JPH0742593U - スピーカ用磁気回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種音響機器に使用されるラジアル方向着磁
ネオジウムマグネットを用いたスピーカ用磁気回路に関
し、後工程が少なく、マグネット接着面積が広いスピー
カ用磁気回路を提供することを目的とする。 【構成】 ヨーク２の内周とフレーム１の外周を嵌合
し、このフレーム１の内部にマグネット３を接合する。
この構成により、後工程の少ないスピーカ用磁気回路を
提供することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は各種音響機器に使用されるラジアル方向に着磁されたネオジウムマグ ネットを用いたスピーカ用磁気回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、車載用機器は、ＣＡＦＥ対応実現化のために、軽量化が図られている。 この具体的な対策として、フェライトマグネット使用の外磁形磁気回路に代わっ て、ラジアル方向に着磁されたネオジウムマグネット使用の内磁形磁気回路が実 用化されつつある。

【０００３】 初期段階でのネオジウムマグネット使用の磁気回路ではリング状マグネットと ヨーク及びフレームの加工精度が難しく、量産化に課題があった。

【０００４】 以下図面を用いて説明する。図２は従来のネオジウムマグネットを用いたスピ ーカ用磁気回路を示すものである。図２において、１１はフレーム、１２はヨー ク、１３はネオジウムマグネットであり、ヨーク１２及びマグネット１３を組み 込んで磁気ギャップを形成している。

【０００５】 この組合せ条件として、鍛造成形されたヨーク１２に切削加工を行い、マグネ ット１３を組み合わせ深絞りのフレーム１１とヨーク１２を嵌合させていた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の構成では、切削加工、深絞りというコストＵＰ要因が 入り、又、マグネットの接合面が少ないという問題点を有していた。

【０００７】 本考案は上記従来の問題点を解決するものであり、低コストを実現することが できるスピーカ用磁気回路を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案のスピーカ用磁気回路は、通常絞りのフレー ムの外側と鍛造にて形成されたヨークの内周を嵌合させ、フレーム内側にマグネ ットを組込んで構成されたものである。

【０００９】

【作用】

この構成によって、後工程の少ない部品で組合せることができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。

【００１１】 図１は本考案のスピーカ用磁気回路を示すものである。図１において、１はフ レーム、２はヨークであり、ヨーク２の内周とフレーム１の外周を嵌合すること により、従来のように深絞りを必要とするフレームは不要となる。このフレーム １の内部にマグネット３を接合する。

【００１２】 この構造により、ヨーク２の嵌合用、切削工程は不要であり、マグネット３と フレーム１の接着面積は、マグネット３外周部＋マグネット３下面を確保するこ とができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案は、後工程の少ないスピーカ用磁気回路を構成することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案におけるスピーカ用磁気回路の一実施例
を示す断面図

【図２】従来のスピーカ用磁気回路を示す断面図

【符号の説明】

１ フレーム ２ ヨーク ３ マグネット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームの中心部の内側にラジアル方向
   に着磁されたリング状のマグネットを結合し、このフレ
   ームの中心部の外側にセンターポールを有したヨークの
   内側を結合することにより、上記リング状のマグネット
   の内側とセンターポールとの間にリング状の磁気ギャッ
   プを形成したスピーカ用磁気回路。