JPH05318750A - インクジェットヘッド製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド製造方法

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JPH05318750A
JPH05318750A JP13125092A JP13125092A JPH05318750A JP H05318750 A JPH05318750 A JP H05318750A JP 13125092 A JP13125092 A JP 13125092A JP 13125092 A JP13125092 A JP 13125092A JP H05318750 A JPH05318750 A JP H05318750A
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JP13125092A
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Hajime Mizutani
肇 水谷
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Seiko Epson Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な接着材厚さが得られ接着剤の不要部分
への流れ出しが生じない接着方法を提供する。 【構成】 接着剤層12が、高粘度の状態で基材14上
に形成され、被接着物である部材1表面に、接着剤層1
2の表面を密着することにより、接着剤層12の一部、
あるいは全部を部材1表面に転写し、基材14を剥離
し、接着剤転写層13を形成し、接着剤転写層13の形
成表面に別部材を密着したのちに、接着剤転写層13を
硬化し、部材1と前記別部材を接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク液滴を選択的に記
録媒体に付着させるインクジェットヘッドの製造方法に
関するものであり、さらに詳しくはインクジェットヘッ
ドを構成する部材の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリンタは、イン
ク液滴を選択的に吐出し、記録媒体に付着させることに
より画像を形成する。近年、インクジェットプリンタは
高速印字、低騒音、高印字品位等の利点から、急速に発
展している。
【0003】インクジェットヘッドはインクジェットプ
リンタのインク吐出部分を構成する部材であり、一般
に、微細なインク吐出ノズル孔、吐出圧力発生室、吐出
圧力発生部材、インク流路等から形成され、種々の接合
方法により組み立てられている。
【0004】しかし、構成部材として、樹脂や圧電素子
等高温により悪影響を及ぼされるものが多く、低い温度
で強度のある接合層の得られる接着剤を用いた方法が一
般的である。
【0005】ではあるが、インクジェットヘッドの部材
には、ノズル孔やインク流路の凹凸が存在し、凹凸部分
に接着剤を塗布せずに、接合面のみに接着剤を塗布する
ことは非常に困難であった。
【0006】従来の塗布方法には、 接着剤を接着部材の接合面のみに印刷する。
【0007】接着部材上に接着剤をスピンコートす
る。
【0008】非接合面を、フォトレジスト等でマスキ
ングし、接着剤を塗布する。
【0009】等が用いていた。
【0010】しかしながら、では、微細に高密度で形
成されている部材表面の形状通りに接着剤を塗布するこ
と、均一な厚みで薄く塗布することは困難であった。接
着剤層が厚いことは、接着剤塗布量を不適切なものと
し、接着する部材を密着させたときの押圧により、接着
剤の接合部以外への流れ出しが生ずる。部材全面に均一
な圧力を与えない限り、部材間の距離を常に一定にする
ことは困難である。
【0011】においては接着剤の物性に付いて種々の
検討を試みたが凹凸のある部材に対し、その表面のみに
接着剤を塗布することは不可能であった。またスピンコ
ートの特性上、厚さのばらつきが大きく、と同様に部
材間の距離を一定に保った接着は不可能であった。
【0012】についてはマスク材の除去の際に、接合
に要する部分の接着剤も剥離され、接着箇所により、接
着剤の塗布量が不均一となる。また接着層の厚みがマス
キング剤の厚さに依存し、接着剤とマスキング材との界
面では接着剤が不安定な形状で塗布されてしまう。
【0013】接着剤の流れ出しによる弊害は、例えばイ
ンク流路、ノズル孔を塞ぐことにより吐出不能なノズル
が生じる。また流路やノズル孔を完全に塞がないにして
も、複数の箇所で不均一な接着剤の流れ込みが生ずるこ
とにより、安定したインク吐出ができない。
【0014】また逆に、ノズル、インク流路を形成する
部材間で、接着漏れが存在することにより、インク流路
を完全に密閉することができず、隣接するインク流路に
悪影響を及し、ノズル毎の吐出特性が不安定となる。
【0015】上記問題点を解決するための、接合面のみ
に接着剤を塗布する方法としては、例えば、特開平1−
301779号公報に示すような接着剤塗布方法が提案
されている。この方法は弾性体上に液体の接着剤を均一
に塗布した後、部材を押しつけ接着剤を接合部分にのみ
転写し、部材と部材の接着を行うものである。
【0016】また、接着剤の不要部への流れ出しを防ぐ
方法としては、例えば、特開平2−266942号公報
に示される方法が提案されている。この方法では部材上
に接着剤を塗布し、高粘度でかつ接着力を持つ状態まで
接着剤を硬化し、部材を密着し、接合を行う方法であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−301779号公報に示された接着剤塗布方法で
は、液体の接着剤を接合部に塗布するため、接着剤の硬
化時の押圧による接着剤の流れ出しが避けられない。ま
た熱硬化性、熱可塑性の接着剤を用いた場合では、加熱
時の粘度低下により、同様の弊害が生じる。
【0018】また弾性体を用いて転写を行うため、転写
時に均一に圧力をかけることが困難である。そのため、
広い面積を持つ部材には使用できず、大基板を用いる量
産への転用は困難である。手作業で行う場合も同様で、
作業者による接着層の厚さばらつきが非常に大きい。
【0019】さらに液体接着剤を表面に塗布しているた
めに、操作性が悪く、塗布後の状態での作業中断は、そ
の状態での部材の保管が困難であった。
【0020】また、特開平2−2666942号公報に
示された方法では、部材に直接接着剤を塗布した後に接
着剤を半硬化の状態とするために、塗布した接着剤の厚
さの管理が困難で、さらに、必要とされる接着部のみに
接着剤を塗布することが困難であるという課題が生ず
る。
【0021】また、接着剤を塗布、硬化した後に部材に
加工を施すにしても、その加工法、パターンの範囲、加
工精度は大きく制限され、汎用性に乏しかった。
【0022】本発明はかかる課題を解決するもので、部
材の接着に広く用いることが可能で、常に均一な接着剤
厚さが得られ、なおかつ接着剤の不要部分への流れ出し
が生じない接着方法を用いて、良好な製造歩留まり、ノ
ズル単位、ヘッド単位での一定したインク吐出の性能水
準と長期信頼性を備えたインクジェットヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するもので、接着剤層が、高粘度の状態で基材上に形
成され、被接着物である部材表面に、前記接着剤層の表
面を密着することにより、前記接着剤層の一部、あるい
は全部を前記部材表面に転写し、前記基材を剥離し、接
着剤転写層を形成し、前記接着剤転写層の形成表面に別
部材を密着したのちに、前記接着剤転写層を硬化し、前
記部材と前記別部材を接着することを特徴とする。
【0024】
【実施例】以下に図面を用いて本発明を説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
【0025】ここで、本発明のインクジェットヘッド製
造方法の一実施例を、図1、図2、図3を用いて説明す
る。
【0026】図1は、本発明の一実施例を示すものであ
り、部材への接着剤転写層の形成工程を示したものであ
る。図1中、1は圧電基板、4はインク流路、5は圧電
側壁、11は分極方向、12は接着剤層、13は接着剤
転写層、14は転写基材、16接着面、である。
【0027】圧電基板1は、0.2mmと1.0mmの
分極方向の対向する、2枚の圧電セラミックスで構成さ
れ、ダイヤモンドブレードにより幅85μm、高さ0.
4mmの圧電側壁5を141μm間隔で形成している。
図には示していないが、圧電側壁の壁面には、駆動電極
としてそれぞれ、Ni−Crを0.2μm、Auを1.
0μm真空蒸着法にて形成する。
【0028】図1(a)において、転写基材14上には
高粘度の接着剤層12が形成されている。圧電基板1は
ホットプレート(図示せず)上に置かれ、60℃に加熱
している。
【0029】次に図1(b)に示すように、接着剤層1
2を、圧電基板1の圧電側壁5の上面の接着面15を密
着させる。このとき接着面16と接着剤層12の間に気
泡の混入がない様に、接着面16に密着することが望ま
しい。温度を60℃に保ち、約5秒間、接着剤層12と
接着面16の密着させた後に冷却を行う。
【0030】圧電基板1の温度が40℃まで低下した
後、転写基材14を剥離する。接着面16での局所的な
加熱により、接着剤層12の凝集力は、接着剤層12と
転写基材14との密着力以下で、かつ、接着剤層12と
接着面14との密着力より小さくなっている。
【0031】このため、図1(c)に示すように、転写
基材14の接着面16からの剥離により、接着面16に
密着していた接着剤層12は、転写基材14から一部、
あるいは全部が剥離し、接着面16に転写され、接着剤
転写層13となる。
【0032】次に図2に示す様に、上部基板6と、接着
剤転写層13を形成した圧電基板1を、接着剤転写層1
3を介して密着し、80℃で2時間保ち、接着剤を硬化
する。得られた接着層15は接着面全面で、厚さ1.0
μm乃至1.5μmと均一で、また、流路への接着剤の
流れ込みは全くない。
【0033】次に、図3を用いてノズルプレートの接着
工程を説明する。図3中、1は圧電基板、2はノズルプ
レート、3はノズル孔、4はインク流路、5は圧電側
壁、10は電極、15は接着層、16は接着面である。
【0034】圧電基板1と上部基板6の端面にノズルプ
レート2の接着を行う。接着方法は前述した、圧電基板
1と上部基板6の接合方法と同様である。圧電基板1と
上部基板6の端面に、転写基材上の接着剤層を密着し、
接着剤転写層を形成する。その後に、ノズルプレート2
を接着剤転写層に密着して、接着剤の硬化を行う。この
場合でも、得られた接着層の厚さは均一であり、接着漏
れや、ノズル孔3への接着剤の流入は無かった。
【0035】この工程の後に、インク供給手段を接合
し、駆動回路と接続する事によりインクジェットヘッド
としての機能を果たすことができる。
【0036】本実施例で用いた接着剤は、市販のエポキ
シ系接着シートであるエイブルフィルム550(日本エ
イブルスティック社製)を用いた。この接着剤は25μ
mのポリイミドのベースフィルムに厚さ10μmの、均
一なエポキシ系の接着剤層を両面に設け、流体としての
挙動を示さない状態まで硬化したものである。
【0037】通常、この種の接着剤は、ベースフィルム
を介在させたまま、部材と部材の接着に使用するが、本
実施例では、片面のみに接着層を設けたものを転用し
た。転写基材にフィルムを用いることにより、一般のラ
ミネーターでの使用が可能で、大型基板での量産化に容
易に対応可能である。
【0038】また、市販の接着シートを用いることな
く、種々の転写基材上に接着剤層を形成することも可能
である。
【0039】図4を用いて一例を説明する。図4中、1
2は接着剤層、14は転写基材、17は接着剤、18は
ギャップ材、19はドクターブレードである。図4
(a)に示すように、ギャップ材18を敷いた転写基板
14上に、接着剤17を滴下し、図4(b)のように、
ドクターブレード19で押しなべ、接着剤17を、流体
としての挙動を示さず、粘着力を失わない程度まで硬化
することにより、図4(c)のように一定の厚さの接着
剤層12が形成できる。ギャップ材18の厚さを調節す
ることにより所望の厚さの接着剤層12を得ることが可
能である。
【0040】また、図5に示すように、スピンコーター
等を用いてた接着剤層の形成も可能である。図5中、1
4は転写基材、17は接着剤である。スピンコーターの
スピンナー(図示せず)上で回転している転写基材上1
4に、接着剤17を滴下し、接着剤の層とし、流体とし
ての挙動を示さず、粘着力を失わない程度まで硬化し、
スピンナーの回転中心部の厚さの均一な部分を、用いる
方法も有用である。
【0041】また、転写基材の物性を選択することによ
り、さらに別の効果を得ることができる。例えば窒化珪
素等の極めて面精度の高い板を基材として用いることに
より、さらに高精度の接着面と接着層の厚さの管理が可
能である。
【0042】さらにシリコンゴム等の弾性体上で、圧力
をかけて接着剤転写層を形成することにより接着剤の回
り込みが得られ、接着剤による接着部分の補強が可能で
ある。
【0043】図6は転写基材をシリコンゴムとした場合
の接着剤転写工程を示した図である。図6中、1は圧電
基板、4はインク流路、5は圧電側壁、6は上部基板、
11は分極方向、12は接着剤層、13は接着剤転写
層、14は転写基材、15は接着層、16は接着面であ
る。
【0044】図6(a)は接着剤層12と接着面16を
密着し、押圧した状態を示している。部材である圧電基
板1に押圧をかけたとき、シリコンゴムの転写基材14
と接着層12は接着面16部分で窪み、接着面16の圧
電側壁5の側面にも接着剤層が回り込む。
【0045】このため図6(b)に示すように、転写基
材14から部材を剥離するとき、通常の方法で転写を行
った場合より、接着剤転写層13は多く得られる。この
方法で接着剤塗布を行い、上部基板と接着した場合、図
6(c)のような断面形状が得られ、塗布接着剤量を多
くしあっても、半ば硬化した状態で用いているために接
着剤は高粘度であり、大きな流れ出しは無かった。ここ
で接着層15の断面形状は、接着部分の補強、またイン
ク吐出時の流路抵抗低減に対し、理想的な形状となっ
た。
【0046】本実施例で用いたインクジェットヘッドの
構造と吐出原理を、図7、図8をもとに説明する。図7
はインクジェットヘッドの構成を示す斜視図で、1は圧
電基板、2はノズルプレート、3はノズル、4はインク
流路、5は圧電側壁、6は上部基板、7はインク供給
口、9はインク吐出口、10は電極である。また図8は
インクジェットヘッドの流路断面を示した図である、図
中、1は圧電基板、4はインク流路、5は圧電側壁、6
は上部基板、10は電極、11は分極方向、15は接着
層である。
【0047】このインクジェットヘッドは互いに平行な
インク流路4が多数形成されている。ノズルプレート2
に形成されたノズル3に接続し、インク流路4の他の一
端は、スリット状のインク吐出口9に接続する。また、
インク流路4はインク供給口7を有する上部基板により
蓋をされ、各インク流路4に対応するインク供給口を経
て、インク貯蔵タンク(図示せず)に接続している。イ
ンク流路4は圧電側壁5と上部基板6からなり、その断
面形状は長方形である。
【0048】このインクジェットヘッドのインク吐出の
動作を、流路の断面を示す図8を基に説明する。図8
(a)に於て、圧電側壁5は分極方向11が異なる2つ
の部材により形成されている。図8(a)に於て、圧電
側壁5は両面に形成された電極10に、電気的アクチュ
エート手段(図示せず)より電圧パルスを印加されない
為、変形していない。図8(b)に於て、電圧パルスを
印加されると圧電側壁5は圧電側壁の接合面にズリ変形
し、発生する圧力によりインク流路4を満たすインク
(図示せず)の一部を、図7のノズル孔3からインク滴
として吐出し、他の一部をインク供給口7を経てインク
貯蔵タンク側に排出する。インク滴吐出後のノズル部へ
のインク供給は、ノズル3の毛管力によりインク貯蔵タ
ンクよりインク供給口7とインク流路4を経てノズル3
へ供給される。
【0049】上記に示した駆動方法でインクを吐出する
インクジェットヘッドでは、圧電側壁5は上部基板6と
の接着面を支点として、変形し、インク吐出圧力を発生
する。このため、接着層15には充分な強度が必要であ
り、材質的に圧電セラミクスに比較して弾性率の小さい
接着層15が厚いことにより、圧電側壁5の変形の効率
は損なわれてしまう。また接着層15の厚さが接着面全
面で不均一であることは、ノズル毎の吐出性能を不均一
とする。
【0050】長方形のインク流路4の角が接着層15に
より図6(c)のように滑らかであることは、流路抵抗
の低減、気泡発生の低下に効果がある。この効果は、図
9に示すノズルプレート接着部分に関しても同様な効果
がある。
【0051】本発明の製造方法を用いたインクジェット
ヘッドでは、インク滴の吐出速度については、従来品に
比較して約10%の向上が得られ、さらにノズル毎の吐
出速度ばらつきについては、従来10%程度であったも
のを3%以内とすることができた。
【0052】本実施例ではさきに述べた方式のインクジ
ェットヘッドを用いたが、他の圧電素子や発熱体を圧力
発生源に用いたインクジェットヘッドの主にノズルプレ
ートの接合、インク流路の形成に応用し、優れた効果が
得られた。
【0053】また本実施例では、熱硬化性の接着剤を用
いて接着を行ったが、熱可塑性、あるいは感光性の接着
剤の利用も可能である。
【0054】熱可塑性接着剤の使用については、転写基
材上で、加熱しながら接着剤を均一な厚さに展伸し、冷
却し、接着剤層を形成する。接着剤層と部材の密着時に
おいて、部材を熱硬化性接着剤を用いた場合と同様に、
接着剤が流体としての挙動を示すまで加熱する事により
良好な接着層が得られた。
【0055】光硬化性の接着剤(例えばアクリル系)に
ついては、転写基材上で均一に延伸し、流体としての挙
動が無くなるまで光を照射し、形成した接着剤層と、部
材を密着し、均一に押圧する。接着剤層の表層(部材
側)は光照射により硬化が進行しているが、深層(転写
基材側)は表層より硬化が進行していないため、接着剤
層は剥離の際に、接着剤層、あるいは接着剤層/転写基
材界面から剥離し、接着面上に接着剤転写層を形成す
る。
【0056】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッド及び製造
方法によれば、部材の接着に広く用いることが可能で、
常に均一な接着剤厚さが得られ、なおかつ接着剤の不要
部分への流れ出しが生じない接着方法を用いて、良好な
製造歩留まり、ノズル単位、ヘッド単位での一定したイ
ンク吐出の性能水準と長期信頼性を備えたインクジェッ
トヘッドを安価に提供できるという優れた効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c) 本発明の一実施例の接着剤塗
布方法を説明する断面図。
【図2】本発明の一実施例のインクジェットヘッドの断
面を示す図。
【図3】本発明の一実施例のインクジェットヘッドのノ
ズル断面を示す図。
【図4】(a)〜(c) 本発明の一実施例の接着剤層
形成方法を説明する断面図。
【図5】本発明の一実施例の接着剤層の形成方法を示す
図。
【図6】(a)〜(c) 本発明の一実施例の接着方法
を説明する断面図。
【図7】本発明の一実施例のインクジェットヘッドの構
成を示す斜視図。
【図8】(a)〜(b) 本発明の一の実施例のインク
ジェットヘッドの吐出原理を示す断面図。
【図9】本発明の一実施例のインクジェットヘッドのノ
ズル断面を示す図。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 ノズルプレート 3 ノズル孔 4 インク流路 5 圧電側壁 6 上部基板 7 インク供給口 9 インク排出口 10 電極 11 圧電側壁の分極方向 12 接着剤層 13 接着剤転写層 14 転写基材 15 接着層 16 接着面 17 接着剤 18 ギャップ材 19 ドクターブレード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤層が、高粘度の状態で基材上に形
    成され、被接着物である部材表面に、前記接着剤層の表
    面を密着することにより、前記接着剤層の一部、あるい
    は全部を前記部材表面に転写し、前記基材を剥離し、接
    着剤転写層を形成し、前記接着剤転写層の形成表面に別
    部材を密着したのちに、前記接着剤転写層を硬化し、前
    記部材と前記別部材を接着することを特徴とするインク
    ジェットヘッド製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤層の形成に、高粘度の熱硬化
    性樹脂を用い、前記接着剤転写層の形成において、前記
    接着剤層と前記部材の密着を、前記部材を前記熱硬化性
    接着剤の硬化温度以下として行い、さらに、前記基材の
    剥離を、前記接着剤層と前記部材を密着した温度以下で
    行うとを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッ
    ド製造方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤層の形成に、熱可塑性樹脂を
    用い、前記接着剤転写層の形成において、前記接着剤層
    と前記部材の密着を、前記部材を前記熱可塑性樹脂の軟
    化温度以下として行い、前記基材の剥離を接着剤層と前
    記部材を密着した温度以下として行うこと特徴とする請
    求項1記載のインクジェットヘッド製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着剤層の形成に、高粘度の光硬化
    性樹脂を用いることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットヘッド製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接着剤転写層の形成において、前記
    接着剤層と前記部材との密着時に圧力を加えることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560833B2 (en) * 1998-12-04 2003-05-13 Konica Corporation Method of manufacturing ink jet head
JP2008137269A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Brother Ind Ltd 液体吐出ヘッドの製造方法

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