JPH05317121A - ヘアドライヤー用サーモスイッチ - Google Patents

ヘアドライヤー用サーモスイッチ

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JPH05317121A
JPH05317121A JP13210992A JP13210992A JPH05317121A JP H05317121 A JPH05317121 A JP H05317121A JP 13210992 A JP13210992 A JP 13210992A JP 13210992 A JP13210992 A JP 13210992A JP H05317121 A JPH05317121 A JP H05317121A
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contact plate
temperature
thermoswitch
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Kazutsugu Hayashi
和嗣 林
Suehisa Kishimoto
季久 岸本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーモスイッチの反転型熱応動板の応答性を
高めて安全性を向上させる。 【構成】 ヘアドライヤーのサーモスイッチに関する。
サーモスイッチAの可動接点板7をヒータと直列に接続
する。この可動接点板7の抵抗値を実用的使用電流値内
において反転型熱応動板8の温度が実用的範囲内の所定
の温度以上になるように形成する。可動接点板7を開閉
作動させる反転型熱応動板8を設ける。ヒータと同程度
の電流が流れている可動接点板7はその抵抗値に応じて
自己発熱する。これにより可動接点板7の自己発熱で反
転型熱応動板8を加熱して反転型熱応動板8の通常使用
状態の温度を高めることができ、反転型熱応動板8の反
転動作温度と通常使用状態の温度との差を小さくでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒータの過熱時にヒー
タ回路を遮断するためのヘアドライヤー用サーモスイッ
チに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘアドライヤー5は図9に示すように、
ハンドル13を有するハウジング6の後端に吸込口1を
前端に吐出口2をそれぞれ設けると共にハウジング6内
にモータ14で駆動されるファン3とヒータ4を取り付
けることによって形成されるものであり、ヒータ4は十
字型に組み立てられるヒータ基板15a,15bの外端
間に巻き付けて吐出口2付近に取り付けるようにしてあ
る。このヘアドライヤー5にあって、モータ14によっ
てファン3を作動させ且つヒータ4に通電して発熱させ
ると、吸込口1から空気がハウジング6内に取り込まれ
て吐出口2から加圧されて空気が吐出されると共に、こ
の際にハウジング6内で空気流がヒータ4で加熱されて
熱風(温風)として空気は吐出口2から吐出される。
【0003】このようなヘアドライヤー5にあって、何
らかの原因でヒータ4が過熱したときにヒータ4の回路
を遮断するサーモスイッチAが設けられている。サーモ
スイッチAは図10に示すようにヒータ4に囲まれた空
間内のほぼ中心部に位置し最も吐出口2に近い箇所に配
置されているものであり、ヒータ4と直列に接続するよ
うにしてある。サーモスイッチAをヒータ4に囲まれた
空間内の中心部に配置するのは、ヒータ4が一様に発熱
せず一部分のみが過熱された場合でも、回路を遮断する
よう作動するに要する時間に大きな差が生じないように
するためである。
【0004】そしてこのようなサーモスイッチAとし
て、実公昭61−42267号公報等で提供されている
反転型熱応動板8を具備して形成されているものがあ
る。図11はサーモスイッチAの一例を示すものであ
り、可動接点17を取着した可動接点板7を可動側端子
18に取り付けると共に固定接点19を固定側端子20
に取り付け、所定の設定動作温度以上に加熱されること
によって反転湾曲変形する反転型熱応動板8を可動接点
板7に取り付けて形成してある。このものでは、ヒータ
4が何らかの原因で過熱されると、反転型熱応動板8が
加熱されて反転湾曲変形され、反転型熱応動板8で可動
接点板7が上方へ引き上げられて固定接点19から可動
接点17が離れ、ヒータ4の回路を開いてヒータ4への
通電を遮断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のヘアドライヤー
5では、消費電力(通電電流)による影響を小さくして
サーモスイッチAの設定動作温度の精度を保持するため
に、ヒータ4と直列に接続される可動接点板7をリン青
銅など電気抵抗率が20μΩcm以下の材料を用いて固
有抵抗が可能な限り小さくなるように形成されている
(例えば2.0mΩ程度)。従ってヒータ4に通電する
際にも抵抗値が小さい可動接点板7の発熱は小さく、可
動接点板7の発熱が反転型熱応動板8に作用することは
殆どない。このために反転型熱応動板8はヒータ4の発
熱によってのみ加熱されて作動することになるが、ヒー
タ4と反転型熱応動板8との間には距離があるために、
ヒータ4が過熱したときの反転型熱応動板8の応答性が
悪くなるものであった。
【0006】特に、反転型熱応動板8はヒータ4の発熱
によってのみ加熱されているために、ヘアドライヤー5
の通常使用状態(正常使用時)では反転型熱応動板8の
加熱温度は比較的低いが(図12にイで示す)、通常使
用状態から電源を切断してヒータ4への通電を停止する
と共にファン3の作動を停止させると、送風がなくなる
ためにヒータ4の予熱で反転型熱応動板8の温度が図1
2に示すようにΔThだけ過渡的に上昇することにな
る。従って、ヘアドライヤー5を通常使用状態から電源
を切断した場合にサーモスイッチAが働くような早切れ
を防止するために、反転型熱応動板8の反転動作温度は
ΔTh温度を見込んで通常使用状態の温度よりもかなり
高い温度に設定する必要がある。しかしこのように反転
型熱応動板8の反転動作温度と通常使用状態の温度との
差を大きくすると、ヒータ4が過熱したときの反転型熱
応動板8の応答性が一層悪くなり、場合によってはヒー
タ4が異常発熱して発火などの問題が生じるおそれがあ
った。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、反転型熱応動板の応答性を高めて安全性を向上さ
せることができるヘアドライヤー用サーモスイッチを提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘアドライ
ヤー用サーモスイッチは、吸込口1と吐出口2とを有し
ファン3とヒータ4とを内蔵するヘアドライヤー5のハ
ウジング6内に取り付けられたサーモスイッチAにおい
て、サーモスイッチAの可動接点板7をヒータ4と直列
に接続すると共にこの可動接点板7の抵抗値を4mΩ以
上に形成し、可動接点板7を開閉作動させる反転型熱応
動板8を設けて成ることを特徴とするものである(請求
項1の発明)。
【0009】また本発明にあって、可動接点板7の上面
又は下面に反転型熱応動板8を近接配置するようにして
もよい(請求項2の発明)。さらに本発明にあって、可
動接点板7に反転型熱応動板8の略中央あるいは端部を
固着するようにしてもよい(請求項3の発明)。さらに
本発明にあって、可動接点板7に反転型熱応動板8を接
触させるようにしてもよい(請求項4の発明)。
【0010】さらに本発明にあって、可動接点板7とサ
ーモスイッチAの基台9との間に反応型熱応動板8を挟
み込むようにしてもよい(請求項5)。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、ヒータ4と同程度の電流
が流れている可動接点板7を抵抗値4mΩ以上に形成し
ているために、可動接点板7は自己発熱することにな
り、この可動接点板7の自己発熱で反転型熱応動板8を
加熱して反転型熱応動板8の通常使用状態の温度を高め
ることができ、反転型熱応動板8の反転動作温度と通常
使用状態の温度との差を小さくすることができる。
【0012】請求項2の発明では、可動接点板7の上面
又は下面に近接配置した反転型熱応動板8を可動接点板
7によって効率良く加熱することができる。請求項3の
発明では、可動接点板7の略中央あるいは端部を固着し
た反転型熱応動板8に可動接点板7から熱伝導良く熱を
伝えて効率良く加熱することができる。
【0013】請求項4の発明では、可動接点板7に接触
させた反転型熱応動板8に可動接点板7から熱伝導良く
熱を伝えて効率良く加熱することができる。請求項5の
発明では、可動接点板7とサーモスイッチAの基台9と
の間に挟み込んだ反応型熱応動板8に可動接点板7の熱
を逃がすことなく伝えて効率良く加熱することができ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。ヘア
ドライヤー5は図9で説明したように形成されており、
サーモスイッチAは図10で説明したようにヒータ4に
可動接点板7を直列に接続して取り付けるようにしてあ
る。
【0015】図1は本発明に係るサーモスイッチAの一
実施例を示すものであり、固定接点19を設けた固定側
端子20と可動側端子18を電気的に絶縁状態となるよ
うに間隔をもたせて合成樹脂製の基台9に一体成形し、
先端に可動接点17を設けた可動接点板7の基端部が可
動側端子18に固着してある。この可動接点板7は固定
接点19に可動接点17を接触させるようにバネ性を有
する金属板で作成されるものであり、本発明では洋白や
ステンレス鋼などの電気抵抗率が20μΩcm以上の材
料を用いて抵抗値が4mΩになるように可動接点板7を
作成するようにしてある。反転型熱応動板8はバイメタ
ルなどで湾曲形成されるものであり、所定の温度以上に
加熱されると反転して逆向き湾曲するように変形するも
のである。図1の実施例では可動接点板7の上面に一対
の係止片22,22を設けて、可動接点板7の両端部を
各係止片22に係止させることによって可動接点板7の
上面(基台9と反対側の面)に反転型熱応動板8を取り
付けるようにしてある。このように形成されるサーモス
イッチAは導電板29,30や圧着端子を介して図10
のようにヒータ4に囲まれた空間内のほぼ中心部に位置
し最も吐出口2に近い箇所に配置して取り付けられるも
のである。
【0016】しかして、ヒータ4の回路に通電してヒー
タ4を発熱させると、ヒータ4に直列接続されているサ
ーモスイッチAの可動接点板7にも電流が流れるが、可
動接点板7は抵抗値が4mΩであるために自己発熱す
る。ファン3が正常回転して正常な空気流がハウジング
6内に形成されているときには、ヒータ4及び可動接点
板7は適正に冷却されることになるために過熱状態には
ならず、このような通常使用状態(正常使用時)ではサ
ーモスイッチAは固定接点19に可動接点17が可動接
点板7のバネ力で接触した閉成状態を保っている。
【0017】しかしこの通常使用状態でも可動接点板7
は発熱しているために、反転型熱応動板8はヒータ4に
よる他にこの発熱によっても加熱されることになり、通
常使用状態での反転型熱応動板8の加熱温度は図2のロ
に示すように図12のイのときよりも若干高くなる。こ
のように通常使用状態での反転型熱応動板8の加熱温度
が高くなっているために、通常使用状態から電源を切断
したときのヒータ4の予熱による過渡的な温度上昇ΔT
hが小さくなる。この温度上昇ΔThは可動接点板7の
抵抗値を大きくして発熱温度を高めるに従って小さくな
り、可動接点板7の抵抗値が8mΩのときには図2のよ
うに温度上昇ΔThは0になっている。図3は1000
〜1200ワット(電流約10A程度)のヘアドライヤ
ー5について測定した可動接点板7の抵抗値と反転型熱
応動板8の加熱温度との関係を示すグラフであり、実線
に示すように通常使用状態では可動接点板7の抵抗値を
高くすると反転型熱応動板8の加熱温度も比例的に高く
なる。これに対して図3に点線で示すように通常使用状
態から電源切断したときの温度上昇ΔThは可動接点板
7の抵抗値を大きくして発熱温度を高めるに従って小さ
くなり、早切れを考慮したサーモスイッチAの動作設定
温度、すなわち反転型熱応動板8の反転作動温度は図3
に鎖線で示すようになり、可動接点板7の抵抗値を4m
Ω以上にすることによって反転型熱応動板8の加熱温度
と反転型熱応動板8の反転作動温度の差を小さくするこ
とができる。
【0018】従って、何らかの異常によりファン3の回
転が低下したり停止したりすると、ヒータ4や可動接点
板7が適切に冷却されなくなって過熱状態になるが、反
転型熱応動板8は通常使用状態の加熱温度と反転動作温
度との温度差が小さいために、異常な上昇温度に伴って
反転型熱応動板8は速やかに反転動作温度になり、反転
型熱応動板8は反転湾曲変形して可動接点板7を上方へ
引き上げて固定接点19から可動接点17を離し、ヒー
タ4の回路を開成してヒータ4への通電を遮断すること
ができる。また何らかの原因で高電圧が印加されたよう
な場合にも、ヒータ4と可動接点板7に過電流が流れて
過熱状態になるが、このときも同様に反転型熱応動板8
は通常使用状態の加熱温度と反転動作温度との温度差が
小さいために、異常な上昇温度に伴って反転型熱応動板
8は速やかに反転動作温度になり、反転型熱応動板8は
反転湾曲変形して可動接点板7を上方へ引き上げて固定
接点19から可動接点17を離し、ヒータ4の回路を開
成してヒータ4への通電を遮断することができる。この
ように反転型熱応動板8の応答性が高まり、安全性を向
上させることができるものである。
【0019】図4は他の実施例を示すものであるが、図
1の実施例と異なる点は反転型熱応動板8を可動接点板
7と合成樹脂製の基台9との間に配置するようにしたこ
とのみである。このものでは可動接点板7の自己発熱に
よる熱を逃がすことなく反転型熱応動板8に伝えて効率
良く加熱することができるものであり、異常温度上昇に
応じて速やかに反転型熱応動板8を反転作動させてサー
モスイッチAを迅速に動作させることができるものであ
る。またこの実施例では組み立て途中では可動接点板7
と反転型熱応動板8とを別々にして最終組み立てで一体
化されるために、反転型熱応動板8に異常な変形などを
与える心配がない。またこのものではサーモスイッチA
の方向に関係なく安定して反転型熱応動板8と可動接点
板7を接触させることができ、サーモスイッチAの動作
温度精度を良くすることができる。
【0020】図5(a)の実施例では、可動接点板7の
下面に反転型熱応動板8の略中央を支持片23を介して
スポット溶接等して固着するようにしてあり、また図5
(b)の実施例では、可動接点板7の上面に反転型熱応
動板8の略中央を支持片23を介してスポット溶接等し
て固着するようにしてある。そして反転作動温度になっ
て反転型熱応動板8が反転湾曲変形すると、図5(a)
の実施例では基台9の凸段部25に反転型熱応動板8の
両端が当接して、図5(b)の実施例では基台9の突部
26に反転型熱応動板8の両端が当接して、それぞれ可
動接点板7を上方へ押し上げて開成状態にすることがで
きる。この図5(a)(b)の実施例では、可動接点板
7の自己発熱による熱が反転型熱応動板8に直接伝達さ
れるために、反転型熱応動板8を効率良く加熱すること
ができるものであり、異常温度上昇に応じて速やかに反
転型熱応動板8を反転作動させてサーモスイッチAを迅
速に動作させることができるものである。
【0021】図6(a)の実施例では、可動接点板7の
略中央部の下面に反転型熱応動板8の一方の端部をスポ
ット溶接等して固着するようにしてあり、また図6
(b)の実施例では、可動接点板7の上面に反転型熱応
動板8の一方の端部をスポット溶接等して固着するよう
にしてある。さらに図6(c)の実施例では可動接点板
7の可動接点17に反転型熱応動板8の一方の端部をス
ポット溶接等して固着するようにしてある。そして反転
作動温度になって反転型熱応動板8が反転湾曲変形する
と、図6(a)の実施例では基台9の凸段部25に反転
型熱応動板8の他端が当接して、図6(b)の実施例で
は基台9の突部26に反転型熱応動板8の他端が当接し
て、図6(c)の実施例では固定側端子20に合成樹脂
成形して設けた突部27に反転型熱応動板8の他端が当
接して、それぞれ可動接点板7を上方へ押し上げて開成
状態にすることができる。この図6(a)(b)(c)
の実施例では、可動接点板7の自己発熱による熱が反転
型熱応動板8に直接伝達されるために、反転型熱応動板
8を効率良く加熱することができるものであり、異常温
度上昇に応じて速やかに反転型熱応動板8を反転作動さ
せてサーモスイッチAを迅速に動作させることができる
ものである。またこの実施例では反転型熱応動板8を片
端にて固着するようにしているために、反転型熱応動板
8の反転作動温度に与える影響を小さくすることがで
き、反転型熱応動板8の反転作動温度の精度を高く保持
することができるものである。
【0022】図7の実施例では、可動接点板7をバイメ
タルなどで作成して反転型熱応動板8を兼用させるよう
にしてあり、反転作動温度になって反転型熱応動板8を
兼用する可動接点板7が湾曲変形すると、基台9の突部
26に可動接点板7の下面が当接して反転し、開成状態
にすることができる。このものでは反転型熱応動板8を
兼用する可動接点板7自体が発熱するために熱伝導させ
る必要がなく、上記各実施例よりもさらに効率良く速や
かに動作させることができる。
【0023】図8はさらに他の実施例を示すものである
が、反転型熱応動板8を可動接点板7と合成樹脂製の基
台9との間に配置すると共に反転型熱応動板8を可動接
点板7と合成樹脂製の基台9との間に挟み込むようにし
た他は、図4の実施例と同じである。この実施例では反
転型熱応動板8は可動接点板7と合成樹脂製の基台9と
の間に挟み込まれて可動接点板7に接触しているため
に、可動接点板7の自己発熱による熱が反転型熱応動板
8に直接伝達され、反転型熱応動板8を効率良く加熱す
ることができるものであり、異常温度上昇に応じて速や
かに反転型熱応動板8を反転作動させて図4の実施例の
場合よりもさらにサーモスイッチAを迅速に動作させる
ことができるものである。尚、この実施例では組み立て
途中では可動接点板7と反転型熱応動板8とを別々にし
て最終組み立てで一体化されるために、反転型熱応動板
8に異常な変形などを与える心配がなく、さらにサーモ
スイッチAの方向に関係なく安定して反転型熱応動板8
を可動接点板7に接触させることができるものである。
また反転型熱応動板8の略中央部を可動接点板7と基台
9との間に挟み込むようにしているために、反転型熱応
動板8に加工歪みを加える必要がなくなって反転型熱応
動板8の反転作動温度に与える影響を小さくすることが
でき、反転型熱応動板8の反転作動温度の精度を高く保
持することができるものである。
【0024】尚、上記各実施例では、可動接点板7の電
気抵抗値を4mΩ以上に大きく形成するために、電気抵
抗率の大きな材料を用いて可動接点板7を作成するよう
にしたが、このように電気抵抗率の大きな材料を用いる
他に、可動接点板7の板幅や板厚を小さくすることによ
って、可動接点板7の電気抵抗値を4mΩ以上に形成す
るようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明は、吸込口と吐出口
とを有しファンとヒータとを内蔵するヘアドライヤーの
ハウジング内に取り付けられたサーモスイッチにおい
て、サーモスイッチの可動接点板をヒータと直列に接続
すると共にこの可動接点板の抵抗値を4mΩ以上に形成
し、可動接点板を開閉作動させる反転型熱応動板を設け
るようにしたので、ヒータと同程度の電流が流れている
可動接点板はその抵抗値に応じて自己発熱することにな
り、この可動接点板の自己発熱で反転型熱応動板を加熱
して反転型熱応動板の通常使用状態の温度を高めること
ができ、反転型熱応動板の反転動作温度と通常使用状態
の温度との差を小さくして反転型熱応動板の応答性を高
め、安全性を向上させることができるものである。
【0026】また請求項2の発明では、可動接点板の上
面又は下面に反転型熱応動板を近接配置したので、反転
型熱応動板を可動接点板によって効率良く加熱すること
ができ、反転型熱応動板の応答性を一層高めることがで
きるものである。請求項3の発明では、可動接点板に反
転型熱応動板の略中央あるいは端部を固着したので、反
転型熱応動板に可動接点板から熱伝導良く熱を伝えて効
率良く加熱することができ、反転型熱応動板の応答性を
一層高めることができるものである。
【0027】請求項4の発明では、可動接点板に反転型
熱応動板を接触させたので、反転型熱応動板に可動接点
板から熱伝導良く熱を伝えて効率良く加熱することがで
き、反転型熱応動板の応答性を一層高めることができる
ものである。請求項5の発明では、可動接点板とサーモ
スイッチの基台との間に反転型熱応動板を挟み込んだの
で、反応型熱応動板に可動接点板の熱を逃がすことなく
伝えて効率良く加熱することができ、反転型熱応動板の
応答性を一層高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同上における電源切断時のサーモスイッチ(反
転型熱応動板)の温度変化を示すグラフである。
【図3】同上における可動接点板の抵抗値とサーモスイ
ッチ(反転型熱応動板)の温度との関係を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の他の実施例の断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示すものであり、
(a),(b),(c)はそれぞれ断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の断面図である。
【図9】ヘアドライヤーを示す縮小した断面図である。
【図10】ヘアドライヤーのヒータの部分を示す縮小した
正面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【図12】同上における電源切断時のサーモスイッチ(反
転型熱応動板)の温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 吸込口 2 吐出口 3 ファン 4 ヒータ 5 ヘアドライヤー 6 ハウジング 7 可動接点板 8 反転型熱応動板 9 基台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘアドライ
ヤー用サーモスイッチは、吸込口1と吐出口2とを有し
ファン3とヒータ4とを内蔵するヘアドライヤー5のハ
ウジング6内に取り付けられたサーモスイッチAにおい
て、サーモスイッチAの可動接点板7をヒータ4と直列
に接続すると共にこの可動接点板7の抵抗値を実用的使
用電流値内において反転型熱応動板8の温度が実用的範
囲内の所定の温度以上になるよう4mΩ以上に形成し、
可動接点板7を開閉作動させる反転型熱応動板8を設け
て成ることを特徴とするものである(請求項1の発
明)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】請求項1の発明では、ヒータ4と同程度の電流
が流れている可動接点板7を実用的使用電流値内におい
て反転型熱応動板8の温度が実用的範囲内の所定の温度
以上になるよう抵抗値4mΩ以上に形成しているため
に、可動接点板7は自己発熱することになり、この可動
接点板7の自己発熱で反転型熱応動板8を加熱して反転
型熱応動板8の通常使用状態の温度を高めることがで
き、反転型熱応動板8の反転動作温度と通常使用状態の
温度との差を小さくすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】しかしこの通常使用状態でも可動接点板7
は発熱しているために、反転型熱応動板8はヒータ4に
よる他にこの発熱によっても加熱されることになり、通
常使用状態での反転型熱応動板8の加熱温度は図2のロ
に示すように図12のイのときよりも若干高くなる。こ
のように通常使用状態での反転型熱応動板8の加熱温度
が高くなっているために、通常使用状態から電源を切断
したときのヒータ4の予熱による過渡的な温度上昇ΔT
hが小さくなる。この温度上昇ΔThは可動接点板7の
抵抗値を大きくして発熱温度を高めるに従って小さくな
り、可動接点板7の抵抗値が8mΩのときには図2のよ
うに温度上昇ΔThは0になっている。図3は1000
〜1200ワット(電流約10A程度)のヘアドライヤ
ー5について測定した可動接点板7の抵抗値と反転型熱
応動板8の加熱温度との関係を示すグラフであり、実線
に示すように通常使用状態では可動接点板7の抵抗値を
高くすると反転型熱応動板8の加熱温度も比例的に高く
なる。これに対して図3に点線で示すように通常使用状
態から電源切断したときの温度上昇ΔThは可動接点板
7の抵抗値を大きくして発熱温度を高めるに従って小さ
くなり、早切れを考慮したサーモスイッチAの動作設定
温度、すなわち反転型熱応動板8の反転作動温度は図3
に鎖線で示すようになり、可動接点板7の抵抗値を実用
的使用電流値内において反転型熱応動板8の温度が実用
的範囲内の所定の温度以上になるよう4mΩ以上にする
ことによって反転型熱応動板8の加熱温度と反転型熱
応動板8の反転作動温度の差を小さくすることができ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】尚、上記各実施例では、可動接点板7の電
気抵抗値を実用的使用電流値内において反転型熱応動板
8の温度が実用的範囲内の所定の温度以上になるよう
mΩ以上に大きく形成するために、電気抵抗率の大きな
材料を用いて可動接点板7を作成するようにしたが、こ
のように電気抵抗率の大きな材料を用いる他に、可動接
点板7の板幅や板厚を小さくすることによって、可動接
点板7の電気抵抗値を実用的使用電流値内において反転
型熱応動板8の温度が実用的範囲内の所定の温度以上に
なるよう4mΩ以上に形成するようにしてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明は、吸込口と吐出口
とを有しファンとヒータとを内蔵するヘアドライヤーの
ハウジング内に取り付けられたサーモスイッチにおい
て、サーモスイッチの可動接点板をヒータと直列に接続
すると共にこの可動接点板の抵抗値を実用的使用電流値
内において反転型熱応動板8の温度が実用的範囲内の所
定の温度以上になるよう4mΩ以上に形成し、可動接点
板を開閉作動させる反転型熱応動板を設けるようにした
ので、ヒータと同程度の電流が流れている可動接点板は
その抵抗値に応じて自己発熱することになり、この可動
接点板の自己発熱で反転型熱応動板を加熱して反転型熱
応動板の通常使用状態の温度を高めることができ、反転
型熱応動板の反転動作温度と通常使用状態の温度との差
を小さくして反転型熱応動板の応答性を高め、安全性を
向上させることができるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と吐出口とを有しファンとヒータ
    とを内蔵するヘアドライヤーのハウジング内に取り付け
    られたサーモスイッチにおいて、サーモスイッチの可動
    接点板をヒータと直列に接続すると共にこの可動接点板
    の抵抗値を4mΩ以上に形成し、可動接点板を開閉作動
    させる反転型熱応動板を設けて成るヘアドライヤー用サ
    ーモスイッチ。
  2. 【請求項2】 可動接点板の上面又は下面に反転型熱応
    動板を近接配置したことを特徴とする請求項1に記載の
    ヘアドライヤー用サーモスイッチ。
  3. 【請求項3】 可動接点板に反転型熱応動板の略中央あ
    るいは端部を固着したことを特徴とする請求項1に記載
    のヘアドライヤー用サーモスイッチ。
  4. 【請求項4】 可動接点板に反転型熱応動板を接触させ
    たことを特徴とする請求項2に記載のヘアドライヤー用
    サーモスイッチ。
  5. 【請求項5】 可動接点板とサーモスイッチの基台との
    間に反転型熱応動板を挟み込んだことを特徴とする請求
    項4に記載のヘアドライヤー用サーモスイッチ。
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