JPH05318362A - 自動配線接続装置及びロボット作業部の自動位置決め方法 - Google Patents

自動配線接続装置及びロボット作業部の自動位置決め方法

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JPH05318362A
JPH05318362A JP12750792A JP12750792A JPH05318362A JP H05318362 A JPH05318362 A JP H05318362A JP 12750792 A JP12750792 A JP 12750792A JP 12750792 A JP12750792 A JP 12750792A JP H05318362 A JPH05318362 A JP H05318362A
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JP
Japan
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matrix board
robot
working unit
hole
robot working
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JP12750792A
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Noriko Hirose
紀子 広瀬
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は自動配線接続装置に関し、マトリク
スボードとロボット機構部との相対位置に係わり位置ズ
レを生じた場合であっても、即計測エラーに移行するこ
となく、予め、両者間の相対位置の位置ズレを認識して
その位置合わせ処理を正確に実行し、短絡ピンの挿入抜
去動作を容易に行うこと、及び、マトリクスボードの生
産歩留りの向上を図ることを目的とする。 【構成】 第1の配線群L1と第2の配線群L2との交
点を接続する複数のマトリクスボードMi〔i=1,
2,3…〕の差点穴pn〔n=1,2,3…〕に短絡ピ
ン11を自動挿抜するロボット作業部12と、マトリク
スボードMiの差点穴pnや被識別マークBDk〔k=
1,2,3…〕を検出する位置検出手段13と、ロボッ
ト作業部12及び位置検出手段13の入出力を制御する
制御手段14とを具備し、制御手段14がマトリクスボ
ードMiの取付け状態の認識処理に基づいてロボット作
業部12の位置決め処理を行うことを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図8,9) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例(図3〜図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、自動配線接続装置及び
ロボット作業部の自動位置決め方法に関するものであ
り、更に詳しく言えば、複数の電話回線と複数の局内配
線とを自動的に接続換えする装置のロボット機構部の位
置決め機能及びその方法の改善に関するものである。
【0003】近年、都市整備や情報集中処理等による公
衆通信網の発達により需要家の電話回線と局内の交換機
に接続する電話回線の接続点(以下差点穴という)が益
々多くなる傾向にある。これに伴い電話回線の変更処理
は、従来例のような人的な配線接続処理に代わって、ロ
ボット機構部を用いる方法,例えば、無人局用に最適な
自動配線接続装置に移行されつつある。
【0004】ところで、従来例のロボット機構部の自動
位置合わせ方法によれば、マトリクスボードにレーザ光
が照射され、その反射光量から補正量が求められ、ロボ
ット機構部とマトリクスボードとの相対位置が算出さ
れ、その差点穴の計測に基づいて位置決めが行われてい
る。
【0005】このため、マトリクスボード単体の製造具
合やそれを自動配線接続装置の本体に取付けた状態によ
っては、差点穴の中心位置の計測の際に、その反射光量
にバラつきを生じたり、それを補正する光量補正値の誤
差が大きくなることがある。
【0006】このことで、差点穴に短絡ピンが挿入され
ている場合や差点穴に不良を生じた場合には、ロボット
機構部の位置決め誤差が大きなり、短絡ピンの挿入,抜
去動作が困難になることとなる。
【0007】そこで、マトリクスボードとロボット機構
部との相対位置に対し位置ズレを生じた場合に、即計測
エラーに移行することなく、予め、両者間の相対位置の
位置ズレを認識してその位置合わせ処理を正確に実行
し、短絡ピンの挿入抜去動作を容易に行うこと、及び、
マトリクスボードの生産歩留りの向上を図ることができ
る接続装置及び位置合わせ方法が望まれている。
【0008】
【従来の技術】図8, 9は、従来例に係る説明図であ
る。図8は、従来例に係る自動配線接続装置の構成図で
ある。
【0009】例えば、複数の電話回線群L1と複数の局
内配線群L2とを接続換えする自動配線接続装置は、図
8において、230枚のマトリクスボードM1〜M230
,短絡ピン1,ロボット機構部2,位置センサ3,ロ
ボットコントロール装置4及びメモリ5等から成る。
【0010】当該装置の機能は、予め、メモリ5に記憶
された探索基準座標データD1〜Dnと電話番号管理シ
ステム等から指定される外部設定データDinとに基づい
て、ロボットコントロール装置4により、ロボット機構
部2が230枚のマトリクスボードM1〜M230 の一つ
ボードMiに移動処理される。ここで、ロボット機構部
2が到達点を基準にしてX,Y方向にスキャニング処理
され、当該マトリクスボードMi(i=1,2,3…)
に設けられた被識別マークBiに位置センサ3を介して
位置合わせされる。その後、該マトリクスボードMiの
被識別マークBiから指定された差点穴piにガイドパ
ターンに沿ってロボット機構部2が移動され、該差点穴
piに短絡ピン1が自動挿抜処理される。
【0011】図9は、従来例に係るロボット機構部の自
動位置決め処理のフローチャートを示している。例え
ば、図8に示すようなマトリクスボードMiのある差点
穴piにロボット機構部2の位置決めをする場合、図9
において、まず、ステップP1でマトリクスボードMi
にレーザ光を照射して、その反射率よりロボット機構部
2とマトリクスボードMiとの相対位置を算出し、その
位置決めを開始する。
【0012】次に、ステップP2で差点穴piの横方向
の中心位置を計測する。その後、ステップP3で中心位
置の計測エラーの有無を判断する。この際に、中心位置
の計測エラーが有る場合(YES)には、位置決め不良と
して制御を終了する。
【0013】また、ステップP3で中心位置の計測エラ
ーが無い場合(NO)には、ステップP4に移行して差
点穴のピンの有無の確認をする。その後、ステップP5
で短絡ピン1の折れを判断する。この際に、ピン折れの
場合(YES1)には、位置決め不良として制御を終了す
る。また、差点穴piに短絡ピン1が有る場合(YES
2)には、ステップP8に移行し、差点穴piに短絡ピ
ン1が無い場合(NO)には、ステップP6に移行す
る。
【0014】例えば、差点穴piに短絡ピン1が有る場
合(YES2)には、ステップP8でロボット機構部2と
マトリクスボード(ピン頭)間との相対位置の変化量に
より中心位置の計測をし、その後、ステップP9で中心
位置の計測エラーの有無を判断する。ここで、中心位置
の計測エラーが有る場合(YES)には、位置決め不良と
して制御を終了し、それが無い(NO)には、その位置
決め正常終了する。
【0015】なお、差点穴piに短絡ピン1が無い場合
(NO)には、ステップP6で差点穴piの縦方向の中
心位置を計測する。その後、ステップP7で中心位置の
計測エラーの有無を判断する。この際に、中心位置の計
測エラーが有る場合(YES)には、位置決め不良として
制御を終了する。
【0016】また、ステップP7で中心位置の計測エラ
ーが無い場合(NO)には、その位置決め正常終了す
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のロ
ボット機構部2の自動位置合わせ方法によれば、図9の
処理フローチャートに示すように、マトリクスボードM
iにレーザ光を照射して、その反射光量から補正量を求
めて、ロボット機構部2とマトリクスボードMiとの相
対位置を算出し、その差点穴piの計測に基づいて位置
決めを行っている。
【0018】このため、マトリクスボード単体の製造具
合やそれを自動配線接続装置の本体に取付けた状態によ
っては、差点穴piの中心位置の計測の際のレーザ光の
反射光量にバラつきを生じたり、それを補正する光量補
正値の誤差が大きくなってしまう。
【0019】例えば、検査に合格したマトリクスボード
Miを自動配線接続装置本体に正確に取付けた場合であ
っても、該マトリクスボードMiの取付け座標系とロボ
ット機構部2のロボット座標系とが傾く場合がある。こ
れについては、ボード取付け初期の状態では、マトリク
スボードMiの取付け方法の工夫,ロボット機構部2の
調整により、両座標系間の誤差を取り除くことは可能で
ある。
【0020】しかし、当該装置が通常使用状態下に置か
れた場合において、仮に周囲の環境条件によりマトリク
スボードMiの基板部や金属性の装置本体に微妙な物理
変化等が生じた場合に、マトリクスボードMiの取付け
座標系とロボット機構部2のロボット座標系との間に傾
き誤差が介入することとなる。
【0021】これにより、高精度かつ高信頼度が要求さ
れる自動配線接続装置において、差点穴piに短絡ピン
1が挿入されている場合や差点穴piに不良を生じた場
合には、ロボット機構部2の位置決め誤差が大きく、短
絡ピン1の挿入,抜去動作が困難になるという問題があ
る。
【0022】また、マトリクスボードMiの取付け座標
系とロボット機構部2のロボット座標系との間の傾き誤
差により、指定された差点穴への位置決め不良を生じた
場合に、誤ってマトリクスボードMiの製造不良として
処理される恐れがあり、その生産効率(歩留り)の低下
を招くという問題がある。
【0023】このことで、その位置合わせ処理に多くの
時間を要し、自動配線接続処理の高速化が図れず、当該
装置の信頼性の低下を招くという問題がある。本発明
は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたものであ
り、マトリクスボードとロボット機構部との相対位置に
対し位置ズレを生じた場合に、即計測エラーに移行する
ことなく、予め、両者間の相対位置の位置ズレを認識し
てその位置合わせ処理を正確に実行し、短絡ピンの挿入
抜去動作を容易に行うこと、及び、マトリクスボードの
生産歩留りの向上を図ることが可能となる自動配線接続
装置及びロボット作業部の自動位置決め方法の提供を目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係る自
動配線接続装置の原理図であり、図2(a)〜(d)
は、本発明に係るロボット作業部の自動位置決め方法の
原理図をそれぞれ示している。
【0025】本発明の自動配線接続装置は、図1に示す
ように第1の配線群L1と第2の配線群L2との交点を
接続する複数のマトリクスボードMi〔i=1,2,3
…〕の差点穴pn〔n=1,2,3…〕に短絡ピン11
を自動挿抜するロボット作業部12と、前記マトリクス
ボードMiの差点穴pnや被識別マークBDk〔k=1,
2,3…〕を検出する位置検出手段13と、前記ロボッ
ト作業部12及び位置検出手段13の入出力を制御する
制御手段14とを具備し、前記制御手段14がマトリク
スボードMiの取付け状態の認識処理に基づいてロボッ
ト作業部12の位置決め処理を行うことを特徴とする。
【0026】また、本発明のロボット作業部の自動位置
決め方法は図2(a)の処理フローチャートに示すよう
に、まず、ステップP1でマトリクスボードMiに予め
設けられた複数の被識別マークBDk〔k=1,2,3
…〕の検出処理(図2(b)参照)をし、次いで、ステ
ップP2で前記検出処理に基づいてロボット作業部12
とマトリクスボードMiとの相対的な傾きの認識処理を
し、その後、ステップP3で前記認識処理に基づいて指
定された差点穴pnにロボット作業部12の位置合わせ
処理をすることを特徴とする。
【0027】なお、本発明のロボット作業部の自動位置
決め方法において、前記位置合わせ処理は、同処理フロ
ーチャートのステップP3AでマトリクスボードMiの傾
き情報、当該差点穴pnの中心計測情報や隣接する差点
穴pnの中心計測情報に基づいて実行することを特徴と
する。
【0028】さらに、本発明のロボット作業部の自動位
置決め方法において、同処理フローチャートのステップ
P3の位置合わせ処理の際に、ステップP3Aで当該差点
穴pnに予め挿入された短絡ピン11の状態認識処理が
含まれることを特徴とする。
【0029】また、本発明のロボット作業部の自動位置
決め方法において、同処理フローチャートのステップP
3の位置合わせ処理において、前記短絡ピン11の状態
認識処理に基づいて当該差点穴pnの中心位置〔xi,
yi〕の計測に係わり計測領域を変更する領域回避処理
をすることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0030】
【作 用】本発明の自動配線接続装置によれば、図1に
示すようにロボット作業部12,位置検出手段13及び
制御手段14が具備され、マトリクスボードMiの取付
け状態の認識処理に基づいてロボット作業部12が該制
御手段14により位置決め処理される。
【0031】例えば、第1の配線群L1と第2の配線群
L2との交点に係わり短絡ピン11の挿入・抜去動作に
移行する前に、予め、マトリクスボードMiの差点穴p
n以外に設けられた3〜4箇所の被識別マークBDkが制
御手段14を介して位置検出手段13により検出され
る。
【0032】これにより、マトリクスボードMiの取付
け状態,例えば、その傾き量からマトリクスボードMi
の取付け座標系とロボット作業部12のロボット座標系
の位置ズレが制御手段14により認識処理される。これ
に基づいて、ロボット作業部12が指定されたマトリク
スボードMiの差点穴pnに位置合わせされる。
【0033】このため、マトリクスボードMiとロボッ
ト作業部12との相対位置に対し位置ズレを生じた場合
であっても、従来例のように即計測エラーに移行するこ
となく、予め認識された両者間の相対位置の位置ズレを
当該差点穴pnの中心位置の計測値に補正することで、
その位置合わせ処理を正確に実行することが可能とな
る。
【0034】これにより、複数のマトリクスボードMi
の差点穴pnにおいて、ロボット作業部12を介して短
絡ピン11の自動挿入・抜去動作を容易に行うこと、及
び、マトリクスボードの生産歩留りの向上を図ることが
可能となる。
【0035】また、本発明のロボット作業部の自動位置
決め方法によれば、図2(a)の処理フローチャートに
示すように、ステップP1でマトリクスボードMiに予
め設けられた複数の被識別マークBDkが検出処理される
(図2(b)参照)。
【0036】例えば、マトリクスボードMiの上下,左
右に設けられた4つの被識別マークBD1〜BD4が検出さ
れると、次いで、ステップP2でロボット作業部12と
マトリクスボードMiとの相対的な傾きが認識処理され
る。これにより、両者間の間隔に係わり制御目標値に基
づいて従来例に比べて相対間隔の補正処理を正確に行う
ことができる。
【0037】このため、マトリクスボード単体の製造具
合やそれを自動配線接続装置の本体に取付けた状態によ
って、差点穴pnの中心位置の計測の際のレーザ光の反
射光量にバラつきを生じた場合であっても、短絡ピン1
1の自動挿入・抜去動作の初期時に常にマトリクスボー
ドMiの傾きが計測されることから、当該マトリクスボ
ードMiとロボット作業部12との位置ずれを精度良く
補正することが可能となる。
【0038】このことで、検査に合格したマトリクスボ
ードMiを自動配線接続装置本体に正確に取付けた場合
であって、該マトリクスボードMiの取付け座標系とロ
ボット作業部12のロボット座標系とが微小に傾いた場
合であっても、それを補正する光量補正値の信頼性を向
上させることが可能となる。
【0039】これにより、当該装置が通常使用状態下に
置かれた場合において、仮に周囲の環境条件によりマト
リクスボードMiの基板部や金属性の装置本体に微妙な
物理変化等が生じた場合であって、マトリクスボードM
iの取付け座標系とロボット作業部12のロボット座標
系との間に傾き量が介入した場合であっても、ステップ
P3で認識処理に基づいて指定された差点穴pnに、正
確にロボット作業部12を位置合わせ処理することがで
きる。
【0040】また、図2(a)の処理フローチャートの
ステップP3AでマトリクスボードMiの傾き情報、当該
差点穴pnの中心計測情報や隣接する差点穴pnの中心
計測情報に基づいて位置合わせ処理が実行される。例え
ば、ステップP3Aで当該差点穴pnに予め挿入された短
絡ピン11の状態認識処理が含まれる。
【0041】このため、差点穴piに短絡ピン11が挿
入されている場合や差点穴piに不良を生じた場合に
も、ロボット作業部12を正確に位置決めすることがで
き、短絡ピン11の挿入,抜去動作を精度良く行うこと
が可能となる。
【0042】なお、ステップP3Aで短絡ピン11の状態
認識処理に基づいて当該差点穴pnの中心位置〔xi,
yi〕の計測に係わり計測領域を変更する領域回避処理
をする。
【0043】このため、マトリクスボードMiの取付け
座標系とロボット作業部12のロボット座標系との間の
位置ズレによる従来例のような誤った位置決め不良判定
の回数を減少することができることから、それを誤って
製造不良として処理されるボード数が減少し、その生産
効率(歩留り)の向上を図ることが可能となる。
【0044】これにより、マトリクスボードMiとロボ
ット作業部12との位置合わせ処理を短時間に行うこと
ができ、自動配線接続処理の高速化を図ること、及び、
高精度かつ高信頼度の自動配線接続装置の提供すること
が可能となる。
【0045】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜7は、本発明の実施例に係る自
動配線接続装置及びロボット作業部の自動位置決め方法
を説明する図であり、図3は、本発明の実施例に係る自
動配線接続装置の構成図を示している。
【0046】図3において、第1の配線群L1の一例と
なる電話回線群(3600回線)と第2の配線群L2の一例
となる局内配線群(2330回線)とを自動配線接続する装
置は、マトリクスボードM1〜M230 が取付けられた基
板部100 と該ボードM1〜M230 の指定された差点穴p
iにおいて接続処理を制御する制御部101 から成る。
【0047】すなわち、基板部100 は箱型フレームの表
裏面に230 枚のマトリクスボードM1〜M230 が、例え
ば、その表面に12×11枚,その裏面に10×10枚
取付けられている。また、該マトリクスボードM1〜M
230 には、電話回線群L1と局内配線群L2とが仕分け
されて配線されている。例えば、一枚のマトリクスボー
ドMiに電話回線群L1からの支線L11=96回線と局
内配線群L2からの支線L21=52回線とが配線されて
いる。
【0048】従って、一枚のマトリクスボードMiに9
6×52=4992個の差点穴pn,〔n=4992〕が設けら
れている。また、一つの差点穴piは口径0.8 〔mm〕
であり、約1.5 〔mm〕間隔により形成され、それらが
ガイドパターン部25により接続されている(図7参
照)。
【0049】さらに、各マトリクスボードMiには、被
識別マークBDk〔k=1,2,3…〕の一例となる4つ
の探索基準点BD1〜BD4が設けられ、該基準点BD1〜BD
4は一辺が3〔mm〕程度の反射率の高い金属により形
成される。なお、230 枚のマトリクスボードM1〜M23
0 が取り付けられた表裏面箱型フレームの中(該ボード
M1〜M230 が取り付けられた表裏面の間)には、ロボ
ット機構部22が設けられている。
【0050】ロボット機構部22はロボット作業部12
の一実施例であり、230 枚のマトリクスボードM1〜M
230 の差点穴p1〜p4992に短絡ピン11の一例となる
接続用金属ピン(以下単に接続ピンという)21を自動
挿入・抜去するものである。これにより、第1の配線群
L1と第2の配線群L2との1の交点を接続することが
できる。
【0051】また、図3の破線円内図に示した簡易断面
図において、ロボット機構部22には、位置検出手段1
3の一実施例となるフォトセンサ23が取付けられてい
る。このフォトセンサ23は、マトリクスボードMiの
ガイドパターン25,探索基準点BD1〜BD4や差点穴p
1〜p4992に光の照射処理をし、それ等からの反射光を
受光処理するものである。この受光処理による光検出信
号により、探索基準点BD1〜BD4の有無や差点穴p1〜
p4992の有無等が認識処理される。
【0052】制御部101 は制御手段14の一実施例であ
り、ロボット機構部22及びフォトセンサ23の入出力
を制御するものである。本発明の実施例では、該制御部
101がマトリクスボードMiの取付け状態の認識処理に
基づいてロボット機構部22の位置決め処理を行うこと
を特徴とする。
【0053】なお、制御部101 はインターフェース回路
24A,CPU24B,ロボットコントロール装置24C,A
/D変換回路24D,その他の回路24E及びRAM24F等
から成る。
【0054】インターフェース回路24Aは、電話番号管
理システムから指定される外部設定データDinやロボッ
ト機構部22に制御信号を入出力するものである。本発
明の実施例では、ロボット機構部22に取付けられたフ
ォトセンサ23から光検出信号Sを入力するものであ
る。また、ロボットコントロール装置24Cから出力され
る移動制御データをロボット機構部22に出力するもの
である。
【0055】CPU24Bは、外部設定データDinに基づ
いてインターフェース回路24A,ロボットコントロール
装置24C,A/D変換回路24D,その他の回路24E及び
RAM24F等の入出力を制御するものである。
【0056】例えば、CPU24Bは接続ピン21の抜去
命令情報PLやAL,その挿入命令情報PSやAS等の
制御命令をロボットコントロール装置24Cを介してロボ
ット機構部22の駆動制御をする。
【0057】ロボットコントロール装置24Cは、CPU
24Bの制御命令に基づいてRAM24Fに記憶された探索
基準座標データD1〜D230 を読出してロボット機構部
22を制御する移動制御データを出力するものである。
【0058】A/D変換回路24Dは、フォトセンサ23
や不図示のエンコーダからの諸検出信号等をアナログ/
デジタル変換処理をするものである。これにより、CP
U24Bやその他の回路24Eにより、各マトリクスボード
Miに形成された探索基準点BD1〜BD4や指定された差
点穴piが探索処理される。
【0059】その他の回路24Eは、ROM(読出し専用
メモリ)や比較回路等である。本発明の実施例では、各
マトリクスボードMiに形成された探索基準点BD1〜BD
4に係る位置座標等が格納されている。
【0060】RAM24Fは、マトリクスボードM1〜M
230 の探索基準点B1〜B230 に係る探索基準座標デー
タD1〜D230 を記憶するものである。このようにし
て、本発明の実施例に係る自動配線接続装置によれば、
図3に示すようにロボット機構部22,フォトセンサ2
3及び制御部101 が具備され、マトリクスボードMiの
取付け状態の認識処理に基づいてロボット機構部22が
該制御部101 により位置決め処理される。
【0061】例えば、第1の配線群L1と第2の配線群
L2との交点に係わり接続ピン21の挿入・抜去動作に
移行する前に、予め、マトリクスボードMiの差点穴p
1〜P4992以外に設けられた4箇所の上下・左右の探索
基準点BD1〜BD4が制御部101 を介してフォトセンサ2
3により検出される。
【0062】このことからマトリクスボードMiの取付
け状態,例えば、その傾き量からマトリクスボードMi
の取付け座標系とロボット機構部22のロボット座標系
の位置ズレが制御部101 により認識処理される。これに
基づいて、ロボット機構部21が指定されたマトリクス
ボードMiの差点穴pnに位置合わせされる。
【0063】このため、マトリクスボードMiとロボッ
ト機構部22との相対位置に対し位置ズレを生じた場合
であっても、従来例のように即計測エラーに移行するこ
となく、予め認識された両者間の相対位置の位置ズレを
当該差点穴pnの中心位置の計測値に補正することで、
その位置合わせ処理を正確に実行することが可能とな
る。
【0064】これにより、複数のマトリクスボードMi
の差点穴pnにおいて、ロボット機構部22を介して接
続ピン21の自動挿入・抜去動作を容易に行うこと、及
び、マトリクスボードの生産歩留りの向上を図ることが
可能となる。
【0065】次に、本発明の実施例に係るロボット機構
部の自動位置決め方法について、当該装置の動作を補足
しながら説明をする。図4,5は、本発明の実施例に係
るロボット機構部の自動位置決め処理のフローチャート
(その1,2)であり、図6,7は、その補足説明図
(その1,2)をそれぞれ示している。
【0066】例えば、図6(a)に示すようなマトリク
スボードM1の取付け状態を予め認識して、当該探索基
準点BD1(=B1)を基準にして、差点穴p50を指定
し、それにロボット機構部22を位置決めをする場合、
図4において、まず、ステップP1でマトリクスボード
M1とロボット機構部22との相対間隔を制御目標値2
5〔mm〕にセットして、傾き角θ1,θ2により位置
決めを開始する。
【0067】この際に、図6(b)に示すように、マト
リクスボードM1に予め設けられた4つの探索基準点
(以下単に基準マークという)BD1〜BD4がフォトセン
サ23により検出処理される。ここで、基準マークBD1
は当該マトリクスボードM1のメイン基準点であり、そ
の下部の中心部に設けられる。また、基準マークBD2,
BD3は基準マークBD1を基準にして左右に設けられ、基
準マークBD4は基準マークBD1の上部に設けられる。
【0068】また、図6(b)において、第1,第2の
傾き角θ1,θ2はマトリクスボードM1の取付け座標
系とロボット機構部22のロボット座標系の傾き角であ
り、本発明の実施例では、マトリクスボードM1の反り
や該ボードの取付け状態を考慮して最大2〔°〕程度ま
での範囲について位置決め制御を可能としている。
【0069】これにより、ロボット機構部22とマトリ
クスボードM1との相対的な傾きがCPU23により認
識される。次に、ステップP2で差点穴p50の横方向の
中心位置(以下横穴中心位置という)を計測する。この
際に、マトリクスボードM1の差点穴p50にフォトセン
サ23から光が照射され、それ等からの反射光が受光さ
れ、この光検出信号Sが信号処理されて、該差点穴p50
の横穴中心位置〔xj,yj〕,j=50(期待値)がC
PU24Bにより演算処理される。
【0070】その後、ステップP3で差点穴p50の横穴
中心位置〔x50,y50〕の計測エラーの有無を判断す
る。この際に、横穴中心位置〔x50,y50〕の計測に係
わり計測エラーが有る場合(YES)には、ステップP8
に移行する。
【0071】また、ステップP3で横穴中心位置〔x5
0,y50〕に係わり計測エラーが無い場合(NO)に
は、ステップP4に移行して差点穴p50の横穴中心位置
に基づいて差点穴p50の接続ピン21の有無を確認す
る。
【0072】例えば、ステップP5で接続ピン21が有
るか又は折れている場合(YES)には、ステップP8に
移行する。また、接続ピン21が無い場合(NO)には
ステップP6に移行する。
【0073】従って、ステップP3で差点穴p50の横穴
中心位置〔x50,y50〕の計測に係わり計測エラーが有
る場合(YES)やステップP5で接続ピン21が有るか
又は折れている場合(YES)には、ステップP8で、隣
接する差点穴p49又はp51にロボット機構部22を移動
する。
【0074】その後、ステップP9で,例えば、隣接す
る差点穴p49の横穴中心位置〔x49,y49〕を計測す
る。次に、ステップP10で当該差点穴p50に係る計測エ
ラーの有無を判断する。この際に、横穴中心位置〔x4
9,y49〕に基づいて差点穴p50の横穴中心位置〔x5
0,y50〕が計測できない場合,すなわち、その計測エ
ラーが有る場合(YES)には、ステップP11に移行す
る。
【0075】また、ステップP10で横穴中心位置〔x5
0,y50〕に計測エラーが無い場合(NO)には、ステ
ップP15に移行する。なお、ステップP10で差点穴p50
の横穴中心位置〔x50,y50〕に係わり計測エラーが有
る場合(YES)には、ステップP11で計算上の横穴中心
位置〔xi,yi〕,i=計算値で差点穴p50の接続ピ
ン21の有無を確認する。
【0076】例えば、ステップP12で差点穴p50に接続
ピン21が有るか又は折れている場合(YES)には、計
測エラー,すなわち、位置決め不良として制御を終了す
る。また、ステップP12で接続ピン21が無い場合(N
O)にはステップP13に移行して、ロボット機構部22
とマトリクスボードM1(ピン頭)間との相対位置の変
化量に基づいて横穴中心位置〔xj,yj〕の計測をす
る。
【0077】次に、ステップP14でその計測エラーの有
無を判断する。この際に、横穴中心位置〔xj,yj〕
の計測エラーが有る場合(YES),すなわち、横穴中心
位置〔xj,yj〕が計測できない場合には、位置決め
不良として制御を終了する。
【0078】また、ステップP14で両者の相対位置の変
化量に基づき、横穴中心位置〔xj,yj〕に計測エラ
ーが無い場合(NO),すなわち、その横穴中心位置
〔xj,yj〕が計測できる場合や先のステップP10で
差点穴p50の横穴中心位置〔x50,y50〕の計測エラー
が無い場合(NO)には、ステップP15で目標差点穴p
50(横穴中心位置)の計測不良やそのピン折れについ
て、更に、当該接続ピン21の有無を確認する。
【0079】例えば、ステップP16で差点穴p50に予め
挿入されたと識別される接続ピン21が折れている場合
(YES)には、ステップP17に移行し、また、その接続
ピン21が折れていない場合(NO)には、ステップP
18に移行する(状態認識処理)。
【0080】また、ステップP16では差点穴p50に係わ
り接続ピン21の折損を抜去命令情報PLやAL,その
挿入命令情報PSやAS等の制御命令に基づいて判断を
する。この際に、接続ピン21の折損の場合(YES)に
は、位置決め不良として制御を終了する。
【0081】なお、先のステップP5で差点穴p50に接
続ピン21が無い場合(NO),すなわち、差点穴p50
に係わり接続ピン21が挿入されていない場合には、ス
テップP6に移行して、差点穴p50の縦方向の中心位置
(以下縦穴中心位置という)〔x50,y50〕を計測す
る。その後、ステップP7で縦穴中心位置〔x50,y5
0〕の計測エラーの有無を確認する。この際に、縦穴中
心位置〔x50,y50〕の計測エラーが有る場合(YES)
には、ステップP18に移行する。
【0082】従って、ステップP16で接続ピン21が折
損していない場合(NO)やステップP7で縦穴中心位
置〔x50,y50〕に計測エラーが有る場合(YES)に
は、ステップP18で隣接する差点穴p49やp51の縦穴中
心位置を計測する。
【0083】例えば、ステップP19で隣接する差点穴p
51の縦穴中心位置〔xk,yk〕,k=51(期待値)に
係わり当該差点穴p50の縦穴中心位置〔x50,y50〕に
つき計測エラーの有無を判断する。この際に、差点穴p
50の縦穴中心位置〔x50,y50〕に計測エラーが有る場
合(YES)には、ステップP20に移行する。また、ステ
ップP7で差点穴p50の縦穴中心位置〔x50,y50〕に
計測エラーが無い場合(NO)やステップP19でその計
測エラーが無い場合(NO)には、位置決め正常終了を
する。
【0084】なお、ステップP19で差点穴p50の縦穴中
心位置〔x50,y50〕に計測エラーが有る場合(YES)
には、ステップP20でガイドパターン部25の中心計測
をする(領域回避処理)。
【0085】次いで、ステップP21で該パターン部25
の計測エラーの有無を判断する。この際に、該パターン
部25の中心位置につき、計測エラーが有る場合(YE
S)には、ステップP22に移行する。また、ステップP2
2でその計測エラーが無い場合(NO)には、位置決め
正常終了をする。
【0086】なお、ステップP21で該パターン部25に
計測エラーが有る場合(YES)には、ステップP22で差
点穴p50の接続ピン21の有無を確認をする。例えば、
ステップP23で差点穴p50に接続ピン21がない場合
(NO)には、計測エラー,すなわち、位置決め不良と
して制御を終了する。
【0087】また、ステップP23で差点穴p50に接続ピ
ン21がある場合(YES)には、ステップP24に移行し
て、ピン頭部, 縦穴中心位置〔x50,y50〕を計測す
る。例えば、ステップP25でその計測エラーが有る場合
(YES)には、計測エラー,すなわち、位置決め不良と
して制御を終了する。また、計測エラーが無い場合(Y
ES),すなわち、ピン頭部, 縦穴中心位置〔xk,y
k〕が計測できた場合には、ステップP7で縦穴中心位
置の計測エラーが無い場合(NO)と同様に、位置決め
正常終了をする。
【0088】これにより、マトリクスボードM1の取付
け状態を予め認識して、当該探索基準点BD1(=B1)
を基準にして、指定された差点穴p50にロボット機構部
22を位置決めすることができる。なお、これ以降は従
来例と同様に、ロボット機構部22により、当該差点穴
p50に係わり接続ピン21の挿入・抜去動作が行われ
る。
【0089】このようにして、本発明の実施例に係るロ
ボット機構部の自動位置決め方法によれば、図4,5の
処理フローチャートに示すように、ステップP1でマト
リクスボードM1に予め設けられた4つの基準マークBD
1〜BD4が検出処理される(図6(b)参照)。
【0090】このため、ステップP1でマトリクスボー
ドM1の上下,左右に設けられた4つの基準マークBD1
〜BD4が検出されるとロボット機構部22とマトリクス
ボードM1との相対的な傾きがCPU24Bにより認識さ
れる。これにより、両者間の間隔に係わり制御目標値=
25〔mm〕に基づいて相対間隔補正することができ
る。
【0091】このことで、マトリクスボード単体の製造
具合やそれを自動配線接続装置の本体に取付けた状態に
よって、例えば、差点穴p50の中心位置の計測の際のレ
ーザ光の反射光量にバラつきを生じた場合であっても、
接続ピン21の自動挿入・抜去動作の初期時に常に最初
にマトリクスボードM1の第1,第2の傾き角θ1,θ
2が計測されることから、当該マトリクスボードM1と
ロボット機構部22との位置ずれを補正することが可能
となる。
【0092】このことから検査に合格した230枚のマ
トリクスボードM1〜M230 を自動配線接続装置本体に
正確に取付けた場合であって、任意のマトリクスボード
Miの取付け座標系とロボット機構部22のロボット座
標系とが微小に傾いた場合であっても、それを補正する
光量補正値の信頼性を向上させることが可能となる。
【0093】これにより、当該装置が通常使用状態下に
置かれた場合において、仮に周囲の環境条件により任意
にマトリクスボードMiの基板部や金属性の装置本体に
微妙な物理変化等が生じた場合であって、当該マトリク
スボードMiの取付け座標系とロボット機構部22のロ
ボット座標系との間に傾き量が介入した場合であって
も、ステップP2〜P25で指定された差点穴p50に、正
確にロボット機構部22を位置合わせ処理することがで
きる。
【0094】また、同処理フローチャートのステップP
4,P11,P15やP19で差点穴p50に係わり接続ピン21
の状態認識処理や、ステップP19において接続ピン21
の状態認識処理に基づいて当該差点穴p50の縦穴中心位
置〔xk,yk〕の計測に係わり計測領域を変更する領
域回避処理をしている。
【0095】このため、差点穴p50に接続ピン21が挿
入されている場合や差点穴p50に不良を生じた場合に
も、ロボット機構部22を正確に位置決めすることがで
き、接続ピン21の挿入,抜去動作を精度良く行うこと
が可能となる。また、マトリクスボードM1の取付け座
標系とロボット機構部22のロボット座標系との間の位
置ズレによる従来例のような誤った位置決め不良判定回
数を減少させることができることから、当該マトリクス
ボードM1を誤って製造不良として処理するボード数が
減少し、その生産効率(歩留り)の向上を図ることが可
能となる。
【0096】これにより、マトリクスボードM1とロボ
ット機構部22との位置合わせ処理を短時間に行うこと
ができ、自動配線接続処理の高速化を図ること、及び、
高精度かつ高信頼度の自動配線接続装置の提供すること
が可能となる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動配線
接続装置によれば、ロボット作業部,位置検出手段及び
制御手段が具備され、マトリクスボードの取付け状態の
認識処理に基づいてロボット作業部が該制御手段により
位置決め処理される。
【0098】このため、短絡ピンの挿入・抜去動作の移
行前に、予め、マトリクスボードの被識別マークが位置
検出手段を介して検出されることにより、当該マトリク
スボードの取付け状態が認識される。このことで、マト
リクスボードとロボット作業部との相対位置に対し位置
ズレを生じた場合であっても、従来例のように即計測エ
ラーに移行することなく、予め認識された両者間の相対
間隔に基づいてその位置合わせ処理を正確に実行するこ
とが可能となる。
【0099】また、本発明のロボット作業部の自動位置
決め方法によれば、マトリクスボードに予め設けられた
複数の被識別マークが検出処理され、その後、ロボット
作業部とマトリクスボードとの相対的な傾きが認識処理
される。
【0100】このため、両者間の間隔に係わり制御目標
値に基づいて相対間隔の補正処理をすることができる。
このことで、マトリクスボード単体の製造具合やそれを
自動配線接続装置の本体に取付けた状態によって、差点
穴の計測の際に検出系にバラつきを生じた場合であって
も、短絡ピンの自動挿入・抜去動作の初期時に常にマト
リクスボードの傾きが計測されていることから、当該マ
トリクスボードとロボット作業部との位置ずれを補正す
る光量補正値の信頼性を向上させることが可能となる。
【0101】これにより、当該装置の周囲の環境条件に
よりマトリクスボードや装置本体に微妙な物理変化等が
生じた場合であっても、指定された差点穴に、正確にロ
ボット作業部を位置合わせ処理することができる。
【0102】また、本発明の自動位置決め方法によれ
ば、短絡ピンの状態認識処理に基づいて当該差点穴の中
心位置の計測に係わり計測領域を変更する領域回避処理
をしている。
【0103】このため、差点穴に短絡ピンが挿入されて
いる場合や差点穴に不良を生じた場合にも、ロボット機
構部を正確に位置決めすることができ、短絡ピンの挿
入,抜去動作を精度良く行うことが可能となる。また、
従来例のような誤った位置決め不良判定回数を減少させ
ることができることから、マトリクスボードの生産効率
(歩留り)の向上を図ることが可能となる。
【0104】これにより、マトリクスボードとロボット
作業部との位置合わせ処理を正確かつ短時間に行うこと
ができる。このことで、高精度かつ高信頼度の自動配線
接続装置の提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動配線接続装置の原理図であ
る。
【図2】本発明に係るロボット作業部の自動位置決め方
法の原理図である。
【図3】本発明の実施例に係る自動配線接続装置の構成
図である。
【図4】本発明の実施例に係るロボット機構部の自動位
置決め処理のフローチャート(その1)である。
【図5】本発明の実施例に係るロボット機構部の自動位
置決め処理のフローチャート(その2)である。
【図6】本発明の実施例に係る処理フローチャートの補
足説明図(その1)である。
【図7】本発明の実施例に係る処理フローチャートの補
足説明図(その2)である。
【図8】従来例に係る自動配線接続装置の構成図であ
る。
【図9】従来例に係るロボット機構部の自動位置決め処
理のフローチャートである。
【符号の説明】
11…短絡ピン、 12…ロボット作業部、 13…位置検出手段、 14…制御手段、 16…光学処理手段、 Mi〔i=1,2,3…〕…マトリクスボード、 BDk〔k=1,2,3…〕…被認識マーク、 pn〔n=1,2,3…〕…差点穴、 L1…第1の配線群、 L2…第2の配線群。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の配線群(L1)と第2の配線群
    (L2)との交点を接続する複数のマトリクスボード
    (Mi〔i=1,2,3…〕)の差点穴(pn〔n=
    1,2,3…〕)に短絡ピン(11)を自動挿抜するロ
    ボット作業部(12)と、前記マトリクスボード(M
    i)の差点穴(pn)や被識別マーク(BDk〔k=1,
    2,3…〕)を検出する位置検出手段(13)と、前記
    ロボット作業部(12)及び位置検出手段(13)の入
    出力を制御する制御手段(14)とを具備し、前記制御
    手段(14)がマトリクスボード(Mi)の取付け状態
    の認識処理に基づいてロボット作業部(12)の位置決
    め処理を行うことを特徴とする自動配線接続装置。
  2. 【請求項2】 マトリクスボード(Mi)に予め設けら
    れた複数の被識別マーク(BDk〔k=1,2,3…〕)
    の検出処理をし、前記検出処理に基づいてロボット作業
    部(12)とマトリクスボード(Mi)との相対的な傾
    きの認識処理をし、前記認識処理に基づいて指定された
    差点穴(pn)にロボット作業部(12)の位置合わせ
    処理をすることを特徴とするロボット作業部の自動位置
    決め方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のロボット作業部の自動位
    置決め方法において、前記位置合わせ処理は、マトリク
    スボード(Mi)の傾き情報、当該差点穴(pn)の中
    心計測情報や隣接する差点穴(pn)の中心計測情報に
    基づいて実行することを特徴とするロボット作業部の自
    動位置決め方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のロボット作業部の自動位
    置決め方法において、前記位置合わせ処理の際に、当該
    差点穴(pn)に予め挿入された短絡ピン(11)の状
    態認識処理が含まれることを特徴とするロボット作業部
    の自動位置決め方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のロボット作業部の自動位
    置決め方法において、前記短絡ピン(11)の状態認識
    処理に基づいて当該差点穴(pn)の中心位置(〔x
    i,yi〕)の計測に係わり計測領域を変更する領域回
    避処理をすることを特徴とするロボット作業部の自動位
    置決め方法。
JP12750792A 1992-05-20 1992-05-20 自動配線接続装置及びロボット作業部の自動位置決め方法 Withdrawn JPH05318362A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0513586A1 (en) * 1991-04-30 1992-11-19 Sanyo Electric Co., Ltd. Equivalent inductance circuit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0513586A1 (en) * 1991-04-30 1992-11-19 Sanyo Electric Co., Ltd. Equivalent inductance circuit

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