JPH0532180U - 車両用ステアリングロツク装置 - Google Patents

車両用ステアリングロツク装置

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JPH0532180U
JPH0532180U JP10268491U JP10268491U JPH0532180U JP H0532180 U JPH0532180 U JP H0532180U JP 10268491 U JP10268491 U JP 10268491U JP 10268491 U JP10268491 U JP 10268491U JP H0532180 U JPH0532180 U JP H0532180U
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Japan
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rotor
locking piece
engagement
locking
lock
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JP10268491U
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Inventor
仁 雪原
Original Assignee
株式会社本田ロツク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートマチック車のシフトレバーがパーキン
グ位置以外の位置に存するときにソレノイドを駆動さ
せ、それに連動する係止片をロータに係合させることに
よりLOCK位置への回動を阻止するようにした車両用
ステアリングロック装置において、係止片とロータとの
ギャップを適正に設定することのできる装置を提供す
る。 【構成】 ボディ8に、ソレノイドアクチュエータのプ
ランジャー52に連結して係止片51を設ける。この係
止片51に、下方に折り曲げて係止部54を設ける。第
2のロータ43の外周に周溝56を設け、周溝56内に
前記係止部54を係入させる。周溝56の前部に、第1
のロータ12の押込み操作時に係止部54を後方に変位
させる押圧面と、ACC位置からLOCK位置への回動
時に係止部54に係合する係止面とを設ける。周溝56
の後部に、ACC位置からON位置への回動時に係止部
54を前方に変位させるカム面を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車ハンドルのステアリングシャフトをロックするロック機構と イグニッション回路,スタータ回路等を制御するスイッチ機構とを一体的に組み 込んだ車両用ステアリングロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートマチック車に装着されるステアリングロック装置としては、シフ トレバーがパーキング位置に存するときにのみシリンダ錠ロータのACC位置か らLOCK位置への回動が可能となるように構成したものが知られている。そし て、このように構成することにより、車両から離れるときにはシフトレバーが必 ずパーキング位置に存することになるので、坂道駐車時の自走を防止することが できる。この場合、パーキング位置以外におけるロータのLOCK位置への回動 を阻止する手段としては、シフトレバーがパーキング位置以外の位置に存すると きにソレノイドを駆動させ、それに連動する係止片をロータに係合させてロータ のLOCK位置への回動を阻止するという方法が採られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のステアリングロック装置は、ロータに対し常には非 係止位置にある係止片をソレノイドに連動してロータに係合させる構造であり、 ロータと係止片はステアリングロック装置の本体に対しそれぞれ独立的に組み付 けられているため、前記非係止位置における係止片とロータとのギャップが各部 材の寸法及び取付ガタによってばらつくことになる。そして、このギャップが大 きくなると、係止片がロータに係合するタイミングが遅くなってロータの確実な 回動阻止を行うことができず、また逆にギャップがなくなると、常に係止状態と なる虞れがある。従って、前記ばらつきを最小限におさえるために、各部材の寸 法及び取付精度を高める必要があった。 本考案は、この点に鑑みてなされたものであり、各部材の寸法及び取付精度に 関係なく係止片とロータとのギャップを適正に設定することのできるステアリン グロック装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本考案では、オートマチック車に装着される車両用ステアリングロッ ク装置において、シリンダ錠ロータのACC位置またはOFF位置で該ロータに 係合し、LOCK位置への回動を阻止する係合位置とLOCK位置への回動を許 容する非係合位置との間を変位可能とされた係止片と、該係止片を前記係合位置 に駆動するソレノイドと、前記ロータを押込み位置から非押込み位置に付勢する ばね部材とを備えると共に、前記ロータは、ACC位置またはOFF位置からO N位置への回動により前記係止片を非係合位置から係合位置に変位させるカム面 と、前記係合位置で係止片に係合する係止面と、ACC位置またはOFF位置で のロータの押込み操作により係止片を押圧して係合位置から非係合位置へ変位さ せる押圧面とを有しており、シフトレバーがパーキング位置に存するときには、 前記ロータの押込み操作により係止片が非係合位置に変位されると共に、ロータ が前記ばね部材の付勢力により非押込み位置に復帰して前記係止面と係止片との 係合が解除されてロータのLOCK位置への回動が許容される一方、シフトレバ ーがパーキング位置以外の位置に存するときには、前記ソレノイドが励磁される ことにより、係止片が係合位置に駆動され、前記係止面と係止片との係合が保持 されてロータのLOCK位置への回動が阻止されるようにしたものである。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案に係る車両用ステアリングロック装置の縦断面図、図2はその分 解斜視図、図3はACC位置におけるスイッチユニット部を示す断面図、図4は 電気制御回路図、図5は図1のA−A断面図、図6は回動阻止機構の分解斜視図 、図7は第2のロータと係止部との係合関係を示す説明図、図8,図9はインタ ーロックの作動説明図、図10はACC位置におけるスイッチユニット部を示す 断面図、図11は電気制御のための他の実施例を示す回路図、図12は図11の 回路を用いた場合のインターロックの作動説明図、図13は各ポジションの位置 関係を示す正面図である。
【0006】 図1,図2に示すように、ステアリングロック装置Sは、取付部70を介して ステアリングシャフト回りのステアリングコラムに取り付けられている。このス テアリングロック装置Sの硬質樹脂材からなるボディ8には、その後端部にイグ ニッションスイッチ40が配設されており、内部にはキー37によって操作され イグニッションスイッチ40を作動させるシリンダ錠41が収容されている。 前記シリンダ錠41は、複数のロックタンブラを収容する第1のロータ12と 、該第1のロータ12を収容するアウタ42と、前記第1のロータ12の後方に 角孔係合される第2のロータ43と、該第2のロータ43の後方に角孔係合され るジョイント44とにより構成されている。また、ジョイント44は前記イグニ ッションスイッチ40に角孔係合されており、キー37の操作によって第1のロ ータ12を回動させれば、第2のロータ43及びジョイント44を介してイグニ ッションスイッチ40を作動させることができる。ここで、第2のロータ43と ジョイント44との間にはコイルスプリング45が介装されており、これにより 第2のロータ43を介して第1のロータ12を前方に付勢している。 図1,図5に示すように、前記ボディ8の後部には、前記シリンダ錠41に直 交してロック機構71が収容されている。このロック機構71は、ステアリング シャフトに係脱するロックピン46と、該ロックピン46に連結され、前記ジョ イント44に形成された半円カム47に係合してキー37の操作により左右に摺 動するスライダ48とにより構成されている。ここで、スライダ48には、その 下面に切欠溝48aが形成されており、該切欠溝48aに後述する係合片61の 後方端61bを係合させることにより、ロックピン46をアンロック位置に保持 することができるようにされている。尚、スライダ48は、スプリング49によ って常時ロックピン46を突出させる方向(図5の右方向)に付勢されている。 図1に示すように、前記ボディ8には、前記シリンダ錠41の側方に位置して ロック阻止機構72が設けられている。このロック阻止機構72は、樹脂製のユ ニットケース59と、該ユニットケース59にシャフト60を介して揺動自在に 軸支された係合片61と、該係合片61の前方端61aを前記第1のロータ12 側に付勢するスプリング62とにより構成されてユニット化されており、このユ ニット化されたロック阻止機構72は前記アウタ42の外周に形成した凹溝(図 示せず)に嵌着されている。前記第1のロータ12には、その前端部にキースラ イダ74が収容されており、キー37の挿脱に応じて該キースライダ74が半径 方向に移動するようにされている。ここで、前記係合片61は、前記スプリング 62によりその前方端61aがキースライダ74に係合する方向に付勢されてい る。従って、LOCK位置(図13)で第1のロータ12にキー37を挿入すれ ば、キースライダ74が半径外方に移動し、これにより係合片61が揺動してそ の後方端61bが前記スライダ48の下面に当接する。この状態で第1のロータ 12をACC位置(図13)に回動させれば、第2のロータ43を介してジョイ ント44も回動し、該ジョイント44に形成された半円カム47がスライダ48 を図5の左方向に摺動させるので、スライダ48の下面に形成された前記切欠溝 48aに係合片61の後方端61bが係入してロックピン46をアンロック位置 に保持することができる(図5)。 図1,図2,図6に示すように、前記ボディ8には、前記ロック阻止機構72 の反対側に位置して回動阻止機構73が設けられている。この回動阻止機構73 は、ソレノイドアクチュエータを収容するフレーム50と、該フレーム50の下 方に設けられ、ソレノイドアクチュエータのプランジャー52に連結された係止 片51とにより構成されてユニット化されている。ここで、係止片51には、下 方に折り曲げて係止部54が形成されており、前記フレーム50をボディ8に溶 着によって固定する際に、該係止部54はボディ8に形成された凹所55に穿設 された切欠窓55aを介して前記第2のロータ43の外周に形成された周溝56 に係入される。また、前記フレーム50と係止片51との間にはフリクションプ レート53が配設されており、該フリクションプレート53によって係止片51 に適度のフリクションを与えることにより、係止片51を第2のロータ43に対 する係合位置及び非係合位置に位置保持するようにされている。尚、ユニット化 された前記回動阻止機構73はユニットカバー58によって被覆されており、こ れにより回動阻止機構73内に塵等が侵入することのないようにされている。ま た、前記フレーム50には電源供給用のカプラー部57が設けられており、車両 側の制御回路に接続されたリード線76の先端のカプラー77を該カプラー部5 7に接続するようにされている。 図7に示すように、前記周溝56の前部には、第1のロータ12の押込み操作 時に係止部54を後方に変位させる押圧面56bと、該押圧面56bに連続して 形成され、ACC位置からLOCK位置への回動時に係止部54に係合する係止 面56aとが設けられており、周溝56の後部には、周壁56cと、該周壁56 cに連続して形成され、ACC位置からON位置への回動時に係止部54を前方 に変位させるカム面56dとが設けられている。尚、前記第2のロータ43の後 部には突部88が設けられており、ボディ8にはACC位置においてのみ該突部 88が突入可能な凹部89が設けられている。これにより、第2のロータ43は ACC位置においてのみ押込み可能となっている。
【0007】 図1,図2に示すように、ステアリングロック装置Sには、そのキー挿入部の 前部に電装ユニット75が取り付けられており、該電装ユニット75内にはロー タの押込み検出スイッチ等を備えるスイッチユニット80が収容されている。 前記電装ユニット75は、ドーナツ状のプリント基板1と、該プリント基板1 を支持する樹脂製のケース2と、前記プリント基板1を覆って該ケース2に嵌着 される透明樹脂製のカバー3とにより構成される固定部材と、前記ケース2に形 成されたU字状のガイド壁5にガイドされ回転可能かつ横方向摺動可能に設けら れた可動部材4とから成り、金属製のカバーキャップ6内に収容されてステアリ ングロック装置Sのキー挿入部の前部に取り付けられている。尚、プリント基板 1には、電装ユニット75の信号線を車両側の制御回路に接続するための導出タ ーミナル35が立設されており、一方、ケース2には該導出ターミナル35を嵌 挿すべくカプラー部36が形成されている。そして、車両側の制御回路に接続さ れたリード線78の先端のカプラー79を該カプラー部36に接続するようにさ れている。 図1ないし図3に示すように、前記可動部材4には、その中央部にキー挿通孔 11が設けられている。また、可動部材4には、軸方向に凹部15が形成されて おり、該凹部15内にはコイルスプリング16とスチールボール17とが収容さ れている。そして、スチールボール17は、可動部材4の前面に設けた金属製の プロテクタ18の背面側にコイルスプリング16の付勢力によって押圧されてい る。このため、図3(b)に示すように、ACC位置においてキー37を押し込 むと、それに伴って第1のロータ12が押し込まれ、可動部材4は、コイルスプ リング16の付勢力によってスチールボール17がプロテクタ18の背面側を押 圧することにより、第1のロータ12の押込み方向に変位する。
【0008】 図1,図3に示すように、前記可動部材4には、一端がキー挿通孔11に円弧 状に屈曲されて臨み他端側が外周面に露出した一対の充電端子19,20がイン サート形成によって設けられ、ON位置にてキー37内の電池を充電するのに用 いられる。 図2ないし図4,図10に示すように、前記プリント基板1には、前記可動部 材4の外周面に摺接可能な一対の摺動接点25,26が並設されている。一方の 摺動接点25は前記ソレノイドアクチュエータ内のソレノイド30に接続されて おり、他方の摺動接点26はシフトレバースイッチ29に接続されている。ここ で、シフトレバースイッチ29は、シフトレバー87がP(パーキング)位置に 存するときに電気回路を開き、P位置以外の位置に存するときに電気回路を閉じ る構成となっている。また、シフトレバースイッチ29はイグニッションスイッ チ40のACC回路に接続されている。このため、シフトレバーがP位置以外の 位置に存するときにACC位置においてキー37を押し込むと、上述のようにし て可動部材4が第1のロータ12の押込み方向に変位し、可動部材4の外周に露 出した充電端子のアース側端子19が前記一対の摺動接点25,26に接触する ので(図3(b),図10)、電気的閉回路を構成する(図4参照)。これによ り、ソレノイド30が励磁されてプランジャー52が吸引され、係止片51の係 止部54が前方に移動して第2のロータ43の外周に形成された周溝56の押圧 面56bに当接した状態となるので、係止片51の係止部54は係止面56aに 係合した状態となり、その結果、第1のロータ12をLOCK位置へ回動させる ことはできない(図9参照)。
【0009】 次に本実施例の作用について説明する。 LOCK位置において、シリンダ錠41にキー37を挿入すると、キースライ ダ74が半径外方に移動し、これにより係合片61が揺動してその後方端61b が前記スライダ48の下面に当接する(図1参照)。尚、このLOCK位置にお いては、係止片51の係止部54はフリクションプレート53の保持力により周 溝56の後部に形成された周壁56cに当接した状態にされている(図8(a) )。 キー37の操作によって第1のロータ12をLOCK位置からACC位置へ回 動させると、第2のロータ43を介してジョイント44も回動し、該ジョイント 44に形成された半円カム47がスライダ48を図5の左方向に摺動させるので 、スライダ48の下面に形成された前記切欠溝48aに係合片61の後方端61 bが係入してロックピン46をアンロック位置に保持する(図5)。尚、このA CC位置への回動時においても、係止片51の係止部54はフリクションプレー ト53の保持力により前記周壁56cに当接した状態にある(図8(b))。 第1のロータ12をACC位置からON位置へ回動させると、ジョイント44 によってイグニッションスイッチ40が作動し、イグニッション回路が閉成され てエンジンが始動可能な状態となる。尚、このON位置への回動時においては、 係止片51の係止部54は周溝56の前記周壁56cに連続して形成されたカム 面56dにより前方に変位し、フリクションプレート53の保持力によってその まま位置保持される(図8(c))。 さらに、第1のロータ12をスタート位置へ回動させると、ジョイント44に よってイグニッションスイッチ40が作動し、スタータが駆動してエンジンも始 動する。逆に、第1のロータ12をON位置からACC位置へ戻すと、ジョイン ト44によってイグニッション回路が開成されてエンジンが停止する。尚、この ACC位置においては、係止片51の係止部54が前記周溝56の係止面56a に係合した状態にあり、このままでは第2のロータ43と回転方向で一体の第1 のロータ12をLOCK位置へ戻すことはできない(図8(d))。そこで、キ ー37により第1のロータ12の押込み操作を行う。すると、第2のロータ43 がコイルスプリング45の付勢力に抗して押込み方向に移動し、係止片51の係 止部54は前記周溝56の押圧面56bによって後方に移動され、フリクション プレート53の保持力によってそのまま後方位置に位置保持される(図8(e) ,(f))。そして、第2のロータ43がコイルスプリング45の付勢力によっ て元の位置に復帰すると、係止片51の係止部54は周溝56の前記周壁56c に当接した状態となり、その結果、係止部54と係止面56aとの係合が解除さ れるので、第1のロータ12をLOCK位置へ回動させることができる(図8( g))。 ところで、シフトレバー87がP(パーキング)位置以外の位置に存するとき に上述の如く第1のロータ12の押込み操作が行われると、押込み操作の途中で ソレノイド30が励磁されて係止片51が前方向に駆動され、第2のロータ43 が押し込まれて係止片51が押圧されても係止片51の係止部54は前記押圧面 56bに当接したままの状態となる(図9(a),(b))。従って、第2のロ ータ43がコイルスプリング45の付勢力によって元の位置に復帰しても、係止 片51の係止部54は係止面56aに係合したままの状態となるので、第1のロ ータ12をLOCK位置へ回動させることはできない(図9(c))。この場合 には、シフトレバー87をP(パーキング)位置に位置させてから再度第1のロ ータ12の押込み操作を行えば(図8(e),(f),(g))、係止片51の 係止部54と係止面56aとの係合が解除されるので、第1のロータ12をLO CK位置へ回動させることができる。 LOCK位置においては、係合片61の前方端61aはキースライダ74に当 接しており、後方端61bはスライダ48の切欠溝48aに係合してロックピン 46をアンロック位置に保持している。ここで、第1のロータ12からキー37 を抜くと、キースライダ74が半径内方に移動可能な状態となるので、係合片6 1の前方端61aがスプリング62の付勢力によって第1のロータ12内に嵌入 し、後方端61bがスライダ48の切欠溝48aから離脱する。すると、スライ ダ48は、コイルスプリング49によって図7の右方向に付勢され、スライダ4 8に連結されたロックピン46が突出してステアリングシャフトをロックする。
【0010】 尚、上記実施例においては、フレーム50と係止片51との間にフリクション プレート53を配設し、係止片51に適度のフリクションを与えることにより、 係止片51を第2のロータ43に対する係合位置及び非係合位置で位置保持する ようにされているが、必ずしもこのような構成にする必要はなく、例えば、係止 片51とボディ8との間にクリックスプリングを設け、係止片51に第2のロー タ43に対する係止位置と非係止位置との間で節度をもたせるようにしてもよい 。また、上記実施例においては、第1のロータ12の押込み検出が、該第1のロ ータ12の前方に設けたスイッチによって行われているが、必ずしもこのような 構成にする必要はなく、第1のロータ12の押込みを直接検出するリミットスイ ッチ等を第1のロータ12の近傍に設けるようにしてもよい。 また、上記実施例においては、省電力を図るために、シフトレバー87がP( パーキング)位置以外の位置に存し、かつ第1のロータ12がACC位置で押込 み操作されたときにのみソレノイド30が通電するようにされているが、必ずし もこのような構成に限定されるものではなく、以下のような構成にすることもで きる。すなわち、図11に示すように、シフトレバースイッチ29とソレノイド 30とを直結し、シフトレバー87がP(パーキング)位置以外の位置に存する ときに第1のロータ12をACC位置にもってくれば、電気的閉回路が構成され てソレノイド30が励磁されるようにする。このような構成にした場合の作用を 説明すれば、以下のとおりである。通常の作動は上記実施例と同様であるので省 略する(図8参照)。シフトレバー87がP(パーキング)位置以外の位置に存 するときに第1のロータ12をON位置からACC位置へ回動させると、ソレノ イド30が励磁されて係止片51が前方向に駆動され、係止片51の係止部54 は前記押圧面56bに当接したままの状態となる(図12(a),(b))。従 って、第1のロータ12の押込み操作を行い(図12(c))、第2のロータ4 3がコイルスプリング45の付勢力によって元の位置に復帰しても、係止片51 の係止部54は係止面56aに係合した状態となるので(図12(d))、第1 のロータ12をLOCK位置へ回動させることはできない。この場合にも、前述 の如くシフトレバー87をP(パーキング)位置に位置させてから再度第1のロ ータ12の押込み操作を行うことにより、係止部54と係止面56aとの係合を 解除して第1のロータ12をLOCK位置へ回動させることができる。
【0011】
【考案の効果】
以上のように本考案では、係止片を常にはロータに形成された周壁に当接させ 、ソレノイド作動時に同じくロータに形成した係止面に係合させる構成であるの で、係止片と係止面とのギャップが各部材の取付精度によって影響を受けること はなく、その結果、ギャップを適正に設定することができるというすぐれた効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用ステアリングロック装置の
縦断面図である。
【図2】本考案に係る車両用ステアリングロック装置の
分解斜視図である。
【図3】ACC位置におけるスイッチユニット部を示す
断面図である。
【図4】電気制御回路図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】回動阻止機構の分解斜視図である。
【図7】第2のロータと係止部との係合関係を示す説明
図である。
【図8】インターロックの作動説明図である。
【図9】インターロックの作動説明図である。
【図10】ACC位置におけるスイッチユニット部を示
す断面図である。
【図11】電気制御のための他の実施例を示す回路図で
ある。
【図12】図11の回路を用いた場合のインターロック
の作動説明図である。
【図13】各ポジションの位置関係を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
S ステアリングロック装置 1 プリント基板 2 ケース 4 可動部材 12 第1のロータ 25 摺動接点 26 摺動接点 29 シフトレバースイッチ 30 ソレノイド 43 第2のロータ 51 係止片 53 フリクションプレート 54 係止部 56 周溝 56a 係止面 56b 押圧面 56c 周壁 56d カム面 87 シフトレバー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートマチック車に装着される車両用ス
    テアリングロック装置において、シリンダ錠ロータのA
    CC位置またはOFF位置で該ロータに係合し、LOC
    K位置への回動を阻止する係合位置とLOCK位置への
    回動を許容する非係合位置との間を変位可能とされた係
    止片と、該係止片を前記係合位置に駆動するソレノイド
    と、前記ロータを押込み位置から非押込み位置に付勢す
    るばね部材とを備えると共に、前記ロータは、ACC位
    置またはOFF位置からON位置への回動により前記係
    止片を非係合位置から係合位置に変位させるカム面と、
    前記係合位置で係止片に係合する係止面と、ACC位置
    またはOFF位置でのロータの押込み操作により係止片
    を押圧して係合位置から非係合位置へ変位させる押圧面
    とを有しており、シフトレバーがパーキング位置に存す
    るときには、前記ロータの押込み操作により係止片が非
    係合位置に変位されると共に、ロータが前記ばね部材の
    付勢力により非押込み位置に復帰して前記係止面と係止
    片との係合が解除されてロータのLOCK位置への回動
    が許容される一方、シフトレバーがパーキング位置以外
    の位置に存するときには、前記ソレノイドが励磁される
    ことにより、係止片が係合位置に駆動され、前記係止面
    と係止片との係合が保持されてロータのLOCK位置へ
    の回動が阻止されるようにしたことを特徴とする車両用
    ステアリングロック装置。
  2. 【請求項2】 ソレノイドは、シフトレバーがパーキン
    グ位置以外の位置に存し、かつロータが押込み操作され
    たときにのみ通電されるようにしたことを特徴とする請
    求項1の車両用ステアリングロック装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6428054A (en) * 1987-07-21 1989-01-30 Nissan Motor Steering locking device

Patent Citations (1)

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