JPH053222U - カツプリング供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット２上に重積されたカップリングａを
自動的に順次カップリング締込み装置に供給すること。 【構成】 カップリングａを重積したパレット２を載せ
た台車３を上昇動作させるリフター４と、リフター４上
に位置するカップリングａの２段目以下を挟持する対を
成す補助プッシャー５・６と、最上段のカップリングａ
を押し出す主プッシャー７とからなるカップリング押し
出し機構を設置する。主プッシャー７で押し出されたカ
ップリングａを一列に並べて搬送する第１のスラットコ
ンベア１０上の先頭のカップリングａから順に第２のス
ラットコンベア１３に90度反転させて供給するカップリ
ング転送装置１２を第１のスラットコンベア１０の終端
に設ける。第２のスラットコンベア１３上のカップリン
グａを受け取って、カップリング締込み装置に１個ずつ
供給する第３のスラットコンベア２３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば油井管の接続に用いるカップリングをパレットからカップリ ング締込み装置へ自動的に搬送供給する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

油井管は管端にねじ加工を施した後、管継手であるカップリングを取付ける。 このカップリングの取付けに際しては、ハンドタイトと呼ばれているカップリン グ締込み装置が適用されているが、このカップリング締込み装置にセットされた 鋼管１本毎にカップリングを供給する必要があり、従来はカップリング締込み装 置に至るスキッド上にカップリングを１個ずつ人為的操作でパレットから取り出 してスキッドに並置し供給していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、管継手であるカップリングは重量物であることからその取り出 し供給作業には重労働が強いられるもので、この問題の解決は勿論のこと、省力 化の観点からも自動化が望まれていた。

【０００４】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであり、パレット に重積されたカップリングを自動的に順次カップリング締込み装置に供給できる 装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るカップリング供給装置は、台車毎上 昇動作させるパレットリフターと、このパレットリフター上に位置する台車に載 設されたパレット上に重積するカップリングの２段目以下を台車の移動方向と直 交する方向から挟持保持する対をなす補助プッシャーと、最上段に並列するカッ プリングを一方の補助プッシャー側に押し出す主プッシャーとから成るカップリ ング押し出し機構と、前記主プッシャーで押し出されたカップリングを一列に並 べながら搬送すべく順次速度を変えて駆動される平行した複数列の第１のスラッ トコンベアと、前記第１のスラットコンベア上を送られるカップリングを、先頭 のものから第１のスラットコンベアと直交状に配置された第２のスラットコンベ ア上へ90度反転させて供給するカップリング転送装置と、第2 のスラットコンベ ア上を転送されたカップリングを受取り、これを直列移送してカップリング締込 み装置へ供給する第３のスラットコンベアを備えさせているのである。

【０００６】

【作用】

本考案においては、台車、パレットと共にパレットリフター上に移乗した重積 カップリングはその最上段に並列するものから順次複数列の第１のスラットコン ベア上へ押し出され、この第１のスラットコンベアの段差的送り速度作用を受け て一列に並び変えられ、順次先頭のものから捕捉されかつ90度の反転動作を受け て次段の第２スラットコンベア上へ転送され、更に第３のスラットコンベアで直 列移送されてカップリング締込み装置へ供給される。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を図１〜図３に示す一実施例に基づいて説明する。 図１は本考案の一実施例を示す平面図、図２は図１の矢視Ａ−Ａ図、図３はカ ップリング転送装置の平面図である。

【０００８】 １はカップリング押し出し機構であり、パレット２上に重積された多数のカッ プリングａをパレット２毎移送する台車３を受取って台車３毎カップリングａを 所定量上昇動作させるパレットリフター（以下、単に「リフター」という）４と 、パレット２上に重積されたカップリングａの２段目以下のものを台車３の進行 方向と直角方向から挟着保持する左右で対をなす補助プッシャー５・６と、最上 段に並列するカップリングａを一挙に一方の補助プッシャー６側に押し出す主プ ッシャー７を備えている。ところで、前記一方の補助プッシャー６の先端は、押 し出されるカップリングａを支承案内するのに適した形状とし、他方の補助プッ シャー５はエアーシリンダー９₁ で、また一方の補助プッシャー６及び主プッシ ャー７はパワーシリンダー９₂ ・９₃ によって作動される。

【０００９】 １０は第１のスラットコンベアであり、平行した例えば３列のコンベア１０ａ ・１０ｂ・１０ｃ及び図示されていないが各コンベア１０ａ・１０ｂ・１０ｃを それぞれ個別に駆動する駆動手段と、ガイド部材１１とから構成されている。つ まりこの第１のスラットコンベア１０は、コンベア１０ａ・１０ｂ・１０ｃの順 に速くなるように変速駆動されるもので、その上に主プッシャー７によって押し 出されるカップリングａは、それぞれが移乗したコンベア１０ａ・１０ｂ・１０ ｃによって段差的な送り作用を受け、しかも前記ガイド部材１１による横方向へ の移動作用が加えられることによって、第１・スラットコンベア１０上に１かた まりとして押し出されたカップリングａは１個ずつに分れ、最終的にはコンベア １０ａ上で一列に並んで搬送されることになる。

【００１０】 １２は前記第１のスラットコンベア１０の終端近傍に配設したカップリング転 送装置であり、その構成を図３に示している。即ち、このカップリング転送装置 １２は、前記第１のスラットコンベア１０上で一列に整列し搬送されてくるカッ プリングａを先頭のものから順次捕捉し、これを90度反転させて次段の第２のス ラットコンベア１３上へ間欠的に転送させる装置であって、受け部材１４とこれ に対応する挟持部材１５を備え、更に受け部材１４を挟持部材１５と反対側に開 動させて捕捉したカップリングを開放するシリンダー１６と、前記挟持部材１５ を受け部材１４側に接離動作させるシリンダー１７及び挟持部材１５の接離移動 用のガイド軸１８と、前記受け部材１４・挟持部材１５・シリンダー１６・１７ 及びガイド軸１８を一体的に組立てる支持部材１９と、これら支持部材１９を支 軸２０を支点として90度反転動作させるシリンダー２１及びレバー２２等によっ て構成されている。

【００１１】 前記第２のスラットコンベア１３は、第１のスラットコンベア１０に直交して 配置され、前記カップリング転送装置１２によって90度反転して倒伏したカップ リングａを第３のスラットコンベア２３に向かって搬送するもので、終端部には 第２のスラットコンベア１３から第３のスラットコンベア２３にカップリングａ を移乗させるキッカー２４が設けられている。

【００１２】 前記第３のスラットコンベア２３は、第２のスラットコンベア１３と直交状に 配置され、カップリングａを直列移送して終段のカップリング締込み装置２５へ 供給するものである。

【００１３】 本考案は、以上説明したような構成であって、台車３毎リフター４上に位置す るパレット２に重積されたカップリングａの２段目以下のものを補助プッシャー ５・６で挟着した後、最上部の１段分のカップリングａを主プッシャー７を用い て第１のスラットコンベア１０上へ押し出し、その後主プッシャー７、補助プッ シャー５・６は待機位置に戻る。その後リフター４にて台車３毎パレット２をカ ップリングａの高さ分だけ上昇させ、２段目以降を同様の操作で第１のスラット コンベア１０上に押し出して搬送させる。そしてこれら一連の動作は、カップリ ング締込み装置２５への供給サイクルタイムに合わせて間欠運転にて制御される 。第１のスラットコンベア１０上に押し出されたカップリングａは、この上を移 動中に一列に並び、カップリング転送装置１２で90度反転されて第２のスラット コンベア１０上に移される。そして、その終端でキッカー２４で第３のスラット コンベア２３に移され、１個ずつカップリング締込み装置２５に供給される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように、カップリング押し出し機構と、第１のスラット コンベアと、カップリング転送装置と、第２及び第３のスラットコンベアを配列 設置し、パレット上の最上段のカップリングを、カップリング押し出し機構を用 いて一挙に第１のスラットコンベア上に押し出し、第１のスラットコンベア上で まず直立した姿勢で一列に並び変えながら搬送され、次にカップリング転送装置 によってカップリングを先頭のものから順次第２のスラットコンベア上に90度反 転転送して倒伏姿勢で搬送し、更にキッカーによって第３のスラットコンベア上 に直列搬送に転向させてカップリング締込み装置へ供給するように構成したこと により、完全な自動化による円滑な供給が達成され、省力起業を可能にする装置 として優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１における矢視Ａ−Ａ図である。

【図３】カップリング転送装置の平面図である。

【符号の説明】

１ カップリング押し出し機構 ２ パレット ３ 台車 ４ リフター ５、６ 補助プッシャー ７ 主プッシャー １０ 第１のスラットコンベア １２ カップリング転送装置 １３ 第２のスラットコンベア ２３ 第３のスラットコンベア ２５ カップリング締込み装置 ａ カップリング

フロントページの続き (72)考案者 原田 保 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)考案者 山野 秀夫 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)考案者 九佐 忠夫 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 台車毎上昇動作させるパレットリフター
   と、このパレットリフター上に位置する台車に載設され
   たパレット上に重積するカップリングの２段目以下を台
   車の移動方向と直交する方向から挟持保持する対をなす
   補助プッシャーと、最上段に並列するカップリングを一
   方の補助プッシャー側に押し出す主プッシャーとから成
   るカップリング押し出し機構と、前記主プッシャーで押
   し出されたカップリングを一列に並べながら搬送すべく
   順次速度を変えて駆動される平行した複数列の第１のス
   ラットコンベアと、前記第１のスラットコンベア上を送
   られるカップリングを、先頭のものから第１のスラット
   コンベアと直交状に配置された第２のスラットコンベア
   上へ90度反転させて供給するカップリング転送装置と、
   第2 のスラットコンベア上を転送されたカップリングを
   受取り、これを直列移送してカップリング締込み装置へ
   供給する第３のスラットコンベアを備えたことを特徴と
   するカップリング供給装置。