JPH05323064A - 表示マークの形成方法 - Google Patents
表示マークの形成方法Info
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- JPH05323064A JPH05323064A JP15288492A JP15288492A JPH05323064A JP H05323064 A JPH05323064 A JP H05323064A JP 15288492 A JP15288492 A JP 15288492A JP 15288492 A JP15288492 A JP 15288492A JP H05323064 A JPH05323064 A JP H05323064A
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- display mark
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- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の色インクを用いて色分けされた表示マ
ークを,その周囲に凸部を設けることなく,かつ容易に
形成することができる表示マークの形成方法を提供する
こと。 【構成】 透光照明スイッチ用のノブ9に,色の異なる
複数の表示マーク51を形成する方法。白色,橙色,及
び黒色の色インク2,3,4を透光性基材90の全表面
に,順次積層状に重ね塗りすると共に,この重ね塗りの
際には,各表示マークを形成したい色インクの上に,非
着性インク1により表示マーク51と同様の模様を印刷
する。その後,少なくとも非着性インク1よりも上の色
インク層を除去することにより,上記所望する色を有す
る表示マーク51を現出させる。
ークを,その周囲に凸部を設けることなく,かつ容易に
形成することができる表示マークの形成方法を提供する
こと。 【構成】 透光照明スイッチ用のノブ9に,色の異なる
複数の表示マーク51を形成する方法。白色,橙色,及
び黒色の色インク2,3,4を透光性基材90の全表面
に,順次積層状に重ね塗りすると共に,この重ね塗りの
際には,各表示マークを形成したい色インクの上に,非
着性インク1により表示マーク51と同様の模様を印刷
する。その後,少なくとも非着性インク1よりも上の色
インク層を除去することにより,上記所望する色を有す
る表示マーク51を現出させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車用,家庭用等の
電気機器に用いられる,透光照明用の表示マークの形成
方法に関する。
電気機器に用いられる,透光照明用の表示マークの形成
方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車のインストルメントパネルには,空
調制御装置,音響装置等の各種電気装置を操作するスイ
ッチノブが設けられている。スイッチノブは,図9に示
すごとく,進退可能なノブ9と,スイッチ81と,夜間
照明用のランプ84と,作動表示用のLED(発光ダイ
オード)88と,該LED88の上方に設けられた導光
レンズ87と,ノブ9の動きをスイッチ81へ伝達する
ためのスライダー82とを有する。スライダー82は,
インストルメントパネル内に収納される外ケース83
に,スライド可能に支持されている。
調制御装置,音響装置等の各種電気装置を操作するスイ
ッチノブが設けられている。スイッチノブは,図9に示
すごとく,進退可能なノブ9と,スイッチ81と,夜間
照明用のランプ84と,作動表示用のLED(発光ダイ
オード)88と,該LED88の上方に設けられた導光
レンズ87と,ノブ9の動きをスイッチ81へ伝達する
ためのスライダー82とを有する。スライダー82は,
インストルメントパネル内に収納される外ケース83
に,スライド可能に支持されている。
【0003】スイッチ81とランプ84とLED88と
は,基板83の上に設けられている。基板83の表面に
は,スイッチ81の信号を空調制御装置7,ランプ84
及びLED88に伝達するためのパターンコード78が
形成されている。スイッチ81は,コード78を介し
て,空調制御装置7とランプ84及びLED88とそれ
ぞれ接続している。ノブ9は,例えば図8に示すごと
く,空調制御装置7の作動状態を示す表示マーク93
0,931を設けている。表示マーク930は風向きと
乗員を示し,表示マーク931はデフロスタへの送風を
示している。
は,基板83の上に設けられている。基板83の表面に
は,スイッチ81の信号を空調制御装置7,ランプ84
及びLED88に伝達するためのパターンコード78が
形成されている。スイッチ81は,コード78を介し
て,空調制御装置7とランプ84及びLED88とそれ
ぞれ接続している。ノブ9は,例えば図8に示すごと
く,空調制御装置7の作動状態を示す表示マーク93
0,931を設けている。表示マーク930は風向きと
乗員を示し,表示マーク931はデフロスタへの送風を
示している。
【0004】上記スイッチノブにおいては,ノブ9を押
すことにより,スライダー82を介して,スイッチ81
が押圧される。スイッチ81の信号は,パターンコード
78を介して,空調制御装置7に入力されると共に,同
様の経路を経て,LED88に電源を出力し,発光させ
る。このLED88の光により,操作者に空調制御装置
7の作動表示を行う。
すことにより,スライダー82を介して,スイッチ81
が押圧される。スイッチ81の信号は,パターンコード
78を介して,空調制御装置7に入力されると共に,同
様の経路を経て,LED88に電源を出力し,発光させ
る。このLED88の光により,操作者に空調制御装置
7の作動表示を行う。
【0005】また,ランプ84は,図示しない別のスイ
ッチ入力により,点灯され,夜間時にノブ9の位置が分
かるように,透過照明する。ランプ84の光86は,反
射鏡85で反射し,ノブ9の内部から表示マーク93
0,931を照射する。このように,上記表示マーク
は,光照射の有無により,空調制御装置7の作動状態を
知らせる。そのため,夜間のように暗い場合でも,空調
制御装置7の作動状態を知ることができる(例えば,実
開昭64−13633号公報)。
ッチ入力により,点灯され,夜間時にノブ9の位置が分
かるように,透過照明する。ランプ84の光86は,反
射鏡85で反射し,ノブ9の内部から表示マーク93
0,931を照射する。このように,上記表示マーク
は,光照射の有無により,空調制御装置7の作動状態を
知らせる。そのため,夜間のように暗い場合でも,空調
制御装置7の作動状態を知ることができる(例えば,実
開昭64−13633号公報)。
【0006】ノブ9に上記表示マーク930,931を
形成するに当たっては,図10に示すごとく,アクリル
樹脂等の透光性基材90の表面に,白色インク91,黒
色インク92を順次塗布し,その後表示マークを設けた
い部分の黒色インク92をレーザーにより除去する。こ
れにより,表示マーク930,931が形成される。
形成するに当たっては,図10に示すごとく,アクリル
樹脂等の透光性基材90の表面に,白色インク91,黒
色インク92を順次塗布し,その後表示マークを設けた
い部分の黒色インク92をレーザーにより除去する。こ
れにより,表示マーク930,931が形成される。
【0007】ところで,表示マークの意匠性,識別性に
鑑み,複数の色により表示マークを色分けしたい場合が
ある。このとき,例えば,表示マーク930を白色,表
示マーク931を橙色とする。このように異なる色の表
示マークを形成するに当たっては,図11に示すごと
く,透光性基材90の表面において,表示マークを設け
たい部分及びその周囲に,白色インク910,橙色イン
ク911をそれぞれ塗布する。
鑑み,複数の色により表示マークを色分けしたい場合が
ある。このとき,例えば,表示マーク930を白色,表
示マーク931を橙色とする。このように異なる色の表
示マークを形成するに当たっては,図11に示すごと
く,透光性基材90の表面において,表示マークを設け
たい部分及びその周囲に,白色インク910,橙色イン
ク911をそれぞれ塗布する。
【0008】次に,透光性基材90,白色インク91
0,橙色インク911の上に,黒色インク92を塗布す
る。その後,表示マークを設けたい部分の黒色インク9
2を,レーザーにより,風向きマーク,人形マーク,デ
フロスタマーク等の模様状に除去し,図12,図13に
示すごとく,表示マーク930,931の形状をした開
口部920,921を設ける。これにより,白色の表示
マーク930,橙色の表示マーク931を形成すること
ができる。
0,橙色インク911の上に,黒色インク92を塗布す
る。その後,表示マークを設けたい部分の黒色インク9
2を,レーザーにより,風向きマーク,人形マーク,デ
フロスタマーク等の模様状に除去し,図12,図13に
示すごとく,表示マーク930,931の形状をした開
口部920,921を設ける。これにより,白色の表示
マーク930,橙色の表示マーク931を形成すること
ができる。
【0009】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記方法にお
いては,ノブの表面に凹凸が形成され,ノブの外観が損
なわれる。即ち,図12に示すごとく,表示マーク93
0,931の周囲においては,白色と黒色,橙色と黒色
の各色のインクが2層に重なっている。一方,その他の
部分は,1層の黒色インク92よりなる。そのため,表
示マークの周囲とその他の部分との間で,インクの厚さ
に差が生じる。それ故,表示マーク930,931の周
囲に凸部99が形成され,見栄えが悪い。
いては,ノブの表面に凹凸が形成され,ノブの外観が損
なわれる。即ち,図12に示すごとく,表示マーク93
0,931の周囲においては,白色と黒色,橙色と黒色
の各色のインクが2層に重なっている。一方,その他の
部分は,1層の黒色インク92よりなる。そのため,表
示マークの周囲とその他の部分との間で,インクの厚さ
に差が生じる。それ故,表示マーク930,931の周
囲に凸部99が形成され,見栄えが悪い。
【0010】そこで,以下の表示マークの形成方法が考
えられる。即ち,透光性基材の表面において,表示マー
クを設けたい部分のみに,表示マークと同形状の色イン
クを塗布する。次に,透光性基材と色インクの上に,黒
色インクを塗布する。その後,レーザーにより,表示イ
ンクの形状に沿って黒インクを除去する。
えられる。即ち,透光性基材の表面において,表示マー
クを設けたい部分のみに,表示マークと同形状の色イン
クを塗布する。次に,透光性基材と色インクの上に,黒
色インクを塗布する。その後,レーザーにより,表示イ
ンクの形状に沿って黒インクを除去する。
【0011】しかし,この場合においては,上記表示イ
ンクの模様と,レーザーによる黒インクの除去部分とを
正確に位置合わせすることが困難である。本発明は,か
かる問題点に鑑み,複数の色インクを用いて色分けされ
た表示マークを,その周囲に凸部を設けることなく,か
つ容易に形成することができる表示マークの形成方法を
提供しようとするものである。
ンクの模様と,レーザーによる黒インクの除去部分とを
正確に位置合わせすることが困難である。本発明は,か
かる問題点に鑑み,複数の色インクを用いて色分けされ
た表示マークを,その周囲に凸部を設けることなく,か
つ容易に形成することができる表示マークの形成方法を
提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,色の異なる複数の表示マ
ークを透光性基材の上に形成する方法であって,上記各
表示マーク用の色インクを上記透光性基材の全表面に,
順次積層状に重ね塗りすると共にこの重ね塗りの際は,
上記各表示マークを形成したい透光性基材もしくは色イ
ンクの上に非着性インクにより当該表示マークを印刷
し,その後,少なくとも上記非着性インクよりも上の色
インク層を除去することにより,上記所望する色を有す
る表示マークを現出させることを特徴とする表示マーク
の形成方法にある。
ークを透光性基材の上に形成する方法であって,上記各
表示マーク用の色インクを上記透光性基材の全表面に,
順次積層状に重ね塗りすると共にこの重ね塗りの際は,
上記各表示マークを形成したい透光性基材もしくは色イ
ンクの上に非着性インクにより当該表示マークを印刷
し,その後,少なくとも上記非着性インクよりも上の色
インク層を除去することにより,上記所望する色を有す
る表示マークを現出させることを特徴とする表示マーク
の形成方法にある。
【0013】本発明において最も注目すべきことは,各
表示マークを形成したい透光性基材もしくは色インクの
上に,他のインクと接着しない非着性インクを印刷し,
乾燥し,その後,上記非着性インクの上に塗布された色
インク層を除去することにある。本発明において,上記
非着性インクは,色のインクと接着しない透明又は着色
されたインクである。非着性インクは,透光性基材或い
は色インクの表面に,表示マークと同形状に印刷され
る。非着性インクの上には他の色インクが塗布される。
表示マークを形成したい透光性基材もしくは色インクの
上に,他のインクと接着しない非着性インクを印刷し,
乾燥し,その後,上記非着性インクの上に塗布された色
インク層を除去することにある。本発明において,上記
非着性インクは,色のインクと接着しない透明又は着色
されたインクである。非着性インクは,透光性基材或い
は色インクの表面に,表示マークと同形状に印刷され
る。非着性インクの上には他の色インクが塗布される。
【0014】上記色インクは,色の異なる複数の種類の
インクを用いる。色インクは,非着性インク又は透光性
基材或いは他の色インクの全表面に順次積層上に塗布さ
れる。各色インクは,透光性基材或いは他の色インクと
接着する。一方,非着性インクの表面及び裏面に印刷さ
れた色インクは,上記非着性インクと接着しない。
インクを用いる。色インクは,非着性インク又は透光性
基材或いは他の色インクの全表面に順次積層上に塗布さ
れる。各色インクは,透光性基材或いは他の色インクと
接着する。一方,非着性インクの表面及び裏面に印刷さ
れた色インクは,上記非着性インクと接着しない。
【0015】色インクの色は,黒色,白色,橙色,透明
等,任意である。また,各色インク層の厚さは,一般的
には約20μmが好ましい。該厚さに限度は特になく,
均一に塗布できる厚みであればよい。薄い場合には,色
インク層の耐摩耗性に劣り,厚い場合には,色インク層
の剥離時の見切りが悪くなる。
等,任意である。また,各色インク層の厚さは,一般的
には約20μmが好ましい。該厚さに限度は特になく,
均一に塗布できる厚みであればよい。薄い場合には,色
インク層の耐摩耗性に劣り,厚い場合には,色インク層
の剥離時の見切りが悪くなる。
【0016】非着性インクの上の色インク層は,粘着テ
ープ等により除去する。非着性インクは,そのまま残し
ておくこともできるが,その裏面の色インクとも接着し
ていないため,粘着テープ等により,容易に除去でき
る。非着性インクの厚さは,2〜3μmが好ましい。こ
の厚さは,スクリーン印刷により形成される厚さである
が,厚さを特に規定する必要はなく,均一に印刷できれ
ばよい厚さである。本発明の方法は,表示マークを設け
たスイッチ用ノブなどの,透光表示盤における,表示マ
ークの形成に利用できる。
ープ等により除去する。非着性インクは,そのまま残し
ておくこともできるが,その裏面の色インクとも接着し
ていないため,粘着テープ等により,容易に除去でき
る。非着性インクの厚さは,2〜3μmが好ましい。こ
の厚さは,スクリーン印刷により形成される厚さである
が,厚さを特に規定する必要はなく,均一に印刷できれ
ばよい厚さである。本発明の方法は,表示マークを設け
たスイッチ用ノブなどの,透光表示盤における,表示マ
ークの形成に利用できる。
【0017】
【作用及び効果】本発明においては,各表示マークを形
成したい透光性基材もしくは色インクの上に,他のイン
クと接着しない透明な非着性インクを所望する表示マー
クの模様に印刷している。そのため,非着性インクの上
面に印刷された色インクは,上記非着性インクと接着し
ない。
成したい透光性基材もしくは色インクの上に,他のイン
クと接着しない透明な非着性インクを所望する表示マー
クの模様に印刷している。そのため,非着性インクの上
面に印刷された色インクは,上記非着性インクと接着し
ない。
【0018】それ故,非着性インクの上に塗布された色
インク層は,粘着テープなどにより,非着性インクの形
状に沿って,全て除去される。これにより,非着性イン
クの下層にある透光性基材,又は色インクの色を有する
表示マークを容易に形成することができる。
インク層は,粘着テープなどにより,非着性インクの形
状に沿って,全て除去される。これにより,非着性イン
クの下層にある透光性基材,又は色インクの色を有する
表示マークを容易に形成することができる。
【0019】また,表示マークの周辺に従来法のごとき
重ね塗りによる凸部が形成されないので,表示マークの
外観も優れている。以上のごとく,本発明によれば,複
数の色インクを用いて色分けされた表示マークを,その
周囲に凸部を設けることなく,かつ容易に形成すること
ができる表示マークの形成方法を提供することができ
る。
重ね塗りによる凸部が形成されないので,表示マークの
外観も優れている。以上のごとく,本発明によれば,複
数の色インクを用いて色分けされた表示マークを,その
周囲に凸部を設けることなく,かつ容易に形成すること
ができる表示マークの形成方法を提供することができ
る。
【0020】
実施例1 本発明の実施例につき,図1〜図4を用いて説明する。
本例は,スイッチ用のノブ9に表示マーク51,59を
設けたものである。表示マーク51は,本発明法によ
り,表示マーク59はレーザにより形成したものであ
る。表示マーク51,59は,図1に示すごとく,透光
性基材90の上に形成されている。該透光性基材90の
表面には,白色インク2,橙色インク3,及び黒色イン
ク4が順次積層状に塗布されている。表示マーク51は
橙色であり,表示マーク59は白色である。
本例は,スイッチ用のノブ9に表示マーク51,59を
設けたものである。表示マーク51は,本発明法によ
り,表示マーク59はレーザにより形成したものであ
る。表示マーク51,59は,図1に示すごとく,透光
性基材90の上に形成されている。該透光性基材90の
表面には,白色インク2,橙色インク3,及び黒色イン
ク4が順次積層状に塗布されている。表示マーク51は
橙色であり,表示マーク59は白色である。
【0021】上記表示マーク51は,黒インク4に設け
た開口部41と,その底面に設けられている橙色インク
3とからなる。上記開口部41には,表示マーク51と
同形状で透明な非着性インク1が設けられている。上記
表示マーク59は,黒色インク4及び橙色インク3に設
けた開口部49,39と,その底面に設けられている白
色インク2とからなる。また,上記ノブ9は,車両の空
調制御装置を操作するスイッチノブに用いられる。
た開口部41と,その底面に設けられている橙色インク
3とからなる。上記開口部41には,表示マーク51と
同形状で透明な非着性インク1が設けられている。上記
表示マーク59は,黒色インク4及び橙色インク3に設
けた開口部49,39と,その底面に設けられている白
色インク2とからなる。また,上記ノブ9は,車両の空
調制御装置を操作するスイッチノブに用いられる。
【0022】次に,上記表示マークの形成方法につい
て,図2〜図4を用いて説明する。まず,図2(a)に
示すごとく,透明な透光性基材90を準備する。次い
で,図2(b),図2(c)に示すごとく,インクスプ
レー用の噴射器5により,透光性基材90の全表面に白
色インク2,橙色インク3を順次積層状に塗布する。ま
た,これらの色インクを塗布する毎に,該色インクを乾
燥させる。
て,図2〜図4を用いて説明する。まず,図2(a)に
示すごとく,透明な透光性基材90を準備する。次い
で,図2(b),図2(c)に示すごとく,インクスプ
レー用の噴射器5により,透光性基材90の全表面に白
色インク2,橙色インク3を順次積層状に塗布する。ま
た,これらの色インクを塗布する毎に,該色インクを乾
燥させる。
【0023】次に,図3(a)に示すごとく,表示マー
ク51の模様に切抜いた型紙16,スクリーン15及び
ヘラ14を用いて,表示マーク51を形成すべき橙色イ
ンク3の上に,非着性インク1を印刷する。次いで,図
3(b)に示すごとく,噴射器5を用いて,橙色インク
3及び非着性インク1の全表面に,黒色インク4を塗布
し,乾燥する。
ク51の模様に切抜いた型紙16,スクリーン15及び
ヘラ14を用いて,表示マーク51を形成すべき橙色イ
ンク3の上に,非着性インク1を印刷する。次いで,図
3(b)に示すごとく,噴射器5を用いて,橙色インク
3及び非着性インク1の全表面に,黒色インク4を塗布
し,乾燥する。
【0024】次に,図4(a)に示すごとく,粘着テー
プ19を用いて,非着性インク1の上の黒色インク4を
除去する。これにより,黒色インク4に開口部41が形
成され,同時に橙色の表示マーク51が形成される。そ
の後,図4(b)に示すごとく,レーザー6を用いて表
示マーク59の模様形状に黒色インク4及び橙色インク
3を焼失させ,開口部49,39を穿設する。これによ
り,白色の表示マーク59が形成される。なお,図4
(b)に示すごとく,表示マーク51は橙色デフロスタ
マーク,表示マーク59は風向き及び人形マークであ
る。
プ19を用いて,非着性インク1の上の黒色インク4を
除去する。これにより,黒色インク4に開口部41が形
成され,同時に橙色の表示マーク51が形成される。そ
の後,図4(b)に示すごとく,レーザー6を用いて表
示マーク59の模様形状に黒色インク4及び橙色インク
3を焼失させ,開口部49,39を穿設する。これによ
り,白色の表示マーク59が形成される。なお,図4
(b)に示すごとく,表示マーク51は橙色デフロスタ
マーク,表示マーク59は風向き及び人形マークであ
る。
【0025】次に,本例の作用効果について説明する。
本例においては,橙色インク3の上に,他のインクと接
着しない透明な非着性インク1を印刷している。そのた
め,非着性インク1の表面に印刷された黒色インク4
は,上記非着性インク1と接着しない。それ故,非着性
インク1の上に形成された黒色インク4は,粘着テープ
19により,容易に除去される。
本例においては,橙色インク3の上に,他のインクと接
着しない透明な非着性インク1を印刷している。そのた
め,非着性インク1の表面に印刷された黒色インク4
は,上記非着性インク1と接着しない。それ故,非着性
インク1の上に形成された黒色インク4は,粘着テープ
19により,容易に除去される。
【0026】これにより,印刷した非着性インク1と同
形状の表示マーク51を容易に形成することができる。
また,そのため,前記従来法のごとく,表示マークの周
囲に凸部が形成されることなく,表示マーク51の外観
も良い。また,本例においては,従来例におけるレーザ
ーを用いて黒色インク4及び橙色インク3を除去する方
法と,併用することができる。
形状の表示マーク51を容易に形成することができる。
また,そのため,前記従来法のごとく,表示マークの周
囲に凸部が形成されることなく,表示マーク51の外観
も良い。また,本例においては,従来例におけるレーザ
ーを用いて黒色インク4及び橙色インク3を除去する方
法と,併用することができる。
【0027】上記のごとく,本例によれば,本発明の表
示マーク51と白色の表示マーク59とを見栄え良く容
易に形成することができる。また,表示マークが形成さ
れたノブは,自動車用又は家庭用等の電気機器において
各種装置を操作する操作器等にも用いられる。この表示
マークは,透光性基材の裏面側から光を照射することに
より,夜昼を問わず,上記装置の作動状態を表示するこ
とができる。
示マーク51と白色の表示マーク59とを見栄え良く容
易に形成することができる。また,表示マークが形成さ
れたノブは,自動車用又は家庭用等の電気機器において
各種装置を操作する操作器等にも用いられる。この表示
マークは,透光性基材の裏面側から光を照射することに
より,夜昼を問わず,上記装置の作動状態を表示するこ
とができる。
【0028】実施例2 本例においては,図5に示すごとく,透光性基材90の
上に表示マーク51,510が形成されている。表示マ
ーク51,510は,共に本発明の表示マークの形成方
法により形成されている。表示マーク51は橙色,表示
マーク510は白色である。上記表示マーク510は,
開口部41,31と,その底面に設けられている白色イ
ンク2により形成される。開口部31には,表示マーク
51と同形状で透明な非着性インク1が残されている。
上に表示マーク51,510が形成されている。表示マ
ーク51,510は,共に本発明の表示マークの形成方
法により形成されている。表示マーク51は橙色,表示
マーク510は白色である。上記表示マーク510は,
開口部41,31と,その底面に設けられている白色イ
ンク2により形成される。開口部31には,表示マーク
51と同形状で透明な非着性インク1が残されている。
【0029】本例において,表示マーク51,510を
形成するに当たっては,白色インク2の上に,透明の表
示マーク510と同形状の非着性インク1を印刷し,乾
燥する。次に,橙色インク3を塗布し,乾燥し,その上
に表示マーク51用の非着性インク1を印刷し,乾燥す
る。更にその上に,黒色インク4を,実施例1と同様に
塗布し,その後,各非着性インク1の上の各色インク層
を除去する。これにより,上記表示マーク51,510
が形成される。その他は,実施例1と同様である。本例
においても,実施例1と同様の効果を得ることができ
る。
形成するに当たっては,白色インク2の上に,透明の表
示マーク510と同形状の非着性インク1を印刷し,乾
燥する。次に,橙色インク3を塗布し,乾燥し,その上
に表示マーク51用の非着性インク1を印刷し,乾燥す
る。更にその上に,黒色インク4を,実施例1と同様に
塗布し,その後,各非着性インク1の上の各色インク層
を除去する。これにより,上記表示マーク51,510
が形成される。その他は,実施例1と同様である。本例
においても,実施例1と同様の効果を得ることができ
る。
【0030】実施例3 本例においては,図6に示すごとく,白色インク2と橙
色インク3との間に透明な透明インク10が塗布されて
いる。また,橙色インク3の上に表示マーク51が,透
明インク10の上に表示マーク590が形成されてい
る。表示マーク590は,透明インク10を通して白色
インク2の見える部分にある。
色インク3との間に透明な透明インク10が塗布されて
いる。また,橙色インク3の上に表示マーク51が,透
明インク10の上に表示マーク590が形成されてい
る。表示マーク590は,透明インク10を通して白色
インク2の見える部分にある。
【0031】表示マーク51,590の形成において
は,表示マーク51用の非着性インク1と表示マーク5
90用の非着性インク1を用い,実施例2と同様に行
う。なお,表示マーク590の非着性インクについては
これを除去する。その他は実施例2と同様である。本例
においても,実施例2と同様の効果を得ることができ
る。
は,表示マーク51用の非着性インク1と表示マーク5
90用の非着性インク1を用い,実施例2と同様に行
う。なお,表示マーク590の非着性インクについては
これを除去する。その他は実施例2と同様である。本例
においても,実施例2と同様の効果を得ることができ
る。
【0032】実施例4 本例においては,図7に示すごとく,透光性基材90の
上に,表示マーク51,510,511が形成されてい
る。上記表示マーク511は,開口部41,31,21
と,その底面に設けられている非着性インク1とからな
り,透明である。
上に,表示マーク51,510,511が形成されてい
る。上記表示マーク511は,開口部41,31,21
と,その底面に設けられている非着性インク1とからな
り,透明である。
【0033】上記表示マーク51,510,511を形
成するに当たっては,透光性基材90の上に,表示マー
ク511と同形状の非着性インク1を印刷し,これを乾
燥する。その後,実施例2と同様に,白色インク2,表
示マーク510と同形状の非着性インク1,橙色インク
3,表示マーク51と同形状の非着性インク1及び黒色
インク4を順次積層状に塗布する。その後,非着性イン
ク1の上の色インク層を除去する。これにより,上記表
示マーク51,510,511が透光性基材90の上に
形成される。その他は,実施例2と同様である。本例に
おいても,実施例2と同様の効果を得ることができる。
成するに当たっては,透光性基材90の上に,表示マー
ク511と同形状の非着性インク1を印刷し,これを乾
燥する。その後,実施例2と同様に,白色インク2,表
示マーク510と同形状の非着性インク1,橙色インク
3,表示マーク51と同形状の非着性インク1及び黒色
インク4を順次積層状に塗布する。その後,非着性イン
ク1の上の色インク層を除去する。これにより,上記表
示マーク51,510,511が透光性基材90の上に
形成される。その他は,実施例2と同様である。本例に
おいても,実施例2と同様の効果を得ることができる。
【図1】実施例1にかかる,表示マークが形成されたノ
ブの断面図。
ブの断面図。
【図2】実施例1の表示マークの形成方法を示す工程説
明図。
明図。
【図3】図2に続く,工程説明図。
【図4】図3に続く,工程説明図。
【図5】実施例2にかかる,表示マークが形成されたノ
ブの断面図。
ブの断面図。
【図6】実施例3にかかる,表示マークが形成されたノ
ブの断面図。
ブの断面図。
【図7】実施例4にかかる,表示マークが形成されたノ
ブの断面図。
ブの断面図。
【図8】従来例にかかる,ノブの斜視図。
【図9】従来例にかかる,透光照明用のスイッチノブの
断面図。
断面図。
【図10】従来例にかかる,ノブの断面図。
【図11】他の従来例にかかる,ノブに表示マークを形
成する工程説明図。
成する工程説明図。
【図12】図11に続く,工程説明図。
【図13】他の従来例にかかる,ノブの斜視図。
1...非着性インク, 10...透明インク, 2...白色インク, 3...橙色インク, 4...黒色インク, 51,510,511,59,590...表示マー
ク, 90...透光性基材,
ク, 90...透光性基材,
Claims (1)
- 【請求項1】 色の異なる複数の表示マークを透光性基
材の上に形成する方法であって,上記各表示マーク用の
色インクを上記透光性基材の全表面に,順次積層状に重
ね塗りすると共にこの重ね塗りの際は,上記各表示マー
クを形成したい透光性基材もしくは色インクの上に非着
性インクにより当該表示マークを印刷し,その後,少な
くとも上記非着性インクよりも上の色インク層を除去す
ることにより,上記所望する色を有する表示マークを現
出させることを特徴とする表示マークの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04152884A JP3120570B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 表示マークの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04152884A JP3120570B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 表示マークの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05323064A true JPH05323064A (ja) | 1993-12-07 |
JP3120570B2 JP3120570B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=15550230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04152884A Expired - Fee Related JP3120570B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 表示マークの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3120570B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003077358A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-14 | Polymatech Co Ltd | 押釦スイッチ用キートップおよびその製造方法 |
JP2011192625A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Ichia Technologies Inc | キーキャップ構造を製造する方法 |
JP2012174681A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Ichia Technologies Inc | 彫刻パターンを有するキーパッド構造の製造方法、キーパッド構造およびキーパッド半構造 |
CN102820156A (zh) * | 2011-06-09 | 2012-12-12 | 毅嘉科技股份有限公司 | 制造具有雕刻图案的按键结构的方法 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP04152884A patent/JP3120570B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003077358A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-14 | Polymatech Co Ltd | 押釦スイッチ用キートップおよびその製造方法 |
JP2011192625A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Ichia Technologies Inc | キーキャップ構造を製造する方法 |
JP2012174681A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Ichia Technologies Inc | 彫刻パターンを有するキーパッド構造の製造方法、キーパッド構造およびキーパッド半構造 |
CN102820156A (zh) * | 2011-06-09 | 2012-12-12 | 毅嘉科技股份有限公司 | 制造具有雕刻图案的按键结构的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3120570B2 (ja) | 2000-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |