JPH05319246A - 液圧制御装置 - Google Patents

液圧制御装置

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JPH05319246A
JPH05319246A JP4128491A JP12849192A JPH05319246A JP H05319246 A JPH05319246 A JP H05319246A JP 4128491 A JP4128491 A JP 4128491A JP 12849192 A JP12849192 A JP 12849192A JP H05319246 A JPH05319246 A JP H05319246A
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linear solenoid
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Koichi Hagiwara
孝一 萩原
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプールに、リニアソレノイドからの電磁力
と、液圧機器の液圧に応じた反力ピストンからの反力と
が作用せしめられる液圧制御装置において、リニアソレ
ノイドのシール構造を低圧用のものとし、かつリニアソ
レノイドの小型化を図るとともに、スプールおよび反力
ピストンの連動、連結構造を単純化する。 【構成】支持ブロック21に、スプール58を摺動自在
に嵌合させるガイド部材28と、ガイド部材28に嵌合
されるプラグ29とが嵌合、固定され、リニアソレノイ
ド6は第1解放液室35をハウジング20との間に形成
して支持ブロック21に結合され、反力室69に一端を
臨ませてプラグ29を液密にかつ摺動自在に貫通する反
力ピストン59の他端が第2解放液室65内でスプール
58に離間可能に当接され、ガイド部材28には、摺動
孔30内面の環状溝46,47間で摺動孔30の内面に
開口して反力室69に通じる出力孔49が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液圧機器を液圧供給源
に連通させる位置ならびに液圧機器をリザーバに連通さ
せる位置間での移動を可能としてハウジングに摺動可能
に嵌合されるスプールと、前記液圧機器を液圧供給源に
連通させる側への軸方向電磁力をスプールに与えるリニ
アソレノイドと、液圧機器の液圧に応じた反力を前記軸
方向電磁力に対抗させてスプールに作用させるべくハウ
ジングに摺動可能に嵌合されてスプールに連動、連結さ
れる反力ピストンとを備える液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば実公平4
−4257号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、ハウジングの摺動孔に摺動可能に嵌合された
スプールに軸方向吸引力を与えるようにしてリニアソレ
ノイドがハウジングに連結され、前記吸引力に対抗する
反力を与える反力ピストンがリニアソレノイドとは反対
側でスプールの端部に連動、連結されており、スプール
の両端には、液圧機器の液圧が作用するように構成され
ている。これにより、リニアソレノイドの内部にも液圧
機器の液圧が作用することになり、リニアソレノイドに
おいては、比較的高圧の液圧に耐えるシール構造が必要
となり、リニアソレノイド自体も比較的高圧の液圧に耐
える強度が必要となって大型化せざるを得ない。しかも
反力ピストンは、制限された範囲での軸方向相対移動を
許容するようにしてスプールに係合されるものであり、
スプールおよび反力ピストンの連動、連結構造が複雑と
なる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、リニアソレノイドに高圧の液圧が作用するこ
とを回避して、リニアソレノイドのシール構造を低圧用
のものとすることを可能とするとともにリニアソレノイ
ドの小型化を可能とし、さらに構造を単純化した液圧制
御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、ハウジングは、スプールを摺動自
在に嵌合させる摺動孔を有するガイド部材と、該ガイド
部材の端部に嵌合されるプラグとが、支持ブロックに設
けられた有底の取付孔に、該取付孔の閉塞端との間に反
力室を形成するとともに該取付孔の内面との間に環状室
を形成して嵌合、固定されて成り、リニアソレノイド
は、コイルへの入力電気量に応じた軸方向電磁力をプラ
ンジャに与えるべく構成されるとともに該プランジャの
端部を臨ませた第1解放液室をハウジングとの間に形成
して前記支持ブロックに結合され、第1解放液室内でプ
ランジャの端部に一端が当接されるスプールの他端を臨
ませる第2解放液室が第1解放液室に連通されて前記ガ
イド部材およびプラグ間に形成され、前記反力室に一端
を臨ませてプラグを液密にかつ摺動自在に貫通せしめら
れる反力ピストンの他端が第2解放液室内でスプールの
他端に離間可能に当接され、支持ブロックには、リザー
バが接続されるとともに第1解放液室に通じる解放ポー
トと、液圧供給源に接続されるとともに環状室に通じる
入力ポートと、液圧機器に接続されるとともに前記反力
室に通じる出力ポートとが設けられ、前記ガイド部材に
は、第1解放液室および前記環状室にそれぞれ個別に通
じて摺動孔の内面に設けられた環状溝間で摺動孔の内面
に開口して前記反力室に通じる出力孔が設けられる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】図1ないし図3は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は全体縦断面図、図2は図1の要部拡
大図、図3はスプールの斜視図である。
【0008】先ず図1において、ブレーキペダル1に
は、制動操作量を検出するための踏力センサ2を介して
反力発生手段3が連結されており、踏力センサ2で検出
される制動操作量に応じた制動液圧が、液圧制御装置4
から液圧機器としてのブレーキ装置5に与えられる。
【0009】液圧制御装置4は、本発明に従って構成さ
れるものであり、リニアソレノイド6が制御弁7に組付
けられて成る。
【0010】リニアソレノイド6のインナーハウジング
8は、ヨーク9および固定コア10が非磁性筒体11の
両端に嵌合、連結されて成り、ヨーク9および固定コア
10と非磁性筒体11との間には環状のシール部材7
7,78がそれぞれ介装される。またアウターハウジン
グ12は、一端が固定コア10に係合される磁性筒体1
3の他端がヨーク9にかしめ結合されて成る。
【0011】ヨーク9には可動コア14が摺動自在に嵌
合されており、該可動コア14に中間部が固定されるプ
ランジャ15の一端が摺動軸受16を介してヨーク9で
支承され、またプランジャ15の他端は、固定コア10
を移動自在に貫通するとともに該固定コア10に装着さ
れた摺動軸受17で摺動自在に支承される。
【0012】ヨーク9および固定コア10には、半径方
向外方に張出す鍔部9a,10aがそれぞれ一体に設け
られており、両鍔部9a,10a間には、ボビン18に
巻装されたコイル19がインナーハウジング8を囲繞し
て配置される。
【0013】制御弁7のハウジング20は、支持ブロッ
ク21に弁ハウジング22が嵌合、固定されて成るもの
である。而して支持ブロック21には、その一端側から
順に、第1ねじ孔23と、第1ねじ孔23よりも小径の
嵌合孔24と、嵌合孔24よりも小径の第2ねじ孔25
と、第2ねじ孔25よりも小径の第1取付孔26と、第
1取付孔26よりも小径である有底の第2取付孔27と
が同軸に穿設されており、リニアソレノイド6は、その
固定コア10の一部を嵌合孔24に嵌合させて磁性筒体
13の一端を第1ねじ孔23に螺合することにより、ハ
ウジング20に結合され、固定コア10の外面には嵌合
孔24の内面に接触する環状のシール部材79が装着さ
れる。
【0014】図2を併せて参照して、弁ハウジング22
は、円筒状のガイド部材28にプラグ29が嵌合されて
成るものである。ガイド部材28には、摺動孔30と、
該摺動孔30との間に段差状のストッパ面31を形成し
て摺動孔30に同軸に連なる大径孔32とが設けられ
る。またガイド部材28の一端には、弁ハウジング22
の第1および第2取付孔26,27に対する挿脱作業を
容易とするために、図示しない治具を連結するためのね
じ軸部28aが同軸に突設され、ガイド部材28の他端
には、支持筒部28bが同軸に突設される。一方、プラ
グ29は、大径孔32に嵌合される有底円筒状の隔壁部
29aの開口端に半径方向外方に張出す鍔部29bが一
体に設けられて成り、隔壁部29aは鍔部29bが支持
筒部28bに当接するまでガイド部材28の大径孔32
に嵌合される。しかも隔壁部29aの外面には大径孔3
2の内面に接触する環状のシール部材33が嵌着され
る。このようにガイド部材28にプラグ29を嵌合させ
て成る弁ハウジング22が第1および第2取付孔26,
27に嵌合される。しかもガイド部材28の一端には、
第2ねじ孔25に螺合されるロックナット34が当接さ
れており、第2取付孔27の閉塞端にプラグ29が当接
するまでロックナット34を締付けることにより、弁ハ
ウジング22が支持ブロック21に嵌合、固定されるこ
とになる。
【0015】リニアソレノイド6および弁ハウジング2
2を支持ブロック21に固定した状態で、リニアソレノ
イド6の固定コア10およびガイド部材28間には、第
1解放液室35が形成され、この第1解放液室35は、
支持ブロック21に設けられる解放ポート36を介して
リザーバ37に連通される。また支持ブロック21に
は、液圧供給源38に通じる入力ポート39と、ブレー
キ装置5に通じる出力ポート40とが設けられており、
液圧供給源38は、リザーバ37から作動液を汲上げる
ポンプ41と、該ポンプ41に接続されるアキュムレー
タ42と、ポンプ41の作動を制御するための圧力スイ
ッチ43とを備える。
【0016】ガイド部材28における摺動孔30の内面
には、第1解放液室35に通じる解放用環状溝46と、
入力用環状溝47とが軸方向に間隔をあけた位置に設け
られており、入力用環状溝47は、入力ポート39に連
通してガイド部材28の外面および第1取付孔26の内
面間に形成される環状室48に連通される。
【0017】また前記両環状溝46,47間の中央部で
摺動孔30の内面には、ガイド部材28の半径方向に延
びる出力孔49の内端が開口されており、該出力孔49
の外端は、ガイド部材28の外面に形成される環状の溝
50に開口される。而して出力孔49の途中には、ガイ
ド部材28の軸方向に延びる通路51が連通されてお
り、該通路51は出力ポート40に連通される。
【0018】ガイド部材28の外面には、溝50の両側
をシールするシール部材52,53と、環状室48の両
側を前記シール部材53とともにシールするシール部材
54とが装着される。
【0019】図3を併せて参照して、前記摺動孔30に
はスプール58が摺動可能に嵌合される。しかも該スプ
ール58の一端には、第1解放液室35内でリニアソレ
ノイド6のプランジャ15の端部が同軸に当接され、プ
ラグ29における隔壁部29aの中央部を液密にかつ摺
動自在に貫通する小径の反力ピストン59がスプール5
8の他端に同軸に当接される。
【0020】スプール58の他端部には、大径孔32お
よび摺動孔30間のストッパ面31に当接し得るフラン
ジ60が半径方向外方に張出して設けられており、フラ
ンジ60がストッパ面31に当接することにより、スプ
ール58のリニアソレノイド6側への移動端が規制され
る。
【0021】スプール58の外周には、出力孔49に常
時連通する環状の凹部61と、スプール58の軸方向に
沿う凹部61の一側で周方向に間隔をあけた複数個所た
とえば4個所で凹部61に連なる円形凹部62と、スプ
ール58の軸方向に沿う凹部61の他側で周方向に間隔
をあけた複数個所たとえば4個所で凹部61に連なる円
形凹部63とが設けられており、スプール58がそのフ
ランジ60をストッパ面31に当接させた位置にあると
きには出力孔49が凹部61および円形凹部62を介し
て解放用環状溝46に連通し、またスプール58がその
フランジ60をストッパ面31から離反させた位置にあ
るときには出力孔49が凹部61および円形凹部63を
介して入力用環状溝47に連通する。
【0022】ところで、摺動孔30の大径孔31側の開
口端縁にはテーパ状の面取部30aが設けられており、
フランジ60がストッパ面31に当接した状態では、摺
動孔30の内面、面取部30aおよびフランジ60によ
り環状の液溜64が形成される。一方、ガイド部材28
およびプラグ29間には、大径孔32の内面で外周を規
定される第2解放液室65が形成されており、フランジ
60には、前記液溜64を第2解放液室65に連通させ
る通路60aが周方向複数個所たとえば4個所を切欠く
ことにより形成される。またスプール58には、第2解
放液室65を第1解放液室室32に連通させる連通路6
6が設けられており、第2解放液室65には作動液が充
満されている。しかも連通路66の途中には絞り67が
介設される。
【0023】第2解放液室65内には、プラグ29およ
びフランジ60間に縮設されるコイル状の第1戻しばね
68が収納されており、スプール58は、この第1戻し
ばね68のばね力によりフランジ60をストッパ面31
に当接させる方向に付勢される。
【0024】反力ピストン59は、スプール58に比べ
て小径に形成されており、その一端がスプール58に同
軸に当接される。また反力ピストン59の他端は、第2
解放液室65との間に隔壁部29aを介在させるように
して支持ブロック21および弁ハウジング22間に形成
されるとともに出力ポート40に通じる反力室69に臨
むものであり、反力ピストン59の他端に嵌合されるリ
テーナ70と、プラグ29における隔壁部29aの開口
端内面に嵌着される止め輪71との間に、コイル状の第
2戻しばね72が縮設されており、反力ピストン59、
すなわち反力ピストン59に同軸に当接しているスプー
ル58は、第2戻しばね72のばね力によりフランジ6
0をストッパ面31に当接させる方向に付勢される。し
たがって、スプール58と、ハウジング20との間に
は、第1および第2戻しばね68,72が並列にして介
設されることになる。
【0025】再び図1において、踏力センサ2の検出信
号は制御手段76に入力されるものであり、該制御手段
76は、踏力センサ2で検出された制動操作量に応じた
電気量でリニアソレノイド6のコイル19を付勢する。
而してリニアソレノイド6は、コイル19への入力電気
量に応じた軸方向電磁力を可動コア14すなわちプラン
ジャ15に与えるものであり、該プランジャ15が制御
弁7のスプール58に同軸に当接されていることによ
り、スプール58は、リニアソレノイド6からの前記軸
方向電磁力で出力ポート40すなわち出力孔49を入力
用環状溝47すなわち入力ポート39に連通する方向に
押圧されることになる。一方、スプール58には、相互
に並列な第1および第2戻しばね68,72により前記
軸方向電磁力に対抗するばね力が与えられるとともに、
反力室69すなわち出力ポート40の液圧が反力ピスト
ン59に作用することにより反力ピストン59からの反
力が前記軸方向推力に対抗して与えられることになる。
このようにして、スプール58は、リニアソレノイド6
からの軸方向電磁力と、第1および第2戻しばね68,
72のばね力ならびに反力ピストン59からの反力とが
均衡するように、出力ポート40を解放ポート36に連
通させる位置と出力ポート40を入力ポート39に連通
させる位置との間で摺動孔30内を移動し、これにより
出力ポート40からブレーキ装置5には、コイル19へ
の入力電気量に応じた制動液圧が作用することになる。
【0026】次にこの実施例の作用について説明する
と、コイル19が励磁されたときには、可動コア14が
固定コア10側に吸引され、スプール58が出力孔49
を入力用環状溝47に連通させることにより、液圧供給
源38からの液圧が出力ポート40からブレーキ装置5
に作用することになる。この際、リニアソレノイド6
は、入力電気量に応じた軸方向電磁力をプランジャ15
すなわちスプール58に与えるものであり、反力室69
すなわち出力ポート40の液圧が反力ピストン59に作
用するのに応じた反力ピストン59からの反力が前記プ
ランジャ15からの推力に対抗してスプール58に作用
する。したがって反力室69すなわち出力ポート40の
液圧は、コイル19への入力電気量に対応したものとな
る。
【0027】このような液圧制御装置4において、スプ
ール58とは別体であって該スプール58の他端に同軸
に当接される反力ピストン59が隔壁部29aに摺動自
在に嵌合され、反力ピストン59の端部を臨ませる反力
室69がハウジング20に形成され、該反力室69は出
力ポート40に連通されるので、反力ピストン59から
スプール58に作用する反力は、該反力ピストン59が
比較的小径であって受圧面積が小さいことによって比較
的小さいものとなり、したがってリニアソレノイド6で
発生する電磁力を小さく抑えることができ、それによっ
てリニアソレノイド6の小型化を図ることができる。
【0028】しかもリニアソレノイド6は、リザーバ3
7に通じる第1解放液室35をハウジング20との間に
形成してハウジング20における支持ブロック21に結
合されるものであり、リニアソレノイド6側には高圧の
液圧が作用することはない。したがってシール部材7
7,78,79の耐圧性を低く設定することができると
ともに、リニアソレノイド6におけるインナーハウジン
グ8およびアウターハウジング12の耐圧強度を低く設
定することができ、これによってもリニアソレノイド6
の小型化を図ることができる。
【0029】またスプール58およびハウジング20間
には、相互に並列な第1および第2戻しばね68,72
が介設されているので、両戻しばね68,72のいずれ
か一方が破損しても、いずれか他方によりスプール58
にばね力を作用させることができ、コイル19を消磁し
たときにブレーキ装置5への液圧作用状態を確実に解除
することができる。
【0030】第2戻しばね72は、反力ピストン59を
スプール58に常時当接させるための機能をも有するも
のであり、並列配置とするためだけに用いられるもので
はないので部品点数が増えることはない。またガイド部
材28にプラグ29を嵌合させて弁ハウジング22を構
成し、スプール58およびプラグ29間に第1戻しばね
68が、プラグ29に嵌着される止め輪71および反力
ピストン59間に第2戻しばね72がそれぞれ縮設され
るので、制御弁7の組付けおよび分解作業が容易とな
る。
【0031】しかもハウジング20は、ガイド部材28
と、該ガイド部材28に嵌合されるプラグ29とが、支
持ブロック21に設けられた有底の第1および第2取付
孔26,27に嵌合されて成り、ガイド部材28には、
ハウジング20およびリニアソレノイド6間の第1解放
液室35に通じて摺動孔30の内面に設けられる環状溝
46と、支持ブロック21およびガイド部材28間の環
状室48に通じて摺動孔30の内面に設けられた環状溝
47との間で摺動孔30の内面に開口する出力孔49が
設けられ、該出力孔49は、プラグ29および支持ブロ
ック21間に形成される反力室69に通じるものである
ので、支持ブロック21に取付けられていない状態で、
制御弁7の主要部を組立てることができ、組立作業が容
易となるだけでなく、リニアソレノイド6とは無関係に
制御弁7の調整作業を容易に行なうことができる。
【0032】さらに第2取付孔27の閉塞端に対向する
ガイド部材28の端面には出力ポート40の液圧が作用
し、ガイド部材28は第1および第2取付孔26,27
から離脱する方向に向けて液圧による押圧力が作用する
が、支持ブロック21に螺合されたロックナット34で
ガイド部材28が受けられるので、ガイド部材28に作
用する前記押圧力がリニアソレノイド6側に作用するこ
とを回避し、それによりリニアソレノイド6側の強度増
大を図ることを不要とすることができる。
【0033】ところで、スプール58におけるフランジ
60がガイド部材28のストッパ面31に当接した状態
が長時間持続すると、フランジ60およびストッパ面3
1が乾燥・固着することが考えられるが、フランジ60
がストッパ面31に当接した状態では、フランジ60、
摺動孔30の内面およびスプール58の外面により環状
の液溜64が形成され、その液溜64がフランジ60の
通路60aを介して第2解放液室65に連通しているの
で、フランジ60およびストッパ面31の長期放置によ
る乾燥・固着を防止することができる。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リニアソ
レノイドは、リザーバに通じる第1解放液室をハウジン
グとの間に形成してハウジングに結合されるので、高圧
の液圧がリニアソレノイド側に作用することを回避し、
リニアソレノイド側のシール部材の耐圧性を低く設定す
ることが可能となるとともに、リニアソレノイドの耐圧
強度を低く設定して小型化を図ることが可能となる。
【0036】またプラグおよび支持ブロック間に形成さ
れる反力室に一端を臨ませた反力ピストンの他端が、第
1解放液室に通じる第2解放液室内でスプールに離間可
能に当接されるので、スプールおよび反力ピストンの連
動、連結構造が極めて単純となり、組立および加工が容
易となる。
【0037】さらにハウジングは、スプールを摺動自在
に嵌合させるガイド部材と、ガイド部材に嵌合されるプ
ラグとが、支持ブロックに設けられた有底の取付孔に嵌
合、固定されて成り、支持ブロックには、第1解放液室
をリザーバに通じさせる解放ポートと、ガイド部材およ
び取付孔内面間の環状室を液圧供給源に通じさせる入力
ポートと、反力室を液圧供給源に通じさせる出力ポート
とが設けられ、ガイド部材には、第1解放液室および前
記環状室にそれぞれ個別に通じて摺動孔の内面に設けら
れた環状溝間で摺動孔の内面に開口して反力室に通じる
出力孔が設けられるので、制御弁の主要部の組立が容易
となり、リニアソレノイドとは無関係にスプールおよび
ガイド部材間の調整を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液圧制御装置の縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】スプールの斜視図である。
【符号の説明】
4 液圧制御装置 5 液圧機器としてのブレーキ装置 6 リニアソレノイド 15 プランジャ 19 コイル 20 ハウジング 21 支持ブロック 26,27 取付孔 28 ガイド部材 29 プラグ 30 摺動孔 35 第1解放液室 36 解放ポート 37 リザーバ 38 液圧供給源 39 入力ポート 40 出力ポート 46,47 環状溝 48 環状室 49 出力孔 58 スプール 59 反力ピストン 65 第2解放液室 69 反力室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧機器(5)を液圧供給源(38)に
    連通させる位置ならびに液圧機器(5)をリザーバ(3
    7)に連通させる位置間での移動を可能としてハウジン
    グ(20)に摺動可能に嵌合されるスプール(58)
    と、前記液圧機器(5)を液圧供給源(38)に連通さ
    せる側への軸方向電磁力をスプール(58)に与えるリ
    ニアソレノイド(6)と、液圧機器(5)の液圧に応じ
    た反力を前記軸方向電磁力に対抗させてスプール(5
    8)に作用させるべくハウジング(20)に摺動可能に
    嵌合されてスプール(58)に連動、連結される反力ピ
    ストン(59)とを備える液圧制御装置において、ハウ
    ジング(20)は、スプール(58)を摺動自在に嵌合
    させる摺動孔(30)を有するガイド部材(28)と、
    該ガイド部材(28)の端部に嵌合されるプラグ(2
    9)とが、支持ブロック(21)に設けられた有底の取
    付孔(26,27)に、該取付孔(26,27)の閉塞
    端との間に反力室(69)を形成するとともに該取付孔
    (26,27)の内面との間に環状室(48)を形成し
    て嵌合、固定されて成り、リニアソレノイド(6)は、
    コイル(19)への入力電気量に応じた軸方向電磁力を
    プランジャ(15)に与えるべく構成されるとともに該
    プランジャ(15)の端部を臨ませた第1解放液室(3
    5)をハウジング(20)との間に形成して前記支持ブ
    ロック(21)に結合され、第1解放液室(35)内で
    プランジャ(15)の端部に一端が当接されるスプール
    (58)の他端を臨ませる第2解放液室(65)が第1
    解放液室(35)に連通されて前記ガイド部材(28)
    およびプラグ(29)間に形成され、前記反力室(6
    9)に一端を臨ませてプラグ(29)を液密にかつ摺動
    自在に貫通せしめられる反力ピストン(59)の他端が
    第2解放液室(65)内でスプール(58)の他端に離
    間可能に当接され、支持ブロック(21)には、リザー
    バ(37)が接続されるとともに第1解放液室(35)
    に通じる解放ポート(36)と、液圧供給源(38)に
    接続されるとともに環状室(48)に通じる入力ポート
    (39)と、液圧機器(5)に接続されるとともに前記
    反力室(69)に通じる出力ポート(40)とが設けら
    れ、前記ガイド部材(28)には、第1解放液室(3
    5)および前記環状室(48)にそれぞれ個別に通じて
    摺動孔(30)の内面に設けられた環状溝(46,4
    7)間で摺動孔(30)の内面に開口して前記反力室
    (69)に通じる出力孔(49)が設けられることを特
    徴とする液圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2735884A1 (fr) * 1995-06-26 1996-12-27 Alliedsignal Europ Services Electrovalve de regulation de pression pour circuit hydraulique
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