JPH0531570Y2 - - Google Patents

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JPH0531570Y2
JPH0531570Y2 JP15724887U JP15724887U JPH0531570Y2 JP H0531570 Y2 JPH0531570 Y2 JP H0531570Y2 JP 15724887 U JP15724887 U JP 15724887U JP 15724887 U JP15724887 U JP 15724887U JP H0531570 Y2 JPH0531570 Y2 JP H0531570Y2
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、被検査品に対する打撃振動を用いた
割れ検出装置に関する。
この割れ検出装置は、官能検査に代わる自動化
された被破壊検査として利用される。
〔従来の技術〕
被破壊検査の一つに、被検査品に打撃を加え、
その振動音を検出することにより被検査品の割れ
を検出するいわゆる打撃振動解析法がある。
この方法は、X線回折を用いた方法に比べて環
境衛生上の利点があるが、なかなか高い検出精度
が得られていない。
従来例としては、打撃振動の共振周波数と減衰
係数から亀裂発生を予測する手法が研究されてい
る(たとえば、「打撃振動解析法による金属材料
の機械的性質と亀裂の評価」;日本非破壊検査協
会第3分科会資料No.3844を参照のこと)。
また、特開昭48−30983号に見られるように、
打撃振動の減衰波形より得た固有振動数により割
れの判別をする技術も知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、前者によれば、N数を多くとつたと
きの亀裂の進展につれた予測が可能であるもの
の、亀裂が小さい時点での検出精度が十分ではな
い。また、後者によれば、減衰波形のバラツキが
一定のレベルに達するのは、振幅レベルが相当小
さくなつてからであり、精度が十分とは言えな
い。したがつて、本考案の目的は、打撃振動を用
いた割れ検出において、高精度で割れの発生を検
出することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案の割れ検出装置は、打撃振動を
分析するに当たり、1〜3次の固有周波数のレベ
ルを判定するとともに、デイレイ手段によつて1
〜3次の固有周波数に応じて固有周波数の分析時
期を異ならせ、もつとも精度の高い時期での分析
を可能としたことを特徴とする。
具体的には、本考案の構成は次の通りである。
なお、参考までに第1図における符号を付してあ
る。
本考案は、被検査品10に打撃を加え、その振
動音を検出することにより被検査品10の割れを
検出する装置である。
この装置は、被検査品10に対する打撃手段1
2と、打撃により被検査品10から発生する振動
を検出する振動検出手段14と、振動検出手段1
4より送られる減衰波形を受けて所定時期に1〜
3次の固有周波数のレベルを検出する周波数分析
手段16と、周波数分析手段16へ1〜3次の固
有周波数の検出時期をそれぞれ指示するデイレイ
手段18と、周波数分析手段16から送られる1
〜3次の固有周波数のレベルを基準値と比較する
判定手段20とからなる。
〔作用〕
本考案の作用について、第2図のフローチヤー
トに基づき説明する。
上述の本考案の割れ検出装置によれば、振動検
出手段14によつて検出された被検査品10の打
撃振動の固有周波数は、デイレイ手段20で予め
決められた時期(1〜3次に対応した所定時間)
に周波数分析手段16にデータが取り込まれる
(ステツプA)。次に、判定する固有周波数の次数
に応じたピーク値が周波数分析手段16によつて
検出される(ステツプB)。検出されたピーク値
は、判定手段20において基準値と比較がなされ
る(ステツプC)。そして、1〜3次の固有周波
数のレベルがすべて基準値以上のときに“割れな
し”の信号を出力し、そのレベルの一つでも基準
値以下のときに“割れ有り”の信号が出力される
ものである。このデイレイ手段18による分析時
期は、割れの有無のレベルの差が最も大きい時期
に予め設定されている。
〔実施例〕
次に、第3図ないし第8図に基づき、本考案に
かかる割れ検出装置の実施例を説明する。
第3図は、割れ検出装置のブロツク図、第4図
は、検出された周波数の分析結果、第5図は、1
次固有振動のデイレイ時間と出力レベルとの関係
を示すグラフ、第6図は、2次固有振動に関する
第5図と同様のグラフ、第7図は、3次固有振動
に関する第5図と同様のグラフ、そして、第8図
は、検出周波数の減衰波形とデイレイタイミング
との関係を示す図である。
第3図に示す割れ検出装置30において、治具
32上に被検査物であるギヤ34が載置されてい
る。治具32の上方には、打撃手段として、振り
子式の打撃装置36が設けられ、振り子先端の金
属球38をギヤ34に衝突させて振動を発生する
ようになつている。この金属球38は、直径が
15.0mm、重さが16.3gの鋼製である。
なお、ギヤ34は、治具32の中心軸40に嵌
合されており、中心軸40の下端には加速度ピツ
クアツプ42が埋め込まれている。加速度ピツク
アツプ42は、アンプ44に接続されている。ま
た、ギヤ34の歯面より水平に10cmの距離を隔て
た位置にンデンサーマイク(騒音計でもよい)4
6が配設されている。加速度ピツクアツプ42と
マイク46は、適宜選択して使用され、振動検出
手段を構成している。
加速度ピツクアツプ42もしくはマイク46か
らの検出信号は、周波数分析手段としての周波数
分析装置48に送られる。周波数分析装置48
は、第4図に示すようなバンド出力レベルを促
え、各ピークレベルを検出することができるよう
になつている。本実施例においては、同図におい
て示すピーク値P1(1次固有振動)、ピーク値P2
(2次固有振動)、ピーク値P3(3次固有振動)を
検出することができるようにされている。4次以
下(たとえば、ピーク値P4は、ノイズレベル
(破線NLで示す)との差が小さいため、本実施
例では用いない。なお、検出された1〜3次のピ
ーク値は、デイレイ手段としてのデイレイ装置5
0からなの1〜3次のタイミング信号を受けて1
〜3次のピークレベルを出力するようにされてい
る。
デイレイ装置50は、加速度ピツクアツプ42
もしくはマイク46と周波数分析装置48との間
に並列に接続されており、1〜3次のタイミング
調整用のタイマーIC52,54,56が設けら
れている。タイマーIC52,54,56には、
コンデンサ52a,54a,56aと可変抵抗器
52b,54b,56bが外設されており、可変
抵抗器52b,54b,56bを調整することに
より、周波数分析装置48へのタイミング信号の
出力時期を設定可能となつている。なお、タイマ
ーIC52,54,56は、加速度ピツクアツプ
42もしくはマイク46からの検出信号に基づき
作動開始するようにされている。
周波数分析装置48から出力される1〜3次の
ピークレベルは、判定手段としての判定装置58
に送られる。判定装置58は、マイクロコンピユ
ータ素子60と、素子60に外設される“割れな
し”信号判定用のAND回路62および“割れあ
り”信号判定用のOR回路64と、AND回路62
およびOR回路64に接続される表示器66から
構成される。素子60においては、周波数分析装
置48から出力された1〜3次のピークレベルと
素子60の記憶装置に予め格納されている基準レ
ベル値を比較して、ピークレベルが基準レベルを
越えるときは、“割れなし”信号をAND回路62
に出力し、ピークレベルが基準レベル値以下のと
きは、“割れあり”信号をOR回路64に出力す
る。AND回路62は、1〜3次の出力信号がす
べて“割れなし”信号として出力された場合にの
み表示器66へ“割れなし”表示信号を送る。ま
た、OR回路64は、1〜3次の出力信号のいず
れか一つが“割れあり”信号として出力された場
合にのみ表示器66へ“割れあり”表示信号を送
る。
表示器66は、“割れなし”を表示する青色の
ランプと“割れあり”を表示する赤色のランプが
設けられており、それぞれのランプは、AND回
路62およびOR回路64から送られる“割れな
し”表示信号および“割れあり”表示信号を受け
て、リレーを介して点灯するようにされている。
次に、この割れ検出装置30の作動について説
明する。
この割れ検出装置30の作動に先立ち、検査対
象となるギヤ34に応じてデイレイ装置50にお
ける1〜3次のタイミング信号の出力時期を設定
する必要がある。本実施例においては、デイレイ
装置50の可変抵抗器52b,54b,56bを
変えてデイレイ時間を調整し、デイレイ時間と1
〜3次の固有振動数のピークレベル値との関係を
ギヤの割れの有無に応じて試験した。その結果を
第5図ないし第7図に示す。グラフ上、OK−1
〜3は“割れなし”の試験品、NG−1〜3は
“割れ有り”試験品をそれぞれ示す。1次ピーク
レベルに関しては、第5図に示すように、1.5秒
のデイレイ時間のときに割れの有無で最も大きな
レベル差があることが分かつた。2次ピークレベ
ルに関しては、第6図に示すように、0.5秒のデ
イレイ時間のときに割れの有無で最も大きなレベ
ル差があることが分かつた。3次ピークレベルに
関しては、第7図に示すように、0.3秒のデイレ
イ時間のときに割れの有無で最も大きなレベル差
があることが分かつた。
したがつて、デイレイ装置50は、可変抵抗器
52b,54b,56bの調整によつて、予めそ
れぞれt1(1.5秒)、t2(0.5秒)、t3(0.3
秒)のデイレイ時間が設定されている。これによ
り、加速度ピツクアツプ42もしくはマイク46
からの検出信号は、信号が検出された時点からそ
れぞれ1.5秒、0.5秒、0.3秒経過した時点で、1〜
3次の各ピークレベルが周波数分析装置48から
出力される。すなわち、第8図に示すように、そ
れぞれ1.5秒、0.5秒、0.3秒経過した時点でデイレ
イ装置50からタイミング信号のパルスが周波数
分析装置48に出力され、各々の時点での減衰波
形が周波数分析装置48で分析され、ピークレベ
ルが出力される。
上述したデイレイ時間の設定は、被検査物の種
類によつて異なるので、被検査物に応じて予め設
定しておく必要がある。しかし、低次の固有振動
程、デイレイ時間を大きくとれば、デイレイ時間
を取らない場合や、一律のデイレイ時間とした場
合に比べて、高い精度で割れの有無を検出するこ
とが可能であるので、たとえば、上述したデイレ
イ時間を他の種類の被検査物に適用したとして
も、それなりの精度向上の効果期待できる。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
〔考案の効果〕
以上より、本考案の割れ検出装置によれば、デ
イレイ手段によつて1〜3次の固有周波数のレベ
ルの分析時期を最適になるようにしたので、割れ
の有無のレベル差が最も大きい時期に割れの発生
を検出することができ、極めて高精度の割れ検出
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案にかかる割れ検
出装置を説明するための図面であり、第1図は、
クレーム対応図、そして、第2図は、フローチヤ
ートである。第3図ないし第8図は、本考案にか
かる割れ検出装置の実施例を説明するための図面
であり、第3図は、割れ検出装置のブロツク図、
第4図は、検出された周波数の分析結果、第5図
は、1次固有振動のデイレイ時間と出力レベルと
の関係を示すグラフ、第6図は、2次固有振動に
関する第5図と同様のグラフ、第7図は、3次固
有振動に関する第5図と同様のグラフ、そして、
第8図は、検出周波数の減衰波形とデイレイタイ
ミングとの関係を示す図である。 10……被検査品、12……打撃手段、14…
…振動検出手段、16……周波数分析手段、18
……デイレイ手段、20……判定手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被検査品に打撃を加え、その振動音を検出する
    ことにより被検査品の割れを検出する装置であつ
    て、 被検査品に対する打撃手段と、打撃により被検
    査品から発生する振動を検出する振動検出手段
    と、振動検出手段より送られる減衰波形を受けて
    所定時期に1〜3次の固有周波数のレベルを検出
    する周波数分析手段と、周波数分析手段へ1〜3
    次の固有周波数の検出時期をそれぞれ指示するデ
    イレイ手段と、周波数分析手段から送られる1〜
    3次の固有周波数のレベルを基準値と比較する判
    定手段とからなり、 1〜3次の固有周波数のレベルがすべて基準値
    以上のときに“割れなし”の信号を出力し、その
    レベルの一つでも基準値以下のときに“割れ有
    り”の信号を出力することを特徴とする割れ検出
    装置。
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JP5247203B2 (ja) * 2008-03-28 2013-07-24 住友化学株式会社 管状部材の水素濃度測定方法および管状部材の水素濃度測定装置

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