JPH05318941A - 昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂および昇華型感熱転写記録方式の被記録体 - Google Patents
昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂および昇華型感熱転写記録方式の被記録体Info
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- JPH05318941A JPH05318941A JP4226258A JP22625892A JPH05318941A JP H05318941 A JPH05318941 A JP H05318941A JP 4226258 A JP4226258 A JP 4226258A JP 22625892 A JP22625892 A JP 22625892A JP H05318941 A JPH05318941 A JP H05318941A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/02—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/12—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/16—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
- C08G63/18—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the acids or hydroxy compounds containing carbocyclic rings
- C08G63/19—Hydroxy compounds containing aromatic rings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
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- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐光性と耐暗退色性が優れた昇華型感熱転写
記録方式の被記録体の染料受容層用のポリエステル樹
脂。 【構成】 全ジオール成分のうち、下記一般式(I)で
示されるジオール成分が5〜80モル%含有されること
を特徴とする昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料
受容層用ポリエステル樹脂。 【化1】
記録方式の被記録体の染料受容層用のポリエステル樹
脂。 【構成】 全ジオール成分のうち、下記一般式(I)で
示されるジオール成分が5〜80モル%含有されること
を特徴とする昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料
受容層用ポリエステル樹脂。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇華型感熱転写記録方
式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂およびそ
れを用いた被記録体に関するものである。
式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂およびそ
れを用いた被記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昇華型感熱転写記録方式は、記録時の音
が静かである、装置が小型で安価である、保守が容易で
ある、出力時間が短い等の特徴を有している。さらに、
昇華型染料を使用しているため、発熱エネルギー量を連
続的に変化させることにより容易に階調度の高い記録が
できるほか、高濃度、高解像度である等の特徴を持って
いる。そのため、他の記録方式に比べ、特にフルカラー
ハードコピーを得るのに有利であり、カラープリンタ
ー、ビデオプリンター等の記録方式として多く採用され
ている。
が静かである、装置が小型で安価である、保守が容易で
ある、出力時間が短い等の特徴を有している。さらに、
昇華型染料を使用しているため、発熱エネルギー量を連
続的に変化させることにより容易に階調度の高い記録が
できるほか、高濃度、高解像度である等の特徴を持って
いる。そのため、他の記録方式に比べ、特にフルカラー
ハードコピーを得るのに有利であり、カラープリンタ
ー、ビデオプリンター等の記録方式として多く採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇華型感熱転写記録方式の被記録体は、一般的に記録画
像の保存安定性が不良で、日光や蛍光灯の光により退
色、変色したり、あるいは高温多湿の条件で長期間保存
すると退色、変色したり、画像がにじんだりするという
問題があった。
昇華型感熱転写記録方式の被記録体は、一般的に記録画
像の保存安定性が不良で、日光や蛍光灯の光により退
色、変色したり、あるいは高温多湿の条件で長期間保存
すると退色、変色したり、画像がにじんだりするという
問題があった。
【0004】よって、本発明の課題は、上記従来技術の
欠点を改良し、記録画像の保存安定性、すなわち耐光性
と耐暗退色性が優れた昇華型感熱転写記録方式の被記録
体の染料受容層用のポリエステル樹脂およびそれを用い
た被記録体を得ることにある。
欠点を改良し、記録画像の保存安定性、すなわち耐光性
と耐暗退色性が優れた昇華型感熱転写記録方式の被記録
体の染料受容層用のポリエステル樹脂およびそれを用い
た被記録体を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、全ジオー
ル成分のうち、下記一般式(I)で示されるジオール成
分が5〜80モル%含有されるポリエステル樹脂を被記
録体の染料受容層に含有させることで解決される。
ル成分のうち、下記一般式(I)で示されるジオール成
分が5〜80モル%含有されるポリエステル樹脂を被記
録体の染料受容層に含有させることで解決される。
【0006】
【化3】
【0007】以下、本発明について図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の被記録体の構造を示す模式的
な断面図である。図1中、1は基材、2は染料受容層で
ある。本発明の被記録体を構成する基材1としては、フ
ィルムまたは紙が適しており、例えば、ポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビ
ニルフィルム等の各種プラスチック製フィルム及びこれ
らに白色顔料や充填剤を加えた白色フィルム;印刷用
紙、アート紙、コート紙等のセルロース繊維を主体とす
る紙;アクリル紙、ポリプロピレン紙、ポリエステル紙
などプラスチック繊維を主体とする紙などが挙げられ、
特に限定されるものではない。これらの紙またはフィル
ムは、それ自体をそのまま使用しても良いが、必要に応
じて、洗浄、エッチング、コロナ放電、活性エネルギー
線照射、染色、印刷等の前処理が施されたものを使用し
ても良い。また、上記基材の2種以上を貼り合わせたラ
ミネート基材も使用できる。中でも、被記録体としての
性能、例えばざらつき感等の記録画質や記録後のそりな
どを考慮すると普通紙に合成紙もしくはプラスチックフ
ィルムを張り合わせたラミネート紙が好ましい。
説明する。図1は本発明の被記録体の構造を示す模式的
な断面図である。図1中、1は基材、2は染料受容層で
ある。本発明の被記録体を構成する基材1としては、フ
ィルムまたは紙が適しており、例えば、ポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビ
ニルフィルム等の各種プラスチック製フィルム及びこれ
らに白色顔料や充填剤を加えた白色フィルム;印刷用
紙、アート紙、コート紙等のセルロース繊維を主体とす
る紙;アクリル紙、ポリプロピレン紙、ポリエステル紙
などプラスチック繊維を主体とする紙などが挙げられ、
特に限定されるものではない。これらの紙またはフィル
ムは、それ自体をそのまま使用しても良いが、必要に応
じて、洗浄、エッチング、コロナ放電、活性エネルギー
線照射、染色、印刷等の前処理が施されたものを使用し
ても良い。また、上記基材の2種以上を貼り合わせたラ
ミネート基材も使用できる。中でも、被記録体としての
性能、例えばざらつき感等の記録画質や記録後のそりな
どを考慮すると普通紙に合成紙もしくはプラスチックフ
ィルムを張り合わせたラミネート紙が好ましい。
【0008】染料受容層2は、被染着性成分を含有する
層である。本発明の被記録体は、被染着性成分として、
以下に詳述するポリエステル樹脂を用いる。すなわち、
全ジオール成分のうち、前記一般式(I)で示されるジ
オール成分が5〜80モル%含有されるポリエステル樹
脂である。
層である。本発明の被記録体は、被染着性成分として、
以下に詳述するポリエステル樹脂を用いる。すなわち、
全ジオール成分のうち、前記一般式(I)で示されるジ
オール成分が5〜80モル%含有されるポリエステル樹
脂である。
【0009】一般式(I)で示される化合物の具体例と
しては、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジエタノール、1,4−シクロヘキサン
ジイソプロパノール、1,4−シクロヘキサンジプロパ
ノール、1,4−シクロヘキサンジヘキサノール、1,4
−シクロヘキサンジドデカノールなどがあるが、R1ま
たはR2の炭素数が3個以下の化合物が好ましく、より
好ましくは1,4−シクロヘキサンジメタノールであ
る。これらは単独でも、2種以上を混合して使用しても
よい。
しては、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジエタノール、1,4−シクロヘキサン
ジイソプロパノール、1,4−シクロヘキサンジプロパ
ノール、1,4−シクロヘキサンジヘキサノール、1,4
−シクロヘキサンジドデカノールなどがあるが、R1ま
たはR2の炭素数が3個以下の化合物が好ましく、より
好ましくは1,4−シクロヘキサンジメタノールであ
る。これらは単独でも、2種以上を混合して使用しても
よい。
【0010】一般式(I)で示されるジオール成分は、
全ジオール成分中5〜80モル%含有される必要があ
り、より好ましくは40〜80モル%の範囲である。一
般式(I)で示されるジオール成分が全ジオール成分中
5モル%未満の場合は、耐光性および耐暗退色性の改善
効果が十分ではなく、80モル%を超えるとポリエステ
ル樹脂の合成が困難になる場合があり、また得られたポ
リエステル樹脂が汎用の有機溶剤に溶解しにくくなる傾
向がある。
全ジオール成分中5〜80モル%含有される必要があ
り、より好ましくは40〜80モル%の範囲である。一
般式(I)で示されるジオール成分が全ジオール成分中
5モル%未満の場合は、耐光性および耐暗退色性の改善
効果が十分ではなく、80モル%を超えるとポリエステ
ル樹脂の合成が困難になる場合があり、また得られたポ
リエステル樹脂が汎用の有機溶剤に溶解しにくくなる傾
向がある。
【0011】上記一般式(I)で示されるジオール以外
のジオールの具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオールなどの脂肪族ジオールが挙げられる。こ
れらは単独でも、2種以上を混合して使用しても良い。
のジオールの具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオールなどの脂肪族ジオールが挙げられる。こ
れらは単独でも、2種以上を混合して使用しても良い。
【0012】一方、上記ポリエステル樹脂の合成に使用
されるジカルボン酸としては一般にポリエステルの縮重
合に用いられるものならば何でもよく、具体的にはテレ
フタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸など
を挙げることができる。それらは単独でも2種以上を混
合して使用しても良い。尚、テレフタル酸、イソフタル
酸などの代わりにエステル化されたジメチルテレフタレ
ート、ジメチルイソフタレートなどを重縮合の原料に用
いることも当然可能である。
されるジカルボン酸としては一般にポリエステルの縮重
合に用いられるものならば何でもよく、具体的にはテレ
フタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸など
を挙げることができる。それらは単独でも2種以上を混
合して使用しても良い。尚、テレフタル酸、イソフタル
酸などの代わりにエステル化されたジメチルテレフタレ
ート、ジメチルイソフタレートなどを重縮合の原料に用
いることも当然可能である。
【0013】本発明のポリエステル樹脂を得るには、ま
ず前記原料を蒸留塔のついた反応釜に仕込み、加熱昇温
してエステル化反応またはエステル交換反応を行う。こ
の時に必要に応じて、硫酸、チタンブトキシド、ジブチ
ルスズオキシド、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン等の
通常のエステル化反応またはエステル交換反応で使用さ
れるエステル化触媒またはエステル交換触媒を使用する
ことができる。次いで、常法に従って反応で生じた水ま
たはアルコールを除去する。本発明においては、引き続
き重合反応を実施するが、この時、10mmHg以下の
真空下でジオール成分を留出除去させながら重合を行
う。また、重合に際しては通常公知の重合触媒、例とし
て、チタンブトキシド、ジブチルスズオキシド、酢酸
錫、酢酸亜鉛、2硫化錫、3酸化アンチモン、2酸化ゲ
ルマニウム等を用いることができる。また、重合温度、
触媒量については特に限定されるものではなく、必要に
応じて任意に設定すれば良い。
ず前記原料を蒸留塔のついた反応釜に仕込み、加熱昇温
してエステル化反応またはエステル交換反応を行う。こ
の時に必要に応じて、硫酸、チタンブトキシド、ジブチ
ルスズオキシド、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン等の
通常のエステル化反応またはエステル交換反応で使用さ
れるエステル化触媒またはエステル交換触媒を使用する
ことができる。次いで、常法に従って反応で生じた水ま
たはアルコールを除去する。本発明においては、引き続
き重合反応を実施するが、この時、10mmHg以下の
真空下でジオール成分を留出除去させながら重合を行
う。また、重合に際しては通常公知の重合触媒、例とし
て、チタンブトキシド、ジブチルスズオキシド、酢酸
錫、酢酸亜鉛、2硫化錫、3酸化アンチモン、2酸化ゲ
ルマニウム等を用いることができる。また、重合温度、
触媒量については特に限定されるものではなく、必要に
応じて任意に設定すれば良い。
【0014】上記一般式(I)で示されるジオール成分
が全ジオール成分中5〜80モル%含有されるポリエス
テル樹脂を染料受容層2の被染着性成分として用いるこ
とにより、記録画像の耐光性、および耐暗退色性を改善
することができる。
が全ジオール成分中5〜80モル%含有されるポリエス
テル樹脂を染料受容層2の被染着性成分として用いるこ
とにより、記録画像の耐光性、および耐暗退色性を改善
することができる。
【0015】この特定のポリエステル樹脂は、単独で使
用してもよいし、2種以上を混合して使用することもで
きる。またそれ以外のポリエステル樹脂、すなわち上記
一般式(I)で示されるジオール成分を含有しないポリ
エステル樹脂や上記一般式(I)で示されるジオール成
分の含有率が全ジオール成分の5モル%未満であるポリ
エステル樹脂と混合して使用してもよい。この場合、前
記特定のポリエステル樹脂の配合量は、ポリエステル樹
脂混合物中50重量%以上とする必要があり、50重量
%未満では本発明の目的とする効果が得られにくい。
用してもよいし、2種以上を混合して使用することもで
きる。またそれ以外のポリエステル樹脂、すなわち上記
一般式(I)で示されるジオール成分を含有しないポリ
エステル樹脂や上記一般式(I)で示されるジオール成
分の含有率が全ジオール成分の5モル%未満であるポリ
エステル樹脂と混合して使用してもよい。この場合、前
記特定のポリエステル樹脂の配合量は、ポリエステル樹
脂混合物中50重量%以上とする必要があり、50重量
%未満では本発明の目的とする効果が得られにくい。
【0016】本発明の染料受容層には、染料受容層と転
写シートの離型性を向上させる目的で、架橋性成分を含
有させることが好ましい。例えば、イソシアネートとポ
リオール等の熱硬化性成分を含有させ、染料受容層形成
後に熱架橋させたり、あるいは、我々が、特開昭62−
46689号公報や特開昭63−67188号公報に開
示したように、活性エネルギー線で硬化し得る架橋剤、
例えばアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキ
シ基を有するモノマーおよびオリゴマーを含む樹脂組成
物を基材上に塗布した後、活性エネルギー線で硬化して
染料受容層を得ることができる。特に、活性エネルギー
線で架橋し得る成分を配合し、活性エネルギー線で硬化
させて染料受容層を得る方法は、生産性が高く、かつ得
られる染料受容層の光沢が高いのでより好ましい。
写シートの離型性を向上させる目的で、架橋性成分を含
有させることが好ましい。例えば、イソシアネートとポ
リオール等の熱硬化性成分を含有させ、染料受容層形成
後に熱架橋させたり、あるいは、我々が、特開昭62−
46689号公報や特開昭63−67188号公報に開
示したように、活性エネルギー線で硬化し得る架橋剤、
例えばアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキ
シ基を有するモノマーおよびオリゴマーを含む樹脂組成
物を基材上に塗布した後、活性エネルギー線で硬化して
染料受容層を得ることができる。特に、活性エネルギー
線で架橋し得る成分を配合し、活性エネルギー線で硬化
させて染料受容層を得る方法は、生産性が高く、かつ得
られる染料受容層の光沢が高いのでより好ましい。
【0017】活性エネルギー線で硬化し得る架橋剤とし
ては、重合性基としてアクリロイルオキシ基あるいはメ
タクリロイルオキシ基を有するモノマーおよびオリゴマ
ーが好適に用いられる。
ては、重合性基としてアクリロイルオキシ基あるいはメ
タクリロイルオキシ基を有するモノマーおよびオリゴマ
ーが好適に用いられる。
【0018】このようなモノマーおよびオリゴマーとし
ては、ポリエーテルアクリレートもしくはポリエーテル
メタクリレート系(以下「アクリレートもしくはメタク
リレート」を単に「(メタ)アクリレート」と略記す
る。)、ポリエステル(メタ)アクリレート系、ポリオ
ール(メタ)アクリレート系、エポキシ(メタ)アクリ
レート系、アミドウレタン(メタ)アクリレート系、ウ
レタン(メタ)アクリレート系、スピロアセタール(メ
タ)アクリレート系、ポリブタジエン(メタ)アクリレ
ート系などのモノマー・オリゴマーを挙げることができ
る。具体的には、1,2,6−ヘキサントリオール/プロ
ピレンオキシド/アクリル酸、トリメチロールプロパン
/プロピレンオキシド/アクリル酸から合成されたポリ
エーテル(メタ)アクリレート;アジピン酸/1,6−
ヘキサンジオール/アクリル酸、コハク酸/トリメチロ
ールエタン/アクリル酸等から合成されたポリエステル
(メタ)アクリレート;トリエチレングリコールジアク
リレート、ヘキサプロピレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールジメタクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、エチルカルビト
ールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、2,2−ビス(4−
アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−アクリロイルオキシプロポキシフェ
ニル)プロパン等の(メタ)アクリレート又はポリオー
ル(メタ)アクリレート;ジグリシジルエーテル化ビス
フェノールA/アクリル酸、ジグリシジルエーテル化ポ
リビスフェノールA/アクリル酸、トリグリシジルエー
テル化グリセリン/アクリル酸等のエポキシ(メタ)ア
クリレート;γ−ブチロラクトン/N−メチルエタノー
ルアミン/ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メ
タン/2−ヒドロキシエチルアクリレート、γ−ブチロ
ラクトン/N−メチルエタノールアミン/2,6−トリ
レンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/2
−ヒドロキシエチルアクリレート等のアミドウレタン
(メタ)アクリレート;2,6−トリレンジイソシアネ
ートジアクリレート、イソホロンジイソシアネートジア
クリレート、ヘキサメチレンジイソシアネートジアクリ
レート等のウレタンアクリレート;ジアリリデンペンタ
エリスリトール/2−ヒドロキシエチルアクリレートか
ら合成されたスピロアセタールアクリレート;エポキシ
化ブタジエン/2−ヒドロキシエチルアクリレートから
合成されたアクリル化ポリブタジエン等が挙げられる。
これらのモノマー及びオリゴマーは単独又は2種以上の
混合系で使用される。
ては、ポリエーテルアクリレートもしくはポリエーテル
メタクリレート系(以下「アクリレートもしくはメタク
リレート」を単に「(メタ)アクリレート」と略記す
る。)、ポリエステル(メタ)アクリレート系、ポリオ
ール(メタ)アクリレート系、エポキシ(メタ)アクリ
レート系、アミドウレタン(メタ)アクリレート系、ウ
レタン(メタ)アクリレート系、スピロアセタール(メ
タ)アクリレート系、ポリブタジエン(メタ)アクリレ
ート系などのモノマー・オリゴマーを挙げることができ
る。具体的には、1,2,6−ヘキサントリオール/プロ
ピレンオキシド/アクリル酸、トリメチロールプロパン
/プロピレンオキシド/アクリル酸から合成されたポリ
エーテル(メタ)アクリレート;アジピン酸/1,6−
ヘキサンジオール/アクリル酸、コハク酸/トリメチロ
ールエタン/アクリル酸等から合成されたポリエステル
(メタ)アクリレート;トリエチレングリコールジアク
リレート、ヘキサプロピレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールジメタクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、エチルカルビト
ールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、2,2−ビス(4−
アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−アクリロイルオキシプロポキシフェ
ニル)プロパン等の(メタ)アクリレート又はポリオー
ル(メタ)アクリレート;ジグリシジルエーテル化ビス
フェノールA/アクリル酸、ジグリシジルエーテル化ポ
リビスフェノールA/アクリル酸、トリグリシジルエー
テル化グリセリン/アクリル酸等のエポキシ(メタ)ア
クリレート;γ−ブチロラクトン/N−メチルエタノー
ルアミン/ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メ
タン/2−ヒドロキシエチルアクリレート、γ−ブチロ
ラクトン/N−メチルエタノールアミン/2,6−トリ
レンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/2
−ヒドロキシエチルアクリレート等のアミドウレタン
(メタ)アクリレート;2,6−トリレンジイソシアネ
ートジアクリレート、イソホロンジイソシアネートジア
クリレート、ヘキサメチレンジイソシアネートジアクリ
レート等のウレタンアクリレート;ジアリリデンペンタ
エリスリトール/2−ヒドロキシエチルアクリレートか
ら合成されたスピロアセタールアクリレート;エポキシ
化ブタジエン/2−ヒドロキシエチルアクリレートから
合成されたアクリル化ポリブタジエン等が挙げられる。
これらのモノマー及びオリゴマーは単独又は2種以上の
混合系で使用される。
【0019】前記モノマー、オリゴマーの中でも次の一
般式(II)
般式(II)
【0020】
【化4】
【0021】〔式中、m1は1〜4の整数であり、Xは
少なくとも3個が一般式: CH2=CH−COO−R3 − (式中、R3 は単結合、炭素原子数1〜8のアルキレン
基又は炭素原子数1〜8のアルキレン基を有するポリオ
キシアルキレン基を表す。)で示される基を表し、その
残余が炭素原子数1〜8のアルキル基、水酸基、アミノ
基、式: −(OR4)m2 −H (式中、R4 は炭素原子数1〜8のアルキレン基を表
し、m2は正の整数である。)で示される基、式: −(OR4)m2−OH (式中、R4 及びm2は前記と同義である。)で示され
る基、又は式: −(OCOR4)m2−H (式中、R4 及びm2は前記と同義である。)で示され
る基を表す。〕で示される化合物、例えば、ジペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、トリペンタエリスリトールペンタアク
リレート、トリペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、トリペンタエリスリトールヘプタアクリレート等
か、次の一般式(III)
少なくとも3個が一般式: CH2=CH−COO−R3 − (式中、R3 は単結合、炭素原子数1〜8のアルキレン
基又は炭素原子数1〜8のアルキレン基を有するポリオ
キシアルキレン基を表す。)で示される基を表し、その
残余が炭素原子数1〜8のアルキル基、水酸基、アミノ
基、式: −(OR4)m2 −H (式中、R4 は炭素原子数1〜8のアルキレン基を表
し、m2は正の整数である。)で示される基、式: −(OR4)m2−OH (式中、R4 及びm2は前記と同義である。)で示され
る基、又は式: −(OCOR4)m2−H (式中、R4 及びm2は前記と同義である。)で示され
る基を表す。〕で示される化合物、例えば、ジペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、トリペンタエリスリトールペンタアク
リレート、トリペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、トリペンタエリスリトールヘプタアクリレート等
か、次の一般式(III)
【0022】
【化5】
【0023】(式中、m3は1〜10の整数、Xは任意
に−OHか−OCOCH=CH2である。)で示される
ポリビスフェノールA型ポリアクリレート、例えば、ジ
グリシジルエーテル化ビスフェノールAのジアクリレー
ト、エピコート#1001(m3=3,シェル社製)の
ジアクリレート等か、次の一般式(IV)
に−OHか−OCOCH=CH2である。)で示される
ポリビスフェノールA型ポリアクリレート、例えば、ジ
グリシジルエーテル化ビスフェノールAのジアクリレー
ト、エピコート#1001(m3=3,シェル社製)の
ジアクリレート等か、次の一般式(IV)
【0024】
【化6】
【0025】(式中X1 ,X2 ,…,Xp 及びY1 ,Y
2 ,…,Yq は炭素数6以下の同じもしくは異なるアル
キレン基又はその水素原子1個が水酸基で置換された構
造のものでありp及びqは0〜5の整数である。)で示
される化合物、例えば2,2−ビス(4−アクリロイル
オキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシプロポキ
シフェニル)プロパン等が、活性エネルギー線として紫
外線を用いた場合、空気中での速乾性が非常に良好であ
り、特に好ましい架橋剤である。
2 ,…,Yq は炭素数6以下の同じもしくは異なるアル
キレン基又はその水素原子1個が水酸基で置換された構
造のものでありp及びqは0〜5の整数である。)で示
される化合物、例えば2,2−ビス(4−アクリロイル
オキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシプロポキ
シフェニル)プロパン等が、活性エネルギー線として紫
外線を用いた場合、空気中での速乾性が非常に良好であ
り、特に好ましい架橋剤である。
【0026】上記ポリエステル樹脂および架橋剤の使用
量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架
橋性成分の合計100重量部に対し、ポリエステル樹脂
を40〜95重量%、架橋性成分を60〜5重量%含有
させることが好ましい。ポリエステル樹脂の配合量が4
0重量%未満では昇華性染料による染色濃度が濃くなら
ず、逆にポリエステル樹脂の配合量が95重量%を超え
ると架橋剤量が少なくなり、昇華性染料が塗布されたカ
ラーシートとの耐ブロッキング性が悪くなり、染料受容
層とカラーシートが熱転写時にスティッキングを起こす
ようになる。
量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架
橋性成分の合計100重量部に対し、ポリエステル樹脂
を40〜95重量%、架橋性成分を60〜5重量%含有
させることが好ましい。ポリエステル樹脂の配合量が4
0重量%未満では昇華性染料による染色濃度が濃くなら
ず、逆にポリエステル樹脂の配合量が95重量%を超え
ると架橋剤量が少なくなり、昇華性染料が塗布されたカ
ラーシートとの耐ブロッキング性が悪くなり、染料受容
層とカラーシートが熱転写時にスティッキングを起こす
ようになる。
【0027】活性エネルギー線で硬化し得る架橋剤を含
有させた樹脂組成物は、電子線、紫外線などの活性エネ
ルギー線で硬化されるが、活性エネルギー線として紫外
線を使用する場合には、公知の光重合開始剤を含有させ
ることが望ましい。光重合開始剤の使用量は特に限定は
されないが、染料受容層を形成する前述のポリエステル
樹脂および架橋性成分の合計100重量部に対し、0.
1〜10重量部含有させることが好ましい。
有させた樹脂組成物は、電子線、紫外線などの活性エネ
ルギー線で硬化されるが、活性エネルギー線として紫外
線を使用する場合には、公知の光重合開始剤を含有させ
ることが望ましい。光重合開始剤の使用量は特に限定は
されないが、染料受容層を形成する前述のポリエステル
樹脂および架橋性成分の合計100重量部に対し、0.
1〜10重量部含有させることが好ましい。
【0028】また、本発明の染料受容層には、染料受容
層と転写シートの離型性をさらに向上させる目的で離型
剤を含有させることが好ましい。離型剤としては、シリ
コン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ポリオルガノ
シロキサンを幹又は枝とするグラフトポリマー、シリコ
ン系あるいは含フッ素系の架橋構造をとり得る化合物、
例えばアミノ変性シリコンとエポキシ変性シリコンの組
み合わせなどを挙げることができ、これら離型剤を単独
または併用して使用することができる。離型剤の使用量
は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架橋
性成分の合計100重量部に対し、0.01〜30重量
部含有させることが望ましい。
層と転写シートの離型性をさらに向上させる目的で離型
剤を含有させることが好ましい。離型剤としては、シリ
コン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ポリオルガノ
シロキサンを幹又は枝とするグラフトポリマー、シリコ
ン系あるいは含フッ素系の架橋構造をとり得る化合物、
例えばアミノ変性シリコンとエポキシ変性シリコンの組
み合わせなどを挙げることができ、これら離型剤を単独
または併用して使用することができる。離型剤の使用量
は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架橋
性成分の合計100重量部に対し、0.01〜30重量
部含有させることが望ましい。
【0029】本発明では、染料受容層の耐光性をさらに
向上させる目的で、紫外線吸収剤を含有させても良い。
紫外線吸収剤としては、公知のベンゾトリアゾール系あ
るいはベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤が使用でき
る。例えば、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の具
体例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINU
VIN P)、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α,α−ジメチル−ベンジル)フェニル〕−2H−ベ
ンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN
234)、2−(5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINU
VIN PS)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギ
ー製:TINUVIN 320)、2−(3−t−ブチ
ル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVI
N 326)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
(チバガイギー製:TINUVIN 327)、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN
328)、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6
−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェ
ニル〕ベンゾトリアゾール(住友化学工業製:SUMI
SORB 250)、2−(4−オクトキシ−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられ
る。
向上させる目的で、紫外線吸収剤を含有させても良い。
紫外線吸収剤としては、公知のベンゾトリアゾール系あ
るいはベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤が使用でき
る。例えば、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の具
体例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINU
VIN P)、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α,α−ジメチル−ベンジル)フェニル〕−2H−ベ
ンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN
234)、2−(5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINU
VIN PS)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギ
ー製:TINUVIN 320)、2−(3−t−ブチ
ル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVI
N 326)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
(チバガイギー製:TINUVIN 327)、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN
328)、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6
−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェ
ニル〕ベンゾトリアゾール(住友化学工業製:SUMI
SORB 250)、2−(4−オクトキシ−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられ
る。
【0030】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例と
しては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジ
ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジオクトキシベンゾフ
ェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジドデシル
オキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
−5−スルホベンゾフェノンなどが挙げられる。
しては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジ
ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジオクトキシベンゾフ
ェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジドデシル
オキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
−5−スルホベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0031】これらの紫外線吸収剤は、単独でも、2種
以上を混合しても使用することができる。使用量は特に
限定はされないが、ポリエステル樹脂および架橋性成分
の合計100重量部に対し、0.1〜10重量部含有さ
せることが望ましい。使用量が少なすぎると耐光性向上
効果が十分でなく、逆に多すぎると、該紫外線吸収剤が
染料受容層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像
が経時的ににじんできたりすることがある。
以上を混合しても使用することができる。使用量は特に
限定はされないが、ポリエステル樹脂および架橋性成分
の合計100重量部に対し、0.1〜10重量部含有さ
せることが望ましい。使用量が少なすぎると耐光性向上
効果が十分でなく、逆に多すぎると、該紫外線吸収剤が
染料受容層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像
が経時的ににじんできたりすることがある。
【0032】また、染料受容層の耐光性をさらに向上さ
せる目的で、さらにヒンダードアミン系光安定剤を含有
させても良い。ヒンダードアミン系光安定剤としては公
知のものが使用できる。具体的には、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共
製:SANOL LS770)、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共
製:SANOL LS765)、1−{2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
(三共製:SANOL LS2626)、4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三
共製:SANOL LS744)、8−アセチル−3−
ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト
リアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン(三共
製:SANOL LS440)、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)(チバガイギー製:TINUVIN 14
4)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)エステル(チバガイギー製:TINU
VIN 780FF)、コハク酸ジメチルと1−(2−
ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー製:
TINUVIN 622LD)、ポリ{〔6−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}
(チバガイギー製:CHIMASSORB 944L
D)、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレン
ジアミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6
−クロロ−1,3,5−トリアジンの重縮合物(チバガイ
ギー製:CHIMASSORB 119FL)、HA−
70G(三共製)、アデカスタブ LA−52、アデカ
スタブ LA−57、アデカスタブ LA−62、アデ
カスタブ LA−67、アデカスタブ LA−63、ア
デカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−82、
アデカスタブ LA−87(いずれも旭電化工業製)な
どが挙げられる。
せる目的で、さらにヒンダードアミン系光安定剤を含有
させても良い。ヒンダードアミン系光安定剤としては公
知のものが使用できる。具体的には、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共
製:SANOL LS770)、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共
製:SANOL LS765)、1−{2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
(三共製:SANOL LS2626)、4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三
共製:SANOL LS744)、8−アセチル−3−
ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト
リアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン(三共
製:SANOL LS440)、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)(チバガイギー製:TINUVIN 14
4)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)エステル(チバガイギー製:TINU
VIN 780FF)、コハク酸ジメチルと1−(2−
ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー製:
TINUVIN 622LD)、ポリ{〔6−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}
(チバガイギー製:CHIMASSORB 944L
D)、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレン
ジアミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6
−クロロ−1,3,5−トリアジンの重縮合物(チバガイ
ギー製:CHIMASSORB 119FL)、HA−
70G(三共製)、アデカスタブ LA−52、アデカ
スタブ LA−57、アデカスタブ LA−62、アデ
カスタブ LA−67、アデカスタブ LA−63、ア
デカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−82、
アデカスタブ LA−87(いずれも旭電化工業製)な
どが挙げられる。
【0033】これらのヒンダードアミン系光安定剤は、
単独でも、2種以上を混合しても使用することができる
が、耐光性向上効果を考慮すると、前述の紫外線吸収剤
と併用することが好ましい。ヒンダードアミン系光安定
剤の使用量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂
および架橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜
10重量部含有させることが望ましい。使用量が少なす
ぎると耐光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、
該ヒンダードアミン系光安定剤が染料受容層表面にブリ
ードアウトしてきたり、記録画像が経時的ににじんでき
たりすることがある。
単独でも、2種以上を混合しても使用することができる
が、耐光性向上効果を考慮すると、前述の紫外線吸収剤
と併用することが好ましい。ヒンダードアミン系光安定
剤の使用量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂
および架橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜
10重量部含有させることが望ましい。使用量が少なす
ぎると耐光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、
該ヒンダードアミン系光安定剤が染料受容層表面にブリ
ードアウトしてきたり、記録画像が経時的ににじんでき
たりすることがある。
【0034】また、染料受容層の耐光性をさらに向上さ
せる目的で、さらに酸化防止剤を含有させても良い。酸
化防止剤としては、公知のフェノール系酸化防止剤、ア
ミン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤等が使用できる。これらの酸化防止剤は、単独で
も、2種以上を混合しても使用することができる。使用
量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架
橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜20重量
部含有させることが望ましい。使用量が少なすぎると耐
光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、該酸化防
止剤が染料受容層表面にブリードアウトしてきたり、記
録画像が経時的ににじんできたりすることがある。
せる目的で、さらに酸化防止剤を含有させても良い。酸
化防止剤としては、公知のフェノール系酸化防止剤、ア
ミン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤等が使用できる。これらの酸化防止剤は、単独で
も、2種以上を混合しても使用することができる。使用
量は特に限定はされないが、ポリエステル樹脂および架
橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜20重量
部含有させることが望ましい。使用量が少なすぎると耐
光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、該酸化防
止剤が染料受容層表面にブリードアウトしてきたり、記
録画像が経時的ににじんできたりすることがある。
【0035】また、本発明の被記録体の染料受容層に
は、目的に応じて、ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹
脂を含有させてもよい。このような熱可塑性樹脂として
は、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、エ
チルヒドロキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース等
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリドン、スチレン
等のビニル系樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート、
ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリロニトリル等のアクリレート系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、ポリスルホン樹脂などやこれらの共重合体もし
くは混合物などが使用できる。
は、目的に応じて、ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹
脂を含有させてもよい。このような熱可塑性樹脂として
は、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、エ
チルヒドロキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース等
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリドン、スチレン
等のビニル系樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート、
ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリロニトリル等のアクリレート系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、ポリスルホン樹脂などやこれらの共重合体もし
くは混合物などが使用できる。
【0036】これら熱可塑性樹脂を使用する場合の配合
量は、本発明の目的を考慮すると前記特定のポリエステ
ル樹脂の配合量を超えないように使用するのが好まし
い。
量は、本発明の目的を考慮すると前記特定のポリエステ
ル樹脂の配合量を超えないように使用するのが好まし
い。
【0037】さらに、本発明の染料受容層には、使用目
的によって、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸
化亜鉛などの無機充填剤を含有させても良い。
的によって、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸
化亜鉛などの無機充填剤を含有させても良い。
【0038】本発明の被記録体を製造するには、樹脂組
成物をそのままロールコート、バーコート、ブレードコ
ートなどのコーティング方法によって基材表面に塗工
し、染料受容層を形成することが可能である。しかし、
塗工作業の作業性を向上させるためには、樹脂組成物を
溶解し得る溶剤、たとえばエチルアルコール、メチルエ
チルケトン、トルエン、酢酸エチル、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン等の溶剤を配合して適当な塗
工粘度に調整して行った方が好ましい。これにより、ス
プレーコート、カーテンコート、フローコート、ディッ
プコートなどを容易に行うことができる。なお、これら
の溶剤を配合する場合には、樹脂組成物を塗布後に溶剤
を揮散、乾燥させる必要がある。染料受容層は、膜厚が
0.5〜100μm、好ましくは1〜50μmになるよ
うに形成することが望ましい。0.5μm未満では高い
記録濃度が得られない。
成物をそのままロールコート、バーコート、ブレードコ
ートなどのコーティング方法によって基材表面に塗工
し、染料受容層を形成することが可能である。しかし、
塗工作業の作業性を向上させるためには、樹脂組成物を
溶解し得る溶剤、たとえばエチルアルコール、メチルエ
チルケトン、トルエン、酢酸エチル、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン等の溶剤を配合して適当な塗
工粘度に調整して行った方が好ましい。これにより、ス
プレーコート、カーテンコート、フローコート、ディッ
プコートなどを容易に行うことができる。なお、これら
の溶剤を配合する場合には、樹脂組成物を塗布後に溶剤
を揮散、乾燥させる必要がある。染料受容層は、膜厚が
0.5〜100μm、好ましくは1〜50μmになるよ
うに形成することが望ましい。0.5μm未満では高い
記録濃度が得られない。
【0039】また、本発明の被記録体は、染料受容層と
基材との間に、易接着層、帯電防止層、白度向上層、あ
るいはこれらの機能を複合した複合層などの層を設けて
もよい。さらに本発明の被記録体は、染料受容層と反対
の面に、帯電防止、汚染防止、滑性付与、筆記性付与な
どの処理を施すこともできる。
基材との間に、易接着層、帯電防止層、白度向上層、あ
るいはこれらの機能を複合した複合層などの層を設けて
もよい。さらに本発明の被記録体は、染料受容層と反対
の面に、帯電防止、汚染防止、滑性付与、筆記性付与な
どの処理を施すこともできる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。 〔基材の作製〕コート紙(厚さ85μm)の片面に乳白
色ポリエステルフィルム(ダイアホイル社製W−30
0、厚さ38μm)をラミネートし、反対側に白色ポリ
プロピレン紙(東洋紡トヨパールSS、厚さ50μm)
をラミネートした。接着剤は東洋モートン製AD−57
7−1とCAT−52を使用し、塗布量は乳白色ポリエ
ステルフィルム/コート紙間はドライで5g/m2、コ
ート紙と白色ポリプロピレン紙間はドライで3g/m2
となるようにした。乾燥は80℃で約30秒行い、40
℃で2日間エージングした。
説明する。 〔基材の作製〕コート紙(厚さ85μm)の片面に乳白
色ポリエステルフィルム(ダイアホイル社製W−30
0、厚さ38μm)をラミネートし、反対側に白色ポリ
プロピレン紙(東洋紡トヨパールSS、厚さ50μm)
をラミネートした。接着剤は東洋モートン製AD−57
7−1とCAT−52を使用し、塗布量は乳白色ポリエ
ステルフィルム/コート紙間はドライで5g/m2、コ
ート紙と白色ポリプロピレン紙間はドライで3g/m2
となるようにした。乾燥は80℃で約30秒行い、40
℃で2日間エージングした。
【0041】〔ポリエステル樹脂の合成〕 ジカルボン酸成分 テレフタル酸 ・・・ 40モル部 イソフタル酸 ・・・ 60モル部 ジオール成分 エチレングリコール ・・・ 18モル部 ネオペンチルグリコール ・・・ 42モル部 1,4−シクロヘキサンジメタノール ・・・ 60モル部
【0042】上記成分を蒸留塔のついた反応容器に入
れ、加熱して反応容器内温を130℃にし、続いて徐々
に昇温させ、内温を260℃にし、ジカルボン酸成分と
ジオール成分を反応させた。その後、ジカルボン酸成分
に対して300ppmの酢酸亜鉛およびジカルボン酸成
分に対して400ppmの三酸化アンチモンを添加し、
過剰のジオールを系外に留去しながら重縮合反応を行な
い、ポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹
脂は、テレフタル酸成分/イソフタル酸成分のモル比が
40/60であり、エチレングリコール成分/ネオペン
チルグリコール成分/1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール成分のモル比が14/32/54であった。このポ
リエステル樹脂をポリエステル樹脂Gとし、他にも下記
表3に示す各組成を有するポリエステル樹脂A〜Iを上
記同様の製法にて合成した。
れ、加熱して反応容器内温を130℃にし、続いて徐々
に昇温させ、内温を260℃にし、ジカルボン酸成分と
ジオール成分を反応させた。その後、ジカルボン酸成分
に対して300ppmの酢酸亜鉛およびジカルボン酸成
分に対して400ppmの三酸化アンチモンを添加し、
過剰のジオールを系外に留去しながら重縮合反応を行な
い、ポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹
脂は、テレフタル酸成分/イソフタル酸成分のモル比が
40/60であり、エチレングリコール成分/ネオペン
チルグリコール成分/1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール成分のモル比が14/32/54であった。このポ
リエステル樹脂をポリエステル樹脂Gとし、他にも下記
表3に示す各組成を有するポリエステル樹脂A〜Iを上
記同様の製法にて合成した。
【0043】〔染料受容層の作製〕表1および表2に記
載の各組成を有する各種染料受容層塗布液を、前述の基
材上に浸漬法により均一に塗布し、溶剤を揮散させ、さ
らに空気中で高圧水銀灯により紫外線を照射して膜厚5
〜6μmを有する染料受容層を形成し、被記録体を得
た。
載の各組成を有する各種染料受容層塗布液を、前述の基
材上に浸漬法により均一に塗布し、溶剤を揮散させ、さ
らに空気中で高圧水銀灯により紫外線を照射して膜厚5
〜6μmを有する染料受容層を形成し、被記録体を得
た。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表1および表2において、 *1)2P6A:ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート *2)2P5A:ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート *3)2P4A:ジペンタエリスリトールテトラアクリ
レート *4)A−DEP:2,2−ビス(4−アクリロイルオ
キシジエトキシフェニル)プロパン *5)下記表3に記載された各組成を有するポリエステ
ル樹脂
レート *2)2P5A:ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート *3)2P4A:ジペンタエリスリトールテトラアクリ
レート *4)A−DEP:2,2−ビス(4−アクリロイルオ
キシジエトキシフェニル)プロパン *5)下記表3に記載された各組成を有するポリエステ
ル樹脂
【0047】
【表3】
【0048】*6)シリコン系界面活性剤A;下記一般
式(V)で示される化合物。
式(V)で示される化合物。
【0049】
【化7】
【0050】このようにして作製した実施例1〜8、比
較例1〜3の被記録体について、耐光性および耐暗退色
性を評価した。結果を表1および表2に併せて示す。表
1および表2における物性評価方法は、次の通りであ
る。
較例1〜3の被記録体について、耐光性および耐暗退色
性を評価した。結果を表1および表2に併せて示す。表
1および表2における物性評価方法は、次の通りであ
る。
【0051】*7)耐光性:三菱電機製ビデオプリンタ
ーCP−10用カラーシートCK−10Sのシアン色お
よび松下電器製ビデオプリンターNV−MP1用カラー
シートVW−VS100のシアン色を用い、京セラ製サ
ーマルヘッド(950Ω,6ドット/mm)によって、
記録電圧13V、パルス幅10msecの条件で印字を行っ
た。そして記録画像をキセノンロングライフフェードメ
ーター(スガ試験機製:FAL−25AX型)を用いて
72時間暴露し、暴露前後の色差ΔEを測定した。
ーCP−10用カラーシートCK−10Sのシアン色お
よび松下電器製ビデオプリンターNV−MP1用カラー
シートVW−VS100のシアン色を用い、京セラ製サ
ーマルヘッド(950Ω,6ドット/mm)によって、
記録電圧13V、パルス幅10msecの条件で印字を行っ
た。そして記録画像をキセノンロングライフフェードメ
ーター(スガ試験機製:FAL−25AX型)を用いて
72時間暴露し、暴露前後の色差ΔEを測定した。
【0052】*8)耐暗退色性:松下電器製ビデオプリ
ンターNV−MP1用カラーシートVW−VS100の
シアン色を用い、京セラ製サーマルヘッド(950Ω,
6ドット/mm)によって、記録電圧15V、パルス幅
10msecの条件で印字を行った。そして記録画像を60
℃,60%RHの暗所に7日間放置し、放置前後の光学
濃度をマクベス濃度計(ステータスAフィルター)を用
いて測定し、次式によって耐暗退色性を求めた。 耐暗退色性(%)=(放置後の光学濃度)/(放置前の
光学濃度)×100
ンターNV−MP1用カラーシートVW−VS100の
シアン色を用い、京セラ製サーマルヘッド(950Ω,
6ドット/mm)によって、記録電圧15V、パルス幅
10msecの条件で印字を行った。そして記録画像を60
℃,60%RHの暗所に7日間放置し、放置前後の光学
濃度をマクベス濃度計(ステータスAフィルター)を用
いて測定し、次式によって耐暗退色性を求めた。 耐暗退色性(%)=(放置後の光学濃度)/(放置前の
光学濃度)×100
【0053】表1および表2より、一般式(I)で示さ
れるジオール成分を全ジオール成分中5モル%以上含む
ポリエステル樹脂を使用した実施例1〜8の被記録体
は、耐光性および耐暗退色性が良好であることが判る。
特に一般式(I)で示されるジオール成分が全ジオール
成分中40モル%以上含有されるポリエステル樹脂を使
用した実施例5〜8の被記録体は、耐光性および耐暗退
色性がより優れていることがわかる。
れるジオール成分を全ジオール成分中5モル%以上含む
ポリエステル樹脂を使用した実施例1〜8の被記録体
は、耐光性および耐暗退色性が良好であることが判る。
特に一般式(I)で示されるジオール成分が全ジオール
成分中40モル%以上含有されるポリエステル樹脂を使
用した実施例5〜8の被記録体は、耐光性および耐暗退
色性がより優れていることがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明の昇華型感熱転写記録方式の被記
録体は、本発明の前記一般式(I)で示されるジオール
成分を所定量含有するポリエステル樹脂を被染着性成分
として染料受容層に含有したもので、保存安定性、即ち
耐光性および耐暗退色性に優れたものである。従って、
日光や蛍光灯の光により退色、変色したり、あるいは高
温多湿の条件で長期間保存しても退色、変色したり、画
像がにじんだりしにくい。
録体は、本発明の前記一般式(I)で示されるジオール
成分を所定量含有するポリエステル樹脂を被染着性成分
として染料受容層に含有したもので、保存安定性、即ち
耐光性および耐暗退色性に優れたものである。従って、
日光や蛍光灯の光により退色、変色したり、あるいは高
温多湿の条件で長期間保存しても退色、変色したり、画
像がにじんだりしにくい。
【図1】本発明の被記録体の一例を示す断面図である。
1 基材 2 染料受容層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 匡之 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内 (72)発明者 上田 昭史 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内 (72)発明者 岩崎 等 愛知県豊橋市牛川通4丁目1−2 三菱レ イヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 永井 陽一 愛知県豊橋市牛川通4丁目1−2 三菱レ イヨン株式会社豊橋事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 全ジオール成分のうち、下記一般式
(I)で示されるジオール成分が5〜80モル%含有さ
れることを特徴とする昇華型感熱転写記録方式の被記録
体の染料受容層用ポリエステル樹脂。 【化1】 - 【請求項2】 全ジオール成分のうち、下記一般式
(I)で示されるジオール成分が5〜80モル%含有さ
れるポリエステル樹脂を染料受容層が含有することを特
徴とする昇華型感熱転写記録方式の被記録体。 【化2】
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4226258A JPH05318941A (ja) | 1992-03-24 | 1992-08-25 | 昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂および昇華型感熱転写記録方式の被記録体 |
CA 2092248 CA2092248A1 (en) | 1992-03-24 | 1993-03-23 | Polyester resin for a dye receptive layer of a recording medium for sublimation type heat-sensitive transfer recording process, and a recording medium using the polyester resin |
EP19930104873 EP0562578B1 (en) | 1992-03-24 | 1993-03-24 | Polyester resin for a dye receptive-layer used in thermal transfer recording |
DE1993600082 DE69300082T2 (de) | 1992-03-24 | 1993-03-24 | Polyesterharz für eine Farbstoffempfangsschicht die bei wärmeempfindlicher Übertragungsaufzeichnung verwendet wird. |
US08/159,940 US5376500A (en) | 1992-03-24 | 1993-12-01 | Polyester resin for a dye receptive layer of a recording medium for sublimation type heat-sensitive transfer recording process, and a recording medium using the polyester resin |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6640692 | 1992-03-24 | ||
JP4-66406 | 1992-03-24 | ||
JP4226258A JPH05318941A (ja) | 1992-03-24 | 1992-08-25 | 昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂および昇華型感熱転写記録方式の被記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318941A true JPH05318941A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=13314888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4226258A Withdrawn JPH05318941A (ja) | 1992-03-24 | 1992-08-25 | 昇華型感熱転写記録方式の被記録体の染料受容層用ポリエステル樹脂および昇華型感熱転写記録方式の被記録体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05318941A (ja) |
KR (1) | KR930019720A (ja) |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP4226258A patent/JPH05318941A/ja not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-03-23 KR KR1019930004463A patent/KR930019720A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930019720A (ko) | 1993-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |