JPH05319830A - 原料の粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を有する五酸化アンチモン粒子を製造する方法 - Google Patents

原料の粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を有する五酸化アンチモン粒子を製造する方法

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JPH05319830A
JPH05319830A JP4146928A JP14692892A JPH05319830A JP H05319830 A JPH05319830 A JP H05319830A JP 4146928 A JP4146928 A JP 4146928A JP 14692892 A JP14692892 A JP 14692892A JP H05319830 A JPH05319830 A JP H05319830A
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JP
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antimony pentoxide
cation exchange
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sodium antimonate
exchange ability
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JP4146928A
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Mitsuo Abe
光雄 阿部
Tomoaki Matsuzaki
智昭 松崎
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G30/00Compounds of antimony
    • C01G30/004Oxides; Hydroxides; Oxyacids
    • C01G30/005Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/01Particle morphology depicted by an image
    • C01P2004/03Particle morphology depicted by an image obtained by SEM
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/30Particle morphology extending in three dimensions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/61Micrometer sized, i.e. from 1-100 micrometer

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体アンチモン酸ナトリウム結晶は粒子形
状、粒子径、粒径分布を調整して製造できるので、原料
のアンチモン酸ナトリウムの粒子形状を維持したまま陽
イオン交換能を有する五酸化アンチモンを製造すること
により、任意の粒子形状、粒子径、粒子分布の陽イオン
交換能を有する五酸化アンチモン粒子を製造すること。 【構成】 アンチモン酸ナトリウムと無機酸とを25℃
以上、90℃以下の反応温度で反応させることを特徴と
する原料の粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を有
する五酸化アンチモン粒子を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原料であるアンチモン酸
ナトリウムの粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を
有する五酸化アンチモンを製造する方法、特に、アンチ
モン酸ナトリウムの粒子径が25μmより大きな場合、
各種水溶液および有機溶剤溶液の精製に使用するのに好
適な陽イオン交換能を有する五酸化アンチモン粗大粒子
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】五酸化アンチモンは一般的にアンチモン
酸ナトリウムを酸分解する方法、または三酸化アンチモ
ンを過酸化水素で酸化する方法あるいは五塩化アンチモ
ンを加水分解する方法で製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの方法にお
いても、生成する五酸化アンチモンは0.1〜5μm程
度の微粒子でプラスチックの難燃剤としては好適であ
る。しかし、この微粒子五酸化アンチモンを無機イオン
交換体として水溶液や有機溶剤溶液の精製に使用する場
合、操作(カラム操作、濾過操作)上の問題があり、バ
インダ等を混合したのち造粒しなければ使用が困難であ
る。一方、造粒することにより表面積が減少し、交換容
量の低下および交換速度の低下が起こり、使用上問題と
なる。
【0004】これらの問題点を解決するためには、五酸
化アンチモン粒子そのものの粒子径をカラム操作や濾過
操作に適した大きさにしなければならない。ところが、
一般的によく知られているように五酸化アンチモンはコ
ロイド化しやすい。たとえば、無機化学全書4−4、ア
ンチモン編172ページには、五酸化アンチモンは水に
溶けないが水和状態でコロイドとなると記載されてい
る。また、多くの特許文献等にも記載されているが、そ
のひとつ、特開昭62−182116号には、酸分解後
残存する酸を水洗浄により除去を行うと、洗浄中に五酸
化アンチモンゲルの一部が解こうしてゾルとなる事実を
明示している。このように、五酸化アンチモンは水と接
することによりコロイド化を容易に起こすため粗大粒子
を得るのは著しく困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものである。従来の製造方法では
コロイド状態を経て結晶性五酸化アンチモンに移行し、
このコロイド状態が粒子形状、粒径を支配すると考えら
れていた。そこでこのコロイド状態を経ないか極めて短
時間に結晶性五酸化アンチモンに変換できれば粒子形状
や粒径を維持したまま製造できると考えたのである。本
発明者らは鋭意検討した結果、固体アンチモン酸ナトリ
ウムを原料とし、そのアンチモン酸ナトリウムと無機酸
との反応温度を迅速に25℃以上90℃以下にすること
によって本目的が達成できることをつきとめた。本発明
により、原料粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を
有する五酸化アンチモン粒子に交換することができる。
すなわち、固体アンチモン酸ナトリウム結晶は粒子形
状、粒子径、粒径分布を調整して製造できることに着目
し、原料のアンチモン酸ナトリウムに25μm以上の様
な粗大粒子を使用することにより濾過操作に耐えられる
五酸化アンチモン粒子を製造することができる。
【0006】本発明に関し、反応条件、すなわち分解に
使用する酸の種類、濃度および反応温度などにつき鋭意
検討の結果、本発明に使用するアンチモン酸ナトリウム
の平均粒径は10μm以上、さらに好ましくは25μm
以上が好適である。10μm未満ではカラム操作や濾過
操作をするための造粒が必要となるからである。アンチ
モン酸ナトリウムの粒子形状はどのような形状でもよい
が、カラム操作に適する球状、立方状が好ましい。アン
チモン酸ナトリウムと無機酸との反応温度を25℃以上
90℃以下とすることにより、目的とした陽イオン交換
能を有する五酸化アンチモン粗大粒子を得ることができ
た。25℃未満では反応により生成した五酸化アンチモ
ン粒子の微細化が起こり、また、90℃を越えると五酸
化アンチモン粒子の破壊が起こり目的とする粒子形状の
維持ができない。さらに、アンチモン酸ナトリウムの添
加は反応温度になってから行うことが重要である。な
お、反応に使用する無機酸は、硫酸、塩酸および硝酸の
うちいずれでも使用でき、また、その濃度は0.1N〜
12Nまでの任意の濃度を選ぶことができる。反応時間
はアンチモン酸ナトリウムが分解する時間以上必要であ
り、通常15分以上であるがコロイド状態に移行するま
でに反応を終了する必要があるため、10時間以下が好
ましい。また、酸分解後の酸除去のための洗浄は、解こ
うを防ぐために一般的に行われるアルコール等の使用は
不必要で水だけの洗浄で十分である。
【0007】
【作用】本発明方法によれば、原料のアンチモン酸ナト
リウムの粒子形状や粒子径を適当に選定することによ
り、水溶液や有機溶剤溶液の精製や分離剤として使用す
る陽イオン交換能を有する五酸化アンチモンを造粒する
ことなしに製造できる。造粒しないで使えることから交
換容量および交換速度の低下も起こらない。さらに本発
明によれば、従来法のように結晶を水溶液中に分散させ
るのではなく、アンチモン酸ナトリウムを分解するため
の酸量と0.1N〜12Nの濃度条件を満たせばよいの
で全酸量を軽減できる。
【0008】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例中の平均粒子径は顕微鏡法により測定したもので
ある。また、交換容量は初期Pb濃度約5000ppm
の0.1Nの硝酸20.0mlに五酸化アンチモン0.
20gを入れ3時間振とう後上澄液のPb濃度を測定
し、吸着前後の液中のPb濃度の変化から求めた。
【0009】
【実施例1】平均粒子径25μmのアンチモン酸ナトリ
ウム2340gを30℃の2N硫酸30lに投入し、3
0℃で1時間反応させた後直ちに遠心濾過し水10lで
洗浄し、さらにリパルプ洗浄を行い遠心濾過後100℃
で乾燥し五酸化アンチモンを得た。五酸化アンチモンの
平均粒子径は25μmであった。交換容量は4.1me
q/gであった。本実施例により得られた五酸化アンチ
モンの顕微鏡写真の様子を図1に表わしている。同図に
示されるように五酸化アンチモン粒子は25μm前後に
ほぼ大きさが揃っており、各粒子の表面は多数の凹凸が
形成されて非常に大きな表面積を有することがうかがえ
る。
【0010】
【実施例2】平均粒子径200μmのアンチモン酸ナト
リウム2340gを40℃の2N硫酸30lに投入し、
40℃で2時間反応させた以外は、前記実施例1と同様
にして五酸化アンチモンを得た。得られた五酸化アンチ
モンの平均粒子径は200μmであった。交換容量は
3.9meq/gであった。本実施例により得られた五
酸化アンチモンの顕微鏡写真の様子を図2に表わしてい
る。同図に示されるように、五酸化アンチモン粒子は2
00μm前後の非常に大きな粒子で、大きさもほぼ揃っ
ている。各粒子の表面は多数の凹凸が形成されて、非常
に大きな表面積を有することもうかがえる。
【0011】
【比較例1】反応温度を15℃にした以外は実施例2と
同様にして五酸化アンチモンを得た。交換容量は3.9
meq/gであった。本比較例により得られた五酸化ア
ンチモンの顕微鏡写真の様子を図3に表わしている。同
図に示されるように、得られた五酸化アンチモンは粒子
径、形状ともに不揃いで粒子径の測定をすることはでき
なかった。
【0012】
【実施例3】図4に示す形状を有するアンチモン酸ナト
リウム23.4gを60℃の2N塩酸300mlに添加
し60℃で1時間反応させた以外は、実施例1と同様
(ただし、固液分離は吸引濾過による)にして五酸化ア
ンチモンを得た。交換容量は3.9meq/gであっ
た。本実施例により得られた五酸化アンチモンの顕微鏡
写真を図5に表している。同図に示されるように、得ら
れた五酸化アンチモンは原料のアンチモン酸ナトリウム
の粒子形状とほぼ同一であった。
【0013】
【参考例1】以下に示す方法によりカラムテストを行っ
た。実施例2で得られた平均粒子径200μmの五酸化
アンチモン25gを0.1N硝酸とともに、底部にガラ
スウールを詰めた内径1cm、高さ50cmのカラムに
入れ、0.1N硝酸を自然に通液したときの通液速度は
130ml/hrであった。また、平均粒子径200μ
mの五酸化アンチモンの代わりに五塩化アンチモンを加
水分解することによって得た平均粒子径0.5μmの五
酸化アンチモンを使用した以外は上記と同様にしてカラ
ムテストを行った結果、通液速度は0.5ml/hr以
下であり、また一部はガラスウールを通過して通過後液
が白濁した。
【0014】
【発明の効果】本発明方法によれば、原料のアンチモン
酸ナトリウムの粒子形状や粒子径を維持した五酸化アン
チモンを製造できるので、造粒処理の必要のない五酸化
アンチモン粗大粒子の製造が可能である。この五酸化ア
ンチモン粗大粒子は無機イオン交換体として水溶液や有
機溶剤溶液の精製に好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造した五酸化アンチモンの顕微鏡
写真を表したものである。
【図2】実施例2で製造した五酸化アンチモンの顕微鏡
写真を表したものである。
【図3】比較例1で製造した五酸化アンチモンの顕微鏡
写真を表したものである。
【図4】実施例3で使用したアンチモン酸ナトリウムの
顕微鏡写真を表したものである。
【図5】実施例3で製造した五酸化アンチモンの顕微鏡
写真を表したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチモン酸ナトリウムと無機酸とを2
    5℃以上、90℃以下の反応温度で反応させることを特
    徴とする原料の粒子形状を維持したまま陽イオン交換能
    を有する五酸化アンチモン粒子を製造する方法
JP4146928A 1992-05-13 1992-05-13 原料の粒子形状を維持したまま陽イオン交換能を有する五酸化アンチモン粒子を製造する方法 Pending JPH05319830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010755A (ja) * 1996-06-18 1998-01-16 Nagase Denshi Kagaku Kk フォトレジスト剥離剤からNaイオンを除去する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010755A (ja) * 1996-06-18 1998-01-16 Nagase Denshi Kagaku Kk フォトレジスト剥離剤からNaイオンを除去する方法

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