JP2558095Y2 - スピーカ用磁気回路 - Google Patents

スピーカ用磁気回路

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JP2558095Y2
JP2558095Y2 JP9572291U JP9572291U JP2558095Y2 JP 2558095 Y2 JP2558095 Y2 JP 2558095Y2 JP 9572291 U JP9572291 U JP 9572291U JP 9572291 U JP9572291 U JP 9572291U JP 2558095 Y2 JP2558095 Y2 JP 2558095Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内磁型に使用した主磁
石の性能を高度に引き出すとともに、 副磁石により周囲
への漏洩磁束を軽減したスピーカ用の磁気回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスピーカ(11')の磁気回路
(5')は、図5に示した様に、下部プレート(2e')の内底
面に設けた凹部(2g')に、 円柱状の例えばアルニコ磁石
(3')を載置し、その上にセンタポール(1')を固着して、
上部プレート(2c')の中心穴(2d')内に、前記のセンタポ
ール(1')の先端磁極部(1a')を覗出させて、円筒ヨーク
側面部(2a')の下部側面部(2b')を、 前記の下部プレート
(2e')の側面縁立て部(2f')の内面部に嵌合して結合固定
し、円環状磁気空隙(6')を形成したいわゆる内磁型磁気
回路構造が主であった。そして、 前記磁気回路(5')の磁
気空隙(6')内にボイスコイル(8')をダンパ(9')で支持
し、 その先端の外周をフレーム(7')に貼り付けた振動板
(10)の先端部を取り付けて、 スピーカ(11')として組み
立てられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、従来のこ
の種の内磁型磁気回路(5')にあっては、磁気空隙(6')の
部分が磁気回路(5')中の磁路全行程の内、 最も磁気抵抗
が大きく、 そのために磁力線の流れが、 磁気空隙(6')か
ら外部へ飛び出して漏洩する成分が多く、近い距離に配
置されている例えばブラウン管等に磁気的悪影響を与え
るだけでなく、ボイスコイルの駆動力の根源となる磁気
空隙(6')内を通過する磁束の比率が小さいので、 能率の
良いスピーカが得られないという問題があった。
【0004】そこで、本考案は、このような従来の内磁
型磁気回路(5")が有していた問題点を解決するために、
主磁石(3)には従来の例えばアルニコ磁石を使用し、同
様のアルニコ磁石を副磁石(4)として磁路の一部に使用
することによって、主磁石による磁気回路(5)の性能発
揮と、 副磁石(4)の起磁力を利用して、 磁気空隙(6)の外
部に漏れる漏洩磁気を少なくして、 主、 副両磁石(3),
(4)の使用効率を高めて、磁石のスペースファクタの向
上を図ることを目的とし、磁気空隙(6)の磁束密度を飛
躍的に向上させて、 小形で、 強力、 かつ高能率なスピー
カに適した磁気回路(5)を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本考案の構成を、実施例に対応する図1乃至図2を用い
て説明すると、本第1考案は、図1に示すように、内磁
型磁気回路において、円筒状ヨーク(2)の上部(2
d)の内側面(2h)に、直円環状の副磁石(4)の外
周部を嵌入して保持し、前記副磁石(4)の中心穴内径
(4b)壁を穿削して別の磁性体からなる円環状磁極
(7)を嵌入して、前記円環状磁極(7)の側壁(7
b)と前記センタポール磁極部(1b)との間に磁気空
隙(6)を形成し、前記主磁石(3)の磁路方向に直列
に嵌入装着した直円環状の副磁石(4)を、半径方向に
主磁石(3)の磁化方向と逆方向に着磁したスピーカ用
磁気回路(5)である。
【0006】第2考案は、図2に示すように、前記の副
磁石(4)を嵌入して保持した、 円環状ヨーク(2c)の上面
を、 副磁石(4)及び円環状磁極(7)の上面を含めて、 セン
タポール(1)の上面(1a)より少なくとも差(D)以上高く
位置せしめた請求項1に記載のスピーカ用磁気回路(5')
である。
【0007】
【作用】本考案は、このような構造としたものであるか
ら、図5に示す従来の例えばアルニコ磁石を使用した主
磁気回路の磁路の一部に直列に、 副磁石(4)を挿入する
ことによって、図1,図2に示すように、副磁石(4)の
起磁力を利用して、 磁気空隙(6)の外部に漏れる漏洩磁
気を少なくして、 磁気空隙(6)内に磁束を集中すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。図中、図1は本第1考案の実施例の縦断面
図、図2は第2考案の実施例の縦断面図である。本第1
考案は、内磁型磁気回路において、円筒状ヨーク(2)の
上部(2d)の内側面(2h)に、 直円環状の異方性副磁石(4)
を前記主磁石(3)の磁路方向に直列に嵌入装着して、 直
円環状の副磁石(4)の外周部を嵌入して保持し、 前記副
磁石(4)の中心穴内径(4b)壁を穿削して別の磁性体から
なる円環状磁極(7)を嵌入して、 前記円環状磁極(7)の外
側壁(7b)と前記センタポール磁極部(1b)との間に磁気空
隙(6)を形成し、前記主磁石(3)の磁路方向に直列に嵌入
装着した直円環状の副磁石(4)を、 半径方向に主磁石(3)
の磁化方向と逆方向に着磁したスピーカ用磁気回路(5)
である。
【0009】第2考案は、第1考案を変形した構造であ
って、図2に示すように、前記の副磁石(4)を嵌入保
持した、円筒状ヨーク(2)の上面が、副磁石(4)
び円筒状磁極(7)の上面を含めて、センタポール
(1)の上面(1a)より少なくとも差(D)以上高く
位置せしめた第1考案相当のスピーカ用磁気回路
(5’)である。ここにD>0の関係式が成立する。
【0010】以上本考案の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【0011】
【考案の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
考案は、このような構造としたものであるから、主磁石
には従来の例えばアルニコ磁石を使用して磁路を形成
し、例えば異方性の副磁石(4)を磁路の一部に使用する
ことによって、主磁石による磁気回路の性能発揮と、 異
方性磁石(4)の起磁力を利用して、 磁気空隙(6)の外部に
漏れる漏洩磁気を少なくして、 主、 副両磁石(3),(4)の
使用効率を高めて、 磁石のスペースファクタの向上を図
ることを目的とし、磁気空隙の磁束密度を飛躍的に向上
させて、 小形で、 強力、 かつ高能率なスピーカに適した
磁気回路(5)となる。従来例と本願考案との磁気回路の漏
洩磁束の比較を、 磁気空隙のレラクタンスの比較から計
算すると、次ぎの表1のようになる。
【0012】
【表1】 ─┘
【0013】従来例と本願考案との磁気回路側面の近傍
を、 磁気回路の軸と平行な方向に沿って測定した漏洩磁
束の実数比較は、図3に示すとおりであって、横軸に磁
気回路の最後端面を含む平面に相当する位置を原点(0)
として、磁気回路の軸として平行な方向に沿って距離を
取り、縦軸にその点からの磁束密度の絶対値を示す。こ
れから見られるように、本考案実施例は従来例に対し、
46%漏洩磁束が少なく、有効に作用して効果が現出し
ている。即ち、図3に示す従来例と本願考案の実施例の
カーブの上下の開きの大きな箇所が漏洩磁束の差が大き
なところである。これから、磁気回路外側の原点O点か
ら2cmの測定点が、 最も差が大きくなっている。
【0014】図4に示す図は、従来例と本考案実施例の
磁気空隙に発生する磁束密度の比較であり、横軸に磁気
空隙上端部(0)からの距離を、 縦軸に磁束密度の絶対値
を表す。これから見られるように、磁気空隙(6)の中央
付近で本考案で0.94テスラ、従来例で0.83テスラ
となり、 実施例は従来例に対して12.7%程度向上し
ている。
【0015】第2考案は、図2に示すように、第1考案
のスピーカ用磁気回路の変形であって、前記の副磁石
(4)を嵌入して保持した、 上部プレート(2c)の上面が、
副磁石(4)の上面を含めて、 センタポール(1)の上面(1a)
より少なくとも高く位置せしめた構造によって、センタ
ポール(1)の上面(1a)の角部の、 最も磁束の集中する箇
所が、 副磁石(4)の磁気空隙(6)の中腹部に対向するの
で、 磁束が下方へ引き込まれて、 その漏洩率が減少し、
磁気空隙(6)の磁束密度の増加効果は更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1考案の実施例を示した縦断面図。
【図2】本第2考案の実施例を示した縦断面図。
【図3】第1考案の磁気回路の側面漏洩磁束の比較図。
【図4】第1考案の磁気空隙内の磁束密度の比較図。
【図5】従来例の縦断面図。
【符号の説明】
(1) センタポール (1a) センタポール先端部 (2) 円筒形ヨーク (2a) 円筒形ヨーク側面部 (2b) 円筒形ヨーク下部内側面 (2c) 上部プレート (2d) 上端部 (2e) 中心穴 (2h) 内側面 (3) 主磁石 (4) 副磁石 (5) 磁気回路 (5') 磁気回路 (6) 磁気空隙 (6e) 磁気空隙外側面 (D) 差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−167309(JP,A) 特開 平2−4100(JP,A) 実開 昭61−40175(JP,U) 実開 昭59−104697(JP,U) 実開 昭55−31386(JP,U) 実開 昭60−98998(JP,U) 実開 昭56−60395(JP,U) 実開 平2−13397(JP,U) 特公 昭45−12105(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内磁型磁気回路において、円筒状ヨーク
    (2)の上部(2d)の内側面(2h)に、直円環状の
    副磁石(4)の外周部を嵌入して保持し、前記副磁石
    (4)の中心穴内径(4b)壁を穿削して別の磁性体か
    らなる円環状磁極(7)を嵌入して、前記円環状磁極
    (7)の内側壁(7b)とセンタポール磁極部(1b)
    との間に磁気空隙(6を形成し、主磁石(3)の磁路方
    向に直列に嵌入装着した直円環状の副磁石(4)を、半
    径方向に主磁石(3)の磁化方向と逆方向に着磁したス
    ピーカ用磁気回路。
  2. 【請求項2】 前記の副磁石(4)を嵌入して保持した、
    円環状ヨーク(2c)の上面を、 副磁石(4)及び円環状磁極
    (7)の上面を含めて、 センタポール(1)の上面(1a)より少
    なくとも差(D)以上高く位置せしめた請求項1に記載の
    スピーカ用磁気回路。
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