JPH05319681A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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Publication number
JPH05319681A
JPH05319681A JP4126049A JP12604992A JPH05319681A JP H05319681 A JPH05319681 A JP H05319681A JP 4126049 A JP4126049 A JP 4126049A JP 12604992 A JP12604992 A JP 12604992A JP H05319681 A JPH05319681 A JP H05319681A
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JP
Japan
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sheet
mark
position detection
marking
error
Prior art date
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Application number
JP4126049A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Tanaka
直也 田中
Hiroshi Fukumoto
宏 福本
Kenichi Naruki
研一 成木
Tadashi Kawakami
正 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH05319681A publication Critical patent/JPH05319681A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め記録された位置検出マークの位置の精度
や湿度の変化によるシートの伸縮に影響されることな
く、また、予め位置検出マークを記録した特殊なシート
を必要とせずに搬送時のシートの位置検出が正確に行な
えるシート搬送装置を得る。 【構成】 マーキング手段2とマーク検出手段3を所定
の間隔で配置し、マーキング手段2によりシート表面に
形成した位置検出マークをマーク検出手段3で検出す
る。マーキング制御手段でマーキング手段2を制御し、
位置検出マークが検出され搬送誤差が算出されると同時
に、次の位置検出マークを記録する動作を遂次繰り返
す。また、搬送誤差は搬送誤差算出手段において、マー
キングしてから検出されるまでに要した時間と基準搬送
時間に基づいて算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプリンター等
に用いられるシート搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のシート搬送装置は、プリンター
等の画像記録装置や基盤への回路パターン印刷に用いら
れる露光装置等の画像を、高精度で所定の位置に記録し
ながら搬送する必要がある。
【0003】図11は、従来のシート搬送装置として、
例えば特開昭64−25163号公報に記載されたもの
を示す構成図である。このシート搬送装置は静電プロッ
タに用いられている。図において、51は長手方向に連
続したシート、52は駆動ローラであり、ステップモー
タ(図示せず)で駆動される駆動機構の動力で回転す
る。53は形成された静電潜像を現像する現像部、54
は記録ヘッドで、アートワークデータに基づく信号によ
りシート51に静電潜像を形成する。記録ヘッド54の
上部にはシート51を所定の圧力で記録ヘッド54に押
圧する背面電極55が取り付けられている。56は予め
シート51に記録された位置検出マークを検出する位置
検出器、57は位置検出器56からの検出信号を受け
て、ステップモータ(図示せず)を駆動する駆動制御部
である。
【0004】図12はシート51の斜視図である。図1
2に示すようにシート51には、長手方向に沿って両側
に所定の間隔で黒及び白が交互に記録された位置検出マ
ーク58が設けられている。この白と黒の間隔は例えば
数百ミクロン程度である。
【0005】次に動作について説明する。図11におい
て、左方から駆動ローラ52まで供給されたシート51
は、駆動ローラ52によって矢印方向に送り出される。
シート51が記録ヘッド54を通過する時に、アートワ
ークデータに基づく信号により、指定された記録ヘッド
54の記録針に電圧を与える。このことによりシート5
1の指定された部分に静電潜像が形成され、現像部53
で静電潜像部分にトナーが付着し、可視像となり印画が
完了する。
【0006】上記の印画動作の過程において、一定の速
度でシート51を送ると搬送誤差が生じ、シート51の
送り量の補正を行なう必要がある。以下、この補正動作
について説明する。位置検出器56でシート51の位置
検出マーク58を読みとり、黒に対応する位置検出信号
を出力する。この信号によりシート51の位置検出が行
われる。駆動制御部57ではこの位置検出信号を入力し
て微分し、黒の立ち上がり及び立ち下がり時にパルスを
発生する。そして、両パルスの時間を所定のクロックで
計数し、計数値と予め設定した基準値との差から搬送誤
差を算出する。さらに上記の計数値が基準値と一致する
ように、駆動ローラ52を駆動するステップモータへの
回転速度を制御し、駆動ローラ52の回転数を増減して
シート51の送り量補正を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のシート搬送装置
は以上のように構成されているので、検出されるシート
の位置誤差に、位置検出マーク58をシート51に記録
した時の誤差が含まれてしまう。このため、シート位置
検出の精度が予め記録された位置検出マークの位置の精
度に律則されてしまうという問題点があった。また、雰
囲気の湿度変化の影響により、シート51に伸縮が生じ
位置検出マーク58間の距離が変化するため、位置検出
に誤差が生じるという問題もあった。さらに、予め位置
検出マークを記録した特殊なシートを必要とするという
問題もあった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、予め記録された位置検出マークの位
置の精度に影響されることなく、また、予め位置検出マ
ークを記録した特殊なシートを必要とせずに搬送時のシ
ートの位置検出が可能なシート搬送装置を得ることを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るシ
ート搬送装置は、シートを搬送する搬送手段、搬送時に
シートに位置検出マークを記録するマーキング手段、こ
のマーキング手段に対してシートの搬送方向の下流側に
設けられ、位置検出マークを検出してマーク検出信号を
出力するマーク検出手段、マーク検出信号に基づいてシ
ートの搬送誤差を算出する搬送誤差算出手段、及びマー
ク検出信号と実質的に同時に次の位置検出マークを記録
するようにマーキング手段を制御するマーキング制御手
段を備えたものである。
【0010】また、請求項2の発明に係るシート搬送装
置は、請求項1の発明において、位置検出マークを可視
光を吸収しないもので構成したものである。
【0011】また、請求項3の発明に係るシート搬送装
置は、請求項1または請求項2において、マーキング手
段とマーク検出手段を一対とし、シートの両側端部にそ
れぞれ少なくとも一対以上備えたものである。
【0012】また、請求項4の発明に係るシート搬送装
置は、請求項1または請求項2において、1つのマーキ
ング手段に対して複数のマーク検出手段を位置検出マー
クが検出可能な範囲でシートの搬送方向と直角方向に並
設したものである。
【0013】また、請求項5の発明に係るシート搬送装
置は、シートを搬送する搬送手段、搬送時にシートに位
置検出マークを記録するマーキング手段、マーキング手
段を囲むように設けられ、位置検出マークを検出してマ
ーク検出信号を出力するマーク検出手段、マーク検出信
号に基づいてシートの搬送誤差を算出する搬送誤差算出
手段、マーク検出信号に基づいて、位置検出マークの間
隔が所定の距離になるようにマーキング手段による次の
マーキングのタイミングを制御するマーキング制御手段
を備えたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成されたシート搬送装置では、
マーキング手段とマーク検出手段をある所定の間隔で配
置している。マーキング手段により位置検出マークがシ
ート表面に記録されてからマーク検出手段によって検出
されるまでの時間と基準時間とを比較することにより、
搬送誤差を算出する。ここで、マーキングは一つ前の位
置検出マークがマーク検出手段によって検出されると同
時に行なうので、マーク間の距離はマーキング手段とマ
ーク検出手段間の距離と同じであり常に一定となる。
【0015】また、例えばマーキング手段に帯電器を用
い、マーク検出手段にシート表面の電位を測定する表面
電位計を用いれば、位置検出マークが可視光を吸収しな
いもので構成でき、位置検出完了後、シートに位置検出
マークの跡が残らない。
【0016】また、マーキング手段とマーク検出手段の
一対を、シートの両側端部にそれぞれ少なくとも1対以
上設け、両端部におけるマーク検出信号を比較すること
により、シートの斜行を検出できる。
【0017】また、1つのマーキング手段に対して、少
なくとも2つ以上の検出手段を位置検出マークが検出可
能な範囲でシート搬送方向と直角方向に並べて取り付け
ることにより、2つ以上のマーク検出信号を平均して用
いれば、より高い精度でシートの位置検出ができる。
【0018】また、マーキング手段を中心としてそれを
囲むようにマーク検出手段を取り付けることにより、面
内方向のシートの位置検出ができる。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例によるシート搬送
装置を示す構成図である。図において、1はシート、2
は搬送時にシート1に位置検出マークを記録するマーキ
ング手段で、例えばマーキング装置、3はマーク検出手
段で、例えばマーキング手段2に対してシート1の搬送
方向の下流側に設けられ、位置検出マークを検出してマ
ーク検出信号を出力するマーク検出器、4は背面板、5
はシート1を搬送する搬送手段で、例えばプラテンロー
ラ、6は供給ロール、7は巻き取りロール、8はドナー
インクシート、9はサーマルヘッドである。
【0020】マーキング装置2はマーク検出器3の上流
側に位置し、マーキング装置2とマーク検出器3との距
離は、位置検出の精度が最も高くなるように構成してい
る。このマーキング装置2は、例えばドットインパクト
方式のプリンタに用いる印字ヘッド等が用いられる。ま
た、マーク検出器3はプラテンローラ5の上流側に位置
し、例えば微少部分の濃淡を検知するための光学センサ
等が用いられる。マーク検出装置3とマーキング装置2
に対向する位置には、搬送するシート1にしわやたるみ
が生じないようにするため、マーク検出装置3とマーキ
ング装置2側に凸である背面板4が取り付けられてい
る。
【0021】図2はシートの搬送装置の中で搬送誤差の
検出にかかわる部分を示すブロック図である。図におい
て、10は搬送誤差算出手段で、例えばパルス発生器2
1からの出力とパルス発生器32からの出力より、シー
ト1の搬送誤差を算出する搬送誤差算出装置である。こ
のパルス発生器21はマーキング装置2でシート1の表
面に位置検出マークを記録する動作に同期したパルスを
発生する。また、パルス発生器32はマーキング制御手
段として用いられ、マーク検出器3の出力であるマーク
検出信号を入力し、シート1上の位置検出マークに対応
したパルスを発生する。
【0022】図3は搬送誤差算出装置10の構成を示す
ブロック図である。図において、搬送誤差算出装置10
は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、中
央処理装置(CPU)13、入力回路11、基準搬送時
間及び基準搬送量等を記憶したメモリ12と出力回路1
4を有している。
【0023】次にこの実施例の動作について、図を参照
しながら説明する。図1において、インクドナーシート
8はこれをロール状に巻き取った供給ロール6から繰り
出され、サーマルヘッド9とプラテンローラ5の間を経
て、巻き取りロール7に巻き取られる。左方向から供給
されたシート1は、図示を省略した機構により背面板4
に沿ってプラテンローラ5まで搬送され、プラテンロー
ラ5上でインクドナーシート8と重ね合わされ、サーマ
ルヘッド9によって加熱、転写される。シート1とイン
クドナーシート8の搬送はプラテンローラ5により行わ
れる。
【0024】搬送誤差の検出動作において、図2に示す
ように、まずマーク検出器3によって、給紙されるシー
ト1の先端部を検出すると検出信号を出力する。パルス
発生器32ではこの先端部の検出信号に応じて、マーキ
ング装置2にパルス信号を出力する。マーキング装置2
ではこのパルス信号を入力して、位置検出マークの第1
ラインをシート表面に記録すると共に、同期信号を出力
する。そして、この同期信号を入力してパルス発生器2
1からパルス信号が出力され、搬送誤差算出装置10に
入力される。この位置検出マークの第1ラインはシート
1と共に搬送され、マーク検出器3で検出される。この
時に出力される検出信号を入力して、パルス発生器32
から搬送誤差算出装置10にパルス信号が出力され、搬
送誤差が算出される。
【0025】搬送誤差算出装置10は図3に示すように
構成され、位置検出マークの第1ラインを記録及び検出
した時に同期してそれぞれパルス発生器21、32から
出力されるパルス信号が入力回路11を介してCPU1
3に入力される。両パルス信号の搬送誤差算出装置10
への入力タイミングの時間差をCPU13で計算し、メ
モリ12に記憶された基準搬送時間と比較することによ
り、搬送誤差が算出される。同様に、位置検出マークの
第2ラインは第1ラインを検出した時と実質的に同時
に、パルス発生器32から出力されるパルス信号によっ
て、マーキング装置2でシート1に記録される。
【0026】図4は、背面板4上で位置検出マークのシ
ート1への記録と検出を遂次的に行う様子を示す説明図
である。図中、矢印はシートの搬送方向を示す。図4
(a)に示す様にシート1の先端部aがマーク検出器3
で検出されるのとほぼ同時に、マーキング装置2で位置
検出マークの第1ラインl1をシート1の表面に記録す
る。図4(b)はマーク検出器3で位置検出マークの第
1ラインl1を検出するのとほぼ同時に、マーキング装
置2で位置検出マークの第2ラインl2をシート1の表
面に記録している様子を示している。さらに、図4
(c)はマーク検出器3で位置検出マークの第2ライン
l2を検出するのとほぼ同時に、マーキング装置2で位
置検出マークの第3ラインl3をシート1の表面に記録
している様子を示している。このようにして、シート1
の後端部を検出するまで位置検出マークのシート1への
記録と検出を遂次的に行なう。即ち、パルス発生器3
2,21によって、マーク検出信号と実質的に同時に次
の位置検出マークを記録するようにマーキング装置2を
制御している。
【0027】図5は動作タイミングをマーク検出器3、
パルス発生器32、21及び搬送誤差算出装置10につ
いて表わす説明図であり、横軸は時間をあらわしてい
る。図中、aはシート1の先端部、bはシート1の後端
部をマーク検出器3が検出したタイミングを示してい
る。また、イはマーク検出器3からパルス発生器32へ
のパルス信号、ロはパルス発生器32からマーキング装
置2へのパルス信号、ハはパルス発生器21から搬送誤
差算出装置10へのパルス信号、ニは搬送誤差算出装置
10からシート搬送機構へのパルス信号である。この図
のように実施例1では、各機器からのパルス信号によっ
て、マーク検出信号と実質的に同時に次の位置検出マー
クを記録するようにマーキング装置2を制御している。
【0028】図6は実施例1にかかるシートに記録され
た位置検出マークを示す説明図である。この図は上記動
作で全長Lのシートを搬送し、例えば6本の細線の位置
検出マークで搬送誤差の検出をした時の、各位置検出マ
ークのシート先端部aからの位置誤差を示している。d
はマーキング装置2とマーク検出器3間の設置距離であ
り、σ0はマーク検出器3の位置検出マークの検出誤差
である。シート位置検出の基準となる位置検出マークの
シート先端部aからの位置誤差は主に位置検出マークの
検出誤差σ0が影響することになる。上記動作による各
位置検出マーク間隔はdとほぼ等しくなるが、検出誤差
σ0があるためにシート先端からn本目の位置検出マー
クの位置誤差は誤差伝播の法則により式1のように表さ
れる。
【0029】 σn=n1/2 σ0 ・・・(1)
【0030】従って、1本目の検出マークの位置誤差は
σ0であるが、シート後端部bにいくほど位置誤差は大
きくなり、6本目では61/2 σ0となる。ここで、従来
の装置によってシートの位置検出及び補正を行なった場
合には、搬送誤差は300mmの送りに対して0.06
mmであった。しかし、湿度変化によって、例えば紙の
場合0.1%程度の伸縮が生じ、この影響を考慮した場
合、従来装置における搬送誤差は300mmの送りに対
して0.36mmとなる。ここで、搬送誤差には、位置
検出の際のマーク検出誤差とそれを基に搬送量を補正し
た時の誤差、即ち補正誤差が含まれており、式2のよう
な関係になる。
【0031】 搬送誤差 = マーク検出誤差 + 補正誤差 ・・・(2)
【0032】式2において、マーク検出誤差にはマーク
検出器3自体の位置検出マークの検出誤差に加えて、予
めシート1に記録されている位置検出マークの記録位置
の誤差と湿度の影響によるマーク間隔の変化による誤差
も含まれている。ここで、式2において補正誤差はほと
んど生じないとすると、従来装置における搬送誤差はシ
ート位置の検出誤差と見なせる。一方、この実施例では
装置内でマーキングを行なうため、また、1つ前の位置
検出マークを検出すると同時に位置検出マークを記録す
るため、記録位置の誤差や湿度変化の影響はほとんど受
けず、マーク検出器3自体のマークの検出誤差のみが問
題となる。この実施例において、例えば300mmの搬
送に対して6本の位置検出マークを遂時記録することに
より、シートの位置検出誤差を0.06mm以下にする
ためにはσ0を0.024mm以下にすれば良く、マー
ク検出器3としては従来の光センサを用いたマークの検
出器であれば、十分可能である。
【0033】このように実施例1では、マーキングは一
つ前の位置検出マークがマーク検出器3によって検出さ
れると同時に行われるために、マーク間の距離はマーキ
ング装置2とマーク検出器3間の距離と同じであり常に
一定となる。このような構成により、予めシートに記録
された位置検出マークの精度に影響されず、正確なシー
トの位置検出を搬送時に行うことができる。このように
して例えば、カラープリンタの色ズレの原因となる紙送
りローラとシート間のすべりによる微少な搬送量の変
動、即ち搬送誤差を検出できる。また、シートが雰囲気
になじんだ状態で装置内にてマーキングを行うため、湿
度変化によるシートの伸縮の影響を受けない。さらに、
検出された搬送誤差を補正する適当な補正手段を付加す
れば、色ズレの無い画像を記録することができる。
【0034】実施例2.上記実施例1では、シート位置
検出後に位置検出マークがシート1の中央部に残ること
になる。この実施例は位置検出マークとして可視光を吸
収しないものを用いる。例えば、マーキング装置2に帯
電器等目に見えないマークを記録できる装置を用い、さ
らにマーク検出器3として、例えば表面電位計等の目に
見えない位置検出マークを検出できるマーク検出器を用
いる。帯電器を用いた場合には、シート状に形成された
静電潜像が位置検出マークとして用いられる。また、可
視光を吸収しない位置検出マークをシートに記録するマ
ーキング装置2としては、帯電器の他に、無色透明の蛍
光インクをシートに印画できる記録ヘッドやシート表面
の抵抗とは異なる抵抗値を有する無色透明の高分子材料
をシートに塗布できる記録ヘッド等がある。また、それ
ぞれに対応するマーク検出器3として、前者については
シートからの反射光量を検出できる光電導セルや光電
管、後者についてはシートの表面抵抗を測定できる表面
抵抗計がある。上記のような構成にすることで、シート
に位置検出マークの跡を残すことなく上記実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0035】実施例3.図7はこの発明の実施例3によ
るシート搬送装置を示す平面図である。上記実施例1で
は、位置検出マークを搬送するシート幅方向のほぼ中央
位置のみに記録することによってシート搬送方向の搬送
誤差の検出するように構成したが、この実施例では図7
に示すように、マーキング装置2とマーク検出器3の対
を、シート1の両側端部にそれぞれ少なくとも一対以上
取り付けている。即ち、マーキング装置2cとマーク検
出器3cの一対とマーキング装置2dとマーク検出器3
dの一対を設け、これに応じて、プラテンローラ5c,
5dを設ける。このように構成において、シート1の両
側端部でそれぞれ実施例1と同様に搬送誤差を算出す
る。シート1の各側端部で算出されるシートの搬送誤差
の差を検出すれば、シート1の斜行を検出することがで
きる。
【0036】実施例4.図8はこの発明の実施例4によ
るシート搬送装置を示す平面図である。上記実施例1で
はマーク検出器3が1つであるが、この実施例では図8
に示すように1つのマーキング装置2に対して、少なく
とも2つ以上、例えば3つのマーク検出器3e,3f,
3gをシート搬送方向と直角方向に並設し、且つ、各マ
ーク検出器3e,3f,3gが1つの位置検出マークを
検出可能な範囲で取り付ける。それぞれのマーク検出器
3e,3f,3gによって検出される搬送誤差を平均す
ることにより、上記実施例1の効果に加えて、高い精度
でシート1の位置を検出することができる。
【0037】なお、以上の実施例ではプラテンローラ5
によるシート搬送装置の実施例を示したが、プラテンロ
ーラ以外のシート搬送装置、例えば静電アクチュエータ
や超音波アクチュエータ等を応用したシート搬送装置の
場合でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0038】実施例5.図9はこの発明の実施例5によ
るシート搬送装置を示す平面図である。この実施例は、
特殊な静電アクチュエータ等を利用して平面内の任意の
方向に搬送できるようなシート搬送装置を示す。この実
施例ではマーキング装置2を中心としてその周囲を例え
ば円形に囲むようにマーク検出器3を取り付ける。マー
キング装置2で記録した位置検出マークを周囲のマーク
検出器3で検出し、マーク検出信号を搬送誤差算出装置
に出力する。このマーク検出信号に基づいてシートの搬
送誤差を算出する。このように、シートを平面内の任意
の方向に搬送するときの搬送誤差を検出することができ
る。図9では、例えば光学センサで構成されるマーク検
出器3を、マーキング装置2の周囲に16こ円形に取り
付けている。
【0039】実施例6.図10はこの発明の実施例6に
よるシート搬送装置の要部を示すブロック図である。以
上の実施例は搬送時のシート位置を検出するものについ
て示したが、この実施例は搬送量を制御する手段を付加
することによりフィードバックループを構成し、検出さ
れた搬送誤差に基づく搬送量の補正を行うものである。
図において、15は搬送量制御装置であり、位置検出マ
ークを記録・検出することによって搬送誤差算出装置1
0で算出した搬送誤差を搬送量制御装置15に入力す
る。そして、搬送量制御装置15からプラテンローラ5
を駆動するステップモータ16に駆動パルスが出力され
る。この時、搬送誤差の補正はステップモータ16を駆
動する駆動パルス数を変えることによって行われる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、シートを搬送する搬送手段、搬送時にシートに位置
検出マークを記録するマーキング手段、このマーキング
手段に対してシートの搬送方向の下流側に設けられ、位
置検出マークを検出してマーク検出信号を出力するマー
ク検出手段、マーク検出信号に基づいてシートの搬送誤
差を算出する搬送誤差算出手段、及びマーク検出信号と
実質的に同時に次の位置検出マークを記録するようにマ
ーキング手段を制御するマーキング制御手段を備えたこ
とにより、位置検出マークの位置精度の影響や湿度の変
化によるシートの伸縮の影響を受けることなく、正確な
シートの位置検出が行えるシート搬送装置が得られる効
果がある。
【0041】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明に加え、位置検出マークを可視光を吸収しないも
のとすることにより、位置検出完了後、位置検出マーク
の跡がシートに残らないシート搬送装置が得られる効果
がある。
【0042】また、請求項3の発明によれば、請求項1
または請求項2の発明に加え、マーキング手段とマーク
検出手段を一対とし、シートの両側端部にそれぞれ少な
くとも一対以上備えたことにより、シートの斜行を検出
することができるシート搬送装置が得られる効果があ
る。
【0043】また、請求項4の発明によれば、請求項1
または請求項2の発明に加え、1つのマーキング手段に
対して複数の検出手段を位置検出マークが検出可能な範
囲でシートの搬送方向と直角方向に並設したことによ
り、より高い精度でシートの位置検出ができるシート搬
送装置が得られる効果がある。
【0044】また、請求項5の発明によれば、シートを
搬送する搬送手段、搬送時にシートに位置検出マークを
記録するマーキング手段、マーキング手段を囲むように
設けられ、位置検出マークを検出してマーク検出信号を
出力するマーク検出手段、マーク検出信号に基づいてシ
ートの搬送誤差を算出する搬送誤差算出手段、及びマー
ク検出信号に基づいて、位置検出マークの間隔が所定の
距離になるようにマーキング手段による次のマーキング
のタイミングを制御するマーキング制御手段を備えるこ
とにより、面内方向のシートの位置検出ができるシート
搬送装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるシート搬送装置を示
す構成図である。
【図2】実施例1に係り、シートの搬送装置の中で搬送
誤差の検出にかかわる部分を示すブロック図である。
【図3】実施例1に係る搬送誤差算出装置の構成を示す
ブロック図である。
【図4】実施例1に係る位置検出マークのシートへの記
録と検出の動作を示す説明図である。
【図5】実施例1に係るマーク検出手段3、パルス発生
器32,21及び搬送誤差算出装置10の動作タイミン
グを表す説明図である。
【図6】実施例1に係るシートに記録された位置検出マ
ークを示す説明図である。
【図7】この発明の実施例3によるシート搬送装置を示
す平面図である。
【図8】この発明の実施例4によるシート搬送装置を示
す平面図である。
【図9】この発明の実施例5によるシート搬送装置を示
す平面図である。
【図10】この発明の実施例6によるシート搬送装置の
要部を示すブロック図である。
【図11】従来のシート搬送装置を用いた静電プロッタ
の要部を示す構成図である。
【図12】従来のシートを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 2 マーキング手段 3 マーク検出手段 5 シート搬送手段 10 搬送誤差算出手段 32 マーキング制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】この種のシート搬送装置は、プリンター
等の画像記録装置や基盤への回路パターン印刷に用いら
れる露光装置等の、画像を高精度で所定の位置に記録し
ながら搬送する必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、請求項2の発明に係るシート搬送装
置は、請求項1の発明において、位置検出マークを可視
に対して透明なもので構成したものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、例えばマーキング手段に帯電器を用
い、マーク検出手段にシート表面の電位を測定する表面
電位計を用いれば、位置検出マークが可視光に対して透
明な静電潜像で構成でき、位置検出完了後、シートに位
置検出マークの跡が残らない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】実施例2.上記実施例1では、シート位置
検出後に位置検出マークがシート1の中央部に残ること
になる。この実施例は位置検出マークとして可視光に対
して透明なものを用いる。例えば、マーキング装置2に
帯電器等目に見えないマークを記録できる装置を用い、
さらにマーク検出器3として、例えば表面電位計等の目
に見えない位置検出マークを検出できるマーク検出器を
用いる。帯電器を用いた場合には、シート状に形成され
た静電潜像が位置検出マークとして用いられる。また、
可視光に対して透明な位置検出マークをシートに記録す
るマーキング装置2としては、帯電器の他に、無色透明
の蛍光インクをシートに印画できる記録ヘッドやシート
表面の抵抗とは異なる抵抗値を有する無色透明の高分子
材料をシートに塗布できる記録ヘッド等がある。また、
それぞれに対応するマーク検出器3として、前者につい
てはシートからの反射光量を検出できる光電導セルや光
電管、後者についてはシートの表面抵抗を測定できる表
面抵抗計がある。上記のような構成にすることで、シー
トに位置検出マークの跡を残すことなく上記実施例1と
同様の効果を得ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明に加え、位置検出マークを可視光に対して透明な
ものとすることにより、位置検出完了後、位置検出マー
クの跡がシートに残らないシート搬送装置が得られる効
果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 7/14 9037−3F G03G 15/00 110 7369−2H (72)発明者 河上 正 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送する搬送手段、搬送時に上
    記シートに位置検出マークを記録するマーキング手段、
    このマーキング手段に対して上記シートの搬送方向の下
    流側に設けられ、上記位置検出マークを検出してマーク
    検出信号を出力するマーク検出手段、上記マーク検出信
    号に基づいて上記シートの搬送誤差を算出する搬送誤差
    算出手段、及び上記マーク検出信号と実質的に同時に次
    の位置検出マークを記録するように上記マーキング手段
    を制御するマーキング制御手段を備えたことを特徴とす
    るシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 位置検出マークは可視光を吸収しないも
    のであることを特徴とする請求項1のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 マーキング手段とマーク検出手段を一対
    とし、シートの両側端部にそれぞれ少なくとも一対以上
    備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のシー
    ト搬送装置。
  4. 【請求項4】 1つのマーキング手段に対して複数の検
    出手段を位置検出マークが検出可能な範囲でシートの搬
    送方向と直角方向に並設したことを特徴とする請求項1
    または請求項2のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 シートを搬送する搬送手段、搬送時に上
    記シートに位置検出マークを記録するマーキング手段、
    上記マーキング手段を囲むように設けられ、上記位置検
    出マークを検出してマーク検出信号を出力するマーク検
    出手段、上記マーク検出信号に基づいて上記シートの搬
    送誤差を算出する搬送誤差算出手段、及び上記マーク検
    出信号に基づいて、上記位置検出マークの間隔が所定の
    距離になるように上記マーキング手段による次のマーキ
    ングのタイミングを制御するマーキング制御手段を備え
    たことを特徴とするシート搬送装置。
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JP2015058621A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、制御方法、及びプログラム

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