JPH0531984U - Icカード - Google Patents

Icカード

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JPH0531984U
JPH0531984U JP089064U JP8906491U JPH0531984U JP H0531984 U JPH0531984 U JP H0531984U JP 089064 U JP089064 U JP 089064U JP 8906491 U JP8906491 U JP 8906491U JP H0531984 U JPH0531984 U JP H0531984U
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card
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corners
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浩一 上野
敬享 中井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カード基材に形成した凹部にICモジュールを
装着してICカードを製造する際の作業効率を向上させ
ると共に、不良品発生率を減少させ、あわせてICカー
ド機能の信頼性を向上させる。 【構成】ICモジュールの直方体状の樹脂モールド部に
ついて、その角部の一つに他の角部に比べて大きなアー
ルをつける。カード基材1には樹脂モールド部と同一形
状・寸法の第2凹部2bを形成するが、この第2凹部に
ついて、前記アール大の角部が嵌挿される角部をカード
基材1の縦および横中心線c1 ,c2 に最寄りの角部A
1 に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ICモジュールをカード基材の偏心位置に装着したICカードに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記ICカードは、従来の磁気カードに比べて記憶容量が大きいことから、銀 行関係では預金通帳の代わりに預貯金の履歴を、またクレジット関係では買物な どの取引履歴を記憶させるのに使用されており、その一例として図4乃至図7に 示すものが知られている。
【0003】 このICカードは、図5に示すカード基材1に形成された凹部2に図6,7に 示すICモジュール11aを嵌挿固着して構成されている。 前記ICモジュール11aでは、長方形の基板12の表面側に外部端子13を 設け、裏面側に回路パターン14と、ダイボンディングパッド15を設け、外部 端子13、基板12及び回路パターン14を貫通して形成された複数のスルーホ ール17の内面に外部端子13と回路パターン14とを導通させる導通メッキ1 8を形成したのち、ダイボンディングパッド15にICチップ16をダイボンデ ィングし、次にICチップ16と回路パターン14との間をワイヤボンディング し、さらにこのICチップ16及びボンディングワイヤ19を含む配線部の周囲 を、前記基板12の大きさよりも小さい範囲で絶縁性樹脂により樹脂モールドし 、直方体状の樹脂モールド部20を形成して、断面凸状のICモジュール11a を構成したものである。 一方、カード基材1の凹部2は、ICモジュール11aの基板12部分が嵌合 される第1凹部2aと、樹脂モールド部20が嵌合される第2凹部2bとで形成 され、これら凹部と、これに嵌合される前記各部材とは同一の形状・寸法(但し 、0.03〜0.05mm程度のすき間がある)に形成されている。 そして、ICカードの製造に当たっては、前記カード基材1の第1凹部2a底 面及び第2凹部2bに、接着剤として例えば熱硬化型接着剤を滴下したのち、I Cモジュール11aを嵌挿し、熱プレス等で加熱加圧し固着する。
【0004】 ところで、前記ICカードにおいてはICモジュール11aの大きさや、カー ド基材1に対する装着位置などは規格で定められており、図5に示すとおり、前 記凹部2はカード基材1の中心点oすなわち縦横の中心線c1 とc2 の交点であ るカード中心点oから偏心した位置に形成される。 また、一般にICモジュール11aの外部端子13では、機能が異なる端子が 複数設けられており、ICカードを使用する機械との関係から、各外部端子13 の配設位置はICカードの特定位置に定めなければならず、このためICカード の製造において、カード基材1の凹部2へのICモジュール11aの装着の向き は、特定の向きに定めることが必要となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかして、前記ICカードでは、使用時にその縦方向または横方向に曲げられ ることがあり、この場合、カード基材1の中心線c1 またはc2 近傍に最大曲げ 応力が発生する。したがって、これら中心線c1 ,c2 の交点であるカード中心 点oの近傍に最大曲げ応力が最も高頻度に発生することとなる。 しかしながら、前記ICカードでは、ICモジュール11aの樹脂モールド部 20の四つの角部A,B,C及びDのアールが同一形状で、しかも小さいため( 該角部Aは、ICモジュール11aを凹部2に嵌挿すると図5中、角部A1 に位 置する)、ICカードが曲げられた際、前記角部Aの近傍に位置するICチップ 16部分が損傷してICカードの機能が破壊され易いという問題点があった。 また、ICモジュール11aの樹脂モールド部20の平面形状は左右対称とな っているため、ICカードの製造工程においてICモジュール11aが、前記凹 部2に正規の向きと逆向きに装着されてしまうことがあり、この場合にはICカ ードの外部端子13が誤った位置に配設され、使用不能のものとして廃棄しなけ ればならなくなるという問題点もあった。
【0006】 本考案は、樹脂モールド部の四つの角部のうちカード中心点に最寄りの角部と なる前記角部Aのアールを他の三つの角部のいずれよりも大きくすることにより 、従来の問題点を解決したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、カード基材の偏心位置に形成された長方形の凹部にICモジュール の樹脂モールド部を嵌挿固着したICカードにおいて、前記カード基材の凹部の 四つの角部のうちカード基材の縦および横中心線に最寄りの角部のアールを他の 角部のアールよりも大きくすると共に、前記ICモジュールの樹脂モールド部を 前記凹部に嵌合しうる同一形状に形成したことを特徴とするICカードである。
【0008】
【作用】
ICチップを被覆する樹脂モールド部の、カード中心点に最寄りの角部のアー ルを大きくしたので、ICカードが曲げられてカード基材中心点近傍に大きな曲 げ応力が発生しても、該曲げ応力は前記アール大の角部で分散吸収されるので、 ICチップが損傷を受けることはなくなる。 また、樹脂モールド部の形状が左右非対称となり、カード基材の凹部に対する 嵌挿の向きが一つに限定されるため、ICモジュールがカード基材に逆向きに装 着されることはなくなる。
【0009】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、ICモジュール11の構造は図 2乃至図4に示すとおりであって、柔軟性及び強度にすぐれた材料、例えばガラ スエポキシ樹脂からなる長方形の基板12の表面側に、パターニング形成された 外部端子13を設け、基板12の裏面側に回路パターン14と、ダイボンディン グパッド15を設ける。外部端子13,基板12及び回路パターン14を貫通し て形成された複数のスルーホール17の内面に外部端子13と回路パターン14 とを導通させる導電メッキ18を形成したのち、ガラスエポキシ樹脂による四角 環状の裏板121 を基板12の裏面側に重合接合して回路パターン14の一部を 被覆し、ダイボンディングパッド15にICチップ16をダイボンディングし、 次にICチップ16と回路パターン14との間をワイヤボンディングし、さらに このICチップ16及びボンディングワイヤ19を含む配線部の周囲を、基板1 2の大きさよりも小さい範囲で絶縁性樹脂、例えばエポキシ樹脂により樹脂モー ルドし、直方体状の樹脂モールド部20を形成して、断面凸状のICモジュール 11を構成したものである。 一方、カード基材1は図1に示すとおりで、ICモジュール11嵌挿用の凹部 2は、ICモジュール11の基板12及び裏板121 が嵌挿される第1凹部2a と、樹脂モールド部20が嵌挿される第2凹部2bとで形成され、これら凹部と 、これに嵌挿される前記各部材とはほぼ同一の形状・寸法に形成されている。 しかして、カード基材1の前記第2凹部2bの底面に例えばエポキシ系2液硬 化型接着剤,タイプEp−001(セメダイン社製の常温硬化型接着剤)を滴下 塗布し、ICモジュール11を凹部2に嵌挿,固着してICカードとする。
【0010】 なお、この実施例においてICモジュール11の厚みは約650μm,基板1 2及び裏板121 の厚みはそれぞれ200μm、ICチップ16の厚みは約25 0μmとなっている。 また、この実施例では樹脂モールド部20を基板12よりも小さい寸法として 断面凸状に形成したが、樹脂モールド20の寸法はICチップ16やカード基材 1に合わせて適宜に決定されるものであって、例えば樹脂モールド20の縦,横 の寸法を基板12と同等にすることもできる。
【0011】 前記ICモジュール11の樹脂モールド部20は、その三つの角部B,C及び Dのアールを基板12及び裏板121 の各角部と同等で均一の小さい値とし、残 りの角部Aのアールをこれより大きい値に設定してある。 すなわち、角部Aのアールは図3の符号L1 で示すように他の角部B,C,D の曲率半径より大きい曲率半径で円弧状に形成してある。さらに、符号L2 で示 すように、ICチップ16の頂点p3 から樹脂モールド部20の端面まで延びた 点p1 とp2 を滑らかに結ぶ曲線が、点p3 を中心とし線分p1 3 ,p3 2 を長短径とする1/4楕円曲線で形成してもよい。 また、カード基材1の第2凹部2bについては、カード基材1の中心点oに最 寄りの角部A1 を、樹脂モールド部20の角部Aを嵌合しうる形状・寸法に形成 してある。
【0012】 このようにして、ICモジュール11は、凹部2に嵌挿する際の向きが一つに 限定されているため、これを逆方向に嵌挿しようとしても、樹脂モールド部20 の前記アールの小さい角部Dが第1凹部2aの底面に衝合するため嵌入すること ができず、嵌挿ミスを容易に発見することができる(この場合にはICモジュー ル11の向きを正しい向きに換えて嵌入することになる)。 また、このICカードが曲げられた場合、カード基材1の中心点o近傍に大き な曲げ応力が発生するが、この曲げ応力は、樹脂モールド部20の角部Aのアー ルにより分散吸収されるため、ICチップ16が損傷を受けることはなく、IC カードが機能不良に陥ることはなくなるものである。
【0013】
【考案の効果】
本考案では、カード基材の偏心位置に形成された長方形の凹部に、これと同一 形状・寸法のICモジュールの樹脂モールド部を嵌挿固着したICカードにおい て、樹脂モールド部の一つ角部のアールを他の角部よりアールを大として左右非 対称に形成すると共に、凹部については、前記アール大の角部が嵌合される角部 をカード基材中心点に最寄りの位置に形成したから、ICモジュールがカード基 材に、左右が逆向きに装着されることがなくなり、ICカード生産時の作業効率 が向上すると共に、ICカードの不良発生率が大幅に減少するうえ、ICカード が曲げられることがあってもICモジュールの樹脂モールド部に生じる応力を分 散することでき、したがってICチップに大きな曲げ応力が発生することがなく なるので、ICカードが機能不良となるおそれはなくなり、信頼性が著しく向上 するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すICモジュール装着前の
カード基材の平面図である。
【図2】図1実施例に係るICモジュールの斜視図であ
る。
【図3】図1実施例に係るICモジュールの背面図であ
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】従来例を示すICモジュール装着前のカード基
材の平面図である。
【図6】図5従来例に係るICモジュールの背面図であ
る。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【符号の説明】
1 カード基材 2 凹部 2a 第1凹部 2b 第2凹部 11 ICモジュール 11a ICモジュール 12 基板 121 裏板 13 外部端子 14 回路パターン 15 ダイボンディングパッド 16 ICチップ 17 スルーホール 18 導電メッキ 19 ボンディングワイヤ 20 樹脂モールド部 A 角部 A1 角部 B 角部 C 角部 D 角部 c1 中心線 c2 中心線 o 中心点

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード基材の偏心位置に形成された長方
    形の凹部にICモジュールの樹脂モールド部を嵌挿固着
    したICカードにおいて、前記カード基材の凹部の四つ
    の角部のうちカード基材の縦および横中心線に最寄りの
    角部のアールを他の角部のアールよりも大きくすると共
    に、前記ICモジュールの樹脂モールド部を前記凹部に
    嵌合しうる同一形状に形成したことを特徴とするICカ
    ード。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01305545A (ja) * 1988-06-02 1989-12-08 Mitsubishi Electric Corp 薄形icカード用モジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01305545A (ja) * 1988-06-02 1989-12-08 Mitsubishi Electric Corp 薄形icカード用モジュール

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