JPH05323261A - 液晶光屈折素子 - Google Patents
液晶光屈折素子Info
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- JPH05323261A JPH05323261A JP13086792A JP13086792A JPH05323261A JP H05323261 A JPH05323261 A JP H05323261A JP 13086792 A JP13086792 A JP 13086792A JP 13086792 A JP13086792 A JP 13086792A JP H05323261 A JPH05323261 A JP H05323261A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フレネル状基板を用いた液晶光屈折素子におい
て、電圧駆動時における液晶分子の配向乱れを無くし
て、収差の問題を解消する。 【構成】フレネル状基板14の傾斜壁面14aのみに第
2透明導電膜15が形成され、縦壁面14bには透明導
電膜が形成されていない。これにより、縦壁面14bに
沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面14bに沿う面の電気抵
抗値よりも格段と大きくされている。このため、電圧駆
動時、縦壁面14bの影響により液晶18の液晶分子の
配向乱れが生じ難く、液晶分子が一対の透明基板11、
14間で良好に配向する。
て、電圧駆動時における液晶分子の配向乱れを無くし
て、収差の問題を解消する。 【構成】フレネル状基板14の傾斜壁面14aのみに第
2透明導電膜15が形成され、縦壁面14bには透明導
電膜が形成されていない。これにより、縦壁面14bに
沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面14bに沿う面の電気抵
抗値よりも格段と大きくされている。このため、電圧駆
動時、縦壁面14bの影響により液晶18の液晶分子の
配向乱れが生じ難く、液晶分子が一対の透明基板11、
14間で良好に配向する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶光屈折素子に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶光屈折素子として、液晶
の電気光学効果を利用して焦点距離を可変とした焦点距
離可変液晶レンズが知られている。例えば、特開昭60
−50510号公報には、凹レンズ形状の透明基板と平
板状の透明基板よりなり相対向する内周面にそれぞれ透
明導電膜及び配向処理膜が順に形成された一対の透明基
板で画定された空間に、誘電異方性が正の電界効果形液
晶を封入してなり、液晶分子を基板に平行となるように
一方向に配向させた焦点距離可変液晶レンズが開示され
ている。
の電気光学効果を利用して焦点距離を可変とした焦点距
離可変液晶レンズが知られている。例えば、特開昭60
−50510号公報には、凹レンズ形状の透明基板と平
板状の透明基板よりなり相対向する内周面にそれぞれ透
明導電膜及び配向処理膜が順に形成された一対の透明基
板で画定された空間に、誘電異方性が正の電界効果形液
晶を封入してなり、液晶分子を基板に平行となるように
一方向に配向させた焦点距離可変液晶レンズが開示され
ている。
【0003】この液晶レンズにしきい値以上の交流電圧
を印加すると、電子分極により分極している誘電異方性
が正の各液晶分子は長軸の向きを電圧印加方向に変え
る。このため、印加電圧の大きさを制御することによ
り、基板に平行に配向していた液晶分子の長軸の向きを
基板に対して垂直方向に連続的に変えることができる。
したがって、液晶分子の配向の方位に偏光した入射光に
対して、液晶レンズのみかけの屈折率は異常光に対する
値から常光に対する値まで連続的に変化する。このよう
に、印加電圧により液晶分子の配向方向を制御して液晶
レンズのみかけの屈折率を変化させることにより、レン
ズの焦点距離を異常光に対する値から常光に対する値ま
で連続的に変化させることができる。
を印加すると、電子分極により分極している誘電異方性
が正の各液晶分子は長軸の向きを電圧印加方向に変え
る。このため、印加電圧の大きさを制御することによ
り、基板に平行に配向していた液晶分子の長軸の向きを
基板に対して垂直方向に連続的に変えることができる。
したがって、液晶分子の配向の方位に偏光した入射光に
対して、液晶レンズのみかけの屈折率は異常光に対する
値から常光に対する値まで連続的に変化する。このよう
に、印加電圧により液晶分子の配向方向を制御して液晶
レンズのみかけの屈折率を変化させることにより、レン
ズの焦点距離を異常光に対する値から常光に対する値ま
で連続的に変化させることができる。
【0004】なお、誘電異方性が負の液晶を封入すると
ともに液晶分子を基板に対して垂直配向させた液晶レン
ズにおいては、印加電圧に対する焦点距離の変化が逆に
なる。また、液晶分子は磁化率異方性をも有するので、
磁界を加えても液晶分子の配向状態を変えることがで
き、磁界による焦点距離可変のレンズとすることもでき
る。
ともに液晶分子を基板に対して垂直配向させた液晶レン
ズにおいては、印加電圧に対する焦点距離の変化が逆に
なる。また、液晶分子は磁化率異方性をも有するので、
磁界を加えても液晶分子の配向状態を変えることがで
き、磁界による焦点距離可変のレンズとすることもでき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶レンズ
に電圧を印加した場合の液晶分子配向の応答・回復時間
は、液晶層の厚さのほぼ2乗に比例して長くなる。この
ため、一対の透明基板のうち上記したような凹レンズ基
板の代わりにフレネルレンズ基板を用いれば、同じ焦点
距離を確保しつつ液晶層を薄くでき、液晶分子配列の応
答性向上に有利となる。
に電圧を印加した場合の液晶分子配向の応答・回復時間
は、液晶層の厚さのほぼ2乗に比例して長くなる。この
ため、一対の透明基板のうち上記したような凹レンズ基
板の代わりにフレネルレンズ基板を用いれば、同じ焦点
距離を確保しつつ液晶層を薄くでき、液晶分子配列の応
答性向上に有利となる。
【0006】しかし、このフレネルレンズ基板を用いた
液晶レンズでは、一対の透明基板間で液晶分子が垂直配
向する電圧駆動時に、液晶分子の配向が乱れやすいとい
う問題がある。これは、フレネルレンズ基板の壁面が傾
斜壁面と縦壁面とにより構成されていることに起因す
る。すなわち、電圧駆動時には、透明導電膜が形成され
た透明基板の壁面と垂直方向に電界が発生し、この電界
方向に液晶分子が配向する。ここで、フレネルレンズ基
板の壁面は上記したように傾斜壁面と縦壁面とにより構
成されるので、電圧駆動時に液晶分子は傾斜壁面及び縦
壁面のそれぞれに垂直配向する。この結果、該縦壁面に
垂直配向する該縦壁面近傍の液晶分子は、一対の透明基
板に平行に配向することになり、部分的な配向乱れとな
る。このような液晶分子の配向乱れは、レンズ収差の原
因となるので問題である。
液晶レンズでは、一対の透明基板間で液晶分子が垂直配
向する電圧駆動時に、液晶分子の配向が乱れやすいとい
う問題がある。これは、フレネルレンズ基板の壁面が傾
斜壁面と縦壁面とにより構成されていることに起因す
る。すなわち、電圧駆動時には、透明導電膜が形成され
た透明基板の壁面と垂直方向に電界が発生し、この電界
方向に液晶分子が配向する。ここで、フレネルレンズ基
板の壁面は上記したように傾斜壁面と縦壁面とにより構
成されるので、電圧駆動時に液晶分子は傾斜壁面及び縦
壁面のそれぞれに垂直配向する。この結果、該縦壁面に
垂直配向する該縦壁面近傍の液晶分子は、一対の透明基
板に平行に配向することになり、部分的な配向乱れとな
る。このような液晶分子の配向乱れは、レンズ収差の原
因となるので問題である。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、フレネル状基板を用いた液晶光屈折素子におい
て、電圧駆動時における液晶分子の配向乱れを無くし
て、該液晶分子の配向乱れに起因する収差の問題を解消
することを目的とする。
あり、フレネル状基板を用いた液晶光屈折素子におい
て、電圧駆動時における液晶分子の配向乱れを無くし
て、該液晶分子の配向乱れに起因する収差の問題を解消
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶光屈折素子
は、相対向する内面にそれぞれ透明導電膜及び配向処理
膜が順に形成され、少なくとも一方が傾斜壁面及び縦壁
面で構成された内面をもつフレネル状基板よりなる一対
の透明基板で画定された空間に液晶を封入してなる液晶
光屈折素子において、前記フレネル状基板の縦壁面に沿
う面の電気抵抗値が前記傾斜壁面に沿う面の電気抵抗値
よりも大きくされていることを特徴とする。
は、相対向する内面にそれぞれ透明導電膜及び配向処理
膜が順に形成され、少なくとも一方が傾斜壁面及び縦壁
面で構成された内面をもつフレネル状基板よりなる一対
の透明基板で画定された空間に液晶を封入してなる液晶
光屈折素子において、前記フレネル状基板の縦壁面に沿
う面の電気抵抗値が前記傾斜壁面に沿う面の電気抵抗値
よりも大きくされていることを特徴とする。
【0009】なお、縦壁面に形成する透明導電膜の膜厚
を薄くしたり、傾斜壁面のみに透明導電膜を形成した
り、縦壁面に形成された透明導電膜の上に傾斜壁面より
厚く配向処理膜を形成したりすることにより、縦壁面に
沿う面の電気抵抗値を傾斜壁面に沿う面の電気抵抗値よ
りも大きすることができる。
を薄くしたり、傾斜壁面のみに透明導電膜を形成した
り、縦壁面に形成された透明導電膜の上に傾斜壁面より
厚く配向処理膜を形成したりすることにより、縦壁面に
沿う面の電気抵抗値を傾斜壁面に沿う面の電気抵抗値よ
りも大きすることができる。
【0010】
【作用】本発明の液晶光屈折素子は、フレネル状基板の
縦壁面に沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面に沿う面の電気
抵抗値よりも大きい。このため、電圧駆動時に、該縦壁
面の影響により液晶分子の配向乱れが生じ難く、液晶分
子が一対の透明基板間で良好に配向する。
縦壁面に沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面に沿う面の電気
抵抗値よりも大きい。このため、電圧駆動時に、該縦壁
面の影響により液晶分子の配向乱れが生じ難く、液晶分
子が一対の透明基板間で良好に配向する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。 (実施例1)図1の断面図に示す本実施例1の液晶光屈
折素子1は、本発明の透明基板をなす平板ガラス(ソー
ダライムガラス)11と、平板ガラス11の内面に形成
されたITO膜よりなる第1透明導電膜12と、第1透
明導電膜12の表面に形成された第1平行配向処理膜1
3と、平板ガラス11と対向配設され本発明の透明基板
をなすフレネルプリズム14と、フレネルプリズム14
の傾斜壁面14aのみに形成されたITO膜よりなる第
2透明導電膜15と、第2透明導電膜15の表面及びフ
レネルプリズム14の縦壁面14bに形成された第2平
行配向処理膜16と、平板ガラス11及びフレネルプリ
ズム14の周囲を封止して密閉空間を形成するエポキシ
系接着剤よりなるシール剤17と、上記密閉空間内に封
入された液晶18とから構成されている。なお、フレネ
ルプリズム14の各傾斜壁面14aのみに形成された第
2透明導電膜15は、一端側でそれぞれ連接されてい
る。また第1透明導電膜12及び第2透明導電膜15
は、スイッチを介して交流電源(図示せず)に接続され
ている。さらに、平板ガラス11とフレネルプリズム1
4との間のギャップ(d)は、最大で50μm、最小で
10μmである。
折素子1は、本発明の透明基板をなす平板ガラス(ソー
ダライムガラス)11と、平板ガラス11の内面に形成
されたITO膜よりなる第1透明導電膜12と、第1透
明導電膜12の表面に形成された第1平行配向処理膜1
3と、平板ガラス11と対向配設され本発明の透明基板
をなすフレネルプリズム14と、フレネルプリズム14
の傾斜壁面14aのみに形成されたITO膜よりなる第
2透明導電膜15と、第2透明導電膜15の表面及びフ
レネルプリズム14の縦壁面14bに形成された第2平
行配向処理膜16と、平板ガラス11及びフレネルプリ
ズム14の周囲を封止して密閉空間を形成するエポキシ
系接着剤よりなるシール剤17と、上記密閉空間内に封
入された液晶18とから構成されている。なお、フレネ
ルプリズム14の各傾斜壁面14aのみに形成された第
2透明導電膜15は、一端側でそれぞれ連接されてい
る。また第1透明導電膜12及び第2透明導電膜15
は、スイッチを介して交流電源(図示せず)に接続され
ている。さらに、平板ガラス11とフレネルプリズム1
4との間のギャップ(d)は、最大で50μm、最小で
10μmである。
【0012】第1平行配向処理膜13及び第2平行配向
処理膜16は、ポリビニルアルコールを塗布した後、図
1の紙面と垂直方向にラビング処理することにより約1
000Åの膜厚で形成されている。液晶18は、ビフェ
ニル系よりなる誘電異方性が正の液晶である。なお、以
下の方法により、フレネルプリズム14の傾斜壁面14
aのみに第2透明導電膜15を形成した。まず、フレネ
ルプリズム14の内面全面に、真空蒸着、イオンプレー
ティング、スパッタリング法等によりITO膜を形成す
る。さらにこのITO膜全面に、光の当たらない部分が
現像後溶ける性質を有するポジ型フォトレジスト膜をス
ピンコートにより形成する。そして、このITO膜及び
ポジ型フォトレジスト膜が形成されたフレネルプリズム
14の内面に垂直に平行光を照射する。フレネルプリズ
ム14の縦壁面14bには光が当たらないので、縦壁面
14bに形成されたポジ型フォトレジスト膜は現像後溶
け、傾斜壁面14aのみに形成されたポジ型フォトレジ
スト膜が残る。この状態で、酸性のエッチング液を用い
て縦壁面14bに形成されたITO膜をエッチング除去
した後、傾斜壁面14aに残ったポジ型フォトレジスト
膜をアルカリ性の剥離剤により除去することにより、傾
斜壁面14aのみにITO膜よりなる第2透明導電膜1
5を形成することができる。なお、傾斜壁面14aのみ
に第2透明導電膜15が形成され、縦壁面14bには透
明導電膜が形成されないことにより、縦壁面14bに沿
う面の電気抵抗値が無限大となり、傾斜壁面14aに沿
う面の電気抵抗値よりも格段と大きくされる。
処理膜16は、ポリビニルアルコールを塗布した後、図
1の紙面と垂直方向にラビング処理することにより約1
000Åの膜厚で形成されている。液晶18は、ビフェ
ニル系よりなる誘電異方性が正の液晶である。なお、以
下の方法により、フレネルプリズム14の傾斜壁面14
aのみに第2透明導電膜15を形成した。まず、フレネ
ルプリズム14の内面全面に、真空蒸着、イオンプレー
ティング、スパッタリング法等によりITO膜を形成す
る。さらにこのITO膜全面に、光の当たらない部分が
現像後溶ける性質を有するポジ型フォトレジスト膜をス
ピンコートにより形成する。そして、このITO膜及び
ポジ型フォトレジスト膜が形成されたフレネルプリズム
14の内面に垂直に平行光を照射する。フレネルプリズ
ム14の縦壁面14bには光が当たらないので、縦壁面
14bに形成されたポジ型フォトレジスト膜は現像後溶
け、傾斜壁面14aのみに形成されたポジ型フォトレジ
スト膜が残る。この状態で、酸性のエッチング液を用い
て縦壁面14bに形成されたITO膜をエッチング除去
した後、傾斜壁面14aに残ったポジ型フォトレジスト
膜をアルカリ性の剥離剤により除去することにより、傾
斜壁面14aのみにITO膜よりなる第2透明導電膜1
5を形成することができる。なお、傾斜壁面14aのみ
に第2透明導電膜15が形成され、縦壁面14bには透
明導電膜が形成されないことにより、縦壁面14bに沿
う面の電気抵抗値が無限大となり、傾斜壁面14aに沿
う面の電気抵抗値よりも格段と大きくされる。
【0013】また、上記ITO膜をスパッタリング法等
により形成する際に、イオンビームをフレネルプリズム
14に対して斜め方向から照射し、傾斜壁面14aのみ
に入射イオンを照射させることによっても、同傾斜壁面
14aのみに第2透明導電膜15を形成することができ
る。この場合、イオンビームを照射する角度によっては
縦壁面14bにも薄いITO膜が形成されるが、電圧駆
動時に液晶分子を駆動させない程度に、縦壁面14bに
形成されるITO膜の電気抵抗値が大きくなるように、
つまり同縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が大きくな
るように形成されていれば問題ない。
により形成する際に、イオンビームをフレネルプリズム
14に対して斜め方向から照射し、傾斜壁面14aのみ
に入射イオンを照射させることによっても、同傾斜壁面
14aのみに第2透明導電膜15を形成することができ
る。この場合、イオンビームを照射する角度によっては
縦壁面14bにも薄いITO膜が形成されるが、電圧駆
動時に液晶分子を駆動させない程度に、縦壁面14bに
形成されるITO膜の電気抵抗値が大きくなるように、
つまり同縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が大きくな
るように形成されていれば問題ない。
【0014】上記構成を有する本実施例の液晶光屈折素
子1は、電圧無印加状態(図1及び図2の状態)で、第
1平行配向処理膜13及び第2平行配向処理膜16の働
きにより、液晶18の液晶分子が平板ガラス11及びフ
レネルプリズム14間で平行な方向(図1及び図2の紙
面と垂直方向)に配向している。そして、交流電圧を印
加することにより液晶18の液晶分子は、電圧に応じて
徐々に平板ガラス11及びフレネルプリズム14に垂直
な方向に向きを変える。このとき、フレネルプリズム1
4の傾斜壁面14aのみに第2透明導電膜15が形成さ
れ縦壁面14bには透明導電膜が形成されておらず、つ
まり縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面14
aに沿う面の電気抵抗値よりも格段と大きくされている
ので、従来の液晶光屈折素子のように、縦壁面14b近
傍で該縦壁面14bに形成された透明導電膜の影響によ
り、液晶18の液晶分子の配向に乱れを生じることがな
い。このため、本実施例1の液晶光屈折素子1は、電圧
駆動時に、液晶18の液晶分子が平板ガラス11及びフ
レネルプリズム14間で良好に垂直配向する(図3参
照)。したがって、電圧駆動時において、液晶分子の部
分的な配向乱れに起因する収差の問題を良好に解消する
ことができる。
子1は、電圧無印加状態(図1及び図2の状態)で、第
1平行配向処理膜13及び第2平行配向処理膜16の働
きにより、液晶18の液晶分子が平板ガラス11及びフ
レネルプリズム14間で平行な方向(図1及び図2の紙
面と垂直方向)に配向している。そして、交流電圧を印
加することにより液晶18の液晶分子は、電圧に応じて
徐々に平板ガラス11及びフレネルプリズム14に垂直
な方向に向きを変える。このとき、フレネルプリズム1
4の傾斜壁面14aのみに第2透明導電膜15が形成さ
れ縦壁面14bには透明導電膜が形成されておらず、つ
まり縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が傾斜壁面14
aに沿う面の電気抵抗値よりも格段と大きくされている
ので、従来の液晶光屈折素子のように、縦壁面14b近
傍で該縦壁面14bに形成された透明導電膜の影響によ
り、液晶18の液晶分子の配向に乱れを生じることがな
い。このため、本実施例1の液晶光屈折素子1は、電圧
駆動時に、液晶18の液晶分子が平板ガラス11及びフ
レネルプリズム14間で良好に垂直配向する(図3参
照)。したがって、電圧駆動時において、液晶分子の部
分的な配向乱れに起因する収差の問題を良好に解消する
ことができる。
【0015】なお、本実施例の液晶光屈折素子1は、電
圧無印加状態から徐々に電圧を印加することにより、電
圧無印加状態における液晶分子の配向方向(図1の紙面
と垂直方向)に偏光した入射光に対して、みけけの屈折
率が異常光線に対する値から常光線に対する値まで連続
的に変化するので、偏向角可変の液晶プリズムとして作
動させることができる。またこのとき、電圧駆動時にお
いて、液晶分子の部分的な配向乱れを生ずることがない
ので、従来の液晶光屈折素子を用いた偏向角可変液晶プ
リズムと比較して、常光線の発生を減少させて、その分
異常光線の光量を確保することができ、透過率を向上さ
せることが可能となる。実際には、5V印加時で、フレ
ネルプリズム14の内面全面に第2透明導電膜を形成し
た従来のものと比較して、光量が約20%増加した。
圧無印加状態から徐々に電圧を印加することにより、電
圧無印加状態における液晶分子の配向方向(図1の紙面
と垂直方向)に偏光した入射光に対して、みけけの屈折
率が異常光線に対する値から常光線に対する値まで連続
的に変化するので、偏向角可変の液晶プリズムとして作
動させることができる。またこのとき、電圧駆動時にお
いて、液晶分子の部分的な配向乱れを生ずることがない
ので、従来の液晶光屈折素子を用いた偏向角可変液晶プ
リズムと比較して、常光線の発生を減少させて、その分
異常光線の光量を確保することができ、透過率を向上さ
せることが可能となる。実際には、5V印加時で、フレ
ネルプリズム14の内面全面に第2透明導電膜を形成し
た従来のものと比較して、光量が約20%増加した。
【0016】(実施例2)図4の断面図に示す本実施例
2の液晶光屈折素子2は、フレネルプリズム14の内面
全面、つまり傾斜壁面14a及び縦壁面14bにITO
膜よりなる第2透明導電膜15を形成するとともに、こ
の第2透明導電膜15の上に形成される第2平行配向処
理膜16の膜厚を傾斜壁面14aの部分と縦壁面14b
の部分とで異ならせたこと以外は上記実施例1の液晶光
屈折素子1と同様の構成を有する。
2の液晶光屈折素子2は、フレネルプリズム14の内面
全面、つまり傾斜壁面14a及び縦壁面14bにITO
膜よりなる第2透明導電膜15を形成するとともに、こ
の第2透明導電膜15の上に形成される第2平行配向処
理膜16の膜厚を傾斜壁面14aの部分と縦壁面14b
の部分とで異ならせたこと以外は上記実施例1の液晶光
屈折素子1と同様の構成を有する。
【0017】すなわち、本実施例2の液晶光屈折素子2
においては、フレネルプリズム14の傾斜壁面14aに
形成された第2透明導電膜15の上に第2平行配向処理
膜16aが1000Åの膜厚で、縦壁面14に形成され
た第2透明導電膜15の上に第2平行配向処理膜16b
が5000Åの膜厚でそれぞれ形成されている。この縦
壁面14b部分に形成される第2平行配向処理膜16b
の膜厚は、縦壁面14aに形成された第2透明導電膜1
5から液晶18の液晶分子に印加される電圧を、該液晶
分子を駆動させない程度に減少させるべく設定されてい
る。これにより、縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が
液晶分子を駆動させない程度に大きくされている。この
ため本実施例2の液晶光屈折素子2も、電圧駆動時に、
縦壁面14bの近傍で該縦壁面14bに形成された第2
透明導電膜15の影響により、液晶18の液晶分子の配
向に乱れを生じることがなく、液晶分子が一対の基板間
で良好に垂直配向する。したがって、本実施例2の液晶
光屈折素子2も上記実施例1の液晶光屈折素子1と同様
の作用、効果を奏する。
においては、フレネルプリズム14の傾斜壁面14aに
形成された第2透明導電膜15の上に第2平行配向処理
膜16aが1000Åの膜厚で、縦壁面14に形成され
た第2透明導電膜15の上に第2平行配向処理膜16b
が5000Åの膜厚でそれぞれ形成されている。この縦
壁面14b部分に形成される第2平行配向処理膜16b
の膜厚は、縦壁面14aに形成された第2透明導電膜1
5から液晶18の液晶分子に印加される電圧を、該液晶
分子を駆動させない程度に減少させるべく設定されてい
る。これにより、縦壁面14bに沿う面の電気抵抗値が
液晶分子を駆動させない程度に大きくされている。この
ため本実施例2の液晶光屈折素子2も、電圧駆動時に、
縦壁面14bの近傍で該縦壁面14bに形成された第2
透明導電膜15の影響により、液晶18の液晶分子の配
向に乱れを生じることがなく、液晶分子が一対の基板間
で良好に垂直配向する。したがって、本実施例2の液晶
光屈折素子2も上記実施例1の液晶光屈折素子1と同様
の作用、効果を奏する。
【0018】(実施例3)本実施例3の液晶光屈折素子
3は、実施例1の液晶光屈折素子1におけるフレネルプ
リズム14の代わりにフレネルレンズ34を用いたもの
である。図5に示す本実施例3の液晶光屈折素子3は、
本発明の透明基板をなす平板ガラス(ソーダライムガラ
ス)31と、平板ガラス31の内面に形成されたITO
膜よりなる第1透明導電膜32と、第1透明導電膜32
の表面に形成された第1平行配向処理膜33と、平板ガ
ラス31と対向配設され本発明の透明基板をなすフレネ
ルレンズ34と、フレネルレンズ34の傾斜壁面34a
のみに形成されたITO膜よりなる第2透明導電膜35
と、第2透明導電膜35の表面及びフレネルレンズ34
の縦壁面34bに形成された第2平行配向処理膜36
と、平板ガラス31及びフレネルレンズ34の周囲を封
止して密閉空間を形成するエポキシ系接着剤よりなるシ
ール剤37と、上記密閉空間内に封入され実施例1と同
様の液晶38とから構成されている。なお、フレネルレ
ンズ34の各傾斜壁面34aのみに形成された第2透明
導電膜35は、フレネルレンズ34の中心部から遠心方
向にのびる連絡導電膜(図示せず)により連接されてい
る。また第1透明導電膜32及び第2透明導電膜35
は、スイッチを介して交流電源(図示せず)に接続され
ている。さらに、平板ガラス31とフレネルレンズ34
との間のギャップ(d)は、最大で50μm、最小で1
0μmである。
3は、実施例1の液晶光屈折素子1におけるフレネルプ
リズム14の代わりにフレネルレンズ34を用いたもの
である。図5に示す本実施例3の液晶光屈折素子3は、
本発明の透明基板をなす平板ガラス(ソーダライムガラ
ス)31と、平板ガラス31の内面に形成されたITO
膜よりなる第1透明導電膜32と、第1透明導電膜32
の表面に形成された第1平行配向処理膜33と、平板ガ
ラス31と対向配設され本発明の透明基板をなすフレネ
ルレンズ34と、フレネルレンズ34の傾斜壁面34a
のみに形成されたITO膜よりなる第2透明導電膜35
と、第2透明導電膜35の表面及びフレネルレンズ34
の縦壁面34bに形成された第2平行配向処理膜36
と、平板ガラス31及びフレネルレンズ34の周囲を封
止して密閉空間を形成するエポキシ系接着剤よりなるシ
ール剤37と、上記密閉空間内に封入され実施例1と同
様の液晶38とから構成されている。なお、フレネルレ
ンズ34の各傾斜壁面34aのみに形成された第2透明
導電膜35は、フレネルレンズ34の中心部から遠心方
向にのびる連絡導電膜(図示せず)により連接されてい
る。また第1透明導電膜32及び第2透明導電膜35
は、スイッチを介して交流電源(図示せず)に接続され
ている。さらに、平板ガラス31とフレネルレンズ34
との間のギャップ(d)は、最大で50μm、最小で1
0μmである。
【0019】第1平行配向処理膜33及び第2平行配向
処理膜36は、ポリビニルアルコールを塗布した後、フ
レネルレンズ34の溝に沿って同心円状にラビング処理
することにより約1000Åの膜厚で形成されている。
なお、以下の方法により、フレネルレンズ34の傾斜壁
面34aのみに第2透明導電膜35を形成した。まず実
施例1と同様に、フレネルレンズ34の内面全面にIT
O膜を形成する。さらにこのITO膜全面に、光の当た
らない部分が現像後溶ける性質を有するポジ型フォトレ
ジスト膜をスピンコートにより形成する。そして、この
ITO膜及びポジ型フォトレジスト膜が形成されたフレ
ネルレンズ34の内面に垂直に平行光を照射して、フレ
ネルレンズ34の傾斜壁面34a部分のみのポジ型フォ
トレジスト膜を露光する。さらに、図6に示すように、
中心部から周縁部に向けて細線状に開口する1個の開口
部81を有するフォトマスク8を介して、フレネルレン
ズ34に傾斜壁面34aと平行な平行光を照射する。こ
れにより、縦壁面34bはフォトマスク8の開口部81
に相当する部分のみが露光される。そして、縦壁面34
bの露光されていない部分のポジ型フォトレジスト膜は
現像後溶け、傾斜壁面14aに形成されたポジ型フォト
レジスト膜と縦壁面34bの上記開口部81に相当する
部分のポジ型フォトレジスト膜が残る。この状態で、酸
性エッチング液を用いてITO膜をエッチング除去した
後、残ったポジ型フォトレジスト膜をアルカリ性の剥離
剤により除去することにより、傾斜壁面14aに第2透
明導電膜35を、また縦壁面34bの上記開口部81に
相当する部分のみに上記連絡導電膜を形成することがで
きる。なお、開口部81を複数個有するフォトマスク
8’(図7参照)を用いて、各縦壁面34bを連接する
連絡導電膜を複数個形成することもできる。
処理膜36は、ポリビニルアルコールを塗布した後、フ
レネルレンズ34の溝に沿って同心円状にラビング処理
することにより約1000Åの膜厚で形成されている。
なお、以下の方法により、フレネルレンズ34の傾斜壁
面34aのみに第2透明導電膜35を形成した。まず実
施例1と同様に、フレネルレンズ34の内面全面にIT
O膜を形成する。さらにこのITO膜全面に、光の当た
らない部分が現像後溶ける性質を有するポジ型フォトレ
ジスト膜をスピンコートにより形成する。そして、この
ITO膜及びポジ型フォトレジスト膜が形成されたフレ
ネルレンズ34の内面に垂直に平行光を照射して、フレ
ネルレンズ34の傾斜壁面34a部分のみのポジ型フォ
トレジスト膜を露光する。さらに、図6に示すように、
中心部から周縁部に向けて細線状に開口する1個の開口
部81を有するフォトマスク8を介して、フレネルレン
ズ34に傾斜壁面34aと平行な平行光を照射する。こ
れにより、縦壁面34bはフォトマスク8の開口部81
に相当する部分のみが露光される。そして、縦壁面34
bの露光されていない部分のポジ型フォトレジスト膜は
現像後溶け、傾斜壁面14aに形成されたポジ型フォト
レジスト膜と縦壁面34bの上記開口部81に相当する
部分のポジ型フォトレジスト膜が残る。この状態で、酸
性エッチング液を用いてITO膜をエッチング除去した
後、残ったポジ型フォトレジスト膜をアルカリ性の剥離
剤により除去することにより、傾斜壁面14aに第2透
明導電膜35を、また縦壁面34bの上記開口部81に
相当する部分のみに上記連絡導電膜を形成することがで
きる。なお、開口部81を複数個有するフォトマスク
8’(図7参照)を用いて、各縦壁面34bを連接する
連絡導電膜を複数個形成することもできる。
【0020】本実施例3の液晶光屈折素子3において
も、フレネルレンズ3の縦壁面34bには透明導電膜が
形成されておらず、傾斜壁面34aのみに第2透明導電
膜35が形成されているので、実施例1の液晶光屈折素
子1と同様に、電圧駆動時に、液晶38の液晶分子が平
板ガラス31及びフレネルレンズ34間で良好に垂直配
向し、液晶分子の部分的な配向乱れに起因する収差の問
題を良好に解消することができる。
も、フレネルレンズ3の縦壁面34bには透明導電膜が
形成されておらず、傾斜壁面34aのみに第2透明導電
膜35が形成されているので、実施例1の液晶光屈折素
子1と同様に、電圧駆動時に、液晶38の液晶分子が平
板ガラス31及びフレネルレンズ34間で良好に垂直配
向し、液晶分子の部分的な配向乱れに起因する収差の問
題を良好に解消することができる。
【0021】なお、本実施例3の液晶光屈折素子3は、
電圧無印加状態において、第1平行配向処理膜33及び
第2平行配向処理膜36の働きにより、液晶38の液晶
分子が平板ガラス31及びフレネルレンズ34に平行な
方向で、かつ同心円状に配向している。そして、交流電
圧を印加することにより液晶38の液晶分子は、電圧に
応じて徐々に平板ガラス11及びフレネルレンズ34に
垂直な方向に向きを変える。
電圧無印加状態において、第1平行配向処理膜33及び
第2平行配向処理膜36の働きにより、液晶38の液晶
分子が平板ガラス31及びフレネルレンズ34に平行な
方向で、かつ同心円状に配向している。そして、交流電
圧を印加することにより液晶38の液晶分子は、電圧に
応じて徐々に平板ガラス11及びフレネルレンズ34に
垂直な方向に向きを変える。
【0022】したがって、本実施例3の液晶光屈折素子
3は、電圧無印加状態から徐々に電圧を印加することに
より、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向、つ
まり同心円状に偏光した入射光に対して、みけけの屈折
率が異常光線に対する値から常光線に対する値まで連続
的に変化するので、焦点距離可変の液晶レンズとして作
動させることができる。またこのとき、上記実施例1及
び実施例2と同様に、電圧駆動時において、液晶分子の
部分的な配向乱れを生ずることがないので、フレネルレ
ンズ34の内面全面に第2透明導電膜を形成した従来の
液晶光屈折素子を用いた焦点距離可変液晶レンズと比較
して、透過率を向上させることが可能となる。
3は、電圧無印加状態から徐々に電圧を印加することに
より、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向、つ
まり同心円状に偏光した入射光に対して、みけけの屈折
率が異常光線に対する値から常光線に対する値まで連続
的に変化するので、焦点距離可変の液晶レンズとして作
動させることができる。またこのとき、上記実施例1及
び実施例2と同様に、電圧駆動時において、液晶分子の
部分的な配向乱れを生ずることがないので、フレネルレ
ンズ34の内面全面に第2透明導電膜を形成した従来の
液晶光屈折素子を用いた焦点距離可変液晶レンズと比較
して、透過率を向上させることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の液晶光屈
折素子は、電圧駆動時に、液晶分子が一対の透明基板間
で良好に配向するので、液晶分子の配向乱れに起因する
収差の問題を良好に解消することができる。また本発明
の液晶光屈折素子を偏向角可変液晶プリズムや焦点距離
可変液晶レンズに適用すれば、電圧駆動時における液晶
分子の配向乱れにより発生する常光線を減少させて、そ
の分異常光線の光量を確保できるので、透過率向上に有
利となる。
折素子は、電圧駆動時に、液晶分子が一対の透明基板間
で良好に配向するので、液晶分子の配向乱れに起因する
収差の問題を良好に解消することができる。また本発明
の液晶光屈折素子を偏向角可変液晶プリズムや焦点距離
可変液晶レンズに適用すれば、電圧駆動時における液晶
分子の配向乱れにより発生する常光線を減少させて、そ
の分異常光線の光量を確保できるので、透過率向上に有
利となる。
【図1】実施例1の液晶光屈折素子の電圧無印加状態に
おける断面図である。
おける断面図である。
【図2】実施例1の液晶光屈折素子に係り、電圧無印加
状態における部分断面図である。
状態における部分断面図である。
【図3】実施例1の液晶光屈折素子に係り、電圧印加状
態における部分断面図である。
態における部分断面図である。
【図4】実施例2の液晶光屈折素子の電圧無印加状態に
おける断面図である。
おける断面図である。
【図5】実施例3の液晶光屈折素子の電圧無印加状態に
おける断面図である。
おける断面図である。
【図6】実施例3の液晶光屈折素子において、フレネル
レンズの各縦壁面を連接する連絡導電膜を形成するため
のフォトマスクの平面図である。
レンズの各縦壁面を連接する連絡導電膜を形成するため
のフォトマスクの平面図である。
【図7】実施例3の液晶光屈折素子において、フレネル
レンズの各縦壁面を連接する連絡導電膜を形成するため
の他のフォトマスクの平面図である。
レンズの各縦壁面を連接する連絡導電膜を形成するため
の他のフォトマスクの平面図である。
1、2、3は液晶光屈折素子、11、31は平板ガラス
(本発明の透明基板をなす)、12、32は第1透明導
電膜、13、33は第1平行配向処理膜、14はフレネ
ルプリズム(本発明の透明基板をなす)、34はフレネ
ルレンズ(本発明の透明基板をなす)、15、35は第
2透明導電膜、16、36は第2平行配向処理膜、1
8、38は液晶である。
(本発明の透明基板をなす)、12、32は第1透明導
電膜、13、33は第1平行配向処理膜、14はフレネ
ルプリズム(本発明の透明基板をなす)、34はフレネ
ルレンズ(本発明の透明基板をなす)、15、35は第
2透明導電膜、16、36は第2平行配向処理膜、1
8、38は液晶である。
Claims (1)
- 【請求項1】 相対向する内面にそれぞれ透明導電膜及
び配向処理膜が順に形成され、少なくとも一方が傾斜壁
面及び縦壁面で構成された内面をもつフレネル状基板よ
りなる一対の透明基板で画定された空間に液晶を封入し
てなる液晶光屈折素子において、 前記フレネル状基板の縦壁面に沿う面の電気抵抗値が前
記傾斜壁面に沿う面の電気抵抗値よりも大きくされてい
ることを特徴とする液晶光屈折素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13086792A JPH05323261A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 液晶光屈折素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13086792A JPH05323261A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 液晶光屈折素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05323261A true JPH05323261A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15044557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13086792A Pending JPH05323261A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 液晶光屈折素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05323261A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5648859A (en) * | 1993-07-28 | 1997-07-15 | Nippon Telephone & Telegraph Corp. | Liquid crystal microprism array, free-space optical interconnector, and optical switch |
JP2001194635A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-19 | Minolta Co Ltd | 焦点位置可変空間変調デバイス |
WO2002073289A1 (fr) * | 2001-03-14 | 2002-09-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Ecran de visualisation tridimensionnel, et procede de creation d'images video pour l'ecran de visualisation tridimensionnel |
JP2002277821A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 三次元映像表示装置 |
JP2003322884A (ja) * | 2002-05-02 | 2003-11-14 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子及び画像表示装置 |
WO2005106571A1 (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Asahi Glass Company, Limited | 液晶レンズ素子および光ヘッド装置 |
JP2012194378A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Stanley Electric Co Ltd | 画像制御装置、画像表示システム |
WO2014155984A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | パナソニック株式会社 | 画像表示装置 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP13086792A patent/JPH05323261A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5648859A (en) * | 1993-07-28 | 1997-07-15 | Nippon Telephone & Telegraph Corp. | Liquid crystal microprism array, free-space optical interconnector, and optical switch |
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WO2002073289A1 (fr) * | 2001-03-14 | 2002-09-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Ecran de visualisation tridimensionnel, et procede de creation d'images video pour l'ecran de visualisation tridimensionnel |
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JP2003322884A (ja) * | 2002-05-02 | 2003-11-14 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子及び画像表示装置 |
WO2005106571A1 (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Asahi Glass Company, Limited | 液晶レンズ素子および光ヘッド装置 |
CN100412619C (zh) * | 2004-04-30 | 2008-08-20 | 旭硝子株式会社 | 液晶透镜元件和激光头装置 |
US7719657B2 (en) | 2004-04-30 | 2010-05-18 | Asahi Glass Company, Limited | Liquid crystal lens element and optical head device |
JP2012194378A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Stanley Electric Co Ltd | 画像制御装置、画像表示システム |
WO2014155984A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | パナソニック株式会社 | 画像表示装置 |
JPWO2014155984A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-02-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 画像表示装置 |
US9651792B2 (en) | 2013-03-27 | 2017-05-16 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Image display apparatus |
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