JPH05315193A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
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- JPH05315193A JPH05315193A JP11689091A JP11689091A JPH05315193A JP H05315193 A JPH05315193 A JP H05315193A JP 11689091 A JP11689091 A JP 11689091A JP 11689091 A JP11689091 A JP 11689091A JP H05315193 A JPH05315193 A JP H05315193A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 電解コンデンサのセパレータとしてワラ繊維
を含有した混抄紙を用いて構成することにより、音響機
器の音質向上を可能とする。 【構成】陽極箔１、陰極箔２間にセパレータ３を介して
巻回または積層し、これに電解液を含有してなる電解コ
ンデンサにおいて、上記セパレータはワラ繊維を含有し
た混抄紙からなることを特徴としている。
を含有した混抄紙を用いて構成することにより、音響機
器の音質向上を可能とする。 【構成】陽極箔１、陰極箔２間にセパレータ３を介して
巻回または積層し、これに電解液を含有してなる電解コ
ンデンサにおいて、上記セパレータはワラ繊維を含有し
た混抄紙からなることを特徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ、特に
音響機器用に適したアルミ電解コンデンサに関するもの
である。
音響機器用に適したアルミ電解コンデンサに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来の電解コンデンサはエッチング処理
および陽極酸化処理した陽極箔とエッチング処理した陰
極箔とをセパレータを介して巻回しこれに電解液を含浸
し金属ケースに収納し、弾性封口体を用いて密封し構成
されていた。
および陽極酸化処理した陽極箔とエッチング処理した陰
極箔とをセパレータを介して巻回しこれに電解液を含浸
し金属ケースに収納し、弾性封口体を用いて密封し構成
されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の電解コン
デンサはセパレータとしてクラフト紙、マニラ麻紙、ク
ラフトとマニラ麻の混抄紙あるいはポリプロピレンなど
の合成繊維が用いられていたが、音響機器の電源平滑回
路、信号回路などに用いた時、低域から高域にわたって
バランスのとれた音が得られず、音質が悪いなどの欠点
があった。そのためコンデンサ素子を硬く巻き上げた
り、該素子の周囲を固定剤で固着するなど試みられてい
たが充分満足できるものは得られていなかった。
デンサはセパレータとしてクラフト紙、マニラ麻紙、ク
ラフトとマニラ麻の混抄紙あるいはポリプロピレンなど
の合成繊維が用いられていたが、音響機器の電源平滑回
路、信号回路などに用いた時、低域から高域にわたって
バランスのとれた音が得られず、音質が悪いなどの欠点
があった。そのためコンデンサ素子を硬く巻き上げた
り、該素子の周囲を固定剤で固着するなど試みられてい
たが充分満足できるものは得られていなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、対向する電極箔間に介在したセパレータと
して緻密性、均一性を付与する性質を有するワラ繊維を
含有した混抄紙を用いたことを特徴とする電解コンデン
サである。
決するため、対向する電極箔間に介在したセパレータと
して緻密性、均一性を付与する性質を有するワラ繊維を
含有した混抄紙を用いたことを特徴とする電解コンデン
サである。
【０００５】
【実施例】図１および図２に示すように定格６３Ｖ、１
０００μＦ、外形寸法直径１８mm、長さ35.5mmのアルミ
電解コンデンサにおいて、セパレータ３として稲ワラ繊
維とマニラ麻との混抄紙で、表１に示す諸特性をもつも
のを用い、陽極箔１と陰極箔２の間に介在させて巻回し
てコンデンサ素子６を構成し、これに電解液を含浸して
金属ケース８に収納し弾性封口体７にて密封した。４は
陽極引出リード、５は陰極引出リードである。
０００μＦ、外形寸法直径１８mm、長さ35.5mmのアルミ
電解コンデンサにおいて、セパレータ３として稲ワラ繊
維とマニラ麻との混抄紙で、表１に示す諸特性をもつも
のを用い、陽極箔１と陰極箔２の間に介在させて巻回し
てコンデンサ素子６を構成し、これに電解液を含浸して
金属ケース８に収納し弾性封口体７にて密封した。４は
陽極引出リード、５は陰極引出リードである。
【０００６】
【表１】
【０００７】表２は、上記実施例のアルミ電解コンデン
サをＣＤプレーヤーの出力カップリングコンデンサとし
て使用し、同定格の従来品と比較、試聴し音質を１０点
制で評価した結果を示す。数値が大きい程良い。
サをＣＤプレーヤーの出力カップリングコンデンサとし
て使用し、同定格の従来品と比較、試聴し音質を１０点
制で評価した結果を示す。数値が大きい程良い。
【０００８】
【表２】
【０００９】表２中、従来品はセパレータとしてマニラ
麻紙を用いたものである。また本発明の実施例において
実施例１は未叩解の即ちＪＩＳＰ8121によるＣＳＦ（Ca
nadian Standard Freeness）の数値で４００ｍｌ稲ワラ
繊維３０重量％とマニラ麻７０重量％との混抄紙を用い
たもの、実施例２はＣＳＦ４００ｍｌの未叩解の稲ワラ
繊維３０重量％とマニラ麻７０重量％との混抄紙をエン
ボス加工したものを用いたもの、実施例３はＣＳＦ２８
０ｍｌに叩解処理した稲ワラ繊維３５重量％とマニラ麻
６５重量％との混抄紙をエンボス加工したものを用いた
ものである。
麻紙を用いたものである。また本発明の実施例において
実施例１は未叩解の即ちＪＩＳＰ8121によるＣＳＦ（Ca
nadian Standard Freeness）の数値で４００ｍｌ稲ワラ
繊維３０重量％とマニラ麻７０重量％との混抄紙を用い
たもの、実施例２はＣＳＦ４００ｍｌの未叩解の稲ワラ
繊維３０重量％とマニラ麻７０重量％との混抄紙をエン
ボス加工したものを用いたもの、実施例３はＣＳＦ２８
０ｍｌに叩解処理した稲ワラ繊維３５重量％とマニラ麻
６５重量％との混抄紙をエンボス加工したものを用いた
ものである。
【００１０】音質の評価平均点は、従来品が6.6 である
のに対して本発明の実施例では9.0〜10.0と著しく改善
されていることが実証された。
のに対して本発明の実施例では9.0〜10.0と著しく改善
されていることが実証された。
【００１１】なお、上述の実施例において、ワラ繊維の
混抄比は７０重量％を超えると音質の高域側が高くなり
過ぎ、また５重量％未満ではワラ繊維の含有効果が現れ
ず、マニラ麻紙のみの従来品と殆ど変わらなかった。又
マニラ麻の代わりに他の低密度電解紙にも適用できるこ
とはいうまでもなく、巻回、積層構造など適宜設計で
き、封口構造においても実施例に限定されるものではな
い。
混抄比は７０重量％を超えると音質の高域側が高くなり
過ぎ、また５重量％未満ではワラ繊維の含有効果が現れ
ず、マニラ麻紙のみの従来品と殆ど変わらなかった。又
マニラ麻の代わりに他の低密度電解紙にも適用できるこ
とはいうまでもなく、巻回、積層構造など適宜設計で
き、封口構造においても実施例に限定されるものではな
い。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電解コンデ
ンサは、ワラ繊維を含有した混抄紙をセパレータとして
用いることにより、音響機器の音質改善に大きく寄与で
きると共に安価なワラを使用できるので生産性、経済性
の面でも極めて有利となる。
ンサは、ワラ繊維を含有した混抄紙をセパレータとして
用いることにより、音響機器の音質改善に大きく寄与で
きると共に安価なワラを使用できるので生産性、経済性
の面でも極めて有利となる。
【図１】本発明の一実施例による電解コンデンサ素子の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図２】本発明の一実施例による電解コンデンサの要部
切断正面図である。
切断正面図である。
１ 陽極箔 ２ 陰極箔 ３ セパレータ ４ 陽極引出リード ５ 陰極引出リード ６ コンデンサ素子 ７ 弾性封口体 ８ 金属ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 雅彦 京都市中京区御池通烏丸東入一筋目仲保利 町191番地の４ 上原ビル３階 ニチコン 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 対向する電極箔間にセパレータを介して
巻回または積層したコンデンサ素子に電解液を含浸して
なる電解コンデンサにおいて、上記セパレータはワラ繊
維を含有した混抄紙からなることを特徴とする電解コン
デンサ。 - 【請求項２】 上記セパレータはマニラ麻に５〜７０重
量％のワラ繊維を含有したことを特徴とする請求項１の
電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11689091A JP2999849B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11689091A JP2999849B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05315193A true JPH05315193A (ja) | 1993-11-26 |
| JP2999849B2 JP2999849B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=14698174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11689091A Expired - Fee Related JP2999849B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2999849B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020149039A1 (ja) | 2019-01-16 | 2020-07-23 | ニッポン高度紙工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサ |
| WO2022004851A1 (ja) | 2020-07-01 | 2022-01-06 | ニッポン高度紙工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサ |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP11689091A patent/JP2999849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020149039A1 (ja) | 2019-01-16 | 2020-07-23 | ニッポン高度紙工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサ |
| KR20210112332A (ko) | 2019-01-16 | 2021-09-14 | 닛폰 고도시 코포레이션 | 알루미늄 전해 콘덴서용 세퍼레이터 및 알루미늄 전해 콘덴서 |
| US11742148B2 (en) | 2019-01-16 | 2023-08-29 | Nippon Kodoshi Corporation | Separator for aluminum electrolytic capacitor, and aluminum electrolytic capacitor |
| WO2022004851A1 (ja) | 2020-07-01 | 2022-01-06 | ニッポン高度紙工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサ |
| KR20230027005A (ko) | 2020-07-01 | 2023-02-27 | 닛폰 고도시 코포레이션 | 알루미늄 전해 컨덴서용 세퍼레이터 및 알루미늄 전해 컨덴서 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2999849B2 (ja) | 2000-01-17 |
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