JPH05320057A - コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤 - Google Patents
コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤Info
- Publication number
- JPH05320057A JPH05320057A JP4322869A JP32286992A JPH05320057A JP H05320057 A JPH05320057 A JP H05320057A JP 4322869 A JP4322869 A JP 4322869A JP 32286992 A JP32286992 A JP 32286992A JP H05320057 A JPH05320057 A JP H05320057A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- constipation
- improving agent
- proteoglycan
- sulfuric acid
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 コンドロイチン硫酸又はそのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属塩、レシチン及び蛋白質を含有
する便秘改善剤。 【効果】 本発明の便秘改善剤は、便秘改善作用を有す
ることによって便秘に伴う不快感を解消して食欲の増進
をもたらし、通常の体力維持、疲労回復、胃部・下腹部
の不快感、更年期障害、わる酔、滋養強壮、虚弱体質な
どに広く適用される。
しくはアルカリ土類金属塩、レシチン及び蛋白質を含有
する便秘改善剤。 【効果】 本発明の便秘改善剤は、便秘改善作用を有す
ることによって便秘に伴う不快感を解消して食欲の増進
をもたらし、通常の体力維持、疲労回復、胃部・下腹部
の不快感、更年期障害、わる酔、滋養強壮、虚弱体質な
どに広く適用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康増進・維持剤に関
し、更に詳しくは、コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤
に関する。
し、更に詳しくは、コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンドロイチン硫酸は、軟骨を中心に一
般に動物の結合組織に分布するムコ多糖類の一種であ
り、組織中では、蛋白質と結合し、プロテオグリカンと
して存在している。
般に動物の結合組織に分布するムコ多糖類の一種であ
り、組織中では、蛋白質と結合し、プロテオグリカンと
して存在している。
【0003】コンドロイチン硫酸は、通常、ナトリウム
塩として用いられ、薬理学的には、脂血清澄作用、抗凝
固作用、細胞賦活作用、解毒作用、鎮痛作用などを有す
ることが知られている。しかしながら、便秘改善剤とし
ては、未だ適用されていない。
塩として用いられ、薬理学的には、脂血清澄作用、抗凝
固作用、細胞賦活作用、解毒作用、鎮痛作用などを有す
ることが知られている。しかしながら、便秘改善剤とし
ては、未だ適用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、コンドロイチン硫酸の健康増進・維持剤としての有
効利用について鋭意研究を重ねた結果、コンドロイチン
硫酸又はその塩、レシチン及び蛋白質を一定の割合に配
合した組成物が便秘改善作用を有することによって、便
秘に伴う不快感を解消し、食欲の増進をもたらし、便秘
改善剤として優れた特性を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
は、コンドロイチン硫酸の健康増進・維持剤としての有
効利用について鋭意研究を重ねた結果、コンドロイチン
硫酸又はその塩、レシチン及び蛋白質を一定の割合に配
合した組成物が便秘改善作用を有することによって、便
秘に伴う不快感を解消し、食欲の増進をもたらし、便秘
改善剤として優れた特性を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の便秘改善剤は、 コンドロイチン硫酸又はそのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩 1〜40重量部、 レシチン 0.5〜20重量部及び 蛋白質 40〜98.5重量部 からなることを特徴とするものである。
【0006】本発明において、コンドロイチン硫酸は、
精製したものを用いてもよいし、プロテオグリカンの形
態で用いてもよい。この場合、プロテオグリカン中のコ
ンドロイチン硫酸換算量が前記範囲内であり、プロテオ
グリカン中の蛋白質量と新たに添加する蛋白質の総量が
前記範囲内になるように配合すればよい。
精製したものを用いてもよいし、プロテオグリカンの形
態で用いてもよい。この場合、プロテオグリカン中のコ
ンドロイチン硫酸換算量が前記範囲内であり、プロテオ
グリカン中の蛋白質量と新たに添加する蛋白質の総量が
前記範囲内になるように配合すればよい。
【0007】コンドロイチン硫酸をプロテオグリカンの
形態で得るには、例えば、サメ、クジラなどの水産動
物、牛、豚などの哺乳動物又は鳥等の軟骨を原料とし、
中性塩法、アルカリ法、酵素法、オートクレーブ法など
の公知の方法に従って抽出し、脂肪・固形分などを除去
した後、乾燥すればよい。また、脂肪・固形分を除去し
た後、更に蛋白分解酵素を用いて除蛋白処理し、アルコ
ール沈殿による公知の方法に従って精製すれば、コンド
ロイチン硫酸又はその塩を精製された状態で得ることが
できる。
形態で得るには、例えば、サメ、クジラなどの水産動
物、牛、豚などの哺乳動物又は鳥等の軟骨を原料とし、
中性塩法、アルカリ法、酵素法、オートクレーブ法など
の公知の方法に従って抽出し、脂肪・固形分などを除去
した後、乾燥すればよい。また、脂肪・固形分を除去し
た後、更に蛋白分解酵素を用いて除蛋白処理し、アルコ
ール沈殿による公知の方法に従って精製すれば、コンド
ロイチン硫酸又はその塩を精製された状態で得ることが
できる。
【0008】コンドロイチン硫酸の塩としては、通常、
ナトリウム塩を用いるが、カルシウム塩、カリウム塩な
どを用いてもよい。
ナトリウム塩を用いるが、カルシウム塩、カリウム塩な
どを用いてもよい。
【0009】蛋白質としては、プロテオグリカン由来の
ものの他、通常、卵白由来の蛋白又は全卵白、牛乳蛋
白、ゼラチンなどの動物性蛋白質及び大豆蛋白などの植
物性蛋白質などを用いることができる。
ものの他、通常、卵白由来の蛋白又は全卵白、牛乳蛋
白、ゼラチンなどの動物性蛋白質及び大豆蛋白などの植
物性蛋白質などを用いることができる。
【0010】コンドロイチン硫酸若しくはその塩又はレ
シチンの配合割合が前記下限未満であると、便秘改善作
用が不充分となる。
シチンの配合割合が前記下限未満であると、便秘改善作
用が不充分となる。
【0011】本発明の便秘改善剤には、主成分であるコ
ンドロイチン硫酸又はその塩、レシチン及び蛋白質の他
に、ビタミンA、B1 、B2 、B6 、B12、C、D、
E、パントテン酸、ニコチン酸アミド、ビオチン、葉
酸、イノシトール、タウリン、人参エキスのような植物
エキス、各種アミノ酸、各種ミネラルなどを適宜配合す
ることができるが、その総配合量は、コンドロイチン硫
酸又はその塩、レシチン及び蛋白質の総量100重量部
に対して10重量部以下とすることが好ましい。
ンドロイチン硫酸又はその塩、レシチン及び蛋白質の他
に、ビタミンA、B1 、B2 、B6 、B12、C、D、
E、パントテン酸、ニコチン酸アミド、ビオチン、葉
酸、イノシトール、タウリン、人参エキスのような植物
エキス、各種アミノ酸、各種ミネラルなどを適宜配合す
ることができるが、その総配合量は、コンドロイチン硫
酸又はその塩、レシチン及び蛋白質の総量100重量部
に対して10重量部以下とすることが好ましい。
【0012】本発明の便秘改善剤は、通常、液剤、顆粒
剤、錠剤、トローチ又はカプセル剤として用いる。
剤、錠剤、トローチ又はカプセル剤として用いる。
【0013】使用に際しては、通常、本発明品を1回に
1〜2g 、1日当り1〜3回服用する。
1〜2g 、1日当り1〜3回服用する。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び処方例により本発明を更に
詳細に説明するが、これらは、本発明の範囲を何ら制限
するものではない。
詳細に説明するが、これらは、本発明の範囲を何ら制限
するものではない。
【0015】実施例 (1)検体の調製 以下に示す本発明品の液剤(検体A及びB)を調製し
た。
た。
【0016】検体A:コンドロイチン硫酸ナトリウム
(分子量約10,000)15%、レシチン5%及び大
豆蛋白80%を含む組成物の10%水溶液 検体B:軟骨抽出物95%(コンドロイチン硫酸ナトリ
ウム13%、蛋白質82%に相当する)及びレシチン5
%を含む組成物の10%水溶液 軟骨抽出物は豚気管軟骨を121℃に120分間保った
後、遠心分離し、脂肪・固形分を除去して得られた抽出
液を噴霧乾燥して得たもので、このものはコンドロイチ
ン硫酸ナトリウム13.7%、蛋白質86.3%を含有
していた。
(分子量約10,000)15%、レシチン5%及び大
豆蛋白80%を含む組成物の10%水溶液 検体B:軟骨抽出物95%(コンドロイチン硫酸ナトリ
ウム13%、蛋白質82%に相当する)及びレシチン5
%を含む組成物の10%水溶液 軟骨抽出物は豚気管軟骨を121℃に120分間保った
後、遠心分離し、脂肪・固形分を除去して得られた抽出
液を噴霧乾燥して得たもので、このものはコンドロイチ
ン硫酸ナトリウム13.7%、蛋白質86.3%を含有
していた。
【0017】(2)便秘に対する作用 便秘で苦しんでいる人の中、便通が週1回の人15人、
同じく週2回の人23人に前記検体A又は検体Bに相当
する組成物をそれぞれ1回当り1.5g を1日に3回、
連日7日間服用させた結果は次の通りであった。
同じく週2回の人23人に前記検体A又は検体Bに相当
する組成物をそれぞれ1回当り1.5g を1日に3回、
連日7日間服用させた結果は次の通りであった。
【0018】
【表1】
【0019】以上の結果より明らかな如く、本発明品は
何れも便秘に対して顕著な改善効果を示した。
何れも便秘に対して顕著な改善効果を示した。
【0020】(3)急性毒性 コンドロイチン硫酸ナトリウム15%、レシチン5%及
び軟骨由来の蛋白質80%よりなる本発明品の経口投与
による急性毒性値を測定したところ、以下に示す結果を
得た。
び軟骨由来の蛋白質80%よりなる本発明品の経口投与
による急性毒性値を測定したところ、以下に示す結果を
得た。
【0021】
【表2】
【0022】以上の結果より明らかな如く、本発明品は
極めて低毒性である。
極めて低毒性である。
【0023】処方例1 コンドロイチン硫酸ナトリウム 20g レシチン 3g 乾燥蛋白 77g を混和し、常法に従って、顆粒とした。
【0024】処方例2 軟骨抽出物 95g (コンドロイチン硫酸ナトリウム 13g 蛋白質 82g に相当する) レシチン 5g を混和し、常法に従って顆粒とし、カプセルに充填し
た。
た。
【0025】処方例3 コンドロイチン硫酸ナトリウム 30g レシチン 3g ゼラチン 67g パルミチン酸レチノール 9,000ビタミン
A単位 塩酸チアミン 100mg ビタミンB2 60mg ビタミンB6 60mg ビタミンC 1,000mg パントテン酸カルシウム 50mg ニコチン酸アミド 200mg 酢酸トコフェロール 50mg エルゴカルシフェロール 8,000国際単位 を混和し、常法に従って顆粒とした。
A単位 塩酸チアミン 100mg ビタミンB2 60mg ビタミンB6 60mg ビタミンC 1,000mg パントテン酸カルシウム 50mg ニコチン酸アミド 200mg 酢酸トコフェロール 50mg エルゴカルシフェロール 8,000国際単位 を混和し、常法に従って顆粒とした。
【0026】処方例4 処方例2の処方の混和物100g に 塩酸チアミン 50mg ビタミンB2 25mg ビタミンB6 25mg パントテン酸カルシウム 25mg ニコチン酸アミド 100mg メチオニン 100mg アスパラギン酸ナトリウム 300mg 塩酸リジン 100mg カルニチン 200mg グリセロリン酸カルシウム 300mg 人参エキス 50mg を加えて混和し、水を加えて全量を1,000mlとし
た。
た。
【0027】
【発明の効果】本発明の便秘改善剤は、便秘改善、通常
の体力維持、疲労回復、胃部・下腹部の不快感、更年期
障害、わる酔、滋養強壮、虚弱体質などに広く適用され
る。
の体力維持、疲労回復、胃部・下腹部の不快感、更年期
障害、わる酔、滋養強壮、虚弱体質などに広く適用され
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 コンドロイチン硫酸又はそのアルカリ金
属もしくはアルカリ 土類金属塩 1〜40重量部、 レシチン 0.5〜20重量部及び 蛋白質 40〜98.5重量部 からなることを特徴とする便秘改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4322869A JPH0662424B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4322869A JPH0662424B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59165658A Division JPS6144822A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | コンドロイチン硫酸含有抗疲労剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320057A true JPH05320057A (ja) | 1993-12-03 |
JPH0662424B2 JPH0662424B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=18148526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4322869A Expired - Lifetime JPH0662424B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | コンドロイチン硫酸含有便秘改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662424B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001062226A3 (en) * | 2000-02-23 | 2001-12-06 | J P M E D Ltd | Homogenous solid matrix containing vegetable proteins |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP4322869A patent/JPH0662424B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001062226A3 (en) * | 2000-02-23 | 2001-12-06 | J P M E D Ltd | Homogenous solid matrix containing vegetable proteins |
US7867545B2 (en) | 2000-02-23 | 2011-01-11 | J.P.M.E.D. Ltd. | Homogenous granular solid matrix containing vegetable protein |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0662424B2 (ja) | 1994-08-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |