JPH0531989A - キヤリツジ移動装置及び記録装置 - Google Patents

キヤリツジ移動装置及び記録装置

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JPH0531989A
JPH0531989A JP21321591A JP21321591A JPH0531989A JP H0531989 A JPH0531989 A JP H0531989A JP 21321591 A JP21321591 A JP 21321591A JP 21321591 A JP21321591 A JP 21321591A JP H0531989 A JPH0531989 A JP H0531989A
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carriage
recording
gear
guide member
screw
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JP21321591A
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English (en)
Inventor
Isao Tsukada
功 塚田
Takeshi Hasegawa
毅 長谷川
Manabu Kanazawa
学 金沢
Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 キャリッジ3を摺動軸5a,5bに沿って移
動させて処理を行うシリアル装置に於いて、キャリッジ
3が摺動軸5aを摺動する際に、スペーサ60の両端に配
設された弾性リング部材61によって摺動負荷がかかるよ
うにする。 【効果】 キャリッジ3を移動させる直流モータ15が急
激な負荷変動により回転数が変化したとしても、モータ
15の回転速度とキャリッジ3の移動量との対応性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャリッジを移動して記
録等を行わせるためのキャリッジ移動装置及び前記キャ
リッジ移動装置を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、キャリッジにCCD等の読取手段
を搭載し、このキャリッジを往復移動して所定の読み取
りを行うシリアル型の読取装置、或いはキャリッジによ
って記録手段を往復移動させて記録を行うシリアル型の
記録装置が開発されている。これらシリアル装置にあっ
ては、キャリッジを移動させる構成としては、例えば図
21に示すようにリードスクリュー50にスクリュー溝50a
を穿設し、このスクリュー溝50aにキャリッジ51に突設
したピン51aを入り込ませている。そしてモータ52を駆
動すると駆動伝達部材(ウォームギヤ53、ウォームホイ
ール54、駆動伝達軸55、ギヤ56,57,58)を介してリー
ドスクリュー50に回転力が伝達され、このリードスクリ
ュー50の回動によってキャリッジ51が往復移動するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような装置にあっ
てはモータ52の回転をウォームギヤ53に取り付けたエン
コーダ59で検出しているため、ウォームギヤ53の回転に
対応してキャリッジ51が移動するようにしないと、読取
装置にあっては読取誤差が生じ、記録装置にあっては記
録品質が低下してしまう。しかしながら、前記構成で
は、駆動伝達部材のバックラッシュ、例えばウォーム
ギヤ53とウォームホイール54間のバックラッシュ、ホ
イールギヤ54或いはギヤ56と駆動伝達軸55間のガタ、
ギヤ56,57,58間のバックラッシュ、リードスクリュ
ー50のスクリュー溝50aとピン51aとのガタ等によって
モータ駆動量に対してキャリッジ51の移動量が完全に一
致しない。これらバックラッシュやガタは製造コストか
らくる精度上の制約や組立上の制約等から完全に除去す
ることが出来ず、またモータ52として直流モータを使用
した場合には、モータ特性からくる負荷によるモータ回
転数の変動(例えばモータ起動直後等)等により、モー
タ52の駆動量に対するキャリッジ51の移動量の対応性が
悪くなってしまう等の問題が生じていた。
【0004】本発明は従来の前記課題を解決するもので
あり、その目的とするところは、簡単な構成によって駆
動源の駆動量に対するキャリッジの移動量の対応性を向
上させたキャリッジ移動装置及び記録装置を提供せんと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、移動可能なキャリッジ
と、前記キャリッジの移動をガイドするためのガイド部
材と、前記キャリッジを前記ガイド部材に沿って往復移
動させるための直流モータを駆動源とする駆動手段と、
前記キャリッジが前記ガイド部材に沿って摺動する際
に、一定の負荷を付与するための負荷手段とを設けたこ
とを特徴としてなる。
【0006】
【作用】前記手段にあっては、キャリッジの移動に一定
の負荷を付与することによって、負荷の急激な変動によ
り駆動源のスピード変化に対するキャリッジの移動量の
対応を向上させるものである。
【0007】
【実施例】次に前記手段を適用した本発明に一実施例に
ついて図面を参照して説明する。尚、図1は記録装置の
平面説明図であり、図2は右側面説明図であり、図3は
左側面説明図である。
【0008】図に於いて、1は装置本体を形成するベー
スフレームであり、このフレーム1に対して記録手段を
構成する記録ヘッド2を搭載したキャリッジ3が図1の
矢印P,Q方向に移動可能に取り付けられている。本実
施例に於ける記録ヘッド2は、記録信号に応じてエネル
ギーを印加することにより、インク吐出口からインクを
吐出するインクジェット記録方式を用いており、その中
でもインクを吐出させるために利用するエネルギーとし
て熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザー光等)を備え、この熱エネルギーによってイン
クの状態変化を生起させるものを用いている。この方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成出来るから
である。4は前記キャリッジ3に設けられた孔3aを中
心に回動自在に取り付けられたセットレバーであり、こ
れは記録ヘッド2を図示しない駆動回路基板に接続する
ためのフレキシブルケーブル6に圧接固定するための部
材である。
【0009】また前記キャリッジ3はベースフレーム1
に固定された2本の摺動軸5a,5bに支持され、図1
の矢印P,Q方向に摺動自在に構成されている。そして
このキャリッジ3には後述する回転体であるところのス
クリュー13に形成した一条の溝部13b(図6参照)に入
り込み、該スクリュー13の回転運動を図1の矢印P,Q
方向の直線運動に変換するための突出ピン22(図2参
照)が固定されている。このキャリッジ3は摺動軸5
a,5bに対して摺動負荷が付与されるように支持され
ているが、その構成については後述する。
【0010】7はプラテンであり、被記録媒体である記
録シートのガイドとしての機能をも有している。記録シ
ートを送るための送りローラ8はベースフレーム1と右
側板10により回転可能に軸支されており、所定位置にギ
ヤ部8aが形成されている。この送りローラ8aの中央
部にはゴムリング9が取り付けられており、各々のゴム
リング9の下方にはピンチローラ23が対向して設けら
れ、図示しないバネ性を有する軸によりピンチローラ23
を介してゴムリング9に圧力を与えている。記録シート
は前記ゴムリング9とピンチローラ23間に挿通され、送
りローラ8の回転量に応じて搬送される。
【0011】図2は前述した右側板10を取り除いた右側
面を示している。図2に於いて、11は第一回転部材であ
るメインギヤであり、これは軸12に固定され、軸12はベ
ースフレーム1に回転可能に支持されている。14は第二
回転部材である反転ギヤであり、ベースフレーム1から
突出した軸により回転可能に支持されている。13はスク
リューで、その右端部には第三回転部材であるギヤ部13
aが一体的に形成されている。反転ギヤ14とスクリュー
ギヤ13aとは常時噛合状態にあるが、メインギヤ11と反
転ギヤ14又はスクリューギヤ13aとは後述する機構によ
り間欠的に動力の伝達を行うように構成している。
【0012】図4は、図3における左側板16を除いた側
面を示しており、15は駆動源であるDCモータであり、
モータ軸にはウォームギヤ21が圧入固定されている。こ
のウォームギヤ21には、その先端部に円盤状のエンコー
ダスリット21aが一体的に形成されており、吐出信号検
出器19の凹溝に入り込んでいる。また17はホイールギヤ
で、前記メインギヤ11を固定する軸12に同様に固定され
ており、且つ前記ウォームギヤ21と常時噛合状態にあ
る。前記吐出信号検出器19は透過型のフォト検出器で、
PCB18上に設けられており、また同時にPCB18上
には後述する記録開始信号検出器24(透過型フォト検出
器)も設けられている。20は前記PCB18と図示しない
駆動回路とを接続するフラットケーブルである。
【0013】(キャリッジの駆動の動力伝達系)次にキ
ャリッジ3を往復駆動するための動力伝達系について説
明する。図6はキャリッジの往復駆動に関わる動力伝達
系を簡略的に示した斜視図であり、DCモータ15は通電
により常時一方向に回転する。これによりホイールギヤ
17はウォームギヤ21を介して図6の矢印J方向に常時回
転し、軸12を介してメインギヤ11も同様にJ方向に回転
駆動する。
【0014】前記の如く常時J方向に回転駆動されるメ
インギヤ11の動力は、後述する機構により、直接メイン
ギヤ11からスクリューギヤ13aの動力が伝達される時
は、スクリュー13は図6の矢印K方向に回転し、このと
きキャリッジ3は矢印P方向に移動する。一方、メイン
ギヤ11から反転ギヤ14に動力が伝達される時は、前記の
如く反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとは常時噛合して
いるために、反転ギヤ14が図6の矢印L方向に回転して
結果的にスクリュー13は図6の矢印M方向に回転し、こ
のときキャリッジ3は矢印Q方向に移動する。
【0015】次に図7乃至図9を参照して、メインギヤ
11、反転ギヤ14、スクリューギヤ13aの形状を具体的に
説明する。図7はメインギヤ11の説明図であり、このギ
ヤ11は反転ギヤ14との対向部、スクリューギヤ13aとの
対向部、送りローラギヤ8aとの対向部のそれぞれ3つ
の対向部位に分けられる。先ずスクリューギヤ13aとの
対向部は、ギヤ部31及びその両端にカム部30及び32から
なる。ギヤ部31の歯数は本実施例では18歯に設定してあ
るが、この値は反転ギヤ14及びスクリューギヤ13aの歯
数により、またスクリュー13を何度回転駆動するかによ
って決定される。
【0016】次に反転ギヤ14との対向部は、同様にギヤ
部34及びその両端にカム部33及び35からなり、前記スク
リューギヤ13aとの対向部と同形状に設定されており、
違いとしてはカム33,35が各々の端部に設けられている
こと、即ち後述する反転ギヤ14乃至スクリューギヤ13a
の欠歯部(図8及び図9の40又は42)の対向位置に設け
られていることである。尚、送りローラギヤ8aとの対
向部については後述する。
【0017】図8(A),(B),は反転ギヤ14の説明
図であり、全周歯を有する全周歯部38と一部欠歯部(3
歯)40を有する有歯部39より構成される。前述の如く欠
歯部40はメインギヤ11のカム部33及び35と対向位置にあ
る。また全周歯部38と有歯部39との歯は互いに回転方向
に半歯α分位相がずれて設定されている。
【0018】図9(A),(B)はスクリューギヤ13a
の説明図である。尚、図9(B)は図9(A)のA−A
断面図である。前記反転ギヤ14と同様に一部欠歯部(3
歯)42を有する有歯部41より構成されている。前記欠歯
部42はメインギヤ11のカム部32,30と対向した位置に設
けられている。
【0019】(キャリッジに摺動負荷を付与する構成)
前記スクリュー13の回動によってキャリッジ3が摺動軸
5a,5bを摺動して移動するが、この装置にあっては
キャリッジ3の移動に際して摺動負荷が付与される。そ
のための構成として、本実施例では図10に示すように構
成している。尚、図10(A)はキャリッジ3が摺動軸5
a,5bに支持されている部分の正面説明図であり、
(B)はスペーサ及びOリングの斜視説明図である。
【0020】その構成を具体的に説明すると、図10
(A)に示すように摺動軸5a,5bはキャリッジ3の
支持部3bに穿孔された孔に挿通しており、この支持部
3b間であって摺動軸5aにはスペーサ60が内周部に潤
滑剤(例えばグリス等)を塗布して摺動自在に嵌合して
おり、このスペーサ60の両端には弾性体よりなるリング
部材(本実施例ではゴム材のOリング)61が摺動軸5a
に嵌合している。このリング部材61の内径Dと摺動軸5
aの外径dは略同一に設定されており、キャリッジ3が
移動する際にリング部材61と摺動軸5a間で摩擦が生
じ、キャリッジ3の移動に摺動負荷が付与される。
【0021】前記リング内径Dと摺動軸外径dの関係
は、D≪dの場合は摺動負荷が大きくなりすぎてモータ
15にかかる負担が大きくなる。これに対してD<d且つ
D≒dの場合はリング部材61が摺動軸5aを適度に締め
付ける。またD>dであってもD≒dの場合は摺動軸5
aに塗布された潤滑剤が両者の間隙に進入するために、
キャリッジ3の移動に適度な摺動負荷を付与する。一
方、D≫dの場合は前記潤滑剤の影響もあまりなく、キ
ャリッジ3の移動に摺動負荷を効果的に付与することは
出来ない。
【0022】従って、リング部材61の材質や硬度に応じ
て前記D及びdの値を最適値に設定すれば良い。
【0023】(動作の説明)次に具体的な動作を図11を
参照して説明する。図11(A)〜(D)は動作を理解し
易くするために、メインギヤ11の反転ギヤ対向部と、反
転ギヤ14の動きに限定した説明図で、図11(A)はメイ
ンギヤ11のカム部35が反転ギヤ14の欠歯部40に入り込ん
だ状態を示し、この時まだ反転ギヤ14には回転力は伝達
されず、メインギヤ11が矢印J方向に回転しても、反転
ギヤ14は停止している。次にメインギヤ11がさらに矢印
J方向に回転すると、図11(B)に示すようにメインギ
ヤ11に設けられた歯部34aは反転ギヤ14の歯部14aと噛
合し、反転ギヤ14は図の矢印L方向に回転駆動される。
【0024】図11(C)では、まだ反転ギヤ14は矢印L
方向に回転駆動されている。そして前述した通りメイン
ギヤ11の歯の設定により歯部34bの噛合が過ぎると、図
11(D)に示す如く、反転ギヤ14が一回転後、カム部33
が欠歯部40に入り込み、反転ギヤ14の回転を停止させ、
且つロックさせる。これと同様な動作がメインギヤ11の
スクリューギヤ対向部とスクリューギヤ13aの相互伝達
動作でも行われる。また反転ギヤ14の有歯部38(図8参
照)と、スクリューギヤ13aは常時噛合状態にあるた
め、反転ギヤ14の一回転の動作はスクリューギヤ13aに
伝達され、スクリュー13は一回転する。
【0025】ここで前記メインギヤ11に於ける反転ギヤ
14との対向部と、スクリューギヤ13aとの対向部は図7
に示すように実質的に位相を 180°ずらした状態に設定
されており(実際には 180°に対して図12に示すように
反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとの位置のメインギヤ
11の中心までの角度θ分だけ更に位相がずれている)、
図11(D)の状態に於いてはスクリューギヤとの対向部
とスクリューギヤ13aとの位置関係は図11(A)の状態
にある。
【0026】しかるに、図6に於いて、(1)メインギ
ヤ11が0°〜 180°回転すると、反転ギヤ14が矢印L方
向へ一回転し、この反転ギヤ14を介してスクリューギヤ
13aが矢印M方向へ一回転する。(2)メインギヤ11が
180°〜 360°回転すると、スクリューギヤ13aが矢印
K方向へ一回転し、このスクリューギヤ13aを介して反
転ギヤ14は矢印N方向へ一回転する。
【0027】前記(1)→(2)、(2)→(1)に状
態が切り換わる際に、各カム部32、35が正確に各反転ギ
ヤ14、スクリューギヤ13aの各欠歯部に挿入され、カム
部30及び33がそれぞれ欠歯部に入り込んで各ギヤを固定
するものである。
【0028】(記録シート搬送伝達系)次に記録シート
の搬送伝達系について説明する。記録シート搬送動作
は、図7に於けるメインギヤ11に一体的に形成された歯
部36,37がメインギヤ11の回転動作に伴い、送りローラ
8のギヤ部8aを間欠的に回転駆動することでなされ
る。歯部36,37は互いに 180°位相がずれており、且つ
前記スクリュー13によりキャリッジ3が両側部に位置す
る近傍で、且つ記録ヘッド2の記録動作に影響のない領
域でなされるように設定されている。
【0029】次に本実施例に於ける記録動作について説
明する。尚、図13は本実施例に於ける記録装置の周辺部
の構成を示すブロック図であり、CPU50、キーボード
51、表示器52、電源ユニット53、モータ駆動回路54、記
録ヘッド駆動回路55、記録装置56により構成されてい
る。前記記録装置56よりCPU50に入力する信号として
は、前記吐出信号検出器19から出力される吐出位置検出
信号と、記録開始信号検出器24らか出力される吐出開始
位置検出信号の2種類である。
【0030】DCモータ15に電圧を印加して起動する
と、ウォームギヤ21に一体的に形成されたエンコーダス
リット円盤21aにより吐出位置検出信号が発生する。こ
の信号は、ドットマトリクスに於ける各ドット列に一対
一に対応して発生するように設定されている。
【0031】次にメインギヤ11と反転ギヤ14及びスクリ
ューギヤ13aの相互動作により、キャリッジ3は例えば
図1の右端位置から矢印P方向に移動を開始する。次に
図6に於いて、スクリュー13の回転に伴ってスクリュー
13の端部に固定されたエンコーダ板25が回転し、その円
周部に形成されたスリット25a,25bが記録開始位置信
号を発生する。
【0032】CPU50は前記吐出位置開始信号を受け、
同時に前記吐出位置検出信号に同期して記録信号を選択
的に出力することにより、図1の矢印P方向への記録が
なされる。そして前記P方向への記録が終了すると、C
PU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数し、Nパル
ス後にモータ15の通電をオフする。このとき前述した如
く既に記録シート搬送動作も終了しており、キャリッジ
3は図1の左端部にて停止する。以上のタイミングチャ
ートを図14に示す。
【0033】次に再度モータ15を起動すると、前述した
スクリュー13の反転機構によりスクリュー13は逆回転し
てキャリッジ3が図1の左端から矢印Q方向に移動を開
始する。また前記モータ15の起動と同時に吐出位置検出
信号も発生する。更に再びエンコーダ板25の回転によ
り、吐出開始位置検出信号が発生し、これと同期してC
PU50から記録信号を選択的に出力することにより、図
1の矢印Q方向への記録がなされる。
【0034】前記の如くして矢印Q方向への記録が終了
すると、CPU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数
し、Mパルス後にモータ15の通電をオフする。このとき
前述したように、記録シート搬送動作も終了しており、
キャリッジ3は図1の右端部にて停止する。以上のタイ
ミングチャートを図15に示す。
【0035】前述の如き動作を繰り返すことにより、記
録シートに記録が行われる。またCPU50はキャリッジ
3が左端部に位置するか、右端部に位置するかを事前に
判別する必要があるが、その方法としては例えばシステ
ムに電源が投入された時又は特定キー(オールクリアキ
ー等)が押下された時等にモータ15の通電を行うように
する。そして図14又は図15に示すように吐出開始位置検
出信号が矢印P方向、Q方向で異なる形の信号が発生す
るように、エンコーダ板25の形状を設定しておき、図の
X→Y形ならP方向に移動中、Y→X形ならQ方向に移
動中であることをCPU50が判別するようにする。
【0036】尚、エンコーダパルスX,Yの違いは、そ
の間の吐出位置検出信号のパルス数を計数することによ
り、モータ15の回転速度が異なっても正確に判別するこ
とが可能である。また前記P方向,Q方向で記録が終了
してからモータ15の駆動停止までのパルス数をそれぞれ
N,Mとしているが、このパルス数は基本的には同じ値
に設定する。しかし、負荷の相違等により若干差をつけ
るようにしても良い。
【0037】前記のようにして、DCモータ15の1方向
回転によりキャリッジ3を往復移動させることが出来
る。またこのキャリッジ3の移動に際して摺動負荷を付
与することにより、急激な負荷変動によるDCモータ15
の回転速度変化に対してキャリッジ3がその影響を受け
難くなり、その結果、エンコーダパルス数とキャリッジ
3の移動量の対応性が向上し、良好な記録を行うことが
出来る。更にスペーサ60に内周部に前記潤滑剤を事前に
多量に注入することにより、保油効果を高くすることも
可能である。
【0038】〔他の実施例〕 00000000000000000000 前述した実施例にあってはキャリッジ3に摺動負荷を付
与するために、図10に示すようにスペーサ60とリング部
材61を取り付けた例を示したが、これに代わって図16に
示すような部材を取り付けても良い。これは円筒状の部
材62の長手方向にスリット62aを設け、内周部に複数の
突起部62bを突設している。この円筒部材62は摺動軸5
aに嵌挿されない状態で、突起部62aの先端部を結ぶ内
径が、摺動軸5aの外径に対して僅かに小さく設定され
ており、これを前記摺動軸5aに嵌合すると該軸5aを
一定の荷重で締め付けるようになっている。従って、前
記円筒部材62を図10のスペーサ60とリング部材61に代え
て取り付けるても前述した実施例と同様な効果を得るこ
とが出来る。
【0039】また図17に示すようにキャリッジ3の後部
に2本の弾性を有するアーム部3cを突設し、この弾性
アーム部3cによって摺動軸5aを一定圧力で挟持する
ように構成してもキャリッジ3の移動に摺動負荷を付与
することが出来る。このように構成すると、アーム部3
cをキャリッジ3と一体的に構成出来るため、コスト出
来にメリットがある。
【0040】更に図18に示すようにキャリッジ3の後部
に板バネ63をビス止めし、この板バネ63が摺動軸5aに
圧接するように構成してキャリッジ3の移動に摺動負荷
を付与することが出来る。この構成にあっては板バネ63
のバネ定数を安定して設定出来、構成も簡単であるため
実用的である。
【0041】更に図19に示すように摺動軸5aの外径よ
りも僅かに大きい内径を有し、その内周面に螺旋溝64a
を有する円筒部材64を摺動軸5aに嵌合し、この円筒部
材64の内面と摺動軸5aの間に潤滑剤を塗布して構成し
ても良い。この場合はキャリッジ3の移動によって前記
円筒部材64が摺動軸5aに対して摺動すると、円筒部材
64の両端部によって潤滑剤が押しかかれ、常に一定の粘
性負荷を生じ、キャリッジ3の移動に一定の摺動負荷が
付与される。
【0042】また図19に示した円筒部材64を図20に示す
ようにキャリッジ3の後部にビス止めした板バネ65で押
圧し、円筒部材64の内周面が摺動軸5aに強く圧接する
ように構成しても良い。このようにすると、キャリッジ
3の移動に際して前記潤滑剤の粘性負荷の他に摩擦負荷
が加わり、より大きな摺動負荷が付与されるようにな
る。
【0043】更に前述した実施例では何れも摺動軸5a
にスペーサ等を設けた例を示したが、これは摺動軸5b
に設けても良く、或いは両軸5a,5bに設けるように
しても良いことは当然である。
【0044】また前述した実施例では記録手段としてイ
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸騰を
越える加熱によって生ずる気泡の成長により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。
【0045】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0046】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。記録ヘッドの構成としては、前述
の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気
熱変換体の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0047】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0048】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0049】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明をの効果を一層安定出来るので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別
の加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安
定した記録を行うために有効である。
【0050】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0051】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0052】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0053】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0054】また記録手段は、必ずしも前述したインク
ジェット記録方式に限定する必要はなく、ワイヤードッ
ト記録方式や感熱記録方式等、種々の記録方式を用いる
ことも可能である。
【0055】更に前述した実施例ではキャリッジ3に記
録ヘッドを搭載した記録装置を例にとって説明したが、
前記キャリッジ3にCCD等の読取手段を搭載し、この
キャリッジを往復移動することによって、原稿記載情報
を読み取るシリアル読取装置に適用することも出来る。
【0056】
【発明の効果】本発明は前述した如く、キャリッジを前
記ガイド部材に沿って往復移動するキャリッジの移動に
一定の負荷を付与することにより、構成簡単にして負荷
の急激な変動による駆動源のスピード変化に対し、駆動
源の駆動量とキャリッジの移動量との対応性を向上させ
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の平面説明図
である。
【図2】記録装置の右側面説明図である。
【図3】記録装置の左側面説明図である。
【図4】記録装置の側板を除いた状態の左側面説明図で
ある。
【図5】記録装置の正面説明図である。
【図6】キャリッジ駆動系の説明図である。
【図7】メインギヤの説明図である。
【図8】反転ギヤの説明図である。
【図9】スクリューギヤの説明図である。
【図10】キャリッジの移動に摺動負荷を付与する構成
説明図である。
【図11】メインギヤと反転ギヤの噛合、遊離説明図で
ある。
【図12】メインギヤと反転ギヤ、スクリューギヤの関
係説明図である。
【図13】記録装置周辺のブロック図である。
【図14】キャリッジを一方向へ移動させるときの記録
とシート搬送のタイミングチャートである。
【図15】キャリッジを他方向へ移動させるときの記録
とシート搬送のタイミングチャートである。
【図16】キャリッジの移動に対する摺動負荷付与構成
の他の実施例の説明図である。
【図17】キャリッジの移動に対する摺動負荷付与構成
の他の実施例の説明図である。
【図18】キャリッジの移動に対する摺動負荷付与構成
の他の実施例の説明図である。
【図19】キャリッジの移動に対する摺動負荷付与構成
の他の実施例の説明図である。
【図20】キャリッジの移動に対する摺動負荷付与構成
の他の実施例の説明図である。
【図21】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
2 …記録ヘッド 3 …キャリッジ 5a,5b …摺動軸 8 …搬送ローラ 11 …メインギヤ 13 …スクリュー 13a…スクリューギヤ 14 …反転ギヤ 15 …モータ 60 …スペーサ 61 …リング部材
フロントページの続き (72)発明者 吉川 尚志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なキャリッジと、 前記キャリッジの移動をガイドするためのガイド部材
    と、 前記キャリッジを前記ガイド部材に沿って往復移動させ
    るための直流モータを駆動源とする駆動手段と、 前記キャリッジが前記ガイド部材に沿って摺動する際
    に、一定の負荷を付与するための負荷手段と、 を有することを特徴とするキャリッジ移動装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷手段として前記キャリッジと前
    記ガイド部材との摺動部分にOリングを設けることを特
    徴とする請求項1記載のキャリッジ移動装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に記録するための記録手段を搭
    載して移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの移動
    をガイドするためのガイド部材と、前記キャリッジを前
    記ガイド部材に沿って往復移動させるための直流モータ
    を駆動源とする駆動手段と、前記キャリッジが前記ガイ
    ド部材に沿って摺動する際に、一定の負荷を付与するた
    めの負荷手段とを有するキャリッジ移動装置と、 前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出して記録を行うインク
    ジェット記録方式である請求項4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸
    騰を越える加熱によって生ずる気泡の成長により、イン
    クを吐出口より吐出して記録を行うインクジェット記録
    方式である請求項5記載の記録装置。
JP21321591A 1991-07-31 1991-07-31 キヤリツジ移動装置及び記録装置 Pending JPH0531989A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1407889A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Lubricating system including a lubricating structure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1407889A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Lubricating system including a lubricating structure
US6843549B2 (en) 2002-10-10 2005-01-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Lubricating system including a lubricating structure

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