JP2000012398A - 音響用電解コンデンサ - Google Patents

音響用電解コンデンサ

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JP2000012398A
JP2000012398A JP10189941A JP18994198A JP2000012398A JP 2000012398 A JP2000012398 A JP 2000012398A JP 10189941 A JP10189941 A JP 10189941A JP 18994198 A JP18994198 A JP 18994198A JP 2000012398 A JP2000012398 A JP 2000012398A
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JP
Japan
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conductor
foil
electrolytic capacitor
capacitor element
acoustic
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JP10189941A
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Yasuhiko Soga
靖彦 曽我
Mitsuru Yoneda
満 米田
Takamoto Nakagawa
尊基 中川
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Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高品質の音質が再現できる音響用電解コンデン
サを提供する。 【解決手段】コンデンサ素子14の外周にコンデンサ素
子14を構成する陽極箔および陰極箔とは電気的に接続
されていない導体21を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音質を重視するオ−
ディオ機器などに使用される音響用電解コンデンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】オ−ディオ機器の電源回路のフィルタな
どにはアルミニウム電解コンデンサからなる音響用電解
コンデンサが使用されている。
【0003】従来のリ−ド線端子同一方向形アルミニウ
ム電解コンデンサ(JIS04形)の断面図を図6に、
同コンデンサのコンデンサ素子の斜視図を図7に、さら
に同コンデンサの部分的な断面図を図8に例示して説明
する。アルミニウム電解コンデンサAはアルミニウムの
陽極箔1とアルミニウムの陰極箔2とをセパレ−タ3を
介して巻回してなるコンデンサ素子4に電解液を含浸
し、これを有底筒状のアルミニウム製の金属ケ−ス5内
に収容し、開口部をゴム製などの封口体6により密閉す
ると共に、陽極箔1および陰極箔2に接続された電極端
子(引出しリ−ド)7、8をそれぞれ封口体6の孔9を
貫通して外部に引き出してなるような構造を有してお
り、コンデンサ素子4の外周に巻き戻り防止用の素子止
めテ−プ4aが巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】音響用電解コンデンサ
においては、高音質な再生音を得るために、従来から陽
極箔、陰極箔、セパレ−タ、電解液または金属ケ−スを
改良したり、例えば実開昭55−120153号公報で
開示されているようにコンデンサ素子と金属ケ−スとの
間に反磁性体を介在させるなどの構造的な改良を加える
など種々の試みがなされている。
【0005】本発明は、より高品質の音質が再現できる
音響用電解コンデンサを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、陽極箔と陰極
箔とをセパレ−タを介して巻回してなるコンデンサ素子
に電解液を含浸し、このコンデンサ素子を有底筒状の金
属ケ−ス内に封口体と共に組み込んだ音響用電解コンデ
ンサにおいて、上記コンデンサ素子の外周に、コンデン
サ素子を構成する陽極箔および陰極箔とは電気的に接続
されていない導体(導電体)が巻回されていることを特
徴とする。
【0007】導体は1枚からなっていても複数枚からな
っていてもよい。巻回数は少なくとも1周あればよい
が、好ましくは3〜5周程度がよい。
【0008】導体は、それだけで巻かれても、あるいは
導体と導体の間または導体とコンデンサ素子との間にセ
パレ−タを介在させて巻回されていてもよい。
【0009】導体は、コンデンサ素子の外周に巻き戻り
防止テ−プが巻かれている場合は、その上から巻回され
てもよい。さらにはコンデンサ素子を巻き取る際にセパ
レ−タのみを延長し、陽極箔および陰極箔と電気的に接
続しないように陽極箔および陰極箔とはある程度の距離
を置いてから導体を巻き込むこともできる。
【0010】導体の厚さはコンデンサ素子に巻くことが
できる厚さであれば任意である。導体の幅は、コンデン
サ素子の幅と同じかそれより狭いのが好ましい。
【0011】導体は、アルミニウム箔、アルミニウム合
金箔または各種の蒸着箔であることができ、エッチング
された箔や、エッチングされていないプレ−ン(平坦)
な箔であることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の音響用電解コンデンサの
一例である、リ−ド線端子同一方向形の音響用電解コン
デンサ(JIS04形)の断面図を図1に、同音響用電
解コンデンサの素子の斜視図を図2に、同音響用電解コ
ンデンサの部分的な断面図を図3に示して説明する。音
響用電解コンデンサ10は、アルミニウムの陽極箔11
とアルミニウムの陰極箔12とを、マニラ紙やクラフト
紙などからなるセパレ−タ13を介して巻回してなるコ
ンデンサ素子14に電解液を含浸し、これを有底で円筒
状のアルミニウム製のケ−ス15内に収容し、開口部を
ゴム製などの封口体16により密閉すると共に、陽極箔
および陰極箔に接続された電極端子(引出しリ−ド)1
7、18をそれぞれ封口体16の孔19を貫通して外部
に引き出してなる。コンデンサ素子14の外周には巻き
戻り防止用のポリプロピレン製の素子止めテ−プ20が
巻回されている。
【0013】このようなコンデンサ素子14の外周にア
ルミニウム箔、アルミニウム合金箔または蒸着箔などか
らなる1枚または複数枚の導体21が巻回されている。
この導体21は、完成したコンデンサ素子14の外周に
巻回されるもので、陽極箔11や陰極箔12とは電気的
に接続されていない。
【0014】導体21としてはアルミニウム箔の他、ア
ルミニウム合金箔もしくはチタン蒸着箔またはアルミニ
ウム蒸着箔などの各種蒸着箔などを用いることができ
る。アルミニウム箔およびアルミニウム合金箔の場合は
エッチングされていないプレ−ン箔が好ましいが、エッ
チング箔を用いてもよい。
【0015】導体21の巻回後には、ポリプロピレン製
などのテ−プ23を貼着して巻き戻り防止を図ることが
好ましい。
【0016】導体21の幅Aは、コンデンサ素子14の
幅Bと同じかそれより狭ければ製品の全長に影響が出な
いので好ましい。
【0017】導体を巻回する周回数は、少なくとも1周
あれば効果が出てくるが、3〜5周程度が好ましい。そ
れ以上巻回しても音質の向上の効果は少なく、かつ製品
の直径が大きくなってしまうので好ましくない。
【0018】また図4のように導体21と導体21との
間にコンデンサ素子14を構成するのに使用したセパレ
−タ13と同じような材質のセパレ−タ22を介在させ
て巻回してもよい。このようにセパレ−タ22を介在さ
せて巻回するようにした場合は、コンデンサ素子14を
作製するのに使用した巻取機を利用して巻回することが
できる利点がある。
【0019】本発明においては、図5のようにコンデン
サ素子14を素子止めテ−プ20で貼着せずにセパレ−
タ13のみを延長し、導体21がコンデンサ素子14に
電気的に接続しないように陽極箔11および陰極箔12
とはある程度の距離を置いてから導体を巻き込むように
してもよい。なお図5ではセパレ−タ13は導体21の
巻き終りまであるが、セパレ−タ13の巻回は導体21
の巻回の途中までであってもよい。
【0020】本発明においては、リ−ド線端子を使用し
た音響用電解コンデンサのみならずラグ端子を使用した
もの、ネジ端子を使用したものなどの大型の音響用電解
コンデンサおよび表面実装(チップ)型の音響用電解コ
ンデンサにも適用できることは言うまでもない。
【0021】
【実施例】<実施例1〜4>本発明による音響用電解コ
ンデンサとして、ラグ端子型のアルミニウム電解コンデ
ンサ(63V8200μF、直径51mm、高さ80m
m)を、コンデンサ素子の形成後に導体の巻回数を変え
て巻くことにより作成した。なお陽極箔として厚さ90
μmのアルミニウム箔を使用し、陰極箔として厚さ40
μmのアルミニウム箔を使用した。またセパレ−タとし
て厚さ60μmからなるマニラ紙を2枚使用し、素子止
めテ−プおよび導体を止めるテ−プとしてポリプロピレ
ン製の粘着テ−プを使用した。なお電解液としてはエチ
レングリコ−ルを主溶媒としアジピン酸を主溶質とした
ものを使用した。
【0022】このコンデンサ素子の外周に、コンデンサ
素子と同じ幅で厚さ40μmの2枚のプレ−ンなアルミ
ニウム箔からなる導体を、間に厚さ60μmのマニラ紙
からなるセパレ−タを介在させて巻回した。
【0023】<実施例5〜8>エッチングしたアルミニ
ウム箔を導体に使用した以外は実施例1〜4と同じ条件
でアルミニウム電解コンデンサ(63V8200μF、
直径51mm、高さ80mm)を、導体の巻回数を変え
て作製した。
【0024】<実施例9〜12>プレ−ンなアルミニウ
ム箔を導体として用いてコンデンサ素子の巻回途中から
巻き込み、同導体をコンデンサ素子の外周に形成した以
外は実施例1〜4と同じアルミニウム電解コンデンサ
(図5参照)を、導体の巻回数を変えてそれぞれ作製し
た。なお、コンデンサ素子の素子止めテ−プを用いず、
導体を止めるテ−プのみでコンデンサ素子の巻き戻りを
防止した。
【0025】<比較例>比較例として導体を巻回しなか
ったことを除いては実施例1と同じ条件でアルミニウム
電解コンデンサを作成した。
【0026】これら実施例1〜12および比較例のアル
ミニウム電解コンデンサをオ−ディオ機器の電源平滑用
コンデンサとして用いて、音楽の再生音を6名で試聴し
て、その音質を帯域、質感、解像度、音像および音場に
分けて10点満点で評価した。その結果を表1に示す。
【0027】なお、帯域とは周波数特性であり高得点の
ものが再現できる音の周波数帯が広いことを意味してい
る。また質感とは音のSN比で、音の伸びの再現性を意
味している。さらに解像度とは音の分解能であり例えば
重なった旋律をそれぞれ把握できる度合いを意味してい
る。また音像とは音の美しさであり、音の透明感や輪郭
を意味し、音場とは音の厚みすなわち音の収束感を意味
している。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から、本発明の音響電解コンデ
ンサは比較例の従来の音響電解コンデンサに比べて音質
が優れていることがわかる。
【0030】なお、実施例9〜12においては、導体を
止めるテ−プでコンデンサ素子を一括して止めるので、
従来の素子止めテ−プが不要になる利点がある。
【0031】
【発明の効果】本発明の音響電解コンデンサでは高品質
の音質を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音響用電解コンデンサの断面図。
【図2】本発明による音響用電解コンデンサのコンデン
サ素子を示す分解斜視図。
【図3】本発明による音響用電解コンデンサの部分的断
面図。
【図4】本発明による音響用電解コンデンサの別のコン
デンサ素子を示す分解斜視図。
【図5】本発明による音響用電解コンデンサの別のコン
デンサ素子を示す分解斜視図。
【図6】従来の音響用電解コンデンサの断面図。
【図7】従来の音響用電解コンデンサのコンデンサ素子
を示す斜視図。
【図8】従来の音響用電解コンデンサの部分的断面図。
【符号の説明】
10 音響用電解コンデンサ(アルミニウム電解コンデ
ンサ) 11 陽極箔 12 陰極箔 13 セパレ−タ 14 コンデンサ素子 15 金属ケ−ス 16 封口体 17 電極端子 18 電極端子 19 孔 20 素子止めテ−プ 21 導体(アルミニウム箔) 22 セパレ−タ 23 導体を止めるテ−プ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極箔と陰極箔とをセパレ−タを介して巻
    回してなるコンデンサ素子に電解液を含浸し、これを有
    底筒状の金属ケ−ス内に封口体と共に組み込んだ音響用
    電解コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の外周に
    コンデンサ素子を構成する陽極箔および陰極箔とは電気
    的に接続されていない導体が巻回されていることを特徴
    とする音響用電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】導体が複数枚からなる請求項1に記載の音
    響用電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】導体間にセパレ−タを介在させて巻回され
    ている請求項1または2に記載の音響用電解コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】導体が3〜5周巻回されている請求項1〜
    3のいずれか一つに記載の音響用電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】導体が巻き戻り防止用の素子止めテ−プが
    巻かれたコンデンサ素子の外周に巻回されている請求項
    1〜4のいずれか一つに記載の音響用電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】導体がコンデンサ素子のセパレ−タによっ
    て巻き込まれている請求項1〜4のいずれか一つに記載
    の音響用電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】導体を巻回した後に巻き戻り防止用のテ−
    プが貼着されている請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の音響用電解コンデンサ。
  8. 【請求項8】導体の幅がコンデンサ素子の幅と同じかそ
    れより狭い請求項1〜7のいずれか一つに記載の音響用
    電解コンデンサ。
  9. 【請求項9】導体がアルミニウム箔である請求項1〜8
    のいずれか一つに記載の音響用電解コンデンサ。
  10. 【請求項10】導体がエッチングされていないプレ−ン
    なアルミニウム箔である請求項1〜9のいずれか一つに
    記載の音響用電解コンデンサ。
  11. 【請求項11】導体がエッチングされたアルミニウム箔
    である請求項1〜10のいずれか一つに記載の音響用電
    解コンデンサ。
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