JPH05317573A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 すすぎ工程において、センシングで設定され
た水位でもって注水すすぎを行いすすぎ水の調節をおこ
なうことを目的とする。 【構成】 水槽１の壁面に、溢水口２１を高水位Ｈから
低水位Ｌまでの全域にわたって設け、この溢水口２１
を、各水位によって開口位置を調節する溢水口調節板２
５を設け、該回転軸２４に前記溢水調節板２５を螺着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洗濯機に係り、特に注水
すすぎ時の溢水口を調節するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のものは、図５のような洗
濯機が知られている。以下図５に基づいて説明する。１
は水槽、２は水槽１内に設けられ周囲に多数の脱水孔３
を有する内槽（洗濯兼脱水槽）、４は内槽２の底部に設
けられたパルセータ、５は駆動モータである。

【０００３】モータ５は、内槽２およびパルセータ４に
動力伝達機構６を介して連結され、洗濯時にはパルセー
タ４を回転させ、脱水時には内槽２とパルセータ４を高
速回転させる。

【０００４】７は水槽１の底部に設けられた排水口、８
は排水弁（電磁弁）、９は排水ホースである。１３は給
水弁（電磁弁）であり、水槽１への給水手段の一部を構
成している。

【０００５】１１は水位検出器で水槽１の底部に設けら
れたエアトラップの圧力をパイプ１２を介して検出し、
検出信号を制御装置１４に入力し、該制御装置１４によ
って前記給水弁１３、排水弁８が制御されるものであ
る。

【０００６】１５は水槽１の上部に設けられた溢水口
で、１６は前記溢水口１５より溢水した水を槽外に排水
するホースで、該ホース１６は前記排水ホース９に連結
されてある。

【０００７】上記洗濯機において、洗濯物量に応じて洗
い工程での水位を多段に設定できるようになっている。
いま、洗濯物を内槽２に投入し、電源スイッチ（図示せ
ず）をＯＮすると、給水弁１３が開となって給水され、
洗濯物量に応じた水位が決定されると、その水位まで給
水されると給水弁１３が閉となり給水が止まりパルセー
タ４が回転して洗濯が始まる。

【０００８】洗濯工程が終り、脱水の次にすすぎ工程が
実施されるが、すすぎ工程は注水すすぎが行なわれるの
が一般的である。この場合の注水すすぎの水位は、洗濯
工程時に設定された水位に基づいて行なわれるのではな
く、一定水位すなわち、溢水口１５から溢水するまでの
水位まで給水されて注水すすぎが行なわれる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記洗濯機において、
注水すすぎ時の水位は溢水口１５の水位まですなわち最
高位の水位まで給水されてすすぎが行なわれる。そのた
め、少量の洗濯機で低水位の場合でも、高水位すすぎと
なるので、水の無駄があった。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、洗濯物量等に応じて水位設定手段を有す
る洗濯機において、溢水口を低水位から高水位までの全
域にわたって設けるとともに、前記溢水口を調整する手
段を設け、水位に合わせて溢水口を上下調節するようす
る。

【００１１】

【作用】各水位に合わせて溢水口の位置が調節され、各
水位にあった給水のもとで注水すすぎが行なわれる。

【００１２】

【実施例】以下本発明の一実施例について図面に基づい
て説明する。図１は本発明の洗濯機の要部縦断面図、図
２は同じく制御回路のブロック図、図３は同じくフロチ
ャートである。なお、従来と同じかまたは相当箇所には
同符号を付すことにする。

【００１３】１は水槽、２は水槽１内に設けられ周囲に
多数の脱水孔３を有する内槽（洗濯兼脱水槽）、４は内
槽２の低部に設けられたパルセータ、５は駆動モータで
ある。

【００１４】モータ５は、内槽２およびパルセータ４に
動力伝達機構６を介して連結され、洗濯時にはパルセー
タ４を回転させ、脱水時には内槽２とパルセータ４を高
速回転させる。

【００１５】７は水槽１の低部に設けられた排水口、８
は排水弁（電磁弁）、９は排水ホースである。１３は給
水弁（電磁弁）であり、水槽１への給水手段の一部を構
成している。

【００１６】１１は水位検出器で水槽１の低部に設けら
れたエアトラップの圧力をパイプ１２を介して検出し、
検出信号を制御装置１４に入力し、該制御装置１４によ
って前記給水弁１３、排水弁８が制御されるものであ
る。

【００１７】２１は水槽１の側壁に設けられた溢水口
で、該溢水口２１は低水位（Ｌ）から高水位（Ｈ）の全
域にわたって設けられている。

【００１８】２２は洗濯機の上部に設けられた溢水口調
節用モータで、該モータ２２の軸には、洗濯機下部に設
けられた軸受２３とに螺子加工された回転軸２４が軸支
されている。

【００１９】２５は前記溢水口調節用モータ２２の回転
によって上下移動する溢水口調節板で、該調節板２５は
前記溢水口（ＬからＨまで）の長さよりわずかに短く形
成され、前記回転軸２４に螺着され、前記モータ２２の
回転によって回転する回転軸２４の回転によって上下移
動する。

【００２０】例えば、モータ２２が右回転すれば調節板
２５は上昇し、左回転すれば下降するように制御するも
のである。

【００２１】２６は、溢水口２１より溢ふれた水を機外
へ排水する排水ホースで前記排水ホース９と連結されて
いる。

【００２２】次に本発明の洗濯機の動作について図面に
基づいて説明する。２７の操作スイッチ群を操作するこ
とによって制御装置１４は操作スイッチ群２７の入力信
号を判別し、各コースの運転を行なう。

【００２３】給水弁１３が開いて給水され、センシング
時に水位検出器１１およびセンサー群２８からのデータ
を基にして、制御回路１４は各ドライバー３０〜３３を
介して、モータ５、給水弁１３、排水弁８等を作動させ
る。

【００２４】水位が設定され、洗い工程が終了すると、
排水弁８が開き、洗濯液が排水ホース９を通じて機外に
排水される。

【００２５】排水が終了すると、次に内槽２が回転し、
洗濯物に含まれている水分が遠心力によって遠心分離さ
れ、脱水口３より排水される。

【００２６】所定時間脱水されると内槽２の回転が停止
するとともに、排水弁８が閉じられ、給水弁１３が開い
て内槽２に給水される。

【００２７】この時給水量は洗い工程の前にセンシング
で設定された水位によって決定されるが、またこの水位
信号によって、溢水口調節用モータ２２が回転制御さ
れ、溢水口調節板２５は水位に適合した溢水口２１を形
成する位置まで移動させられる。

【００２８】設定水位まで給水されるとモータ５が回転
しパルセータ４が回転して注水すすぎ工程が開始され
る。溢水口２１は水位に合った位置に調節されているの
で、すすぎ工程中のすすぎ水は溢水口２１より溢れて機
外へ排出される。

【００２９】所定時間後すすぎ工程が終了すると、給水
弁１３が閉となるとともにモータ５が停止し、内槽２内
の水がすべて排水される。

【００３０】次に溢水口２１が、そのままの状態で次工
程に移るのではなく、もしここで溢水口２５ａが高水位
Ｈより低い水位に設定されていたならば、すすぎ工程が
終了後、溢水口調節用モータ２２が回転し、溢水調節板
２５が最上位まで上昇させてから次工程に移るようにな
っている。

【００３１】すなわち、一連の洗濯工程が終わって、新
たに洗濯を開始しょうとするときは、常に溢水口２５ａ
は最上位に設定されていることになっている。

【００３２】そして、溢水口２５ａが初期値に設定され
た後次工程例えば脱水工程に移る。

【００３３】

【発明の効果】本発明は以上のような構成の洗濯機であ
る故、すすぎ時も各洗濯物量に応じた水位が設定される
ので、特に洗濯物量の少ない場合ほどすすぎ水が節約で
きる。なお、実験的に求めた結果、図４の如く従来の溢
水口に比べて水位が低いほどすすぎ水が節約されること
がわかる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施例の洗濯機の要部縦断面
図である。

【図２】図２は同じく制御回路のブロック図である。

【図３】図３は同じくフローチャートである。

【図４】図４は実験的に求めた各水位と水の節約量を表
すものである。

【図５】図５は従来の洗濯機の要部縦断面図である。

【符号の説明】

１ 水槽 ２ 脱水槽 ４ パルセータ ５ モータ ８ 排水弁 １１ 水位検出器 １３ 給水弁 １４ 制御装置 ２１ 溢水口 ２２ 溢水口調節用モータ ２４ 回転軸 ２５ 溢水口調節板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯物量等に応じて水位設定手段を有す
   る洗濯機において、水槽の壁面に溢水口を底水位から高
   水位までの全域にわたって設けると共に、前記溢水口を
   調節する手段を設け、水位に合わせて溢水口を上下調節
   するようにしたことを特徴とする洗濯機。