JPH05319109A - 車輌用振動騒音制御装置 - Google Patents

車輌用振動騒音制御装置

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JPH05319109A
JPH05319109A JP14825592A JP14825592A JPH05319109A JP H05319109 A JPH05319109 A JP H05319109A JP 14825592 A JP14825592 A JP 14825592A JP 14825592 A JP14825592 A JP 14825592A JP H05319109 A JPH05319109 A JP H05319109A
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vibration noise
vehicle
self
electric
predetermined
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JP14825592A
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Inventor
Mitsuhito Yamazaki
光仁 山崎
Toshio Yokoyama
利夫 横山
Koji Okazaki
幸治 岡崎
Masaki Kamiyama
雅樹 上山
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自己伸縮型エンジンマウントを搭載した車輌
用振動騒音制御装置において、電力量を効率良く使用し
て電気装置を保護する。 【構成】 電気負荷装置、発電装置、蓄電装置等の電気
装置の出力値が充放電バランスを崩すような値になった
ときは(ステップS22〜S24の答が否定(NO)の
とき)、アイドル回転数NEIDLを振動騒音の低い回
転数NE2に増加させて自己伸縮型エンジンマウントの
作動を停止し(ステップS8)、充放電バランスが回復
した後、アイドル回転数NEIDLを再び元に戻して自
己伸縮型エンジンマウントによる振動騒音制御を行え得
るようにした(ステップS9→S10→S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輌用振動騒音制御装
置、より詳しくは自己伸縮型エンジンマウントと電気装
置とを備えた車輌用振動騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液体が充填された液室を有
し、エンジン等の振動騒音源の振動に応じて液室内の液
体圧力を電気的手段により変化させることにより、振動
騒音源側に固定された弾性体が伸縮して振動騒音源の振
動が車体に伝達されるのを防止する自己伸縮型エンジン
マウントが知られている(例えば、特開昭60−854
0号公報)。
【0003】また、自動車等の車輌においては、発電装
置の発電量とエアコンディショナーや電動パワーステア
リング等の電気負荷装置の総消費電力とはアイドル回転
数より高い所定回転数(例えば、2000rpm)で平
衡状態となるように前記発電装置及び蓄電装置(バッテ
リ)が設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、アイドル
回転数では発電装置の発電量よりも前記電気負荷装置に
よる総消費電力の方が大きく、しかも前記自己伸縮型エ
ンジンマウントを駆動させた場合はさらに消費電力の増
大を招く。つまり、アイドリング状態において長時間電
気負荷装置と自己伸縮型エンジンマウントとを駆動させ
た場合、所謂「バッテリ上がり」が生じる虞があるとい
う問題点があった。
【0005】かかる「バッテリ上がり」を防止する手段
としては、大容量かつ高性能の発電装置や蓄電装置を車
輌に搭載する方策が考えられるが、かかる大容量かつ高
性能の発電装置等を搭載した場合は車輌重量の増加及び
コスト面での増加等を伴うという問題点が新たに生じ
る。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、車輌における電力量を効率良く使用して
電気装置を保護することができる自己伸縮型エンジンマ
ウントを搭載した車輌用振動騒音制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、パワープラントの振動騒音源と車輌の基台と
の間に配設されて電気的手段により作動する自己伸縮型
エンジンマウントと、電気装置とを備えた車輌用振動騒
音制御装置において、前記電気装置が作動しているとき
に該電気装置からの出力値が所定値以上となった場合
は、アイドル回転数を第1の所定回転数より高い第2の
所定回転数に設定する回転数設定手段と前記自己伸縮型
エンジンマウントの駆動を停止する停止手段とを備えて
いることを特徴としている(第1の態様)。
【0008】前記回転数設定手段は、具体的には、前記
第2の所定回転数を前記振動騒音源から発生する振動騒
音レベルの最低値近傍に設定することを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明は、パワープラントの振動騒
音源と車輌の基台との間に配設されて電気的手段により
作動する自己伸縮型エンジンマウントと、電気装置とを
備えた車輌用振動騒音制御装置において、前記電気装置
が作動しているときに該電気装置からの出力値が所定値
以上となった回数が所定期間内に所定回数を越えた場合
は、前記自己伸縮型エンジンマウントの駆動を停止する
停止手段を備えていることを特徴としてもよい(第2の
態様)。
【0010】さらに、本発明は、自己伸縮型エンジンマ
ウントを複数個有している場合は、前記出力値が前記所
定値以上の値を維持している期間に応じて前記複数個の
自己伸縮型エンジンマウントを順次停止してゆく停止手
段を備えていることを特徴とするのも好ましい(第3の
態様)。
【0011】また、前記電気装置は、少なくとも発電装
置と蓄電装置と電気負荷装置とを含んでいる。
【0012】
【作用】上記第1の態様によれば、電気装置(発電装
置、蓄電装置、電気負荷装置)の出力値が所定値以上の
ときは、アイドル回転数が第1の所定回転数より高く振
動騒音レベルの低い第2の所定回転数に設定され、自己
伸縮型エンジンマウントの駆動は停止する。
【0013】また、第2の態様によれば、前記電気装置
からの出力値が所定値以上となった回数が所定時間内に
所定回数を越えたときは自己伸縮型エンジンマウントの
駆動が停止する。
【0014】さらに、第3の態様によれば、電気装置の
出力値が所定値以上を示している期間に応じて複数個の
自己伸縮型エンジンマウントの駆動は順次停止してゆ
く。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0016】図1は本発明に係る車輌用振動騒音制御装
置の一実施例を示した全体構成図である。
【0017】図中、1は例えば4気筒を有する車輌駆動
用パワープラントの4サイクルエンジン(以下、単に
「エンジン」という)であって、該エンジン1の吸気管
2の途中には燃料噴射弁3が各気筒毎に配設されてい
る。
【0018】該燃料噴射弁3は、図示しない燃料ポンプ
に接続されるとともにECU4に電気的に接続され、当
該ECU4からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御
される。
【0019】また、エンジン1のクランク軸周囲又はカ
ム軸周囲の所定位置にはエンジン回転数NEセンサ5が
取付けられている。
【0020】NEセンサ5は、エンジン1のクランク軸
の180°回転毎に所定のクランク角度位置で信号パル
ス(以下、「TDC信号パルス」という)を出力し、該
TDC信号パルスをECU4に供給する。
【0021】すなわち、TDC信号パルスは、各気筒の
基準クランク角度位置を表わすものであって、具体的に
は、各気筒(#1〜#4CYL)の圧縮行程終了時のT
DC(上死点)前の所定クランク角度位置(例えば、1
0°BTDC)で発生する。そして、ECU4はTDC
信号パルスの発生間隔を計測してエンジン回転数NEの
逆数であるME値を算出する。
【0022】また、エンジン1の前部及び後部には1対
の自己伸縮型エンジンマウント6a,6bが配設されて
いる。具体的には、前記自己伸縮型エンジンマウント6
a,6bは、その上端が弾性ゴム7a,7bを介して、
エンジン1(振動騒音源)に接続されると共に、下端は
車体フレーム8(基台)に支持されている。
【0023】さらに、前記自己伸縮型エンジンマウント
6a,6bにはボイスコイルモータ(VCM)9a,9
bが内有され、エンジンの振動に応じてECU4からの
信号によりエンジンの振動を制御する。すなわち、自己
伸縮型エンジンマウント6a,6bは、液体が充填され
た液室(図示せず)を内有し、VCM9a,9bを駆動
させることにより、エンジン1(振動騒音源)側に固定
された弾性ゴム7a,7bを介して振動源の振動が車体
フレーム8(基台)に伝達されるのを防止する。
【0024】また、ECU4には発電装置10及び蓄電
装置11が接続され、該発電装置10及び蓄電装置11
により検出された発電量IVCM及びバッテリ電圧VB
がECU4に供給される。さらにECU4にはエアコン
ディショナやパワーステアリング或いはヘッドランプ等
の電気負荷装置12が接続され、該電気負荷装置12か
らのオン・オフ指令信号がECU4に供給される。そし
て、前記発電装置10と蓄電装置11と電気負荷装置1
2とで電気装置13を構成している。
【0025】しかして、ECU4は、上述の各種センサ
からの入力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベル
に修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する
等の機能を有する入力回路4aと、中央演算処理回路
(以下「CPU」という)4bと、該CPU4bで実行
される各種演算プログラムや演算結果等を記憶するRO
M及びRAMからなる記憶手段4cと、前記燃料噴射弁
3やVCM9a,9bに出力信号を供給する出力回路4
dとを備えている。
【0026】また、ECU4(CPU4b)は、エンジ
ン運転状態に応じ、数式(1)に基づき、前記TDC信
号パルスに同期して燃料噴射弁3の燃料噴射時間TOU
Tを演算する。
【0027】 TOUT=TiM×K1+K2 …(1) ここで、TiMはエンジン回転数NEと吸気管内絶対圧
PBAとに応じて設定される基本燃料噴射時間であっ
て、記憶手段4c(ROM)にはこのTiM値を決定す
るためのTiMマップが予め記憶されている。
【0028】また、K1及びK2は夫々各種エンジンパ
ラメータ信号に応じて演算される補正係数及び補正変数
であって、各気筒毎にエンジンの運転状態に応じた燃費
特性や加速特性等の諸特性の最適化が図られるような所
定値に設定される。尚、一般に燃料噴射時間TOUTと
燃料噴射量は略比例関係にある。
【0029】ところで、自動車等の車輌においては、ア
イドル回転数NEIDLは、通常は図2に示すように、
燃料噴射弁3の開弁時間TOUT(燃料噴射量)が短い
第1の所定回転数NE1(例えば、900rpm)に設
定されているが、車内振動VAは、図2(b)に示すよ
うに、アイドル回転数NEIDLが第1の所定回転数N
E1のときは通常は最低とはならず、VCM9a,9b
による消費電力WAもかなり大きいのに対して、発電装
置10からの発電量Iが小さいため、所謂「バッテリ上
がり」現象を生じる虞がある。そこで、本発明は、電気
装置が長時間作動してもかかる「バッテリ上がり」が生
じることのない振動騒音制御手段を備えている。
【0030】図3は、本発明に係る振動騒音制御ルーチ
ンの実施例(第1の実施例)を示すフローチャートであ
って、本プログラムはCPU4bで実行される。
【0031】まず、ステップS1では自己伸縮型エンジ
ンマウント6a,6bを駆動させてパワープラントの振
動騒音制御を行う。次いで、ステップS2では電気負荷
装置12から出力される電気負荷ELが所定値ELHよ
り小さいか否かを判別する。ここで、所定値ELHとし
ては車種やエンジンの運転状態等に応じて充放電バラン
スを崩さない上限値に設定される。
【0032】そして、ステップS2の答が肯定(YE
S)のときは電気負荷装置12から出力される電気負荷
ELによっては充放電バランスが崩されていないと判断
してステップS3に進み、蓄電装置11から出力される
バッテリ電圧VBが所定値VBLより大きいか否かを判
別する。ここで、所定値VBLとしては、充放電バラン
スを崩さない下限値に設定される。そして、ステップS
3の答が肯定(YES)のときはステップS4に進み、
発電装置10から出力されVCM9a,9bに流れる発
電量IVCMが所定値IHより小さいか否かを判別す
る。ここで、所定値IHとしては、上記所定値ELHと
同様、充放電バランスを崩さない上限値に設定される。
そして、ステップS4の答が肯定(YES)のときは再
びステップS1に戻る。
【0033】一方、ステップS2〜S4の答のうち、少
なくとも一つの答が否定(NO)のときは、充電バラン
スが崩れたと判断してステップS5に進み、アイドル回
転数NEIDLを微少回転数αだけ増大させて新たなア
イドル回転数NEIDLを設定し、該アイドル回転数N
EIDLが第2の所定回転数NE2(例えば、1500
rpm)より大きいか否かを判別する(ステップS
6)。そして、その答が否定(NO)のときはステップ
S2に戻る一方、その答が肯定(YES)のときはアイ
ドル回転数NEIDLを第2の所定回転数NE2に設定
して(ステップS7)VCM9a,9bを停止する(ス
テップS8)。
【0034】次にステップS9では充放電バランスが回
復したか否かを判別し、その答が肯定(YES)になる
とアイドル回転数NEIDLを第1の所定回転数NE1
に設定し(ステップS10)、VCM9a,9bを再駆
動させて(ステップS11)再びステップS1に戻り再
び自己伸縮型エンジンマウント6a,6bによる振動騒
音制御を行う。
【0035】このように電気装置13が作動していると
きに該電気装置13からの出力値が所定値以上となった
場合は、アイドル回転数を第1の所定回転数NE1より
高い第2の所定回転数NE2に設定し、かつ1対の自己
伸縮型エンジンマウント6a,6bの駆動を停止するこ
とにより、アイドリング時の振動騒音低減と、電気装置
13特に、蓄電装置11の保護の双方を達成することが
できる。
【0036】図4は振動騒音制御ルーチンの他の実施例
(第2の実施例)を示すフローチャートであって、この
第2の実施例では充放電バランスが崩れた誤差頻度E
(以下、単に「誤差頻度」という)が所定期間内に所定
回数以上となったときに自己伸縮型エンジンマウント6
a,6bの駆動を停止している。尚、本プログラムも、
上記第1の実施例と同様、CPU4bで実行される。
【0037】ステップS21では誤差頻度E及びカウン
タCを夫々「0」に初期設定した後、自己伸縮型エンジ
ンマウント6a,6bを駆動させてパワープラントの振
動騒音制御を行う(ステップS22)。次いで、カウン
タCを「1」だけインクリメントしてC=1に設定した
後(ステップS23)、ステップS24〜S26では、
上記第1の実施例と同様、各電気装置13(発電装置1
0、蓄電装置11、電気負荷装置12)の出力値EL,
VB,IVCMが充放電バランスを崩さない値か否かを
判別する。そしてステップS26の答が肯定(YES)
のときはステップS22に戻る一方、前記各ステップS
24〜S26の答のうち少なくとも1つ以上の答が否定
(NO)のときは誤差頻度Eを「1」だけインクリメン
トし(ステップS27)、カウンタCが所定値K(例え
ば、100)となったか否かを判別する(ステップS2
8)。そして、最初はC=1であるのでステップS28
の答は否定(NO)となり、ステップS22に戻る。次
いでその後のループでカウンタCが所定値Kとなりステ
ップS28の答が肯定(YES)となると、ステップS
29に進み、誤差頻度Eが所定値L(例えば、50)よ
り大きくなったか否かを判別する。そして、最初はE=
1であるので、ステップS29の答は否定(NO)とな
りステップS21に戻る。
【0038】一方、その後のループでステップS29の
答が肯定(YES)となった場合は、VCM9a,9b
を停止し(ステップS30)、充放電バランスが回復す
るのを待つ。すなわち、ステップS31で充放電バラン
スが回復したか否かを判別し、その答が肯定(YES)
となるとVCM9a,9bを再駆動させて(ステップS
32)再びステップS21に戻り、所定の振動騒音制御
を行う。
【0039】このように電気装置13が作動していると
きに該電気装置13からの出力値が所定値以上となった
回数が所定期間K内に所定回数Lを越えた場合にのみ、
1対の自己伸縮型エンジンマウント6a,6bの駆動を
停止することにより、蓄電装置11における「バッテリ
上がり」を生ずることなく自己伸縮型エンジンマウント
6a,6bによる振動騒音制御が実行される。
【0040】図5は振動騒音制御ルーチンのさらに他の
実施例(第3の実施例)を示すフローチャートである。
【0041】ステップS41では、まず自己伸縮型エン
ジンマウント6a,6bを駆動させてパワープラントの
振動騒音制御を行い、次いでステップS42〜S44で
は、上記第1及び第2の実施例と同様、各電気装置13
(発電装置10、蓄電装置11、電気負荷装置12)の
出力値EL,VB,IVCMが充放電バランスを崩さな
い値か否かを判別し、これら各ステップS42〜S44
の答のうち少なくとも1つ以上の答が否定(NO)のと
きは前記1対のVCM9a,9bのうちいずれか1個の
VCM9a又は9bを停止する(ステップS45)。次
にステップS46では現在駆動しているVCMの個数が
「0」か否か、すなわち前記1対のVCM9a,9bが
双方共停止しているか否かを判別する。そして、最初は
ステップS46の答は否定(NO)となるため、再びス
テップS41に戻る一方、その後のループにおいてVC
M9a,9bの双方が共に停止中になるとステップS4
6の答が肯定(YES)となり、ステップS47に進ん
で充放電バランスが回復したか否かを判別する。そし
て、ステップS47の答が肯定(YES)となり、充放
電バランスが回復すると再びVCM9a,9bを駆動さ
せた後(ステップS48)ステップS41に戻り、自己
伸縮型エンジンマウント6a,6bによる振動騒音制御
を開始する。
【0042】一方、ステップS44の答が肯定(YE
S)のときはステップS49に進み、1対のVCM9
a,9bの双方が駆動中か否かを判別し、その答が肯定
(YES)のときはそのままステップS41に戻る一
方、その答が否定(NO)のときは双方のVCM9a,
9bに対して駆動指令を発した後(ステップS50)、
ステップS41に戻る。
【0043】このように電気装置13が作動していると
きに該電気装置13からの出力値が所定値以上となった
場合は、前記出力値が前記所定値以上の値を維持してい
る期間に応じて2個の自己伸縮型エンジンマウント6
a,6bを順次停止してゆくことにより、上記第2の実
施例と略同様蓄電装置11における「バッテリ上がり」
を回避しつつ自己伸縮型エンジンマウント6a,6bに
よる振動騒音制御が実行される。
【0044】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、要旨を逸脱しない範囲での変更は可能であ
る。例えば、上記第3の実施例では2個の自己伸縮型エ
ンジンマウント6a,6bを有している場合について詳
述したが、前記自己伸縮型エンジンマウントを3個以上
有している場合についても同様に適用できるのはいうま
でもない。また、自己伸縮型エンジンマウントはVCM
駆動以外についても同様である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、パワープ
ラントの振動騒音源と車輌の基台との間に配設されて電
気的手段により作動する自己伸縮型エンジンマウント
と、電気装置とを備えた車輌用振動騒音制御装置におい
て、前記電気装置が作動しているときに該電気装置から
の出力値が所定値以上となった場合は、アイドル回転数
を第1の所定回転数より高い第2の所定回転数に設定す
る回転数設定手段と前記自己伸縮型エンジンマウントの
駆動を停止する停止手段とを備えているので、電気負荷
が長時間作動しても充放電バランスの悪化を極力回避す
ることができる。
【0046】具体的には、前記回転数設定手段は、前記
第2の所定回転数を前記振動騒音源から発生する振動騒
音レベルの最低値近傍に設定するので、パワープラント
の振動騒音が低く設定されることとなり、自己伸縮型エ
ンジンマウントの作動を停止しても振動騒音が低く、運
転者等搭乗員に良好な乗り心地を供与することができる
と共に、バッテリ電圧の低下を回避することができ、パ
ワープラントの運転性能を良好に維持することができ
る。
【0047】また、本発明は、パワープラントの振動騒
音源と車輌の基台との間に配設されて電気的手段により
作動する自己伸縮型エンジンマウントと、電気装置とを
備えた車輌用振動騒音制御装置において、前記電気装置
が作動しているときに該電気装置からの出力値が所定値
以上となった回数が所定期間内に所定回数を越えた場合
は、前記自己伸縮型エンジンマウントの駆動を停止する
停止手段を備えることにより、自己伸縮型エンジンマウ
ントで可能な限りの振動騒音制御を行う一方、充放電バ
ランスが大きく崩れた所定要件下では前記自己伸縮型エ
ンジンマウントが停止されるので、所謂「バッテリ上が
り」を回避することができる。
【0048】さらに、本発明は、パワープラントの振動
騒音源と車輌の基台との間に配設されて電気的手段によ
り作動する複数個の自己伸縮型エンジンマウントと、電
気装置とを備えた車輌用振動騒音制御装置において、前
記電気装置が作動しているときに該電気装置からの出力
値が所定値以上となった場合は、前記出力値が前記所定
値以上の値を維持している期間に応じて前記複数個の自
己伸縮型エンジンマウントを順次停止してゆく停止手段
を備えることにより、前記自己伸縮型エンジンマウント
を複数個有している場合であっても、電気装置から放電
される電気量とパワープラントの振動騒音制御とを比較
考慮した最適制御を行うことが可能となり、上述と同
様、所望の振動騒音制御と「バッテリ上がり」の回避の
双方を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輌用振動騒音制御装置の一実施
例を示す全体構成図である。
【図2】燃料噴射弁の開弁時間、車内振動、発電装置の
発電量、自己伸縮型エンジンマウントの消費電力とエン
ジン回転数との関係を示した特性図である。
【図3】振動騒音制御ルーチンの一実施例(第1の実施
例)を示したフローチャートである。
【図4】振動騒音制御ルーチンの一実施例(第2の実施
例)を示したフローチャートである。
【図5】振動騒音制御ルーチンの一実施例(第3の実施
例)を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン(振動騒音源) 4 ECU(回転数設定手段、停止手段) 6a,6b 自己伸縮型エンジンマウント 10 発電装置 11 蓄電装置 12 電気負荷装置 13 電気装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 ステップS21では誤差頻度E及びカウ
ンタCを夫々「0」に初期設定した後、自己伸縮型エン
ジンマウント6a,6bを駆動させてパワープラントの
振動騒音制御を行う(ステップS22)。次いで、カウ
ンタCを「1」だけインクリメントしてC=1に設定し
た後(ステップS23)、ステップS24〜S26で
は、上記第1の実施例と同様、各電気装置13(発電装
置10、蓄電装置11、電気負荷装置12)の出力値E
L,VB,IVCMが充放電バランスを崩さない値か否
かを判別する。そしてステップS26の答が肯定(YE
S)のときはステップS28進む一方、前記各ステッ
プS24〜S26の答のうち少なくとも1つ以上の答が
否定(NO)のときは誤差頻度Eを「1」だけインクリ
メントし(ステップS27)、カウンタCが所定値K
(例えば、100)となったか否かを判別する(ステッ
プS28)。そして、最初はC=1であるのでステップ
S28の答は否定(NO)となり、ステップS22に戻
る。次いでその後のループでカウンタCが所定値Kとな
りステップS28の答が肯定(YES)となると、ステ
ップS29に進み、誤差頻度Eが所定値L(例えば、5
0)より大きくなったか否かを判別する。そして、誤差
頻度Eが所定値Lより小さい場合はステップS29の答
否定(NO)となりステップS21に戻る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上山 雅樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワープラントの振動騒音源と車輌の基
    台との間に配設されて電気的手段により作動する自己伸
    縮型エンジンマウントと、電気装置とを備えた車輌用振
    動騒音制御装置において、 前記電気装置が作動しているときに該電気装置からの出
    力値が所定値以上となった場合は、アイドル回転数を第
    1の所定回転数より高い第2の所定回転数に設定する回
    転数設定手段と前記自己伸縮型エンジンマウントの駆動
    を停止する停止手段とを備えていることを特徴とする車
    輌用振動騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転数設定手段は、前記第2の所定
    回転数を前記振動騒音源から発生する振動騒音レベルの
    最低値近傍に設定することを特徴とする請求項1記載の
    車輌用振動騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 パワープラントの振動騒音源と車輌の基
    台との間に配設されて電気的手段により作動する自己伸
    縮型エンジンマウントと、電気装置とを備えた車輌用振
    動騒音制御装置において、 前記電気装置が作動しているときに該電気装置からの出
    力値が所定値以上となった回数が所定期間内に所定回数
    を越えた場合は、前記自己伸縮型エンジンマウントの駆
    動を停止する停止手段を備えていることを特徴とする車
    輌用振動騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 パワープラントの振動騒音源と車輌の基
    台との間に配設されて電気的手段により作動する複数個
    の自己伸縮型エンジンマウントと、電気装置とを備えた
    車輌用振動騒音制御装置において、 前記電気装置が作動しているときに該電気装置からの出
    力値が所定値以上となった場合は、前記出力値が前記所
    定値以上の値を維持している期間に応じて前記複数個の
    自己伸縮型エンジンマウントを順次停止してゆく停止手
    段を備えていることを特徴とする車輌用振動騒音制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電気装置は、少なくとも発電装置
    と、蓄電装置と、電気負荷装置とを含むことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車輌用振動
    騒音制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0882880A2 (en) * 1997-06-02 1998-12-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Idling speed control device of internal combustion engine and variable vibration isolating support device
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