路に切換える。この
後、露光準備一連の操作を行う。また、X.selを
“1”にして、第2発光開始信号をX1より出力するよ
うにゲートを選択する。
【0170】先幕スタートの後、(ts −td )後に第
2発光開始信号を出力する。回線の遅れtd があるた
め、発光開始信号がフラッシュ装置7′に届けられるの
は先幕スタートからts だけ後、すなわちシャッタの先
幕が走行終了した時点である。ここに於いてフラッュ装
置7′が発光するため、露光むらは発生しない。
【0171】また、TTLを行わない場合は、ワイヤー
ドフラッシュで同調可能なシャッタスピードをワイヤレ
スの場合にも設定できることになる。
【0172】TTL制御を行う場合、フラッシュ装置
7′はフラット発光となり、その単位時間当たりの光量
が一定であるから、露光量の積分特性はリニアである。
したがって、適正露光になる時刻te を予測することは
容易である。
【0173】上述したカメラシステムに於ける第1及び
第2の測光予測方法に測光予測を行い、te −td のと
きに、TTL1を“1”とすると発光停止信号がフラッ
シュ装置7′にtd 後に送られる。すなわち、適正露光
となる時刻te に発光が停止する。これ以降は通常の撮
影と同様、後幕スタートし、絞り開放、ミラーダウン、
シャッタチャージ、巻上げを行って撮影を完了する。
【0174】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、1本の
信号経路で発光制御とデータ通信を行うことの可能なカ
メラシステムを提供することができるので、複数の送受
信システムを必要とせず、スペース、コストが小さくて
すみ、また、電波等のチャンネルを不必要に占拠しない
ため、他の使用者にとっても便利である。更に、発光制
御の宣言の後、一定時間後にデータ通信経路に自動的に
復帰するため、フラッシュの誤発光の心配がない。加え
て、データ通信復帰時間Txはデータ通信により変更す
ることが可能なので、システムの拡張にも対応すること
ができる。更に、閃光発光の場合には、ワイヤレスフラ
ッシュでもワイヤードフラッシュでも同調可能なシャッ
タスピードが変わらないため、ユーザの混乱をまねくこ
とがない。また、ワイヤレスフラッシュでもTTL調光
により適正露出の写真を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例で、(a)はカメラ本体及
び送信機を概略的に示したブロック構成図、(b)は受
信機及びフラッシュ装置を概略的に示したブロック構成
図である。
【図2】この発明のカメラシステムが適用されたもの
で、(a)はカメラ本体及び送信機の外観図、(b)
は、受信機及びフラッシュ装置の外観図である。
【図3】図1(a)の送信機3の構成を示すブロック図
である。
【図4】図1(b)の受信機5の構成を示すブロック図
である。
【図5】送信機と受信機間のデータ通信に使用されるも
ので、(a)は送信側の信号波形図、(b)は受信側の
信号波形図である。
【図6】(a)は通常時のデータ通信のデータを示した
図、(b)は発光制御時のデータ通信のデータを示した
図である。
【図7】カメラ本体1内のCCPU9の動作を説明する
フローチャートである。
【図8】カメラ本体1内のCCPU9の動作を説明する
フローチャートである。
【図9】送信機3内のTCPU18の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図10】受信機5内のRCPU20の動作を説明する
フローチャートである。
【図11】フラッシュ装置7内のFCPU24の動作を
説明するフローチャートである。
【図12】フラッシュ装置7内のFCPU24の動作を
説明するフローチャートである。
【図13】この発明の他の実施例で、(a)はカメラ本
体及び送信機を概略的に示したブロック構成図、(b)
は受信機及びフラッシュ装置を概略的に示したブロック
構成図である。
【図14】カメラ本体1′内のCCPU9の動作を説明
するフローチャートである。
【図15】カメラ本体1′内のCCPU9の動作を説明
するフローチャートである。
【図16】カメラ本体1′内のCCPU9の動作を説明
するフローチャートである。
【図17】送信機3′内のTCPU18の動作を説明す
るフローチャートである。
【図18】フラッシュ装置7′内のFCPU24の動作
を説明するフローチャートである。
【図19】フラッシュ装置7′内のFCPU24の動作
を説明するフローチャートである。
【図20】フラッシュ装置7′の回路構成の一例を示し
た図である。
【図21】図20に示された各部の出力信号波形を示し
たタイムチャートである。
【図22】第1の測光予測方法を説明するための時刻と
積分電位の関係を示した図である。
【図23】第2の測光予測方法を説明するための時刻と
積分電位の関係を示した図である。
【符号の説明】
1、1′…カメラ本体、2…レリーズスイッチ(REL
SW)、3、3′…送信機、4、6…アンテナ、5…受
信機、7、7′…フラッシュ装置、8…発光部、9…カ
メラCPU(CCPU)、10…MGドライバ、11…
先幕マグネット(FBMG)、12…後幕マグネット
(SBMG)、13…自動露光(AE)回路、15…先
幕スイッチ(FSW)、17、21…セレクタ、18…
送信用CPU(TCPU)、19…送信部、20…受信
部、22…受信用CPU(RCPU)、23…X,TT
L制御回路、24…フラッシュ用CPU(FCPU)、
25…発光制御回路、27…昇圧回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に設けられ、フラッシュ装置
    に信号を送信する送信手段と、 上記カメラ本体から上記フラッシュ装置へ送信する1本
    の通信経路と、 上記送信手段からの信号を受信する受信手段と、 この受信手段によって受信された送信手段からの信号を
    上記フラッシュ装置の通信機能を有する第1制御手段若
    しくは上記フラッシュ装置の発光を制御する第2制御手
    段の何れかに選択的に切換えて出力する切換手段と、 この切換手段を常時上記第1制御手段側に切換えておく
    と共に、上記送信手段によって、信号経路を上記フラッ
    シュ装置の発光制御信号の経路として使用することを表
    すデータが伝達された際に、上記切換手段の経路を上記
    第2制御手段側に切換える制御手段とを具備することを
    特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 上記切換手段の経路を上記第2制御手段
    側に切換えた場合には、その切換えた時点から一定時間
    後に上記切換手段の経路を第1制御手段側に戻すことを
    特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 カメラとフラッシュとが無線接続可能な
    カメラシステムに於いて、 上記カメラとフラッシュとを無線で接続する場合に、そ
    のことを検出する検出手段と、 シャッタ幕の走行位置に応じて出力する第1の発光開始
    信号発生手段と、 上記第1の発光開始信号発生手段による信号出力時より
    も一定時間だけ早く発生する第2の発光開始信号発生手
    段とを具備し、 上記検出手段が無線で接続されたことを検出した場合
    は、第2の発光開始信号発生手段の出力を発光信号とし
    て上記フラッシュに出力することを特徴とするカメラシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 カメラとフラッシュとが無線接続可能な
    カメラシステムに於いて、 上記カメラとフラッシュとを無線で接続された場合に、
    そのことを検出する検出手段と、TTL調光を設定する
    モードスイッチ及びその検出手段と、レンズを通して光
    量を測定するダイレクト測光手段と、このダイレクト測
    光手段の出力値により発光停止信号を出力する発光制御
    手段とを有するカメラと、 フラッシュとを具備し、 上記カメラとフラッシュが無線で接続されており、且つ
    上記TTL調光を行うモードに設定されている場合に
    は、カメラ側の発光制御手段は上記ダイレクト測光手段
    からの出力値から発光停止すべき時刻を予測し、その予
    測時刻よりも一定時間前に発光停止信号を出力すること
    を特徴とするカメラシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043559A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Canon Inc カメラシステム及びカメラ
JP2009544986A (ja) * 2006-04-07 2009-12-17 ラブ・パートナーズ・アソシエイツ・インコーポレーテッド ワイヤレス・カメラ・フラッシュ同期装置のシステム及び方法
JP2011065071A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2014199456A (ja) * 2014-05-29 2014-10-23 株式会社ニコン 無線通信アダプタ

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