JPH05320609A - 衛生材料用粘着樹脂組成物 - Google Patents

衛生材料用粘着樹脂組成物

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JPH05320609A
JPH05320609A JP12725992A JP12725992A JPH05320609A JP H05320609 A JPH05320609 A JP H05320609A JP 12725992 A JP12725992 A JP 12725992A JP 12725992 A JP12725992 A JP 12725992A JP H05320609 A JPH05320609 A JP H05320609A
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JP
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weight
block copolymer
butadiene
resin
block
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JP12725992A
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Hiroshi Yanagihara
博 柳原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期粘着性、接着力、保持力に優れた衛生材
料用粘着組成物の提供。 【構成】 A−B−A′構造のスチレン−ブタジエン、
3ブロック共重合体であって、(i) A、A′はス
チレン含有量が90重量%を超えるブロック、(ii)
Bはブタジエン含有量が90重量%を超えるブロッ
ク、(iii)全スチレン含有量が10〜35重量%、
(iv) ブタジエンに基づくビニル結合の割合が全ブ
タジエンに対して20〜40%、(v) ブロック共
重合体全体の分子量がポリスチレン換算で60,000
〜100,000、(vi) ブロック共重合体をオス
ミウム酸分解して得られるブロックポリスチレンの分子
量分布〔Mw/Mn〕が1.5以下、であるブロック共
重合体(a)100重量部に対し、粘着付与剤樹脂
(b)を40〜200重量部配合することにより上記目
的が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、初期粘着性、接着力、
保持力に優れた衛生材料用粘着樹脂組成物に関し、特に
紙オムツに使用される接着剤に好適な組成物を提供す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤は粘着テープ・ラベル等種
々の用途に使用されてきている。テープ類への粘着剤の
塗布は、一般に粘着剤を溶剤に溶かした粘着剤溶液をロ
ール、スプレー等の手段によって基材へ塗布する方法が
とられている。しかしながら、かかる溶剤の使用は、大
気汚染、火災、労働環境・衛生等の面から問題を多く含
んでおり、近年社会問題として重大視されつつある。そ
こで、かかる不都合を解決する手段として、最近非溶剤
型のホットメルト粘着剤が注目されてきている。
【0003】ホットメルト粘着剤のベースポリマーとし
ては、エチレン・酢酸ビニル共重合体、共役ジエンとビ
ニル芳香族炭化水素とから成るブロック共重合体、エチ
レン・α−オレフィン共重合体、ポリエステル樹脂等の
種々のポリマーが使用されているが、とりわけブロック
共重合体は粘着性と耐クリープ性とのバランスが比較的
良好であることから好適に使用される傾向にある。例え
ば、特公昭44−17037号、特公昭45−4151
8号には、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレ
ンあるいはポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレ
ン等の直鎖状ブロック共重合体による接着剤組成物が開
示されている。又特公昭56−49958号には(ポリ
スチレン−ポリブタジエン)n Xの有枝鎖ブロック共重
合体を用いた熱溶融型(ホットメルト)粘着剤組成物が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スチレ
ンとブタジエンからなるブロック共重合体は初期粘着力
に劣るため、特に初期粘着力が要求される粘着テープ、
粘着ラベル用としては該特性に優れるスチレンとイソプ
レンからなるブロック共重合の使用が最近増加してい
る。しかしスチレンとイソプレンからなるブロック共重
合体は、粘着剤配合物を高温で長時間放置すると熱劣化
に起因する分子鎖の切断が起こり、粘度や物性が変化す
る。そのため分子鎖の切断が起こらないスチレンとブタ
ジエンからなるブロック共重合体の初期粘着性の向上が
望まれている。
【0005】スチレンとブタジエンからなるブロック共
重合体の初期粘着の向上に関しては従来から種々検討さ
れている。例えば特公昭54−20972号では粘着性
付与樹脂として、重合性芳香族炭化水素を主成分とする
石油留分を重合して得られる石油樹脂をその芳香族成分
の核内水添率が40〜80%になる割合で水素添加して
得られる芳香族系石油樹脂の水素化樹脂を使用する方法
が開示されている。また特開昭57−2375号では、
1,2−ブタジエンとシクロペンタジエンのディールス
アルダー反応より生成する反応混合物中から、主生成物
であるビニルノルボルネンの大部分を留去して得られる
留分であってジシクロペンタジエンの濃度10〜70
%、テトラヒドロインデンおよび/またはビニルシクロ
ヘキセンの濃度30〜80%の留分を200°〜320
℃で加熱共重合させて得られる樹脂をさらに水素化して
製造される軟化点50〜160℃を有する水素化樹脂を
使用する方法が開示されている。しかしながら、かかる
方法によっても初期粘着性の向上は不充分でありその改
良が望まれている。
【0006】一方、上記のような粘着特性の改良に関す
る要請に加え近年紙オムツに使用されるようになったた
めに、新たな改良が要求されている。即ち、繰り返しの
屈曲部、例えば紙オムツのウエストギャザー部のような
ひだを形成している部分に使用された場合には乳幼児の
活発な運動によって、ときとして接着部が剥がれてギャ
ザー部の伸縮性がなくなり、オムツがずれるような不都
合が発生しており、改良が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる現状に鑑み、本発
明者らはスチレンとブタジエンからなるブロック共重合
体を配合した粘着樹脂組成物の粘着性の改良と繰り返し
屈曲による接着部位の剥がれの改良について鋭意検討し
た結果、スチレン含有量、ブタジエンに基づくビニル結
合の割合、ブロックポリスチレンの分子量分布が特定の
範囲内にあるブロック共重合体を使用することにより、
その目的が達成されることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0008】即ち、本発明は(a)A−B−A′構造の
スチレン−ブタジエン、3ブロック共重合体であって、
(i) A、A′はスチレン含有量が90重量%を超
えるブロック、(ii) Bはブタジエン含有量が90
重量%を超えるブロック、(iii)全スチレン含有量
が10〜35重量%、(iv) ブタジエンに基づくビ
ニル結合の割合が全ブタジエンに対して20〜40%、
(v) ブロック共重合体全体の分子量がポリスチレ
ン換算で60,000〜100,000、(vi) ブ
ロック共重合体をオスミウム酸分解して得られるブロッ
クポリスチレンの分子量分布〔Mw/Mn〕が1.5以
下、であるブロック共重合体100重量部に対し、
(b) 粘着付与剤樹脂を40〜200重量部配合した
ことを特徴とする衛生材料用粘着樹脂組成物に関する。
【0009】本発明の粘着樹脂組成物は粘着特性のバラ
ンスに優れ、更に繰り返しの屈曲に耐える接着性を有し
ているので、紙オムツのような使用時に屈曲を繰り返す
部分の接着剤として好適である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本願発明
で使用する成分(a)のブロック共重合体は、A−B−
A′構造のスチレン−ブタジエン、3ブロック共重合体
であって、(i)、A、A′はスチレン含有量が90重
量%を超えるブロック、(ii)、Bはブタジエン含有
量が90重量%を超えるブロックであり、A、A′は全
く同一であっても組成、分子量等が異なっていてもかま
わない。また、ブロック共重合体のモノマー組成は、
(iii)、全スチレン含有量が10〜35重量%、好
ましくは15〜25重量%である。ブロック共重合体の
ミクロ構造は、(iv)、ブタジエンに基づくビニル結
合の割合が全ブタジエンに対して20〜40%、好まし
くは25〜35%である。ブタジエンに基づくビニル結
合の割合が上記の範囲を超える場合には、初期粘着性が
劣ったり、熱安定性が著しく低下する。
【0011】更に、(v)、成分(a)のブロック共重
合体全体の分子量はポリスチレン換算で60,000〜
100,000、好ましくは65,000〜90,00
0である。分子量が60,000未満の場合には、保持
力が低下し、また100,000を超える場合には加工
性が著しく低下する。また、(vi)、成分(a)のブ
ロック共重合体をオスミウム酸分解して得られるブロッ
クポリスチレンの分子量分布〔Mw/Mn〕は1.5以
下、好ましくは1.4以下である。繰り返しの屈曲に耐
える接着性が発現されるためには、両末端にA、及び
A′ブロックが存在し、しかもこの中に存在するブロッ
クポリスチレンの分子量分布が上記値を満足することが
必須である。この分子量分布〔Mw/Mn〕が1.5を
超える場合には、A、およびA′ブロックの凝集力が低
下し、接着特性が悪化するものと考えられる。ブロック
ポリスチレンの分子量分布、即ち重量平均分子量と数平
均分子量の比〔Mw/Mn〕は、ブロック共重合体を四
酸化オスミウムを触媒としてジーターシャリーブチルハ
イドロパーオキサイドにより酸化分解してゲルパーミエ
イションクロマトグラフィーで測定することができる。
(例えば、L.M.KOLTHOFF,et al.,
J.Polym.Sci.,429,(1946)に
記載の方法)
【0012】本願発明で使用する成分(a)のブロック
共重合体は公知の製造方法には、例えば特公昭36−1
9286号、特公昭40−24915号、特公昭43−
17979号、特公昭45−31951号、特公昭46
−32415号、特公昭47−14132号等に記載さ
れた方法を挙げることができるが、上記(i)〜(v
i)に規定した範囲を満足するような条件を選定しなく
てはならない。
【0013】ビニル結合含有量の調整は炭化水素溶媒
中、有機リチウム化合物を開始剤とする重合方法におい
てビニル化剤として極性化合物を用い、極性化合物の種
類・使用量・重合温度等をコントロールすることにより
行なうことができる。炭化水素溶媒としてはブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタ
ン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、或いはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシ
レン等の芳香族炭化水素等が使用できる。有機リチウム
触媒としては、有機モノリチウム化合物、有機ジリチウ
ム化合物、有機ポリリチウム化合物等である。これらの
具体例としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウ
ム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、se
c−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ヘキ
サメチレンジリチウム、ブタジエニルジリチウム、イソ
プレニルジリチウム等があげられる。又、極性化合物と
しては、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル等のエーテル類、トリエチルアミン、テトラメチルエ
チレンジアミン等のアミン類、チオエーテル類、ホスフ
ィン類、ホスホルアミド類、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、カリウムやナトリウムのアルコキシド等が挙げら
れる。
【0014】本発明において、成分(a)のブロック共
重合体はA−B−A′構造のブロック共重合体である
が、上記ジリチウム化合物を用いたり、2官能カップリ
ング剤を用いて重合したA−B−X−B−A構造(Xは
ジリチウム化合物残基あるいは2官能カップリング剤残
基を表す)の物であってもかまわないが、2官能カップ
リング剤を使用する場合には、カップリングされない未
反応のA−B2型ブロック共重合体が含まれたり、ある
いは組成物を溶融滞留するときにカップリング剤残基が
開裂してA−B2型ブロック共重合体生成し、溶融粘度
の低下する場合があることに留意する必要がある。
【0015】本発明で使用する成分(b)の粘着付与剤
樹脂は、従来粘着付与剤としてホットメルト粘着剤等に
使用されているものであり、例えば、クマロン・イソデ
ン樹脂、フェノール樹脂、p−第三−ブチルフェノール
・アセチレン樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹
脂、テルペン・フェノール樹脂、ポリテルペン樹脂、キ
シレン・ホルムアルデヒド樹脂、合成ポリテルペン樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族系環状炭化水素樹
脂、モノオレフィンやジオレフィンのオリゴマー、水素
添加炭化水素樹脂、炭化水素系樹脂、ポリブテン、ロジ
ンの多価アルコールエステル、水素添加ロジン、水添ウ
ッドロジン、水素添加ロジンとモノアルコール又は多価
アルコールとのエステル、テレピン系粘着付与剤等があ
げられる。より詳細には、「ゴム・プラスチック配合薬
品」(ラバーダイジェスト社編)に記載されたものが使
用できる。特に好適な粘着付与剤はテルペン系樹脂、芳
香族変性テルペン系樹脂、脂環族系飽和石油樹脂、ロジ
ンエステル、不均化ロジンエステル、完全水添ロジンエ
ステル、脂肪族系石油樹脂(C5 系脂肪族系石油樹脂、
5 ,C9 脂肪族系石油樹脂等)、変性脂肪族系石油樹
脂であり、初期粘着性のよい組成物が得られる。
【0016】本発明において成分(b)の粘着付与剤樹
脂は、成分(a)のブロック共重合体100重量部に対
して、40〜200重量部、好ましくは60〜150の
範囲で使用される。粘着付与剤樹脂の配合量がこの範囲
外であると得られる粘着性組成物を用いた粘着テープ類
の粘着特性が悪く好ましくない。
【0017】本発明の衛生材料用粘着樹脂組成物には、
成分(c)として安定剤を配合し、加工時の安定性を改
良することができる。好ましい安定剤は、フェノール
系安定剤、イオウ系安定剤、リン系安定剤、等であ
り、それらを組み合わせて用いることができる。のフ
ェノール系安定剤には従来から多くの化合物が知られて
いるが、特に2−t−ブチル−6(3−t−ブチル−2
−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェ
ニルアクリレートや2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,
5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ
−t−ペンチルフェニルアクリレート等のアクリル酸系
のヒンダードフェノールが有効である。のイオウ系安
定剤には、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリ
ルチオプロピオネート)やジステアリル3,3′−チオ
ジプロピオネートが、のリン系安定剤にはトリスノニ
ルフェニルホスファイトやトリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ホスファイト等を挙げることができる。
これらの安定剤の好ましい配合量は、成分(a)のブロ
ック共重合体100重量部に対し、安定剤の総量として
0.1〜5重量部である。
【0018】本発明においては必要に応じて軟化剤(成
分(d))を使用できる。成分(d)の軟化剤は、石油
系軟化剤、パラフィン、植物油系軟化剤、熱塑剤等であ
り、具体的には前述の「ゴム・プラスチック配合薬品」
に記載されている軟化剤が使用できる。成分(d)の軟
化剤は、一般に成分(a)のブロック共重合体100重
量部に対して150重量部以下、好ましくは5〜100
重量部の範囲で使用される。150重量%を超えると得
られる粘着性組成物を用いた粘着テープ類の耐クリープ
性が低下するため好ましくない。
【0019】本発明においては、補強性樹脂としてポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
ブロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のほか、比較的低分子量の熱
可塑性ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂などの熱可塑性樹脂を成分
(a)のブロック共重合体100重量部に対して50重
量部以下、好ましくは2〜40重量部、さらに好ましく
は5〜30重量部配合して耐クリープ性や硬さを改良す
ることができる。補強性樹脂の配合が50重量部を超え
ると粘着特性を低下させるため好ましくない。
【0020】本発明の粘着性組成物には、粘接着剤とし
ての特性を失わないかぎり他の普通のエラストマー例え
ば天然ゴム、合成ポリイソプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、
エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、ポリイソプ
レンイソブチレンゴム、ポリペンテナマーゴム、或いは
本発明で規定する以外のビニル芳香族炭化水素/共役ジ
エンブロック共重合体等を混合して使用してもよい。
【0021】重合例 窒素ガスで内部置換したステンレス製の攪拌機付き重合
器に、5kgの脱水精製したシクロヘキサンと4.2g
のテトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)を仕込
み、触媒としてn−ブチルリチウム8.4gを添加し
た。次にスチレン1.2kgを20重量%の濃度で含有
するシクロヘキサン溶液を添加して70℃で重合を完結
した。この後、ブタジエン7.7kgを20重量%の濃
度で含有するシクロヘキサン溶液を添加して重合を完結
した。次いで、同様にスチレン1.1kgを20重量%
の濃度で含有するシクロヘキサン溶液を添加して重合を
完結した。得られたブロック共重合体溶液に水3.0g
を加えて重合を停止させ、2−t−ブチル−6(3−t
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル−4−
メチルフェニルアクリレート及びトリスノニルフェニル
ホスファィトを安定剤としてそれぞれ20g添加した
後、溶媒を加熱除去してブロック共重合体を得た。この
ブロック共重合体のビニル結合の割合は35%、分子量
は84,000、ブロックポリスチレンのMw/Mnは
1.20であった。得られたブロック共重合体をブロッ
ク共重合体〔A〕とする。ブロック共重合体〔A〕の重
合法に準じて表1に示すブロック共重合体〔C〕〜
〔H〕を重合した。
【0022】
【表1】
【0023】ブロック共重合体〔A〕と同様な方法でT
MEDA2.7g、n−ブチルリチウム9.6g、初め
にスチレン1.3kg、次いでスチレン0.6kgとブ
タジエン7.0kgを同時に、最後にスチレンを1.1
kgの順で順次重合を完結させ、重合を停止後ブロック
共重合体〔A〕と同じ安定剤を配合してブロック共重合
体〔B〕を得た。ブロック共重合体〔B〕はビニル結合
の割合が22%、分子量が73,000、ブロックポリ
スチレンのMw/Mnは1.14であった。尚、ビニル
結合の割合はIR(赤外分光光度計)を用い常法により
測定した。また、分子量は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)を用い標準ポリスチレンによ
る検量線から求めた。
【0024】
【実施例1〜4、比較例1〜4】第1表に示したA−B
−A′構造を有するブロック共重合体各々を用いて、ブ
ロック共重合体100重量部に対して粘着付与剤樹脂と
して脂肪族系石油樹脂(クイントンU−185、日本ゼ
オン社製)100重量部、軟化剤としてナフテン系プロ
セス油(ソニックプロセスオイルR−200、協同石油
製)30重量部と2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−
t−ペンチルフェニルアクリレート1重量部を溶融配合
してホットメルト粘着樹脂組成物を作成した。図1に示
す如く幅2cm、厚み0.05mmのポリエチレンシー
ト1に1cm間隔で2本、線状にホットメルト粘着樹脂
組成物2を塗布し、これに更に厚み1.5mmのポリウ
レタン発泡体3を接着した。粘着剤は1mm幅で厚み約
0.3mmであった。被着体を10cmの長さに切断し
て試験片を作成した。かくして得られた試験片を用い
て、図2に示す如く屈曲試験機に装着し、180°、5
00回の室温での屈曲試験後にポリエチレンシートとポ
リウレタン発泡体の剥離長さを測定した。その結果を表
1に示す。
【0025】
【発明の効果】本願発明の粘着樹脂組成物は、粘着特性
に優れているだけでなく、繰り返しの屈曲に対して優れ
た耐性を示し、紙オムツ等の屈曲特性を要求される衛生
材料用ホットメルト接着剤として有用である。
【0026】実施例5、比較例5 実施例5にはブロック共重合体〔A〕を、比較例5には
ブロック共重合体〔H〕をそれぞれ100重量部用い
て、粘着付与剤樹脂として表2に示す樹脂をそれぞれ1
種類ずつ100重量部、軟化剤としてナフテン系プロセ
ス油(ソニックプロセスオイルR−200、協同石油
製)30重量部と2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−
t−ペンチルフェニルアクリレート1重量部を溶融配合
してホットメルト粘着樹脂組成物を作成した。実施例1
の方法で屈曲試験を行なったところ、表2に示したどの
粘着付与剤樹脂を用いた場合においても、ブロック共重
合体〔A〕を用いた方が(実施例5)、ブロック共重合
体〔H〕(比較例5)用いたものより剥離長さが短かっ
た。
【0027】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】試験片作成に際して本願発明に係るホットメル
ト粘着樹脂組成物をPEシート上に塗布した状態を示す
概念図である。
【図2】屈曲試験機に試験片を装着した状態図を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)A−B−A′構造のスチレン−ブ
    タジエン、3ブロック共重合体であって、 (i) A、A′はスチレン含有量が90重量%を超
    えるブロック、 (ii) Bはブタジエン含有量が90重量%を超える
    ブロック、 (iii)全スチレン含有量が10〜35重量%、 (iv) ブタジエンに基づくビニル結合の割合が全ブ
    タジエンに対して20〜40%、 (v) ブロック共重合体全体の分子量がポリスチレ
    ン換算で60,000〜100,000、 (vi) ブロック共重合体をオスミウム酸分解して得
    られるブロックポリスチレンの分子量分布〔Mw/M
    n〕が1.5以下、 であるブロック共重合体100重量部に対し、 (b) 粘着付与剤樹脂を40〜200重量部配合した
    ことを特徴とする衛生材料用粘着樹脂組成物。
JP12725992A 1992-05-20 1992-05-20 衛生材料用粘着樹脂組成物 Pending JPH05320609A (ja)

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