JPH05321600A - 既設トンネル撤去シールド機 - Google Patents

既設トンネル撤去シールド機

Info

Publication number
JPH05321600A
JPH05321600A JP13262792A JP13262792A JPH05321600A JP H05321600 A JPH05321600 A JP H05321600A JP 13262792 A JP13262792 A JP 13262792A JP 13262792 A JP13262792 A JP 13262792A JP H05321600 A JPH05321600 A JP H05321600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
existing pipe
existing
pipe
shell body
removal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13262792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3137731B2 (ja
Inventor
Kenichi Kaneko
研一 金子
Takashi Hagiwara
隆司 萩原
Noriyuki Kera
徳征 計良
Masanori Hirachi
正憲 平地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP04132627A priority Critical patent/JP3137731B2/ja
Publication of JPH05321600A publication Critical patent/JPH05321600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3137731B2 publication Critical patent/JP3137731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】既設埋設管をシールド工法を利用して地中で撤
去するようにした既設トンネル撤去シールド機を提供す
る。 【構成】後端が隔壁12により蓋され前端に撤去すべき
既設管2の端部が内挿される開口13を有する筒状の殻
体14に、回転カッタヘッド15と、掘進手段18と、
回転カッタヘッド15の切羽側から軸方向に延長され隔
壁12を貫通して外部に開口させた掘削土搬送手段19
とを設けた。回転カッタヘッド15で既設管の外周の土
を掘削し、殻体14を所定距離前進させつつ既設管の端
部を殻体14内で撤去していく。掘削土は掘削土搬送手
段19で既設トンネル撤去後の外部空間Gに排出して埋
め戻しに使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不要になった既設の埋
設管を撤去するための既設トンネル撤去シールド機に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばシールドトンネルを掘進する際な
どに、そのルート上にある既設の埋設管路を撤去するこ
とがある。従来の既設埋設管の撤去工法は、図6に示す
ように、まづ道路面1から地下の埋設管2をはさんで鋼
矢板3などを打ち込んで山留めを行う。ついで、その内
部を掘り下げて立坑4を形成し、鋼矢板3を山留め材5
で支持して地盤の崩壊を防ぐ。その後、地下の埋設管2
を撤去し、撤去したあとを埋め戻すというのが一般的で
ある。また、立坑4内に露出した撤去しない既設埋設管
6は、山留め材5に吊り防護部材7で吊り下げて保護さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、新設の大口径シ
ールドトンネルが地下深部に計画されることが多くなる
に従い、地下深部の既設埋設管を撤去する必要が生じて
きた。しかしながら、上記従来の既設埋設管の撤去工法
は、埋設管が浅いうちは良いが、地下深い埋設管の撤去
に対しては次のような種々の問題点があった。
【0004】山留が深くなり工事費が高くなる。工
事中、道路を専有するため交通渋滞につながる。より
浅い所にある他の埋設管を防護しなくてはならない場合
が多い。そこで、この発明は、上記従来の問題点に着目
してなされたものであり、既設埋設管をシールド工法を
利用して撤去するようにした既設トンネル撤去シールド
機を提供することにより従来の問題点を解決することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、後端が隔壁により蓋され前端に撤去すべき既設
管の端部が内挿される開口を有する一個の筒状の殻体
と、前記殻体前端の開口の外周に配設され既設管の外周
の地殻を掘削する回転カッタヘッドを備えた掘削手段
と、前記殻体の掘進手段と、前記殻体内において回転カ
ッタヘッドの切羽側から軸方向に配設され後端の隔壁を
貫通して外部に開口し、回転カッタヘッドの掘削土を既
設トンネル撤去後の外部空間に排出する掘削土搬送手段
とを少なくとも備えている。
【0006】
【作用】掘進手段で殻体を前進させながら殻体に取付け
た回転カッタヘッドを回転させて既設管の外周を掘削す
る。掘削土は、搬送手段で殻体後部の隔壁外に運び出し
て、既設管撤去後の埋め戻しに使う。所定距離の掘削を
おこなった後に、殻体内部に取り込んだ既設管の端部を
除去する。上記のようにして、既設管外周の掘削と殻体
の掘進と既設管の端部の除去を繰り返すことで、地下の
既設管の撤去と埋め戻しをシールド方式で行うことがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例の断面図である。既設
トンネル撤去シールド機10は、後端が隔壁12により
蓋され、前端は開口13を有する筒状の殻体14と、殻
体の開口13の外周に配設された回転カッタヘッド15
およびその駆動用モータ16からなる掘削手段17と、
この掘削手段17を殻体14と共に前進させる掘進手段
18と、掘削した残土を切羽側から後方に搬送し後部の
隔壁を貫通して外部の埋め戻し空間に排出するため殻体
14内に配設された掘削土搬送手段19とを少なくとも
備えている。
【0008】前記の殻体14は、比較的長い外筒14A
と短い内筒14Bとからなり、両筒14A,14Bは前
端部で前部隔壁21を介して一体に連結されている。内
筒14Bの内径は、既設管2の外径との間にシール材2
2が介装し得る大きさである。外筒14Aの内径は、内
筒14Bとの間に回転カッタヘッドの駆動用モータ16
や掘削土搬送手段19等の取付けスペースが確保できる
大きさである。
【0009】前記の掘削手段17の回転カッタヘッド1
5はリング形状で、殻体14の開口13の外周部分に図
外のベアリングを介して回転自在に配設されており、ヘ
ッド前面に多数のビット15aを有し、ヘッド後面と前
部隔壁20との間にカッタチャンバ23が形成されてい
る。その回転カッタヘッド15の駆動用モータ16は外
筒14Aの内壁に固定され、出力ギア24を介して回転
カッタヘッド15を回転駆動する。
【0010】前記の掘進手段18としては、既設管2の
内面にグリッパ25を介して着脱自在に取付けた複数台
の牽引ジャッキ又は牽引ウインチ18aが用いられてい
る。牽引ワイヤ18bは、掘進時に殻体14の後端の隔
壁12に係止される。前記の掘削土搬送手段19はスク
リュウコンベアであり、カッタチャンバ23を仕切る殻
体14の前部隔壁21と後端の隔壁12とを貫通して配
設された貫通管19aを通してカッタチャンバ23と外
部の埋め戻しスペースGとが連通している。駆動モータ
19bにより駆動されるスクリュウコンベア19は、殻
体14の下半部に複数本が装備されている。
【0011】この実施例の既設トンネル撤去シールド機
10は、既設トンネルの破砕手段としてのコンクリート
カッタ装置30を備えている。このコンクリートカッタ
装置30は、旋回モータ31で旋回駆動されるとともに
前後に移動可能に図示しないエレクタ装置で支持された
旋回リング32に取付けられている。なお、図1にはコ
ンクリートカッタ装置30として既設管2を輪切りにす
るもののみを示しているが、既設管2を軸方向に切断す
るものも旋回リング32に取付け、併用してもよい。
【0012】33は、既設トンネル撤去シールド機10
の掘進で後方に形成された空間を埋め戻すために用いる
モルタル系埋土材の注入管であり、この注入管33は既
設管2内を通り隔壁12を貫通して開口している。次に
作用を説明する。この既設トンネル撤去シールド機10
を用いた施工手順は、つぎの通りである。
【0013】先ず、既設管2の撤去箇所の始点Aと終
点Bとに立坑4,4を設置する。 山留杭3を打設し、既設管2が邪魔になって山留杭3の
打設ができなかった箇所には地盤改良Cを施してから内
部を掘削する(図2)。 始点Aの立坑4内で既設トンネル撤去シールド機10
を組み立てて、既設管2の撤去部分の始端を機械内部に
取り込む(図3)。
【0014】始点Aの立坑4の内部空間を砂,埋土F
で埋め戻し、山留杭3を引き抜く(図4)。外部と既設
トンネル撤去シールド機10内との間で行われる物や人
の出入りには、終点Bの立坑4を利用する。 既設管2を壊しながら、終点Bの立坑4の側に向かっ
て既設トンネル撤去シールド機10を推進させる(図
5)。
【0015】すなわち、既設トンネル撤去シールド機1
0の掘進手段18の牽引ジャッキ18aを、予めグリッ
パ25で既設管2の内面に固定しておき、牽引ワイヤ1
8bは殻体の後端の隔壁12に係止させる。そして、牽
引ジャッキ18aで殻体14を牽引しつつ掘削手段17
の回転カッタヘッド15を回転させて、ビット15aで
既設管2の外周部の地山Eを掘削する。カッタチャンバ
23内に溜まる掘削土は、スクリュウコンベア19によ
り隔壁12の後方に形成された既設トンネル撤去後の埋
め戻しスペースGに搬送されて、埋土Fとして利用され
る。この掘削土のみでは不足するので、埋土Fの不足分
は注入管33を用いてモルタル系埋土材を埋め戻しスペ
ースGに注入することにより補われる。
【0016】ある程度の距離を掘削したら、掘削手段1
7と掘進手段18の運転を停止し、牽引ワイヤ18bは
殻体の隔壁12から外す。つづいてコンクリートカッタ
装置30を運転するとともに旋回リング32を駆動し
て、殻体14の内部において既設管2の端部を所定長さ
だけ切除し、運搬可能なサイズのブロックに分断する。
分断したブロックは、既設管2の内部に設けられている
図示しない搬出装置で運び出し、終点Bの立坑4から外
部に排出する。
【0017】以上の動作を繰り返すことにより、始点A
の立坑4から終点Bの立坑4に至る部分の既設管2を撤
去するとともに、撤去後の空間を埋め戻すことができ
る。なお、上記の実施例においては、既設管2の破砕手
段として、殻体14に内蔵されたコンクリートカッタ装
置30を用いたものを説明したが、必ずしもこのような
自動機械に頼る必要はなく、人力で操作する機械を用い
ることもできる。またセグメントが露出している場合
は、ボルト等を外すことで撤去可能であり、コンクリー
トを切断する手間を省くことができ、コンクリートカッ
タ装置30は不要である。
【0018】また、既設トンネル撤去シールド機10で
撤去することができる既設管2は、コンクリート管に限
らず、鋼管や煉瓦製の管などでもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の既設トン
ネル撤去シールド機は、撤去すべき既設管の端部に取付
けられて、内部に取り込んだ既設管の端部を壊すととも
に、前部に設けた回転カッタヘッドで、既設管の外周の
地殻を掘削しつつ既設管の内部から牽引して掘進し、掘
削土は殻体内に設けた搬送手段で既設トンネル撤去後の
外部空間に排出して埋め戻しに用いるものとした。その
ため、次のような効果が得られる。
【0020】掘削土を地表にまで搬出する必要はな
く、掘削土処理設備や大掛かりな運搬設備が不要となり
経済的である。 地中作業であるから、工事中に道路が専有されること
がなく、道路交通を妨げない。 山留工事で工事費が嵩むようなこともなく、又浅い所
にある他の埋設管を護する必要もないから工事費が節減
できる。
【0021】既設管の撤去を目で直接に確認でき、確
実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】図1に示す既設トンネル撤去シールド機による
施工手順説明図である。
【図3】同じく施工手順説明図である。
【図4】同じく施工手順説明図である。
【図5】同じく施工手順説明図である。
【図6】従来の既設トンネル撤去工事の一例を説明する
図である。
【符号の説明】
10 既設トンネル撤去シールド機 12 隔壁 13 開口 14 殻体 15 回転カッタヘッド 17 掘削手段 18 掘進手段 19 掘削土搬送手段(スクリュウコンベア)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平地 正憲 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端が隔壁により蓋され前端に撤去すべ
    き既設管の端部が内挿される開口を有する一個の筒状の
    殻体と、前記殻体前端の開口の外周に配設され既設管の
    外周の地殻を掘削する回転カッタヘッドを備えた掘削手
    段と、前記殻体の掘進手段と、前記殻体内において回転
    カッタヘッドの切羽側から軸方向に配設され後端の隔壁
    を貫通して外部に開口し、回転カッタヘッドの掘削土を
    既設トンネル撤去後の外部空間に排出する掘削土搬送手
    段とを少なくとも備えた既設トンネル撤去シールド機。
JP04132627A 1992-05-25 1992-05-25 既設トンネル撤去シールド機 Expired - Fee Related JP3137731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04132627A JP3137731B2 (ja) 1992-05-25 1992-05-25 既設トンネル撤去シールド機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04132627A JP3137731B2 (ja) 1992-05-25 1992-05-25 既設トンネル撤去シールド機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05321600A true JPH05321600A (ja) 1993-12-07
JP3137731B2 JP3137731B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=15085750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04132627A Expired - Fee Related JP3137731B2 (ja) 1992-05-25 1992-05-25 既設トンネル撤去シールド機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3137731B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202296A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Shimizu Corp シールドトンネルおよびその築造工法、埋め戻し工法、築造・埋め戻し工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202296A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Shimizu Corp シールドトンネルおよびその築造工法、埋め戻し工法、築造・埋め戻し工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3137731B2 (ja) 2001-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3874095B2 (ja) シールド掘進機の到達時における坑口形成方法およびシールド掘進機
JP3137731B2 (ja) 既設トンネル撤去シールド機
JPH0489992A (ja) 既設管渠の拡大工法及びその工法に使用するトンネル掘削装置
JP3137743B2 (ja) 既設トンネル撤去シールド機
JPH04213694A (ja) 埋設管の無排土推進工法
JP3105349B2 (ja) 既設トンネル撤去シールド機
JP3105350B2 (ja) 既設トンネル撤去シールド機
JPH10220173A (ja) 埋設管敷設用複合泥水加圧推進工法およびその装置
JP3171459B2 (ja) シールド工法
JP2578184B2 (ja) 環状掘削装置
JP2534544B2 (ja) 既設管の敷設替え工法
JP2604622B2 (ja) トンネル構築方法
JP2652513B2 (ja) 既設管撤去および新設管構築用シールド工法
JP7290621B2 (ja) 岩盤掘進機
JP2001032675A (ja) シールド掘進機発進用の立坑構造およびシールド掘進機の発進方法
JP3776815B2 (ja) シールド掘進機
JPH04203093A (ja) 泥土圧式シールド掘進機
JPH06100080B2 (ja) 大断面トンネルの施工方法及び地盤固化柱造成装置
JP3245528B2 (ja) 分岐トンネル坑口からのシールド掘削機の発進方法
JP3891644B2 (ja) 埋設管の解体工法および装置
JPH042160B2 (ja)
JP2641618B2 (ja) パイロットトンネル工法
JPH08210084A (ja) 小口径推進装置
JP4211362B2 (ja) シールド掘進機の立坑接続方法
JPS6353382A (ja) 既設管の布設替え装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees