JPH05317071A - 微生物を用いた3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造法 - Google Patents
微生物を用いた3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造法Info
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- JPH05317071A JPH05317071A JP15438092A JP15438092A JPH05317071A JP H05317071 A JPH05317071 A JP H05317071A JP 15438092 A JP15438092 A JP 15438092A JP 15438092 A JP15438092 A JP 15438092A JP H05317071 A JPH05317071 A JP H05317071A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】微生物を用いて1,3−ジメチル−7−アルキ
ルキサンチンから3−メチル−7−アルキルキサンチン
を効率的に生産する方法を提供する。 【構成】3−メチル−7−アルキルキサンチンを製造す
る能力を有している微生物又は該微生物を変異した変異
体を1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチンを含む
栄養培地で培養して培養物中に3−メチル−7−アルキ
ルキサンチンを生成せしめ、これを採取することにより
医薬品の重要な中間体である3−メチル−7−アルキル
キサンチンを製造する。
ルキサンチンから3−メチル−7−アルキルキサンチン
を効率的に生産する方法を提供する。 【構成】3−メチル−7−アルキルキサンチンを製造す
る能力を有している微生物又は該微生物を変異した変異
体を1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチンを含む
栄養培地で培養して培養物中に3−メチル−7−アルキ
ルキサンチンを生成せしめ、これを採取することにより
医薬品の重要な中間体である3−メチル−7−アルキル
キサンチンを製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−メチル−7−アル
キルキサンチンの製造法に関する。3−メチル−7−ア
ルキルキサンチンは医薬品の重要な中間体である。例え
ば3−メチル−7−プロピルキサンチンは1−(5−オ
キソヘキシル)−3−メチル−7−プロピルキサンチ
ン、別名プロペントフィリン(Propentofilline)合成
の重要な中間体である。
キルキサンチンの製造法に関する。3−メチル−7−ア
ルキルキサンチンは医薬品の重要な中間体である。例え
ば3−メチル−7−プロピルキサンチンは1−(5−オ
キソヘキシル)−3−メチル−7−プロピルキサンチ
ン、別名プロペントフィリン(Propentofilline)合成
の重要な中間体である。
【0002】
【従来の技術】プロペントフィリンは、脳血管障害治療
剤として有用な医薬品であり、該医薬品は、通常、3−
メチル−7−プロピルキサンチンに5−オキソヘキシル
基を導入する方法(特公昭52-33120)によって合成され
ている。
剤として有用な医薬品であり、該医薬品は、通常、3−
メチル−7−プロピルキサンチンに5−オキソヘキシル
基を導入する方法(特公昭52-33120)によって合成され
ている。
【0003】この原料となる3−メチル−7−プロピル
キサンチンは種々の化学的合成法で合成されている。例
えば1,3−ジメチル−7−プロピルキサンチンをアル
カリ剤で処理し、4−メチルアミノ−5−メチルカルバ
モイル−1−プロピルイミダゾールとし、尿素を反応せ
しめ、N−メチル−N−(5−メチルカルバモイル−1
−プロピル−イミダゾール−4−イル)−尿素とし、次
いでこれを閉環して合成する方法(特開平1-180883)が
知られている。
キサンチンは種々の化学的合成法で合成されている。例
えば1,3−ジメチル−7−プロピルキサンチンをアル
カリ剤で処理し、4−メチルアミノ−5−メチルカルバ
モイル−1−プロピルイミダゾールとし、尿素を反応せ
しめ、N−メチル−N−(5−メチルカルバモイル−1
−プロピル−イミダゾール−4−イル)−尿素とし、次
いでこれを閉環して合成する方法(特開平1-180883)が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
化学的合成法では工程が非常に煩雑であり、工業的には
必ずしも適した方法ではない等、多くの問題点があり、
より簡単な合成法の開発が望まれていた。
化学的合成法では工程が非常に煩雑であり、工業的には
必ずしも適した方法ではない等、多くの問題点があり、
より簡単な合成法の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情に鑑み鋭意研究を重ね、1,3−ジメチル−7−
アルキルキサンチンから位置特異的に脱メチルする能力
を有する微生物を広く自然界に求めた。
な事情に鑑み鋭意研究を重ね、1,3−ジメチル−7−
アルキルキサンチンから位置特異的に脱メチルする能力
を有する微生物を広く自然界に求めた。
【0006】意外にも先に本発明者らが自然界から分離
したカフェイン資化能を有するシュードモナス属に属す
る菌株を、1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン
を含む栄養培地で培養すると培養物に3−メチル−7−
アルキルキサンチンが生産されることを見いだし、本発
明を完成した。
したカフェイン資化能を有するシュードモナス属に属す
る菌株を、1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン
を含む栄養培地で培養すると培養物に3−メチル−7−
アルキルキサンチンが生産されることを見いだし、本発
明を完成した。
【0007】本発明者らは土壌より分離したカフェイン
資化能を有する微生物を変異改良することにより、カフ
ェインを構成的に代謝する変異株を得、さらに変異改良
することにより生成したテオブロミンを7−メチルキサ
ンチンへと脱メチル化する能力を欠失した二重変異株を
得、特許出願(特願平3-112471)をしている。
資化能を有する微生物を変異改良することにより、カフ
ェインを構成的に代謝する変異株を得、さらに変異改良
することにより生成したテオブロミンを7−メチルキサ
ンチンへと脱メチル化する能力を欠失した二重変異株を
得、特許出願(特願平3-112471)をしている。
【0008】本二重変異株は自然界より分離した親株と
比較すると1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン
から3−メチル−7−アルキルキサンチンを製造する高
い能力を有している。
比較すると1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン
から3−メチル−7−アルキルキサンチンを製造する高
い能力を有している。
【0009】即ち、本発明に従えば、1,3−ジメチル
−7−アルキルキサンチンを3−メチル−7−アルキル
キサンチンに変換せしめる能力を有している微生物又は
該微生物を変異した変異体を1,3−ジメチル−7−ア
ルキルキサンチンを含む栄養培地で培養して培養物中に
3−メチル−7−アルキルキサンチンを生成せしめ、こ
れを採取することからなる3−メチル−7−アルキルキ
サンチンの製造法が提供される。
−7−アルキルキサンチンを3−メチル−7−アルキル
キサンチンに変換せしめる能力を有している微生物又は
該微生物を変異した変異体を1,3−ジメチル−7−ア
ルキルキサンチンを含む栄養培地で培養して培養物中に
3−メチル−7−アルキルキサンチンを生成せしめ、こ
れを採取することからなる3−メチル−7−アルキルキ
サンチンの製造法が提供される。
【0010】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明に用いる微生物は一般式[I]
発明に用いる微生物は一般式[I]
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Rはメチル基を除く直鎖状または
分枝状のアルキル基である)で表される1,3−ジメチ
ル−7−アルキルキサンチンを一般式[II]
分枝状のアルキル基である)で表される1,3−ジメチ
ル−7−アルキルキサンチンを一般式[II]
【0013】
【化6】
【0014】(式中、Rはメチル基を除く直鎖状または
分枝状のアルキル基である)で表される3−メチル−7
−アルキルキサンチンに変換する能力を有する微生物で
あればよく、例えばシュードモナス属に属する微生物及
びこれら親株の変異株が挙げられる。
分枝状のアルキル基である)で表される3−メチル−7
−アルキルキサンチンに変換する能力を有する微生物で
あればよく、例えばシュードモナス属に属する微生物及
びこれら親株の変異株が挙げられる。
【0015】具体例としては、土壌より分離した特願平
3-112471記載のシュードモナス・プチダIF-3(Pseudomo
nas putida IF-3)株、特公平4-12117記載のシュードモ
ナスsp.188-1(FERM P-7073)及びそれらの変異株があ
げられる。尚、特公平4-12117記載のシュードモナス s
p.188-1(FERM P-7073)は、その後の本発明者らがその
種を同定した結果、シュードモナス・セパシアであるこ
とが判明した。
3-112471記載のシュードモナス・プチダIF-3(Pseudomo
nas putida IF-3)株、特公平4-12117記載のシュードモ
ナスsp.188-1(FERM P-7073)及びそれらの変異株があ
げられる。尚、特公平4-12117記載のシュードモナス s
p.188-1(FERM P-7073)は、その後の本発明者らがその
種を同定した結果、シュードモナス・セパシアであるこ
とが判明した。
【0016】即ち、シュードモナス sp.188-1(FERM P-
7073)はオルニチンデカルボキシラーゼが陰性、リジン
デカルボキシラーゼが陽性、グルコン酸酸化酵素が陽
性、アシルアミダーゼが陽性、アルギニンデヒドロラー
ゼが陰性、41℃で生育することより、シュードモナス・
セパシア(Pseudomonas cepacia)と同定された。以
後、本発明においてはシュードモナス sp.188-1(FERM
P-7073)をシュードモナス・セパシアと言う。本発明に
は、好ましくはシュードモナス・プチダIF-3の変異株が
利用される。
7073)はオルニチンデカルボキシラーゼが陰性、リジン
デカルボキシラーゼが陽性、グルコン酸酸化酵素が陽
性、アシルアミダーゼが陽性、アルギニンデヒドロラー
ゼが陰性、41℃で生育することより、シュードモナス・
セパシア(Pseudomonas cepacia)と同定された。以
後、本発明においてはシュードモナス sp.188-1(FERM
P-7073)をシュードモナス・セパシアと言う。本発明に
は、好ましくはシュードモナス・プチダIF-3の変異株が
利用される。
【0017】微生物の変異誘導は既知の方法によって行
うことができる。例えばN−メチル−N’−ニトロ−N
−ニトロソグアニジン(以下、「NTG」という)を変
異誘起剤として使用する化学的手段によって行うことが
できる。
うことができる。例えばN−メチル−N’−ニトロ−N
−ニトロソグアニジン(以下、「NTG」という)を変
異誘起剤として使用する化学的手段によって行うことが
できる。
【0018】2−アミノプリン、5−ブロムウラシル、
エチルメタンスルホネート、ジメチルサルフェート、ア
クリフラビン、アクリジンオレンジ、ヒドラジン、4−
ニトロキノリン−N−オキシド、塩化マンガン等も変異
誘起剤として使用できる。さらに紫外線照射、X線、γ
線等の放射線照射を使用する物理的方法によっても行う
ことができる。
エチルメタンスルホネート、ジメチルサルフェート、ア
クリフラビン、アクリジンオレンジ、ヒドラジン、4−
ニトロキノリン−N−オキシド、塩化マンガン等も変異
誘起剤として使用できる。さらに紫外線照射、X線、γ
線等の放射線照射を使用する物理的方法によっても行う
ことができる。
【0019】変異株の分離方法についても公知の手法が
適用できる。つまり、変異処理した菌株を培養し、形成
されたコロニーについて変異の有無を検討する直接的な
方法、或いはこの方法を改良したレプリカ法、ペニシリ
ン等の抗生物質を使用する濃縮法、特殊な基質を用いる
自殺基質処理法ならびにこれらを適宜に組み合わせた方
法などが適用できる。
適用できる。つまり、変異処理した菌株を培養し、形成
されたコロニーについて変異の有無を検討する直接的な
方法、或いはこの方法を改良したレプリカ法、ペニシリ
ン等の抗生物質を使用する濃縮法、特殊な基質を用いる
自殺基質処理法ならびにこれらを適宜に組み合わせた方
法などが適用できる。
【0020】本発明においては、以下のようにして行っ
た。即ち、バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエ
キストラクト0.5%、塩化ナトリウム0.5%、カフェイン
2.0%を含む寒天培地に生育する、カフェイン耐性株約1
00株を土壌より分離し、該菌株をカフェイン0.3%、硫
酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5%、塩化ナ
トリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.2%を含む寒天培地
(pH7.0)に接種し、30℃で3日間培養し、生育の良好
な菌株を得た。
た。即ち、バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエ
キストラクト0.5%、塩化ナトリウム0.5%、カフェイン
2.0%を含む寒天培地に生育する、カフェイン耐性株約1
00株を土壌より分離し、該菌株をカフェイン0.3%、硫
酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5%、塩化ナ
トリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.2%を含む寒天培地
(pH7.0)に接種し、30℃で3日間培養し、生育の良好
な菌株を得た。
【0021】本菌株の菌学的性質は次の通りである。(a)形態的性質 (1)グラム染色:陰性 (2)細胞の形及び大きさ:約 0.8×2〜3μmの桿菌 (3)運動性の有無:有 (4)鞭毛:>1 (5)胞子の形成:無
【0022】(b)生理学的性質 (1)O−Fテスト(Hugh-Leifson法):好気的に酸を
生成する (2)溶血性:陽性 (3)酸素に対する態度:好気性 (4)糖類から酸の生成の有無: D−グルコース + D−キシロース + マンニトール − 乳糖 − ショ糖 − D−マルトース − D−フラクトース − L−アラビノース + ラフィノース − イヌリン − サルシン − セファロース − D−ソルビトール − D−ガラクトース + グリセロール − (5)カタラーゼ試験:陽性 (6)オキシダーゼ試験:陽性 (7)マッコンキー培地での生育:生育する (8)SS寒天培地での生育:生育する (9)DBHの加水分解:なし (10)PHBの蓄積:なし (11)クエン酸の利用:あり (12)尿素の分解:なし (13)硝酸塩の還元:あり (14)硝酸塩のガス生成:なし (15)耐熱性(60℃、30分):なし (16)生育温度:5℃ 生育する 25℃ 生育する 37℃ 生育する 42℃ 生育しない (17)ゼラチンの分解性:なし (18)リトマスミルクにおける反応:陽性 (19)デンプンの加水分解:なし (20)カゼイン加水分解:なし (21)レクチナーゼ反応:陰性 (22)リジンの脱炭酸反応:陰性 (23)アルギニン・ジヒドロラーゼ:陽性 (24)オルニチンの脱炭酸反応:陰性 (25)エスクリンの加水分解:なし (26)NaCl耐性:0% 耐性あり 4% 耐性あり 6% 耐性なし 7% 耐性なし (27)アシルアミダーゼ:陰性 (28)グルコン酸の酸化:なし (29)DNAase:陰性 (30)色素の生成:キングA培地 なし キングB培地 あり (31)TW−80の分解性:なし (32)NAC培地での生育:陽性 (33)寒天加水分解:なし (34)ショ糖からのレバンの形成:なし (35)フェニールアラニン脱アミノ反応:陰性 (36)メチレンブルーミルクでの生育: メチレンブルーの減少 陽性 メチレンブルーの凝固 陰性 メチレンブルーでのペプトン化 陰性 (37)TSIから酸:陰性/陰性 (38)TSI培地での硫化水素の生成:なし (39)馬尿酸ナトリウムの加水分解:あり (40)MRテスト:陰性 (41)VPテスト:陰性
生成する (2)溶血性:陽性 (3)酸素に対する態度:好気性 (4)糖類から酸の生成の有無: D−グルコース + D−キシロース + マンニトール − 乳糖 − ショ糖 − D−マルトース − D−フラクトース − L−アラビノース + ラフィノース − イヌリン − サルシン − セファロース − D−ソルビトール − D−ガラクトース + グリセロール − (5)カタラーゼ試験:陽性 (6)オキシダーゼ試験:陽性 (7)マッコンキー培地での生育:生育する (8)SS寒天培地での生育:生育する (9)DBHの加水分解:なし (10)PHBの蓄積:なし (11)クエン酸の利用:あり (12)尿素の分解:なし (13)硝酸塩の還元:あり (14)硝酸塩のガス生成:なし (15)耐熱性(60℃、30分):なし (16)生育温度:5℃ 生育する 25℃ 生育する 37℃ 生育する 42℃ 生育しない (17)ゼラチンの分解性:なし (18)リトマスミルクにおける反応:陽性 (19)デンプンの加水分解:なし (20)カゼイン加水分解:なし (21)レクチナーゼ反応:陰性 (22)リジンの脱炭酸反応:陰性 (23)アルギニン・ジヒドロラーゼ:陽性 (24)オルニチンの脱炭酸反応:陰性 (25)エスクリンの加水分解:なし (26)NaCl耐性:0% 耐性あり 4% 耐性あり 6% 耐性なし 7% 耐性なし (27)アシルアミダーゼ:陰性 (28)グルコン酸の酸化:なし (29)DNAase:陰性 (30)色素の生成:キングA培地 なし キングB培地 あり (31)TW−80の分解性:なし (32)NAC培地での生育:陽性 (33)寒天加水分解:なし (34)ショ糖からのレバンの形成:なし (35)フェニールアラニン脱アミノ反応:陰性 (36)メチレンブルーミルクでの生育: メチレンブルーの減少 陽性 メチレンブルーの凝固 陰性 メチレンブルーでのペプトン化 陰性 (37)TSIから酸:陰性/陰性 (38)TSI培地での硫化水素の生成:なし (39)馬尿酸ナトリウムの加水分解:あり (40)MRテスト:陰性 (41)VPテスト:陰性
【0023】上記の菌学的性質は、Manual of the Iden
tification of Medical Bacteria(MIMB)、微生物
同定法(衛生技術会)及び微生物の分類と同定(下巻)
(学会出版センター)に基づいて検討した。
tification of Medical Bacteria(MIMB)、微生物
同定法(衛生技術会)及び微生物の分類と同定(下巻)
(学会出版センター)に基づいて検討した。
【0024】以上の諸菌学的性質からGuide to Presump
tive Identification、Bergey's Manual of Systematic
Bacteriology の記載に基づいて検討したところ、鞭毛
の本数、42℃での生育、ゼラチン及びTW−80の分解
性、トレハロース及びマンニットよりの酸の産生などの
結果から本菌株はシュードモナス・プチダと同定し、本
菌株シュードモナス・プチダIF-3と命名した。
tive Identification、Bergey's Manual of Systematic
Bacteriology の記載に基づいて検討したところ、鞭毛
の本数、42℃での生育、ゼラチン及びTW−80の分解
性、トレハロース及びマンニットよりの酸の産生などの
結果から本菌株はシュードモナス・プチダと同定し、本
菌株シュードモナス・プチダIF-3と命名した。
【0025】本菌は工業技術院微生物工業技術研究所に
微工研条寄第3824号(FERM BP-3824)として寄託されて
いる。
微工研条寄第3824号(FERM BP-3824)として寄託されて
いる。
【0026】更に本発明者らは、シュードモナス・プチ
ダIF-3株を親株として変異処理して、カフェインをテオ
ブロミンに構成的に変換するが、テオブロミンから7−
メチルキサンチンへの変換を行わない性質を有している
変異株シュードモナス・プチダIF-3-9C-21株を構築・分
離した。
ダIF-3株を親株として変異処理して、カフェインをテオ
ブロミンに構成的に変換するが、テオブロミンから7−
メチルキサンチンへの変換を行わない性質を有している
変異株シュードモナス・プチダIF-3-9C-21株を構築・分
離した。
【0027】本菌は工業技術院微生物工業技術研究所に
微工研条寄第3825号(FERM BP-3825)として寄託されて
いる。
微工研条寄第3825号(FERM BP-3825)として寄託されて
いる。
【0028】本発明に使用する菌株を培養する栄養培地
としては前記微生物が培養により増殖し得るものであれ
ば任意のもので良い。例えば1,3−ジメチル−7−ア
ルキルキサンチンのほかに他の炭素源を加えることがで
き、さらに窒素源、無機塩類および変異株が必要とする
場合には他の栄養物質、補助的成分(pH調製剤、乳化
剤、消泡剤など)等通常の成分を含有した天然培地又は
合成培地のいずれも使用できる。例えば他の炭素源とし
ては、グルコース、キシロース、アラビノースなどの糖
類、グリセロール、ソルビトールなどの糖アルコール、
クエン酸、フマル酸などの有機酸が用いられる。窒素源
としては、アンモニウム塩、硝酸塩などの無機窒素源、
肉エキス、酵母エキス、トリプトン、カルチベータなど
の有機窒素源が用いられる。また無機塩類としてはリン
酸カリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナ
トリウム、リン酸ナトリウム、硫酸第一鉄などが用いら
れる。
としては前記微生物が培養により増殖し得るものであれ
ば任意のもので良い。例えば1,3−ジメチル−7−ア
ルキルキサンチンのほかに他の炭素源を加えることがで
き、さらに窒素源、無機塩類および変異株が必要とする
場合には他の栄養物質、補助的成分(pH調製剤、乳化
剤、消泡剤など)等通常の成分を含有した天然培地又は
合成培地のいずれも使用できる。例えば他の炭素源とし
ては、グルコース、キシロース、アラビノースなどの糖
類、グリセロール、ソルビトールなどの糖アルコール、
クエン酸、フマル酸などの有機酸が用いられる。窒素源
としては、アンモニウム塩、硝酸塩などの無機窒素源、
肉エキス、酵母エキス、トリプトン、カルチベータなど
の有機窒素源が用いられる。また無機塩類としてはリン
酸カリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナ
トリウム、リン酸ナトリウム、硫酸第一鉄などが用いら
れる。
【0029】培地中の1,3−ジメチル−7−アルキル
キサンチン濃度は特に限定はないが、目的とする3−メ
チル−7−アルキルキサンチンの収量、培養条件及び経
済的視点から判断して規定される。例えば0.1〜10%、
好ましくは0.5〜5.0%である。培養条件としては温度10
〜40℃、pH約4.5〜9.0、より好ましくは温度20〜30℃、
pH6.5〜7.5において培養し、培養開始後5〜72時間培養
するのが望ましい。グルコース、キシロースなどの炭素
源及び肉エキス、酵母エキス、グルタミン酸ナトリウム
などの窒素源を含む培地を連続的に加えていくと同時に
培地中の1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン濃
度をコントロールすることにより1,3−ジメチル−7
−アルキルキサンチンから3−メチル−7−アルキルキ
サンチンへの変換反応を継続させる。添加する1,3−
ジメチル−7−アルキルキサンチンは固体のままでも、
水に溶解して使用してもよい。さらに必要であれば、培
養液中に3−メチル−7−アルキルキサンチンがより蓄
積するような反応促進物質を添加することもできる。反
応促進物質としては用いる菌株によって異なるが、例え
ば、モノメチルキサンチン、金属イオン(例えばニッケ
ルイオン、亜鉛イオン)、カフェイン、テオブロミン等
が挙げられる。
キサンチン濃度は特に限定はないが、目的とする3−メ
チル−7−アルキルキサンチンの収量、培養条件及び経
済的視点から判断して規定される。例えば0.1〜10%、
好ましくは0.5〜5.0%である。培養条件としては温度10
〜40℃、pH約4.5〜9.0、より好ましくは温度20〜30℃、
pH6.5〜7.5において培養し、培養開始後5〜72時間培養
するのが望ましい。グルコース、キシロースなどの炭素
源及び肉エキス、酵母エキス、グルタミン酸ナトリウム
などの窒素源を含む培地を連続的に加えていくと同時に
培地中の1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチン濃
度をコントロールすることにより1,3−ジメチル−7
−アルキルキサンチンから3−メチル−7−アルキルキ
サンチンへの変換反応を継続させる。添加する1,3−
ジメチル−7−アルキルキサンチンは固体のままでも、
水に溶解して使用してもよい。さらに必要であれば、培
養液中に3−メチル−7−アルキルキサンチンがより蓄
積するような反応促進物質を添加することもできる。反
応促進物質としては用いる菌株によって異なるが、例え
ば、モノメチルキサンチン、金属イオン(例えばニッケ
ルイオン、亜鉛イオン)、カフェイン、テオブロミン等
が挙げられる。
【0030】本発明法には上記の培養法によって得られ
た培養物そのもの、もしくは菌体又は培養ろ液、菌体の
破砕物、凍結乾燥菌体、菌体のエタノール、トルエン、
エーテルなどの溶剤による処理物、菌体の固定化処理物
のいずれも使用可能である。上記培養物などと1,3−
ジメチル−7−アルキルキサンチンを水性媒体中で接触
作用せしめることにより3−メチル−7−アルキルキサ
ンチンに転換される。
た培養物そのもの、もしくは菌体又は培養ろ液、菌体の
破砕物、凍結乾燥菌体、菌体のエタノール、トルエン、
エーテルなどの溶剤による処理物、菌体の固定化処理物
のいずれも使用可能である。上記培養物などと1,3−
ジメチル−7−アルキルキサンチンを水性媒体中で接触
作用せしめることにより3−メチル−7−アルキルキサ
ンチンに転換される。
【0031】1,3−ジメチル−7−アルキルキサンチ
ンは固体のまま添加してもよく、また水に溶解して使用
してもよい。反応液中での1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンの濃度は、1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンの溶解度を越えて懸濁状態で存在しても
よい。培養物などと1,3−ジメチル−7−アルキルキ
サンチンの接触は回分方式でもよく、またカラムを使用
した連続方式も可能である。
ンは固体のまま添加してもよく、また水に溶解して使用
してもよい。反応液中での1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンの濃度は、1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンの溶解度を越えて懸濁状態で存在しても
よい。培養物などと1,3−ジメチル−7−アルキルキ
サンチンの接触は回分方式でもよく、またカラムを使用
した連続方式も可能である。
【0032】このような培地成分及び1,3−ジメチル
−7−アルキルキサンチンを上記条件下において5〜80
時間通気攪拌を行って、好気的条件下にて変換反応を続
ける。生成した培地中の3−メチル−7−アルキルキサ
ンチンは通常の方法により回収することができる。即
ち、培養液を必要ならば、遠心分離し、アルカリ処理
し、有機溶媒で不純物を除き、pHを調整することによ
り、沈殿として得られる。
−7−アルキルキサンチンを上記条件下において5〜80
時間通気攪拌を行って、好気的条件下にて変換反応を続
ける。生成した培地中の3−メチル−7−アルキルキサ
ンチンは通常の方法により回収することができる。即
ち、培養液を必要ならば、遠心分離し、アルカリ処理
し、有機溶媒で不純物を除き、pHを調整することによ
り、沈殿として得られる。
【0033】以下、本発明を参考例、実施例に基づいて
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。参考例1 1,3−ジメチル−7−プロピルキサンチン
の合成 テオフィリン(片山化学工業製)600gを水酸化カリウ
ム水溶液(263.4g→1800ml)に溶解後、減圧乾固して対
応するカリウム塩を調製した。この塩をジメチルホルム
アミド3600mlに懸濁し、臭化プロピル436.5mlを加え、9
0℃にて8時間、加熱攪拌した。ジメチルホルムアミド
を減圧溜去して得られた残渣にジクロロメタン1800mlを
加え、1Nの水酸化カリウム水溶液300mlで3回、水300
mlで1回洗浄後、無水硫酸マグネシウム54gで乾燥し
た。乾燥剤を濾去後、母液を減圧乾燥し、更に真空乾燥
(85℃、5時間)に付して1,3−ジメチル−7−プロ
ピルキサンチン657g(収率:88.8%)を得た。
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。参考例1 1,3−ジメチル−7−プロピルキサンチン
の合成 テオフィリン(片山化学工業製)600gを水酸化カリウ
ム水溶液(263.4g→1800ml)に溶解後、減圧乾固して対
応するカリウム塩を調製した。この塩をジメチルホルム
アミド3600mlに懸濁し、臭化プロピル436.5mlを加え、9
0℃にて8時間、加熱攪拌した。ジメチルホルムアミド
を減圧溜去して得られた残渣にジクロロメタン1800mlを
加え、1Nの水酸化カリウム水溶液300mlで3回、水300
mlで1回洗浄後、無水硫酸マグネシウム54gで乾燥し
た。乾燥剤を濾去後、母液を減圧乾燥し、更に真空乾燥
(85℃、5時間)に付して1,3−ジメチル−7−プロ
ピルキサンチン657g(収率:88.8%)を得た。
【0034】参考例2 シュードモナス・プチダIF-3-9
C-21の構築 シュードモナス・プチダIF-3株をTY培地(ディフコ社
製、バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエキスト
ラクト0.5%)で対数増殖期まで培養した後、遠心分離
により集菌、洗浄を行った後、5mlの50mMトリス−マレ
イト緩衝液(pH6.0)に懸濁した。
C-21の構築 シュードモナス・プチダIF-3株をTY培地(ディフコ社
製、バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエキスト
ラクト0.5%)で対数増殖期まで培養した後、遠心分離
により集菌、洗浄を行った後、5mlの50mMトリス−マレ
イト緩衝液(pH6.0)に懸濁した。
【0035】この菌体懸濁液にNTGを100μg/mlにな
るように加えた後、30℃で30分間放置した。NTG処理
後、0.9%塩化ナトリウムで2回洗浄した後、TY培地
に懸濁し、30℃で一夜振盪培養を行った。遠心分離によ
り集菌しさらに0.9%塩化ナトリウムにて2回洗浄した
後、5mlのカフェイン最少培地(硫酸アンモニウム0.3
%、リン酸二カリウム0.5%、塩化ナトリウム0.1%、硫
酸マグネシウム・7水塩0.2%、カフェイン0.1%、pH7.
0)にて30℃、6時間培養した後、カフェイン最少寒天
培地(硫酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5
%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水塩
0.2%、カフェイン0.1%、寒天1.5%、pH7.0)に希釈し
てまき、30℃、2日間培養後、生育の良好な菌株を選択
した。
るように加えた後、30℃で30分間放置した。NTG処理
後、0.9%塩化ナトリウムで2回洗浄した後、TY培地
に懸濁し、30℃で一夜振盪培養を行った。遠心分離によ
り集菌しさらに0.9%塩化ナトリウムにて2回洗浄した
後、5mlのカフェイン最少培地(硫酸アンモニウム0.3
%、リン酸二カリウム0.5%、塩化ナトリウム0.1%、硫
酸マグネシウム・7水塩0.2%、カフェイン0.1%、pH7.
0)にて30℃、6時間培養した後、カフェイン最少寒天
培地(硫酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5
%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水塩
0.2%、カフェイン0.1%、寒天1.5%、pH7.0)に希釈し
てまき、30℃、2日間培養後、生育の良好な菌株を選択
した。
【0036】得られた変異菌株をLKC培地(バクトト
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.5%、
塩化ナトリウム0.5%、リン酸二カリウム0.5%、カフェ
イン0.1%、pH7.0)に接種し、30℃、8時間培養した
後、培地中のカフェイン濃度を測定し、親株に比較して
カフェインの減少が多いと認められた株をカフェイン資
化の構成変異株9C株として分離した。
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.5%、
塩化ナトリウム0.5%、リン酸二カリウム0.5%、カフェ
イン0.1%、pH7.0)に接種し、30℃、8時間培養した
後、培地中のカフェイン濃度を測定し、親株に比較して
カフェインの減少が多いと認められた株をカフェイン資
化の構成変異株9C株として分離した。
【0037】さらに、9C株を前記の方法と同様にNTG
処理を行い、洗浄菌体を得た後、テオブロミン最少培地
(テオブロミン0.3%、無機塩はカフェイン最少培地と
同一)にカルベニシリン(300μg/ml)を加えて30℃で
一夜振盪培養後、0.9%NaClにて2回洗浄した後、LT
寒天培地(バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエ
キストラクト0.5%、テオブロミン0.3%、寒天1.5%、p
H6.8)に希釈してまき、30℃で2日間培養してコロニー
を形成させ、コロニーの周辺のテオブロミンを分解しな
い株を25株得た。
処理を行い、洗浄菌体を得た後、テオブロミン最少培地
(テオブロミン0.3%、無機塩はカフェイン最少培地と
同一)にカルベニシリン(300μg/ml)を加えて30℃で
一夜振盪培養後、0.9%NaClにて2回洗浄した後、LT
寒天培地(バクトトリプトン1.0%、バクトイーストエ
キストラクト0.5%、テオブロミン0.3%、寒天1.5%、p
H6.8)に希釈してまき、30℃で2日間培養してコロニー
を形成させ、コロニーの周辺のテオブロミンを分解しな
い株を25株得た。
【0038】得られた菌株のカフェイン、テオブロミ
ン、7−メチルキサンチンの資化能を調べ、7−メチル
キサンチンのみを資化するシュードモナス・プチダIF-3
-9C-21株を分離した。シュードモナス・プチダIF-3-9C-
21株はカフェイン資化に対して構成的であると同時にテ
オブロミンから7−メチルキサンチンへの変換が行われ
ない二重変異体である。
ン、7−メチルキサンチンの資化能を調べ、7−メチル
キサンチンのみを資化するシュードモナス・プチダIF-3
-9C-21株を分離した。シュードモナス・プチダIF-3-9C-
21株はカフェイン資化に対して構成的であると同時にテ
オブロミンから7−メチルキサンチンへの変換が行われ
ない二重変異体である。
【0039】
実施例1 参考例1に示した合成法で得られた1,3−ジメチル−
7−プロピルキサンチン1.0%、バクトトリプトン1.0
%、バクトイーストエキストラクト0.5%、リン酸二カ
リウム1.0%からなる組成の培地(pH6.7)75mlの入った
500ml容の坂口フラスコにシュードモナス・プチダIF-3-
9C-21(FERM BP-3825)を接種し、30℃で前培養を一夜
行った後、坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地に
1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120 rpm 培養時間: 18時間
7−プロピルキサンチン1.0%、バクトトリプトン1.0
%、バクトイーストエキストラクト0.5%、リン酸二カ
リウム1.0%からなる組成の培地(pH6.7)75mlの入った
500ml容の坂口フラスコにシュードモナス・プチダIF-3-
9C-21(FERM BP-3825)を接種し、30℃で前培養を一夜
行った後、坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地に
1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120 rpm 培養時間: 18時間
【0040】得られた培養液1700mlを遠心分離(10,000
rpm、15分)し、遠心上澄に塩酸を加えてpH6.0に調製
し、減圧濃縮し5℃で1夜放置した。晶出した結晶を45
0mlの精製水に懸濁し、水酸化カリウム25.2gを添加し、
ジクロロメタン約600mlを加え、水層約400mlを採取し
た。塩酸を加えて結晶を晶出させ、遠心分離(12,000rp
m、15分)して沈殿を得た。沈殿に水約100mlを加えて懸
濁し、更に遠心分離により上澄部を除き、エタノール約
80mlを加えた後、50℃で減圧乾燥し、標品(1.18g)を
得た。
rpm、15分)し、遠心上澄に塩酸を加えてpH6.0に調製
し、減圧濃縮し5℃で1夜放置した。晶出した結晶を45
0mlの精製水に懸濁し、水酸化カリウム25.2gを添加し、
ジクロロメタン約600mlを加え、水層約400mlを採取し
た。塩酸を加えて結晶を晶出させ、遠心分離(12,000rp
m、15分)して沈殿を得た。沈殿に水約100mlを加えて懸
濁し、更に遠心分離により上澄部を除き、エタノール約
80mlを加えた後、50℃で減圧乾燥し、標品(1.18g)を
得た。
【0041】得られた標品の一部を用い、以下のように
してその構造を決定した。 (a) 標品のエチル化体の調製 標品0.2gを1Nの水酸化カリウム水溶液1.7mlに溶解
後、減圧乾固した。これにジメチルホルムアミド1.5ml
を加え、懸濁攪拌下、臭化エチル0.22mlを加えた後、90
℃にて、5時間加熱攪拌した。
してその構造を決定した。 (a) 標品のエチル化体の調製 標品0.2gを1Nの水酸化カリウム水溶液1.7mlに溶解
後、減圧乾固した。これにジメチルホルムアミド1.5ml
を加え、懸濁攪拌下、臭化エチル0.22mlを加えた後、90
℃にて、5時間加熱攪拌した。
【0042】ジメチルホルムアミドを減圧下で溜去し、
その残渣をジクロロメタン30mlに溶解し、1Nの水酸化
カリウム水溶液20mlにて2回、水20mlにて1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ジクロロメタンを減圧
乾固、真空乾燥して、標品のエチル化体0.2g(収率:8
8.1%)を得た。
その残渣をジクロロメタン30mlに溶解し、1Nの水酸化
カリウム水溶液20mlにて2回、水20mlにて1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ジクロロメタンを減圧
乾固、真空乾燥して、標品のエチル化体0.2g(収率:8
8.1%)を得た。
【0043】(b) 1−エチル−3,7−ジメチルキサン
チンの調製 テオブロミン(天野製薬製)0.9gを1Nの水酸化カリウ
ム水溶液7.5mlに溶解後、減圧乾固した。これにジメチ
ルホルムアミド6mlを加え、懸濁攪拌下、臭化エチル0.6
mlを加えた後、90℃にて、8時間加熱攪拌した。
チンの調製 テオブロミン(天野製薬製)0.9gを1Nの水酸化カリウ
ム水溶液7.5mlに溶解後、減圧乾固した。これにジメチ
ルホルムアミド6mlを加え、懸濁攪拌下、臭化エチル0.6
mlを加えた後、90℃にて、8時間加熱攪拌した。
【0044】ジメチルホルムアミドを減圧下で溜去し、
その残渣をジクロロメタン50mlに溶解し、1Nの水酸化
カリウム水溶液30mlにて2回、水30mlにて1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ジクロロメタンを減圧
乾固、真空乾燥して、1−エチル−3,7−ジメチルキ
サンチン0.86(収率:83%)を得た。
その残渣をジクロロメタン50mlに溶解し、1Nの水酸化
カリウム水溶液30mlにて2回、水30mlにて1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ジクロロメタンを減圧
乾固、真空乾燥して、1−エチル−3,7−ジメチルキ
サンチン0.86(収率:83%)を得た。
【0045】(a)で得られた標品のエチル化体(とす
る)のNの置換基の13C−NMRスペクトルをカフェイ
ン(1,3,7−トリメチルキサンチン)(とす
る)、(b)で得られた1−エチル−3,7−ジメチルキ
サンチン(とする)及び参考例で得られた1,3−ジ
メチル−7−プロピルキサンチン(とする)のNの置
換基の13C−NMRスペクトルと比較することにより行
った。
る)のNの置換基の13C−NMRスペクトルをカフェイ
ン(1,3,7−トリメチルキサンチン)(とす
る)、(b)で得られた1−エチル−3,7−ジメチルキ
サンチン(とする)及び参考例で得られた1,3−ジ
メチル−7−プロピルキサンチン(とする)のNの置
換基の13C−NMRスペクトルと比較することにより行
った。
【0046】即ち、のN−メチル基の13C−NM
Rスペクトルを比較することにより、それぞれ1,3,
7位のN−メチル基(それぞれN1−メチル、N3−メチ
ル、N7−メチルと略す)の化学シフト(ppm)が決定で
きる。 N1−メチル:27.72 ppm N3−メチル:29.37-29.54 ppm N7−メチル:33.35-33.40 ppm
Rスペクトルを比較することにより、それぞれ1,3,
7位のN−メチル基(それぞれN1−メチル、N3−メチ
ル、N7−メチルと略す)の化学シフト(ppm)が決定で
きる。 N1−メチル:27.72 ppm N3−メチル:29.37-29.54 ppm N7−メチル:33.35-33.40 ppm
【0047】次に、のN1及びN3のメチル基の化学シ
フト(N1−メチル基:27.72 ppm、N3−メチル基:2
9.48 ppm)とのN−メチル基の化学シフト(29.43
ppm)を比較することにより、標品の化合物はから微
生物変換によりN1−メチル基が脱離した3−メチル−
7−プロピルキサンチンであることが判明した。その化
学シフトの測定結果を表1に示す。
フト(N1−メチル基:27.72 ppm、N3−メチル基:2
9.48 ppm)とのN−メチル基の化学シフト(29.43
ppm)を比較することにより、標品の化合物はから微
生物変換によりN1−メチル基が脱離した3−メチル−
7−プロピルキサンチンであることが判明した。その化
学シフトの測定結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】13C−NMRスペクトルの測定条件は以下
の通りである。各試料(を70mg、〜をそれぞれ10
0mg)をCDCl3 0.5mlに溶解し、JNM-FX60Q(日本電子
製)を使用し、CDCl3の化学シフト77.1ppmを基準に各シ
フトを決定した。
の通りである。各試料(を70mg、〜をそれぞれ10
0mg)をCDCl3 0.5mlに溶解し、JNM-FX60Q(日本電子
製)を使用し、CDCl3の化学シフト77.1ppmを基準に各シ
フトを決定した。
【0050】実施例2 実施例1と同様にしてシュードモナス・セパシア(FERM
P-7073)を実施例1記載の培地に0.01%の7−メチル
キサンチン或いは0.1%のテオブロミンを添加した培地
に接種し、30℃で前培養を一夜行った後、坂口フラスコ
(75ml/フラスコ)前記培地に1%接種した。培養条件
は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 300 rpm 培養時間: 7.5時間
P-7073)を実施例1記載の培地に0.01%の7−メチル
キサンチン或いは0.1%のテオブロミンを添加した培地
に接種し、30℃で前培養を一夜行った後、坂口フラスコ
(75ml/フラスコ)前記培地に1%接種した。培養条件
は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 300 rpm 培養時間: 7.5時間
【0051】得られた培養液について高速液体クロマト
グラフィー(東ソー製)で分析した。実施例1で得られ
た3−メチル−7−プロピルキサンチン(標品)と同一
のリテンションタイムを有するピークが確認された。即
ち、培養液中に3−メチル−7−プロピルキサンチンの
生成が確認された。
グラフィー(東ソー製)で分析した。実施例1で得られ
た3−メチル−7−プロピルキサンチン(標品)と同一
のリテンションタイムを有するピークが確認された。即
ち、培養液中に3−メチル−7−プロピルキサンチンの
生成が確認された。
【0052】HPLCの条件は17%アセトニトリル、0.
1%トリフルオロ酢酸含有水溶液を移動相とし、流速1m
l/分で、カラムはODS-80TM(東ソー製)を用いた。
1%トリフルオロ酢酸含有水溶液を移動相とし、流速1m
l/分で、カラムはODS-80TM(東ソー製)を用いた。
【0053】実施例3 実施例2と同様にしてシュードモナス・プチダIF-3(FE
RM BP-3824)を接種し、30℃で前培養を一夜行った後、
坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地に1%接種し
た。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 200 rpm 培養時間: 12.5時間
RM BP-3824)を接種し、30℃で前培養を一夜行った後、
坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地に1%接種し
た。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 200 rpm 培養時間: 12.5時間
【0054】得られた培養液を用いて実施例2と同様に
してHPLCで分析し、3−メチル−7−プロピルキサ
ンチンの生成を確認した。
してHPLCで分析し、3−メチル−7−プロピルキサ
ンチンの生成を確認した。
【0055】実施例4 実施例1記載の培地から1,3−ジメチル−7−プロピ
ルキサンチンを除いた培地を用い、シュードモナス・プ
チダIF-3-9C-21(FERM BP-3825)を同様にして培養して
培養液を得た。該培養液に1,3−ジメチル−7−プロ
ピルキサンチンを添加混合し、実施例2と同様にしてH
PLCで分析したところ、3−メチル−7−プロピルキ
サンチンの生成が確認された。
ルキサンチンを除いた培地を用い、シュードモナス・プ
チダIF-3-9C-21(FERM BP-3825)を同様にして培養して
培養液を得た。該培養液に1,3−ジメチル−7−プロ
ピルキサンチンを添加混合し、実施例2と同様にしてH
PLCで分析したところ、3−メチル−7−プロピルキ
サンチンの生成が確認された。
【0056】
【発明の効果】本発明により、3−メチル−7−アルキ
ルキサンチンを製造する能力を有している微生物又は該
微生物を変異した変異体を1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンを含む栄養培地で培養して培養物中に3
−メチル−7−アルキルキサンチンを生成せしめ、これ
を採取することにより医薬品の重要な中間体である3−
メチル−7−アルキルキサンチンを効率良く、安易に製
造することができる。
ルキサンチンを製造する能力を有している微生物又は該
微生物を変異した変異体を1,3−ジメチル−7−アル
キルキサンチンを含む栄養培地で培養して培養物中に3
−メチル−7−アルキルキサンチンを生成せしめ、これ
を採取することにより医薬品の重要な中間体である3−
メチル−7−アルキルキサンチンを効率良く、安易に製
造することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】具体例としては、土壌より分離した特願平
3−112471記載のシュードモナス・プチダIF−
3(Pseudomonas putida IF−
3)株、特公平4−12117記載のシュードモナスs
p.188−1(FERM BP−4282)及びそれ
らの変異株があげられる。尚、特公平4−12117記
載のシュードモナスsp.188−1(FERMBP−
4282)は、その後の本発明者らがその種を同定した
結果、シュードモナス・セパシアであることが判明し
た。
3−112471記載のシュードモナス・プチダIF−
3(Pseudomonas putida IF−
3)株、特公平4−12117記載のシュードモナスs
p.188−1(FERM BP−4282)及びそれ
らの変異株があげられる。尚、特公平4−12117記
載のシュードモナスsp.188−1(FERMBP−
4282)は、その後の本発明者らがその種を同定した
結果、シュードモナス・セパシアであることが判明し
た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】即ち、シュードモナスsp.188−1
(FERM BP−4282)はオルニチンデカルボキ
シラーゼが陰性、リジンデカルボキシラーゼが陽性、グ
ルコン酸酸化酵素が陽性、アシルアミダーゼが陽性、ア
ルギニンデヒドロラーゼが陰性41℃で生育することよ
り、シュードモナス・セパシア(Pseudomona
s cepacia)と同定された。以後、本発明にお
いてはシュードモナスsp.188−1(FERM B
P−4282)をシュードモナス・セパシアと言う。本
発明には、好ましくはシュードモナス・プチダIF−3
の変異株が利用される。
(FERM BP−4282)はオルニチンデカルボキ
シラーゼが陰性、リジンデカルボキシラーゼが陽性、グ
ルコン酸酸化酵素が陽性、アシルアミダーゼが陽性、ア
ルギニンデヒドロラーゼが陰性41℃で生育することよ
り、シュードモナス・セパシア(Pseudomona
s cepacia)と同定された。以後、本発明にお
いてはシュードモナスsp.188−1(FERM B
P−4282)をシュードモナス・セパシアと言う。本
発明には、好ましくはシュードモナス・プチダIF−3
の変異株が利用される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】変異株の分離方法についても公知の手法が
適用できる。つまり、変異処理した菌株を培養し、形成
されたコロニーについて変異の有無を検討する直接的な
方法、或いはこの方法を改良したレプリカ法、ペニシリ
ン等の抗生物質を使用する濃縮法ならびにこれらを適宜
に組み合わせた方法などが適用できる。
適用できる。つまり、変異処理した菌株を培養し、形成
されたコロニーについて変異の有無を検討する直接的な
方法、或いはこの方法を改良したレプリカ法、ペニシリ
ン等の抗生物質を使用する濃縮法ならびにこれらを適宜
に組み合わせた方法などが適用できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】この菌体懸濁液にNRGを100μg/m
lになるように加えた後、30℃で30分間放置した。
NTG処理後、0.9%塩化ナトリウム溶液で2回洗浄
した後、TY培地に懸濁し、30℃で一夜振盪培養を行
った。遠心分離により集菌しさらに0.9%塩化ナトリ
ウムにて2回洗浄した後、5mlのカフェイン最少培地
(硫酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5
%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水
塩0.2%、カフェイン0.1%、pH7.0)にて3
0℃、6時間培養した後、カフェイン最少寒天培地(硫
酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5%、
塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水塩
0.2%、カフェイン0.1%、寒天1.5%、pH
7.0)に希釈してまき、30℃、2日間培養後、生育
の良好な菌株を選択した。
lになるように加えた後、30℃で30分間放置した。
NTG処理後、0.9%塩化ナトリウム溶液で2回洗浄
した後、TY培地に懸濁し、30℃で一夜振盪培養を行
った。遠心分離により集菌しさらに0.9%塩化ナトリ
ウムにて2回洗浄した後、5mlのカフェイン最少培地
(硫酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5
%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水
塩0.2%、カフェイン0.1%、pH7.0)にて3
0℃、6時間培養した後、カフェイン最少寒天培地(硫
酸アンモニウム0.3%、リン酸二カリウム0.5%、
塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム・7水塩
0.2%、カフェイン0.1%、寒天1.5%、pH
7.0)に希釈してまき、30℃、2日間培養後、生育
の良好な菌株を選択した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】得られた変異菌株をLKC培地(バクトト
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.
5%、塩化ナトリウム0.5%、リン酸二カリウム0.
5%、カフェイン0.1%、pH7.0)に接種し、3
0℃、8時間培養した後、培地中のカフェイン濃度を測
定し、親株に比較してカフェインの減少が多いと認めら
れた株をカフェイン資化の構成変異株IF−3−9C株
として分離した。
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.
5%、塩化ナトリウム0.5%、リン酸二カリウム0.
5%、カフェイン0.1%、pH7.0)に接種し、3
0℃、8時間培養した後、培地中のカフェイン濃度を測
定し、親株に比較してカフェインの減少が多いと認めら
れた株をカフェイン資化の構成変異株IF−3−9C株
として分離した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】さらに、IF−3−9C株を前記の方法と
同様にNTG処理を行い、洗浄菌体を得た後、テオブロ
ミン最少培地(テオブロミン0.3%、無機塩はカフェ
イン最少培地と同一)にカルベニシリン(300μg/
ml)を加えて30℃で一夜振盪培養後、0.9%Na
Cl溶液にて2回洗浄した後、LT寒天培地(バクトト
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.
5%、テオブロミン0.3%、寒天1.5%、pH6.
8)に希釈してまき、30℃で2日間培養してコロニー
を形成させ、コロニーの周辺のテオプロミンを分解しな
い株を25株得た。
同様にNTG処理を行い、洗浄菌体を得た後、テオブロ
ミン最少培地(テオブロミン0.3%、無機塩はカフェ
イン最少培地と同一)にカルベニシリン(300μg/
ml)を加えて30℃で一夜振盪培養後、0.9%Na
Cl溶液にて2回洗浄した後、LT寒天培地(バクトト
リプトン1.0%、バクトイーストエキストラクト0.
5%、テオブロミン0.3%、寒天1.5%、pH6.
8)に希釈してまき、30℃で2日間培養してコロニー
を形成させ、コロニーの周辺のテオプロミンを分解しな
い株を25株得た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】実施例2 実施例1と同様にしてシュードモナス・セパシア(FE
RM BP−4282)を実施例1記載の培地に0.0
1%の7−メチルキサンチン或いは0.1%のテオブロ
ミンを添加した培地に接種し、30℃で前培養を一夜行
った後、坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地
に1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120rpm 培養時間: 18時間
RM BP−4282)を実施例1記載の培地に0.0
1%の7−メチルキサンチン或いは0.1%のテオブロ
ミンを添加した培地に接種し、30℃で前培養を一夜行
った後、坂口フラスコ(75ml/フラスコ)前記培地
に1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120rpm 培養時間: 18時間
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】実施例3 実施例2と同様にしてシュードモナス・プチダIF−3
(FERM BP−3824)を接種し、30℃で前培
養を一夜行った後、坂口フラスコ(75ml/フラス
コ)前記培地に1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120rpm 培養時間: 18時間
(FERM BP−3824)を接種し、30℃で前培
養を一夜行った後、坂口フラスコ(75ml/フラス
コ)前記培地に1%接種した。培養条件は下記に示す。 培養温度: 30℃ 攪拌条件: 120rpm 培養時間: 18時間
【旧寄託機関の名称】 工業技術院微生物工業技術研究所
【旧寄託番号】 FERM P−7073
【新寄託機関の名称】 工業技術院生命工学工業技術研究所
【新受託番号】 FERM BP−4282
Claims (2)
- 【請求項1】微生物を下記一般式[I] 【化1】 (式中、Rはメチル基を除く直鎖状または分枝状のアル
キル基である)で表される化合物を含む栄養培地で培養
して培養物中に下記一般式[II] 【化2】 (式中、Rはメチル基を除く直鎖状または分枝状のアル
キル基である)で表される化合物を生成せしめることを
特徴とする3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造
法。 - 【請求項2】微生物の培養物、菌体、若しくはこれらの
処理物を下記一般式[I] 【化3】 (式中、Rはメチル基を除く直鎖状または分枝状のアル
キル基である)で表される化合物に接触作用せしめ、下
記一般式[II] 【化4】 (式中、Rはメチル基を除く直鎖状または分枝状のアル
キル基である)で表される化合物を生成せしめることを
特徴とする3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造
法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15438092A JPH05317071A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 微生物を用いた3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造法 |
DE4316882A DE4316882A1 (de) | 1992-05-20 | 1993-05-19 | Ein Koffein-demethylase-Gen enthaltende DNA-Fragment und mikrobielles Verfahren zur Herstellung von 3-Methyl-7-alkylxanthin |
CN93107594A CN1088259A (zh) | 1992-05-20 | 1993-05-20 | 含咖啡碱脱甲基酶基因的dna片段和生产3-甲基-7-烷基黄嘌呤的微生物方法 |
US08/324,483 US5550041A (en) | 1992-05-20 | 1994-10-18 | Caffeine demethylate gene-containing DNA fragment and microbial process for producing 3-methyl-7-alkylxanthine |
CN96106844A CN1143115A (zh) | 1992-05-20 | 1996-06-06 | 生产3-甲基-7-烷基黄嘌呤的微生物方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15438092A JPH05317071A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 微生物を用いた3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317071A true JPH05317071A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15582884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15438092A Pending JPH05317071A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 微生物を用いた3−メチル−7−アルキルキサンチンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05317071A (ja) |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP15438092A patent/JPH05317071A/ja active Pending
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