JPH05318893A - プリンタ及び該プリンタの制御方法 - Google Patents

プリンタ及び該プリンタの制御方法

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JPH05318893A
JPH05318893A JP4323379A JP32337992A JPH05318893A JP H05318893 A JPH05318893 A JP H05318893A JP 4323379 A JP4323379 A JP 4323379A JP 32337992 A JP32337992 A JP 32337992A JP H05318893 A JPH05318893 A JP H05318893A
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直樹 浅井
Choji Morozumi
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Giichi Ito
義一 伊藤
Kiyoshi Ito
清志 伊藤
Akira Koyabu
晃 小薮
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/04Ink-ribbon guides
    • B41J35/10Vibrator mechanisms; Driving gear therefor
    • B41J35/12Vibrator mechanisms; Driving gear therefor adjustable, e.g. for case shift
    • B41J35/14Vibrator mechanisms; Driving gear therefor adjustable, e.g. for case shift for multicolour work; for ensuring maximum life of ink ribbon; for rendering ink-ribbon inoperative

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多色印刷などが可能な複数の印刷トラックを
具備するインクリボンを用いて印刷が可能なプリンタに
おいて、印刷トラックの切り換え専用の駆動部を省略す
ることにより、小型、軽量なプリンタを実現する。 【構成】 キャリッジ3の設定用突起71の当接により
旋回し、リボンフレーム16へ進入する設定レバー43
を有する印刷トラック設定部材40をプリンタの側面II
に設けると共に、解除用特記72の当接により回転し、
リボンフレーム16を持ち上げる解除軸53を有する印
刷トラック解除部材50をプリンタの側面III に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の印刷トラックを
有するインクリボンを用いるプリンタに関するものであ
り、特に、小型プリンタのインクリボンの切り換え機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数のトラックを有するイン
クリボンを用いたカラー印刷が行われている。図10に
示すプリンタは、黒91、赤92、青93の3色の印刷
トラックを有するインクリボン90を用いたカラー印刷
の可能なプリンタであり、リボン切り換え用モーター2
1によりトラック91乃至93の切り換えを行ってい
る。このプリンタは、ドット印刷を行う印刷ヘッド81
が主ガイド軸82に沿って動くキャリッジ83に固定さ
れたドットプリンタであり、トラックの切り換え技術に
関しては、特公平3−41356に詳しく開示されてい
るが概略は次の通りである。
【0003】このキャリッジ83は、キャリッジ駆動モ
ーター85からタイミングベルト84を介して主ガイド
軸82を往復運動され、プラテン86に設定された記録
紙87の行方向に印刷が行われるようになっている。ま
た、3色のインクリボン90は、リボンカセット95に
収納されており、このリボンカセット95は箱型のリボ
ンフレーム96にセットされている。そして、このリボ
ンフレーム96が、プリンタベース88に固定されたガ
イド22に沿って動く切り換えアーム23により上下に
動かされ、その結果、印刷ヘッド81により印刷に用い
られるトラック91乃至93が選択されるようになって
いる。この切り換えアーム23は、切り換え用モーター
21により歯車24を介して駆動されるカム車25によ
り上下に駆動され、カム車25に設置された位置センサ
ー26により、選択されたトラック91乃至93が確認
できるようになっている。
【0004】図11に示すプリンタは、黒91および赤
92の2つのトラックを有するインクリボン90を用い
たプリンタであり、このプリンタの印刷ヘッド81は、
主ガイド軸82に沿って、キャリッジ駆動モーター85
により旋回運動される駆動アーム30により駆動され
る。このプリンタに用いられているリボン90もリボン
カセット95に収納されており、このリボンカセット9
5は、リボンフレーム96に設定されている。このプリ
ンタにおけるトラック91、92の設定には、ソレノイ
ド31、32が用いられている。ソレノイド31は、リ
ボン90上部のトラック91の設定用のソレノイドであ
り、このソレノイド31により設定棒33が引き寄せら
れる。その結果、設定棒33により、リボンフレーム9
6から突出した設定アーム34を介してリボンフレーム
96が下方に引っ張られることなる。
【0005】リボンフレーム96が下方に引かれると、
設定フック35がバネ36によりリボンフレーム96と
噛み合い、リボンフレーム96は下方の位置に設定され
る。そして、印刷ヘッド81によりトラック91を用い
て黒色の印刷が行われる。一方、ソレノイド32により
設定フック35がバネ36に対抗するように引き寄せら
れると、リボンフレーム96は、バネ等の作用により上
方に開放される。従って、印刷ヘッド81によりトラッ
ク92を用いて赤色の印刷が行われる。このように、幅
方向に複数色のトラックが形成されたインクリボンを用
いて多色印刷が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の小型化が進んだ
プリンタにおいても多色印刷の機能を搭載する機種が増
えている。小型のプリンタにおいては特に軽量、低消費
電力、さらに、低製造コストであることも要求されてい
る。しかしながら、上記のごときモーターあるいはソレ
ノイドといった専用の駆動装置を用いてインクリボンの
切り換えを行う従来の技術では、モーターあるいはソレ
ノイドといった重量及び消費電力の大きい駆動系を搭載
するため装置全体の重量及び消費電力の増大を招き、さ
らに、レバー、フック、歯車などの部品点数が増大する
ため信頼性の低下及び製造コストの増大を招いていた。
【0007】また、2色に限らず、3色以上の多色化の
要求もあるが、上記の従来技術では3トラック以上の印
刷トラックを有するインクリボンの印刷トラックを切り
換えるためには、駆動系及び制御系を更に付加しなけれ
ばならなず、上記の問題点を更に深刻化させていた。
【0008】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、印刷トラックの切り換え専用の駆動系を省
き、さらに、3トラック以上を有するインクリボンにお
いても切り換えが容易な切り換え機構を有するプリンタ
を実現することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のプリンタは、2以上の印刷トラックを具備
するインクリボンと、これを介して記録紙に印刷を行う
プリントヘッドと、これを行方向に往復駆動する行駆動
手段とを少なくとも有するプリンタにおいて、行駆動手
段の作動に基づきインクリボンの印刷トラックの変更
(以下、インクリボンのシフトと称する)が可能なリボ
ンシフト手段を有することを特徴とする。更に詳しくは
上記のプリンタに於て、リボンシフト手段は行駆動手段
がプリントヘッドを第1の端部へ移動させることに基づ
き所定の印刷トラックの設定を行なう印刷トラック設定
機構と、行駆動手段がプリントヘッドを第2の端部へ移
動させることに基づき印刷トラックの設定を解除する印
刷トラック解除機構とを備えてなることを特徴とする。
【0010】更に詳しくは上記のプリンタにおいて、印
刷トラック設定機構は、プリントヘッドが第1の端部に
ある第1の非印刷領域へ移動したときプリントヘッドに
係合し駆動される設定駆動端部と、移動量に応じてイン
クリボンの印刷トラックの選択が可能なシフト端部とを
両端に有する印刷トラック設定部材と、印刷トラック設
定部材と係合しシフト端部の移動量を保持するシフト端
設定部材とを具備し、印刷トラック解除機構は、プリン
トヘッドが第2の端部にある第2の非印刷領域へ移動し
たときプリントヘッドに係合し駆動される解除駆動端部
と、移動によりシフト端設定部材と係合してシフト端設
定部材と印刷トラック設定部材との係合を解除し、シフ
ト端部の移動量を減少させるシフト端解除端部とを有す
るシフト端解除部材を具備することを特徴とする。
【0011】更に詳しくは上記のプリンタにおいて、印
刷トラック設定部材は、インクリボンの収納されたリボ
ンカセットが設置されるリボンフレームの下部に挿入さ
れ、リボンフレームの高さを変化させる楔状のシフト端
部を有し、設定駆動端部の動きに呼応して楔状のシフト
端部が旋回可能な印刷トラック設定レバーであり、シフ
ト端設定部材は、楔状のシフト端部に上部より係合し印
刷トラック設定レバーを係止する係止穴を穿設したリボ
ンフレームであり、シフト端解除部材は、リボンフレー
ムを上方に押し上げ、印刷トラック設定レバーとリボン
フレームとの係合を解除する解除レバーであることを特
徴とする。
【0012】また、本発明のプリンタの制御方法は、上
記のプリンタに於いて、コンピュータ等の外部装置から
データ及びコマンドを受信するインタフェースと、コマ
ンドを解釈して印刷色を決定する印刷色決定手段と、印
刷色決定手段によって決定された印刷色に基づいて第1
或は第2の非印刷領域の何れかを選択し、選択した非印
刷領域に於けるプリントヘッドの移動量を決定する移動
量決定手段と、行駆動手段を制御し、移動量決定手段に
よって決定された移動量だけプリントヘッドを移動せし
める行駆動制御手段とを更に有し、移動量決定手段が第
1の非印刷領域及び移動量を決定し、行駆動制御手段が
行駆動手段を制御してプリントヘッドを第1の非印刷領
域に於いて移動量だけ移動させて印刷トラック設定機構
を動作せしめ、印刷トラックを選択する印刷トラック設
定工程と、移動量決定手段が第2の非印刷領域及び移動
量を決定し、行駆動制御手段が行駆動手段を制御してプ
リントヘッドを第2の非印刷領域に於いて移動量だけ移
動させて印刷トラック解除機構を動作せしめ、印刷トラ
ックを選択する印刷トラック解除工程とを有することを
特徴とする。
【0013】更に、本発明のプリンタの制御方法は、上
記のプリンタの制御方法に於て、印刷色決定手段によっ
て決定された印刷色を記憶する印刷色記憶手段と、移動
量決定手段が印刷色決定手段によって決定された新印刷
色に対応する新印刷トラック番号と印刷色記憶手段に記
憶されている旧印刷色に対応する旧印刷トラック番号と
を比較する印刷トラック番号比較手段とを更に具備し、
印刷トラック番号比較手段によって新印刷トラック番号
と旧印刷トラック番号とが等しいと判断された場合に印
刷トラック解除工程及び印刷トラック設定工程の何れを
も実行しない第1の工程と、印刷トラック番号比較手段
によって新印刷トラック番号が旧印刷トラック番号より
大きいと判断された場合には印刷トラック解除工程を実
行する第2の工程と、印刷トラック番号比較手段によっ
て新印刷トラック番号が旧印刷トラック番号より小さい
と判断された場合には印刷トラック設定工程を実行する
第3の工程とを有することを特徴とする。
【0014】また、本発明のプリンタの制御方法は、上
記のプリンタの制御方法に於て、プリントヘッドの基準
位置を検出する基準位置検出手段と、基準位置検出手段
によりプリントヘッドの位置の初期化を行なうヘッド位
置初期化工程とを有し、少なくとも印刷トラック解除工
程の実行後にヘッド位置初期化工程を実行することを特
徴とする。
【0015】更に、本発明のプリンタの制御方法は、上
記のプリンタの制御方法に於て、プリントヘッドの基準
位置を検出する基準位置検出手段と、基準位置検出手段
によりプリントヘッドの位置の初期化を行なうヘッド位
置初期化工程と、基準位置検出手段によりプリントヘッ
ドの位置の確認を行なうヘッド位置確認工程と、ヘッド
位置初期化工程に続いてヘッド移動の再実行等を行う異
常処理工程とを有し、少なくとも印刷トラック解除工程
の実行後にヘッド位置確認工程を実行し、ヘッドの位置
ズレが生じていた場合に異常処理工程を実行することを
特徴とする。
【0016】
【作用】上記の構成を有する本発明の作用につき以下に
説明する。本発明に係るプリンタのリボンシフト手段
は、印刷トラック設定機構と印刷トラック解除機構とか
ら構成されており、印刷トラック設定機構は印刷トラッ
ク設定部材及びシフト端設定部材によって、また印刷ト
ラック解除機構はシフト端解除部材によって各々構成さ
れている。
【0017】プリントヘッドが片方の非印刷領域へ移動
すると、印刷トラック設定部材の一端をなす設定駆動端
部がプリントヘッドに係合し駆動される。これにより印
刷トラック設定部材の他の端をなすシフト端部が駆動さ
れ、その移動量に応じてインクリボンに設けられた複数
の印刷トラックの何れかが選択される。この時シフト端
設定部材は印刷トラック設定部材と係合しこれを係止す
ることによってシフト端部の移動量を保持する。
【0018】また、プリントヘッドが他方の非印刷領域
へ移動すると、シフト端解除部材の一端をなす解除駆動
端部がプリントヘッドに係合し駆動される。これにより
シフト端解除部材の他の端をなすシフト端解除端部が駆
動される。シフト端解除端部はシフト端設定部材と係合
してこれを駆動し、印刷トラック設定部材との係合を解
除することによって、シフト端部を所定の位置に復帰さ
せる。
【0019】印刷トラック設定部材を、設定駆動端部の
動きに呼応して楔状のシフト端部が旋回可能な印刷トラ
ック設定レバーとした場合は、設定駆動端部がプリント
ヘッドに係合して駆動された時、インクリボンを収納し
たリボンカセットの設置されるリボンフレームの下部に
この楔状のシフト端部が挿入されてリボンフレームを持
ち上げる。従って、プリントヘッドの移動量に応じて楔
状のシフト端部の挿入量が決まり、この挿入量に応じて
リボンフレーム高さの変化量が決まる。この時プリント
ヘッドの高さは不変なので、プリントヘッドに対するイ
ンクリボンの相対高さの変化量が決まり、これにより、
インクリボンの印刷トラックが決まる。また、リボンフ
レームに印刷トラック設定レバーを係止する係止穴を穿
設してシフト端設定部材を構成した場合は、楔状シフト
端部が所定の位置まで挿入されるとこの係止穴が楔状シ
フト端部に上部より係合し、これを係止する。
【0020】シフト端解除部材を、解除端部をレバー状
に構成した解除レバーとした場合は、解除駆動端部がプ
リントヘッドに係合して駆動された時、レバー状のシフ
ト端解除端部が駆動されてリボンフレームを上方に押し
上げ、印刷トラック設定レバーの楔状シフト端部とリボ
ンフレームとの係合を解除する。これにより、印刷トラ
ック設定部材は解放され、付勢部材の付勢力によって所
定位置に復帰する。プリントヘッドが解除駆動端部と係
合しない位置まで復帰すると、シフト端解除部材によっ
て上方に押し上げられていたリボンフレームは、自重あ
るいは付勢部材の付勢力によって所定位置に復帰する。
【0021】次に、本発明のプリンタの制御方法につき
その作用を説明する。インタフェースにより受信され
た、コンピュータ等の外部装置からのコマンドは印刷色
決定手段により解釈され、印刷色が決定される。この印
刷色に基づき移動量決定手段は非印刷領域の別及びその
非印刷領域に於けるプリントヘッドの移動量を決定す
る。印刷色決定手段により印刷色が決定され、移動量決
定手段が第1の非印刷領域及び移動量を決定した場合に
は、行駆動制御手段は行駆動手段を制御してプリントヘ
ッドを第1の非印刷領域に於いてその移動量だけ移動さ
せることによって印刷トラック設定機構を動作させ、印
刷トラックを選択する。また、移動量決定手段が第2の
非印刷領域及び移動量を決定した場合には、行駆動制御
手段が行駆動手段を制御してプリントヘッドを所定の移
動量だけ移動させることによって印刷トラック解除機構
を動作させ、印刷トラックを選択する。
【0022】また、印刷トラック番号比較手段が、印刷
色記憶手段に記憶されている旧印刷色に対応するトラッ
ク番号と印刷色決定手段によって決定された新印刷色に
対応するトラック番号とを比較し、等しいと判断した場
合には印刷トラック解除あるいは設定に関する動作は行
なわれず、新印刷トラック番号が旧印刷トラック番号よ
り大きいと判断した場合には、印刷トラック解除工程が
実行され、印刷トラックが選択される。また、新印刷ト
ラック番号が旧印刷トラック番号より小さいと判断され
た場合には、印刷トラック設定工程が実行され、印刷ト
ラックが選択される。
【0023】また、印刷トラック解除工程の実行後に、
プリントヘッドの位置ズレの有無に係わらずに、基準位
置検出手段を用いてプリントヘッドの位置の初期化を行
い、印刷トラック解除工程に於ける位置ズレを矯正す
る。
【0024】或は、印刷トラック解除工程の実行後に、
基準位置検出手段を用いてプリントヘッドの位置確認を
行い、位置ズレが生じていた場合には位置の初期化に続
いて印刷トラック工程を再実行する。これにより、印刷
トラック解除工程がより確実に実行でき、プリントヘッ
ドの位置ズレも矯正することができる。
【0025】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0026】図1ないし3に、本実施例に係るプリンタ
の概要を示し、図4および5にリボンカセットを取り外
した様子を示してある。本実施例のプリンタは、プラス
チック製のプリンタベース8上にプラテン6、リボンフ
レーム16などが設置されており、ホルダ9に取り付け
られたロール状の記録紙7に対し印刷を行なうことがで
きる。
【0027】印刷を行うプリントヘッド1は、主ガイド
軸2に沿って往復動できるキャリッジ3に固定されてい
る。そして、このキャリッジ3は、キャリッジ駆動モー
ター5により駆動されるタイミングベルト4に接続され
ており、主ガイド軸2に沿って記録紙7の行方向に往復
移動し、印刷が行われる。本実施例に於いては、キャリ
ッジ3、キャリッジ駆動モータ5、タイミングベルト4
及び主ガイド軸2によって行駆動手段を構成している。
【0028】また、プラスチック製のプリンタベース8
の熱伸び等を調整してプラテン6とプリントヘッド1間
のプラテンギャップを一定に保つギャップ固定機構60
が設置されている。さらに、本実施例のプリンタの側面
IIには、記録紙7の供給を行うフィードモーター61が
設置されており、歯車62、63を介してフィード軸6
4が回転されるようになっている。そして、本装置は、
4色の印刷が可能な印刷トラック11乃至14を有する
インクリボン10が用いられており、このリボン10
は、リボンフレーム16に設定されたリボンカセット1
5に収納されている。従って、このインクリボン10を
幅方向にシフトすることにより、黒11、赤12、青1
3、および緑14の各印刷トラックがプリントヘッド1
の高さに設定されれば、各色の印刷を行うことができ
る。
【0029】本実施例の装置はリボンカセット15の設
置されるリボンフレーム16を上下させることによりイ
ンクリボン10のシフトを実行している。図2に示すプ
リンタのリボンカセット15からプリントヘッド1を見
た場合の右側面、すなわち、側面IIを第1の端部と称
し、リボンフレーム16を上方に押し上げる印刷トラッ
ク設定部材40が設置されている。また、図3に示すプ
リンタのリボンカセット15からプリントヘッド1を見
た場合の左側面、すなわち、側面III を第2の端部と称
し、印刷トラック設定部材40により設定された状態を
解除する印刷トラック解除部材50が設置されている。
さらに、キャリッジ3には、印刷トラック設定部材40
を駆動するために側面II側に突出した設定用突起71、
印刷トラック解除部材50を駆動するために側面III 側
に突出した解除用突起72が設置されている。
【0030】本実施例のリボンフレーム16は、図4お
よび5に示すように略長方形の部材の1辺にジョイント
73が形成されており、このジョイント73によりプリ
ンタベース8に取付けられている。また、このリボンフ
レーム16は、プリンタベース8に対しジョイント73
及びフレーム設定バネ74により接続されており、この
ジョイント73の回りに旋回可能となっている。そし
て、この旋回により、ジョイント73と逆側の端部は上
下にシフトする。さらに、このリボンフレーム16は、
プリンタベース8に向かってフレーム設定バネ74によ
り常時引かれている。また、このリボンフレーム16の
両側の、リボンフレーム16とプリンタベース8との間
には、印刷トラック設定部材40(側面II側)および印
刷トラック解除部材50(側面III 側)が設置されてお
り、これらの機構40、50により、リボンフレーム1
6が旋回され、リボンフレーム16上のリボンカセット
15から露出しているインクリボン10が上下するよう
になっている。さらに、リボンフレーム16の側面II側
には、後述する印刷トラック設定部材40のシフト端部
42を一時係止することができる係止穴75が形成され
ている。また、リボンカセット15に挿入され、インク
リボン10の巻取りなどを行うリボン駆動軸76がリボ
ンフレーム16を貫通してプリンタベース8に取り付け
られている。
【0031】このように、本実施例のプリンタにおいて
は、キャリッジ3に固定されたプリンタヘッド1は、キ
ャリッジ駆動モータ5からタイミングベルト4を介して
主ガイド軸2に沿って往復動する。そして、側面IIの方
向にキャリッジ3が駆動されると、第1の非印刷領域に
おいて、キャリッジ3に取付けられた設定用突起71が
印刷トラック設定部材40の設定駆動端部41に接し、
この設定駆動端部41を押す。その結果、設定駆動端部
41とシフト端部42とを両端に有する印刷トラック設
定部材40がプリンタベース8に対し垂直に固定された
旋回中心44の回りに旋回し、シフト端部42が設定駆
動端部41と逆方向に旋回する。従って、シフト端部4
2がリボンフレーム16とプリンタベース8との間に挿
入され、リボンフレーム16を上方に持ち上げることと
なる。そして、この状態は、シフト端部42が係止穴7
5と係合することにより安定する。本実施例では係止穴
75を有するリボンフレーム16がシフト端設定部材と
して機能している。
【0032】一方、キャリッジ3を側面III 側の第2の
非印刷領域に駆動した場合は、キャリッジ3に取り付け
られている解除用突起72が、印刷トラック解除部材5
0の解除駆動端部51に接し、この解除駆動端部51を
押す。その結果、プリンタベース8に対し平行に取り付
けられた解除軸53が回転し、この解除軸53の先端に
取り付けられた解除レバー52がリボンフレーム16を
上方に持ち上げる。従って、係止穴75に一時係止され
たシフト端部42が開放され、印刷トラック設定部材4
0は、解放バネ46により所定の位置に戻り、キャリッ
ジ3が解除駆動端部51と接しない位置まで復帰した後
に、リボンフレームはフレーム設定バネ74により初期
の位置に復帰する。
【0033】次に、図6および図7を用いて、印刷トラ
ック設定部材40および印刷トラック解除部材50の構
成および動きを説明する。図6は、印刷トラック設定部
材40を示してある。本実施例のプリンタの印刷トラッ
ク設定部材40は、プリンタベース8に対し垂直に設定
された旋回中心44の回りに旋回可能な設定レバー43
により構成されている。そして、この設定レバー43の
一端には、キャリッジ3に取り付けられた設定用突起7
1に押される設定駆動端部41が設けられている。ま
た、他の一端には、リボンフレーム16とプリンタベー
ス8との間に挿入されるシフト端部42が形成されてい
る。また、シフト端部42の先端45は開放バネ46に
よりプリンタベース8と接続されている。さらに、本実
施例のプリンタに用いられているシフト端部42は、4
色のトラック11乃至14を有しているインクリボン1
0に対応して、3段の設定段47a乃至cを有してい
る。これらの設定段47a乃至cは、シフト端部42の
楔型の終端部48に引き続いて形成された階段状の係止
端であり、段の高さは楔型の終端部48の近傍から順に
低くなるように形成されている。
【0034】従って、設定用突起71により設定駆動端
部41が押されると、シフト端部42がリボンフレーム
16とプリンタベース8との間に挿入され、先ず、設定
高さの一番高い設定段47aが、リボンフレーム16の
係止穴75に設定される。このため、リボンフレーム1
6は一番高い位置に設定される。さらに、設定用突起7
1により設定駆動端部41が押されると、シフト端部4
2は、2番目の高さの設定段47bまで係止穴75に挿
入され、リボンフレーム16は2番目の高さに設定され
る。さらに、設定用突起71により、設定駆動端部41
が押されると、シフト端部42は、3番目の高さの設定
段47cまで係止穴75に挿入され、リボンフレーム1
6は、3番目の高さに設定される。
【0035】一方、後述する印刷トラック解除部材50
により、リボンフレーム16が設定段47cと設定段4
7bの中間に持ち上げられると、シフト端部42は、開
放バネ46により引き戻され、設定段47bが係止穴7
5により係止される。従って、リボンフレーム16は、
2番目の高さに設定される。このように、印刷トラック
解除部材50により、リボンフレーム16が持ち上げら
れると順々にリボンフレーム16の設定高さは高くな
り、設定段48以上に持ち上げられると、シフト端部4
2は係止穴75から引き抜かれて初期位置に復帰する。
従って、リボンフレーム16は、フレーム設定バネ74
により最下方に引き戻され、プリンタベース8上に用意
されたフレーム受け台77上に安定する。このように、
本実施例の印刷トラック設定部材40により、リボンフ
レーム16は、4つの高さのそれぞれに設定可能となっ
ている。
【0036】図7に、本実施例のプリンタに用いられて
いる印刷トラック解除部材50を示してある。本実施例
の印刷トラック解除部材50は解除軸53を有し、この
解除軸53が、プリンタベース8から突出した係止突起
54により、プリンタベース8に対し平行に取り付けら
れている。この解除軸53は、その一端に形成された解
除駆動端部51が、キャリッジ3に取り付けられた解除
用突起72により押されることにより、プリンタベース
8に垂直で且つ主ガイド軸に平行な面内で回転する。こ
れに伴い、解除軸53の他の端に形成された解除レバー
52がリボンフレーム16を上方の押し上げ、リボンフ
レームはジョイント73を中心に、フレーム設定バネ7
4に抗して回転する。このため、上記にて説明したよう
に、リボンフレーム16の係止穴75に一時的に係止さ
れていたシフト端部42が開放され、リボンフレーム1
6の高さが変更される。なお、この印刷トラック解除部
材50の近傍のプリンタベース8上には、リボンフレー
ム16が最下方の位置において安定するフレーム受け台
77及び78が用意されている。
【0037】次に、図8および図9に基づき、上記の印
刷トラック設定部材40および印刷トラック解除部材5
0の動作について説明する。図8は、印刷トラック設定
機構を用いて印刷トラックの選択を行なう様子を示して
ある。図8(a)は、リボンフレーム16が最下方の位
置において安定している状態を示しており、リボンフレ
ーム16は、フレーム受け台77、78上に設定されて
いる。この状態においては、プリントヘッド1が印刷可
能領域P1乃至P2内を往復動している場合は、最上方
の印刷トラック11(黒)がプリントヘッド1の高さに
設定されており、黒色のプリントが行われる。
【0038】始めに図8(b)に示すように、前述の行
駆動手段により、プリントヘッド1が側面II側の非印刷
領域内の位置P3に移動する。この場合に、設定用突起
71が設定駆動端部41に接し、この位置から印刷トラ
ック設定部材40を駆動し始める。次に、図8(c)に
示すように、プリントヘッド1が側面II側の位置P4ま
で移動すると、設定レバー43は設定駆動端部41によ
って駆動され、旋回中心44の回りに旋回する。その結
果、シフト端部42が第1番目の設定段47aまで係止
穴75に挿入される。従って、リボンフレーム16は最
上方の位置で設定される。この時、最下方の印刷トラッ
ク14(緑)がプリントヘッド1の高さに設定されてい
るので、プリントヘッド1の側面II方向の移動を位置P
4において終了させ、側面III 方向に向かって移動させ
ながら印刷を実行すると、緑色の印刷を行なうことがで
きる。
【0039】一方この時、図8(d)に示すように、プ
リントヘッド1がさらに側面IIの位置P6まで移動する
と、シフト端部42が第1番目の設定段47aから第2
番目の設定段47bを経て、第3番目の設定段47cま
で挿入される。このため、リボンフレーム16は、最上
方から3番目(最下方から2番目)の高さに設定され、
この状態においては、インクリボン10の最上方から2
番目の印刷トラック12(赤)がプリントヘッド1の高
さに設定される。従って、この状態においては、赤色の
プリントが行われる。なお、図8(d)においては、位
置P6までプリントヘッド1が移動しているが、位置P
6と位置P4の間の位置P5において移動が中断された
場合は、第2番目の設定段47bが設定され、最上方か
ら3番目の印刷トラック13(青)が選択されることと
なる。
【0040】図9はプリントヘッド1を側面III 方向に
移動させ、印刷トラック解除機構を用いて印刷トラック
を選択する動作を示してある。先ず、図9(a)に示す
ように、前述の行駆動手段によりプリントヘッド1が側
面III 方向に移動し、非印刷領域内の位置P7に達す
る。この位置P7においては、キャリッジ3の解除用突
起72が解除駆動端部51と係合し、解除駆動端部は回
転し始める。そして、解除レバー52はリボンフレーム
16を上方に押し上げる動作を開始する。リボンフレー
ム16がシフト端部42の第2番目の設定段47bの若
干上方まで押し上げられると、係止穴75とシフト端部
42との係合がはずれ、シフト端部42は、開放バネ4
6により引き戻される。この結果、リボンフレーム16
は、図8(d)に示した最上方から第3番目の位置か
ら、最上方から第2番目の位置に上がり設定される。こ
の状態でプリントヘッドが側面IIの方向に移動しながら
印刷を実行する場合は、先に説明したようにトラック1
3が選択されているので、青色の印刷が行われる。
【0041】一方この状態で、図9(b)に示すよう
に、プリントヘッド1がさらに、側面III の方向に移動
し、位置P8に達した場合は、リボンフレーム16が第
1番目の設定段47aより若干高い位置まで押し上げら
れるので、シフト端部42が引き戻され、係止穴75に
は設定段47aが係止される。従って、印刷トラック1
4が選択され、緑色の印刷が行われる。
【0042】さらに、図9(c)に示すように、プリン
トヘッド1が側面III 側の位置P9に達した場合は、リ
ボンフレーム16がシフト端部42の最も高い部分より
上まで押し上げられる。従って、係止穴による係合はす
べて解除され、シフト端部42は、リボンフレーム16
と係合しない初期の位置まで開放バネ46により引き戻
される。この結果、リボンフレーム16は、フレーム受
け台77、78上の最下方の位置まで戻ることとなる。
そして、印刷トラック11により黒色の印刷が行われ
る。
【0043】このように、本実施例のプリンタにおいて
は、プリントヘッドの非印刷領域に於ける移動を利用し
て印刷トラックの変更が可能となっている。従って、印
刷トラックを変更するための独立したモータ、ソレノイ
ドなどの駆動部品が不要であり、プリンタの軽量化、お
よび構造の簡略化を図ることができる。さらに、本実施
例のように、多トラックのインクリボンであっても、リ
ボンカートリッジ内に装填されているので交換および設
定が容易であり、各非印刷領域内に於けるプリントヘッ
ドの移動により、いずれのトラックも短時間で容易に選
択することができる。
【0044】なお、本実施例においては、プリントヘッ
ドの装着されるキャリッジに設定用突起部および解除用
突起部を形成しているが、印刷トラック設定部材の設定
駆動端部および印刷トラック解除部材の解除駆動端部に
これらの突起部を形成しても勿論良い。
【0045】また、本実施例においては、4トラックに
対応可能なシフト端部に基づき説明しているが、5トラ
ック以上においても、設定段を増加することにより同様
のシフト端部で対応することができる。勿論、3および
2トラックのものにおいても、シフト端部の段数を減少
することにより対応可能である。さらに、本実施例にお
いては、トラックの設定に設定レバーを用いて、この設
定レバーをキャリッジによりリボンフレームと略同じ面
において旋回し、その結果シフト端部が挿入されること
によりリボンをシフトする旋回型のものに基づき説明し
ている。しかし、旋回型のものに限らず、解除レバーと
同様に、キャリッジによりリボンフレームに対し垂直方
向に回転し、リボンフレームを上下する回転型のものも
採用可能である。解除レバーについても同様であり、本
実施例においては回転型のものに基づき説明している
が、設定レバーと同様の旋回型のものを採用することも
できる。
【0046】また、本実施例においては、リボンフレー
ム下部にシフト端部を挿入することにより、上方にリボ
ンフレームを移動し、リボンのシフトを行っている。し
かし、これに限らず、リボンフレームの上方にシフト端
部を挿入し、下方にリボンフレームを移動することによ
りリボンをシフトすることも勿論可能である。
【0047】さらに、本実施例においては、シフト端部
が挿入されるリボンフレームに係止穴を形成することに
より、シフト端部を一時係止し、このリボンフレームを
さらに上方に押し上げることによりこのシフト端部を開
放している。しかし、これに限らず、カムなどの一時係
止部材を用いてシフト端部を一時係止することは勿論可
能であり、また、解除レバーを用いてこのカムなどの一
時係止部材を駆動することも容易である。
【0048】また、本実施例においては、キャリッジを
介してシフトレバー、解除レバーなどの印刷トラック設
定機構および印刷トラック解除機構を駆動しているが、
キャリッジとは別に、キャリッジ駆動モータから歯車、
カム、ベルトなどを介してこれらの機構を駆動すること
も可能である。このような場合であっても、キャリッジ
駆動モータの回転量は、キャリッジの移動量と1対1に
対応しているので、キャリッジの印刷領域外の動作に呼
応して印刷トラック設定機構、印刷トラック解除機構を
駆動することができる。勿論、キャリッジ駆動ベルトに
よりガイド軸上を駆動されるタイプのプリンタに限ら
ず、従来例にあるような駆動アームによりキャリッジを
駆動するタイプのプリンタなどにおいても本実施例のシ
フト機構を採用することが可能である。
【0049】なお、本実施例に用いられるインクリボン
は多色リボンであるが、これに限らず、一色の多トラッ
クのリボンであっても良く、このようなリボンを用いる
ことにより、小型、軽量でありながら記録紙の補充以外
のメンテナンスを長時間必要としないプリンタを実現す
ることもできる。
【0050】以上本発明の機構部の構成に係る実施例に
ついて説明したが、次にインクリボンシフト、即ちリボ
ン切り替えの制御方法に係る実施例について説明する。
図12は本実施例のプリンタの機構部を制御する制御装
置のブロック図である。121は機構部等を統括制御す
るCPUであり、122は制御プログラム及び各種デー
タを格納するROM、123は印刷色記憶手段として用
いる印刷色記憶部を含むRAM、120はホストコンピ
ュータから印刷データ及びコマンドを受信するインタフ
ェイスをそれぞれ示している。I/O124、125、
126はそれぞれPF(記録紙送り)モータドライバ1
27、CR(キャリッジ)モータドライバ128、ヘッ
ドドライバ129をドライブする為の信号を出力するポ
ートである。PFモータドライバ127、CRモータド
ライバ128、ヘッドドライバ129はプリンタ本体1
30に内蔵するPFモータ、CRモータ、プリントヘッ
ドにそれぞれ接続されており、CPUからの信号に基づ
いてそれらを駆動する。また、基準位置信号生成回路1
32はプリンタ本体130に搭載されている基準位置検
出手段からの信号を処理してI/Oポート131へ基準
位置信号を送り、CPU121はI/Oポート131か
ら基準位置信号を受け取る。
【0051】図13は本実施例のプリンタの印刷トラッ
ク選択制御方法を示すフローチャートである。以下、こ
の制御方法につきフローチャートを用いて説明する。
【0052】図13中、156は本実施例で用いた多色
インクリボンの印刷トラック番号と印刷色との関係を示
したものである。説明の便宜上、印刷トラック番号は上
記の説明の中で使用した図中の番号をそのまま使用して
いる。プリンタに電源が投入されると、この制御が開始
(140)される。プリンタ初期設定動作141の中で
は、CRモータ5を駆動して、キャリッジ3に固定され
たプリントヘッド1をP9の位置まで移動させることに
より、印刷色(黒)を選択し、印刷色記憶部に黒色に対
応する印刷トラック番号=11を格納し、しかる後プリ
ントヘッド1をプリンタの左端印刷開始位置P1へ移動
させる。
【0053】印刷待機状態142に於て、印刷データあ
るいはコマンドをホストコンピュータからインターフェ
ース部120を介して受信した場合には、印刷色決定手
段及び印刷トラック番号比較手段として機能する印刷ト
ラック番号比較処理(143乃至145)へ遷移する。
印刷トラック番号比較処理では、始めに、受信した印刷
データあるいはコマンドから新印刷色を決定し、この新
印刷色に対応する印刷トラック番号(以下、新印刷トラ
ック番号と称する)と印刷色記憶部に格納されている旧
印刷色に対応する印刷トラック番号(以下、旧印刷トラ
ック番号と称する)とを比較し、両者が等しければ印刷
制御処理151へ遷移する。この両者が等しい場合の処
理を第1の工程と称する。
【0054】次に、両者が等しくなかった場合には、黒
色比較処理144に於て新印刷トラック番号と黒色に対
応する印刷トラック番号とを比較し、両者が等しいと
き、即ち新印刷色が黒色であった時は非印刷領域選択処
理145を飛び越して非印刷領域III 設定処理146へ
遷移する。この処理は本実施例の印刷トラック設定部材
のシフト端部形状に特有の例外処理であり、新しく黒色
が選択された場合に、印刷トラック設定機構を初期化す
るものである。
【0055】また、新印刷色が黒色以外であった場合に
は、非印刷領域選択処理145に於て更に新旧の印刷ト
ラック番号が比較され、新印刷トラック番号が旧印刷ト
ラック番号より大きかった場合には、非印刷領域III 設
定処理146へ遷移し、そうでない場合には非印刷領域
II設定処理152へ遷移する。
【0056】非印刷領域III 設定処理146では、非印
刷領域III に於ける新印刷トラック番号に対応した位置
を表148に基づいて設定し、プリントヘッドを設定位
置まで移動させることによって印刷トラック解除機構を
作動させ、新印刷トラックをプリントヘッドの高さに設
定する。一般にプリンタはプリントヘッドのホームポジ
ションを有しており、例えば電源投入時等にプリントヘ
ッドをこのホームポジションに設定し、以降のプリント
ヘッドの移動に係る動作はこの位置を基準に行なわれ
る。従って、プリントヘッドのホームポジションに対す
る相対位置は常に既知となっているので、表148に用
意されている位置をホームポジションとの相対位置とす
ることにより、プリントヘッドを駆動すべき方向及び距
離を容易に得ることができる。その後、側面III 側の印
刷開始位置であるP1までプリントヘッドを移動(14
9)し、印刷色更新処理150へ遷移する。この新印刷
トラック番号が旧印刷トラック番号より大きい場合の処
理を第2の工程と称する。
【0057】また、非印刷領域II設定処理152では、
非印刷領域IIに於ける新印刷トラック番号に対応した位
置を表154に基づいて設定し、プリントヘッドを設定
位置まで移動させることによって印刷トラック設定機構
を作動させ、新印刷トラックをプリントヘッドの高さに
設定する。その後、側面II側の印刷開始位置であるP2
までプリントヘッドを移動(155)し、印刷色更新処
理150へ遷移する。そして、この新印刷トラック番号
が旧印刷トラック番号より小さい場合の処理を第3の工
程と称する。
【0058】印刷色更新処理150では、新印刷トラッ
ク番号を印刷色記憶部に格納し、印刷制御処理151へ
遷移する。そして、以上の処理によって選択、設定され
た印刷色での印刷が実行される。印刷制御処理151が
終了すると、印刷待機状態142へ遷移する。
【0059】以上は前述の構成に係る実施例につき、そ
の制御方法の実施例を示したものであり、印刷色の増減
に対しては表148及び表154を書き換えるだけで簡
単に対応が可能である。
【0060】次に、本発明の、プリントヘッドの位置の
矯正処理に係る実施例につき説明する。本実施例に於い
ては、印刷可能領域の側面III 側の印刷開始位置P1を
ホームポジションと定めており、この位置にプリントヘ
ッドを位置決めする工程を印刷位置初期化工程と称す
る。プリントヘッドの位置の矯正はこの印刷位置初期化
工程を用いて行われており、以下この工程について説明
する。
【0061】印刷位置の初期化をするための基準位置検
出手段として、図7の如くキャリッジ3の側面部に形成
された遮蔽板58とプリンタベ−ス8に固定された光検
出器57とにより構成された非接触の遮光型検出器構造
を用いている。検出器57は一般的なフォトインタラプ
タで、そのコの字状の内部に遮蔽板58が挿入され発光
素子、受光素子間の光路を遮ると、出力信号の電流変化
(電流の減少)を生じる。基準位置信号生成回路132
は、この基準位置検出手段からの信号を処理して電圧信
号に変換し(本実施例ではこの場合、非能動レベルから
能動レベルへ変化する)I/Oポート131へ基準位置
信号を送り、CPU121はI/Oポート131から基
準位置信号を受け取って、プリントヘッドが基準位置に
あることを知る。
【0062】図14は印刷位置初期化工程を示すフロ−
チャ−トであり、P1の位置即ち、ホームポジションに
プリントヘッドを位置決めする手順を示している。な
お、基準位置信号は、遮蔽板58が検出器57の光路を
遮った状態の時に能動レベルとなることとする。また、
単位量とは、例えばステッパモータなら1ステップ或は
励磁相の1周期分に相当するステップ数であり、エンコ
ーダ付きDCモータならエンコーダパルス1つ分に相当
する量のことである。印刷位置初期化工程100が起動
されると基準位置信号がチェック(101)され、能動
レベルなら単位量だけII側へプリントヘッドを移動(1
02)させ、再び基準位置信号のチェック(101)を
行う。チェックの結果非能動レベルとなれば、プリント
ヘッドを単位量だけIII 側へ移動(103)させ、基準
位置信号のチェック(104)を行い、能動レベルとな
るまで103、104を繰り返す。
【0063】基準位置信号のチェック(104)に於い
て信号の能動状態を検出した場合には、RAM123内
に設けたヘッド位置記憶部に基準位置に対応する値Pr
を格納(105)する。そして、以降のプリントヘッド
の移動の際に、この値に移動量に対応した値を加算或は
減算することにより、プリントヘッドの位置を表現する
値をヘッド位置記憶部に保持し続けることが可能とな
る。その後、プリントヘッドをII側へP1からPrを減
じた量だけ移動(106)させ、プリントヘッドをホー
ムポジションP1へ送った後、印刷位置初期化工程を終
了する。
【0064】本実施例に於いては、以上の印刷位置初期
化工程を、前述の非印刷領域III 設定処理146を実行
後のP1位置への復帰動作149の中に組み込むことに
よって、非印刷領域III 設定処理146、或はこれに先
だって行われた処理に於いてプリントヘッドの移動が不
完全であった場合にも、プリントヘッドの位置を矯正し
て正確な位置に於ける印刷を可能としている。
【0065】次に、本発明の、プリントヘッドの位置の
確認及び異常時の処理に係る実施例につき説明する。
【0066】図15はプリントヘッドの位置確認工程1
10を示すフローチャートである。本実施例では、非印
刷領域III 設定処理146を実行後のP1位置への復帰
動作149の中に組み込んだ場合について説明するが、
非印刷領域II設定処理152実行後のP2への復帰動作
155に組み込む場合にも同様のアルゴリズムを使用す
ることが可能である。
【0067】ヘッド位置確認工程110が起動される
と、プリントヘッドはII側へ次式で表わされる量だけ移
動(111)させられる。
【0068】Pr−Px ここで、Pxは表148に従って設定した印刷色に対応
して決められる位置であり、例えば黒色を選択した後で
あればP9となる。この結果、プリントヘッドは基準位
置Prに到達してるはずである。従って、基準位置信号
のチェック(112)を行い、能動レベルでない場合は
プリントヘッドの移動が不完全であったと判断し、異常
処理(115以降)へ遷移する。
【0069】能動レベルとなっていた場合には、プリン
トヘッドをII側へ単位量だけ移動(113)させる。プ
リントヘッドの移動が完全であればその位置はPrより
単位量だけII側へ移動した位置となっているはずであ
り、従って、基準位置信号のチェック(114)に於い
て非能動レベルが得られれば正常と判断し、ヘッド位置
確認工程を終了する。
【0070】一方、基準位置信号のチェック(114)
に於いて能動状態が得られた場合はプリントヘッドの移
動が不完全であったと判断し、115以降の異常処理を
開始する。本実施例ではプリントヘッドの移動が不完全
であった場合の異常処理として、再試行を行っている。
即ち、先ず印刷位置初期化工程100を実行してプリン
トヘッドの位置を初期化し、これに続いてIII 側へP1
からPxを減じた量だけプリントヘッドを移動させ、ヘ
ッド位置確認工程の始めの処理111へ遷移する。
【0071】本実施例に於いては基準位置検出手段とし
て、フォトインタラプタ及び遮蔽板を用いたが、本発明
はこれに限らず、フォトリフレクタ及び反射板、リード
スイッチ及びマグネット等の非接触検出機構、或は、リ
ミットスイッチ等の接触式スイッチによっても構成する
ことができる。
【0072】また、本実施例に於いてはプリントヘッド
の移動が不完全であった場合の異常処理として再試行を
行っているが、本発明はこれに限らず、インタフェース
を介して外部のコンピュータ等に異常状態を示す信号、
或はステータス情報を返送し、若しくはプリンタに表示
手段が設けられている場合にはそれらを用いて操作者に
通知を行う等の処理を行うこともできる。更に、上記の
再試行の際にモータの駆動電流或は駆動方法を変更し
て、駆動トルクを増加させることも極めて有効である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
においては、プリントヘッドの非印刷領域の動きに呼応
してインクリボンの印刷トラックの切り換えを実現して
おり、印刷トラックの切り換え専用の駆動系を省くこと
ができる。従って、重量のある駆動系を省略することに
より、小型、軽量のプリンタを実現することが可能とな
る。さらに、駆動系を省くことにより、インクリボンの
切り換え機構の簡略化も図れることから、部品点数も減
少し、プリンタの製造コストを下げることも可能とな
る。これらの効果は、3色、4色以上の多色リボンにな
ればなるほど従来に比して構成の簡略化の利益がある。
【0074】また、単色多トラックのインクリボンを用
いるプリンタであっても、プリントヘッドの移動量に呼
応してそれぞれのトラックを選択することが容易にでき
る。従って、多トラックのインクリボンを用いる場合で
あっても、駆動系を増加する必要もなく、軽量、小型の
プリンタを実現することができる。
【0075】なお、インクリボンとしてメビウス型イン
クリボンのものを使用し、上記のトラック切替機構と組
み合わせることにより、さらに長寿命化を図ることがで
きる。
【0076】さらに、印刷トラックの選択時に、脱調現
象等によりキャリッジの移動が不完全となっても、検出
器による位置確認を再度行い、再試行等の異常処理を行
うので、印刷トラック選択時の移動不良に係る印刷位置
のズレのないプリンタを実現することができる。
【0077】プリントヘッドの非印刷領域への移動を用
いてリボンシフトを行うので、リボンシフトの制御をプ
リントヘッドのプリント制御と時間的に独立して行うこ
とが可能となり、制御系の簡略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係るプリンタの概要を示す斜視
図。
【図2】 図1に示すプリンタの側面IIを示す側面図。
【図3】 図1に示すプリンタの側面III を示す側面
図。
【図4】 図1に示すプリンタからリボンカセットを取
り除いた様子を示す斜視図。
【図5】 図4に示すプリンタを上からみた平面図。
【図6】 本実施例に係るプリンタの印刷トラック設定
機構の構成を示す説明図。
【図7】 本実施例に係るプリンタの印刷トラック解除
機構の構成を示す説明図。
【図8】 本実施例に係るプリンタの印刷トラックの設
定される動作を示す説明図。
【図9】 本実施例に係るプリンタの印刷トラックの解
除される動作を示す説明図。
【図10】 従来のプリンタの印刷トラックの切り換え
機構を示す概略図。
【図11】 従来のプリンタの印刷トラックの切り換え
機構の他の例を示す概略図。
【図12】 本実施例のプリンタの機構部を制御する制
御装置のブロック図。
【図13】 本実施例のプリンタの印刷トラック選択制
御方法を示す流れ図。
【図14】 本実施例の印刷位置初期化工程を示す流れ
図。
【図15】 本実施例のプリントヘッドの位置確認工程
を示す流れ図。
【符号の説明】
1 ・・・ プリントヘッド 2 ・・・ 主ガイド軸 3 ・・・ キャリッジ 4 ・・・ タイミングベルト 5 ・・・ キャリッジ駆動モータ 6 ・・・ プラテン 7 ・・・ 記録紙 8 ・・・ プリンタベース 9 ・・・ ホルダー 10・・・ インクリボン 11〜14・・・ インクリボンの印刷トラック 15・・・ リボンカセット 16・・・ リボンフレーム 21・・・ リボン切り換えモータ 22・・・ ガイド 23・・・ 切り換えアーム 24・・・ 歯車 25・・・ カム車 26・・・ 位置センサー 30・・・ 駆動アーム 31、32・・・ ソレノイド 33・・・ 設定棒 34・・・ 設定アーム 35・・・ 設定フック 36・・・ バネ 40・・・ 印刷トラック設定部材 41・・・ 設定駆動端部 42・・・ シフト端部 43・・・ 設定レバー 44・・・ 旋回中心 45・・・ シフト端部の先端 46・・・ 開放バネ 47a〜c・・・ 設定段 48・・・ 楔型の終端部 50・・・ 印刷トラック解除部材 51・・・ 解除駆動端部 52・・・ 解除レバー 53・・・ 解除軸 54・・・ 設定用突起 57・・・ 検出器 58・・・ 遮蔽版 60・・・ キャップ固定機構 61・・・ フィードモータ 62、63・・・ 歯車 71・・・ 設定用突起 72・・・ 解除用突起 73・・・ ジョイント 74・・・ フレーム設定バネ 75・・・ 係止穴 76・・・ リボン駆動軸 77、78・・・ フレーム受け台 81・・・ プリントヘッド 82・・・ 主ガイド軸 83・・・ キャリッジ 84・・・ タイミングベルト 85・・・ キャリッジ駆動モータ 86・・・ プラテン 87・・・ 記録紙 88・・・ プリンタベース 90・・・ インクリボン 91〜94・・・ インクリボンの印刷トラック 95・・・ リボンカセット 96・・・ リボンフレーム 100・・・ 印刷位置初期化工程 101、104、112、114・・・ 基準位置信号
チェック 102、113・・・ II側単位量移動処理 103・・・ III側単位量移動処理 105・・・ ヘッド位置記憶部初期化 106・・・ Pr−P1移動処理 110・・・ ヘッド位置確認工程 111・・・ Pr−Px−(単位量)移動処理 120・・・ インタフェース 121・・・ CPU 122・・・ ROM 123・・・ RAM 124〜126、131・・・ I/Oポート 127・・・ PFモータドライバ 128・・・ CRモータドライバ 129・・・ ヘッドドライバ 130・・・ プリンタ本体 132・・・ 基準位置信号生成回路 140・・・ 印刷トラック選択制御 141・・・ プリンタ初期設定動作 142・・・ 印刷待機状態 143・・・ 印刷トラック番号比較処理 144・・・ 黒色比較処理 145・・・ 非印刷領域選択処理 146・・・ 非印刷領域III設定処理 148、154・・・ 印刷色位置対応表 149、155・・・ 印字領域復帰処理 150・・・ 印刷色更新処理 151・・・ 印刷制御処理 152・・・ 非印刷領域II設定処理 156・・・ 印刷トラック番号表
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 清志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小薮 晃 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の印刷トラックを具備するインク
    リボンと、 前記インクリボンを介して記録紙に印刷を行うプリント
    ヘッドと、 前記プリントヘッドを行方向に往復駆動する行駆動手段
    とを少なくとも有するプリンタにおいて、 前記行駆動手段の作動に基づき前記インクリボンの前記
    印刷トラックの変更が可能なリボンシフト手段を有する
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記リボンシフト手
    段は、 前記行駆動手段が前記プリントヘッドを第1の端部へ移
    動させることに基づき所定の印刷トラックの設定を行な
    う印刷トラック設定機構と、 前記行駆動手段が前記プリントヘッドを第2の端部へ移
    動させることに基づき前記印刷トラックの設定を解除す
    る印刷トラック解除機構とを備えてなることを特徴とす
    るプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記印刷トラック設
    定機構は、 前記プリントヘッドが前記第1の端部にある第1の非印
    刷領域へ移動したとき前記プリントヘッドに係合し駆動
    される設定駆動端部と、移動量に応じて前記インクリボ
    ンの前記印刷トラックの選択が可能なシフト端部とを両
    端に有する印刷トラック設定部材と、 前記印刷トラック設定部材と係合し前記シフト端部の前
    記移動量を保持するシフト端設定部材とを具備し、 前記印刷トラック解除機構は、 前記プリントヘッドが前記第2の端部にある第2の非印
    刷領域へ移動したとき前記プリントヘッドに係合し駆動
    される解除駆動端部と、移動により前記シフト端設定部
    材と係合して前記シフト端設定部材と前記印刷トラック
    設定部材との係合を解除し、前記シフト端部の前記移動
    量を減じるシフト端解除端部とを有するシフト端解除部
    材を具備することを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記印刷トラック設
    定部材は、前記インクリボンの収納されたリボンカセッ
    トが設置されるリボンフレームの下部に挿入され、前記
    リボンフレームの高さを変化させる楔状のシフト端部を
    有し、前記設定駆動端部の動きに呼応して前記楔状のシ
    フト端部が旋回可能な印刷トラック設定レバーであり、 前記シフト端設定部材は、前記楔状のシフト端部に上部
    より係合し前記印刷トラック設定レバーを係止する係止
    穴を穿設した前記リボンフレームであり、 前記シフト端解除部材は、前記リボンフレームを上方に
    押し上げ、前記印刷トラック設定レバーと前記リボンフ
    レームとの係合を解除する解除レバーであることを特徴
    とするプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3乃至請求項4記載のプリンタに
    於いて、 コンピュータ等の外部装置からデータ及びコマンドを受
    信するインタフェースと、 前記コマンドを解釈して印刷色を決定する印刷色決定手
    段と、 前記印刷色決定手段によって決定された前記印刷色に基
    づいて前記第1或は第2の非印刷領域の何れかを選択
    し、選択した非印刷領域に於ける前記プリントヘッドの
    移動量を決定する移動量決定手段と、 前記行駆動手段を制御し、前記移動量決定手段によって
    決定された前記移動量だけ前記プリントヘッドを移動せ
    しめる行駆動制御手段とを更に有し、 前記移動量決定手段が前記第1の非印刷領域及び移動量
    を決定し、前記行駆動制御手段が前記行駆動手段を制御
    して前記プリントヘッドを前記第1の非印刷領域に於い
    て前記移動量だけ移動させて前記印刷トラック設定機構
    を動作せしめ、印刷トラックを選択する印刷トラック設
    定工程と、 前記移動量決定手段が前記第2の非印刷領域及び移動量
    を決定し、前記行駆動制御手段が前記行駆動手段を制御
    して前記プリントヘッドを前記第2の非印刷領域に於い
    て前記移動量だけ移動させて前記印刷トラック解除機構
    を動作せしめ、印刷トラックを選択する印刷トラック解
    除工程とを有することを特徴とするプリンタの制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプリンタの制御方法に於
    て、 前記印刷色決定手段によって決定された印刷色を記憶す
    る印刷色記憶手段と、前記印刷色決定手段によって決定
    された新印刷色に対応する新印刷トラック番号と前記印
    刷色記憶手段に記憶されている旧印刷色に対応する旧印
    刷トラック番号とを比較する印刷トラック番号比較手段
    とを更に具備し、 前記印刷トラック番号比較手段によって前記新印刷トラ
    ック番号と前記旧印刷トラック番号とが等しいと判断さ
    れた場合に前記印刷トラック解除工程及び前記印刷トラ
    ック設定工程の何れをも実行しない第1の工程と、 前記印刷トラック番号比較手段によって前記新印刷トラ
    ック番号が前記旧印刷トラック番号より大きいと判断さ
    れた場合には前記印刷トラック解除工程を実行する第2
    の工程と、 前記印刷トラック番号比較手段によって前記新印刷トラ
    ック番号が前記旧印刷トラック番号より小さいと判断さ
    れた場合には前記印刷トラック設定工程を実行する第3
    の工程とを有することを特徴とするプリンタの制御方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5乃至請求項6記載のプリンタの
    制御方法に於て、前記プリントヘッドの基準位置を検出
    する基準位置検出手段と、 前記基準位置検出手段により前記プリントヘッドの位置
    の初期化を行なう印刷位置初期化工程とを有し、 少なくとも前記印刷トラック解除工程の実行後に前記印
    刷位置初期化工程を実行することを特徴とするプリンタ
    の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項6記載のプリンタの
    制御方法に於て、前記プリントヘッドの基準位置を検出
    する基準位置検出手段と、 前記基準位置検出手段により前記プリントヘッドの位置
    の初期化を行なう印刷位置初期化工程と、 前記基準位置検出手段により前記プリントヘッドの位置
    の確認を行なうヘッド位置確認工程と、 前記印刷位置初期化工程に続いてプリントヘッド移動の
    再実行等を行う異常処理工程とを有し、 少なくとも前記印刷トラック解除工程の実行後に前記ヘ
    ッド位置確認工程を実行し、プリントヘッドの位置ズレ
    が生じていた場合に前記異常処理工程を実行することを
    特徴とするプリンタの制御方法。
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