JPH0532237A - 横型製袋充填包装機における停止位置制御方法及び装置 - Google Patents

横型製袋充填包装機における停止位置制御方法及び装置

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JPH0532237A
JPH0532237A JP17506991A JP17506991A JPH0532237A JP H0532237 A JPH0532237 A JP H0532237A JP 17506991 A JP17506991 A JP 17506991A JP 17506991 A JP17506991 A JP 17506991A JP H0532237 A JPH0532237 A JP H0532237A
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Shigeki Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横型製袋充填包装機において包装回転数の設
定変更が行われた場合、あるいは経年変化等により回転
慣性の変化が起きた場合でも、サイクル停止位置を、所
定の一定位置に維持させることを目的とする。 【構成】 横型製袋充填包装機1の供給コンベヤ3か
ら、製袋器7で作成された筒状フィルム5Aに対して被
包装物2を供給し、エンドシ−ル機構10において筒状
フィルム5Aを所定のピッチでシ−ルし、カットすると
いう包装サイクルの過程で、包装回転数を計測し、その
包装回転数においてサイクル停止させたときの供給コン
ベヤ3の惰走距離を演算するとともに、その演算惰走距
離を考慮してサイクル停止信号を出力することにより、
横型製袋充填包装機1をサイクル停止させたあと、供給
コンベヤ3の惰走距離を実測し、その実測惰走距離に基
づいて上記演算を補正するという学習機能を用いて各作
動部のサイクル停止位置を一定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装機における各作動
部を、予め設定された所定位置に自動的に停止させるた
めの制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、横型製袋充填包装機において1袋
包装するのに要する包装機の各駆動機構における作動を
1サイクルとし、包装作業終了等における包装機の停止
時には予め設定された定位置に停止させるためのサイク
ル停止制御が行われている。その場合、被包装物を筒状
フィルムに供給するための供給コンベアの停止位置並び
に筒状フィルムを横シール切断するためのエンドシール
機構の停止位置が予め所定の位置になるようにサイクル
停止位置の設定がなされている。このような制御を行う
ものとして、例えば、実公昭51−32774号公報に
記載されたように包装機の停止スイッチが押された以降
において、包装機の停止時期を所定の時間遅延させ、横
シーラーが所定位置に達したときに停止させることによ
り、横シーラーが包材に接触干渉し、そのシーラーの熱
で該包材が溶融してしまうことを防止するように制御さ
れる技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術によれ
ば、包装回転数を変更した場合や機械の経年変化等の諸
条件により包装機の各駆動機構における作動部の慣性回
転における停止位置が変化することから、その遅延時間
の変更のための手動調整操作が必要となり非常に操作が
煩わしいものであった。
【0004】そこで本発明では、前記した従来の技術に
おける問題点を解決するために、予め設定されたサイク
ル停止位置に対して包装回転数(包装速度)の変更等が
なされた場合においても包装機の各作動部を常に一定位
置で停止させるようにすることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、上記
目的を果たすために、製袋器により筒状形成されたフィ
ルム中に所定間隔毎に被包装物を供給する供給機と、こ
の筒状フィルム中の被包装物を挟む前後にてシ−ルカッ
トするシ−ル体が配設されたエンドシ−ル機構とを備え
た横型製袋充填包装機を、サイクル停止信号によりサイ
クル停止させたときに前記供給機およびシ−ル体におけ
るそれぞれの作動部を同期的に所定の位置で停止させる
ため、前記作動部の予め目標とするサイクル停止時にお
ける位置が設定された状態で、現在の包装速度を計測
し、その計測値に応じて、サイクル停止時における作動
部の惰走分を演算したうえ、その演算された惰走分を考
慮してサイクル停止指令を出力したあと、前記作動部の
目標サイクル停止位置からの実際の惰走分を測定し、そ
の惰走分測定値を学習値として次のサイクル停止時の演
算を補正することである。また、上記目的を果たすため
に、製袋器により筒状形成されたフィルム中に所定間隔
毎に被包装物を供給する供給機と、この筒状フィルム中
の被包装物を挟む前後にてシ−ルカットするシ−ル体が
配設されたエンドシ−ル機構とを備えた横型製袋充填包
装機を、サイクル停止信号によりサイクル停止させたと
きに前記供給機およびシ−ル体におけるそれぞれの作動
部を同期的に所定の位置で停止させるための横型製袋充
填包装機の停止位置制御装置を、前記作動部の目標とす
るサイクル停止位置を予め設定する手段と、現在の包装
速度を計測する手段と、その計測された現在の包装速度
に基づいてサイクル停止時における作動部の惰走分を演
算する手段と、その演算された惰走分を考慮してサイク
ル停止指令を出力する手段と、そのサイクル停止指令が
出力されたあとに前記作動部の目標サイクル停止位置か
らの実際の惰走分を測定する手段と、その惰走分測定値
を学習値として次のサイクル停止時の前記演算を補正す
る手段とを備えた構成にすることである。
【0006】
【作用】本発明は、包装機のサイクル停止位置が、包装
速度の設定変更や機械の経年変化等による機械の停止時
における回転慣性の変動が生じた場合であっても、初期
設定された停止位置を常に一定位置に維持するために、
現在の包装速度を計測し、その計測速度に基づいて、予
め与えられた演算式により、サイクル停止信号が入力さ
れてからの惰走距離(惰走角度)を演算し、得られた値
をもとに、サイクル停止信号を惰走距離分早く発信して
所定の位置に停止するように制御すると共に、更に実惰
走距離をも実測し、その実測値に基づいて、前記演算値
を常に更新する学習作用をする。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明に係る横型製袋充填包装機1
の基本的構成を示したもので、被包装物2を供給する供
給コンベア3の駆動を行うインバータ速度制御可能なモ
ータM1と、フィルムロ−ル4に巻かれた包装用フィル
ム4を繰り出すフィルム繰り出しローラ6、製袋器7に
より筒状に成形されたフィルム5Aの重合端縁部を狭持
して下流側に向けて引出す送りローラ8、および前記筒
状フィルム5Aの重合端縁部をシールするためのシール
ローラ9とを駆動するサーボモータM2と、筒状フィル
ム5Aに横方向のシール及び切断を行うエンドシール機
構10を駆動するサーボモータM3とを備えている。
【0008】前記供給コンベヤ3は、無端チェンに被包
装物2を押送するアタッチメント3Aが所定間隔で配設
され、下流側の製袋器7にて筒状成形されたフィルム5
A中に受渡し供給するようになっている。前記供給コン
ベア3における駆動系には、本包装機1の各駆動系を包
装サイクル単位にて同期制御するための基準位置を教示
する供給原点センサS1が設けられ、同期セット運転に
おいてこの供給原点センサS1から発せられる原点位置
信号が制御装置11に入力され、記憶されることにより
包装機1の運転中にはその記憶された値にて前記アタッ
チメント3Aが1ピッチ移送される間に原点位置信号が
1回出力されるようになっている。また、その駆動系に
は供給コンベア3の駆動に伴い所要のパルスを発生する
ロータリーエンコーダE1が設けられ、そのエンコーダ
E1からのパルスにより供給コンベア3の駆動速度が計
測されると共に、前記供給原点センサS1からのパルス
数を計数することにより被包装物2の供給現在位置を知
ることができる。
【0009】フィルムロール4を供給源とするシート状
のフィルム5は、一対の繰り出しローラ6により狭持さ
れて、供給コンベア3の下流側に配設された製袋器7に
向け繰り出される。この製袋器7により筒状に成形され
たフィルム5Aはその長手方向の重合端縁部を一対の送
りローラ8により狭持されて下流側に給送される。ま
た、前記送りローラ8の下流側には、筒状フィルム5A
の重合端縁部を狭持し,そのフィルム5Aに縦方向のシ
ールを施す一対のシールローラ9が設けられている。
【0010】前記一対の繰り出しローラ6は、ベルト・
プーリ伝達系を介してサーボモータM2により駆動され
ると共に、前記一対の送りローラ8およびシールローラ
9を同期的に駆動し、前記供給コンベア3にて供給され
る1包装単位の被包装物2に対して予め設定された1包
装長分のフィルム5を給送し得るようになっている。こ
のフィルム給送を行う機構を駆動するサーボモータM2
の回転位置および回転速度は、そのサーボモータM2に
設けられたロータリーエンコーダE2のパルスにより常
時検出され、そのパルスが制御装置11にフィードバッ
クされることにより、サーボモータM2は、サーボ制御
される。
【0011】なお、前記繰り出しローラ6と製袋器7と
のフィルム給送途上には、印刷フィルムを使用して包装
が行われるに際し、フィルム5の長手方向端縁部に一定
間隔で設けられたレジマークを光電式のセンサS3によ
り読取り検出されるようになっている。
【0012】エンドシール機構10に設けられた一対の
シール体12は、ベルトプーリー伝達系を介してサーボ
モータM3により駆動され、少なくとも筒状フィルム5
Aにシールを施すために前記一対のシール体12が噛合
している間、筒状フィルム5Aの給送速度と同一速度に
されるよう不等速回転制御がなされ、そのサーボモータ
M3に備えられたロータリーエンコーダE3によりその
位置および速度がサーボ制御されるようになっている。
【0013】また、エンドシール機構10におけるシー
ル体12の噛合位置から180゜回転した位置を供給コ
ンベア3に対する同期の基準位置として、その位置を検
出するためのシール体原点位置センサS2が、そのシー
ル体12の駆動系に配設されている。そして各機構の初
期位置合わせのための同期セット運転の際に、このシー
ル体原点センサS2から発せられる原点位置信号が制御
装置11に入力され、記憶されることにより、包装機1
の運転中には、その記憶された値にて前記シール体12
の1回転における原点位置信号が出力されるようになっ
ており、その原点位置信号の発信時点から、前記ロータ
リーエンコーダE3から発せられるパルス数を計数する
ことによりシール体12の実際の回転角度を知ることが
できる。
【0014】次に、後述の起動スイッチSW1により包
装機1を起動させると、操作盤等に設けられたキ−ボ−
ド等の入力手段により、予め設定された包装回転数に応
じて、モータM1、モータM2およびモータM3が一斉
に回転する。モータM1により供給コンベヤ3が駆動さ
れ、その供給コンベア3に設けた各アタッチメント3A
によって被包装物2が1包装単位ずつ押送される。ま
た、制御装置11に記憶された供給原点位置で発信され
る供給原点位置信号を受けると、ロータリーエンコーダ
E1からのパルス数が計数され、当該被包装物2を押送
しているアタッチメント3Aの現在位置を教示する。更
に、サーボモータM2に備えられたロータリーエンコー
ダE2からのパルス信号およびサーボモータM3に備え
られたロータリーエンコーダE3からのパルス信号が制
御装置11に入力される。
【0015】そして、前記入力手段により入力設定され
た筒状フィルム5Aのカットピッチ、被包装物2の高さ
寸法等の包装機1の駆動制御に必要な数値データが制御
装置11にて演算処理されると共に、前記供給コンベア
3に配設されたロータリーエンコーダE1からのパルス
信号による供給アタッチメント3Aの現在位置データお
よびコンベア駆動用モータM1への速度指令信号に基づ
いて、サーボモータM2およびサーボモータM3の位置
と速度を同期制御している。従って、1包装単位分の被
包装物2が筒状フィルム5Aに送り込まれるタイミング
に応じて、サーボモータM2による1包装長分のフィル
ム5Aの繰り出しとサーボモータM3によるシール体1
2の1回転とが好適に行われる。即ち、供給コンベア3
の駆動をマスターとし、フィルム繰り出し駆動用サーボ
モータM2およびエンドシール機構10におけるシール
体駆動用モータM2の位置と速度が従属される同期制御
が行われる。
【0016】また、前記レジマークセンサS3からのレ
ジマーク位置信号が制御装置11に入力されることによ
り、記憶された供給原点位置および供給コンベア3に設
けられたロータリーエンコーダE1からのパルスとから
得られる供給現在位置に応じたシール体12の回転現在
角度を演算し、フィルム繰り出し駆動用モータM2を増
減速制御してシール体12の噛合位置に対する印刷位置
合わせが行われる。
【0017】即ち、前記シール体12の噛合位置を基準
として予め設定された所定位置に対して、光電センサS
3の検出位置をレジマークが早く通過した時は、フィル
ム繰り出し駆動用のサーボモータM2に減速指令を出
し、反対にレジマークが光電センサS3を遅く通過した
時はサーボモータM2に増速指令を出して印刷模様合わ
せが行われる。
【0018】なお、本実施例に係る横型製袋充填包装機
1では、稼働に先立ち包装機1の操作盤に設けられたキ
ーボード等の入力手段により包装回転数、筒状フィルム
5Aのカットピッチ、被包装物2の高さ寸法等の包装機
1の駆動制御に必要なデータが入力され、同期セット運
転の終了後においてサイクル停止位置の設定が行われ
る。
【0019】ここで、横型製袋充填包装機1における1
サイクルとは、供給コンベア3のアタッチメント3Aが
1ピッチ分送られること、1包装長分のフィルム5が給
送されること、及びエンドシール機構10におけるシー
ル体12が1回転することを言い、各々の1サイクル分
を360゜とした角度換算によりそのサイクルの現在位
置を認識するようになっている。
【0020】サイクル停止位置の設定に際しては、サイ
クル停止すべき位置が、前記エンドシール機構10にお
けるシール体12の先端と筒状フィルム5Aとが接触干
渉しない位置で、しかも、被包装物2が供給コンベア3
より筒状フィルム5Aへ受け渡す位置の最も最適とされ
る位置(筒状フィルム5Aに対して被包装物2をちょう
ど受渡した位置か、または筒状フィルム5Aに被包装物
2を受け渡すまでの位置、即ち筒状フィルム5Aと供給
コンベア3とに被包装物2が跨っている状態とならない
位置)になるように、前記入力手段により、データ設定
がなされる。このデータは、供給原点位置からロータリ
ーエンコーダE1が出力するパルス数を角度演算した数
値にて入力設定される。これにより、サイクル停止位置
の初期設定作業が終了し、通常運転作業に移行する。
【0021】次に、図2を参照しながら、サイクル停止
の動作を制御する制御装置11について説明する。制御
部11Aと演算部11B及び記憶部11Cからなる処理
装置11Dには、包装回転数、筒状フィルム5のカット
ピッチ、被包装物2の高さ寸法等の包装機1の駆動制御
に必要なデータ及びサイクル停止位置の初期設定値に関
するデータ等が入力されるキーボード等のデータ入力手
段21が接続されると共に、供給コンベア3に設けられ
たロータリーエンコーダE1及び供給原点センサS1
と、エンドシール機構10におけるシール体12の原点
位置センサS2と、レジマークセンサS3と、包装機1
の起動を行うための起動スイッチSW1と、包装機1の
運転中に異常等が発生した場合に操作される非常停止ス
イッチSW2と、包装作業終了時等において各作動部を
所定の位置に停止させるためのサイクル停止スイッチS
W3と、包装機の前後に設けられた前後装置等からのサ
イクル停止信号を入力する外部信号入力部22との各々
が接続されている。
【0022】制御部11Aは入出力処理を行うと共に、
演算処理の実行をコントロールし、演算部11Bは記憶
部11Cに記憶されたプログラムに従い、記憶された数
値データから、包装機1の各駆動部の同期制御を行うた
めの値および現在の回転数に応じたサイクル停止位置の
停止信号発信時期等を後述の式により算出する。
【0023】記憶部11Cには、デ−タ入力手段21に
て入力される包装機1の同期運転制御に必要な筒状フィ
ルム5Aのカットピッチや被包装物2の高さ寸法等の各
種データ、同期セット運転時において供給原点センサS
1とシール体原点センサS2より入力される供給コンベ
ア3のアタッチメント3Aの原点位置およびシール体1
2の原点位置と、サイクル停止位置の初期設定値等が記
憶される。
【0024】処理装置11Dの出力側には、デ−タ入力
手段21により入力された包装回転数に基づいた演算結
果により、供給コンベア3の駆動用モータM1を所定の
回転速度で回転制御する変速制御可能なインバータ24
と、前記供給原点センサS1から入力されて記憶部11
Cに記憶されている原点位置と前記ロータリーエンコー
ダE1のパルス数とから得られる供給現在位置信号、及
びデータ入力手段21により入力されたデータに基づい
て演算部11Bにより演算された制御信号に基づいてサ
ーボモータM2およびM3を回転制御するサーボアンプ
25,26とが接続されている。また前記サーボモータ
M2およびM3には各々ロータリーエンコーダE2およ
びE3が設けられ、それぞれのエンコ−ダE2,E3は
サーボアンプ25,26に接続されて閉ループサーボ制
御が行われると共に、処理装置11Dにもその位置と速
度に関する制御データをフィードバックするように接続
されている。
【0025】また処理装置11Dには、現在の運転状態
の表示やフィルムカットピッチ等のデ−タ入力手段21
にて入力された各種データや、異常時のエラーメッセー
ジ、操作説明等を表示するディスプレイなどからなるデ
ータ表示手段23が接続されている。
【0026】次に、サイクル停止位置制御装置の動作
を、図3のフローチャート図を参照して説明する。ステ
ップS1において、最初にシール体12が筒状フィルム
5Aに接触干渉しない位置で、しかも被包装物2の筒状
フィルム5Aへの受渡し位置が最適になるように考え、
供給原点位置を基準とするサイクル停止位置が、前記ロ
ータリーエンコーダE1より発信されるパルス数を角度
換算した値でデータ入力手段21により設定されると、
そのサイクル停止位置デ−タは制御部11Aから記憶部
11Cに送られ,記憶部11Cに格納される。
【0027】そして、起動スイッチSW1により包装機
1が起動された通常運転開始後において、ステップS2
に示すように、サイクル停止スイッチSW3または外部
入力信号によるサイクル停止信号が処理装置11Dに入
力されると、ステップS3において、制御部11Aが供
給コンベア3のロータリーエンコーダE1からの入力パ
ルスを受け、演算部11Bにて包装機1の現在の包装回
転数(包装速度)を演算する。
【0028】続いて、ステップS4において、サイクル
停止信号が発信された時点から包装機1の作動部が惰走
して停止するまでのロータリーエンコーダE1における
惰走角度Qが、 Q=A(包装回転数)2 (ここでAは、後述の試験結果による経験値から求めら
れた演算係数)の式により演算され、ステップS5にお
いて、前記ロータリーエンコーダE1からのパルス数
が、設定されたサイクル停止位置(角度)Q0 から、演
算された惰性角度Qを差し引いた角度に到達すると、ス
テップS6に示すように、制御部11Aからの指令によ
り処理装置11DがモータM1を停止させるための停止
信号を発信する。
【0029】続いて、ステップS7において、処理装置
11Dからの停止信号を受けてから実際に供給コンベア
3が停止するまでの惰走角度を、前記ロータリーエンコ
ーダE1からのパルスを測定することにより実測すると
共に、その測定値Q1により係数Aを の式により演算し、係数Aの更新データが記憶される。
【0030】なお、係数Aのデータ更新に際しては、毎
回の誤差を考慮して最新n回分の惰走角度Q1のデータ
を記憶してその平均値を下記式にて演算後、補正される
べき係数Aを求めるのが望ましい。 Q1=( Qa+Qb+・・・Qn)/n
【0031】ここで、前記式Q=A(包装回転数)2
導くための試験について説明する。この試験は、図1に
示した包装機1を用い、その試験手順として (1)サイクル停止スイッチSW3を押した後にロ−タ
リ−エンコ−ダE1の原点位置(0°)の時に停止指令
が発信されるように設定する。 (2)包装回転数(機械回転数)を25rpmに合わ
せ、サイクル停止スイッチSW3を押してサイクル停止
させたときの供給コンベヤ3の惰走距離(ロ−タリ−エ
ンコ−ダE1の原点位置からの惰走角度)を包装機に内
蔵されたタイミングモニタにより読み取り実測し、それ
を3回繰り返してその平均値を算出する。 (3)包装回転数(機械回転数)を25〜300rpm
まで順次変え、それぞれの回転数で上記(2)の測定を
する。 尚、上記試験の測定条件として、 (イ)可変速制御モ−タM1に駆動電力を出力するイン
バ−タ24の最大周波数を70Hzとする。 (ロ)上記の最大周波数から徐々に周波数を減少させて
最終的に周波数を0Hz、即ち可変速制御モ−タM1の
速度をゼロにするまでの減速時間を1.0秒とする。 上記試験の結果は図4の表に示されており、その表から
得られたデ−タに基づいて作成されたサイクル停止特性
図を図5に示す。図5より明らかなように、サイクル停
止時の供給コンベヤ3の惰走距離(ロ−タリ−エンコ−
ダE1の惰走角度)は、包装回転数の2乗に比例してい
る。従って、前記式 Q=A(包装回転数)2 が得られる。
【0032】以上のように、本発明におけるサイクル停
止位置制御は、目的とする停止位置に対して、常に現在
の包装回転数を計測し、その値に応じて所定の演算式に
より惰走角度を求め、そのロ−タリ−エンコ−ダE1に
おける惰走角度を求めるための補正値を学習しながら制
御されることにより、包装回転数の変更がなされた場合
や、機械の経年変化によって包装機における惰性回転が
変化した場合でも、最初に設定した停止位置を常に維持
するように制御することができる。
【0033】次に、サイクル停止位置の初期設定を不要
とし、処理装置11Dによりサイクル停止位置が自動設
定される場合について説明する。前述のように、サイク
ル停止位置に関する最も適切とされる位置は、(1) シー
ル体12の先端が筒状フィルム5Aと接触干渉しない位
置であること、(2) 被包装物2を供給コンベア3から筒
状フィルム5Aに対して受渡しが終了した位置か、また
は筒状フィルム5Aに被包装物2を受け渡す手前までの
位置であるか、即ち筒状フィルム5Aと供給コンベア3
とに被包装物2が跨っている状態とならない位置である
ことを基準として決定される。
【0034】従って、以上の条件から、処理装置11D
における演算部11Bで、シール体12の噛合位置前9
0゜までと噛合位置後90゜以降の各々の任意位置にお
ける供給コンベア3のアタッチメント3Aの現在位置を
演算すると共に、得られた値からシール体12の噛合位
置前90゜までの任意位置または噛合位置後90゜以降
の任意位置のいずれか一方の位置が前記条件(2)に当
てはまると判断された場合には、そのデータが記憶部1
1Cに記憶される。また、設定されたフィルムカットピ
ッチによっては、前記いずれの位置においても前記(1)
の条件と(2) の条件が一致しない場合は、(1) の条件を
基準にして前記シール体12の噛合位置前90゜までの
任意位置と、噛合位置後90゜以降の任意位置での被包
装物2の供給現在位置とにおける供給コンベア3と筒状
フィルム5Aとに跨る寸法差が演算され、跨がり寸法が
少ない側のシール体12の位置が記憶部11Cに記憶さ
れるようにする。
【0035】以上のようにしてシール体12の停止され
るべき位置が演算され、記憶部11Cに記憶されること
により、シール体12の停止位置が自動設定され、サイ
クル停止位置の初期データの入力を不要にすることがで
きる。この自動設定がなされた以後は、前記した内容の
ごとく、図3に示すフローチャートに従ってサイクル停
止位置が予め演算された停止位置を維持するように制御
される。
【0036】また、予め設定された被包装物2の高さに
より、シール体12が筒状フィルム5Aに接触干渉する
角度を演算し、その値に応じて前記の自動位置設定の演
算がなされるようにしてもよい。さらにまた演算の際の
基準位置を前記シール体12の噛合位置前90゜までと
噛合位置後90゜以降における任意設定された2点とし
たが、これに限られるものではなく、シール体12が筒
状フィルム5Aと接触干渉しない範囲内の最も最適な位
置を処理装置11Dが選択して記憶部11Cに記憶する
ようにしてもよい。
【0037】なお、本実施例では供給コンベヤ用モータ
M1を基準として、フィルム繰出し駆動用サーボモータ
M2およびシール体駆動用サーボモータM3が従属制御
されるため、供給コンベア駆動用モータM1への停止指
令制御のみで前記全モータが停止するように制御され
る。また、本実施例では供給コンベヤ3と、フィルム繰
り出し機構と、エンドシール機構10との各機構を個別
に駆動するモータとし、供給コンベア3を基準とする制
御がなされる横型製袋充填機により実施した例を説明し
たが、本発明を実施するにあたっては、これに限られる
ものでなく供給コンベア3以外の機構を基準として他の
機構を従属制御する個別モータ駆動方式を採用したもの
や、主モータにより各機構を機械的に連結して構成され
る横型製袋充填包装機等においても採用し得る。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、横型製袋
充填包装機の回転数が変更された場合や、機械の経年変
化による各作動部の慣性の変化を学習しながらサイクル
停止位置を予め設定された位置に対して常に一定に維持
することができるため、いかなるときでもエンドシ−ル
機構が筒状フィルムに接触干渉することなく、従来のよ
うに使用者がその都度停止位置調整をしなければならな
いという煩わしさを無くすことができるという効果があ
る。また、被包装物の供給位置とエンドシ−ル機構の回
転位置の位置関係を最も適切な位置になるように演算
し、制御することによりサイクル停止位置の所期設定操
作の必要が無くなる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】横型製袋充填包装機の基本的構成を示した機構
説明図である。
【図2】横型製袋充填包装機の制御ブロック図である。
【図3】横型製袋充填包装機におけるサイクル停止位置
制御フロ−チャ−ト図である。
【図4】横型製袋充填包装機におけるサイクル停止位置
制御の試験結果を示した表図である。
【図5】横型製袋充填包装機におけるサイクル停止位置
制御の試験結果から得られた停止制御特性図である。
【符号の説明】
1 横型製袋充填包装機 2 被包装物 3 供給コンベヤ 4 フィルムロ−ル 5 フィルム 5A 筒状フィルム 7 製袋器 10 エンドシ−ル機構 11 制御装置 M1 可変速モ−タ M2 サ−ボモ−タ M3 サ−ボモ−タ E1 エンコ−ダ E2 エンコ−ダ E3 エンコ−ダ S1 供給原点センサ S2 シール体原点位置センサ S3 レジマ−クセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製袋器により筒状形成されたフィルム中
    に所定間隔毎に被包装物を供給する供給機と、この筒状
    フィルム中の被包装物を挟む前後にてシ−ルカットする
    シ−ル体が配設されたエンドシ−ル機構とを備えた横型
    製袋充填包装機を、サイクル停止信号によりサイクル停
    止させたときに前記供給機およびシ−ル体におけるそれ
    ぞれの作動部を同期的に所定の位置で停止させるための
    停止位置制御方法であって、 前記作動部の予め目標とするサイクル停止位置が設定さ
    れた状態で、現在の包装速度を計測し、その計測値に応
    じて、サイクル停止時における作動部の惰走分を演算し
    たうえ、その演算された惰走分を考慮してサイクル停止
    指令を出力すると共に、前記作動部の目標サイクル停止
    位置からの実際の惰走分を測定し、その惰走分測定値を
    学習値として次のサイクル停止時の演算を補正すること
    を特徴とする横型製袋充填包装機における停止位置制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記作動部の実際の惰走分測定を複数回
    行い、その平均値を前記学習値とすることを特徴とする
    請求項1の横型製袋充填包装機における停止位置制御方
    法。
  3. 【請求項3】 包装機のサイクル停止時に、被包装物の
    供給機から筒状フィルムへの受渡し位置と、前記シ−ル
    体の回転位置とが最適な停止位置関係になるように演算
    し、前記作動部のサイクル停止位置を自動設定すること
    を特徴とする請求項1の横型製袋充填包装機における停
    止位置制御方法。
  4. 【請求項4】 製袋器により筒状形成されたフィルム中
    に所定間隔毎に被包装物を供給する供給機と、この筒状
    フィルム中の被包装物を挟む前後にてシ−ルカットする
    シ−ル体が配設されたエンドシ−ル機構とを備えた横型
    製袋充填包装機を、サイクル停止信号によりサイクル停
    止させたときに前記供給機およびシ−ル体におけるそれ
    ぞれの作動部を同期的に所定の位置で停止させるための
    停止位置制御装置であって、 前記作動部の目標とするサイクル停止位置を予め設定す
    る手段と、現在の包装速度を計測する手段と、その計測
    された現在の包装速度に基づいてサイクル停止時におけ
    る作動部の惰走分を演算する手段と、その演算された惰
    走分を考慮してサイクル停止指令を出力する手段と、そ
    のサイクル停止指令が出力されたあとに前記作動部の目
    標サイクル停止位置からの実際の惰走分を測定する手段
    と、その惰走分測定値を学習値として次のサイクル停止
    時の演算を補正する手段とを備えたことを特徴とする横
    型製袋充填包装機における停止位置制御装置。
  5. 【請求項5】 サイクル停止指令が出力されたあとに前
    記作動部の目標サイクル停止位置からの実際の惰走分を
    測定する手段は、作動部の実際の惰走分測定を複数回行
    い、その平均値を前記学習値とすることを特徴とする請
    求項4の横型製袋充填包装機における停止位置制御装
    置。
  6. 【請求項6】 作動部の目標とするサイクル停止位置を
    予め設定する手段は前記被包装物の供給位置と前記エン
    ドシ−ル機構の回転位置とが最適な位置関係になるよう
    に演算し、前記目標とするサイクル停止位置を自動設定
    することを特徴とする請求項4の横型製袋充填包装機に
    おける停止位置制御装置。
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