JPH0531497U - スピーカ用磁気回路 - Google Patents
スピーカ用磁気回路Info
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- JPH0531497U JPH0531497U JP8695391U JP8695391U JPH0531497U JP H0531497 U JPH0531497 U JP H0531497U JP 8695391 U JP8695391 U JP 8695391U JP 8695391 U JP8695391 U JP 8695391U JP H0531497 U JPH0531497 U JP H0531497U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ネオジウム磁石を使用して、体積当たり大き
な起磁力を利用して、スペースファクタの向上を図ると
ともに、 表面の酸化を防止し、耐衝撃強度を大にする。 【構成】 センタポールの下部外側面と、 ヨーク側面部
の下部内側面によって、 平円環状のネオジウム磁石の内
外周を圧接して保持して、 前記のセンタポールの先端部
を、 前記ヨーク側面部に連接した上部プレートの中心穴
内に覗出させて、円環状磁気空隙を形成し、前記磁石の
上下面を非磁性体で被着して、 外気に曝露せず、 固定す
る構造。
な起磁力を利用して、スペースファクタの向上を図ると
ともに、 表面の酸化を防止し、耐衝撃強度を大にする。 【構成】 センタポールの下部外側面と、 ヨーク側面部
の下部内側面によって、 平円環状のネオジウム磁石の内
外周を圧接して保持して、 前記のセンタポールの先端部
を、 前記ヨーク側面部に連接した上部プレートの中心穴
内に覗出させて、円環状磁気空隙を形成し、前記磁石の
上下面を非磁性体で被着して、 外気に曝露せず、 固定す
る構造。
Description
【０００１】
本考案は、平円環状磁石を使用して、 外部への露出を皆無にして酸化を防止す るとともに、 耐衝撃強度の大なるスピーカ用磁気回路に関するものである。
【０００２】
従来この種のスピーカ(7')の磁気回路(4')は、図２に示した様に、下部プレー ト(2e')の内底面に設けた凹部(2g')に、 円柱状の例えばアルニコ磁石(3')を載置 し、その上にセンタポール(1')を固着して、上部プレート(2c')の中心磁気空隙 穴(2d')内に、前記のセンタポール(1')の先端磁極部(1a')を覗出させて、円筒ヨ ーク側面部(2a')の下部側面部(2b')を、 前記の下部プレート(2e')の側面縁立て 部(2f')の内面部に嵌合して、円環状磁気空隙(4a')を形成する。すなわち、 円筒 状ヨーク(2')側面部(2a')の下部側面(2b')と、 下プレート(2e')の側面縁立て部( 2f')との結合部において、円筒状ヨーク(2')の下部側面部(2b')を、 下部プレー ト(2e')の側面縁立て部(2f')の内面部に、嵌合して結合固定したいわゆる内磁形 磁気回路構造があった。
【０００３】 あるいはまた、図３に示した様に、例えば円環状フェライト磁石(3")を使用し て、下部プレート(2e")上に載置し、 上部プレート(2c")を前記磁石(3")上に載置 するとともに、 下部プレート(2e")の中心のセンタポール(1")を前記の上部プレ ート(2c")の中心穴(2d")内に覗出させて、 円環状磁気空隙(4a")を形成した外磁 形磁気回路(4")等があるが、 内磁形も外磁形もいずれも磁石(3'),(3")の表面は 空気中に露出しても、 それ以上酸化が進行することはなく、 磁石(3'),(3")の硬 さも大で、 多少の打撃に対しても割れたり欠けたりすることは先ず無いものであ る。
【０００４】 そして、 前記磁気回路(4'),(4")の磁気空隙(4a'),(4a")内にボイスコイル(8') ,(8")をダンパ(9'),(9")で支持し、 その先端の外周をフレーム(6'),(6")に貼り 付けた振動板(10'),(10")の先端部を取り付けて、 それぞれスピーカ(7'),(7")が 組み立てられている。
【０００５】
したがって、従来のこの種内磁形磁気回路(4')にあっては、嵌合のための圧入 加工は容易であるが、嵌合部の結合が緩く、些少な衝撃で結合が外れて、磁気回 路(4')が分解してしまい、内部のアルニコ磁石(3')が脱落したり、 押圧力が強過 ぎて磁石(3')を破壊するという問題があった。
【０００６】 また、外磁形磁気回路(4")のフェライト磁石(3")にあっては、保磁力、 抗磁力 いずれも低い値であるので、 大形になつて、重いので、 扱い難く、 小形スピーカ には適しないという問題があった。
【０００７】 そこで、本考案は、このような従来の磁気回路(3'),(3")が有していた問題点 を解決するために、ネオジウム・鉄・硼素磁石(以下ネオジウム磁石と略称する)(3 )を使用することによって、ネオジゥム磁石(3)の体積当たり大きな起磁力を利用 して、 スペースファクタの向上を図ることを目的とし、小形で、 強力なスピーカ (7)用の磁気回路(4)を提供しようとするものである。
【０００８】
該目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図１を用いて説明 すると、本考案は、センタポール(1)の下部外側面(1b)と、 円筒形ヨーク(2)の側 面部(2a)の下部内側面(2b)によって、 平円環状の希土類磁石(3)の内外周を圧接 して保持し、 前記のセンタポール(1)の先端部(1a)を、 前記の円筒形ヨーク(2)の 側面部(2a)に連接した上部プレート(2c)の中心穴(2d)内に覗出して、円環状磁気 空隙(4a)を形成し、前記磁石(3)の上下面(3d),(3e)を非磁性体の磁気カバー(5a) とフレーム(6)の下面部(6b)で被着したスピーカ(7)用磁気回路(4)である。
【０００９】
【作用】 本考案は、このような構造としたものであるから、センタポール(1)の下部外 側面(1b)と、 ヨーク側面部(2a)の下部内側面(2b)によって、 平円環状の希土類磁 石(3)の内外周を圧接して保持して、 前記のセンタポール(1)の先端部(1a)を、 前 記ヨーク側面部(2a)に連接した上部プレート(2c)の中心穴(2d)内に覗出して、円 環状磁気空隙(4a)を形成し、前記磁石(3)の上下面(3d),(3e)を非磁性体の磁気カ バー(5a)とフレーム(6)の下面部(6b)で被着して組み立てればよい。
【００１０】 従って、本考案のスピーカ用磁気回路(4)は、保磁力、 抗磁力いずれも高い値 のネオジウム磁石(3)を使用することによって、体積当たり大きな起磁力を利用 して、 スペースファクタの向上を実現した、小形で、 強力なスピーカ用磁気回路 を提供することができる。その結果、本考案は小形スピーカ(7)用の磁気回路(4) として好都合なばかりでなく、磁石(3)を四周を密封して酸化を防止し、 その脆 さをカバーすることができる。
【００１１】
以下本考案の実施例について図面に基づいて説明する。図中、図１は、本考案 の１実施例の縦断面図を示している。
【００１２】 本考案は、センタポール(1)の下部外側面(1b)と、 筒状ヨーク(2)の側面部(2a) の下部内側面(2b)によって、 ラジアル方向に着磁した平円環状のネオジウム磁石 (3)の内外周を圧接して保持して、 前記のセンタポール(1)の先端部(1a)を、 前記 筒状ヨーク(2)の側面部(2a)に連接した上部プレート(2c)の中心穴(2d)内に覗出 させて、円環状磁気空隙(4a)を形成し、前記磁石(3)の上下面(3d),(3e)を非磁性 体磁石カバー(5a)と、 フレーム(6)の一体延長下面部(6b)で被着したスピーカ用 磁気回路(4)である。前記の説明及び図１に示すように、 磁石(3)の下面(6b)の非 磁性体を、 アルミ又は合成樹脂製の磁石カバー(5a)として、 また、筒状センタポ ール(1)の下面と内面とを覆う固定用カバー(6b),(6e)として、 フレーム(6)と一 体に形成することができる。
【００１３】 以上本考案をネオジウム磁石(3)について説明したが、 それ以外のラジアル異 方性希土類磁石についても全く同様の作用効果を現出することはいうまでもない。
【００１４】 以上本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案は必ずしも これらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要 件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内に おいて適宜改変して実施することができるものである。
【００１５】
以上の説明から既に明らかなように、本考案は、このような構造としたもので あるから、筒状のセンタポール(1)の下部外側面(1b)と、 筒状ヨーク(2)の側面部 (2a)の下部内側面(2b)によって、 平円環状の希土類磁石(3)の内外周を圧接して 保持して、 前記のセンタポール(1)の先端部(1a)を、 前記筒状ヨーク(2)の側面部 (2a)に連接した上部プレート(2c)の中心穴(2d)内に覗出させて、円環状磁気空隙 (2d)を形成し、前記磁石(3)の上下面(3d),(3e)を非磁性体の磁気カバー(5a)とフ レーム(6)の下面部(6b)で被着して容易に組み立てが出来、 保磁力、 抗磁力いず れも高い値のネオジウム磁石(3)を使用することによって、体積当たり大きな起 磁力を利用して、 スペースファクタの向上を実現した、小形で、 強力なスピーカ (7)用の磁気回路(4)となり、 小形スピーカ(7)用の磁気回路(4)として好都合なば かりでなく、磁石(3)を四周を外気から密封して酸化を防止できるとともに、 強 固に固着できるので、耐衝撃強度を十分に備えて、 その脆さをカバーすることが できるという実用上における顕著な効果を期待することが出来るに至ったのであ る。
【図１】本考案の１実施例を示した縦断面図。
【図２】従来例の縦断面図。
【図３】他の従来例の縦断面図。
(1) センタポール (1a) センタポール先端部 (1b) センタポール下部内側面 (2) 円筒形ヨーク (2a) 円筒形ヨーク側面部 (2b) 円筒形ヨーク下部内側面 (2c) 上部プレート (2d) 上部プレート中心穴 (3) 希土類磁石 (3d) 磁石の上面 (3e) 磁石の下面 (4) 磁気回路 (4a) 円環状磁気空隙 (5a) 磁石カバー (6) フレーム (6b) フレーム下面部 (7) スピーカ
Claims (1)
- 【請求項１】 センタポール(1)の下部外側面(1b)と、
円筒形ヨーク(2)の側面部(2a)の下部内側面(2b)によっ
て、 平円環状の希土類磁石(3)の内外周を圧接して保持
し、 前記のセンタポール(1)の先端部(1a)を、 前記の円
筒形ヨーク(2)の側面部(2a)に連接した上部プレート(2
c)の中心穴(2d)内に覗出して、円環状磁気空隙(4a)を形
成し、前記磁石(3)の上下面(3d),(3e)を非磁性体の磁気
カバー(5a)とフレーム(6)の下面部(6b)で被着したスピ
ーカ用磁気回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8695391U JP2549167Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | スピーカ用磁気回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8695391U JP2549167Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | スピーカ用磁気回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0531497U true JPH0531497U (ja) | 1993-04-23 |
| JP2549167Y2 JP2549167Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13901241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8695391U Expired - Lifetime JP2549167Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | スピーカ用磁気回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549167Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009267579A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Panasonic Corp | スピーカ装置 |
| JP2013055415A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | スピーカ用外磁型磁気回路ユニット及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP8695391U patent/JP2549167Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009267579A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Panasonic Corp | スピーカ装置 |
| JP2013055415A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | スピーカ用外磁型磁気回路ユニット及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2549167Y2 (ja) | 1997-09-30 |
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