JPH05316584A - 音響源のための周波数依存振幅修正デバイス - Google Patents

音響源のための周波数依存振幅修正デバイス

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JPH05316584A
JPH05316584A JP5000893A JP89393A JPH05316584A JP H05316584 A JPH05316584 A JP H05316584A JP 5000893 A JP5000893 A JP 5000893A JP 89393 A JP89393 A JP 89393A JP H05316584 A JPH05316584 A JP H05316584A
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    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響デバイスの出力応答の振幅変動の形での
複数の歪を修正し、また出力応答を拡張するための装置
及び方法を提供する。 【構成】 所定のサイズを持つセットの1又はそれ以上
の中空のパイプ又はコンジットが音響源に隣接して位置
され、各パイプの軸が音響の軸と直角になり、各パイプ
の少なくとも1つのオープンエンドが音が伝播するとき
これをインターセプトするように方位される。別の例に
おいては、これに匹敵する結果が所定のサイズの1又は
それ以上の細長いスロットを持つスロット付きブリッジ
を音源に隣接して位置し、各スロットの軸が音響の軸に
対して実質的に直角になり、音波が各スロットのオープ
ンエッジをインターセプトするように方位することによ
って達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には音響源、詳
細にはこのような音響源のための周波数依存振幅(frequ
ency-dependent amplitude) 変更デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、音響信号が1又はそれ以上の
ラウドスピーカドライバにて生成されるようなラウドス
ピーカシステム及び類似の音響デバイスの性能を改良す
るために特に有効である。ラウドスピーカドライバは電
気エネルギの変動を対応する音響エネルギの変動、つま
り音響に変換するためのトランスデューサである。一般
的に、移動コイルドライバ(moving coil driver)と呼
ばれるタイプのラウドスピーカドライバはサスペンショ
ンシステムによってサポートされるコーン又は振動板に
接続された電磁的に動作する音声コイルを含む。他のタ
イプのドライバにはリボン及び静電ドライバが含まれる
が、これらのタイプにおいては、ある種の振動板が磁
石、静電気又は他の力によって移動する。但し、ラウド
スピーカシステムは、典型的には複数の問題を持つ周波
数応答変動を示す。これら変動の理由の幾つかには、ラ
ウドスピーカドライバの振動板のブレイクアップ共振(b
reak-up resonances)、クロスオーバー飽和歪(crossove
r saturation distortion) 、ポートカラーレーション
(port coloration) 及び音響フィードバックが含まれて
いる。
【0003】例えば、ラウドスピーカドライバ、例え
ば、ウーファ、中間レンジドライバ及びツィータは、典
型的にはある周波数(“ロールオフ(roll-off)”周波
数)までの所定の周波数帯内において実質的に一定の振
幅の音響出力応答を持ち、これ以上では音響出力は周波
数の増加ととにも落ちる(“ロールオフ”と呼ばれ
る)。ロールオフ周波数付近又はこれ以上のところで
は、通常はドライバの振動板材料の共振(ブレイクアッ
プモード)に起因する鋭いスパイク又はピーク(振幅又
は変動異常)が発生する。これら共振ピークは幾つかの
一般的な振動板材料、例えばある形式のポリエチレン及
びペーパでは殆ど気付かないが、これら非剛性材料は機
械的ヒステリシス現象(即ち、“損失性(lossy) ”特
性)を示し、従って、元のプログラム信号の細部の再生
が劣る。金属、例えばチタニウム又はアルミニウムから
製造された振動板は、逆に入力信号の改良された追跡を
提供するが、スピーカの固有ロールオフ周波数付近で大
きな共振ピークを持ち、結果としてより高い周波数のス
ピーカはより低い周波数のスピーカよりも大きな共振ピ
ークを生成する。これら変動は振動板のサイズ、質量、
音声コイルの直径、及びコーン材料の弾性/質量比のモ
ジュラスと関係する。より詳細には、これら共振は材料
自体の高ソニック速度に起因し、質量に対する弾性比の
比較的高いモジュラスは材料が典型的にポリプロピレン
又はペーパよりも高い周波数において強い共振モードを
持つ原因となる。これら共振は高Q(high Q)である。つ
まり、材料自体の自己ダンピングの本来的な不在のため
にかなり鋭い振幅ピークが生成される。
【0004】それに加えて、あるラウドスピーカシステ
ムはスピーカポートカラーレーションと関係する問題を
示し、一方、増幅システムは音響フィードバックを生成
することがある。スピーカポート(しばしばベント(ven
ts) と呼ばれる)が、典型的には、低周波数音響を生成
するために大きなスピーカドライバ(“ウーファ”と呼
ばれる)との関連で使用されるが、ここでは、キャビネ
ット内の空気マスが共振し、スピーカのポートを通じて
低周波数の音響が生成される。スピーカポートカラーレ
ーション問題はベントされたスピーカシステムのポート
内の空気カラムがスピーカシステムの出力に応答して共
振するという事実によって起こされる。ポート長がある
与えられた周波数の半波長の偶数倍であるとき、このポ
ートはその周波数において共振する。これはこれら周波
数において望ましくないカラーレーション(振幅変動)
を起こす。また、エンクロージャの内寸とマッチする波
長を持つ周波数の音響エネルギが存在する場合、エンク
ロージャ内に定常波が構築される。対応するポート及び
エンクロージャの共振は互いに強化しあって問題を悪化
させる。最後に、増幅された拡声装置がマイクロホンと
スピーカとの間の正のフィードバックに起因して発振し
た場合には音響フィードバックが起こる。このような問
題は、賢明なマイクロホン及びスピーカの配置を通じて
修正することができるが、このような物理的な解決方法
がいつでも常に選択されるわけではない。
【0005】通常、材料ブレイクアップモード、ポート
カラーレーション、クロスオーバ飽和又はフィードバッ
クが音響品質を危うくするような危険がある場合、鋭い
クロスオーバネットワークスロープを持つ電子ネットワ
ーク又は等化器が問題が起こるところの可聴出力を低減
するために使用される。クロスオーバネットワーク及び
等化器は両方とも、各ラウドスピーカシステムをドライ
ブするために使用される電気信号をフィルタし、各スピ
ーカが耳障りな周波数(offending frequency)において
音響信号を生成することを阻止するために使用される。
パッシブ及びアクティブ電子ネットワークは、しばしば
効率が悪く、かさばり、またコストが高くつく。従来の
ラウドスピーカシステムの他の問題又は制約はこれらネ
ットワークの使用によって起こされる。例えば、パッシ
ブクロスオーバネットワークはそれらの要素、特に誘導
子に起因する歪を生成する。鉄コアを持つ誘導子は第一
鉄のコア材料のヒステリシス特性のために信号を歪ま
せ、信号振幅が大きな場合誘導子が電流飽和のポイント
に達することがある。誘導子は殆ど必ず滑らかなロール
オフを提供するために問題の上側帯域を持つドライバと
直列に接続される。この誘導子はシステムのインピーダ
ンスに影響を与え、これは次にシステムを通じての制御
において場合によってはドライバの通過帯域に及ぶまで
影響を与える。音響強化技術者はマイクロホンとラウド
スピーカとの間の正のフィードバックに起因する耳障り
な周波数をチューニングアウトするために第三オクター
ブ(third-octave)等化器を使用するが、但し利用できる
帯域のQ及び周波数精度が十分でないために、プログラ
ムの一部が同時に除去される。
【0006】一方、従来のラウドスピーカドライバは、
通常、可聴音響帯域の一部(おそらくは1/2又は1/
3)のみをカバーすることができる固有動作帯域幅を持
つ。任意の1つのドライバの使用可能な帯域幅を拡張す
ることは、これが典型的にはスピーカシステム全体を簡
素化するために、望ましいことであると考えられる。従
って、クロスオーバネットワーク又は等化器の使用はト
レードオフを持つ。
【0007】本発明の2つの実施例においては、音響ラ
ウドスピーカドライバの出力応答特性が、ドライバの固
有動作帯域幅が十分に使用できるように特別に設計され
たパイプ及び/又はスロットを使用して、ドライバの周
波数応答の振幅変動の形での歪を簡単に修正できるよう
に変えられる。音響スピーカの改良に関する最近の特許
の多くはスピーカドライバの振動板の付近で1又はそれ
以上のチューブ又はコンジットを使用する。但し、これ
らの構造は重要な面において本発明と異なり、加えて本
発明の装置及び方法の場合のように振幅変動の形での複
数の周波数歪の修正を出力応答の拡張と同時に達成する
ことはできない。
【0008】例えば、調節可能なスピーカキャビネット
と関連して、発明者ジョンソン(Johnson) によるアメリ
カ合衆国特許第 4,142,603号は、ラウドスピーカエンク
ロージャ内に位置された“ウェーブガイドチューブ(wav
e guide tube) ”としてのチューブ56を示す。音響ダ
クトスピーカシステムと関連して、発明者ホプキンス(H
opkins) によるアメリカ合衆国特許第 3,684,051号は、
チューブの軸がスピーカの軸と平行になるようにバスリ
フラックス(bass reflex) ラウドスピーカのフロントパ
ネル12内に搭載された並列の縦みぞ、チューブ又はコ
ンジットの束からなる音響ダクト手段18を示す。ポプ
キンスの特許の目的は、従来のポートの影響を変えるこ
とにあり、ポート又はスピーカドライバの結果として起
こるスプリアス共振を修正することにはない。高性能ラ
ウドスピーカエンクロージャと関連して、発明者コダッ
ク(Coudoux) によるアメリカ合衆国特許第 4,869,340号
は、壁が内側において砂、グラファイト又はシリカを詰
められた隣接する平行のチューブ9と整列するエンクロ
ージャを示す。これらの満たされたチューブは、単に構
造上の強度および音響を消すために使用される。シャド
ウオムニフォニック(shadow omniphonic) マイクロフォ
ン及びラウドスピーカシステムに関連して、発明者ウェ
ナー(Wehner)によるアメリカ合衆国特許第 4,836,325号
はスピーカ42A、42B、43A及び43Bのコーン
の前に隣接して集合的に49の参照番号にて示される遮
蔽シリンダを使用することを説明する。音響波全方向放
射の達成に関連して、発明者セルミン(Selmin)によるア
メリカ合衆国特許第 4,322,578号においては、スピーカ
は音響を横断するように搭載された平行のリフレクタに
向ける。但し、この発明は共振空気マスの使用も共振空
気カラムの使用も行なわない。
【0009】壁又は天井に取り付けるためのラウドスピ
ーカシステムに関連して、発明者ポークI(Polk I)によ
るアメリカ合衆国特許第 4,903,300号および発明者ポー
クII(Polk II) によるアメリカ合衆国特許第 4,924,963
号は、単一の内部音響トラップ(図8乃至10)又はヘ
ルムホルツ共振器28(図11)の使用を示す。ポーク
によると、音響トラップ27は“望ましくない周波数を
除去するため”に使用され、またこれは、“一端が密閉
され、他端がポートのサイド内へと開き、最も低い望ま
しくない周波数の波長の1/4の長さを持つチューブ”
から構成される(ポークI、第7コラム、第30乃至4
6行)。ポークの音響トラップ及びヘルムホルツ共振器
は、従って、スピーカシステムの内側設計との関係で決
定される周波数変動を修正するために提供され、必ずし
もリスナによって音響出力がどのように聞こえるかに基
づくものではない。更に、ポークの特許はトランスデュ
ーサ17及び18によって生成される音響波に関連し、
ドライバとの関連で音響トラップ又はヘルムホルツ共振
器を使用することを示唆するものではないことに注意す
る。加えて、スピーカシステムの内側に搭載された単一
のトラップ又は共振器は、トラップ又は共振器が出力周
波数の比較的狭い帯域にのみ効果を持つように設計され
ているためシステムの周波数応答に限られた効果を持
つ。更に、これがスピーカシステムの内側に内部的に搭
載されているため、異なる望ましくない周波数を修正す
るためにポークの音響トラップにアクセス又はこれを修
正するための簡単な方法がない。最後に、これらデバイ
スはスピーカの使用可能な固有周波数を拡張するという
意味においてはいかなる効果も持たない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】先行技術におけるこれ
ら及びその他の問題並びに制約が本発明の周波数依存振
幅修正及び変更デバイスによって克服される。より詳細
には、これら問題を改善するためにスピーカの出力から
の複数の望ましくない周波数を選択的にトラップするデ
バイスが使用される。これらトラップは、典型的な電子
クロスオーバ又は等化ネットワークより狭い帯域幅特性
及び高い精度を持ち、これらコストが高くかさばる電子
的解決方法と置換することができる。
【0011】従って、本発明の1つの主要な目的は、従
来の技術の上に述べた短所を大幅に低減又は実質的に克
服するための方法及び装置を提供することにある。
【0012】本発明のもう1つのより具体的な目的は複
数の狭い周波数帯内の周波数応答の振幅変動の形での歪
を修正すると同時に音響ラウドスピーカの出力応答を拡
張するための方法及び装置を提供することにある。
【0013】本発明のもう1つの目的はドライバの周波
数応答の振幅変動の形での歪を簡単に修正するために音
響ラウドスピーカドライバの出力応答特性を簡単に変え
るための方法及び装置を提供することにある。
【0014】本発明のもう1つの目的は音響装置内の複
雑なクロスオーバネットワーク又は等化システムにかわ
る低コストの代替を提供することにある。
【0015】より具体的には、本発明の1つの目的は、
スピーカの音響出力内の望ましくない周波数依存振幅変
動が実質的に除去できるような所定のサイズ及びスピー
カに対する位置を持つセットの中空のパイプ又はコンジ
ットからなる外部的に搭載されるブリッジデバイスを提
供することにある。
【0016】本発明の更にもう1つの目的はスピーカの
音響出力内の振幅変動の形での望ましくない歪が実質的
に除去できるような所定のサイズ及びスピーカに対する
所定の位置を持つ細長いスロットからなる外部的に搭載
されたブリッジデバイスを提供することにある。
【0017】本発明のその他の目的は一部明白であり一
部後に明らかになるものである。本発明は従って複数の
ステップを含むプロセス、1又はそれ以上のこれらステ
ップと他のステップとの関係又は順番、並びに以下の詳
細な説明及び特許請求の範囲において例として示される
構造、要素の組合わせ、及びパーツの配列を含む装置か
ら構成される。
【0018】
【課題を解決する手段】本発明は音響源の周波数応答の
振幅変動の形での歪を簡単に修正するために音響源の出
力応答特性を簡単に変えるためのデバイスに関する。こ
のデバイスは少なくとも1つのオープンエンドを持つ1
つの空洞を定義する手段を含み、前記空洞は空洞内に所
定の寸法の空気カラムが定義されるような大きさにされ
る。この空気カラムを定義する手段は、空気カラムが音
響信号の伝播の軸に対して垂直に伸び、オープンエンド
が音響信号の経路にこれに対して横向きに位置され、こ
の周波数帯内のある周波数の振幅変動と位相が反対の共
振が生成されるようにサポートされる。
【0019】本発明の装置の1つの実施例においては、
振幅修正が行なわれる周波数の関数として(パイプ又は
スロット内の)空気カラムを定義する複数の所定のサイ
ズの中空パイプ又はスロットが提供される。これら中空
パイプ又はスロットの数及びサイズはそれと共にこれら
パイプ及びスロットが使用される音響デバイスの固有出
力内に振幅スパイク又はピークの形にて変動が起こる周
波数の数及び波長に基づいて。この装置は、好ましく
は、これらパイプ又はスロットの細長い軸が音響デバイ
スによって生成される音響信号の伝播の軸に対して実質
的に垂直となり、各中空パイプの少なくとも1つのオー
プンエンド又はスロットの各オープンエッジが音響デバ
イスからの音響信号をインターセプト(intercept) する
ように音響デバイスの面上又はこの付近に搭載される
か、又はスピーカに隣接して位置される。ここでは他の
実施例も説明される。
【0020】本発明の特徴及び目的をより完全に理解す
るためには以下の詳細な説明を付属の図面との関連で参
照すべきである。
【0021】
【実施例】本発明によると、音響源からの音響出力内に
生成される少なくとも1つの狭い周波数帯内の周波数依
存振幅変動を修正するためのデバイスが提供される。こ
のデバイスは少なくとも1つのオープンエンドを持つ空
洞を定義するための手段を含むが、この空洞の寸法は所
定の寸法の空洞内に空気カラムが定義されように決めら
れる。この空洞は図1のA、B、図2のA、B、図3の
A、B及び図4との関連で示され説明されるように少な
くとも1つのオープンエンドを持つ1又はそれ以上の中
空パイプの形式にすることも、又は図5のA及びBとの
関連で示され説明されるように1又はそれ以上のスロッ
トの形式にすることも、又は両方の組合わせであっても
良い。このデバイスはまた音響源の音響信号出力の所の
空洞を(各パイプ又はスロットの内寸によって定義され
る)空気カラム(air column)が音響源の音響信号出力の
伝播の軸に直角に伸び、オープエンドが音響信号出力の
経路内にこの周波数帯内の振幅変動の位相と反対の位相
の少なくとも1つの周波数の共振を生成するように位置
されるように定義するための手段をサポートするための
手段を含む。
【0022】図1のAは本発明の第1の実施例の略図で
あるが、これは低周波数(例えば、30Hz乃至3kH
z)の比較的大きな“ウーファ(woofer)”スピーカシ
ステム10の使用可能な出力スペクトル応答を修正し、
従って、拡張するために使用される。スピーカシステム
はバックプレート8とフロントプレート9との間に支え
られた環状電磁石18を含む。極板17はバックプレー
ト8上に支えられ、コイル及びコーンが電気的ドライブ
信号が電磁石に加えられたとき電磁石によって生成され
る電磁力に応答して移動するように電磁石内に置かれ
る。システムは更にコーン12、コーンバスケット1
4、内側サスペンション13、外側サスペンション1
5、ダストキャップ19、及びリム11を含む。ここま
での説明では、図1のA及びBのスピーカシステムは従
来のものと変わらない。
【0023】本発明の1つの実施例によると、所定の寸
法を持ち、また少なくとも1つのオープンエンドを持つ
中空パイプはパイプのオープンエンドがラウドスピーカ
システムの音響出力をインターセプトするようにサポー
トされる。第2の実施例によると、所定の寸法のオープ
ンエンドのスロットを定義するための手段も同様に各ス
ロットのオープンエンドがラウドスピーカシステムの音
響出力をインターセプトするようにサポートされる。こ
れらパイプ及びスロットはスピーカシステムとは別個の
サポート構造、例えば図1のA、B、図2のA、B、及
び図5のA、Bに示されるようなブリッジ構造、図4に
示されるようなスピーカキャビネット、又は後に詳細に
説明されるように図3のA及びBに示されるようにスピ
ーカシステムによって、又は当業者において明らかな任
意の他の方法によってサポートすることができる。
【0024】例えば、図1のA及びBの実施例において
は、パイプブリッジ20は1又はそれ以上の周波数の音
響信号出力の振幅を修正するように音響源の音響信号出
力の経路内にサポートされる。パイプブリッジ20はリ
ム11又はスピーカを包囲するキャビネットを含むラウ
ドスピーカシステムの他の部分(図示無し)に止めるこ
ともできる。ブリッジ20は搭載ねじ又は接合粘着材な
どのような任意の適当な手段によってサポートすること
もできる。幾つかのアプリケーションにおいては、パイ
プブリッジ20の取り外し及び取り替えの容易さが重要
であり、また他の幾つかのアプリケーションにおいて
は、より永久的な搭載が要求される。
【0025】パイプブリッジ20は1又はそれ以上のパ
イプ24及び26を、後により詳細に説明されるよう
に、各パイプの少なくとも1つのオープンエンドがスピ
ーカシステムの音響信号出力をインターセプトするよう
にサポートする。例えば、示されるように、ブリッジは
2つのサイドアーム22を含み、各々は、これらアーム
の一端がパイプサポートセクション24に接続され、そ
れらの他端が上に説明されたようにリム11又は他のサ
ポート手段に接続されるようにスピーカフェース(リム
11)の平面に対して直角に置かれる。パイプサポート
セクション24はスピーカドライバのフェースを横断し
て正反対にこれに対して実質的に平行に伸びるように示
されるが、本発明の範囲から逸脱することなく、ブリッ
ジを中心スピーカフェースに対して中心をずれて位置す
ることもできることに注意する。
【0026】ブリッジ20のパイプセクション24は図
1のAにおいて集合的に参照番号26によって識別され
る1又はそれ以上の中空のパイプ、チューブ又はコンジ
ットを含み、これらはスピーカフェースに隣接又は接近
して各中空のパイプ、チューブ又はコンジットの長さ方
向の軸がシステム10の音響信号出力の音響波の伝播の
軸(図1のAにおいて軸21として示される)に対して
直角(平行でない)に伸びるようにサポートされ、この
パイプ、チューブ又はコンジットの少なくとも1つのオ
ープンエンドがこれら音響波をインターセプトするよう
にされる。伝播の軸に対するパイプの具体的な角度は9
0度として示されるが、実際の角度は変動できることに
注意する。但し、パイプが軸に対して平行の位置に近づ
くと、これは、その修正効果を失う。
【0027】1つの実施例においては、中空パイプ26
はパイプサポートセクション24を通じてのホールとし
て形成され、図1のBにおいて最もはっきり示されるよ
うにパイプセクション24のトップ面からこれを抜けて
ボトム面へと貫通し、両端がオープンにされる。もう1
つの実施例においては、これらホールは片方の端のみが
オープンにされ、各ホールの深さはホールがこのセクシ
ョンを貫通しないようにパイプサポートセクションの厚
さよりも小さくされる。
【0028】こうして、例えば、図1のB、つまり図1
のAの線1−1に沿ってのブリッジ20の断面図に示さ
れるように、これらホールの幾つかは、例えばホール3
4のようにパイプサポートセクション24を貫通し、他
のホールは、例えば、ホール36、37及び39のよう
にトップ面内に、又は、例えば、ホール31、32、3
3及び35のようにボトム面内にたった1つのオープン
エンドを提供される。本発明の更にもう1つの実施例に
おいては、2つのオープンエンドを持つホールに移動可
能なプラグ又はプランジャが装備されるが、これは後か
ら明らかになるように、このデバイスの修正能力を微調
節できるように、夫々パイプセクション24のトップ及
びボトム面内に形成されたホールの閉じられた端の深さ
を調節することを可能にする。例えば、図1のBにおい
て、フロントホール39とリアホール35とを分離する
詰まった分離セクションを開け、矢印のようにコンジッ
ト35乃至39内をスライドすることができる可動プラ
グ40にて置換することもできる。
【0029】本発明は、特定の周波数における音響信号
の信号エネルギは音響信号の経路内に中空のパイプ、チ
ューブ又はコンジットの少なくとも1つのオープンエン
ドを置くことによって“トラップ”又は減衰することが
できるという原理に基づく。パイプがその両端において
オープンであり、また両方のオープンエンドが音響信号
の経路に対して垂直で、この経路内に位置する場合、こ
のパイプはおおむねパイプの長さLの2倍に等しい波長
λ1 (即ち、L≒λ1 /2)を持つ周波数F1を“トラ
ップ(trap)”する。特定の周波数Fの波長λは音の速度
(空気中では約1130フィート/秒)をその周波数に
て割ることによって計算することができる。一方、パイ
プの一端が閉じられており、その1つのオープンエンド
が音波の経路内に置かれた場合、このパイプは、パイプ
の長さLのおおむね4倍に等しい波長λ2 (即ち、L≒
λ2 /4)を持つ周波数Fをトラップする。
【0030】中空のチューブ又はコンジットの両端がオ
ープンエンドを持ち、両端が音響信号の経路内に置かれ
た場合、チューブの長さは、好ましくは振幅の修正が要
求される周波数における音響信号の成分の波長の約1/
2にされ、それによりチューブ内の空気カラムが設計共
振周波数においてドライバによって生成される音響エネ
ルギに応答して共振するようにされる。このような共振
は設計周波数において元の音響信号の成分の位相と反対
の位相にて起こる。このような共振の存在は、少なくと
も部分的な相殺を起こす。つまり、設計周波数における
元の音響信号の成分の振幅を落とす。こうしてチューブ
の長さ又はチューブの組合わせを調節することにより、
チューブの一端又は両端を通過する通過音響信号の厳密
なスペクトル修正が可能となる。別の方法として、チュ
ーブの一端が閉じられる場合は、チューブの長さは、設
計周波数の波長のおおむねたった1/4で良い。但し、
このような1/4波長チューブは設計周波数における元
の音響の振幅のより少ない減衰を与える。
【0031】修正効果を増幅するために複数のチューブ
を使用することもできる。複数の同一チューブは特定の
周波数における通過音響信号のより劇的な修正(より高
いQ及び大きな減衰)を可能にする。他方、異なる長さ
の複数のチューブは様々な異なる周波数における修正
(低いQ、そのため小さな減衰であるが大きな周波数レ
ンジを通じての修正)を可能にする。チューブの直径は
修正効果に直接的な影響は持たない。但し、一般的には
各チューブの直径は、好ましくはチューブの長さのおお
よそ10%から50%の間にされるべきである。直径の
より小さなチューブは摩擦損失を持ち、一方、直径のよ
り大きなチューブは、空気が空気カラムとして機能する
ことを許さない。
【0032】1つの特定のアプリケーションにおいて
は、要求されるチューブ長は選択された周波数の波長の
適当な分数を使用することによって予測される。典型的
には、チューブ長は、空気カラムと外側空気との間のイ
ンピーダンス結合のため、こうして予測されるよりも少
し小さくすべきである。チューブ長は、また可動プラン
ジャを持つチューブを使用して実験的に決定することも
できる。問題の各周波数において、耳障りな周波数にお
けるトーンをスピーカを通じて再生し、その音響出力の
振幅を音響プレッシャレベル測定デバイスにてモニタす
る。プランジャが音響振幅のレベルの低下が観察される
までチューブ内を移動される。
【0033】図2のAは高周波数(例えば、1kH乃至
20kHz)、つまり、典型的には標準のドーム形振動
板を含む小さな“ツィータ(tweeter) ”のスピーカユニ
ット50の出力応答を修正及び拡張するために特に適す
る本発明の第2の実施例の略図である。高周波数スピー
カは、典型的には、低周波数スピーカよりも小さいた
め、ブリッジデバイスのサイズ及び周波数修正チューブ
の許容できる長さもより厳しくなる。このアプリケーシ
ョンに対しては、スピーカ出力応答の修正及び拡張を達
成するため、好ましくは、複数の中空チューブ54を含
むパイプブリッジ52の修正された形式が使用される。
【0034】パイプブリッジ52は比較的狭い半円形の
サポートバンド56を含み、これらの両端が、例えば、
スピーカリム53の外側面エッジ上にサポートされる。
図2のAのスピーカシステムの略正面図である図2のB
から一層良くわかるように、参照番号54によって集合
的に識別されるこれら中空チューブは(図1のA及びB
のパイプセクション24内のホール26のケースのよう
に)バンド56と一体となってはおらず、むしろ任意の
適当な締め付け手段によってバンド56に固定された別
個の独立したチューブから構成される。
【0035】図1のBと同じように、図2のBにおける
中空チューブの各々の内側長さの寸法及び/又は直径
(つまり、各チューブ内の空気カラムの長さ及び/又は
直径)は、同一であることも又は対応する周波数依存振
幅修正に対して要求されるように異なることもある。各
チューブの内側の長さは、1又はそれ以上のチューブの
内側に置かれた可動プラグ又はプランジャを使用して可
変とすることもできる。小さな金属円錐ツィータの場合
は、後に明らかとなるように修正が複数の周波数におい
て要求され、このため、異なる長さの複数のチューブが
このようなアプリケーションにおいては使用される。
【0036】以上及び以下に説明されるケースの全てに
おいて、ブリッジは結果的に音響源の使用可能な周波数
帯域幅を拡張するという二次的な良い効果を与える。こ
の二次的な効果は、スピーカ振動板の出力応答が振動板
の正面内に制限物体を置くことによって変えられるとい
う原理に基づく。ドライバの出力をこのようにして制限
することにより、制限物体はドライバの上側レンジにお
ける出力レベルを向上させる。
【0037】適当な寸法のチューブを構築し、このよう
な制限デバイスとなるように、例えばドライバフェース
を横断するブリッジの形式に方位することにより、ドラ
イバの応答をより注意深く調節することが可能となり、
異なる周波数においてこのレベルを増加及び低下させる
ための両方に使用できる手段が得られる。
【0038】典型的には、低周波数ユニット又はポー
ト、例えばサブウーファ(subwoofer)の出力ポートと共
に使用される場合、これらチューブ及び/又は制限物体
は、好ましくはこの音源のおおむね1から2インチ前に
置かれるべきである。高周波数(ツィータ)ユニットと
共に使用される場合は、図2のA及びBとの関連で上に
説明されたように、これらチューブ及び制限物体は好ま
しくは振動板の1/4から1/2インチ前に置かれるべ
きである。ホーンユニット(horn unit) と共に使用され
る場合は、これらチューブ及び制限物体は、ホーンマウ
ス(horn's mouth)の内側又は外側に使用され、これによ
ってより大きなバラエティの周波数応答効果が可能とな
る。
【0039】図3のAはスピーカ振幅変動を修正するた
めの本発明の非ブリッジ形状の実施例を示すが、但し、
この実施例においては、ユニットの周波数応答を拡張す
るという二次的効果は実現できない。図3のAにおいて
は、図1のAに匹敵する低周波数“ウーファ(woofer)”
スピーカ60は、コーンのリムセクション64の周囲に
搭載された1又はそれ以上の中空チューブ62を持つよ
うに示される。図3のBは図3のAのスピーカシステム
の略正面図である。この実施例においては、適当な長さ
のチューブ62がこれらチューブの軸がスピーカの軸
(スピーカによって再生される音響の伝播の方法)に対
して直角となり、また各チューブの内側オープンエンド
が修正されるべき音響信号と垂直となりこれをインター
セプトするように方位するようにリム64の円周のまわ
りに間隔をおいて位置される。図4において、ポート7
4を持つスピーカエンクロージャ72から構成されるス
ピーカシステム70は、周波数応答の振幅変動の形式で
のスピーカポートカラレーション歪(speaker port colo
ration distortion)を適当な長さの中空チューブ76を
ポート付近に、チューブの軸がポートの軸に対して直角
となり、チューブの1つのオープンエンドがポートから
来る音響信号をインターセプトするように位置されるよ
うに搭載することによって修正する。このシステムは、
好ましくは、ここに説明のスピーカブリッジ又は非ブリ
ッジ修正デバイスの1つ又は複数と組合わせて使用され
る。
【0040】本発明のもう1つの実施例においては、ス
ロットを持つブリッジが上に説明のパイプブリッジの代
わりに使用される。図5のAは従来のスピーカをスピー
カシステムの出力応答を修正及び拡張するために設計さ
れた1又はそれ以上のスロット88を持つスロット付き
ブリッジ82と組合わせて使用するスピーカユニット8
0を示す。スロット付きブリッジ82は2つのサイドア
ーム84を持ち、アームの各々は、その一端をスロット
されたセクション86に接続され他端をスピーカリム8
7に接続される。但し、このブリッジは本発明の教示に
矛盾しない任意の方法にてサポート及び固定できること
に注意する。
【0041】図1のAとの関連で上に説明のパイプブリ
ッジ20に匹敵するスロット付きブリッジ82は、スピ
ーカフェース上に中心が取られた場合、スピーカフェー
スの直径をまたぐように位置される。但し、パイプ、チ
ューブ又はコンジットとの関連で説明されたように、ス
ロット88は中心を外した構成にて位置することも、又
はスピーカシステムの周囲の回りにサポートされた非ブ
リッジ構成として位置することもできる。
【0042】ブリッジ82のスロット付きセクション8
6はブリッジのトップ及び/又はボトムフェースに沿っ
て長さ方向に走る所定の深さの1又はそれ以上の平行の
スロット88を持ち(これらスロットは、これとは異な
る角度に方位することも可能ではあるが、好ましくは生
成された音響信号の伝播の軸に対して直角に位置され
る)、こうして各スロットのオープンエンドがラウドス
ピーカシステムの音響出力信号をインターセプトするよ
うにされる。図5のAの線5−5に沿ったスロット付き
セクション86の断面図である図5のBは、ブリッジの
フロント及びリアフェースの両方に沿ってのスロット8
8の使用を図解する。
【0043】パイプ、チューブ及びコンジットのケース
と同様に、音響の特定の周波数における又はこの付近で
のエネルギは、音響の経路内にその周波数の関数として
の適当な寸法を持つスロットのオープンエッジを置くこ
とによって、その振幅を“トラップ(trap)”又は減衰す
ることができる。このように置かれたスロットは、スロ
ットの深さDのおおむね4倍に等しい波長λ3 (つま
り、D≒λ3 /4)を持つ周波数F3 を“トラップ”す
る。
【0044】スロット付き物体の開口が音響の経路内に
置かれ、スロットの深さが周波数応答の修正がそこで行
なわれるべき所定の周波数成分の波長の約1/4である
場合には、そのスロットによって生成される空気カラム
はその所定の周波数の音響がそのスロットを横断して伝
播するとき共振する。このような共振は、元の通過音響
の反対の位相にて起こる。このような共振の存在は、そ
こで共振が起こるように設計された周波数において元の
音響の振幅を落とす。スロットの深さの調節はこうして
そのスロットによって修正される通過音響の周波数の厳
密な修正を可能にする。
【0045】スロットの長さは、特定の設計周波数にお
ける通過音響信号の変化の大きさを決定する。同一深さ
を持つ複数のスロットは単一のスロットによって達成さ
れるよりも高いQ及びより大きな減衰を持つ。異なる深
さを持つスロットは、異なる周波数での修正を可能に
し、低いQ及び1つ又は複数の周波数帯を通じてのより
少ない減衰を達成する。実験は、スロットの幅は振幅修
正効果に直接の影響を持たないことを示す。但し、一般
的には各スロットの幅は、好ましくはスロットの深さの
約10%から50%の間であるべきである。これより狭
いスロットは摩擦損失を与えることが発見されており、
一方、これより広いスロットは空気が空気カラムとして
動作することを許さない。
【0046】ある特定のアプリケーションにおいては、
要求されるスロット深さは、選択された周波数の波長の
適当な分数を取ることによって予測される。典型的には
空気カラムと外側の空気の間のインピーダンス結合のた
めに、スロット深さは予測されるよりも少し小さくすべ
きである。
【0047】図1のA及び図2のAとの関連で上に説明
されたように、図5のAに示されるようなスピーカのフ
ェースを横断して位置されるブリッジ上の装置の使用
は、結果として、音響源の使用可能な周波数帯域幅を拡
張するという二次的な好ましい効果を与える。こうし
て、適当な寸法及び方位のスロットを、例えば図5のA
のスロット付きブリッジの形式での制限デバイスに構築
することにより、ドライバの応答をより注意深く調節す
ることが可能となり、異なる周波数において振幅のレベ
ルを上げたり下げたり両方に調節するための手段を得る
ことができる。図4に示されるパイプのケースのよう
に、スロットは全体としての応答に影響を与えないよう
に、制限デバイス、例えばブリッジなしに搭載すること
もできる。これらスロットは、例えばスピーカシステム
の周囲の回りに独立に搭載された別個のブロック内に提
供することもできる。
【0048】図6乃至図9はグラフィック的に本発明の
装置及び方法がいかにして音響源の出力応答を修正及び
拡張するために使用できるかを示している。任意のスピ
ーカに対する可聴周波数レンジ内の出力応答のプロット
を示す図6は、金属コーンドライバの一般的な問題を図
解する。歪のない出力応答は3kHz以上において要求
される滑らかで連続的な“ロールオフ(roll-off)”を生
成するはずであるが、金属コーンの“ブレイクアップ(b
reak up)”共振共振周波数が5kHzから10kHzの
間で望ましくない不連続のスパイクを発生させる。先行
技術によれば、このような“ピーク”の修正は、通常コ
ストが高くまた複雑なクロスオーバネットワーク又は等
化回路を使用する。図7は、本発明によるパイプ又はス
ロットが、結果として、いかにしてロールオフ応答を滑
らかにするためにこれら耳障りな周波数において特定の
望ましくないピークエルネギを“トラップ”するかを示
す。アレイのチューブ又はスロットは結果としての音響
信号の振幅ピークを低減させ、このため周波数応答がこ
うしなければピークの異常が存在する箇所が実質的に滑
らかになる。
【0049】図8は、図1のA、図2のA及び図5のA
に示されるブリッジ状の構造の1つのような制限物体を
音響波の経路内に置くことがいかにして1.5kHz乃
至3kHz周波数レンジにおいて出力応答を“バンプア
ップ(bump up) ”し、また同時に望ましくないスパイク
又はピークを修正するかを示す。通常、本発明のパイプ
又はスロットアセンブリなしに制限ブリッジのみを置く
ことは、単に振幅ピークを悪化させることとなる。図9
に示されるように、本発明の様々な面を組合わせること
により、スピーカ設計者は音声コイルインダクタンスを
増加することができ、結果として1kHzから始まり3
kHz以上でいくぶん鋭いロールオフを持つ望ましい穏
やかなロールオフ(例えば、約2db/オクターブ)を
達成することができる。これによって、スピーカ設計者
は、金属コーンドライバの多くの長所、例えば音声コイ
ルの移動を追跡する非常な精密さを得る一方で、伝統的
な“損失性(lossy) ”ペーパ又はポリプロピレンコーン
の望ましい周波数応答品質を保持することが可能とな
る。ペーパ及びポリプロピレンコーンのいくつかの一般
的な定式は厳密さに欠けるが共振問題は殆ど起こさな
い。
【0050】以下の例は本発明の装置及び方法の広範囲
の応用の具体的な例を提供する。
【0051】(例1)この例は、その通常の動作レンジ
が30Hzから3kHzの範囲である金属コーン(ウ−
ファ)ラウドスピーカに関する。ドライバの応答は5k
Hzから10kHzの間の幾つかの狭い12dBピーク
を除いては3kHz以上でロールオフする。先行技術の
アプローチによると、3kHzにおいて非常に鋭いロー
ルオフを持つクロスオーバネットワークの低域フィルタ
をこれらピークを除去するために使用し、これらピーク
を含む周波数帯内の信号エネルギの全てをフィルタ除去
しなければならなかった。本発明によると、セットのチ
ューブ又はスロットがこれらピークが起こる共振周波数
における音響出力を低減させ、結果として、よりノーマ
ルなロールオフが得られ、また先行技術においては失わ
れる周波数帯内の残りの信号エネルギは使用される。こ
れらチューブ又はスロットは制限ブリッジ内に含まれる
が、この制限ブリッジは1.5kHから3kHzの範囲
に出力を上昇させる。ドライバはこうして1.5から3
kHzの間の増加された周波数応答を持つため、設計者
は音声コイルインダクタンスを向上させることができ、
結果として穏やかなロールオフが得られる。全体とし
て、30Hzから3kHzの応答及び伝統的なロシーペ
ーパ(lossy paper) 又はポリプロピレンコーンの周波数
応答特性を持ち、またより単純なクロスオーバシステム
を必要とするウーファが得られる。
【0052】(例2)この例は、1kHzから20kH
zまで均一に伸びるアルミニウム又はチタニウムの1イ
ンチドームツィータユニット(1-inch dome tweeter uni
t)に関する。24kHz以上において、材料のブレイク
アップに起因する大きな振幅のピーク(6乃至12d
B)が起こる。応答は、25kHzでロールオフする。
ブリッジの形式でのセットのチューブ又はスロットは、
このピークを除去し、一方この制限物体は応答を拡張す
る。結果として、軸上で1kHzから40kHzまで有
効な応答を持つツィータが得られる。
【0053】(例3)この例は、クロスオーバネットワ
ークの修正に関する。製造上の経済性又は設計上から第
一鉄コアの低抵抗誘導子をクロスオーバネットワーク内
に使用することが要求される場合、特に誘導子が鉄コア
を使用する場合は、コイル飽和の問題が起こる。より具
体的には、誘導子を通じての電流レベルがその物理的特
性に基づいて予測できるあるレベルに達すると、そのイ
ンダクタンス値が急激に変化してラウドスピーカシステ
ムの応答を変動させる。スピーカドライバの前でのセッ
トのチューブ又はスロットの使用は、幾つかのケースに
おいては誘導子によって起こされる問題をマスクするた
めの、又は誘導子の必要性を完全に避けるためのコスト
的に有効な方法となる。
【0054】(例4)この例はスピーカポートカラレー
ション(speaker port coloration) の修正に関する。ポ
ート及びキャビネットは、各々典型的にはそれらの寸法
に基づく共振を持ち、これらが互いに干渉し強調し合う
ことがある。これら共振は、バスシステムにおいては、
典型的には100Hz乃至600Hzのレンジ内で起こ
る。抜け穴を持つスピーカのポートのマウスのところに
置かれたセットのチューブ又はスロットはポート及びキ
ャビネット内部の共振からの共振ピークを吸収する。
【0055】(例5)この例は、音響フィードバックの
修正に関する。周波数発振が起こる周波数はフィードバ
ックを生成するマイクロホン及びラウドスピーカシステ
ムの周波数応答内のピークを検出することによって決定
することができる。フィードバック発振の周波数に応じ
て、音響フィードバックを低減又は排除するために適当
な1つ又はセットのチューブをスピーカドライバの前に
置くことができる。各マイクロホン/スピーカ組合わせ
がそれ自体のユニークなフィードバック周波数を生成し
て、また拡声装置は通常持ち運ぶことが要求されるた
め、このような用途のためのチューブシステムは、好ま
しくは現場にて調節できることが要求される。本発明に
よると、この調節は可動プランジャを持つチューブを使
用することによって助けられる。即ち、音響技術者によ
って現場にて各スピーカの特性フィードバックが排除さ
れるようにこの可動プランジャが調節される。フィード
バックを阻止するようにマイクロホンのまわりにチュー
ブを置くことも可能である。
【0056】様々な実施例がツィータ、ウーファ及びサ
ブウーファの形式でのサスペンションスピーカとの関連
で説明されたが、本発明の制限ブリッジ及び共振チュー
ブ及び/又はスロットは、中間レンジスピーカ、並びに
静電スピーカ、及びリボントランジューサなどを含む任
意のスピーカドライバ形式に対しても同様に効果的に使
用できることに注意する。加えて、共振チューブ及び/
又はスロットは他のスプリアスラウドスピーカ、例え
ば、ポートカラレーション又はキャビネットパネル共振
を制御するために使用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置及び
方法は音響システム内でのクロスオーバネットワーク及
び等化器の必要性を低減又は排除するという効果を有す
る。ラウドスピーカ設計者はスピーカ応答を調節するた
めの追加のツールを持つ。音響強化技術者は通常フィー
ドバックをチューニング除去するために使用される等化
器の使用を排除することができる。
【0058】尚、本発明の範囲から逸脱することなく上
に説明の装置及びプロセスについて他の変更が可能であ
り、上述の説明内に含まれる事項は解説のためであって
何らの制限をも意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、本発明によるパイプブリッジを含む低周
波数“ウーファ”ラウドスピーカドライバの略側面図で
あり、Bは、Aの線1−1に沿って切断されたパイプブ
リッジの上から見た断面図である。
【図2】Aは、本発明によるパイプブリッジを含む高周
波数“ツィータ”ラウドスピーカドライバの断面の略側
面図であり、Bは、Aのスピーカシステムの略正面図で
ある。
【図3】Aは、本発明によるセットの周囲に搭載された
パイプを含むラウドスピーカドライバの断面の略側面図
であり、Bは、Aのラウドスピーカドライバの略正面図
である。
【図4】ポート付きエンクロージャを含むラウドスピー
カシステムの略側面図であり、振幅変動の形でのスピー
カポートカラレーション歪を改善するための本発明によ
るパイプの搭載を示す。
【図5】Aは、本発明によるスロット付きブリッジを含
むラウドスピーカドライバの断面の略側面図であり、B
は、Aの線5−5に沿って切断されたスロット付きブリ
ッジの断面図である。
【図6】典型的なラウドスピーカドライバの出力スペク
トル応答を表わすグラフであって、本発明の装置がその
出力応答をいかにして修正及び拡張できるかを示す。
【図7】典型的なラウドスピーカドライバの出力スペク
トル応答を表わすグラフであって、本発明の装置がその
出力応答をいかにして修正及び拡張できるかを示す。
【図8】典型的なラウドスピーカドライバの出力スペク
トル応答を表わすグラフであって、本発明の装置がその
出力応答をいかにして修正及び拡張できるかを示す。
【図9】典型的なラウドスピーカドライバの出力スペク
トル応答を表わすグラフであって、本発明の装置がその
出力応答をいかにして修正及び拡張できるかを示す。
【符号の説明】
8 バックプレート 9 フロントプレート 10 “ウーファ”スピーカシステム 11 リム 12 コーン 13 内側サスペンション 14 コーンバスケット 15 外側サスペンション 17 極板 18 環状電磁石 19 ダストキャップ

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響源からの音響出力内において生成さ
    れる少なくとも1つの狭い周波数帯内の周波数依存振幅
    変動を修正するデバイスにおいて、前記デバイスが、 (a) 少なくとも1つのオープンエンドを持つ空洞を定義
    する手段を含み、前記空洞の大きさが空洞内に所定の寸
    法の空気カラムを定義するような寸法にされ、前記デバ
    イスが更に (b) 前記空洞を定義する手段を音響源の音響信号出力の
    ところで空気カラムが音響源の音響信号出力の伝播の軸
    に対して直角に伸びるようにサポートする手段を含み、
    音響信号出力の経路内におかれたこのオープンエンドが
    その周波数帯内の少なくとも1つの周波数の振幅変動と
    反対の位相の共振を生成し、結果としてこの振幅変動が
    実質的に相殺されることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記空洞を定義する手段が少なくとも1
    つのチューブを含むことを特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記空洞が少なくとも1つのスロットで
    あることを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 デバイスの周波数応答の少なくとも1つ
    の周波数帯内に起こる振幅変動の形式での歪を修正する
    ことによって音響デバイスの出力応答を変える装置にお
    いて、前記装置が前記歪を修正できるような寸法を持つ
    少なくとも1つのオープンエンドを持つ少なくとも1つ
    のパイプ、及び前記パイプを前記パイプの軸が音響信号
    の伝播の方向に対して直角に位置されて前記パイプの少
    なくとも前記の1つのオープンエンドが音響信号をそれ
    らが前記音響デバイスから生成されたときインターセプ
    トするようにサポートする手段を含むことを特徴とする
    装置。
  5. 【請求項5】 前記パイプが2つのオープンエンドを持
    ち、これらの両方が前記音響デバイスから生成される音
    響信号をインターセプトすることを特徴とする請求項4
    の装置。
  6. 【請求項6】 前記パイプが前記周波数帯内の周波数の
    波長の約半分に等しい長さを持つことを特徴とする請求
    項5の装置。
  7. 【請求項7】 前記パイプが更に2つの細長いチャンバ
    に前記パイプを分けるように前記2つのオープンエンド
    の中間に位置したデバイダ手段を含み、各チャンバが1
    つのオープンエンドを持ち、各チャンバの長さが前記周
    波数帯内のある周波数の波長の約1/4に等しいことを
    特徴とする請求項5の装置。
  8. 【請求項8】 前記デバイダ手段が前記パイプ内で移動
    できることを特徴とする請求項7の装置。
  9. 【請求項9】 前記パイプが前記周波数帯内のある周波
    数の波長の約1/4に等しい長さを持つことを特徴とす
    る請求項7の装置。
  10. 【請求項10】 前記パイプが1つのオープンエンド及
    び1つのクローズエンドを持つことを特徴とする請求項
    4の装置。
  11. 【請求項11】 前記パイプをサポートする手段がその
    両端のところでパイプサポートセクションに接続された
    サイドアームを持つブリッジ手段を含むことを特徴とす
    る請求項4の装置。
  12. 【請求項12】 前記ブリッジ手段がアーク形であるこ
    とを特徴とする請求項11の装置。
  13. 【請求項13】 前記サイドアームが長さが実質的に等
    しく、各々が前記パイプサポートセクションに対して斜
    角に位置されることを特徴とする請求項11の装置。
  14. 【請求項14】 前記装置が前記パイプサポートセクシ
    ョンに取り付けられた複数の個別のパイプを含むことを
    特徴とする請求項11の装置。
  15. 【請求項15】 前記装置が同一の長さの複数の個別の
    パイプを含むことを特徴とする請求項4の装置。
  16. 【請求項16】 前記装置が対応する異なる周波数帯内
    で起こる複数の振幅変動を修正するための異なる対応す
    る長さの複数の個別のパイプを含むことを特徴とする請
    求項4の装置。
  17. 【請求項17】 音響デバイスの周波数応答の少なくと
    も1つの狭い周波数帯内で起こる振幅変動を修正するこ
    とによって音響デバイスの出力応答を変える装置におい
    て、前記装置が歪に対応し、そしてこの歪を修正するよ
    うな寸法の少なくとも1つの細長いスロットを定義する
    手段、及び各スロットの軸が音響信号の伝播の方向に対
    して直角となり、前記スロットのオープンエッジが音響
    信号をそれらがこのデバイスによって生成されたときイ
    ンターセプトするように前記スロットをサポートする手
    段と前記スロットを定義する手段を含むことを特徴とす
    る装置。
  18. 【請求項18】 各スロットが前記周波数帯内のある周
    波数の波長の約1/4に等しい深さを持つことを特徴と
    する請求項17の装置。
  19. 【請求項19】 前記スロットをサポートする手段及び
    スロットを定義する手段が両端において中央セクション
    に接続されたサイドアームを持つブリッジからなり、こ
    の中央セクションが前記スロットを定義する手段が形成
    されるように少なくとも1つのスロットを持つように形
    成されることを特徴とする請求項17の装置。
  20. 【請求項20】 前記アームが実質的に同一の長さであ
    り、各々が前記中央スロット付きセクションに対して斜
    角となるように位置されることを特徴とする請求項19
    の装置。
  21. 【請求項21】 前記中央スロット付きセクションがそ
    の両方の側面上に少なくとも2つのスロットを含むこと
    を特徴とする請求項20の装置。
  22. 【請求項22】 ラウドスピーカシステムにおいて、前
    記ラウドスピーカシステムが (a) スピーカ面を定義する移動振動板を持つラウドスピ
    ーカドライバで、前記スピーカが前記ドライバの周波数
    応答の少なくとも1つの狭い周波数帯内で起こる振幅変
    動の形での歪を持つ出力周波数応答を持つもの、及び (b) 周波数応答修正手段であって、前記周波数応答手段
    が複数の中空のパイプをであって前記各パイプが前記歪
    に対応しそしてこれを修正するような寸法を持ち、そし
    て前記パイプを各パイプの軸が前記スピーカシステムに
    よって伝播される音響の方向に対して直角になるように
    サポートする手段を含み、それにより各パイプの少なく
    とも1つのオープンエンドが前記音響をインターセプト
    するものを組合わせにて含むことを特徴とするラウドス
    ピーカシステム。
  23. 【請求項23】 前記パイプをサポートする手段が、前
    記パイプをコーンスピーカの外側リムの円周の回りに取
    り付ける手段を含むことを特徴とする請求項22のラウ
    ドスピーカシステム。
  24. 【請求項24】 前記パイプをサポートする手段が、サ
    イドアームを含むブリッジ手段を含み、各サイドアーム
    の一端が前記外側リムに隣接してサポートされ、各サイ
    ドアームの他端が中心パイプセクションをその両端にお
    いてサポートし、それにより前記パイプセクションが前
    記スピーカ面を横断するが、但しこれから離れて位置す
    るようにサポートされることを特徴とする請求項22の
    ラウドスピーカシステム。
  25. 【請求項25】 前記パイプが更に前記パイプセクショ
    ンに個別に取り付けられた別個のパイプを含むことを特
    徴とする請求項24のラウドスピーカシステム。
  26. 【請求項26】 複数の異なる狭い周波数帯の各々の中
    で歪が起こり、前記パイプが異なる長さを持ち、これら
    パイプの少なくとも1つが各周波数帯内の1つの周波数
    の波長の関数としての長さを持つことを特徴とする請求
    項24のラウドスピーカシステム。
  27. 【請求項27】 スピーカエンクロージャの周波数応答
    の狭い周波数帯内の振幅変動の形でのスピーカポートカ
    ラレーション歪を受けるポート付きスピーカエンクロー
    ジャ、前記カラレーション歪を修正するような寸法を持
    つ中空のチューブ、及びチューブの軸がポートの軸と実
    質的に垂直となって前記チューブの1つのオープンエン
    ドが前記ポートから伝播される音響をインターセプトす
    るように前記チューブを前記エンクロージャの外側に搭
    載する手段が更に含まれることを特徴とする請求項22
    のラウドスピーカシステム。
  28. 【請求項28】 ラウドスピーカシステムにおいて、前
    記ラウドスピーカシステムが (a) スピーカ面を定義する外側リムを持つコーンスピー
    カであって、前記コーンスピーカがスピーカの周波数応
    答の複数の狭い周波数帯内の複数の振幅変動の形での歪
    を含む出力周波数応答を持つもの、及び (b) 周波数応答修正手段であって、前記周波数応答修正
    手段が、1又はそれ以上の細長いスロットであって前記
    スロットの各々が前記複数の歪の1つに対応しこれを修
    正するような寸法を持つものを定義する手段と、前記ス
    ロットを定義する手段を各スロットの軸が前記スピーカ
    面から伝播される音響の方向に対して直角となり各スロ
    ットの1つのオープンエッジが伝播される音響をインタ
    ーセプトするようにサポートする手段を含むもの、を組
    合わせにて含むラウドスピーカシステム。
  29. 【請求項29】 前記スロットを定義する手段が中央ス
    ロット付きセクションを含み、前記スロットを定義する
    ための前記手段をサポートするための前記手段がサイド
    アームを含むブリッジ手段を含み、これら各サイドアー
    ムの1つの端が外側リムに隣接してサポートされ、各サ
    イドアームの他方の端が前記中央スロット付きセクショ
    ンをその両端でサポートし、それにより前記スロット付
    きセクションが前記スピーカ面を横断するように、但し
    これと離れて位置されることを特徴とする請求項28の
    ラウドスピーカシステム。
  30. 【請求項30】 前記スロット付きセクションがその両
    方の側面上にスロットを含むことを特徴とする請求項2
    9のラウドスピーカシステム。
  31. 【請求項31】 音響装置であって、 前記音響装置が、スピーカの周波数応答の少なくとも1
    つの狭い周波数帯内の振幅変動の形での歪を受ける出力
    応答を持つスピーカを含み、 この改良が前記スピーカの外側面を横断してサポートさ
    れるブリッジ装置からなり、このブリッジ装置が前記歪
    を修正するため及び前記スピーカの出力応答を延長する
    手段を含むことを特徴とする音響装置。
  32. 【請求項32】 前記歪を修正する手段が1又はそれ以
    上の中空のパイプを含み、各々のパイプが前記歪に対応
    しこれを修正るような寸法を持ち、前記パイプの各々が
    その軸がスピーカの軸と実質的に直角になるように位置
    され、それにより各パイプの少なくとも1つのオープン
    エンドが前記装置から伝播される音響をインターセプト
    することを特徴とする請求項31の音響装置。
  33. 【請求項33】 前記歪を修正する手段が1又はそれ以
    上の細長いスロットを含み、各々のスロットが前記歪に
    対応しこれを修正するような寸法を持ち、前記スロット
    の各々がその軸がスピーカの軸に対して実質的に直角に
    なるように位置され、各スロットの少なくとも1つのオ
    ープンエッジが前記装置によって伝播される音響をイン
    ターセプトすることを特徴とする請求項31の音響装
    置。
  34. 【請求項34】 音響ラウドスピーカの出力応答におけ
    る複数の狭い周波数帯内の振幅変動の形での複数の歪を
    修正するための方法において、前記方法が前記スピーカ
    の前に外部的に1又はそれ以上の中空のパイプを位置す
    るステップを含み、 各々のパイプが前記複数の歪の1つに対応してこれを修
    正するような寸法を持ち、各パイプの軸が各パイプの少
    なくとも1つのオープンエンドが音響をインターセプト
    するようにスピーカから伝播される音響の方向に対して
    直角にされることを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 前記パイプがスピーカの面を横断する
    が、但しこれと離れて置かれることを特徴とする請求項
    34の方法。
  36. 【請求項36】 音響スピーカの出力応答の振幅変動の
    形での歪を修正するための方法において、前記方法が1
    又はそれ以上の細長いスロットを前記スピーカに隣接し
    て外部に位置するステップを含み、 各スロットが前記歪の1つの対応してこれを修正するよ
    うな寸法を持ち、各スロットの軸が各スロットの少なく
    とも1つのオープンエッジがスピーカによって伝播され
    る音響をインターセプトするようにスピーカによって伝
    播される音響の方向に対して直角にされることを特徴と
    する方法。
  37. 【請求項37】 前記複数のスロットがスピーカの面を
    横断するように、但しこれと離れて位置されることを特
    徴とする請求項36の方法。
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