JPH0531786B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 レース番号表示機能を備えたトータリゼータ端
末装置であつて、表示手段３を有し、前売発売時
に当該競技場において発売可能レースのうち最小
のレース番号を害表示手段３に表示させておくこ
とにより、オペレータ不必要な操作を無くし、円
滑であつてかつ効率の良い発売業務を可能とす
る。

〔産業上の利用分野〕

本発明はトータリゼータ端末装置に関し、特に
各種競技の投票券を前売発売する装置であつてお
客の希望する投入データを表示する表示器を備え
た装置（発売機）に関する。

〔従来の技術〕

前売販売は、レース開催当日に予定されている
全レースを任意の時刻に購入できるように、中央
局（センタ）のCPU（中央処理装置）で指定した
発売機によつて行われる。しかし、各レースが順
次行われ、そのレースがセンタにより締切られて
行くと、すなわち、レースに対応の投票券の発売
不可がセンタにより順次指定されて行くと、発売
不可が指定されたレースに対応の投票券は発売す
ることができなくなる。このため、従来はアナウ
ンスを通してレースを締切つた旨の情報がセンタ
より伝達され、各端末装置を扱うオペレータはこ
のアナウンスに基づき投票券の前売発売業務を行
なつていた。

すなわち従来形の発売機においては、オペレー
タが購入メモまたは口頭によりお客との対応を通
してお客の希望する投票データ（レース番号、
組／番号および金額）を表示器に付属のキーボー
ドのテンキーより入力すると、該投票データは表
示器に表示される一方で、それに続く発券キー押
下操作によりセンタのCPUに通知される。セン
タのCPUにおいては該投票データのチエツク、
すなわち指定されたレース番号がセンタにより締
切られていないか否かといつた判定、が行われ、
該レース番号が未だ締切られていない場合には発
券許可信号が出力されて発売機に送信される。発
売機はこの発券許可信号を受信した時点で該投票
データが記録された投票券（前売券）を発行す
る。なお、指定されたレース番号が既に締切られ
ている場合には発券許可信号が出力されないの
で、この場合は表示器に「エラー」表示が行われ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来形のトータリゼータ端末装置にお
いては、センタからのアナウンスに基づき投票券
の前売発売が行われていたが、この方法では周囲
の騒音等のためにオペレータ１人１人に徹底した
情報伝達を行うことが難しく、そのため、既に締
切られたレースとは気付かずにオペレータが該レ
ースに関する投票データを入力し、その結果とし
て表示器に「エラー」表示をひき起こし、それを
見てオペレータが再入力するといつた一連の不必
要な操作が生じ、発売業務に支障をきたすという
問題点があつた。

本発明は、上述した従来形における問題点に鑑
み創作されたもので、オペレータの不必要な操作
を無くし、円滑でかつ効率の良い発売業務を可能
にするレース番号表示機能を備えたトータリゼー
タ端末装置を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図に本発明によるレース番号表示機能を備
えたトータリゼータ端末装置の原理ブロツク図が
示される。

第１図において１は第１の判定手段であつて、
複数のレースに対して順次該レースに対応の投票
券の発売不可を指定する中央局４から該発売不可
を指定するレース番号Ｎの通知があつたか否かを
判定する機能を有している。２は第２の判定手段
であつて、前記レース番号Ｎの通知があつた場合
に該レース番号Ｎが最終レース番号Ｋと一致する
か否かを判定する機能を有している。

３は表示手段であり、前記レース番号Ｎの通知
が無い場合には現在表示されているレース番号の
表示を維持し、該レース番号Ｎが最終レース番号
Ｋと一致する場合には現在表示さているレース番
号の表示を解除し、一致しない場合には該レース
番号Ｎに１を加算して表示する、すなわち（Ｎ＋
１）を表示する機能を有している。

〔作用〕

本発明によるレース番号表示機能を備えたトー
タリゼータ端末装置においては、複数のレースに
対して順次該レースに対応の投票券の発売不可を
指定する中央局４からの通知に基づき、表示手段
３に常に、現時点で前売発売可能なレースのうち
最小のレース番号が表示されるようになつてい
る。従つて、オペレータがお客と応対して、お客
の希望する投票データ（レース番号、組／番号お
よび金額）の入力操作を行う際に、表示手段３に
表示されている最小のレース番号を参照すること
により、お客の指定したレース番号の投票券が発
売可能であるか否かを即座に認識することがで
き、それによつて不必要な操作を省くことが可能
となり、円滑でかつ効率の良い発売業務が可能と
なる。

〔実施例〕

第２図に本発明の一実施例としてのレース番号
表示機能を備えたトータリゼータ端末装置の概略
的な構成がブロツク的に示される。

端末装置は発売機１０と、発売機１０内の制御
部１１に接続される操作卓２０および操作卓２０
に付属の表示器２１とからなり、この端末装置は
制御部１１を介してセンタ３０のCPUと交信可
能に接続されている。センタ３０側では各レース
を監視しており、開催される複数のレースに対し
て順次、レース開始直前に当該レースの投票券の
発売を締切る旨の通知を行うようになつている。
この通知は、場内アナウンスを介してではなく、
電気信号としてセンタ３０より発売機１０に送ら
れ、制御部１１を介して表示器２１の画面に表示
される。従つて表示器２１の画面には、各レース
の進行に伴ない、投票券の発売不可が指定された
レース番号に基づいて発売可能な最小のレース番
号が順次１，２，３，……，Ｋ（Ｋは最終レース
番号）と表示される。

また、表示器２１の画面には通常のデータ、す
なわち操作卓２０よりオペレータが入力した投票
データ（レース番号、組／番号、金額等）、も表
示される。表示器２１に表示された投票データ
は、オペレータの発券キー押下操作により制御部
１１を介してセンタ３０のCPUに送られる。セ
ンタのCPUにおいては、指定されたレース番号
の投票券が発売可能であるか否かの判定が行わ
れ、発売可能であれば発券許可信号が出力されて
発売機１０に送信される。発券許可信号が制御部
１１に入力されると、制御部１１からの制御によ
り、印刷部１２は投票券を印刷し、磁気書込部１
３は該投票券の裏面に投票データを磁気記録し、
磁気読取部１４は磁気記録データを読取り、正常
に読取れた場合は該投票券を発券口Ａに搬送す
る。この時、発券された投票券の内容は控券印字
部１５で控券上に印刷され、控券排出口Ｂに排出
される。なお、図中太い矢印は投票券の流れを示
す。

オペレータは、表示器２１に画面に表示されて
いる前売発売可能な最小のレース番号を監視しな
がら、お客と応対してお客の希望する投票データ
の入力操作を行う。従つて、お客が指定したレー
ス番号が、表示されている最小のレース番号未満
である場合には、その時点でオペレータは、指定
されたレース番号の投票券が発売不可であること
を知ることができるので、その後の不必要な操作
を省くことができる。

第３図にはレース番号表示を説明するフローチ
ヤートが示される。以下、第３図を併用しながら
第２図装置によるレース番号表示動作について説
明する。

まず、ステツプ31では前売発売可能なレース番
号表示の初期設定が行われる。これは、全レース
開始に先立つてオペレータが端末装置の操作を開
始した時、すなわち該装置の電源スイツチをオン
した時に制御部１１により行われる。次のステツ
プ32では、センタ３０側より発売不可のレース番
号Ｎ（＝１）の通知があつたか否かの判定が制御
部１１により行られる。もし通知があつたならば
ステツプ33に進み、通知が無いならばステツプ35
に進む。

ステツプ33では、発売不可の指定されたレース
番号Ｎ（＝１）が最終レース番号Ｋと一致するか
否かの判定が制御部１１により行われる。ここで
一致しない場合には次のステツプ34に進み、一致
する場合にはステツプ36に進む。ステツプ34では
発売可能なレース番号ｎの歩進が行われる（ｎ＝
２）。

ステツプ35では発売可能な最小のレース番号と
してｎ＝２が表示される。しかしながら、ステツ
プ32において発売不可のレース番号Ｎ（＝１）の
通知が無い場合には現在の表示、すなわちｎ＝１
が維持される。

以降、ステツプ32からステツプ35までの処理が
くり返され、ステツプ33においてＮ＝Ｋとなつた
時点で現在の表示、すなわちｎ＝Ｋが解除され
（ステツプ36）、このフローは終了する。

第４図には表示器２１の表示内容の一例が示さ
れる。第４図の例は、オペレータがお客の希望に
従つて第10レースの投票データを入力している状
態を示しており、図中、左下の隅に表示されてい
る「５レース」は前売発売可能な最小のレース番
号ｎを示す。従つて、オペレータがお客と応対し
た時に、仮にお客が第４レースの前売発売を希望
した場合には、その時点でオペレータは当該第４
レースの投票券の発売は既に締切られている旨を
お客に伝えることができるので、その後の不必要
な操作を省くことができ、それによつて発売業務
の円滑化を図ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、オペレー
タの不必要な操作を無くし、円滑でかつ効率の良
い発売業務を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるレース番号表示機能を備
えたトータリゼータ端末装置の原理ブロツク図、
第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロツク
図、第３図はレース番号表示を説明するためのフ
ローチヤート、第４図は表示器２１の表示内容の
一例を示す図、である。 １……第１の判定手段、２……第２の判定手
段、３……表示手段、４……中央局、Ｎ……発売
不可を指定するレース番号、ｎ……発売可能な最
小のレース番号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のレースに対して順次該レースに対応の
   投票券の発売不可を指定する中央局４から該発売
   不可を指定するレース番号Ｎの通知があつたか否
   かを判定する第１の判定手段１と、 前記レース番号Ｎの通知があつた場合に該レー
   ス番号Ｎが最終レース番号Ｋと一致するか否かを
   判定する第２の判定手段２と、 前記レース番号Ｎの通知が無い場合には現在の
   表示を維持し、該レース番号Ｎが最終レース番号
   Ｋと一致する場合には現在の表示を解除し、一致
   しない場合には該レース番号Ｎに１を加算して表
   示する表示手段３と、を具備するレース番号表示
   機能を備えたトータリゼータ端末装置。