JPH05322501A - 巻 尺 - Google Patents

巻 尺

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JPH05322501A
JPH05322501A JP4128922A JP12892292A JPH05322501A JP H05322501 A JPH05322501 A JP H05322501A JP 4128922 A JP4128922 A JP 4128922A JP 12892292 A JP12892292 A JP 12892292A JP H05322501 A JPH05322501 A JP H05322501A
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JP
Japan
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amount
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JP4128922A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koizumi
小泉  博
Yoshiaki Tanaka
俶朗 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP4128922A priority Critical patent/JPH05322501A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定者の負担を軽減しつつ、被測定物の外形
寸法によるランク分けや被測定物固有の識別データの算
出を能率的かつ正確に行える巻尺を提供する。 【構成】 ランク分けモードにおいて、被測定物の縦
a、横bおよび高さc寸法を測長していけば、これら寸
法の合計寸法が記憶されるとともに、その合計寸法が予
め設定したいずれの設定範囲に属するかが判定され、そ
の判定結果が表示器12に表示されるから、被測定物の
外形寸法によるランク分けを能率的かつ正確に行える。
また、重量換算モードでは、被測定物の体積Vが求めら
れたのち、それに係数αが掛けられた換算重量が表示器
12に表示されるから、換算重量の算出を能率的かつ正
確に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尺材の引出し量を検出
し、その引出し量を表示する電子式の巻尺に関する。詳
しくは、尺材の引出し量の表示のほか、複数の測長デー
タの演算、更には、複数の測長データを基に被測定物固
有の識別データが得られるようにした巻尺に関する。
【0002】
【背景技術】例えば、宅配便業界における貨物の配送料
金は、貨物の縦、横および高さ寸法の合計寸法が120
cm以下であるか、それを越えるかによって異なる料金体
系が採られている。合計寸法が120cm以下の場合に
は、合計寸法が120cm以下のものを4つのランクに分
類し、各ランクに応じて配送料金を決めている。また、
合計寸法が120cmを越える場合には、基本的には重量
に応じた料金体系が採られるが、綿などの軽いものでは
重量が少ないが嵩ばることから(積載効率が低くなるこ
とから)、貨物の体積に係数を掛けて重量を換算し、そ
の換算重量データと実際の重量データとのいずれか重い
方を基準として配送料金を決めている。
【0003】そのため、従来、貨物の配送料金を決める
に当たっては、図9に示す如く、貨物1の縦寸法aをメ
ジャーを用いて測長し、その縦寸法aを記録する。同様
にして、横寸法bおよび高さ寸法cをそれぞれ測長し、
その横寸法bおよび高さ寸法cを記録する。次に、電卓
などを用いて、各寸法a,b,cの合計寸法L(=a+
b+c)を演算したのち、その合計寸法Lが予め決めた
次のランク〜のいずれに属するかを判定し、合計寸
法Lがランク〜のいずれかに属する場合にはその属
するランクに応じて配送料金を決めている。
【0004】 0<L≦60cm…………………ランク(60cmラン
ク) 60.1cm≦L≦80cm………ランク(80cmラン
ク) 80.1cm≦L≦100cm……ランク(100cmラン
ク) 100.1cm≦L≦120cm…ランク(120cmラン
ク) 120.1cm≦L………………ランク(120.1cm
以上ランク)
【0005】また、合計寸法Lがランク(120.1
cm以上ランク)に属する場合には、電卓などを用いて、
体積V(=a×b×c)を演算し、その体積Vに係数α
(例えば、2.80×10-4kg)を掛けて重量W’(=
V×α)を換算し、この換算重量データW’を記録す
る。最後に、貨物1の実際の重量を秤にて測定し、その
実際の重量データWと換算重量データW’とを比較して
いずれか重い方の重量データを基に配送料金を決めてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の作業手
順では、まず、貨物1の各部位の測定、記録および演算
の全てを測定者が行わなければならないから、時間がか
かり、測定者にかかる負担も大きい。
【0007】その上、貨物1の縦寸法a、横寸法bおよ
び高さ寸法cをそれぞれメジャーを用いて測定しなけれ
ばならないから、メジャーの読み取り時に読み取りミス
が生じやすい。更に、各測長データを記録しなければな
らないから、記載ミスが生じやすいほか、電卓などを用
いて合計寸法や換算重量を演算しなければならないか
ら、電卓の操作ミスによる演算ミスが生じやすいという
欠点がある。
【0008】ここに、本発明の目的は、このような従来
の問題を全て解消し、測定者の負担を軽減しつつ、複数
の測長データの演算、被測定物の外形寸法によるランク
分けおよび被測定物固有の識別データの算出を能率的に
かつ正確に行うことができる巻尺を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の巻尺
は、本体ケースと、この本体ケースに引出し可能かつ巻
取り可能に設けられた尺材と、この尺材の引出し量を検
出する検出手段と、この検出手段で検出された引出し量
を表示する表示手段とを備えた巻尺において、作業モー
ドを測長モードおよび演算モードのいずれかに切り換え
るモード切換スイッチと、データ取込/ホールドスイッ
チと、前記モード切換スイッチが測長モードに切り換え
られた状態において、検出手段で検出される尺材の引出
し量を表示手段に表示するとともに、前記データ取込/
ホールドスイッチが操作されたとき前記表示手段の表示
値をホールドする測長処理手段と、前記モード切換スイ
ッチが演算モードに切り換えられた状態において、前記
データ取込/ホールドスイッチが操作されるごとに前記
検出手段で検出された引出し量を取り込むとともに、取
り込まれた複数の引出し量を演算し、その結果を前記表
示手段に表示させる演算処理手段とを設けた、ことを特
徴としている。
【0010】また、本発明の巻尺は、本体ケースと、こ
の本体ケースに引出し可能かつ巻取り可能に設けられた
尺材と、この尺材の引出し量を検出する検出手段と、こ
の検出手段で検出された引出し量を表示する表示手段と
を備えた巻尺において、データ取込スイッチと、予め複
数種の設定範囲を記憶した記憶手段と、前記データ取込
スイッチが操作されるごとに前記検出手段で検出された
引出し量を取り込むデータ取込処理手段と、このデータ
取込処理手段によって取り込まれた複数の引出し量を加
算しその和を記憶する加算処理手段と、前記和が前記記
憶手段のいずれの設定範囲に属するかを判定し、その判
定結果を前記表示手段に表示させる判定処理手段とを設
けた、ことを特徴としている。
【0011】また、本発明の巻尺は、本体ケースと、こ
の本体ケースに引出し可能かつ巻取り可能に設けられた
尺材と、この尺材の引出し量を検出する検出手段と、こ
の検出手段で検出された引出し量を表示する表示手段と
を備えた巻尺において、データ取込スイッチと、前記デ
ータ取込スイッチが操作されるごとに前記検出手段で検
出された引出し量を取り込むデータ取込処理手段と、こ
のデータ取込処理手段によって取り込まれた複数の引出
し量を掛け算しその積を記憶する第1の乗算処理手段
と、前記積と係数とを掛け算しその積を前記表示手段に
表示させる第2の乗算処理手段とを設けた、ことを特徴
としている。
【0012】
【作用】モード切換スイッチを測長モードに切り換えた
状態において、尺材を引き出すと、その引出し量が表示
手段に表示される。従って、尺材を被測定物の測長部位
に沿って引き出したのち、データ取込/ホールドスイッ
チを操作すると、表示手段の表示値がホールドされるか
ら、被測定物の測長部位の寸法を能率的にかつ正確に測
長できる。また、モード切換スイッチを演算モードに切
り換えた状態において、データ取込/ホールドスイッチ
が操作されるごとに検出手段で検出された引出し量が取
り込まれたのち、これらの引出し量が演算され、その結
果が表示手段に表示される。従って、被測定物の異なる
複数の測長部位の合計寸法や体積などを測定者が演算し
なくても正確にかつ迅速に算出することができる。
【0013】また、被測定物の測長部位に沿って尺材を
引き出したのち、データ取込スイッチを操作すると、そ
のときの尺材の引出し量、つまり、測長部位の長さ寸法
が取り込まれる。このようにして、被測定物の複数の測
長部位を測長していくと、複数の測長部位の合計寸法が
記憶されるとともに、その合計寸法が記憶手段のいずれ
の設定範囲に属するかが判定され、その判定結果が表示
手段に表示される。
【0014】例えば、被測定物の縦寸法、横寸法および
高さ寸法を測長していけば、その縦寸法、横寸法および
高さ寸法の合計寸法が記憶されるとともに、その合計寸
法が記憶手段のいずれの設定範囲に属するかが判定さ
れ、その判定結果が表示手段に表示される。従って、被
測定物の外形寸法によるランク分けを、測定者に負担を
かけることなく、能率的にかつ正確に行うことができ
る。
【0015】また、被測定物の測長部位に沿って尺材を
引き出したのち、データ取込スイッチを操作すると、そ
のときの尺材の引出し量、つまり、測長部位の長さ寸法
が取り込まれる。このようにして、被測定物の複数の測
長部位を測長していくと、複数の測長部位を掛け算した
積の寸法が記憶されたのち、その積に係数が掛けられた
積が表示手段に表示される。
【0016】例えば、被測定物の縦寸法、横寸法および
高さ寸法を測長していけば、その縦寸法、横寸法および
高さ寸法を掛け算した体積が記憶されるとともに、その
体積に係数が掛けられた重量が換算され、のその換算重
量データが表示手段に表示される。従って、被測定物の
換算重量データを、測定者に負担をかけることなく、能
率的にかつ正確に算出することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の巻尺について、図に示す実施
例を参照しながら詳細に説明する。図1はランク分けお
よび重量換算昨日を備えた巻尺を示す斜視図、図2は同
巻尺の本体ケースを開いた状態の正面図、図3は図2の
III−III 線断面図である。これらの図において、11
は互いに係合する2つの割型によって形成された偏平矩
形箱形の本体ケースである。
【0018】本体ケース11の外側には、その上面部に
デジタル表示器12が設けられているとともに、一端面
部に尺材引出口13および固定側測定ジョー14がそれ
ぞれ設けられている。また、正面部には、電源スイッチ
SW1 、ゼロセットスイッチSW2 、モード切換スイッ
チSW3 およびデータ取込/ホールドスイッチSW4
それぞれ設けられている。
【0019】ここで、ゼロセットスイッチSW2 は、デ
ジタル表示器12の表示値を強制的にゼロにするための
スイッチである。モード切換スイッチSW3 は、通常の
測長モードである巻尺モード、ランク分けモードおよび
重量換算モードのいずれかの作業モードに切り換えるた
めのスイッチである。巻尺モードにおいて、データ取込
/ホールドスイッチSW4 がオンされると、デジタル表
示器12の表示値がホールドされる。また、ランク分け
モードまたは重量換算モードにおいて、データ取込/ホ
ールドスイッチSW4 が押されると、デジタル表示器1
2の表示値が後述する記憶エリア内に取り込まれる。
【0020】また、本体ケース11の内側には、回路基
板15が収納されているとともに、巻取リール16およ
びスプロケット17が隣接してかつ回転可能に設けられ
ている。スプロケット17の近傍には、2つのガイドロ
ーラ18,19が設けられているとともに、弧状に湾曲
したガイドプレート20が一定の隙間を隔てて取り付け
られている。巻取リール16には、帯状のスチール製尺
材21が引出し、巻取り可能に巻き付けられている。尺
材21の先端は、前記2つのガイドローラ18,19に
ガイドされ、かつ、ガイドプレート19とスプロケット
17との隙間を通って、前記本体ケース11の尺材引出
口13から外部へ引き出されている。なお、巻取リール
16は、尺材21が常に巻き取られる方向へ図示してい
ないばねによって回転付勢されている。
【0021】前記尺材21には、その先端に前記固定側
測定ジョー14とともに被測定物の測定部位間を挟む可
動側測定ジョー22が直角に取り付けられているととも
に、幅方向両端縁に目盛り23が、中央にガイド孔24
がそれぞれ長手方向に沿って形成されている。ガイド孔
24は、前記スプロケット17の突起に係合できる大き
さで、かつ、長手方向に沿って一定ピッチ間隔で形成さ
れている。従って、尺材21が引き出され、または、巻
き取られると、スプロケット17は、すべりを生じるこ
となく引出し量または巻取り量に対応する角度だけ正確
に回転される。スプロケット17の軸25にはロータ2
6が一体的に設けられているとともに、このロータ26
の回転量を電気的に検出する静電容量式の検出手段27
が前記回路基板15に設けられている。
【0022】図4は前記回路基板15に設けられた回路
構成を示している。同図において、31はCPUであ
る。CPU31には、アドレス・データバス32などを
通じて、前記各種スイッチ群SWと、検出手段27と、
巻尺モード、ランク分けモードおよび重量換算モードな
どの処理プログラムを記憶したROM33と、測長デー
タや演算結果などを記憶するRAM34と、前記デジタ
ル表示器12と、測長データや演算結果などを外部の中
央処理装置などに送信するための送信器35とがそれぞ
れ接続されている。なお、検出手段27は、ロータ26
の回転量に比例した数のパルスを発生するエンコーダ2
7Aと、このエンコーダ27Aからのパルス数を計数す
るカウンタ27Bとを含む。
【0023】前記RAM34には、図5に示す如く、測
長データや演算結果などを記憶する第1の記憶エリアM
1 、前記ランク〜に対応する5つの設定範囲を記憶
した記憶手段としての第2の記憶エリアM2 および係数
α(例えば、2.80×10 -4kg)を記憶した第3の記
憶エリアM3 などがそれぞれ設けられている。前記CP
U31は、モード切換スイッチSW3 によって切り換え
られる各モードに対応した処理を、ROM33に記憶さ
れた処理プログラムに従って実行する。なお、これらの
処理については作用の中で述べる。ここに、CPU31
およびROM33により、本発明の測長処理手段、デー
タ取込処理手段、判定処理手段、演算処理手段(加算処
理手段、第1の乗算処理手段および第2の乗算処理手段
を含む)が構成されている。
【0024】次に、本実施例の作用を述べる。電源スイ
ッチSW1 をオンすると、巻尺モードに設定される。こ
の状態において、モード切換スイッチSW3 をオンする
とランク分けモードに、もう一度モード切換スイッチS
3 をオンすると重量換算モードにそれぞれ切り換えら
れ、それぞれ対応する処理が行える状態となる。なお、
更にもう一度、モード切換スイッチSW3 をオンすると
巻尺モードに戻る。以下、各モードでの処理について説
明する。
【0025】巻尺モード 巻尺モードでは、通常の巻尺の使い方と同じである。つ
まり、被測定物の測定部位に沿って尺材21を引出して
いくと、その尺材21の引出量がデジタル表示器12に
デジタル表示されていく。尺材21を被測定物の測定部
位に対応する長さ分引出したのち、データ取込/ホール
ドスイッチSW4 をオンする。すると、CPU31は、
デジタル表示器12に表示されている表示値をホールド
する。従って、その表示値を読み取れば、被測定物の測
定部位の長さ寸法を正確にかつ迅速に測長することがで
きる。
【0026】ランク分けモード ランク分けモードでは、上述した測長操作と同様(尺材
21を被測定物の測定部位に対応する長さ分引出したの
ち、データ取込/ホールドスイッチSW4 をオンす
る。)にして被測定物の縦寸法a、横寸法bおよび高さ
寸法cを、デジタル表示器12に表示される指示項目に
従って順番に測長していく。
【0027】CPU31は、図6および図7のフローチ
ャートに示す如く、モード切換スイッチSW3 によって
ランク分けモードに切り換えられると、まず、ステップ
(以下、STと略す。)1でデジタル表示器12の上段
に「A+B+C」を表示するとともに、「A」を点滅さ
せる。つまり、縦寸法aの測長である旨の指示を与え
る。続いて、ST2へ進みデータ取込/ホールドスイッ
チSW4 がオンされたかをチェックする。スイッチSW
4 がオンされたことを条件として、ST3へ進みデジタ
ル表示器12に表示されている表示値(測長データa)
を取り込み、第1の記憶エリアM1 へ記憶させる。
【0028】次に、ST4へ進み「B」を点滅させる。
つまり、縦寸法bの測長である旨の指示を与える。続い
て、ST5へ進みデータ取込/ホールドスイッチSW4
がオンされたかをチェックする。スイッチSW4 がオン
されたことを条件として、ST6へ進みデジタル表示器
12に表示されている表示値(測長データb)を取り込
み、それと第1の記憶エリアM1 に記憶されている測長
データaとを加算したのち、その結果(a+b)を第1
の記憶エリアM1 へ記憶させるとともに、デジタル表示
器12に表示させる。
【0029】次に、ST7へ進み「C」を点滅させる。
つまり、縦寸法cの測長である旨の指示を与える。続い
て、ST8へ進みデータ取込/ホールドスイッチSW4
がオンされたかをチェックする。スイッチSW4 がオン
されたことを条件として、ST9へ進みデジタル表示器
12に表示されている表示値(測長データc)を取り込
み、それと第1の記憶エリアM1 に記憶されている測長
データの和(a+b)とを加算したのち、その結果(a
+b+c)を合計寸法Lとして第1の記憶エリアM1
記憶させる。
【0030】次に、図7に示すST10〜13におい
て、第1の記憶エリアM1 に記憶された合計寸法Lが第
2の記憶エリアM2 に記憶された設定範囲のいずれに属
するかをチェックする。具体的には、合計寸法Lが60
以下であるか、80以下であるか、100以下である
か、120以下であるかを順番にチェックする。合計寸
法が60以下であれば、ST14へ進みデジタル表示器
12に60cmランクである旨を表示する。合計寸法が8
0以下であれば、ST15へ進みデジタル表示器12に
80cmランクである旨を表示する。合計寸法が100以
下であれば、ST16へ進みデジタル表示器12に10
0cmランクである旨を表示する。合計寸法が120以下
であれば、ST17へ進みデジタル表示器12に120
cmランクである旨を表示する。合計寸法が120以下で
なければ、ST18へ進みデジタル表示器12に12
0.1cm以上ランクである旨を表示する。
【0031】従って、デジタル表示器12には被測定物
の外形寸法に基づく大きさのランクが直接表示されてい
るから、測定者は、各測長データを記録したり、これら
の測長データを演算して合計寸法を求める作業を行わな
くても済むから、測定者にかかる負担を軽減することが
できるとともに、ミスもなくすことができるから、正確
なランク別を迅速に行うことができる。
【0032】重量換算モード 換算重量モードでは、上述した測長操作と同様(尺材2
1を被測定物の測定部位に対応する長さ分引出したの
ち、データ取込/ホールドスイッチSW4 をオンす
る。)にして被測定物の縦寸法a、横寸法bおよび高さ
寸法cを、デジタル表示器12に表示される指示項目に
従って順番に測長していく。
【0033】CPU31は、図8のフローチャートに示
す処理を実行する。なお、図8のST21〜ST29の
説明に当たって、図6のST1〜ST9と異なる部分に
ついてのみ説明し、同一部分についての説明を省略す
る。まず、ST21において、デジタル表示器12の上
段に「A×B×C」を表示する。また、ST26におい
て、デジタル表示器12に表示されている表示値(測長
データb)を取り込み、それと第1の記憶エリアM1
記憶されている測長データaとを掛け算したのち、その
結果(a×b)を第1の記憶エリアM1 へ記憶させると
ともに、デジタル表示器12に表示させる。また、ST
29において、デジタル表示器12に表示されている表
示値(測長データc)を取り込み、それと第1の記憶エ
リアM1 に記憶されている測長データの積(a×b)と
を掛け算したのち、その結果(a×b×c)を体積Vと
して第1の記憶エリアM1 へ記憶させるとともに、デジ
タル表示器12に表示させる。
【0034】次に、ST30において、データ取込/ホ
ールドスイッチSW4 がオンされたかをチェックする。
スイッチSW4 がオンされたことを条件として、第1の
記憶エリアM1 に記憶されている体積V(a×b×c)
と第3の記憶エリアM3 に記憶されている係数αとを掛
け算して重量を換算し、その換算重量データW’(=V
×α)をデジタル表示器12に表示させる。
【0035】従って、デジタル表示器12には被測定物
の換算重量データW’(=V×α)が直接表示されてい
るから、測定者は、各測長データを記録したり、これら
の測長データを演算して換算重量データを求める作業を
行わなくても済むから、測定者にかかる負担を軽減する
ことができるとともに、ミスもなくすことができるか
ら、換算重量データW’を迅速にかつ正確に算出するこ
とができる。
【0036】なお、上記実施例では、図6のST3,S
T6,ST9において、取り込まれた測長データを第1
の記憶エリアM1 に記憶された測長データに加算し、そ
の結果を第1の記憶エリアM1 に更新記憶するようにし
たが、各測長データa,b,cを記憶する記憶エリアを
別々に設け、最後の測長データcが記憶エリアに記憶さ
れた時点で全ての記憶エリアに記憶された測長データ
a,b,cを加算するようにしてもよい。
【0037】また、このようにすれば、図7のフローチ
ャートにおいて、合計寸法Lがランク(120.1c
m以上クラス)と判定された場合、つまり、ST18で
デジタル表示器12にランクである旨が表示された場
合、重量換算モードに切り換えたのち、各記憶エリアに
記憶された測長データa,b,cを用いて体積Vを算出
し、その体積Vに係数αを掛けて換算重量データW’を
算出することができる。つまり、図8のST21〜ST
28までの処理を省略することができる利点がある。
【0038】また、図8では、ST30において、デー
タ取込/ホールドスイッチSW4 がオンされたことを条
件として、ST31へ進み体積Vと係数αとを掛け算し
て換算重量データW’を算出するようにしたが、ST3
0の処理を省略して、ST29の処理に続いてST31
へ進むようにしてもよい。
【0039】また、尺材21については、上記実施例で
述べた帯状のスチール製に限らず、例えば、線状の尺材
でもよい。更に、材質についても、上記例に限られるも
のでなく、引張力に対して伸び量が少ないものであれば
いずれでもよい。
【0040】また、検出手段27としては、上記実施例
で述べた静電容量型のものに限らず、光学式、磁気式な
ど、尺材21の引出量を高精度に検出できるものであれ
ばいずれでもよい。
【0041】また、上記実施例では、測長処理手段、デ
ータ取込処理手段、加算処理手段、判定処理手段、第1
の乗算処理手段、第2の乗算処理手段をCPU31およ
びROM33により構成したが、これらの手段を別々の
回路で構成するようにしてもよい。
【0042】また、上記実施例では、貨物の配送料金を
決める例について述べたが、本発明は、これに限られる
ものではない。例えば、上記実施例では、ランク分けモ
ードにおいて、被測定物の縦寸法a、横寸法b、高さ寸
法cの合計寸法Lを求めるようにしたが、被測定物の少
なくとも2つの異なる部位の寸法を測長し、その合計寸
法を基にランク分けするようにしてもよい。このように
すれば、被測定物の平面寸法を基にランク分けできる。
【0043】また、上記実施例では、重量換算モードに
おいて、被測定物の縦寸法a、横寸法b、高さ寸法cを
掛け算して体積Vを求め、それと係数αとを掛け算して
換算重量データを求めるようにしたが、被測定物の少な
くとも2つの異なる部位の寸法を測長し、その寸法の積
と係数とを掛け算して被測定物固有の識別データを算出
するようにしてもよい。例えば、三角形の底辺と高さと
を測長し、係数として1/2を掛ければ、三角形の面積
を算出することができる。要するに、本発明は、上記各
実施例に限らず、複数の測長データを加算または乗算
し、その結果を基に被測定物をランク分けしたり、被測
定物の固有の識別データを算出する場合などにも利用で
きる。
【0044】更に、上記実施例では、被測定物の異なる
複数の測長部位の測長データa,b,cを加算し、その
合計寸法Lをランク分けしたり、測長データa,b,c
を乗算し、その積に係数αを掛け、その積を表示するよ
うにしたが、2以上の測長データを演算(加減乗除を含
む)し、その結果をデジタル表示器12に表示するだけ
でもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明の巻尺によれば、測
定者の負担を軽減し、複数の測長データの演算を正確か
つ迅速に行うことができる。また、被測定物の外形寸法
に基づくランク分けを能率的にかつ正確に行うことがで
きる。また、被測定物固有の識別データを能率的にかつ
正確に求めることができるという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻尺の一実施例を示す外観斜視図であ
る。
【図2】同上実施例の本体ケースを開いた状態の正面図
である。
【図3】図2の III−III 線断面図である。
【図4】同上実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図5】同上実施例のRAM内のエリアを示す図であ
る。
【図6】同上実施例におけるランク分けモードの処理を
示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートの続きを示すフローチャ
ートである。
【図8】同上実施例における重量換算モードの処理を示
すフローチャートである。
【図9】被測定物の測定部位を示す図である。
【符号の説明】
11 本体ケース 12 デジタル表示器(表示手段) 21 尺材 27 検出手段 31,33 CPUおよびROM(測長処理手段、デー
タ取込処理手段、演算処理手段、加算処理手段、判定処
理手段、第1の乗算処理手段、第2の乗算処理手段) SW3 モード切換スイッチ SW4 データ取込/ホールドスイッチ(データ取込スイ
ッチ) M2 第2の記憶エリア(記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケースと、この本体ケースに引出し可
    能かつ巻取り可能に設けられた尺材と、この尺材の引出
    し量を検出する検出手段と、この検出手段で検出された
    引出し量を表示する表示手段とを備えた巻尺において、 作業モードを測長モードおよび演算モードのいずれかに
    切り換えるモード切換スイッチと、データ取込/ホール
    ドスイッチと、前記モード切換スイッチが測長モードに
    切り換えられた状態において、検出手段で検出される尺
    材の引出し量を表示手段に表示するとともに、前記デー
    タ取込/ホールドスイッチが操作されたとき前記表示手
    段の表示値をホールドする測長処理手段と、前記モード
    切換スイッチが演算モードに切り換えられた状態におい
    て、前記データ取込/ホールドスイッチが操作されるご
    とに前記検出手段で検出された引出し量を取り込むとと
    もに、取り込まれた複数の引出し量を演算し、その結果
    を前記表示手段に表示させる演算処理手段とを設けた、
    ことを特徴とする巻尺。
  2. 【請求項2】本体ケースと、この本体ケースに引出し可
    能かつ巻取り可能に設けられた尺材と、この尺材の引出
    し量を検出する検出手段と、この検出手段で検出された
    引出し量を表示する表示手段とを備えた巻尺において、 データ取込スイッチと、予め複数種の設定範囲を記憶し
    た記憶手段と、前記データ取込スイッチが操作されるご
    とに前記検出手段で検出された引出し量を取り込むデー
    タ取込処理手段と、このデータ取込処理手段によって取
    り込まれた複数の引出し量を加算しその和を記憶する加
    算処理手段と、前記和が前記記憶手段のいずれの設定範
    囲に属するかを判定し、その判定結果を前記表示手段に
    表示させる判定処理手段とを設けた、ことを特徴とする
    巻尺。
  3. 【請求項3】本体ケースと、この本体ケースに引出し可
    能かつ巻取り可能に設けられた尺材と、この尺材の引出
    し量を検出する検出手段と、この検出手段で検出された
    引出し量を表示する表示手段とを備えた巻尺において、 データ取込スイッチと、前記データ取込スイッチが操作
    されるごとに前記検出手段で検出された引出し量を取り
    込むデータ取込処理手段と、このデータ取込処理手段に
    よって取り込まれた複数の引出し量を掛け算しその積を
    記憶する第1の乗算処理手段と、前記積と係数とを掛け
    算しその積を前記表示手段に表示させる第2の乗算処理
    手段とを設けた、ことを特徴とする巻尺。
JP4128922A 1992-05-21 1992-05-21 巻 尺 Pending JPH05322501A (ja)

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