JPH05322359A - 吸着式冷却システム - Google Patents

吸着式冷却システム

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JPH05322359A
JPH05322359A JP13377892A JP13377892A JPH05322359A JP H05322359 A JPH05322359 A JP H05322359A JP 13377892 A JP13377892 A JP 13377892A JP 13377892 A JP13377892 A JP 13377892A JP H05322359 A JPH05322359 A JP H05322359A
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Japan
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adsorber
adsorption
cooling
passage
air
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JP13377892A
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Yasuo Yamada
泰生 山田
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着/再生行程が次の行程に切換わる際の熱
損失を減少させ、COPの向上を図り得る吸着式冷却シ
ステムを提供することができる。 【構成】 各吸着器23,21と冷却容器22との間
に、それぞれ別々に構成された蒸気往路32,33及び
蒸気復路35(バイパス通路34を含む)を設け、冷却
容器22から吸着器20,21に移動する低温の蒸気を
蒸気往路32,33に流通させ、吸着器20,21から
冷却容器22に移動する高温の蒸気を蒸気復路35に流
通させることにより、各吸着器20,21の各行程が次
の行程に切換わる際における各吸着器20,21及び冷
却容器22間の熱損失が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用、住棟用または
船舶用の空気調和装置や、要冷蔵の食品または医薬品の
輸送コンテナ用冷却装置等に適用可能な吸着式冷却シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和装置や冷凍装置等に用い
られる冷却システムとしては、ヒートポンプ式等が一般
的に知られているが、最近ではゼオライト等からなる吸
着材を用いた吸着式冷却システムが提案されている。
尚、これに関連した従来技術としては、例えば特開昭6
2−5060号公報に記載されたものがある。
【0003】図5は吸着式冷却システムの基本的な原理
を示すもので、吸着器1と冷却容器2とを開閉バルブ3
を有する管路4によって連結した単一の吸着式冷却シス
テムである。吸着器1内にはゼオライト等からなる吸着
材1aが収容されており、吸着材1aには加熱または冷
却用の熱交換パイプ5が接触している。冷却容器2内に
は吸着媒体としての水が入っており、この水には冷却し
ようとする空気が流通する冷却パイプ6が熱的に接触
し、吸着器1、管路4及び冷却容器2内は真空になって
いる。また、管路4の冷却容器2側には外気と熱交換す
る凝縮器7が設けられている。この冷却システムでは、
管路4の開閉バルブ3を開くと、図5(a)に示すように
吸着材1aの吸着作用により冷却容器2内の水が蒸発し
て水蒸気となり、管路4を通って吸着器1内の吸着材1
aに吸着される。これにより、冷却容器2内の水が蒸発
する際の潜熱が冷却容器2側から吸収されるため、冷却
容器2内の温度が低下し、冷却パイプ6内の空気が冷却
される。このような操作を吸着行程という。次に、吸着
材1aに吸着された水を冷却容器2に戻す操作を行う。
即ち、図5(b) に示すように熱交換パイプ5に外部熱源
からの高温空気を流通させることによって吸着材1aを
加熱し、吸着材1aに吸着されている水を分離させる。
これにより、水蒸気となった水分が管路4を通って凝縮
器7で水となり、冷却容器2に回収される。このような
操作を再生行程という。尚、この場合の吸着とは吸着材
の分子間に水の分子が保持されている状態を示し、この
状態で吸着材を加熱することにより水が吸着材から分離
して再生される。
【0004】しかしながら、前述した単一の吸着式冷却
システムでは吸着行程と再生行程とを同一のシステムで
交互に行わなければならないため、連続的な冷却を行う
ことができない。そこで、図6に示すように二つの吸着
器8,9を有する二連の吸着式冷却システムが提案され
ている。各吸着器8,9はそれぞれ開閉バルブ10,1
1を有する管路12,13によって一つの冷却容器13
に連結され、冷却容器13内の水には前述と同様の冷却
パイプ14が熱的に接触している。また、各吸着器8,
9内の吸着材8a,9aにはそれぞれ熱交換パイプ1
5,16が熱的に接触しており、各管路12,13には
それぞれ凝縮器17,18が設けられている。この冷却
システムでは、例えば一方の吸着器8において吸着行程
を行わせると同時に、他方の吸着器9においては再生行
程を行わせる。そして、各吸着器8,9がそれぞれの行
程を終了した時点で逆の動作を行わせるよう切換操作す
る。その際、再生行程を終了した吸着器9は高温になっ
ているため、熱交換パイプ16に低温または常温の空気
を流通して吸着材9aを冷却する。このような操作を周
期的に繰り返すことによって連続的な冷却を行うことが
可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記二連の
吸着式冷却システムにおいては、例えば吸着器8で吸着
行程を完了すると管路12は高温となっている。これに
対して、吸着器9で再生行程を完了すると管路12は低
温となっている。このため、これら各行程が切換わる度
に各管路12,13の熱容量の分だけ熱損失があり、C
OP(成績係数)が低くなるという問題点があった。
【0006】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、各行程が次の行程に
切換わる際の熱損失を減少させ、COPの向上を図り得
る吸着式冷却システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、吸着材を収容した一対の吸
着器と、各吸着器に連結された冷却容器と、各吸着器を
択一的に冷却する冷却手段と、各吸着器を択一的に加熱
する加熱手段とを備え、一方の吸着器を冷却することに
よって冷却容器内の吸着媒体を該吸着器内に吸着させる
吸着行程と、他方の吸着器を加熱することによって該吸
着器内の吸着媒体を分離させ冷却容器内に戻す再生行程
とを各吸着器において交互に行わせる吸着式冷却システ
ムにおいて、前記各吸着器と冷却容器との間に吸着媒体
の往路及び復路の少なくとも一部をそれぞれ別々に設け
ている。
【0008】また、請求項2では、前記各吸着媒体復路
を前記冷却容器に連結された共通の凝縮器に連結してい
る。
【0009】また、請求項3では、前記吸着媒体復路の
流通断面積を前記吸着媒体往路よりも小さく形成し、前
記凝縮器と冷却容器とを連結する凝縮通路の流通断面積
を吸着媒体復路よりも小さく形成している。
【0010】
【作用】請求項1の吸着式冷却システムによれば、冷却
容器から吸着器に移動する低温の吸着媒体は吸着媒体往
路を通り、吸着器から冷却容器に移動する高温の吸着媒
体は吸着媒体復路を通ることから、各吸着器の各行程が
次の行程に切換わる際における各吸着器及び冷却容器間
の熱損失が減少する。
【0011】また、請求項2の吸着式冷却システムによ
れば、請求項1の作用を有するとともに、吸着媒体復路
が共通の凝縮器に連結されていることから、凝縮器を各
吸着器の数だけ設ける必要がない。
【0012】また、請求項3の吸着式冷却システムによ
れば、請求項2の作用を有するとともに、吸着媒体復路
を流通する吸着媒体は吸着媒体往路を流通する吸着媒体
よりも膨張率が小さいので、吸着媒体復路の流通断面積
を吸着媒体往路よりも小さく形成することにより、吸着
媒体復路の規模が必要最小限になる。また、凝縮通路を
流通する吸着媒体は吸着媒体復路を流通する吸着媒体よ
りも膨張率が小さいので、凝縮通路の流通断面積を吸着
媒体復路よりも小さく形成することにより、凝縮通路の
規模が必要最小限になる。
【0013】
【実施例】図1乃至図3は本発明の一実施例であり、本
発明の吸着式冷却システムを適用した車両用空気調和装
置を示すものである。図中、20,21は吸着材20,
21aを収容した第1及び第2吸着器、22は吸着媒体
としての水を収容した冷却容器、23は凝縮器、24は
車内側の熱交換器である。
【0014】各吸着器20,21は、詳細図を省略した
が両端にヘッダ−パイプを有する熱交換器型に形成さ
れ、各ヘッダ−パイプ間に配設された多数のチューブ内
にはゼオライト等からなる吸着材が収容されている。各
吸着器20,21は互いに間隔をおいて配置され、その
間には車両のエンジン(図示せず)に接続された排ガス
導入路25の吐出口が臨み、各吸着器20,21は互い
の対向面がやや排ガス導入路25の吐出口側へ向くよう
斜めに配置されている。また、各吸着器20,21の反
対側には第1及第2送風路26,27の一端がそれぞれ
臨み、各送風路26,27の他端は外気導入路28及び
排気送風路29の他端と十字路状に接続されている。外
気導入路28の他端は車両の進行方向側に、排気送風路
29の他端は車両の進行方向反対側に向かってそれぞれ
外部に開放され、給気及び排気が効果的に行われるよう
になっている。また、外気導入路28内には強制給気用
の送風機30が設置されている。更に、各送風路26,
27、外気導入路28及び排気送風路29の交差部に
は、各風路の二つずつを切換可能に連通するフラップ3
1が設けられている。即ち、このフラップ31は二位置
に切換わるように回動し、一方の位置では第1送風路2
6と外気導入路28、第2送風路27と排気送風路29
とがそれぞれ連通し、他方の位置では第1送風路26と
排気送風路29、第2送風路27と外気導入路28とが
それぞれ連通するようになっている。
【0015】冷却容器22は第1蒸気往路32を介して
第1吸着器20に、第2蒸気往路33を介して第2吸着
器21にそれぞれ連結されており、各蒸気往路32,3
3には開閉バルブV1,V2が設けられている。本実施
例では冷却容器22内に収容した吸着媒体に水を用いた
が、アルコール等、他の液体を用いることもできる。ま
た、各蒸気往路32,33は、互いに分岐接続されたバ
イパス通路34によって互いに連通できるようになって
おり、バイパス通路34には二つの開閉バルブV3,V
4が設けられている。更に、バイパス通路34における
各開閉バルブV3,V4の中間には蒸気復路35の一端
が分岐接続され、蒸気復路35には開閉バルブV5が設
けられている。尚、バイパス通路34は機能的には蒸気
復路35の一部を構成するものでもある。また、蒸気復
路35の他端は凝縮器23に接続され、凝縮器23は細
径の凝縮通路36を介して冷却容器22に連結されてい
る。尚、各通路の流通断面は、蒸気復路35及びバイパ
ス通路34の断面積が蒸気往路32(33)の断面積の
約50%に、凝縮通路36の断面積が蒸気復路35及び
バイパス通路34の断面積の約0.6%にそれぞれ設定
されている。
【0016】熱交換器24は冷却容器22内の水に熱的
に接触する冷却パイプ37に連結され、冷却パイプ37
に設けたポンプ38により冷却容器22側との間で水,
ブライン等の熱媒体を循環するようになっている。ま
た、熱交換器24は車内空気の吸入通風路39と吹出通
風路40との間に配置され、以下に述べる構成は周知の
車両用空気調和装置に設けられているものである。即
ち、吸入通風路39内には送風機41が設置されるとと
もに、吸入通風路39の途中には外気導入路42が接続
され、外気導入路42はフラップ43によって開閉でき
るようになっている。また、吹出通風路40は運転席や
助手席等に設けられた複数の吹出口44に分岐し、各吹
出口44にはルーバ45が設けられている。更に、吹出
通風路40の途中にはエンジンのラジエータ(図示せ
ず)に連結された加熱パイプ46が設置され、暖房時や
除湿時の再加熱用として使用される。この加熱パイプ4
6では、開閉バルブ47を開放することによりラジエー
タの冷却水(高温)を流通し、吹出通風路40内の空気
を加熱できるようになっている。また、加熱パイプ46
の風上側にはフラップ48が設けられ、このフラップ4
8を任意の位置に設定することにより、加熱パイプ46
を通る空気量を調整できるようになっている。
【0017】以上の構成において、例えば第1吸着器2
0で吸着行程を、第2吸着器21で再生行程を行ってい
るときは、フラップ31を図中実線で示す位置に設定
し、第1送風路26と外気導入路28、第2送風路27
と排気送風路29とをそれぞれ連通する。これにより、
排ガス導入路25の高温空気(排気ガス)が各吸着器2
0,21の間に給送され、外気導入路28の低温空気
(外気)が図中破線矢印で示すように第1送風路26を
経て第1吸着器20に給送される。その際、第1吸着器
20を通過した空気が第2吸着器21に向かって吹出さ
れるため、この空気の流れによって排ガス導入路25か
ら吐出した空気が第2吸着器21に向かって流れ、第2
吸着器21に給送される。これにより、第2吸着器21
が加熱され、第2吸着器21を通過した空気は図中実線
矢印で示すように第2送風路27及び排気送風路29を
経て外部に排出される。一方、第1吸着器20に給送さ
れた低温空気は第1吸着器20を冷却するとともに第1
吸着器20の熱を吸収し、排ガス導入路25から吐出す
る高温空気と合流して第2吸着器21に給送される。こ
れにより、第1吸着器20で発生した吸着熱(顕熱)が
第2吸着器21の加熱に利用される。更に、排ガス導入
路25から吐出される排気ガスの量はエンジンの回転数
等、車両の走行状態によって変化するため、第2吸着器
21を通過する空気の量が一定になるよう送風機30を
図示しない制御装置等によって制御する。即ち、排ガス
導入路25の風量が減少したとき送風機30の回転数を
上げ、外気導入路28の風量を増加させる。また、各吸
着器20,21において前述とは逆の行程を行う場合、
フラップ31を図中一点鎖線の位置に切換えることによ
り、排気送風路29及び外気導入路28の空気の流通方
向が変わり、第1吸着器20が加熱、第2吸着器21が
冷却される。
【0018】次に、本実施例における吸着式冷却システ
ム、即ち各吸着器20,21及び冷却容器22間の動作
を、図2の原理図及び図3のP−1/T線図を参照して
説明する。尚、図2では説明を容易にするために各構成
部分を図1と若干異なった形状で図示してある。また、
図3においてPは水蒸気圧、Tは温度であり、図中に示
されている数値は一例である。
【0019】即ち、第1吸着器20で吸着行程を、第2
吸着器21で再生行程を行う場合には、まず開閉バルブ
V1,V2,V3,V4を閉じ、開閉バルブV5を開
く。これにより、第1吸着器20内の温度が含水量6%
の水等量線上で150℃まで冷却され(C′→D)、第
2吸着器21内の温度は含水量22%の水等量線上で1
50℃まで加熱される(A′→B)。この時、第1吸着
器20内の水蒸気圧P1は10mbar、第2吸着器21内
の水蒸気圧P2 は450mbarとなる。尚、P3 はP1 及
びP2 の平均値である。次に、開閉バルブV2,V3を
閉じたままで、開閉バルブV1,V4,V5を開く。こ
れにより、冷却容器22内の水が10mbarの圧力下で蒸
発するとともに、第1蒸気往路32を経て第1吸着器2
0の吸着材20aに吸着される。その際、水の蒸発潜熱
によって冷却容器22内の熱が奪われる。そして、第1
吸着器20内の冷却を続けることにより、冷却容器22
内の水が順次吸着材20aに吸着され、第1吸着器20
内が最終的に70℃まで冷却される(D→A)。一方、
第2吸着器21内は450mbarの圧力下で280℃まで
加熱され(B→C)、第2吸着器21の吸着材21aに
吸着されている水が分離して再生され、バイパス通路3
4及び蒸気復路35を経て凝縮器23に流入する。そし
て、凝縮器23内で凝縮した水は凝縮通路36を通って
冷却容器22内に戻される。このような操作は1分〜1
日の周期で行われる。また、各蒸気往路32,33、蒸
気復路35及び凝縮通路36の流通断面積が順に小さく
なっているのは、この順に水蒸気の密度が大きくなるか
らで(凝縮通路36内では液体)、特に凝縮通路36で
は冷却容器22から蒸発して行く水とほぼ同量の流量に
なるのが望ましい。
【0020】前述の行程が終了した時点では、再生行程
を行った第2吸着器21内は約280℃の高温となって
おり、吸着行程を終えた第1吸着器20は約70℃の低
温となっている。ここで、各吸着器20,21を前述と
逆の行程に切換える前に以下に述べる中間行程を行うこ
とによって各吸着器20,21間のエンタルピーの差を
排熱とならないよう再利用する。即ち、開閉バルブV
1,V2,V5を閉じた状態で、バイパス通路34の開
閉バルブV3,V4のみを開放し、各吸着器20,21
を冷却容器22を介さずに連通させる。これにより、第
2吸着器21内の熱の一部が第1吸着器20内に移動
し、次に再生行程を行おうとする第1吸着器20内の温
度が上昇するとともに、吸着行程を行おうとする第2吸
着器21内の温度が低下する。この中間行程は前記吸着
/再生行程の切換周期の1%〜5%程度の時間だけ行
う。尚、中間行程は図3の線図にはプロットできない
が、吸着/再生行程の一部であると言える。
【0021】このようにして、各吸着器20,21にお
ける吸着行程→中間行程→再生行程→中間行程→吸着行
程…を周期的に繰り返すことにより、冷却容器22内が
連続的に冷却される。尚、図4は前記各行程における各
バルブV1,V2,V3,V4,V5の開閉状態を示す
ものである。
【0022】ここで、再び図1に戻り車内側の空調動作
について説明する。即ち、前記冷却システムによって冷
却容器22内が冷却されることにより、冷却容器22内
の冷却パイプ37が冷却され、低温となった冷却パイプ
37内の熱媒体が熱交換器24に流入する。一方、吸入
通風路39内に吸入された車内空気は熱交換器24に給
送され、熱交換器24によって冷却される。そして、冷
却された空気は吹出通風路40を経て各吹出口44から
車内へ吹出される。その際、外気導入路42のフラップ
43を操作することにより、必要に応じて吸入通風路3
9内に外気を導入することができる。また、加熱パイプ
46のフラップ48を操作することにより、吹出通風路
40内の空気が加熱される。
【0023】このように、本実施例の吸着式冷却システ
ムによれば、各吸着器23,21と冷却容器22との間
に、それぞれ別々に構成された蒸気往路32,33及び
蒸気復路35(バイパス通路34を含む)を設け、冷却
容器22から吸着器20,21に移動する低温の蒸気を
蒸気往路32,33に流通させ、吸着器20,21から
冷却容器22に移動する高温の蒸気を蒸気復路35に流
通させるようにしたので、各吸着器20,21の各行程
が次の行程に切換わる際における各吸着器20,21及
び冷却容器22間の熱損失が減少し、COP(成績係
数)を格段に向上させることができる。また、蒸気復路
35をバイパス通路34から分岐させるとともに、冷却
容器22に連結された共通の凝縮器23に連結したの
で、凝縮器を各吸着器20,21の数だけ設ける必要が
なく、大幅なコストダウンを図ることができる。更に、
蒸気復路35の流通断面積を蒸気往路32,33よりも
小さく形成し、凝縮通路35の流通断面積を蒸気復路3
5よりも小さく形成したので、蒸気復路35及び凝縮通
路35の規模を必要最小限になり、システム全体の小型
化を実現することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の吸着式
冷却システムによれば、各吸着器の行程が次の行程に切
換わる際における各吸着器及び冷却容器間の熱損失を減
少させることができるので、COP(成績係数)の格段
に向上させることができる。
【0025】また、請求項2の吸着式冷却システムによ
れば、請求項1の効果を達成し得るとともに、凝縮器を
各吸着器の数だけ設ける必要がないので、大幅なコスト
ダウンを図ることができる。
【0026】また、請求項3の吸着式冷却システムによ
れば、請求項2の効果を達成し得るとともに、吸着媒体
復路及び凝縮通路の規模が必要最小限になるので、シス
テム全体の小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す吸着式冷却システムを
備えた車両用空気調和装置の概略構成図
【図2】吸着式冷却システムの原理図
【図3】吸着式冷却システムの吸着/再生行程を示すP
−1/T線図
【図4】各開閉バルブの開閉状態を示す図
【図5】従来例を示す単一の吸着式冷却システムの原理
【図6】従来例を示す二連の吸着式冷却システムの原理
【符号の説明】
20…第1吸着器、21…第2吸着器、20a,21a
…吸着材、22…冷却容器、23…凝縮器、32…第1
蒸気往路、33…第2蒸気往路、34…バイパス通路、
35…蒸気復路、36…凝縮通路、V1,V2,V3,
V4,V5…開閉バルブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着材を収容した一対の吸着器と、各吸
    着器に連結された冷却容器と、各吸着器を択一的に冷却
    する冷却手段と、各吸着器を択一的に加熱する加熱手段
    とを備え、一方の吸着器を冷却することによって冷却容
    器内の吸着媒体を該吸着器内に吸着させる吸着行程と、
    他方の吸着器を加熱することによって該吸着器内の吸着
    媒体を分離させ冷却容器内に戻す再生行程とを各吸着器
    において交互に行わせる吸着式冷却システムにおいて、 前記各吸着器と冷却容器との間に吸着媒体の往路及び復
    路の少なくとも一部をそれぞれ別々に設けたことを特徴
    とする吸着式冷却システム。
  2. 【請求項2】 前記各吸着媒体復路を前記冷却容器に連
    結された共通の凝縮器に連結したことを特徴とする請求
    項1記載の吸着式冷却システム。
  3. 【請求項3】前記吸着媒体復路の流通断面積を前記吸着
    媒体往路よりも小さく形成し、前記凝縮器と冷却容器と
    を連結する凝縮通路の流通断面積を吸着媒体復路よりも
    小さく形成したことを特徴とする請求項2記載の吸着式
    冷却システム。
JP13377892A 1992-05-26 1992-05-26 吸着式冷却システム Pending JPH05322359A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004333039A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Chubu Electric Power Co Inc 吸着冷凍機の運転方法
US10323885B2 (en) 2014-09-02 2019-06-18 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno System and method for thermochemical storage of energy

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004333039A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Chubu Electric Power Co Inc 吸着冷凍機の運転方法
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