JPH0532144B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はプレスブレーキの自動金型交換装置に
関する。

（従来技術） 従来、プレスブレーキなど上型と下型とを対と
して、その間に板材などを配置して加工するプレ
ス加工機では、金型の収納ラツクが近傍になく、
別々に倉庫に運ぶなど金型交換は手間のかかる危
険な作業が多く満足できるものがなかつた。

そこで、例えば特公昭55−45288号（先行例）
に記載のごとき金型交換装置が開発されている。

（発明が解決しようとする課題） 上記先行例においては、金型交換の自動化を図
ることができるものの、上型と下型との割出しお
よび着脱交換が別個に行なわれる構成であるの
で、金型交換に多くの時間を要すると共に全体的
構成が大型化するという問題がある。

（課題を解決するための手段） 上述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、
プレスブレーキに隣接して設けた金型収納庫に環
状のレールを設け、上記レールに沿つて移動自在
な複数のラツク板を互いに連結して環状に構成す
ると共に、互いに対向したラツク板の内側に備え
た金型ラツクにそれぞれ対をなす上型および下型
を長手方向へ移動自在に支承し、環状のほぼ中央
部において上下に対向した金型ラツクに支承され
た上下の金型をプレスブレーキに対して同時に着
脱交換する金型交換装置を前記環状の中心部付近
に備えてなるものである。

（実施例） 第１図はプレスブレーキ１であつて、サイドフ
レーム３Ｌと３Ｒとを上方で連結する上部フレー
ム５と下方で連結する下部フレーム７とで機枠を
構成し、下部フレーム７上には下型９が装着して
ある。

上部フレーム５には油圧シリンダ１１Ｌと１１
Ｒ上で昇降駆動されるラム１３が設けてあり、そ
の下端には上型１５がとりつけてある。

上記した下型９は分割下型９Ｄの集合体であ
り、上型１５は分割上型１５Ｄの集合体をなして
いて、下型９と上型１５の間に配置した板材Ｗを
加圧して下凸に折り曲げる加工をする。

プレスブレーキ１の上下型の長手方向に隣接し
た位置に自動工具交換装置１７，１９（第３図参
照）と、上型ラツク群２１と下型ラツク群２３と
を回転自在に内蔵する金型収納庫２５が、第１図
および第２図に示すごとく設けてある。

第３図に示した例では１番から６番までのラツ
クが上型ラツク２１で、７番から12番までのラツ
クが下型ラツク２３となつている。そして、互い
に対向した上型ラツク２１と下型ラツク２３にそ
れぞれ対をなす上下の金型が支承されている。

上記したすべてのラツクは例えばリンク（図示
省略）で環状に連結されていて等距離を保ち、環
状に設けたレール２７を車輪などで挟持してい
て、外周側にはラツク板２９を保持している。

ラツク板２９はレール２７の上下の平行部分で
は直線状に連接し、例えば平行部分の中央上下に
設けたピニオンギヤー３１に数値制御で駆動され
て自動金型交換装置１７，１９の対向位置に所望
の対をなす上型ラツク２１と下型ラツク２３とを
位置させる。

自動金型交換装置１７，１９の把持体３３，３
５は、レール部材３７，３９に案内されて上型１
５や下型９の長手方向に平行に移動する。かくて
必要に応じて上下型長さの1/2とか1/3とかを分割
して金型収納庫２５まで移動して上型ラツク２１
や下型ラツク２３まで搬出する。

所望の交換金型をラム１３と下部フレーム７へ
と移動するのは、上型ラツク２１と下型ラツク２
３とをピニオンギヤー３１で回動してから上記の
逆操作で搬入するのである。

第４図に示したのは制御装置４１の説明図で、
モータＭ１はピニオンギヤー３１を正負両方向に
回動するサーボモータなどの電動機であり、Ｍ２
は自動金型交換装置１７，１９の移動距離を制御
するサーボモータなどの電動機である。

同様にPG１，PG２はそれぞれ電動機Ｍ１，Ｍ
２のエンコーダであつて、制御装置４１に電動機
の回転量をフイードバツクしている。

また制御装置４１には所望の上、下、双方の別
と金型ラツク番号と上下型を搬出、搬入する位置
とを手動入力するように構成してある。

以上詳記したところですでに明らかなように、
本実施例によれば、現在装着してある上下金型の
上、下、双方の区分と、搬出して収納する金型ラ
ツクの番号と、交換して搬入する金型番号と、搬
出、搬入する位置とを手動入力する。

これだけで自動的に金型交換が行なわれ、遠隔
操作で迅速且つ安全に実施できる。

［発明の効果］ 以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本発明は、プレスブレーキ１に隣接
して設けた金型収納庫２５に環状のレール２７を
設け、上記レール２７に沿つて移動自在な複数の
ラツク板２９を互いに連結して環状に構成すると
共に、互いに対向したラツク板２９の内側に備え
た金型ラツク２１，２３にそれぞれ対をなす上型
１５および下型９を長手方向へ移動自在に支承
し、環状のほぼ中央部において上下に対向した金
型ラツク２１，２３に支承された上下の金型１
５，９をプレスブレーキ１に対して同時に着脱交
換する金型交換装置１７，１９を前記環状の中心
部付近に備えてなるものである。

上記構成より明らかなように、本発明において
は、金型収納庫２５に設けた環状のレール２７に
沿つて移動自在な複数のラツク板２９は互いに連
結して環状に形成してあり、そして互いに対向し
たラツク板２９の内側に備えた各金型ラツク２
１，２３にそれぞれ対をなす上型１５および下型
９が長手方向へ移動自在に支承されている。そし
て、環状のほぼ中央部において上下に対向した金
型ラツク２１，２３に支承された上下の金型１
５，１９をプレスブレーキ１に対して同時に着脱
交換する金型交換装置が環状の中心部に備えて成
るものである。

すなわち本発明によれば、上下の金型１５，９
を支承した複数のラツク板２９が環状に連結して
あり、環状のほぼ中央部において上下に対向した
上下の金型１５，９をプレスブレーキ１に対して
同時に着脱交換するための金型交換装置が環状の
中心部付近に設けてあることにより、プレスブレ
ーキ１に対する上下の金型１５，９の着脱交換が
容易であると共に、全体的構成のコンパクト化を
図ることができるものである。また、１つの環状
体の中に上型１５と下型９が対向して支承されて
いるので、着脱交換すべき上下の金型１５，９の
割出しが容易なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した例機としてのプレス
ブレーキと金型収納庫との斜視図、第２図はプレ
スブレーキと金型収納庫の隣設を示した説明図、
第３図は第２図の−断面矢視図、第４図は制
御方法の説明ブロツク図である。 図面の主要部を表わす説明図、１……プレスブ
レーキ、９……下型、１５……上型、１７……自
動金型交換装置、２１……上型ラツク、２３……
下型ラツク、４１……制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プレスブレーキ１に隣接して設けた金型収納
   庫２５に環状のレール２７を設け、上記レール２
   ７に沿つて移動自在な複数のラツク板２９を互い
   に連結して環状に構成すると共に、互いに対向し
   たラツク板２９の内側に備えた金型ラツク２１，
   ２３にそれぞれ対をなす上型１５および下型９を
   長手方向へ移動自在に支承し、環状のほぼ中央部
   において上下に対向した金型ラツク２１，２３に
   支承された上下の金型１５，９をプレスブレーキ
   １に対して同時に着脱交換する金型交換装置１
   ７，１９を前記環状の中心部付近に備えてなるこ
   とを特徴とするプレスブレーキの金型交換装置。