JPH05320537A - アルミニュウム電解コンデンサー用粉体塗料及びコンデンサー - Google Patents

アルミニュウム電解コンデンサー用粉体塗料及びコンデンサー

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JPH05320537A
JPH05320537A JP15614292A JP15614292A JPH05320537A JP H05320537 A JPH05320537 A JP H05320537A JP 15614292 A JP15614292 A JP 15614292A JP 15614292 A JP15614292 A JP 15614292A JP H05320537 A JPH05320537 A JP H05320537A
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powder coating
aluminum
condenser
electrolytic capacitor
parts
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JP15614292A
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English (en)
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Haruki Niimoto
昭樹 新本
Tomoe Umeyama
智江 梅山
Takumi Kobayashi
小林  巧
Masafuku Akitsuma
政福 明妻
Mitsuyo Suzuki
光代 鈴木
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐溶剤性、塗膜強度、耐電圧に優れたアルミニ
ュウム電解コンデンサー用粉体塗料を開発する。 【構成】カルボン酸末端ポリエステル、エポキシ樹脂、
及び効果促進剤を必須成分とするアルミニュウム電解コ
ンデンサー用粉体塗料及びアルミニュウム電解コンデン
サー用粉体塗料で塗装されたアルミニュウム電解コンデ
ンサー

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体塗料及びコンデンサ
−に関し、更に詳しくは、アルミニュウム電解コンデン
サー用粉体塗料及び及びそれにより塗装されたコンデン
サ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニュウム電解コンデンサーは、従
来、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の高分子フィルム製の保護フィルムで覆ってその保護及
び絶縁を保持している。(このような保護フィルムをス
リーブと称する)所で、アルミニュウム電解コンデンサ
ーは、直径、長さ、容量、耐熱度、及び端子の長さ、
形、本数により、市場で使用されているその種類は数百
種類に上る。それらに使用されるスリーブの種類は、ア
ルミニュウム電解コンデンサーの形状の違いの他に着色
の種類、マーキングの種類に依っても分類され、即、注
文に対応するには常時数千種類のスリーブの在庫を必要
とされている。更に、このように常に多品種のスリーブ
を在庫として保持しているということは、品種切り替え
に伴うスリーブの作業上のロスと相まって、製造プロセ
ス的にも、コスト的にも大きな負担になっている。
【0003】又、従来のスリーブのうち、ポリ塩化ビニ
ル等は溶剤に侵され易く、更に、近年、アルミニュウム
電解コンデンサーの耐久性向上のために、封口材として
液状エポキシ樹脂が使用されつつあるが、この場合樹脂
に依ってはスリーブを変形させたりするトラブルを引き
起こすことが知られており、耐久面でも充分とは言え
ず、その改良が望まれている。
【0004】又、アルミニュウム電解コンデンサーは、
それが製造された後に前記したようなスリ−ブ等の外装
がなされているが、この場合は前記した様に多品種にわ
たるため前述の問題を有してる。従って、製造前、即
ち、アルミニュウム缶の段階で外装された後アルミニュ
ウム電解コンデンサーとした方が製造プロセス的には更
に簡略化されることになる。しかしながら、この場合
は、アルミニュウムを屈曲加工する加締め工程等が必要
なため、外装材は屈曲にも耐え得る強度に優れたもので
なければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】製造プロセス的に簡略
化された方法で、耐久性に優れたアルミニュウム電解コ
ンデンサーを製造すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
ような課題を解決すべく鋭意研究の結果、スリーブの代
わりにポリエステル系粉体塗料でアルミニウム部を塗装
することにより、製造プロセス的に簡略化され、耐久性
に優れると共に、屈曲性にも優れたアルミニュウム電解
コンデンサーが得られることを見い出し本発明を完成さ
せた。即ち、本発明は、 (1)カルボン酸末端ポリエステル、エポキシ樹脂、及
び硬化促進剤を必須成分とするアルミニュウム電解コン
デンサー用粉体塗料 (2)前項(1)に記載のアルミニュウム電解コンデン
サー用粉体塗料でアルミニュウム部分が塗装されたアル
ミニュウム電解コンデンサーを提供する。
【0007】本発明を詳細に説明する。本発明で使用さ
れるカルボン酸末端ポリエステルとはポリエステル末端
にカルボキシル基を有するものであり、ポリエステルを
構成する酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、
無水フタル酸、フマル酸、琥珀酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカン2酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸等の多
塩基酸及びそれらを再生する誘導体等を用い、又、アル
コール成分として、エチレングリコール、プロパンジオ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ネオペンチルアルコール、ペンタエルスリトール、
トリメチロールプロパン等を用いて多塩基酸を過剰に使
用することにより製造されるものである。その軟化点は
35〜120℃であり、特に好ましくは50〜100℃
である。又、酸価は一般的に30〜100であり、特に
好ましくは40〜90である。
【0008】本発明で使用されるエポキシ樹脂として
は、分子中に少なくとも2ケのエポキシ基を有するもの
であれば良く、従来公知のエポキシ樹脂を使用すること
が出来る。このようなエポキシ樹脂としては、例えば、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、、ビフェニル型エポキシ樹
脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、テトラヒドロキシフェ
ニルエタン型エポキシ樹脂、ポリオレフィン型エポキシ
樹脂、脂環式エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアネ
ート等が挙げられる。本成分は1種だけ使用しても良い
し、2種以上を混合して使用しても良い。エポキシ樹脂
に対してカルボン酸末端ポリエステル樹脂が等量比で
0.4〜1.4、好ましくは0.6〜1.1の範囲で使
用される。
【0009】本発明で用いられる硬化促進剤としては、
2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、
2、4ジアミノ(2−メチルイダゾール(1))−S−
エチルトリアジン等のイミダゾール類、ジアザビシクロ
(5、4、0)ウンデセン7及びその塩等のジアザ類、
トリフェニルフォスフィン等のフォスフィン類、トリメ
チルセチルアンモニュウムブロマイド等の4級アンモニ
ュウム塩、トリスジメチルアミノフェノール等のフェノ
ール類が挙げられる。
【0010】本発明の粉体塗料には、更に目的に応じて
充填剤、着色剤、レベリング剤、消泡剤、難燃剤、難燃
助剤等を適宜添加することが出来る。
【0011】本発明で使用され得る充填剤としては、シ
リカ、アルミナ、炭酸カルシュウム、タルク、クレー、
水酸化アルミニュウム、水酸化マグネシュウム、ガラス
繊維等が挙げられる。これらの添加量は、加締めに悪影
響を及ぼさない範囲なら特に制限はないが、通常エポキ
シ樹脂に対して3〜20重量%である。
【0012】本発明で使用され得る着色剤としては、従
来公知の着色剤が用いられ、その例としてはベンガラ、
クロムグリーン、酸化チタン等の無機顔料、フタロシア
ニンブルー、キナクリドンレッド、イルガジンイエロー
等の有機顔料が挙げられる。
【0013】本発明の粉体塗料を調製するには、カルボ
ン酸末端ポリエステル、エポキシ樹脂、硬化促進剤、及
び必要により、充填剤、難燃剤、難燃助剤、着色剤等の
配合成分を、ヘンシェルミキサー等により乾式混合した
後、ニーダー等による溶融混合処理を施すか、エクスト
ルーダーによる溶融混合処理を施した後、混合物を冷却
固化し、微粉砕後分級すれば良い。粒度は20〜150
μ、好ましくは30〜120μのものを使用するのが好
ましい。
【0014】本発明のアルミニュウム電解コンデンサー
は、粉体塗料をそれ自体公知の流動浸漬法、静電流動槽
法、静電スプレイ法、振りかけ法、転がし法、スプレイ
法、熔射法、霧箱法等の各種塗装方法によりアルミニュ
ウム電解コンデンサーの外筒部分及び/又は封口部を塗
装することにより得られる。上記の塗装法の内、流動浸
漬法、静電流動槽法、静電スプレイ法の採用が特に好ま
しい。塗装の膜厚は0.1〜2mm、特に好ましくは
0.15〜0.3mmである。又塗装温度はアルミニュ
ウム電解コンデンサーの耐熱性に依って、又粉体塗料中
に含まれる樹脂の種類に依っても変わるが、通常は80
〜170℃である。粉体塗料を塗装されたアルミニュウ
ム電解コンデンサーはスタンピング又はレーザーマーキ
ング等の高速マーキング方法に依って必要なマーキング
が施されて、本発明の粉体塗料により塗装されたアルミ
ニュウム電解コンデンサーが得られるが、マーキング方
法としては高速でかつ鮮明なマーキングが得られ、コン
ピューター制御が可能なレーザーマーキングが望まし
い。
【0015】本発明のアルミニュウム電解コンデンサー
の製造に於いては、色替え以外は塗装及びマーキング工
程のライン化が可能であり、従来のように煩雑なスリー
ブの切り替えや、スリーブ在庫の確保、使用前のスリー
ブの不良、スリーブのチェック、更に、製造時のスリー
ブの破損による手直し等の必要も無くコストメリットに
富み、加締め時の圧力にもクラックを生じない塗膜強度
を有し、且つ、得られたアルミニュウム電解コンデンサ
ーは、従来のポリ塩化ビニル等のフィルムが溶剤に侵さ
れ易いのに対して耐溶剤性に優れるという大きな特徴を
有する。更に、本発明に於いては、アルミニュウム部分
を塗装するだけでなく、粉体塗料を封口材としてアルミ
ニュウム電解コンデンサの封口部分にも塗装することに
より、製造プロセスが一段と逓減されることになる利点
を有している。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により、更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0017】又、本発明の粉体塗料を塗装して得られた
塗装製品の評価方法は次の通りである。 (耐溶剤性)トリクロロエタン中に塗装されたアルミニ
ュウム電解コンデンサーを5分浸漬後次のように判定し
た。 ○:表面に異常無し。 ×:表面が溶剤に侵されて荒れた状態になったり、塗
膜、又はスリーブに変形を生じる。 (塗膜強度) ○:加締め後の塗膜表面にクラックが発生しない。 ×:加締め後の塗膜が破れたり、塗膜表面にクラックが
入る。 (耐電圧試験)耐電圧試験機(菊水電子工業社製、TO
S8700)を用いアルミニュウム電解コンデンサーに
1500Vで1分電圧を掛ける。この間に漏れ電流が5
00μA以下の時を○、500μA以上になった場合を
×とする。
【0018】実施例1 カルボン酸末端ポリエステル(1) 75.5部 (日本ユピカ製ユピカコートGV−610硝子点移転59℃) エポキシ樹脂(1) 24.5部 (住友化学製ESB−400T) セチルトリメチルアンモニュウムブロマイド(硬化促進剤) 0.5部 三酸化アンチモン(難燃助剤) 6.7部 水酸化アルミニュウム(充填剤) 5.0部 ベンガラ(着色剤) 2.0部 モダフローパウダー(レベリング剤) 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、粉砕
機(ホソカワミクロン社製、パルペライザ−ACM−1
0)を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通して
20〜150μの粒度として本発明のポリエステル系粉
体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流動
槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(4端子肩有
り35φ50L)用アルミニュウム缶の外側を塗装し、
120℃で1時間硬化して約200μの膜厚で塗装され
たコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外筒缶
に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んでアル
ミニュウム外縁部を加締めた。この加締め工程を経ても
塗膜には微小のクラックも入らず耐電圧試験でも漏れ電
流は無く全く問題の無いアルミニュウム電解コンデンサ
ーが得られた。評価試験結果を表1に示す。
【0019】実施例2 カルボン酸末端ポリエステル(1) 75.5部 (日本ユピカ製ユピカコートGV−610硝子点移転59℃) エポキシ樹脂(1) 24.5部 (住友化学製ESB−400T) トリフェニルフォスフィン(硬化促進剤) 0.5部 三酸化アンチモン 6.7部 ベンガラ 2.0部 モダフローパウダー 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、前記
粉砕機を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通し
て20〜150μの粒度として本発明のポリエステル系
粉体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流
動槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(3端子肩
有り40φ45L)用アルミニュウム缶の外側を塗装
し、120℃で1時間硬化して約250μの膜厚で塗装
されたコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外
筒缶に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んで
アルミニュウム外縁部を加締めた。この加締め工程を経
ても塗膜には微小のクラックも入らず耐電圧試験でも漏
れ電流は無く全く問題の無いアルミニュウム電解コンデ
ンサーが得られた。評価試験結果を表1に示す。
【0020】実施例3 カルボン酸末端ポリエステル(2) 55.3部 (日本ユピカ製ユピカコートGV−760硝子点移転62℃) エポキシ樹脂(1) 24.5部 (住友化学製ESB−400T) トリフェニルフォスフィン 0.5部 三酸化アンチモン 6.7部 水酸化アルミニュウム 5.0部 フタロシニンブルー(着色剤) 0.05部 モダフローパウダー 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、前記
粉砕機を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通し
て20〜150μの粒度として本発明のポリエステル系
粉体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流
動槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(4端子肩
有り35φ50L)用アルミニュウム缶の外側を塗装
し、120℃で時間硬化して約200μの膜厚で塗装さ
れたコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外筒
缶に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んでア
ルミニュウム外縁部を加締めた。この加締め工程を経て
も塗膜には微小のクラックも入らず耐電圧試験でも漏れ
電流は無く全く問題の無いアルミニュウム電解コンデン
サーが得られた。評価試験結果を表1に示す。
【0021】実施例4 カルボン酸末端ポリエステル(3) 61.3部 (日本ユピカ製ユピカコートGV−330硝子点移転59℃) エポキシ樹脂(1) 24.5部 (住友化学製ESB−400T) セチルトリメチルアンモニュウムブロマイド(硬化促進剤) 0.5部 三酸化アンチモン 6.7部 水酸化アルミニュウム 5.0部 ベンガラ 2.0部 モダフローパウダー 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、前記
粉砕機を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通し
て20〜150μの粒度として本発明のポリエステル系
粉体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流
動槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(2端子肩
有り20φ30L)用アルミニュウム缶の外側を塗装
し、120℃で1時間硬化して約200μの膜厚で塗装
されたコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外
筒缶に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んで
アルミニュウム外縁部を加締めた。この加締め工程を経
ても塗膜には微小のクラックも入らず耐電圧試験でも漏
れ電流は無く全く問題の無いアルミニュウム電解コンデ
ンサーが得られた。評価試験結果を表1に示す。
【0022】実施例5 カルボン酸末端ポリエステル(2) 75.5部 (日本ユピカ製ユピカコートGV−760硝子点移転59℃) エポキシ樹脂(2) 24.2部 (日本化薬製BREN−S) セチルトリメチルアンモニュウムブロマイド 0.5部 三酸化アンチモン 6.7部 水酸化アルミニュウム 5.0部 ベンガラ 2.0部 モダフローパウダー 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、前記
粉砕機を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通し
て20〜150μの粒度として本発明のポリエステル系
粉体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流
動槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(4端子肩
有り35φ50L)用アルミニュウム缶の外側を塗装
し、120℃で時間硬化して約200μの膜厚で塗装さ
れたコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外筒
缶に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んでア
ルミニュウム外縁部を加締めた。この加締め工程を経て
も塗膜には微小のクラックも入らず耐電圧試験でも漏れ
電流は無く全く問題の無いアルミニュウム電解コンデン
サーが得られた。評価試験結果を表1に示す。
【0023】比較例1 エポキシ樹脂(1) 30.0部 (住友化学製ESB−400T) エポキシ樹脂(3) 70.0部 (三井石油化学製エポメートR−307) 無水トリメリット酸 8.5部 トリフェニルフォスフィン 0.5部 三酸化アンチモン 6.7部 水酸化アルミニュウム 5.0部 ベンガラ 2.0部 モダフローパウダー 1.0部 上記配合組成の混合物を2軸ニーダーにより溶融混合
し、ついで得られた溶融混合物を冷却固化した後、前記
粉砕機を用いて微粉砕した。100メッシュの篩を通し
て20〜150μの粒度として比較用のポリエステル系
粉体塗料を得た。こうして得た粉体塗料を用いて静電流
動槽法によりアルミニュウム電解コンデンサ(4端子肩
有り35φ50L)用アルミニュウム缶の外側を塗装
し、120℃で1時間硬化して約200μの膜厚で塗装
されたコンデンサ用外筒缶を得た。このコンデンサ用外
筒缶に電解液等の必要成分を充填後ゴム板をはめ込んで
アルミニュウム外縁部を加締めた所、加締め部で塗膜に
クラックが入りアルミニュウム電解コンデンサーの製品
を得ることが出来なかった。評価試験結果を表1に示
す。
【0024】比較例2 アルミニュウム電解コンデンサー(4端子肩有り35φ
50L)に、破損及び傷がなく、又型式に適合したこと
を確認したポリ塩化ビニルをスリーブ掛けし、スリーブ
掛け後のアルミニュウム電解コンデンサーに工程時の破
損が無いことを確認してアルミニュウム電解コンデンサ
ー製品を得た。このものは表1に示すように耐溶剤性に
劣る。評価試験結果を表1に示す。
【0025】 表1 耐溶剤性 塗膜強度 耐電圧試験 実施例1 ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ 実施例3 ○ ○ ○ 実施例4 ○ ○ ○ 実施例5 ○ ○ ○ 実施例6 ○ ○ ○ 比較例1 ○ × × 比較例2 × ○ ○
【0026】表1で示される結果から明かなように本発
明のポリエステル系粉体塗料から得られた塗装物は耐溶
剤性、塗膜強度、耐電圧に優れている。
【0027】
【発明の効果】耐溶剤性、塗膜強度、耐電圧に優れたア
ルミニュウム電解コンデンサー用粉体塗料が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 9/08 F 7924−5E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボン酸末端ポリエステル、エポキシ樹
    脂、及び硬化促進剤を必須成分とするアルミニュウム電
    解コンデンサー用粉体塗料
  2. 【請求項2】請求項1に記載の粉体塗料でアルミニュウ
    ム部分が塗装されたアルミニュウム電解コンデンサー
JP15614292A 1992-05-25 1992-05-25 アルミニュウム電解コンデンサー用粉体塗料及びコンデンサー Pending JPH05320537A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000043458A1 (en) * 1999-01-22 2000-07-27 Thomas Swan & Co. Ltd. Improvements in or relating to powdered coating compositions
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