JPH05318805A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH05318805A
JPH05318805A JP4133314A JP13331492A JPH05318805A JP H05318805 A JPH05318805 A JP H05318805A JP 4133314 A JP4133314 A JP 4133314A JP 13331492 A JP13331492 A JP 13331492A JP H05318805 A JPH05318805 A JP H05318805A
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JP
Japan
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data
circuit
printer
energization
memory
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Application number
JP4133314A
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English (en)
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Hirofumi Komiya
宏文 小宮
Keita Sakai
敬太 坂井
Kazumine Koshi
一峰 越
Noriyuki Saito
法幸 斉藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/028Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by thermal printers

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタの電気的要素であるサーマルヘッ
ド、モータ、センサなどの制御機能を1チップに集積化
し、かつ簡易な操作性で高機能な制御を実現する手段を
備えたプリンタを提供することを目的とする。 【構成】 履歴補正演算部6、パルス時間演算部7、パ
ラレル−シリアル変換部8、通電サイクル制御部15、
分割駆動制御部16などから構成されるプリンタの印字
ヘッドに送出する通電データの制御部、メカシーケンサ
部12、モータ・センサ制御部13などから構成される
プリンタの紙送りモータの制御部、DMA受信制御部3
などから構成されるヘッド通電データの受信制御部、各
制御部の実行順序を制御する全体制御部11、ヘッド制
御処理用メモリ5、モータ制御処理用メモリ10、外部
温度とプリンタへの供給電圧を検出するためのA/D変
換部14、クロック発生部9、およびデータバス30、
制御信号31などで構成されており、この構成により、
ホストシステムにおけるプリンタの制御負担を軽減する
とともにプリンタの高機能化、プリンタ搭載機器の小型
化、低価格化を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば感熱記録装置と
して用いられるプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幅方向に対して発熱素子が一列
に配置されたラインヘッドを搭載するラインサーマルプ
リンタの制御では、多数の発熱素子に対する印字ヘッド
制御は非常に複雑、かつ困難であること、さらにその複
雑な印字ヘッド制御と同期したモータ制御やサーマルヘ
ッドへの通電データの転送なども行う必要があるため、
汎用のパラレルもしくはシリアルのインターフェイス機
能を有するコントロールボードなどが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年では、
サーマルプリンタの需要が拡大し、多種多様の用途に使
用されるようになり、前記のプリンタの制御負担の軽減
はもちろん、高速処理を行う機器の出力端末としては、
高速・高品位の印字機能が、またハンディターミナルな
どの各種携帯機器では、プリンタの低価格化、小型化な
どが求められており、同時に高機能、かつ小型、低価格
のプリンタコントローラが要望されている。
【0004】本発明は、上記の要望を満たすため、サー
マルプリンタの電気的要素であるサーマルヘッド、モー
タ、および各種センサなどの制御機能を1チップに集積
化し、かつ簡易な操作性で高機能な制御を実現する手段
を備えたプリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のプリンタは、プリンタ制御用集積回路を有
し、かつプリンタ制御用集積回路は、プリンタの印字ヘ
ッドに送出する通電データを外部温度およびプリンタへ
の供給電圧等に応じて制御する制御部と、プリンタの紙
送りモータを制御する制御部と、ホストシステムから送
出されるヘッド通電データの受信制御部と、前記各制御
部の実行順序を制御する全体制御部と、前記印字ヘッド
への通電データの制御およびモータ制御を行うために必
要なメモリと、前記各制御部および全体制御部の実行の
ために必要なクロック発生部と、前記各制御部、全体制
御部およびメモリと外部との間で各種データおよび信号
の転送を行う転送手段とを備えた構成を有している。
【0006】
【作用】この構成によるプリンタを用いることにより、
ホストシステムにおけるプリンタ制御負担を軽減すると
ともに、プリンタの高機能化、プリンタを組み込む機器
の小型化、低価格化を実現することができる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例のプリンタについ
て図面を参照しながら説明する。
【0008】図1は、本発明のプリンタの制御用集積回
路の基本構成を示すブロック図である。図1において、
1は1チップのプリンタ制御用集積回路(PCU)であ
り、このPCU1内には以降で説明する機能ブロックが
内蔵されている。
【0009】2はホストインターフェイス部(HIF)
であり、データやチップセレクト、リード、ライトなど
各種信号線の入出力、およびアドレスのデコードなど、
ホストシステムと接続してPCU1の動作を実行するた
めに必要な情報の入出力を行う。
【0010】3はホストシステムから送出されるプリン
タへの通電データをダイレクトメモリアクセス手段によ
って高速に受信することを可能とするダイレクトメモリ
アクセス受信制御部(DMA)、5はDMA3により受
信された通電データを格納し、各種補正演算処理を行う
ために設けられたメモリ(H−RAM)、4はDMA3
からH−RAM5の任意のアドレスに受信データを転送
するためのデータ転送制御部(DTR)である。
【0011】6はH−RAM5に格納された通電データ
をもとに高品位な印字を実現するために演算処理を行う
履歴補正演算部(PDC)、7はPDC6の履歴補正演
算結果により最適な通電パルス時間を算出するパルス時
間演算部(PWC)である。
【0012】8はパラレル−シリアル変換制御部(PS
C)であり、ラインサーマルヘッドに通電するためH−
RAM5に格納されたパラレルの通電データをシリアル
に変換する。9はクロック発生部(CG)であり、PC
U1が制御処理を実行するために必要な基本クロック3
2を発生する。
【0013】10はモータやセンサの駆動方法を定義す
るためのプログラムメモリ(M−RAM)、12はM−
RAM10に書き込まれたプログラムデータを解析し、
その内容に従ってモータやセンサの駆動と、ヘッド通電
データの制御処理とのタイミング同期などの制御を行う
メカシーケンサ部(MSQ)、13はモータ駆動データ
の出力や切り換えタイミング、およびセンサの入出力処
理を行うモータ・センサ制御部(MSC)である。
【0014】14はアナログ−デジタル変換部(AD
C)であり、PWC7のパルス時間演算に必要なプリン
タ周辺温度とプリンタ供給電圧のアナログ信号を読み取
り、デジタルデータに変換する。15は通電サイクル制
御部(HCC)であり、PDC6による履歴補正演算、
PWC7によるパルス時間演算、およびPSC8からの
通電データのヘッドへの転送など一連の通電サイクルを
制御する。16は分割駆動制御部(DIV)であり、通
電する印字データやプリンタに搭載されるサーマルヘッ
ドの物理条件により分割印字を行う場合、通電許可信号
の通電タイミングや通電周期を制御する。
【0015】11は前述の各制御部の実行順序を全体的
にコントロールする全体制御部(GCB)である。
【0016】17はプリンタインターフェイス部(PI
F)であり、プリンタに搭載されたサーマルヘッドやモ
ータ、センサなどの制御対象を駆動するために必要な各
種信号線を接続し、各制御対象に必要なデータの入出力
を行う。
【0017】また、20a〜20kは、各制御部におい
て処理を行うために必要なデータなどを設定するレジス
タであり、常にホストシステムから書換えが可能なもの
である。
【0018】さらに、30a〜30fはPCU1内部の
各制御部、メモリ、および外部との間で各種データの転
送やアドレス指定を行うためのデータバスである。ま
た、31はGCB11と各制御部との間で動作の開始、
終了、状態変化、エラーなどを通知する制御信号であ
る。33はPSC8から出力されるサーマルヘッドの制
御信号であり、シリアル通電データ、通電データ転送用
クロック、およびデータのラッチ信号などである。34
はDIV16から出力されるサーマルヘッドの制御信号
であり、通電許可信号などである。
【0019】次に図2を用いて、本発明のプリンタを搭
載する場合のホストシステムの構成例を説明する。
【0020】図2において、40はホストシステムを制
御するマイクロプロセッサ(CPU)、42はホストシ
ステムにおいて各種処理を行うために必要なメモリで、
プリンタに送出する通電データも格納されているシステ
ムメモリである。41はDMAコントローラであり、シ
ステムメモリ42からプリンタなど外部周辺機器にDM
A手段によって高速にデータを転送することを可能とす
る。43はホストシステムにおける各種データやアドレ
ス、制御信号などを転送するためのシステムバス、44
はホストシステムとPCU1との間でリード、ライト動
作を行うためのリード、ライト(R/W)制御信号、4
5はPCU1に対してリード、ライト動作を行うために
必要なアドレスデータ信号、46はPCU1とホストシ
ステムとの間で各種データをリード、ライトするための
データバス、47はPCU1からホストCPU40に対
して状態の通知などを行うためのホスト通知信号、48
はPCU1がホストシステムとの間でDMA受信をする
ために必要なDMA制御信号である。
【0021】図2からわかるように、PCU1をホスト
システムのシステムバス43に接続することにより、プ
リンタメカニズムの制御を行うことが可能となる。
【0022】続いて、図1,図2、および図3〜図5を
用いてPCU1の基本的な動作について説明する。な
お、図3〜図5はPCU1の基本的な動作の流れを説明
するフローチャートであるが、図3〜図5において、実
線で書かれた処理はPCU1が行う処理であり、破線で
書かれた処理はホスト側CPU40が行う処理である。
【0023】まず、電源投入後、PCU1はヘッド制御
信号33,34、およびデータバス30f上のモータ制
御信号のカットオフやR/W制御信号44、DMA制御
信号48の動作停止処理、および図1の各制御部3〜1
6の動作停止処理などの初期化処理を行う。
【0024】この初期化処理の間、ホスト側CPU40
に対してホスト通知信号47により、PCU1がアクセ
ス不可状態であることを通知する。初期化処理終了後、
ホスト通知信号47によりPCU1がアクセス可能状態
であることを知らせ、ホスト側CPU40から20a〜
20kの各レジスタに、動作モード設定や補正演算処理
用のパラメータなど各制御部において処理を行うために
必要なデータが送られ、設定される。また、このとき、
モータやセンサ駆動方法を定義するプログラムデータも
M−RAM10に書き込まれる。この後、ホスト側CP
U40からGCB11に対し動作スタートが通知される
と、ヘッド通電データ制御、およびモータ、センサ制御
を実行する。なお、ヘッド通電データ制御、モータ、セ
ンサ制御は同時に平行して処理するので、まずヘッド通
電データ制御、続いてモータ、センサ制御の処理の流れ
について以下に説明する。
【0025】DMA3には、1ライン分のヘッド通電デ
ータを受信するためのバッファが設けられており、GC
B11はこの受信バッファが空き状態であるかどうかを
確認し、空き状態であればホストシステムのDMAコン
トローラ41に対し、DMAデータ転送を要求する。
【0026】ホストシステムのDMAコントローラ41
とPCU1のDMA3との間で1ライン分のDMAデー
タ転送完了後、GCB11は履歴補正演算やパルス時間
演算などのヘッド通電データ制御処理が実行中であるか
どうかを確認し、停止状態であればHCC15に実行指
示を通知する。HCC15は以下の一連のヘッド通電デ
ータ制御処理実行後、処理終了通知をGCB11に通知
するものである。
【0027】HCC15は、まずDTR4に指示し、D
TR4はDMA3の受信バッファからH−RAM5への
通電データ転送処理を実行する。なお、DMA3の受信
バッファからH−RAM5へのデータ転送が終了すると
DTR4はDMA3の受信バッファが空き状態であるこ
とを通知する。
【0028】続いて、PDC6はHCC15からの指示
後、H−RAM5に格納された通電データをもとに個々
の発熱素子単位で、前ラインおよび前々ラインの過去の
通電履歴状態を補正演算の対象とした履歴補正演算処理
を実行し、結果をH−RAM5に書き戻す。その後、H
CC15はPWC7に実行を指示し、履歴補正演算結
果、および周囲温度、プリンタへの供給電圧の検出結果
をもとに今回ラインデータの個々の発熱素子に最適な通
電パルス時間値を算出する。なお、周囲温度、およびプ
リンタへの供給電圧検出処理は、初期化処理終了後、G
CB11がADC14に実行指示しており、ヘッド通電
データ制御処理と平行して行われている。
【0029】PWC7の実行終了後、HCC15はサー
マルヘッドに通電データを転送するために、PSC8に
実行指示を通知し、PSC8はH−RAM5に格納され
ている履歴補正演算結果をシリアルデータに変換してヘ
ッドへの転送処理を行う。同時に、HCC15はDIV
16に実行指示を通知し、DIV16はMSC13のモ
ータ駆動データの切り換えタイミングに同期してサーマ
ルヘッドの通電許可信号を前記演算処理結果の通電パル
ス時間の間、許可状態にしプリンタの印字動作を実行す
る。
【0030】HCC15は、上記の一連のヘッド通電デ
ータ制御処理実行後は、GCB11から再度動作実行指
示の通知があるまで動作を停止する。なお、HCC15
はヘッド通電データ制御処理実行中は、GCB11に対
し、処理実行中であることを知らせている。
【0031】次に、モータ、センサ制御の処理の流れに
ついて説明する。ホスト側CPU40からMSQ12に
対し動作スタートが通知されると、MSQ12はモー
タ、センサの駆動方法を定義したプログラムデータ(以
降コマンドという)が書き込まれているH−RAM10
からコマンドを1つずつ読み込み、内容を解析する。コ
マンドは12種類あり、その内容に従い、例えばMSC
13にあるモータ駆動データの出力レジスタにモータ駆
動データを設定したり、モータ駆動データ切り換えタイ
ミングを制御するタイマにモータ切り換え周期時間値を
設定したりする。12種類のコマンドにより、紙送りモ
ータの起動、定速回転、停止などの動作や、駆動速度、
駆動ステップ数などが任意にプログラム可能であり、プ
リンタの印字動作に必要な一連のモータやセンサの動作
は、M−RAM10にコマンドを定義することにより、
ホスト側CPU40からの制御を必要とせずPCU1が
自動的に制御することが可能となる。
【0032】なお、MSC13からはヘッド通電データ
制御処理との同期を取るために、MSQ12に対しては
モータの通電周期が終了するまで次のコマンドの実行を
待たせる信号を通知し、またDIV16にはサーマルヘ
ッドの通電許可信号の許可タイミングを通知する。ま
た、プログラムの最後には、動作終了処理を実行する停
止コマンドが定義されており、停止コマンド実行によ
り、MSQ12はGCB11に対し一連のモータ、セン
サ制御動作を終了したことを通知し、GCB11はPC
U1の各制御部に対して動作停止状態を保持し、ホスト
側CPU40に対して一連のプリンタの印字動作を終了
したことを通知する。
【0033】なお、上記の説明において、通電データの
ホストシステムからPCU1への転送は、DMA手段の
みによるものではなく、各制御部のレジスタやM−RA
M10へのデータ書き込みと同様に、R/W制御信号4
4、およびアドレス制御信号45による通常書き込みに
よる手段でも可能である。
【0034】(実施例2)以下、本発明のプリンタにお
いて、PDC6における前歴制御について、図6〜図8
の図面を参照しながら説明する。
【0035】図6にヘッドのドット部分を示している。
ヘッドは横方向に存在し、縦方向のヘッドの図は時間的
に1ステップ前の状態と2ステップ前の状態を示す。本
実施例は、制御状態を隣接するドットと2段階前までの
状態を前歴制御する例である。
【0036】発色しようとするドットはD(n)・
(t)である。隣接するドットはそれぞれD(n−1)
・(t),D(n+1)・(t)である。前回発色の様
子はD(n)・(t−1),D(n−1)・(t−
1),D(n+1)・(t−1)であり、前々回発色の
様子はD(n)・(t−2),D(n−1)・(t−
2),D(n+1)・(t−2)である。
【0037】各々の発色ポイントには図7のように発色
の重み付け係数が施されている。着目しているヘッドか
ら同じ位置関係にあるポイントには同じ重み付けがされ
ている。
【0038】図8(a),(b)に具体例を示してい
る。数字は重み付けされた係数を説明のために表示した
ものである。黒い斜線部が発色を示すポイントであり、
熱の影響は70+40+20=130と算出される。こ
の結果を図8(b)に示すしきい値表のどの部分かを判
定し、しきい値L2の80とL1の140間にあること
がわかる。L2とL1の間の通電パルス幅はT1に位置
することになり通電パルス幅1.3msが決定される。
【0039】このようにすることにより効率的な印字補
正が行われ美しい印字結果を得られる。
【0040】なお、本実施例では重み付け係数と、しき
い値と通電パルス幅を固定化して説明したが、プログラ
ムまたはその他の方法で可変化しても同様な結果が得ら
れる。
【0041】(実施例3)以下、実施例1で説明した本
発明の一実施例のプリンタにおける温度補正回路につい
て図面を参照しながら説明する。
【0042】図9と図10は、本発明の一実施例を示す
構成図で、図9において、100はプリンタのサーマル
ヘッド、101はサーマルヘッド基板の温度検出素子、
102はサーマルヘッド温度から変換されたアナログ電
圧値を入力しデジタル値に変換するアナログ/デジタル
変換回路(以下、AD変換回路と呼ぶ)である。109
はAD変換回路102から出力される現在の温度におけ
るアナログ/デジタル変換値(以下、AD変換値と呼
ぶ)を記憶するメモリである。
【0043】また、図10において、103は各温度区
間のアナログ/デジタル変換値の傾きX1〜X6(1℃
ごとのアナログ/デジタル変換値の刻み)を設定するた
めのメモリ、104は前記メモリ103から出力された
数ビットのデータを選択出力するためのデータ選択回
路、105は入力AとBのデータの加算(A+B)また
は減算(A−B)を行う加減算回路、106はプリンタ
動作温度範囲の中心値(この場合30℃)でのAD変換
値(ADX)を設定するメモリ、107は入力AとBの
データを選択出力するためのデータ選択回路、108は
データ選択回路107から出力されたデータを保持する
データ保持回路である。110は入力AとBの比較を行
い、A<B,A=B,A>Bの状態を判定するデータ比
較回路、111は加減算回路105での演算回数をカウ
ントするカウンター、112はデータ比較回路であり、
入力AとP1の状態A>P1,入力AとP2の状態A>
P2,入力AとADXの状態A>P3,入力AとP4の
状態A>P4,入力AとP5の状態A>P5を判定す
る。
【0044】113はデータ比較回路112および、デ
ータ比較回路110から出力されたデータによりデータ
選択回路104の選択信号を出力する選択信号形成回
路、114は温度コントロール回路であり、加減算回路
105で加算を行うか、減算を行うかを選択する選択信
号の出力、およびデータ選択回路107への選択信号の
出力、およびデータ保持回路108へのデータ保持信号
の出力、およびデータ比較回路110から出力される情
報の解析、カウンター111に加減算回路105での加
減算回数分のクロックの出力を行う。
【0045】以上のように構成された温度補正回路につ
いて、図9と図10の構成図、図11の温度対AD変換
値の理想グラフ、図12の温度対AD変換値の折れ線近
似グラフを用いて説明する。
【0046】本実施例では、プリンタの動作温度範囲を
−10℃〜70℃と仮定し、−10℃〜70℃の温度範
囲を−10℃〜0℃,0℃〜15℃,15℃〜30℃,
30℃〜45℃,45℃〜60℃,60℃〜70℃の6
区間に区切って、温度の折れ線近似を行う方法を説明す
る。この場合、各温度の境界点をカウンター111の出
力形式で表現すると、P1=30,P2=15,P3=
0,P4=15,P5=30となる。
【0047】まず第1に、サーマルヘッドの温度をAD
変換回路102によってAD変換値に変換し、メモリ1
09へ転送する。次に、メモリ106に格納されている
AD変換値(ADX)をデータ選択回路107とデータ
保持回路108を介して、データ比較回路110の入力
Aに転送する。データ比較回路110で、前記入力Aと
入力Bに転送されているメモリ109に格納されてる現
在の温度におけるAD変換値(TMP)とを比較し、A
<B,A=B,A>Bの状態を判定する。
【0048】ここで、前記の比較状態がA=Bになった
場合、カウンター111の状態は初期値0になってい
る。この場合、プリンタの動作温度範囲の中心値30℃
を前記カウンター111のカウント値を0とすると、現
在の温度が30℃と判定される(図12参照)。
【0049】また、前記の比較状態がA<Bになった場
合は、現在の温度が30℃以上であると判断し、加減算
回路105の加算回路を選択する。次に、選択信号形成
回路113によりデータ選択回路104に選択信号を出
力する。ここで選択されるデータはメモリ103内のX
4である。X4のデータを加減算回路105,データ選
択回路107,データ保持回路108を介して、メモリ
106内のADXのデータに加算していく。
【0050】この場合、カウンター111で前記加算の
回数をカウントし、その都度データ比較回路112で入
力データAとP1〜P5の状態を比較し、その出力デー
タによって選択信号形成回路113を介してデータ選択
回路104でメモリ103内のデータX5,データX6
を選択していく。
【0051】例えば前記の場合、カウンター111のカ
ウンター値0(プリンタの動作温度30℃)を初期値と
して、現在のプリンタの動作温度が50℃の場合は、メ
モリ103内のデータX4を、15回メモリ106内の
ADXに加算し、その時点でカウンター111のカウン
ト値は15になっている。この時、データ比較回路11
2でA>P4が成立しなくなるため、選択信号形成回路
113を介してデータ選択回路104でメモリ103内
のデータX5が選択される。次に、データ保持回路10
8に保持されているデータにX5を5回加算する。この
時点で、データ比較回路110でA=BまたはA>Bの
状態が判定され、温度コントロール回路114によっ
て、温度補正が終了したことを認識し、カウンター11
1内のカウント値が20になっているため、現在のプリ
ンタの動作温度は50℃と判定することができる。
【0052】また、現在のプリンタの動作温度が30℃
以下の場合も、加減算回路105で減算が選択される以
外は、前述した内容と同様の動作で、現在のプリンタの
動作温度が判定できる。
【0053】なお、本実施例では、プリンタの動作温度
範囲を6区間に区切っているが、特に6区間でなくても
良い。
【0054】プリンタの印字を行う場合、通常サーマル
ヘッド基板の温度を電圧値に変換し、更にAD変換回路
を用いてサーマルヘッドの温度を判定する方法が主流で
ある。しかし、サーマルヘッド基板の温度を検出する素
子の代表的なものであるサーミスタ特有の指数関数特性
により、サーミスタ抵抗値と温度、つまり、AD変換値
と温度が正比例でないため(図11参照)、通常は、A
D変換値と温度の関係を1℃ごとにメモリに予め設定し
て、求められたAD変換値から温度を判定する必要があ
る。この方式の場合、前記メモリに設定するデータ数が
非常に多くなり、メモリの負担が非常に大きくなるが、
本発明の、温度補正回路は数バイト分のメモリを用意す
るだけでAD変換値から温度が判定でき、メモリの使用
効率をはるかに向上できるため、回路規模の縮小および
コストの低減が実現できるものである。
【0055】(実施例4)以下、実施例1で説明した本
発明の一実施例のプリンタにおけるヘッド抵抗値ランク
補正回路について図面を参照しながら説明する。
【0056】初めに、サーマルヘッドのヘッド抵抗値ラ
ンクについて説明する。サーマルヘッドは発熱抵抗体で
形成されているが、その発熱抵抗体にはサーマルヘッド
の製造工程において抵抗値のバラツキが発生する。その
バラツキの最大値から最小値までを数区間に区切って表
現することをヘッド抵抗値ランクと、一般的に呼ばれて
いる。また、一般的には印字品質を確保するために、各
ヘッド抵抗値ランクに応じて、サーマルヘッドの通電時
間を調整する制御が必要とされている。
【0057】図13は、本発明の一実施例を示す構成図
で、図13において150は各ヘッド抵抗値ランクにお
けるプリンタの動作温度とサーマルヘッドの通電時間と
の傾きKA〜KHを設定するためのメモリ、151は前
記メモリ150から出力された数ビットのデータを選択
出力するためのデータ選択回路、152はメモリであ
り、プリンタの動作温度範囲の中心値(この場合30
℃)における各ヘッド抵抗値ランク間でのサーマルヘッ
ド通電時間の差(Δf)を設定する。
【0058】153はデータ選択回路151からの入力
データAと、メモリ152からの入力データBとを選択
出力するデータ選択回路、154は加減算回路であり、
データ選択回路153からの入力データBと、後述する
データ保持回路157からの入力データAとを加算(A
+B)または減算(A−B)する。155はメモリであ
り、各ヘッド抵抗値ランクの中で最も抵抗値の高いラン
クにおけるプリンタ動作温度の中心値でのサーマルヘッ
ドの通電時間(f)を設定する。
【0059】156は加減算回路154からの入力デー
タAと、メモリ155からの入力データBとを選択出力
するデータ選択回路、157はデータ選択回路156か
らの入力データを保持するデータ保持回路、158はヘ
ッドランクコントロール回路であり、外部から入力され
るヘッド抵抗値ランク情報を元に、データ選択回路15
1,153,156に選択制御信号を出力し、加減算回
路154で加算を行うか減算を行うかの選択信号を出力
し、データ保持回路157にデータの保持信号を出力す
る。159は現在のヘッド抵抗値ランクで現在のプリン
タ動作温度に適したサーマルヘッドの通電時間を記憶す
るためのメモリである。
【0060】以上のように構成されたヘッド抵抗値ラン
ク補正回路について、図13の構成図、図14の温度対
サーマルヘッドの通電時間のグラフを用いて説明する。
【0061】本実施例では、プリンタの動作温度範囲を
−10℃〜70℃と仮定し、ヘッドの抵抗値ランクをヘ
ッドランクA〜Hの8ランクと仮定して説明する。ま
た、前記ヘッド抵抗値ランクにおいて最も抵抗値が高い
ランクをAとし、逆に最も抵抗値が低いランクをHと仮
定する。
【0062】まず第1に、メモリ155内のデータf
を、データ選択回路156とデータ保持回路157を介
して加減算回路154の入力A部に転送する。次に、メ
モリ152内のデータΔfを、データ選択回路153を
介して加減算回路154の入力B部に転送する。それと
平行して、現在のヘッド抵抗値ランク情報を元にヘッド
ランクコントロール回路158でヘッド抵抗値ランクA
と比較し、現在のヘッド抵抗値ランクが何ランク離れて
いるかを計算する。前記計算でnランク離れていると計
算された場合、前述した加減算回路154の入力データ
Aから入力データBをn回減算し、データ保持回路15
7にその結果を保持しておく。この時点で、データ保持
回路157にはプリンタ動作温度範囲の中心値(この場
合30℃)における現在のヘッド抵抗値ランクでのサー
マルヘッドの通電時間が保持されている。
【0063】次に、現在のヘッド抵抗値ランク情報を元
に、メモリ150内のデータKA〜KHをデータ選択回
路151から選択する。仮に、現在のヘッド抵抗値ラン
クがGランクならば、メモリ150内のデータKGを選
択する。次に、現在の温度情報(プリンタ動作温度範囲
の中心値から何℃離れているか)を元にして、加減算回
路154で加算を行うか減算を行うかを選択する。具体
的には、現在のプリンタ動作温度が30℃以上ならば減
算を選択し、30℃以下ならば加算を選択する。前述し
たようにデータ選択回路151ではメモリ150内のデ
ータKGが選択され、そのデータKGはデータ選択回路
153を介して加減算回路154の入力B部に転送され
る。
【0064】次に、データ保持回路157に保持されて
いるプリンタ動作温度範囲の中心値(この場合30℃)
における現在のヘッド抵抗値ランクでのサーマルヘッド
の通電時間を、加減算回路154の入力A部に転送す
る。例えば、現在のプリンタ動作温度が50℃ならば、
加減算回路154では減算を選択し、入力Aから入力B
のデータを、現在の温度情報(50℃は30℃から20
℃離れているので、現在の温度情報は20となってい
る)の回数分減算して行く(ここでは、入力A−入力B
を20回行う)。次に、その結果をデータ選択回路15
6とデータ保持回路157を介して、メモリ159に転
送する。ここに転送されたデータが現在のヘッド抵抗値
ランク(Gランク)で、現在のプリンタ動作温度(50
℃)に適した、サーマルヘッドの通電時間になる。
【0065】また、上記例ではプリンタの動作温度が3
0℃以上である50℃で説明したが、30℃以下の場合
も、加減算回路154で加算が選択される以外は、前述
した内容と同様の動作で、現在のヘッド抵抗値ランク
で、現在のプリンタ動作温度に適したサーマルヘッドの
通電時間が得られる。
【0066】以上の内容は、一実施例の説明であり、プ
リンタの動作温度範囲を−10℃〜70℃としている
が、特に前記の温度範囲に限定する必要はない。また、
ヘッド抵抗値ランクも8ランクにしているが、特に前記
ランク数に限定する必要はない。
【0067】サーマルヘッド抵抗値ランクに応じて、サ
ーマルヘッドの通電時間を調整する制御が必要とされて
いることは、本実施例の説明の冒頭部で説明している。
その実現手段としては、各ヘッド抵抗値ランクとプリン
タ動作温度に対応するサーマルヘッドの通電時間値をメ
モリにテーブルとして、予め設定しておく方法である。
この方法の場合、前記メモリに設定するデータ数が非常
に多くなり、メモリの負担が非常に大きくなってしま
う。具体的には、ヘッド抵抗値ランクを8ランクとし、
プリンタ動作温度範囲を−10℃〜70℃(81℃分の
データ)とすると、8×81=648個のテーブルが必
要となる。また、プリンタ動作温度範囲−10℃〜70
℃の温度のくくりを5℃ごとにしても、テーブル数とし
ては100個以上になってしまう。
【0068】本発明のヘッド抵抗値ランク補正回路は、
数バイト分のメモリを用意するだけで、各ヘッド抵抗値
ランクごとにプリンタ動作温度に適切なサーマルヘッド
の通電時間を設定することができる。また、メモリの使
用効率をはるかに向上できるため、回路規模の縮小およ
びコストの低減が実現できるものである。更に、実施例
3の温度補正回路の出力を、本実施例での現在の温度情
報(図13参照)に適用すれば、回路規模の縮小、コス
トの低減およびデータ処理の高速化が実現できるもので
ある。
【0069】(実施例5)以下、実施例1で説明した本
発明の一実施例のプリンタにおける電圧補正回路につい
て図面を参照しながら説明する。
【0070】図15と図16は、本発明の電圧補正回路
の一実施例を示す構成図で、200はプリンタのサーマ
ルヘッド、201はサーマルヘッド200の発熱抵抗
体、202は発熱抵抗体201を駆動するドライブ回
路、203はプリンタ電圧(サーマルヘッドへの印加電
圧)のアナログ値を入力し、デジタル値に変換するアナ
ログ/デジタル変換回路(以下、AD変換回路と呼ぶ)
である。
【0071】204は電圧補正の分解能を表すアナログ
/デジタル変換値Y0〜Y7(以下、AD変換値と呼
ぶ)を設定するメモリ、205はメモリ204から出力
されたデータを選択出力するデータ選択回路、206は
加減算回路であり、データ選択回路205からの入力デ
ータAと、後述するデータ保持回路209からの入力デ
ータBとを加算(A+B)または減算(A−B)する。
207はプリンタ基準電圧でのAD変換値(ADM)を
設定するメモリ、208はメモリ207と加減算回路2
06からの入力データを選択出力するデータ選択回路、
209はデータ選択回路208から出力されたデータを
保持するデータ保持回路である。
【0072】210は現在のプリンタ電圧のAD変換値
(ADA)を記憶するためのメモリ、211はデータ比
較回路であり、メモリ210からの入力データAと、デ
ータ保持回路209からの入力データとの大小を比較す
る。212はプリンタ基準電圧以上の電圧を補正するた
めの補正段階数(VN)を設定するメモリ、213はプ
リンタ基準電圧以下の電圧を補正するための補正段階数
(VND)を設定するメモリ、214はメモリ212と
213からの入力データを選択出力するためのデータ選
択回路、215は電圧補正の補正段階数をカウントする
カウンター、216はデータ一致回路であり、データ選
択回路214からの入力データAと、メモリ215から
の入力データBとの一致を判定する。
【0073】217はメモリ212からの入力データと
GNDデータとを選択出力するデータ選択回路、218
はデータ選択回路217からの入力データと、カウンタ
ー215からの入力データとを加算する加算回路、21
9はデータ比較回路211からの入力信号を反転するイ
ンバータ、220はプリンタ電圧によってサーマルヘッ
ドの通電時間を補正する通電時間値(KTV)を設定す
るメモリ、221は電圧補正前のサーマルヘッド200
の通電時間値(TR)が記憶されているメモリ、222
はメモリ220からの入力データBと、後述するデータ
保持回路224からの入力データAとを加算(A+B)
または減算(A−B)するための加減算回路、223は
メモリ221からの入力データと、加減算回路222か
らの入力データとを選択出力するためのデータ選択回
路、224はデータ選択回路223から出力されたデー
タを保持するデータ保持回路、225はプリンタ電圧が
許容電圧補正範囲の限界点であることを示す電圧補正限
界通知信号である。
【0074】226は電圧コントロール回路であり、デ
ータ保持回路209と224をコントロールし、またデ
ータ選択回路208と223をコントロールし、更にカ
ウンター215をコントロールする。227は現在のプ
リンタ電圧に適したサーマルヘッドへの通電時間が記憶
されるメモリである。
【0075】以上のように構成された電圧補正回路につ
いて、図15と図16の構成図、図17のプリンタ電圧
対サーマルヘッドの通電時間のグラフ、図18のプリン
タ電圧のAD変換値対サーマルヘッドの通電時間のグラ
フを用いて説明する。
【0076】本実施例では、プリンタの電圧補正を8段
階で行うこととし、またプリンタ基準電圧以上の補正を
4段階(VN=4)、プリンタ基準電圧以下の補正を4
段階(VND=4)で補正すると仮定して説明する。
【0077】まず第1に、メモリ207のデータを、デ
ータ選択回路208とデータ保持回路209を介してデ
ータ比較回路211の入力部Bに転送する。次に、メモ
リ210のデータをデータ比較回路211の入力Aに転
送し、A>BまたはA=Bの判定を行う。
【0078】ここで、A=Bと判定された場合は、プリ
ンタの基準電圧と現在のプリンタの電圧が等しいとなる
ため、メモリ221内のデータTRをデータ選択回路2
23とデータ保持回路224を介して、メモリ227に
転送する。この時のメモリ227のデータは、プリンタ
の基準電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間が記憶
される。
【0079】第2に、前記データ比較回路211でA>
Bと判定された場合は、プリンタの基準電圧より、現在
のプリンタ電圧の方が大きいと判定されたことになる。
この時のインバータ219の入力は“1”で出力が
“0”となる。その信号によってデータ選択回路217
は、入力AのGNDデータ“0”が選択され、また加算
回路218ではカウンター215のデータと前記GND
データが加算される(加算結果は0)。その加算結果に
より、データ選択回路205ではメモリ204内のデー
タY0を選択する。次に、データ選択回路205から出
力されたデータY0と、データ保持回路209に保持さ
れているデータADMとを、加減算回路206で加算
し、カウンター215をインクリメントする。それと平
行して、メモリ220内のデータKTVとデータ保持回
路224に保持されているデータTRを加減算回路22
2で減算(A−B)して、そのデータをデータ選択回路
223を介してデータ保持回路224で保持しておく。
次に、加減算回路206から出力されたデータを、デー
タ選択回路208とデータ保持回路を介して、データ比
較回路211に転送し、再びメモリ210内のデータA
DAとA>BまたはA=Bの判定を行う。この場合、図
18のY0区間に現在のプリンタ電圧のAD変換値が存
在するかを判定していることになる。前記判定でA=B
となった場合はY0区間に存在することとなり、A>B
となった場合はY0区間より更に大きな値であることが
わかる。また、A>Bとなった場合は、更にメモリ20
4内のデータY1を選択して、同様に比較を行ってい
く。そして、データ比較回路205で、A=Bが判定さ
れるかA>Bが成立しなくなったところで電圧補正は終
了となり、データ保持回路224に保持されているデー
タを、メモリ227に転送する。例えば、メモリ204
内のデータY3までを選択して種々の演算を行った場
合、カウンター215のデータは“4”となり、データ
保持回路224に保持されているデータは、TR−(4
×KTV)の値となる。その時、同時に電圧補正限界通
知信号225が出力され、必要によってはその信号を使
用してプリンタの動作を停止させる等の保護を行っても
良い。
【0080】第3に、前記データ比較回路211でA<
Bと判定された場合は、プリンタの基準電圧より、現在
のプリンタ電圧の方が小さいと判定されたことになる。
この場合は、加減算回路206では減算を選択し、加減
算回路222では加算を選択する以外は、前述した内容
と同様の動作で現在のプリンタ電圧に適したサーマルヘ
ッドの通電時間が求められる。
【0081】本実施例の説明では、電圧補正段階数を8
段階にしているが、特に8段階でなくても良い。
【0082】サーマルプリンタの印字濃度は、電気的要
因では主にプリンタ電圧(サーマルヘッド電圧)とサー
マルヘッドの通電時間およびサーマルヘッドの抵抗値等
によって決定される。印字濃度に関しては、その中でも
プリンタ電圧の影響が最も大きい。一般的には、電圧補
正を行う場合、T=E・R/V2(Tはサーマルヘッド
の通電時間、Vはサーマルヘッドの印加電圧、Rはサー
マルヘッドの抵抗値、Eはサーマルヘッドの印加エネル
ギー)の近似式にそって、サーマルヘッドの通電時間を
求めている。しかし、この方法では乗算,除算機能が必
要になり、それによる回路規模の増大およびコストの増
大につながる。
【0083】本発明の電圧補正回路は、数バイト分のデ
ータを設定するメモリを用意するだけで、現在のプリン
タ電圧に適したサーマルヘッドの通電時間が求められ、
非常に簡略化された回路であるため、回路規模の縮小お
よびコストの低減が実現できるものである。
【0084】(実施例6)図19は本発明のプリンタの
ヘッド通電データ制御処理における同時発色率補正の基
本構成を説明するブロック図である。図19において、
250は同時に通電するドット数が何ドットであるかを
判定するためのドット数選択部(D−SELCT)、2
51〜253は同時通電ドットに応じて通電パルス時間
値を補正する補正時間値(dT1〜dT3)、254は
前記dT1〜dT3を選択する補正時間値選択回路(d
T−MUX)、256は基準電圧時の通電パルス時間値
(Ts)、255はTsとdT1〜dT3のいずれかを
加算する加算器、260はサーマルヘッドの物理ブロッ
ク単位で通電ドット数をカウントするストローブコント
ローラ(STBCTR)、261はサーマルヘッドへの
通電データを格納するメモリ(H−RAM)、262は
サーマルヘッドの物理ブロック単位でカウントされた通
電ドット数を保持するレジスタ(DOTCNT)、26
3はDOTCNT262の値と同一の値を保持し、本補
正処理演算に使用されるテンポラリレジスタ(TMPR
EG)である。また、250aはD−SELCT250
の構成要素であり、TMPREG263のビット1(b
1)〜ビット8(b8)の範囲内で、任意の連続する3
ビットをマスキングするマスクレジスタである。
【0085】さらに、図20,図21,図22,図23
を用いてSTBCTR260、H−RAM261、およ
びDOTCNT262の構成について詳しく説明する。
【0086】図20において、260aはヘッドの物理
ブロック単位で、各物理ブロックが何ドットであるかを
設定するストローブドット数設定レジスタ(DOT_S
TB)であり、DOT_STB1〜DOT_STB8の
8個のレジスタを有している。260bはサーマルヘッ
ドに物理ブロックが幾つ存在するかを設定するストロー
ブ数設定レジスタ(STB_NUM)、260cはH−
RAM261の任意のアドレスから1バイト単位でデー
タを読み取りその中で通電ドット数が何ドットあるかを
カウントするドットカウンタ、260dはDOT_ST
B260aおよびSTB_NUM260bの情報をもと
に、ドットカウンタ260cがアクセスするアドレス情
報を算出するRAMアドレス算出回路、260eは上記
260a〜260dの各構成要素を制御するコントロー
ラである。
【0087】また、図21において、270はサーマル
ヘッドであり、例えば物理ブロック(ストローブ)が5
ブロックに分かれているものとし、各ブロックの構成ド
ット数は、左から192、128、192、128、1
92ドットである。H−RAM261に格納される通電
データは、ドットNO.1〜8の8ドットがアドレス0
に、ドットNO.9〜16の8ドットがアドレス1に……
ドットNO.824〜832がアドレス33Fhにそれぞ
れ対応している。
【0088】図21のサーマルヘッドの場合に、各物理
ブロックごとの通電ドット数をカウントする処理を以下
に説明する。
【0089】図20のSTB_NUM260bにはスト
ローブが5個あることを示すため、数値5が設定されて
いる。また、DOT_STB260aは最大8個までの
ストローブ数に対応できるように構成されているが、今
回のストローブ数は5個であるためDOT_STB1〜
DOT_STB5に各ストローブ単位のドット数が設定
されている。なお、DOT_STB260aに設定する
数値は、レジスタサイズを小さくするため、64ドット
単位で計算されている。ここで図22,図23を参照し
ながら処理の流れを説明する。
【0090】まず、H−RAM261に格納されている
通電データの先頭アドレス設定、STB_NUM260
bの内容のロード、ストローブNo.設定などの初期化処
理をする(処理1)。
【0091】次に、第1ストローブの通電ドット数をカ
ウントするため、DOTCNT262をクリアし、第1
ストローブのドット数をロードする(処理2)。
【0092】以降、第1ストローブの通電ドット数をカ
ウント終了するまで、H−RAM261からのデータの
ロード、通電ドット数のカウント処理、カウント結果の
DOTCNTへの加算、H−RAM261をアクセスす
るアドレスの更新などを繰り返す(処理3)。
【0093】第1ストローブの通電ドット数のカウント
終了後は、DOTCNT262の内容をTMPREG2
63に転送する(処理4)。
【0094】以降、前記(処理2)から(処理4)を繰
り返して第2〜第5ストローブの通電ドット数をカウン
トする。
【0095】以上のように構成されたヘッド通電データ
制御処理について、図19を用いて説明する。上述のよ
うに、TMPREG263は、各ストローブごとに同時
に通電するドット数が何ドットあるかを示しており、こ
のTMPREG263とマスクレジスタ250aを有す
るD−SELCT250により、同時通電ドット数に応
じて通電パルス補正時間値dT1〜dT3のいずれかが
選択され、その値が加算器255により基準の通電パル
ス時間値に加算され、同時通電によるヘッド供給電圧の
ドロップ分を補正する通電パルス時間値THが得られる
ことになる。
【0096】なお、図19の例では、250aはb6〜
b8が選択されているので、dT1〜dT3はそれぞれ
64、128、256ドットの同時通電時の電圧ドロッ
プ分を補正するパルス時間値となっており、その関係を
図24に示している。また、図25(a)〜(d)には
上記の同時通電ドット数補正による通電パルス時間値を
示しており、(a)は補正なしの場合、(b)〜(d)
はそれぞれ補正時間値dT1〜dT3を加算した場合で
ある。
【0097】以上のように、サーマルヘッドの物理ブロ
ック単位で通電ドット数をカウントする手段と、各物理
ブロック単位で同時に通電するドット数が何ドット数で
あるかを判定するドット数選択部と、同時に通電するド
ット数に応じて通電パルス時間値を補正する手段とを設
けることにより、同時通電によるヘッド供給電圧のドロ
ップによる印字品位の劣化を補正し高品位の印字が簡単
に実現できる。
【0098】(実施例7)図26は本発明のプリンタの
ヘッド通電データ制御処理における印字率補正処理の基
本構成を説明するブロック図である。図26において、
260はサーマルヘッドの物理ブロック単位で通電ドッ
ト数をカウントするストローブコントローラ(STBC
TR)、261はサーマルヘッドへの通電データを格納
するメモリ(H−RAM)、262はサーマルヘッドの
物理ブロック単位でカウントされた通電ドット数を保持
するレジスタ(DOTCNT)、263はDOTCNT
262の値と同一の値を保持し、本補正処理演算に使用
されるテンポラリレジスタ(TMPREG)である。な
お、260〜263は既に実施例6で説明している手段
を用いることもできるので、詳しい説明は省略するもの
とする。
【0099】300は本発明の主要回路である印字率補
正回路(FDCAL)であり、FDCAL300は下記
の印字率計算式1の演算を実行する。
【0100】(式1) Sn=Sn−1+Dn/2N1−Sn−1/2N2+α この式1において、Snは今回ラインの印字率データ、
Dnは今回ラインの通電ドット数、Sn−1は前回ライ
ンまでの過去の累積の印字率データ、N1は印字率係数、
N2は空白率係数、αは補正パラメータである。なお、式
1の印字率計算は各物理ブロック単位ごとに行われ、補
正されるものである。
【0101】301〜311はFDCAL300の主要
構成要素であり、301は式1のDn/2N1を計算する
ためのシフトレジスタ(SFR1)、302は式1の印
字率係数(N1)で、一例として3〜6の範囲で任意に設
定可能である。303はSn−1/2N2を計算するため
のシフトレジスタ(SFR2)、304は式1の空白率
係数(N2)で、一例として4〜7の範囲で任意に設定可
能である。
【0102】305は式1の補正パラメータ(ALP)
で、一例として0〜7の範囲で任意に設定可能である。
306はA、B、C各入力を選択する選択器(MU
X)、307はMUX306、および式1を実行するた
めに必要な加減算器(ADS)308の計算順序を制御
する加減算コントローラ(ADSCTL)で、MUX3
06の選択順序をA→B→Cの順で選択し、かつMUX
306からのデータで加減算を行う場合、SFR1 3
01の計算結果とALP305のデータがADS308
に入力される場合、ADS308が加算器として機能す
るように、またその後、前記加算結果にSFR2 30
3の計算結果が入力される場合、ADS308が減算器
として機能するように制御する機能を有している。
【0103】さらに、313は各物理ブロック(以降、
ストローブという)ごとの累積の印字率データを格納す
る印字率データテーブル(SnTBL)であり、例えば
メモリに設けられている。309は印字率データ制御部
(SnCNT)であり、式1の計算において、SnTB
L313から過去の累積の印字率データをロードするた
め、また今回ラインの印字率計算結果を累積の印字率デ
ータとしてストアするため、SnTBL313のデータ
のロード/ストアを制御する。
【0104】314は印字率計算結果に応じて通電パル
ス時間値を補正する補正時間値テーブル(SUBTB
L)で、例えば通電パルス時間値を減算するための減算
時間値が格納されており、dT1からdT8に遷移する
に従い減算時間値は大きくなるように設定されており、
補正レベルは8段階設けられている。
【0105】また、310および311は後で図27を
用いて詳しく説明するが、310はADS308の結果
よりSUBTBL314の中から適切な補正時間値を選
択し、ロードしてくる補正時間値演算部(HOSCA
L)、311はHOSCAL310においてSUBTB
L314のロードアドレス計算に必要なマスクレジスタ
(MSK)である。
【0106】312は印字率計算結果に応じて適切な通
電パルス時間値に補正するため、基準の通電パルス時間
値(Ts)315から補正時間値を減算するための減算
器(SUB)である。
【0107】上述のように、印字率計算のための式1は
印字率補正回路(FDCAL)300により実行され
る。
【0108】ここで、補正時間値演算部310、マスク
レジスタ311について図27を用いて説明する。
【0109】図27において、310aはHOSCAL
310内にある前記ADS308の加減算演算結果を格
納してあるレジスタで、例えば13ビットのサイズを有
しており、MSK311はレジスタ310aのビット5
(b5)からビット12(b12)の8ビットの範囲内
で任意の連続する3ビットの位置に設定可能である。M
SK311はレジスタ310aのマスクレジスタであ
り、MSK311が設定された3ビットの内容がレジス
タ310aから選択され3ビットのバイナリデータ31
0bとなる。このデータ310bはSUBTBL314
のオフセットアドレスを示すことにより、印字率計算結
果に応じた減算時間値が選択されることになる。
【0110】次に、図28を用いて式1の印字率補正計
算の効果を説明する。図28(a)はサーマルヘッドの
構成と、印字パターンの一例を説明するものであり、サ
ーマルヘッドは5個のストローブから構成され、各スト
ローブのドット数は第1ストローブは192ドット、第
2ストローブは128ドット、第3ストローブは192
ドット、第4ストローブは128ドット、第5ストロー
ブは192ドットである。また、例えば第3ストローブ
(STB3)の印字パターンが各20mm、10mmのベタ
印字、空白印字の繰り返しパターンで、1mm当たり8ド
ットラインの印字機構であるとする場合、160ライン
がベタ印字、80ラインが空白印字のパターンとなって
いる。
【0111】このような印字パターンにおいて、上述の
式1の補正計算の実行結果を図28(b)に示すが、ベ
タ印字が連続する場合、Snの値が大きくなり、減算補
正値も大きくなって通電パルス時間値が小さくなり、逆
に空白印字が間にはさまると、それまでの印字率補正レ
ベルを逆に戻し、減算補正値も小さくなり、通電パルス
時間値が元の基準の時間値に戻るようになる。
【0112】なお、印字率計算の式1のN1,N2の各係
数、およびMSK311の設定位置を可変することによ
り、例えば図29(a)に示すように、N1を大きく、も
しくはMSK311を下位ビットに設定した場合、印字
率補正による通電パルス時間値の減算特性の傾斜が大き
くなり、逆にN1を小さく、もしくはMSK311を上位
ビットに設定した場合は減算特性の傾斜が小さくなる。
また、図29(b)に示すように、N2を大きくした場
合、空白率による通電パルス時間値の復帰特性の傾斜が
大きくなり、逆にN2を小さくした場合は復帰特性の傾斜
が小さくなる。印字率計算の式1の各パラメータは任意
に設定可能であるため、サーマルヘッドの特性や印字条
件に合わせて適切な印字率補正が可能となり、広く汎用
的に用いることができる。
【0113】以上のように、サーマルヘッドの物理ブロ
ック単位で通電ドット数をカウントする手段と、各物理
ブロック単位で同時に通電するドット数が何ドットであ
るかを判定するドット数選択部と、過去の累積の通電ド
ット数および空白ドット数を計数する手段と、過去の累
積の通電ドット数および空白ドット数に応じて通電パル
ス時間値を任意に可変する手段とを設けることにより、
過去の印字率に応じて適切な通電パルス時間値の補正が
行えるので、蓄熱によるにじみや、逆に過剰な蓄熱補正
によるかすれなどの印字品位の劣化を補正し、高品位の
印字が簡単に実現できる。
【0114】(実施例8)図30は本発明のプリンタの
ヘッド通電データ制御処理における動的分割補正の基本
構成を説明するブロック図である。図30において、2
60はサーマルヘッドの物理ブロック単位で通電ドット
数をカウントするストローブコントローラ(STBCT
R)、261はサーマルヘッドへの通電データを格納す
るメモリ(H−RAM)、262はサーマルヘッドの物
理ブロック(以降、ストローブともいう)単位でカウン
トされた通電ドット数を保持するレジスタ(DOTCN
T)、263はDOTCNT262の値と同一の値を保
持し、本補正処理演算に使用されるテンポラリレジスタ
(TMPREG)である。なお、260〜263は既に
実施例6で説明されている手段を用いることもできるの
で、詳しい説明は省略するものとする。
【0115】350はTMPREG263のb6〜b8
の上位3ビット(B入力)と、後述の加算器351の桁
上がり(A)とを入力データとする加算器(ADD
H)、351はTMPREG263のb0〜b5の下位
6ビット(B入力)と自身の計算結果(A入力)とを入
力データとする加算器(ADDL)、352は同時に通
電可能な最大ドット数を設定する最大ドット数レジスタ
(MAXDOT)であり、64ドット単位で0〜7の範
囲で任意に設定可能である。
【0116】また、353は比較器(CMP)であり、
ADDH350とMAXDOT352を比較し、ADD
H350の値の方が大きいか等しい場合はデータ“1”
を、逆にADDH350の値の方が小さい場合はデータ
“0”を出力する。353aおよび353bはCMP3
53の主要構成要素で、353aはADDH350(A
入力)とMAXDOT352(B入力)とを入力データ
とし、A−Bの計算を行う減算器であり、A−Bの計算
結果、0より大きいか等しい場合は比較データ出力回路
353bはデータ“1”を出力し、かつその計算結果を
ADDH350に転送するため選択器362がB入力側
を選択する制御信号を出力する。また、A−Bの計算結
果が0より小さい場合は、353bはデータ“0”を出
力し、かつADDH350の出力を自身に転送するため
選択器362がA入力を選択する制御信号を出力する構
成となっている。
【0117】354はCMP353からデータ“1”が
出力されるごとに1つずつ値をインクリメントしていく
アップカウンタ(UP−CNT)であり、初期値は0に
設定されている。
【0118】さらに、356は分割駆動時の通電パルス
時間値補正データテーブル(HOSTBL)であり、d
T1は無分割駆動時、dT2は2分割駆動時、……dT
8は8分割駆動時というように、分割駆動数に応じてヘ
ッドへの通電エネルギーを一定に保つため、通電パルス
時間値を加算するための補正時間値が設定されている。
なお、dT1の値は0となっている。
【0119】355はUP−CNT354の値をオフセ
ットアドレスデータとして、HOSTBL356から補
正時間値をロードする補正値選択器(DTSELCT)
であり、UP−CNT354の値が0の時はdT1、U
P−CNT354の値が1の時はdT2、……UP−C
NT354の値が7の時はdT8がロードされるように
構成されている。
【0120】357は分割駆動を行わない場合の基準の
通電パルス時間値(Ts)、358はTsと補正データ
とを加算し最適な通電パルス時間値を得る加算器(AD
DT)である。
【0121】359は最大8分割駆動まで対応するため
に設けられた分割情報発生器(DIVGEN)、359
aと359bはDIVGEN359の主要構成要素で、
359bは分割情報データ(DIVDT)であり、DI
VDT359bの各ビットはサーマルヘッドのストロー
ブをどこで分割するかを意味しており、データ“1”が
セットされているビットはそれに対応するストローブで
分割することを意味し、またデータ“0”がセットされ
ているビットは、次にデータ“1”がセットされている
ビット、すなわちストローブまで同時に通電することが
できることを意味している。359aは分割データ設定
器であり、CMP353のデータ“1”出力により、D
IVDT359bの本補正演算実行時点のストローブに
対応するビットに“1”をセットし、またCMP353
のデータ“0”出力により、DIVDT359bの本補
正演算実行時点のストローブに対応するビットに“0”
をセットするもので、その内容は図31のフローチャー
トに示す処理を行うものである。
【0122】さらに、360は本発明の主要構成要素で
ある動的分割補正演算回路(DIVCAL)、361は
前述のSTBCTR260から出力されるストローブ切
り換えタイミングを通知する制御信号であり、DIVC
AL360の演算処理開始タイミングなどの制御信号と
して用いられる。
【0123】上記のように構成された本発明の動的分割
補正処理について、さらに図32,図33,図34を用
いて説明する。
【0124】まず、図32において、図32(a)はサ
ーマルヘッドの構成例であるが、通常ラインサーマルヘ
ッドは64ドットを最小単位としてその整数倍のドット
数で一つの物理ブロック(ストローブ)を成し、さらに
複数の物理ブロックから構成されているが、図32
(a)の場合、総ドット数は832ドットで5個の物理
ブロックで構成されている。第1〜第5のストローブに
は、通電許可信号STB1〜STB5が接続されてい
る。
【0125】図32(b)は図32(a)のサーマルヘ
ッドへの通電データの分布状況の一例であり、第1スト
ローブには64ドット、第2ストローブには50ドッ
ト、第3ストローブには40ドット、第4ストローブに
は128ドット、第5ストローブには0ドットの通電デ
ータがあることを示している。また、この場合に、図3
0の同時通電可能最大ドット数(MAXDOT)352
には2、すなわち128ドットが設定されているものと
する。
【0126】図32(c)は図32(b)の場合の分割
情報データDIVDTの内容を示しており、DIV1〜
7の各ビットにおいてデータ“1”がセットされている
ストローブで分割されることを意味しており、すなわち
図32(b)の場合では、第2と第3ストローブの間、
第3と第4ストローブの間で分割されることを示してお
り、この分割情報データをもとに図32(a)のSTB
1〜5をヘッドの通電周期ごとに分割して通電すれば、
図32(d)に示すような3分割駆動が行える。上述よ
り、同時に通電するドット数がMAXDOT352に設
定した値以下になるような分割駆動が各印字ラインごと
に行うことが可能となる。
【0127】また、図33は図30のDIVCAL36
0の動作状態の遷移を説明するものであり、図32
(b)の通電データの分布状況例の場合、各ストローブ
ごとの補正演算時の変化と最終的に得られるDIVDT
359とUP−CNT354の内容を示している。
【0128】さらに、図34は無分割駆動時と3分割駆
動時の通電パルス時間の補正内容を説明するものであ
り、図34(a)の場合の通電パルス時間値は、分割駆
動を行わない場合の基準の通電パルス時間値(Ts)と
なり、図34(b)の場合は図33に示すように、図3
0のUP−CNT354の値は2となっているので、D
TSELCT355はHOSTBL356から3分割駆
動時に補正する補正パルス時間値dT3を選択し、AD
DT358によって基準パルス時間値Tsと3分割駆動
時の補正パルス時間値dT3を加算した値となってい
る。
【0129】なお、図34に示すように、分割駆動を行
う場合は、無分割駆動時に比べ各ストローブにおける通
電周期は長くなるのでサーマルヘッドの蓄熱の影響が小
さくなり、無分割時を基準の通電パルス時間とした場
合、分割数に応じて通電パルス時間を大きくする補正が
必要となり、本発明の動的分割補正では分割数に応じた
最適な通電パルス時間値に補正することが可能となる。
【0130】以上のように、サーマルヘッドの物理ブロ
ック単位で通電ドット数をカウントする手段と、各物理
ブロック単位で同時に通電するドット数が何ドットであ
るかを判定するドット数選択部と、同時に通電可能な最
大のドット数を任意に設定する手段と、前記同時通電可
能最大ドット数以下になるようにサーマルヘッドの物理
ブロックを分割して駆動する手段と、サーマルヘッドの
分割駆動数に応じて通電パルス時間値を補正する手段と
を設けることにより、通電データに応じて動的に分割駆
動数を可変し、かつ分割駆動数に応じた通電パルス時間
値の補正も同時に行うので、例えば通電ドット数が少な
い場合は無分割駆動で高速に印字し、逆に通電ドット数
が多い場合は分割数を多くしてサーマルヘッドの消費電
流を小さくすることができるため、プリンタ駆動用の電
源容量を小さくすることができ、かつ分割駆動による印
字品位の劣化を補正し、高品位の印字が簡単に実現でき
る。
【0131】(実施例9)以下、本発明のプリンタにお
ける区分率補正回路について図面を参照しながら説明す
る。
【0132】図35は本発明の一実施例を示す構成図
で、400はサーマルヘッドの通電時間パルスの区分率
を設定するメモリ、401はメモリ400から入力され
たデータを選択出力するデータ選択回路、402はサー
マルヘッドのトータル通電時間を設定するためのメモ
リ、403はメモリ402内のデータをビットシフトす
ることができるメモリ、404はメモリ403からの入
力データと、後述するデータ選択回路411からの入力
データとを選択出力するデータ選択回路、405は加減
算回路であり、データ選択回路404からの入力データ
Bと、後述するデータ保持回路407からの入力データ
Aとを加算(A+B)または減算(A−B)する。
【0133】406は加減算回路405からの入力デー
タと、後述するメモリ408内のデータと、データ選択
回路404からの入力データとを選択出力するデータ選
択回路、407はデータ選択回路406から出力された
データを保持するデータ保持回路、408は一印字周期
T5を設定するためのメモリ、409はデータ保持回路
407から出力されたデータを後述するメモリ410に
振り分けるデータ振り分け回路、410は区分率補正さ
れたサーマルヘッドの通電時間を記憶するためのメモ
リ、411はメモリ410から出力されたデータを選択
出力するデータ選択回路、412はデータ選択回路40
1,404,406,411と加減算回路405とデー
タ保持回路407とメモリ403およびデータ振り分け
回路409を制御する区分率コントロール回路である。
【0134】以上のように構成された区分率補正回路に
ついて、図35の構成図、図36のサーマルヘッドの通
電パルスのモデル、図37のビットシフト対応表、図3
8の区分率対応表を用いて説明する。
【0135】本実施例では、区分率の設定を4ビットで
行い、サーマルヘッドの通電パルスが5分割されると仮
定して説明する。
【0136】まず第1に、メモリ408内のデータT5
をデータ選択回路406とデータ保持回路407を介し
て、加減算回路405の入力A部に転送する。次に、メ
モリ402内のデータT4をメモリ403とデータ選択
回路404とを介して、加減算回路405の入力部Bに
転送し、減算(A−B)を行う。その結果をデータ選択
回路406とデータ保持回路407とデータ振り分け回
路409を介して、メモリ410のtoff部に転送す
る。この場合のtoffの時間値はtoff=T5−T4とな
る(図36参照)。
【0137】第2に、データ選択回路401でメモリ4
00内のデータX4を選択して、図37のビットシフト
対応表に従ってデータをビットシフトしていく。例え
ば、X4のデータのビットが全て“1”の場合について
説明する。
【0138】まずメモリ402内のデータT4をメモリ
403に転送して、5ビット右シフトしてデータ選択回
路404,406と、データ保持回路407とを介して
加減算回路405の入力A部に、5ビット右シフトデー
タを転送しておく。
【0139】次に、メモリ403で4ビット右シフトデ
ータを生成し、データ選択回路404を介して加減算回
路405の入力部Bに転送して、加算(A+B)を行
う。そのデータをデータ選択回路406とデータ保持回
路407とを介して加減算回路405の入力部Aに転送
しておく。
【0140】次に、メモリ403で3ビット右シフトデ
ータを生成し、データ選択回路404を介して加減算回
路405の入力部Bに転送して、加算(A+B)を行
う。そのデータをデータ選択回路406とデータ保持回
路407とを介して加減算回路405の入力部Aに転送
しておく。
【0141】次に、メモリ403で2ビット右シフトデ
ータを生成し、データ選択回路404を介して加減算回
路405の入力部Bに転送して、加算(A+B)を行
う。そのデータをデータ選択回路406とデータ保持回
路407とデータ振り分け回路409とを介して、メモ
リ410のΔt4部にデータを転送する。
【0142】第3に、メモリ400内のデータX3〜X
1についても、前述した内容と同様にデータ処理を行
い、メモリ410のΔt3部、Δt2部、Δt1部にそれ
ぞれデータを転送する。この場合、図38の区分率対応
表に示す区分率でのサーマルヘッドの通電時間値が転送
されたことになる。
【0143】最後に、Tmを求める必要がある。まず、
メモリ408内のデータT5をデータ選択回路406
と、データ保持回路407とを介して加減算回路405
の入力部Aに転送する。次に、データ選択回路411で
メモリ410内のデータtoffを選択し、データ選択回
路404を介して加減算回路405の入力部Bに転送す
る。ここで減算(A−B)を行い、その結果をデータ選
択回路406とデータ保持回路407を介して、加減算
回路405の入力部Aに転送する。次に、メモリ410
内のデータΔt4を選択してデータ選択回路404を介
して、加減算回路の入力部Bに転送し、加減算回路では
減算を選択し、その結果を再び加減算回路405の入力
A部に転送する。前述の動作をメモリ410内のデータ
off〜Δt1まで行った結果を、データ選択回路406
とデータ保持回路407とデータ振り分け回路409を
介して、メモリ410のTm部に転送する。この時点
で、本区分率補正が終了し、図36のサーマルヘッドの
通電パルスモデルの時間値が決定される。
【0144】本実施例は、区分率の設定が4ビットで、
サーマルヘッドの通電パルスが5分割で説明している
が、特に区分率の設定が4ビットで、サーマルヘッドの
通電パルスが5分割である必要はない。
【0145】通常、サーマルプリンタでは印字品質の向
上を目的として熱履歴制御を行う。その実現手段の代表
的なものに、サーマルヘッドの通電パルスを数分割して
各区分パルスの時間に熱履歴データをのせ、サーマルヘ
ッドに転送する方法がある。通常は、その区分パルスの
設定を、プリンタの動作温度ごとに、メモリにテーブル
として準備するか、乗除算回路を使用して計算するかの
どちらかの方法を用いている。前者の場合はメモリの容
量が増大し、後者の場合は回路規模が増大する。どちら
にしても、コストの増大につながる。
【0146】本発明の区分パルス補正回路は、数バイト
分のデータを設定するメモリを用意するだけで、また非
常に簡略化された回路で、サーマルヘッドの通電パルス
の区分率の計算を行うことができ、回路規模の縮小およ
びコストの低減が実現できるものである。更に、実施例
2のヘッドの履歴補正制御と組み合わせることにより、
印字品質の向上が図れるものである。
【0147】ここで、図36は代表的なサーマルヘッド
通電パルスモデルである。Tmは主通電パルスであり、
Δt1等その他は補正パルスである。それぞれのパルス
に応じてコントローラには発熱素子数分のデータが記憶
されている。例えば、1ライン320ドットの素子数で
あれば320個の主通電パルスデータ、320個のΔt
1の補正パルスデータを持っている。
【0148】補正時間の最小値はヘッドへのデータ転送
スピード×データ数で決定される。320素子分のデー
タを4Mzの転送スピードで転送すると、(1/4M
z)×320=80μSが最小補正時間になる。同じ転
送スピードで640素子分のデータを転送すると、16
0μSが最小補正時間になる。160μSでは80μS
レベルの細やかな補正を行うことができず実質的に印字
スピードを落とすことになる。
【0149】印字スピードを落とすと細やかな補正を行
う必要が無いので補正データ用のメモリが不要になるた
め、本来であれば640個の主パルスデータが必要であ
るが、320個の発色用の主通電パルスデータ用メモリ
と320個の補正データパルス用メモリでデータを処理
することが可能になる。
【0150】すなわち、主通電パルスデータ用メモリと
補正データパルス用メモリとを設け、発熱素子数が多い
サーマルヘッドをコントロールするときは、補正データ
パルス用メモリの意味付けを変更し、通電を制御するこ
とにより、印字スピードを低下させることなく、細やか
な印字データ補正を行うことができる。
【0151】(実施例10)以下、本発明のプリンタに
おけるモータ制御について図面を参照しながら説明す
る。
【0152】図39は、本発明の一実施例を示す構成図
で、451はカウント値を設定できるカウンタで、カウ
ントアップまたはカウントダウン時にキャリーまたはボ
ロワーを出力461より出力する。このタイミングが通
常のモータ切り替えタイミングとなる。
【0153】次にチョッピング駆動時の動作について説
明する。455は駆動モード設定レジスタであり、チョ
ッピング回数が情報として格納されている。このチョッ
ピング回数情報に基づきレジスタ452にチョッピング
カウント値が設定される。例えば、チョッピング回数が
4回という情報が駆動モード設定レジスタ455に設定
されていれば、カウンタ451に設定されたカウント値
をビットシフトし通常のモータ切り替えタイミングに対
して4分の1の値が設定される。
【0154】この値はチョッピング制御ブロック454
により比較器453の比較値側に設定される。カウンタ
451のカウント値が比較器453の比較値になると、
チョッピング状態のモータ切り替えタイミング信号が比
較器453より出力される。
【0155】チョッピング制御ブロック454にはチョ
ッピング状態のON/OFF切り替えタイミング信号が
フィードバックされ、次のON/OFF切り替えタイミ
ング値が比較器453の比較値側に再度設定される。例
えば通常のモータ切り替えタイミングがバイナリで(1
000)と設定されチョッピングカウント値が(10)
であれば通常通電状態終了後、比較器453への最初の
比較値は(10)であり、カウンタ値が(10)にな
り、比較器453の出力が出力されるまでモータをOF
Fにする。1度ON/OFF切り替えタイミング信号が
チョッピング制御ブロックに入力されると、2度目の設
定比較値は(10+10)に設定される。この設定によ
りカウント値が(10+10)になり、比較器453の
出力が出力されるまでモータをONにする。
【0156】さらに、図40のようにレジスタ456を
追加すると、チョッピング状態のON/OFF比を任意
に設定できる。前記説明のチョッピングカウント値を設
定した方法と同様にON時間、またはOFF時間を設定
して追加したレジスタ456に格納する。チョッピング
制御ブロック454はレジスタ452か456かを選択
し、比較器453へ比較値側へ値を設定する。なお、4
57は駆動モード設定レジスタ、458は選択器であ
る。
【0157】このようにすることにより回路規模の大き
いカウンタを1個しか使用しなくて済む回路が実現でき
る。
【0158】なお、本実施例ではモータ切り替え時間を
可変可能なようにレジスタを使用して説明したが、レジ
スタ部分は固定された値にしても実現しえる。
【0159】(実施例11)以下、本発明のプリンタの
ヘッド通電データ制御処理における通電パルス時間値演
算処理について図面を参照しながら説明する。
【0160】図41は、本発明の請求項14、および請
求項15に記載するヘッド通電パルス時間値演算処理の
基本構成を示すブロック図である。図41において、5
50はヘッド抵抗値ランクおよびプリンタ電圧に適した
通電パルス時間値を算出するヘッドランク・電圧補正
部、551は動的分割補正処理を行う動的分割補正部、
552は同時発色率補正処理を行う同時発色率補正部、
553は印字率補正処理を行う印字率補正部、554は
動的分割補正処理により算出される分割駆動補正パルス
時間値(dTDIV)、555は動的分割補正処理により
算出される分割駆動数データ(DIVNUM)、556
は動的分割補正処理により算出される分割情報データ
(DIVDT)、557は同時発色補正により算出され
る同時発色率補正時間値テーブル(DHTBL)、55
8は印字率補正処理により算出される印字率補正時間値
テーブル(INJTBL)である。
【0161】前記ヘッドランク・電圧補正部550は既
に説明した実施例4によっても実現でき、また前記動的
分割補正部551は既に説明した実施例8によっても実
現でき、さらに前記同時発色率補正部552も既に説明
した実施例6によって実現できる。さらに、前記印字率
補正部553は実施例7によって実現でき、また前記5
54〜558については前記550〜553の実行の結
果、算出されることも既に実施例4,6,7,8で説明
しているので、これらの部分のここでの説明は省略する
ものとする。
【0162】559は分割情報データDIVDT556
の内容をもとに、同時に通電する物理ブロック(以降、
同時通電グループという)の同時発色率補正値dThnを
加算したり、同時通電グループ内の最小の印字率補正時
間値dTinを算出するための分割コントローラ(BUN
CNT)、560は加減算器、561は通電パルス時間
値演算処理の演算順序などを制御するパルス時間演算コ
ントローラ、563は各物理ブロック(以降、ストロー
ブともいう)ごとの通電パルス時間値テーブル(HPW
TBL)、562はHPWTBL563にデータをスト
アしたり、HPWTBL563からデータをロードする
場合のアドレス計算をするパルス時間アドレスコントロ
ーラ、564はヘッド通電パルス時間値を設定し、設定
された時間値をダウンカウントしている間はヘッド通電
許可信号を通電許可状態にし、0になったら通電禁止状
態にするタイマカウンタ、565は比較回路部(CMP
B)であり、タイマカウンタ564のカウント内容と設
定された値と比較し、一致したらヘッド通電許可信号を
通電禁止状態にする比較器(CMP1〜7)により構成
されている。566は前記559〜562からなるパル
ス時間演算回路である。
【0163】本発明のヘッド通電データ制御処理におけ
る通電パルス時間値演算処理は、温度、ヘッド抵抗値ラ
ンク、プリンタ電圧など使用環境や物理的な条件に応じ
て求めた通電パルス時間値に対し、動的分割補正、同時
発色率補正、印字率補正などプリンタの動作条件に応じ
て求めた適切な補正値を加味し、外部、内部双方の通電
パルス時間値に対して補正する必要がある要因を同時に
考慮した補正処理を実現するものである。
【0164】また、同時に各ストローブごとに異なる通
電パルス時間値をカウントする手段として、従来、例え
ば最大8分割駆動まで対応する場合、各ストローブごと
に1個ずつ、計8個のタイマカウンタを必要としたが、
本発明では1個のタイマカウンタと7個の比較器で同一
の作用が実現でき、回路構成の簡素化がはかれる。
【0165】図41において、ヘッドランク・電圧補正
部550の算出結果として外部要因に対して適切な通電
パルス時間値Tvが得られ、このTvに対し、動的分割
補正部551の算出結果であるdTDIV554は加算、
同時発色率補正部552の算出結果であるdTh1〜dT
h8は同時通電グループごとに加算した結果を加算、さら
に印字率補正部553の算出結果であるdTi1〜dT
i8は各ストローブごとに減算する必要がある。なお、
印字率補正部553の算出結果は、タイマカウンタ1個
を共用するため、同時通電グループごとに、各同時通電
グループ内での最小の印字率補正値を持つストローブを
求め、そのストローブの印字率補正時間値のみをTvの
減算パラメータとし、他のストローブについては最小の
印字率補正時間値との補正時間値の差分を計算する。
【0166】ここで図42および図43を用いてパルス
時間演算回路の処理の流れを説明する。
【0167】図42,図43はパルス時間演算回路の処
理の流れを説明するフローチャートである。
【0168】まず分割情報データDIVDTの内容をも
とに同時通電グループの同時発色率補正値を加算する
(処理1)。
【0169】次に同時通電グループ内での最小の印字率
補正時間値であるストローブを求め、そのストローブの
みTvおよびdTDIVを加算する(処理2)。
【0170】その後、印字率最小ストローブのみ印字率
補正時間値を減算する(処理3)。同時通電グループの
他のストローブについては、印字率補正時間値の印字率
最小ストローブの印字率補正時間値との差分を求める
(処理4)。今回の分割数分、処理1〜処理4を繰り返
す。
【0171】以上の処理で各ストローブごとの内容に応
じて、図41のHPWTBL563が作成される。HP
WTBL563作成後は、ヘッドへの通電データの転
送、通電許可信号の許可状態処理による印字などのヘッ
ド通電処理においては、処理3で求めた同時通電グルー
プ内の印字率最小ストローブの通電パルス時間値、すな
わち最大通電パルス時間値をタイマカウンタにセット
(処理5)し、また同時通電グループ内の他のストロー
ブのHPWTBL563の内容はCMPB565にセッ
トする(処理6)。以降、今回の分割数分、処理5〜処
理6を繰り返す。
【0172】ここで、図32に示す構成をしたサーマル
ヘッド、印字パターン、およびその時の動的分割処理の
結果の場合で具体的な例を考えると、図44に示すよう
なDHTBL557、INJTBL558、DIVDT
556、dTDIV554が作成されており、また通電パ
ルス時間値Tvの時間値は800という数値になってい
るものとする。この場合、パルス時間演算回路566の
演算結果により、図44のHPWTBL563が作成さ
れる。このHPWTBL563に従いヘッド通電処理を
行うと、各ストローブの通電許可信号は図45に示すよ
うになり、各ストローブごとにそれぞれの動作状況に応
じた最適な時間値の通電が行われることになる。
【0173】なお、図45において、STB1の通電許
可時間値はダウンカウンタであるタイマカウンタでカウ
ントされ、STB2の通電許可時間はSTB1のタイマ
カウンタのカウント開始と同時に通電許可状態となり、
タイマカウンタの内容とSTB2のコンパレータの内容
が一致した時点でSTB2は通電禁止状態に変化する。
つまり、STB2のコンパレータに設定された時間値だ
けSTB2の通電許可時間は短くなる。同様に、他の同
時通電グループを見てみると、STB4はSTB5のタ
イマカウンタの時間値よりSTB4のコンパレータに設
定された時間値だけ短くなっている。
【0174】以上のように本発明のプリンタは、通電パ
ルス時間値をカウントするためのタイマカウンタと、通
電パルス時間値をカウントするための比較器とを設け、
温度、ヘッド抵抗値ランク、プリンタ電圧などに応じて
求めた通電パルス時間値に対し、動的分割補正、同時発
色率補正、印字率補正などに応じて求めた適切な補正値
を加味し、外部、内部双方の通電パルス時間値に対して
補正する必要がある要因を同時に考慮した補正処理を行
うことにより、プリンタの使用環境条件や動作条件の変
化に対して適切な通電パルス時間補正を行い常に安定し
た高品位の印字を実現すると同時に、例えば最大8分割
駆動まで対応する場合、各ストローブごとに異なる通電
パルス時間値をカウントする手段として、1個のタイマ
カウンタと7個の比較器で各ストローブごとに1個ず
つ、計8個のタイマカウンタを設けた場合と同様の動作
を行うことができ、回路構成の簡素化がはかれ、低価格
のコントローラが実現できる。
【0175】(実施例12)図46は本発明のプリンタ
のモータ駆動制御におけるヘッド通電データ制御との同
期処理の基本構成を説明するブロック図である。図46
において、610はヘッド通電処理と同期してモータ駆
動制御を行うモータ制御回路(MTCB)であり、60
0〜608はMTCB610の主要構成要素である。
【0176】600はモータ通電周期のタイマ時間値
(以降、単にタイマ時間値ともいう)をプリラッチして
おくためのレジスタ(TIM−PREG)、601は現
在のタイマ時間値を保持しておくためのレジスタ(TI
M−REG)、602はタイマ時間値をカウントするタ
イマカウンタ(TIM−CTR)、603はモータに通
電する駆動データ(以降、単にモータデータともいう)
をプリラッチしておくためのレジスタ(MT−PRE
G)、604は現在のモータデータを保持しておくため
のレジスタ(MT−HREG)、605はモータにモー
タデータを出力するレジスタ(MT−REG)、606
はカットオフコントローラ(OFF−CNT)であり、
現在のモータ通電周期内に次に印字するための通電処理
が完了しなかった場合、TIM−CTR602とMT−
REG605の動作を停止し、モータをカットオフして
通電処理が完了するまで待機状態を保つものである。6
07はOFF−CNT606からの制御信号RESTR
Tにより次のモータデータMTDTと現在のモータデー
タMTHDTを切り換える選択器、608はOFF−C
NT606からの制御信号RESTRTによりモータデ
ータMTHDTのロード信号を切り換える選択器、60
9はOFF−CNT606からの制御信号TIMLDを
TIM−REG601とTIM−CTR602の双方
に、もしくはTIM−CTR602のみに通知するかど
うかを選択する選択器である。
【0177】上述のMTCB610は、サーマルヘッド
の通電データ制御処理と同期してモータ駆動制御を行う
ためのもので、例えばホストシステムからの通電データ
の転送の遅れにより現在駆動中のモータ通電周期内にヘ
ッド通電データ制御処理が完了しなかった場合、モータ
駆動をいったんカットオフして待機させ、ヘッド通電デ
ータ制御処理の完了通知を受けてからモータ駆動動作を
再開するという駆動処理を実現するために設けられたも
ので、モータ駆動再開時にはモータカットオフ前に通電
されていたモータデータとタイマ時間値でいったん再通
電し、次のモータデータとタイマ時間値で駆動を再開す
るという処理も同時に実現するものである。
【0178】以下にMTCB610の基本動作について
図47,図48および図49を用いて説明する。図47
はMTCB610の入出力データ、信号線の関係を説明
するものであり、11は実施例1で説明した各制御部の
実行順序を全体的にコントロールする全体制御部(GC
B)、13は同じく実施例1で説明したモータデータの
出力や切り換えタイミング、およびセンサの入出力処理
を行うモータ・センサ制御部(MSC)、611はMS
C13の主要構成要素であり、タイマ動作のコントロー
ルを行うタイマ制御部(TMCNTRL)である。
【0179】図47において、MTCB610はTMC
NTRL611から、モータ通電周期の時間値をカウン
トするTIM−CTR602に設定するタイマ時間値デ
ータTIMDTとTIM−PREG600にそのタイマ
時間値データTIMDTをセットするためのロード信号
PTIMLD、さらにモータデータMTDTとそのモー
タデータMTDTをプリラッチしておくためのMT−P
REG603にセットするためのロード信号PMTL
D、MT−PREG603にプリラッチされているデー
タを現在のモータデータを保持しておくMT−HREG
604、およびモータにモータデータを出力するMT−
REG605にセットするためのロード信号PREML
Dなどが入力される。
【0180】なお、ロード信号PREMLDはモータ通
電周期の切り換えタイミング、すなわちタイマ時間値を
カウントするTIM−CTR602のタイムアップに同
期して入力されるものである。
【0181】また、MTCB610からTMCNTRL
611には、モータ通電周期のタイマ時間値をカウント
するTIM−CTR602のタイムアップ通知信号TI
MUP、およびモータの通電周期内にヘッド通電データ
制御処理が完了しなかった場合、モータ駆動を停止して
待機状態になったことを通知するエラー信号ERRが出
力される。さらにMTCB610には、GCB11から
ヘッド通電データ制御処理の完了通知信号HDENDが
入力される。
【0182】次に、図48のタイミングチャートを用い
てMTCB610の動作を詳細に説明する。図48にお
いてTIM−PREG600にはPTIMLD信号によ
りタイマ時間値データTIMDTがロード(プリラッ
チ)され、MT−PREG603にはPMTLD信号に
よりモータデータMTDTがロード(プリラッチ)され
る。
【0183】正常動作時は、TIM−CTR602のタ
イムアップ通知信号TIMUPに同期してTIM−RE
G601、およびTIM−CTR602にタイマ時間値
データTIMDTのロード信号TIMLDが入力され、
TIM−PREG600にプリラッチされていたタイマ
時間値データがロードされ、またMT−HREG604
およびMT−REG605にモータデータロード信号P
REMLDが入力されMT−PREG603にプリラッ
チされていたモータデータがロードされる。TIM−C
TR602のタイムアップ前にヘッド通電処理完了通知
信号HDENDが入力されれば、上述のように、現在の
タイマ時間値をカウント中にタイマ時間値データおよび
モータデータのプリラッチデータが入力され、タイムア
ップと同時にプリラッチされていたデータでタイマ時間
値のカウントを始め、新たなモータデータでモータが駆
動され、以降これらの動作を繰り返していく。
【0184】ここで、TIM−CTR602のタイムア
ップ前にヘッド通電処理完了通知信号HDENDが入力
されなかった場合、OFF−CNT606から出力され
るHLT信号がONとなりTIM−CTR602および
MT−REG605がリセットされ、タイマ動作は停
止、モータ駆動はカットオフ状態となる。また、ERR
信号がTMCNTRL611に通知され、PTIMLD
およびPMTLD、PREMLDは入力されなくなる。
この状態でOFF−CNT606にHDEND信号が入
力されると、HLTがOFFとなり、RESTRT信号
が出力されることにより、タイマ停止、モータカットオ
フ状態は解除され、さらにTIM−REG601の内容
がTIM−CTR602に、MT−HREG604の内
容がMT−REG605にそれぞれロードされ、動作停
止前のタイマ時間値およびモータデータによってタイマ
動作およびモータ駆動が再開される。
【0185】また、図49は図47のタイマ動作のコン
トロールを行うタイマ制御部(TMCNTRL)の状態
遷移を説明する状態遷移図であり、S0は停止状態、S
1はタイマカウンタは動作可能だがタイマ時間値のカウ
ント動作は未起動状態、S2はタイマ時間値が書き込ま
れてタイマカウンタが動作実行中の状態、S3はS2か
らさらにタイマ時間値が書き込まれてタイマ時間値がプ
リラッチされている状態であり、この状態では現在実行
中のタイマ時間値のタイムアップまで次のタイマ時間値
が書き込まれないようになっている。
【0186】さらに、S4はモータの通電周期内にヘッ
ド通電データ制御処理が完了しなかった場合、タイマ、
モータ駆動を停止してヘッド通電処理完了通知信号入力
待ち状態であり、S5はS2の状態で次のタイマ時間値
が書き込まれなかった場合、継続してタイマ時間値のカ
ウント動作ができなくなったエラー状態である。
【0187】以上のように、モータ通電周期のタイマ時
間値をプリラッチしておくためのレジスタTIM−PR
EG600と、現在のタイマ時間値を保持しておくため
のレジスタTIM−REG601と、タイマ時間値をカ
ウントするタイマカウンタTIM−CTR602と、モ
ータに通電する駆動データをプリラッチしておくための
レジスタMT−PREG603と、現在のモータデータ
を保持しておくためのレジスタMT−HREG604
と、モータにモータデータを出力するレジスタMT−R
EG605と、現在のモータ通電周期内に次に印字する
ための通電処理が完了しなかった場合、タイマカウンタ
TIM−CTR602の動作を停止しモータデータ出力
レジスタをクリアしてモータをカットオフし、通電処理
が完了するまで待機状態を保つカットオフコントローラ
OFF−CNT606と、モータ通電周期のタイマ時間
値、前記レジスタTIM−PREG600にタイマ時間
値をセットするためのロード信号、モータデータ、前記
モータデータをプリラッチしておくためのレジスタMT
−PREG603にセットするためのロード信号、前記
プリラッチされているデータを現在のモータデータを保
持しておくレジスタMT−HREG604および前記モ
ータデータを出力するレジスタMT−REG605にセ
ットするためのロード信号、前記タイマカウンタのタイ
ムアップ通知信号、モータの通電周期内にヘッド通電デ
ータ制御処理が完了しなかった場合、モータ駆動を停止
して待機状態になったことを通知するエラー信号などの
入出力タイミング制御を行うタイマ制御部TMCNTR
L611とを設けることにより、例えばホストシステム
からの通電データの転送の遅れにより現在駆動中のモー
タ通電周期内にヘッド通電データ制御処理が完了しなか
った場合、モータ駆動をいったんカットオフして待機さ
せ、ヘッド通電データ制御処理が完了してからモータ駆
動動作を再開するという駆動処理によりサーマルヘッド
の通電データ制御処理と同期してモータ駆動制御を行う
ができ、かつモータ駆動再開時にはモータカットオフ前
に通電されていたモータデータとタイマ時間値でいった
ん再通電し、次のモータデータとタイマ時間値で駆動を
再開するという処理も同時に実現するため、いったんモ
ータ駆動を停止しても印字位置のずれなどが生ずること
はなく、高品位の印字を簡単に実現できる。
【0188】(実施例13)以下、本発明のプリンタに
おけるアナログ信号確定回路について図面を参照しなが
ら説明する。
【0189】図50は、本発明の一実施例を示す構成図
で、650はアナログ信号入力を選択出力するアナログ
切り替え回路(以下、アナログスイッチと呼ぶ)、65
1はアナログスイッチ650から出力されたアナログ信
号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回
路(以下、AD変換回路と呼ぶ)、652はAD変換回
路651からの入力データと、後述するデータ保持回路
653からの入力データとを加算する加算回路、653
は加算回路652から出力されたデータを保持するデー
タ保持回路、654はアナログスイッチ650と、デー
タ保持回路653、及びこのデータ保持回路653から
出力されたデータを保持するデータ保持回路655,6
56とをコントロールするAD変換コントロール回路、
657はアナログ入力(1)に対応するデジタル変換値
(以下、AD変換値と呼ぶ)を記憶するメモリ、658
はアナログ入力(2)に対応するAD変換値を記憶する
メモリである。
【0190】以上のように構成されたアナログ信号確定
回路について、図50の構成図、図51のサーマルヘッ
ドの通電タイミングとAD変換確定タイミングの関係
図、図52の脈流波形とAD変換確定タイミングの関係
図を用いて説明する。
【0191】まず第1に、アナログスイッチ650によ
りアナログ入力(1)を選択し、AD変換回路651に
転送する。AD変換回路651でAD変換されたAD変
換値を加算回路652の入力部Bに転送し、データ保持
回路653からの出力(初期値0)を加算回路652の
入力部Aに転送する。
【0192】次に、加算回路652で加算(A+B)を
行い、その結果をデータ保持回路653を介して、再び
加算回路652の入力部Aに転送する。再び、アナログ
スイッチ650によりアナログ入力(1)を選択し、A
D変換回路651に転送する。AD変換回路651でA
D変換されたAD変換値を加算回路652の入力部Bに
転送し、加算回路652で加算を行い、その結果をデー
タ保持回路653を介して、再び加算回路652の入力
部Aに転送する。
【0193】前述した動作を残り2回行うことによっ
て、データ保持回路653には、アナログ入力(1)の
AD変換値が4回加算された結果を保持していることと
なる。次に、その結果の下位2ビットを無視して、デー
タ保持回路655を介してメモリ657に転送する。こ
こで、メモリ657に転送されたデータは、アナログ入
力(1)のAD変換値4回分の平均値となっている。
【0194】第2に、アナログスイッチ650によりア
ナログ入力(2)を選択し、AD変換回路651に転送
して、前述した内容と同様な動作で、メモリ658にア
ナログ入力(2)のAD変換値4回分の平均値が転送さ
れたこととなる。
【0195】ここで、問題となるのがアナログ入力が、
プリンタの動作電圧等の情報であった場合、図51に示
すようにプリンタ動作電圧の変動中にAD変換を行う
と、非常に精度の低いAD変換結果になってしまう。こ
れは、サーマルヘッド通電中の消費電力が大きいため発
生し、一般的な電源で発生してしまう内容である。
【0196】本実施例では、図51に示すプリンタ動作
電圧の安定区間でAD変換を行なっている。また、プリ
ンタ動作安定区間でも図52に示すような脈流が存在す
るため、AD変換値の確定タイミングを可変できるよう
にし、図52のタイミング3でAD変換値を確定できる
ように調整する。タイミング1,2では、精度の高いA
D変換結果が得られない。また、前述のコントロールは
AD変換コントロール回路654で行う。
【0197】なお、実施例において、アナログ入力は2
つと限定する必要はない。また、AD変換値の処理を4
回分の平均値としているが、特に4回分の平均値でなく
ても良く、例えば6回読み取り後に最大値と最小値を除
去し、残りのデータの平均値を使用する等の方法でも良
い。その場合、図52に示すAD変換確定タイミングの
インターバルを変更して対処する。
【0198】本実施例によれば、マクロ的な意味で、ア
ナログ信号の確定タイミングを、図51に示すプリンタ
動作電圧安定区間に設定し、ミクロ的な意味で、図52
に示すタイミング3のインターバルでアナログ信号を確
定するため、精度の高いAD変換結果が得られる。更
に、入力したアナログ信号を、実施例5に記載するプリ
ンタの電圧補正に必要な情報にした場合、プリンタの印
字品質向上が図れるものである。また、入力したアナロ
グ信号によってエラー判定を行う場合、エラー判定の精
度が向上するものである。また、入力したアナログ信号
を、実施例3に記載するプリンタの温度補正に必要な情
報にした場合、プリンタの印字品質のさらなる向上が図
れるものである。
【0199】(実施例14)以下、本発明のプリンタに
おけるデータ高速受信回路について図面を参照しながら
説明する。
【0200】近年、データの高速処理を目的としてダイ
レクト・メモリ・アクセス(以下、DMAと呼ぶ)転送
と呼ぶ方式を採用したIC(DMAコントローラ)が、
特に画像処理分野から普及してきている。この方式を簡
単に説明すると、図54のようになる。図54(a)が
DMA転送方式で、図54(b)が一般的なデータ転送
方式である。DMA転送は、CPUにデータを一度取り
込む方式と違い、直接メモリ→入力/出力(I/O)ま
たはI/O→メモリに転送することができ、一般的なデ
ータ転送と比べて約半分の時間でデータを転送すること
ができる方式である。また、本発明のデータ高速受信回
路を搭載したプリンタコントローラを使用したシステム
全体の構成図の一例を、図55に示す。
【0201】図53は、本発明の一実施例を示す構成図
で、700はプリンタ駆動コントローラ、701はタイ
ミングコントロールロジック部、702はこのタイミン
グコントロールロジック部701のコントロール状態を
設定するメモリ、703はコントロールデータまたは印
字データ等の受信バッファ、704はコントロールデー
タまたは印字データ等の書き込みまたは読み出しを行う
ために必要なアドレスを指定するアドレスバッファ、7
05はプリンタの駆動に必要な種々の補正等を行うため
のメモリである。
【0202】タイミングコントロールロジック部701
では、DMA転送要求信号であるDMAリクエスト(以
下、DREQと呼ぶ)信号の発行処理、DMA転送許可
通知信号であるDMAアクノリッジ(以下、DACK)
信号の受信処理、チップセレクト(以下、CSと呼ぶ)
信号の受信処理、書き込み(以下、WRと呼ぶ)信号の
受信処理、読み出し(以下、RDと呼ぶ)信号の受信処
理等を行う。
【0203】以上のように構成されたデータ高速受信回
路について、図53の構成図、図54のDMA転送方式
概略図、図55のシステム構成図を用いて説明する。
【0204】本発明のデータ高速受信回路は、プリンタ
の印字に必要なホスト側からの印字データの受信方法と
して、以下の5種類を兼ね備えている。
【0205】第1に、DREQ信号を発行し、その後D
ACK信号を受信したらその時点で、A0−An上のア
ドレスに無関係に、受信バッファ703を選択し、WR
信号によってD0−Dn上の印字データを受信バッファ
703に書き込む。この場合、1バイトまたは1ワード
ごとに、DREQ信号とDACK信号とWR信号でハン
ドシェイクを行う、シングル転送方式を備えている。
【0206】第2に、DREQ信号を発行し、その後D
ACK信号を受信したらその時点で、A0−An上のア
ドレスに無関係に、受信バッファ703を選択し、WR
信号によってD0−Dn上の印字データを受信バッファ
703に書き込む。この場合、数バイトまたは数ワード
ごとに、DREQ信号とDACK信号とWR信号でハン
ドシェイクを行う、ブロック転送方式を備えている。
【0207】第3に、DREQ信号を発行し、その後D
ACK信号を受信したらその時点で、A0−An上のア
ドレスに無関係に、受信バッファ703を選択し、WR
信号によってD0−Dn上の印字データを受信バッファ
703に書き込む。この場合、DREQ信号をリリース
するまでの間、WR信号によってデータを受信し続け
る、バースト転送方式を備えている。前述した方式は、
ホスト側がDMAのマスター機能を有している場合に有
効である。
【0208】第4に、DMAのマスター機能を有さない
ホストに対して有効な方式で、DREQ信号を発行し、
その後CS信号とA0−An上のアドレスで受信バッフ
ァ703を選択してもらい、WR信号によって印字デー
タを書き込む方式を備えている。
【0209】最後に、これもDMAのマスター機能を有
さないホストに対して有効な方式で、DREQ信号を発
行し、その後CS信号とA0−An上のアドレスでメモ
リ705を直接アクセスしてもらい、WR信号によって
印字データを書き込む方式を備えている。前述した1〜
4の方式は、受信バッファ703からメモリ705への
データ転送は、自動的に行われる。
【0210】以上が、本発明のデータ高速受信回路の方
式であり、非常に汎用性に富んでいる。更に、DREQ
信号のリリースタイミング選択機能と、DREQ・DA
CK信号のアクティブレベルの指定機能等を内蔵し、様
々なDMAマスターコントローラに対応できるものであ
る。ただし、前記の指定または選択状態は、予めそのコ
ントロール状態をメモリ702に設定する必要がある。
また、プリンタの通信方式で一般的なセントロニクスや
RS−232C等に比べ、データ受信時間が大幅に削減
でき、現状と比較しプリンタの印字速度が数倍に伸び
る、また印字データの転送におけるホストの負担を、大
幅に削減できるものである。
【0211】(実施例15)以下、本発明のプリンタに
おけるプリヒート制御について、図面を参照しながら説
明する。
【0212】図58は、基本的なプリヒート制御部分の
処理シーケンスである。まず、エラー処理手段がヘッド
の温度情報を解読し、動作温度領域以外の温度範囲であ
ればエラー出力を行う。低温動作領域内であれば、続い
て高温動作領域かどうかを判断し、高温の動作温度領域
内であればエラー解除を行い通常動作に移行する。ここ
でのエラー解除は後述するエラー出力を解除するもので
ある。高温動作領域外の高温状態ではエラー出力を行い
親器にエラー状態を通知する。次に温度判定を行いなが
ら自然冷却を待つ。低温動作領域外の低温状態ではエラ
ー出力を行いヘッドを積極的に加熱するためプリヒート
を行う。
【0213】低温時の動作を図56を用いて説明する。
751はサーマルヘッドであり、ヘッド温度を検出する
サーミスタ等の温度検出素子753とサーマルヘッドド
ライバ752を内蔵している。温度検出素子753から
の温度検出結果はエラー処理回路754に送られ、印字
データを出力する印字データ出力回路755とプリヒー
トデータを出力するプリヒートデータ出力回路756の
信号切り替えを選択器757で行う。低温動作温度領域
外の場合はプリヒートデータ756が選択されプリヒー
トデータが転送される。
【0214】プリヒートデータ出力回路756の基本プ
リヒートデータは、印字発色データ間隔が等間隔になる
ような1バイトの構成をしている。図57に示す例で
は、1を発色データ、0を未発色データとして(000
10001)という構成になっている。サーマルヘッド
ドライバ752の素子数が320とすると320/8=
40バイトのデータを転送する。転送が終了したら、1
ラインの通電を行う。この際、印字をしないプリヒート
動作であるため紙送り動作はさせない。温度が動作温度
内に入っていない場合は続けてプリヒート動作を行う。
【0215】次の2ライン目の通電データは、基本プリ
ヒートデータを1ビットだけローテイトすることによ
り、(001000010)という値にして再度このデ
ータを40バイト転送する。
【0216】このようにすることにより1バイトの基本
プリヒートデータを設定することのみでヘッド全体に均
一なプリヒートが行える。
【0217】なお、本実施例では基本プリヒートデータ
は固定して説明しているが、外部からプログラマブルな
デジスタでもよい。
【0218】また、2回目以降のヘッドのプリヒートデ
ータ転送時には、前記基本プリヒートデータの最上位ビ
ットだけを入力し1ライン分のデータ転送を完結し、次
回のヘッドへのプリヒートデータ転送時には前回入力さ
れたビットデータより1ビット下位のビットをデータ入
力することにより1ライン分のデータ転送を完結すると
いう動作を繰り返し、最下位ビットの次は再度上位ビッ
トにもどって1ビット転送を行う方式でもよい。
【0219】また、サーマルヘッドへのデータ転送が、
下位ビット側から行われるものにおいては、前記説明と
は逆に最下位ビットからデータ入力するものとする。
【0220】すなわち、本発明においては、サーマルヘ
ッドに印字データを出力する手段と、印字発色データ間
隔が等間隔になるような1バイトの基本、プリヒートデ
ータを出力する手段、印字データとプリヒートデータの
出力を選択してサーマルヘッドにデータを出力する手段
と、サーマルヘッドの温度を検出する温度検出素子と接
続され前記選択手段の制御を行うエラー処理手段とを備
え、前記エラー処理手段は、動作温度領域以外ではエラ
ー状態を通知し、低温時には前記基本プリヒートデータ
出力を選択して1ライン分のプリヒートデータとして繰
り返して前記基本プリヒートデータを入力し、1ライン
分の通電を行い、次のラインのデータ入力は前記基本プ
リヒートデータを1ビットだけローテイトして再度1ラ
イン分のプリヒートデータとして繰り返して入力し、再
度1ライン分の通電を行う動作を繰り返し行い、この通
電状態を継続中に動作温度領域にはいるとエラー状態解
除を通知し、通常動作状態に復帰するように制御するも
のである。
【0221】(実施例16)以下本発明のプリンタの外
観について、図面を参照しながら説明する。図59は本
発明の一実施例におけるプリンタの外観図である。80
0はサーマルヘッド、801は紙送りモータで、伝達部
材を介して図示されないゴムローラを回転して紙送りを
行う。
【0222】802はヘッドアップダウン検出スイッチ
で、サーマルヘッド800を印字および紙送りのため用
紙を介してゴムローラに圧接するダウン状態と、用紙挿
入時および長期間使用しないときにゴムローラから開離
しておくためのアップ状態を検出するためものである。
【0223】803はプリント基板で、プリンタコント
ローラ804と、紙送りモータ駆動IC805と、これ
らに付随する素子が実装され、またこれらを接続する回
路パターンと前記サーマルヘッド800、紙送りモータ
801、ヘッドアップダウン検出スイッチ802と接続
するための端子が印刷されており、それぞれハンダ付け
等で接続されている。またプリント基板803には、外
部から供給される電源用のコネクタ806およびインタ
ーフェイス用のコネクタ807が取り付けられている。
【0224】以上のように構成されているサーマルプリ
ンタにおいて、プリンタコントローラ804は実施例1
で説明したものである。本実施例ではすべての電気部品
への配線を一体のプリント基板で構成しているが、当然
の如く、各部品毎に分離した異なった配線部材を使用し
てもよく、そのときはプリンタコントローラ804を実
装した配線部材へコネクタ等を使用して他の配線部材を
接続すればよい。また本実施例には図示していないが、
シリアルプリンタのようにサーマルヘッド移動用である
キャリッジ駆動用モータをもつもの、用紙の有無を検出
するための用紙エンド検出スイッチを装備しているも
の、オートカッター装置等の外付けオプション装置も同
様に構成することができる。
【0225】以上のようにプリンタの電気部品部に電源
および信号を供給するために取り付けられたプリント基
板上に、少なくともプリンタの印字ヘッドに送出する通
電データの制御部、プリンタの紙送りモータの制御部、
ホストシステムから送出されるヘッド通電データの受信
制御部、前記各制御部の実行順序を制御する全体制御
部、前記印字ヘッドの制御、モータの制御を行うために
必要なメモリ、前記印字ヘッドの制御を行うために必要
な外部温度とプリンタへの供給電圧を検出する手段、前
記各制御部と全体制御部の実行のために必要なクロック
発生部、および前記各制御部と全体制御部とメモリと外
部との間で各種データおよび信号の転送を行う手段を備
えた1チップのプリンタ制御用集積回路を実装すること
により、プリンタを搭載するシステムの設計において回
路設計および構造設計を大幅に簡略化することができ
る。また従来単なる接続のための延長ケーブル機能のみ
であったプリント基板を効率よく有効活用でき、外部設
置での基板部品の削減が図れるという効果が得られる。
【0226】
【発明の効果】以上のように本発明のプリンタは、プリ
ンタの印字ヘッドに送出する通電データの制御部、プリ
ンタの紙送りモータの制御部、ホストシステムから送出
されるヘッド通電データの受信制御部、および各制御部
の実行順序を制御する全体制御部と、前記印字ヘッド制
御、モータ制御を行うために必要なメモリと、前記印字
ヘッド制御を行うために必要な外部温度、プリンタへの
供給電圧を検出する手段と、前記各制御部、全体制御部
の実行のために必要なクロック発生部と、前記各制御
部、全体制御部、メモリ、および外部との間で各種デー
タおよび信号の転送を行う手段を設けることにより、ホ
ストシステムにおけるプリンタ制御負担を軽減するとと
もに、プリンタの高機能化、プリンタを組み込む機器の
小型化、低価格化を実現することができる優れたプリン
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプリンタのプリンタ
制御用集積回路の基本構成を示すブロック図
【図2】本発明のプリンタを搭載する場合のホストシス
テムの構成例を説明する概略説明図
【図3】本発明のプリンタのプリンタ制御用集積回路の
基本的な動作の流れを説明するフローチャート
【図4】本発明のプリンタのプリンタ制御用集積回路の
基本的な動作の流れを説明するフローチャート
【図5】本発明のプリンタのプリンタ制御用集積回路の
基本的な動作の流れを説明するフローチャート
【図6】本発明の一実施例におけるプリンタの履歴補正
制御の説明図
【図7】同プリンタのモデル図
【図8】(a),(b)は同プリンタの重み付け係数表
及びプリンタのレベルしきい値とサーマルヘッド通電パ
ルス幅表を示す説明図
【図9】本発明の一実施例におけるプリンタの温度補正
回路の構成図
【図10】同プリンタの温度補正回路の構成図
【図11】同プリンタの温度対AD変換値の理想特性図
【図12】同プリンタの温度対AD変換値の折れ線近似
特性図
【図13】本発明の一実施例におけるプリンタのヘッド
抵抗値ランク補正回路の構成図
【図14】同プリンタの温度対サーマルヘッドの通電時
間の特性図
【図15】本発明の一実施例におけるプリンタの電圧補
正回路の構成図
【図16】同プリンタの電圧補正回路の構成図
【図17】同プリンタのプリンタ電圧対サーマルヘッド
の通電時間の特性図
【図18】同プリンタのプリンタ電圧のAD変換値対サ
ーマルヘッドの通電時間の特性図
【図19】本発明の一実施例における同時通電ドット数
補正処理の基本構成を説明するブロック図
【図20】サーマルヘッドの物理ブロック単位の通電ド
ット数カウント処理の基本構成を説明するブロック図
【図21】サーマルヘッドの物理ブロックと通電データ
格納用メモリとの関係を説明する概略説明図
【図22】サーマルヘッドの物理ブロック単位の通電ド
ット数カウント処理の流れを説明するフローチャート
【図23】同じく通電ドット数カウント処理の流れを説
明するフローチャート
【図24】同時通電ドット数とサーマルヘッド供給電圧
がドロップする関係を説明する特性図
【図25】同時通電ドット数補正処理による通電パルス
時間値の変化を説明する概略説明図
【図26】本発明の一実施例における印字率補正処理の
基本構成を説明するブロック図
【図27】補正時間値演算部の補正時間選択手順を説明
する概略説明図
【図28】(a),(b)はサーマルヘッドの構成、お
よび印字率補正計算の実行経過を説明する概略説明図
【図29】(a),(b)は印字率補正計算の各パラメ
ータによる補正内容の変化を説明する印字率補正特性図
【図30】本発明の一実施例における動的分割駆動補正
処理の基本構成を説明するブロック図
【図31】分割データ設定器の処理の内容を説明するフ
ローチャート
【図32】(a)〜(d)はサーマルヘッドの構成、分
割情報と物理ブロックとの対応、動的な分割駆動方法な
どを説明する概略説明図
【図33】動的分割補正演算回路の動作状態の遷移を説
明する概略説明図
【図34】(a),(b)は動的分割補正時の通電パル
ス時間値の補正状況を説明する概略説明図
【図35】本発明の一実施例におけるプリンタの区分率
補正回路の構成図
【図36】同プリンタのサーマルヘッドの通電パルスモ
デルを示す説明図
【図37】同プリンタのビットシフト対応表を示す説明
【図38】同プリンタの区分率対応表を示す説明図
【図39】本発明の一実施例におけるプリンタのモータ
駆動回路の構成図
【図40】本発明の他の実施例におけるプリンタのモー
タ駆動回路の構成図
【図41】本発明の一実施例におけるヘッド通電パルス
時間値演算処理の基本構成を示すブロック図
【図42】パルス時間演算回路の処理の流れを説明する
フローチャート
【図43】同回路処理の流れを説明するフローチャート
【図44】通電パルス時間値演算回路の具体的な動作内
容を説明する概略説明図
【図45】ヘッド通電パルス時間値演算処理により各ス
トローブごとに適切な通電パルス時間値で通電すること
のできることを説明する概略説明図
【図46】本発明の一実施例におけるヘッド通電処理と
同期してモータ駆動制御を行うモータ制御回路の基本構
成を説明するブロック図
【図47】モータ制御回路の入出力信号の関係を説明す
る概略説明図
【図48】モータ駆動回路の動作を説明するタイミング
チャート
【図49】タイマ制御部の状態遷移を説明する状態遷移
【図50】本発明の一実施例におけるプリンタのアナロ
グ信号確定回路の構成図
【図51】同プリンタにおけるサーマルヘッドの通電タ
イミングとAD変換確定タイミングの関係図
【図52】同プリンタにおける脈流波形とAD変換確定
タイミングの関係図
【図53】本発明の一実施例におけるプリンタのデータ
高速受信回路の構成図
【図54】(a),(b)は一般的なDMA転送方式を
説明するための概略図
【図55】本発明のシステム構成図
【図56】本発明の一実施例におけるプリンタのプリヒ
ート回路の構成図
【図57】同プリンタのプリヒートデータの状態遷移図
【図58】同プリンタの動作フローチャート
【図59】コントローラ一体型サーマルプリンタの外観
【符号の説明】
1 プリンタ制御用集積回路 2 ホストインターフェイス 3 ダイレクトメモリアクセス受信制御部 4 データ転送制御部 5 補正演算処理用のメモリ 6 履歴補正演算部 7 パルス時間演算部 8 パラレル−シリアル変換制御部 9 クロック発生部 10 プログラムメモリ 11 全体制御部 12 メカシーケンサ部 13 モータ・センサ制御部 14 アナログ−デジタル変換部 15 通電サイクル制御部 16 分割駆動制御部 17 プリンタインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/38 D 8804−2C B41J 3/20 115 E 115 A (72)発明者 斉藤 法幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリンタ制御用集積回路を有し、かつプリ
    ンタ制御用集積回路は、プリンタのサーマルヘッドに送
    出する通電データを外部温度およびプリンタへの供給電
    圧等に応じて制御する制御部と、プリンタの紙送りモー
    タを制御する制御部と、ホストシステムから送出される
    ヘッド通電データの受信制御部と、前記各制御部の実行
    順序を制御する全体制御部と、前記サーマルヘッドへの
    通電データの制御およびモータ制御を行うために必要な
    メモリと、前記各制御部および全体制御部の実行のため
    に必要なクロック発生部と、前記各制御部、全体制御部
    およびメモリと外部との間で各種データおよび信号の転
    送を行う転送手段とを備えたことを特徴とするプリン
    タ。
  2. 【請求項2】発色ドットおよび近傍ドットの発色状態と
    発色ドットおよび近傍ドットの履歴状態とによってサー
    マルヘッドへの通電時間を決定する制御手段を設け、前
    記制御手段は、各ドットの発色関係に重み付け係数を与
    えるとともに、その重み付け係数より発色の影響を算出
    して算出結果をしきい値によりグルーピング化し、その
    結果により複数の発色パルス幅の中からパルス幅を選択
    し決定するサーマルヘッドの履歴補正制御手段を備えた
    ことを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】サーマルヘッドの温度から変換されたアナ
    ログ電圧値をデジタル値に変換するアナログ/デジタル
    変換回路と、プリンタ動作温度範囲の各温度区間での前
    記アナログ/デジタル変換回路の変換値の傾きを設定す
    るための第1のメモリと、プリンタ動作温度範囲の中心
    値でのアナログ/デジタル変換値を設定する第2のメモ
    リと、前記アナログ/デジタル変換回路からの現在の温
    度におけるアナログ/デジタル変換値と第2のメモリか
    らのアナログ/デジタル変換値とを比較するデータ比較
    回路と、このデータ比較回路における比較結果に応じて
    加算、減算が選択されかつ前記第2のメモリのアナログ
    /デジタル変換値への第1のメモリのアナログ/デジタ
    ル変換値の加算、減算を行う加減算回路とで温度補正回
    路を構成したプリンタ。
  4. 【請求項4】各ヘッド抵抗値ランクにおけるプリンタの
    動作電圧とサーマルヘッドの通電時間との傾きを設定す
    るためのメモリと、プリンタ動作温度の中心値でのサー
    マルヘッドの通電時間を保持するデータ保持回路と、現
    在のヘッド抵抗値ランク情報を元に前記メモリ内のデー
    タを選択するデータ選択回路と、現在の温度情報を元に
    して加算、減算が切換えられかつデータ選択回路により
    選択されたデータと前記データ保持回路のデータの加
    算、減算を行う加減算回路とを有し、サーマルヘッドの
    抵抗値ランクに応じてサーマルヘッドへの通電時間を制
    御するように構成したプリンタ。
  5. 【請求項5】各ヘッド抵抗値ランクにおけるプリンタの
    動作電圧とサーマルヘッドの通電時間との傾きを設定す
    るためのメモリと、プリンタ動作温度の中心値でのサー
    マルヘッドの通電時間を保持するデータ保持回路と、現
    在のヘッド抵抗値ランク情報を元に前記メモリ内のデー
    タを選択するデータ選択回路と、請求項3記載の温度補
    正回路から得られる現在の温度情報を元にして加算、減
    算が切換えられかつデータ選択回路により選択されたデ
    ータと前記データ保持回路のデータの加算、減算を行う
    加減算回路とを有し、サーマルヘッドの抵抗値ランクに
    応じてサーマルヘッドへの通電時間を制御するように構
    成したプリンタ。
  6. 【請求項6】サーマルヘッドへの印加電圧をデジタル値
    に変換するアナログ/デジタル変換回路と、電圧補正の
    分解能を表すアナログ/デジタル変換値を設定するため
    の第1のメモリと、このメモリから出力されたデータを
    選択出力するデータ選択回路と、サーマルヘッドの基準
    電圧でのアナログ/デジタル変換値を設定する第2のメ
    モリと、この第2のメモリのデータが保持されているデ
    ータ保持回路からのデータと前記データ選択回路からの
    データとの加算、減算を行う加減算回路と、前記アナロ
    グ/デジタル変換回路からのデータと前記データ保持回
    路からのデータの大小を比較し前記加減算回路の加算、
    減算を切換えるデータ比較回路とを有し、サーマルヘッ
    ドへの印加電圧に応じてサーマルヘッドへの通電時間を
    制御するように構成したプリンタ。
  7. 【請求項7】サーマルヘッドの物理ブロック単位で通電
    ドット数をカウントする手段と、前記各物理ブロック単
    位で同時に通電するドット数が何ドットであるかを判定
    するドット数選択部と、同時に通電するドット数に応じ
    て通電パルス時間値を補正する手段とを備えたことを特
    徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】サーマルヘッドの物理ブロック単位で通電
    ドット数をカウントする手段と、前記各物理ブロック単
    位で同時に通電するドット数が何ドットであるかを判定
    するドット数選択部と、過去の累積の通電ドット数およ
    び空白ドット数を計数する手段と、過去の累積の通電ド
    ット数および空白ドット数に応じて通電パルス時間値を
    任意に可変する手段とを備えたことを特徴とするプリン
    タ。
  9. 【請求項9】サーマルヘッドの物理ブロック単位で通電
    ドット数をカウントする手段と、前記各物理ブロック単
    位で同時に通電するドット数が何ドットであるかを判定
    するドット数選択部と、同時に通電可能な最大のドット
    数を任意に設定する手段と、前記同時通電可能な最大ド
    ット数以下になるようにサーマルヘッドの物理ブロック
    を分割して駆動する手段と、サーマルヘッドの分割駆動
    数に応じて通電パルス時間値を補正する手段とを備えた
    ことを特徴とするプリンタ。
  10. 【請求項10】サーマルヘッドの通電時間パルスの区分
    率を設定するための第1のメモリと、サーマルヘッドの
    トータル通電時間を設定するための第2のメモリと、こ
    の第2のメモリのデータをビットシフトできる第3のメ
    モリと、一印字周期を設定するための第4のメモリと、
    区分率補正されたサーマルヘッドの通電時間を記憶する
    第5のメモリと、前記第3のメモリからのデータと第5
    のメモリから選択出力されたデータとを選択出力する第
    1のデータ選択回路と、このデータ選択回路からのデー
    タとデータ保持回路からのデータとを加算または減算す
    る加減算回路と、この加減算回路からのデータおよび前
    記第4のメモリからのデータおよび前記第1のデータ選
    択回路からのデータを前記データ保持回路に選択出力す
    る第2のデータ選択回路と、前記データ保持回路からの
    データを前記第5のメモリに振り分けるデータ振り分け
    回路とを有し、サーマルヘッドの通電パルスを数分割し
    て熱履歴制御を行うプリンタ。
  11. 【請求項11】サーマルヘッドの通電時間パルスの区分
    率を設定するための第1のメモリと、サーマルヘッドの
    トータル通電時間を設定するための第2のメモリと、こ
    の第2のメモリのデータをビットシフトできる第3のメ
    モリと、一印字周期を設定するための第4のメモリと、
    区分率補正されたサーマルヘッドの通電時間を記憶する
    第5のメモリと、前記第3のメモリからのデータと第5
    のメモリから選択出力されたデータとを選択出力する第
    1のデータ選択回路と、このデータ選択回路からのデー
    タとデータ保持回路からのデータとを加算または減算す
    る加減算回路と、この加減算回路からのデータおよび前
    記第4のメモリからのデータおよび前記第1のデータ選
    択回路からのデータを前記データ保持回路に選択出力す
    る第2のデータ選択回路と、前記データ保持回路からの
    データを前記第5のメモリに振り分けるデータ振り分け
    回路とを有し、サーマルヘッドの通電パルスを数分割し
    て熱履歴制御を行う請求項2記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】サーマルヘッドへの通電パルスを主通電
    パルスと補正パルスで構成するとともに、主通電パルス
    を保持する発色データ用メモリと補正パルスを保持する
    補正データ用メモリとを備え、発熱素子数が多いサーマ
    ルヘッドをコントロールするときには補正データ用メモ
    リの意味付けを変更し、通電を制御するように構成した
    プリンタ。
  13. 【請求項13】カウント値を設定可能なカウンタと、こ
    のカウンタのカウント値を比較値と比較しチョッピング
    状態のモータ切り替えタイミング信号を出力する比較器
    と、この比較器のモータ切り替えタイミング信号が入力
    されかつ前記比較器の比較値を設定するチョッピング制
    御ブロックとで構成されたモータ駆動回路を備えたこと
    を特徴とするプリンタ。
  14. 【請求項14】サーマルヘッドの抵抗値ランクに応じて
    サーマルヘッドの通電時間を制御するためのヘッド抵抗
    値ランク補正手段と、サーマルヘッドへの印加電圧に応
    じてサーマルヘッドへの通電時間を制御するための電圧
    補正手段と、サーマルヘッドの物理ブロック単位で通電
    ドット数をカウントする手段、各物理ブロック単位で同
    時に通電するドット数が何ドットであるかを判定するド
    ット数選択部、同時に通電するドット数に応じて通電パ
    ルス時間値を補正する手段、過去の累積の通電ドット数
    および空白ドット数を計数する手段および過去の累積の
    通電ドット数および空白ドット数に応じて通電パルス時
    間値を任意に可変する手段からなる印字率補正手段と、
    同時に通電可能な最大のドット数を任意に設定する手
    段、前記同時通電可能最大ドット数以下になるようにサ
    ーマルヘッドの物理ブロックを分割して駆動する手段お
    よびサーマルヘッドの分割駆動数に応じて通電パルス時
    間値を補正する手段からなる同時発色率補正手段と、前
    記の同時に通電するドット数に応じて通電パルス時間値
    を補正する手段、過去の累積の通電ドット数および空白
    ドット数に応じて通電パルス時間値を任意に可変する手
    段、およびサーマルヘッドの分割駆動数に応じて通電パ
    ルス時間値を補正する手段の演算順序などを制御するコ
    ントローラと、ヘッド通電パルス時間値をカウントする
    タイマカウンタとを備えたことを特徴とするプリンタ。
  15. 【請求項15】タイマカウンタのカウント内容と設定さ
    れた値とを比較し、一致したらヘッド通電許可信号を通
    電禁止状態にする比較回路部とを備えたことを特徴とす
    る請求項14記載のプリンタ。
  16. 【請求項16】モータ通電周期のタイマ時間値をプリラ
    ッチしておくための第1のレジスタと、前記タイマ時間
    値をカウントするタイマカウンタと、モータに通電する
    駆動データをプリラッチしておくための第2のレジスタ
    と、前記モータに駆動データを出力する第3のレジスタ
    と、現在のモータ通電周期内に次に印字するための通電
    処理が完了しなかった場合にタイマカウンタの動作を停
    止し駆動データ出力レジスタをクリアしてモータをカッ
    トオフし通電処理が完了するまで待機状態を保つカット
    オフコントローラと、モータ通電周期のタイマ時間値、
    前記第1のレジスタにタイマ時間値をセットするための
    ロード信号、駆動データ、前記駆動データをプリラッチ
    しておくための第2のレジスタにセットするためのロー
    ド信号、前記第2のレジスタにプリラッチされている駆
    動データを出力する第3のレジスタにセットするための
    ロード信号、前記タイマカウンタのタイムアップ通知信
    号およびモータの通電周期内にヘッド通電データ制御処
    理が完了しなかった場合にモータ駆動を停止して待機状
    態になったことを通知するエラー信号などの入出力タイ
    ミング制御を行うタイマ制御部とを備えたことを特徴と
    するプリンタ。
  17. 【請求項17】現在のタイマ時間値を保持しておくため
    の第4のレジスタと、現在の駆動データを保持しておく
    ための第5のレジスタとを設けた請求項16記載のプリ
    ンタ。
  18. 【請求項18】アナログ信号入力を選択出力するアナロ
    グ切り替え回路と、このアナログ切り替え回路からのア
    ナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタ
    ル変換回路と、このアナログ/デジタル変換回路からの
    データとデータ保持回路からのデータとを加算する加算
    回路と、この加算回路からのデータを記憶するメモリ
    と、前記アナログ切り替え回路をコントロールするAD
    変換コントロール回路とを有し、アナログ/デジタル変
    換値の確定タイミングを調整可能としたアナログ信号確
    定回路を備えたことを特徴とするプリンタ。
  19. 【請求項19】アナログ/デジタル変換値の確定タイミ
    ングを調整可能としたアナログ信号確定回路を備えた請
    求項6記載のプリンタ。
  20. 【請求項20】アナログ信号の値によって、エラー判定
    を行うように構成した請求項18記載のプリンタ。
  21. 【請求項21】アナログ/デジタル変換値の確定タイミ
    ングを調整可能としたアナログ信号確定回路を備えた請
    求項3記載のプリンタ。
  22. 【請求項22】ダイレクト・メモリ・アクセスの転送要
    求信号の発行処理、転送許可通知の受信処理、チップセ
    レクト信号の受信処理、書き込み信号の受信処理、読み
    出し信号の受信処理等を行うタイミングコントロールロ
    ジック部と、このタイミングコントロールロジック部の
    コントロール状態を設定するメモリと、前記タイミング
    コントロールロジック部からの信号によりデータを受信
    する受信バッファと、この受信バッファへのデータの書
    き込み、読み出しを行うために必要なアドレスを指定す
    るアドレスバッファとで構成されたデータ高速受信回路
    を備えたことを特徴とするプリンタ。
  23. 【請求項23】サーマルヘッドに印字データを出力する
    手段と、印字発色データ間隔が等間隔になるような1バ
    イトの基本、プリヒートデータを出力する手段、印字デ
    ータとプリヒートデータの出力を選択してサーマルヘッ
    ドにデータを出力する手段と、サーマルヘッドの温度を
    検出する温度検出素子と接続され前記選択手段の制御を
    行うエラー処理手段とを備え、前記エラー処理手段は、
    動作温度領域以外ではエラー状態を通知し、低温時には
    前記基本プリヒートデータ出力を選択して1ライン分の
    プリヒートデータとして繰り返して前記基本プリヒート
    データを入力し、1ライン分の通電を行い、次のライン
    のデータ入力は前記基本プリヒートデータを1ビットだ
    けローテイトして再度1ライン分のプリヒートデータと
    して繰り返して入力し、再度1ライン分の通電を行う動
    作を繰り返し行い、この通電状態を継続中に動作温度領
    域にはいるとエラー状態解除を通知し、通常動作状態に
    復帰するように制御するものであるプリンタ。
  24. 【請求項24】プリンタの電気部品部に電源および信号
    を供給するために取り付けられたプリント基板上に、少
    なくともプリンタの印字ヘッドに送出する通電データの
    制御部、プリンタの紙送りモータの制御部、ホストシス
    テムから送出されるヘッド通電データの受信制御部、前
    記各制御部の実行順序を制御する全体制御部、前記印字
    ヘッドの制御、モータの制御を行うために必要なメモ
    リ、前記各制御部と全体制御部の実行のために必要なク
    ロック発生部、および前記各制御部と全体制御部とメモ
    リと外部との間で各種データおよび信号の転送を行う手
    段を備えた1チップのプリンタ制御用集積回路を実装し
    たプリンタ。
JP4133314A 1992-05-26 1992-05-26 プリンタ Pending JPH05318805A (ja)

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